JP4321106B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の室内の温度を調整する車両用空調装置は、車両のフロント側にあるエンジンルームなどに搭載され、車両用空調装置の吹き出し口は、通常、車室内のフロント側に設けられる。この吹き出し口から冷却された空気が車室内に送風されることにより、車室内の全体の温度を調整している。しかし、車室内の空間が大きい車両においては、この車両用空調装置を用いて、車室内のフロント側の温度を最適にしても、車室内のリヤ側の温度が最適にならないおそれがある。そこで、車室内のリヤ側に車両用空調装置の吹き出し口を設けると共に、車室内のリヤ側用に車両用空調装置(リヤエアコン)を搭載した技術がある。
【0003】
リヤエアコンは、車両のリヤ側のトリム(内装)と車体パネル(ボディ)との間に設置される。リヤエアコンの空気取り入れ口側に送風ファンが配置されるので、送風ファンの作動音が空気取り入れ口からリヤエアコンの外に出る。そこで、この作動音が車室内に直接伝わらないように、空気取り入れ口が車体パネル側に向けて配置されていた。
【0004】
また、車両後方側に設けられた空調装置に起因する騒音を低減させる技術として、下記特許文献1に記載された技術がある。該公報には吸音効果のある部材からなる車室内天井部ケース上面の少なくとも熱交換器上側に複数の孔を設けることにより、ケース上面の孔を設けた範囲では騒音がケース内面に反射することなくケース外へと通り抜けると共に吸音材である天井材に吸収され、騒音を抑制することのできる技術が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特公平8−15844号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来のリヤエアコンは、平板なカバーに近接する位置に設けられ、空気取り入れ口が平板なカバーに向けて配置される。そのため、空気取り入れ口から出た送風ファンの作動音が平板なカバーで反射し、トリムを通して車室内まで漏れるおそれがあるといった問題があった。
また、特許文献1に記載の自動車用空気調和装置では、吸音材の音吸収効果に依存して騒音を低減しているため、使用する吸音材によっては騒音の低減効果が十分でない惧れがあるし、十分な騒音低減効果を得るためには高価な吸音材を使用する必要がある。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、音の反射および干渉を利用して、空気取り入れ口から出た送風ファンの作動音を車室内の乗員の方向に放射しないようにする車両用空調装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決する本発明に係る車両用空調装置は、
車両のクォータインナパネルと内装のクォータトリムとの間に設けられ、該クォータインナパネル側に送風ファンの空気取り込み口を備えた空調装置を有する車両用空調装置において、
前記クォータインナパネルの前記空気取り込み口と対向する位置に開口部が設けられると共に、該開口部に車両外側に凹んだ凹部が形成されたカバーが取付けられ、
該カバーの凹部は、第1斜面と該第1斜面に連続する第2斜面とを有して該空気取り込み口から出て各傾斜面で反射する音を互いに干渉させて低減させるよう形成されると共に、前記クォータインナパネルよりも車両外側に凹んで最も車室外側に凹んだ最深部が前記送風ファンの回転中心と対向する位置になるよう形成されている
ことを特徴とする。
前記音低減手段としては、例えば板状のカバーなどが挙げられる。
また、前記凹部の車室内側の面に吸音材を設けたことを特徴とする。
【0009】
また、前記第1斜面は車両下方へ向かうにつれて車両外側に延在し、前記第2斜面は前記第1斜面下端に連続し車両下方に向かうにつれて車両内側に延在するよう構成される
ことを特徴とする。
【0010】
これによれば、音低減手段により、空気取り込み口から出る音を互いに干渉させて低減させるので、従来の車両用空調装置のように空気取り込み口から出る音が車室内側に放射しにくくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明に係る車両用空調装置に関する実施の形態を以下に説明する。
【0014】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る車両用空調装置の部分縦断面図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係る車両用空調装置を車体パネルに取付けた状態を示す斜視図である。図3は、本発明の第1の実施形態に係る車両用空調装置をトリムに内装した状態を示す斜視図である。図4は、本発明の第1の実施形態におけるカバーを車体パネルに設けた状態を示す側面図である。図5は、本発明の第1の実施形態におけるカバーを車体パネルに設けた状態の斜視図であり、そのI−I矢印断面は図1に相当する。
【0015】
図2に示すように、空調装置であるリヤエアコン2は、リヤエアコンケース5に空気を取り入れる空気取り入れ口9と、リヤエアコンケース5内の空気を車室内に吹き出す吹き出し口3とを有する。空気取り入れ口9側には、ブロアモーターを内蔵する送風ファン4が設けられる。送風ファン4が稼働して、強制換気が行われることにより、空気取り入れ口9からリヤエアコンケース5および吹き出し口3を通って、車室内に空気が送り出される。なお、送風ファン4は、送風ファン4の回転軸、つまり回転中心が車室外側に最も突出する形状であり、空気取り込み口9に最も近接する。また、リヤエアコンケース5にて、図示されていないエバポレータが空気の熱交換を行うことにより、空気が冷却される。つまり、冷却された空気が吹き出し口3から車室内へ送り出される。
【0016】
図3に示すように、リヤエアコン2は、車体パネルである車両のクォータインナパネル6(図2参照)と内装のクォータトリム7との間に設置される。空気取り入れ口9は、図2に示すように、クォータインナパネル6側に向けて配置され、車室内にリヤエアコン2の作動音が直接放射しないようになっている。空気取り入れ口9の前方には、クォータインナパネル6に形成された溶接ロボットアーム用の穴8が位置する。穴8から車外の騒音が車室内に伝わらないようにすると共に、空気取り入れ口9から出た送風ファン4の作動音などが車室内の乗員の方向に放射しないようにするため、穴8に、音低減手段としてのカバー1が嵌め込まれている。
【0017】
図1に示すように、カバー1は、車両の上下方向で車両外側へ伸びる第1斜面1aと、該第1斜面1aの下端に接合すると共に車両の上下方向で車両内側へ伸びる第2斜面1bと、該第1斜面1aの上端および該第2斜面1bの下端のそれぞれに接合すると共に車室内側へ水平に伸びる平面1eと、該平面1eの右端に接合すると共に車両の上下方向に伸びるフランジ部1dと、を有する形状である。このフランジ部1dは、図4に示すように、クォータインナパネル6と重ね合わされる。また、カバー1は、図1および図5に示すように、車両外側に凹んでいる。第1斜面1aと第2斜面1bとが接合する箇所が車両外側に最も凹んだ最深部1cとなる。なお、カバー1を穴8に嵌め込むことにより、最深部1cが送風ファン4の回転中心4aに略対向する位置となる。
【0018】
リヤエアコン2の空気取り入れ口9から出た作動音10は、カバー1の第1斜面1aおよび第2斜面1bで反射する。第1斜面1aで反射した音は、空気取り入れ口9および車両の下方、つまり、車室内のシート11に座った乗員12の頭部12aから遠い方向に放射する。また、第2斜面1bで反射した音は、車両の上方に放射する。これにより、第1斜面1aで反射した音と第2斜面で反射した音とが互いに干渉して打ち消し合い、車室内に放射する音が低減される。
【0019】
また、リヤエアコン2から放出される音は、送風ファン4の回転軸を中心として車両外側に向かうにつれて徐々に拡散していくため、上記の実施形態のようにカバー20の最深部20cが送風ファン4の回転軸の略延長上に位置する構成とすれば、第1斜面1aで反射した音と、第2斜面1bで反射した音とが最も効率良く干渉して打ち消し合い、リヤエアコン2の空気取り入れ口9から出た作動音10を効率良く低減することができる。
なお、カバー1の最深部1cは必ずしも送風ファン4の回転軸の延長上にある必要はなく、第1斜面1aが空気取り込み口9から放出された音を車両の下方に放射させるように配置され、第2斜面1bが空気取り込み口9から放出された作動音10を車両の上方に放射させて互いに干渉されるように配置されていれば良い。
【0020】
また、本実施形態では、車両の上下方向にこのような断面形状を有するカバー1を採用したが、カバーの取り付け方向は特に限定されるものではなく、他の実施形態として車両の前後方向に同様な断面形状を有するカバーや斜め上下方向に同様な断面形状を有するカバーを採用したもの等が考えられる。即ち、空気取り入れ口9から車両外側に放出された作動音が互いに干渉して低減されるような構成であれば、カバー1をどのような方向に取り付けても上記実施形態と同様の作用効果を奏するものである。
【0021】
[第2の実施形態]
図6は、本発明の第2の実施形態に係る車両用空調装置の水平方向に沿う部分断面図である。図6に示すように、カバー20は、第1の実施形態で示した、音低減手段としてのカバー1の形状を変形したものである。
カバー20は、第1の実施形態で採用したカバー1と同様に、車両外側に凹んでいる。また、カバー20は、車両の後方に向かうにしたがい車両外側へ伸びる第1斜面20aと、該第1斜面20aの後端に接合すると共に車両の後方に向かうにしたがい車両内側へ伸びる第2斜面20bと、該第1斜面20aの上端および該第2斜面20bの下端のそれぞれに接合すると共に車両の前後方向に伸びるフランジ部20dと、を有する形状である。第1斜面20aと第2斜面20bとが接合する箇所が車両外側に最も凹んだ最深部20cとなる。なお、カバー1を穴8に嵌め込むことにより、最深部20cが送風ファン4の回転中心4aに位置する。
【0022】
リヤエアコン2の空気取り入れ口9から出た作動音10は、カバー20の第1斜面20aおよび第2斜面20bで反射する。第1斜面20aで反射した音は、空気取り入れ口9および車両の後方、つまり、車室内の乗員12から遠い方向に放射する。また、第2斜面20bで反射した音は、空気取り入れ口9および車両前方、つまり、車室内の乗員12から遠い方向に放射する。これにより、第1斜面20aで反射した音と第2斜面20bで反射した音とが互いに干渉して打ち消し合う。よって、リヤエアコン2から放射された音が低減する。
【0023】
また、カバー20の最深部20cが送風ファン4の回転軸の略延長上に位置しているため、上記第2の実施形態と同様に、リヤエアコン2から放射された作動音を最も効率良く低減することができる。
【0024】
また、本実施形態では、車両の前後方向にこのような断面形状を有するカバー1を採用したが、カバーの取り付け方向は特に限定されるものではなく、他の実施形態として車両の上下方向に同様な断面形状を有するカバーや、斜め上下方向に同様な断面形状を有するカバーを採用したもの等が考えられ、また、車両の上下方向および車両の前後方向に同様な形状を有するカバー、つまり、幾何学的な放射面を有するカバーも考えられる。このようなカバーを採用した実施形態でも、第2の実施形態で採用されたカバー20と同様に、カバーで反射した音が互いに干渉して、音が低減する。
【0025】
[第3の実施形態]
図7は、本発明の第3の実施形態に係る車両用空調装置の水平方向に沿う部分断面図である。図7に示すように、カバー30は、第1の実施形態で示した、音低減手段としてのカバー1の形状を変形したものである。
カバー30は、車両の前後方向で車両外側に凹んだ半円筒状、つまり、曲面からなる形状と、この曲面の前端および後端にはそれぞれ車両の前後方向に伸びるフランジ部30dと、を有する形状である。なお、カバー30を穴8に嵌め込むことにより、車両外側に最も凹んだ最深部30cが送風ファン4の回転中心4aに位置する。
【0026】
リヤエアコン2の空気取り入れ口9から出た作動音10はカバー30の面で反射し、反射した音同士が互いに干渉して、車室内に放射する音が低減する。また、カバー30の最深部30cが送風ファン4の回転軸の延長上に配置されるので、上記第1の実施形態および第2の実施形態と同様に、リヤエアコン2から放射された作動音を最も効率良く低減することができる。
【0027】
また、他の実施形態として、断面形状が放射面状とされたカバーを採用する構成が考えられる。このような構成とすれば、リヤエアコン2から放出されカバーにより反射された作動音は1つの焦点に集合することとなり、より効率良く干渉させることができる。
【0028】
ここで、音方向変更手段としてのカバーを用いた本発明に係る車両用空調装置について、以下に説明する。
[第4の実施形態]
図8は、本発明の第4の実施形態に係る車両用空調装置の水平方向に沿う部分断面図である。第4の実施形態は、図8に示すように、音方向変更手段としてのカバー40をリヤエアコン2の空気取り入れ口9に対向する位置に設けたものである。
カバー40は、車両の後方に向かうにしたがい車室外側へ伸びる傾斜面40aと、該傾斜面40aの後端に接合すると共に車室内側へ伸びる平面40bと、該傾斜面40aの前端および該平面40bの後端に接合すると共に前後方向に伸びるフランジ部40dと、を有する形状である。
【0029】
リヤエアコン2の空気取り入れ口9から出た作動音10は、カバー40の傾斜面40aで車両の後方に、つまり、車室内のシート11に座っている乗員12の頭部12aから遠い方向に反射する。また、傾斜面40aで反射した作動音10が平面40bで反射しても、乗員のいない方向に放射する。これにより、シート11に着座する乗員12に、リヤエアコン2の作動音が届くことが防止され、乗員が該作動音により違和感を感じることを抑制することができる。
【0030】
また、本実施形態では、車両の前後方向にこのような断面形状を有するカバー40を採用したが、他の実施形態として車両の上下方向に同様な断面形状を有するカバーを採用したものが考えられる。即ち、車両の下方に向かうにしたがい車両外側へ延びる傾斜面と、該傾斜面の下端に接合すると共に車両内側に延びる平面とを有するカバーをリヤエアコン2の空気取り入れ口9と対向する位置に設けることにより、リヤエアコン2から放出された作動音を乗員の頭部12aから離れる方向、具体的には車両の下方に反射させることができ、上記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0031】
[第5の実施形態]
図9は、本発明の第5の実施形態に係る車両用空調装置の水平方向に沿う部分断面図である。図9に示すように、カバー50は、第4の実施形態で示した、音方向変更手段としてのカバー40の形状を変形したものである。
カバー50は、車両の後方に向かうにしたがい車室内側へ伸びる傾斜面50aと、該傾斜面50aの前端に接合すると共に車室内側へ伸びる平面50bと、該傾斜面50aの後端および該平面50bの前端に接合すると共に車両の前後方向に伸びるフランジ部50dと、を有する形状である。
【0032】
よって、第4の実施形態で採用したカバー40と同様に、リヤエアコン2の空気取り入れ口9から出た作動音10は、カバー50の傾斜面50aで車両の前方の乗員頭部12aから離れる方向に反射する。また、傾斜面50aで反射した作動音10が平面50bで反射しても、乗員のいない方向に放射する。これにより、シート11に着座する乗員12に、リヤエアコン2の作動音が届くことが防止され、乗員が該作動音により違和感を感じることを抑制することができる。
【0033】
また、本実施形態では、車両の前後方向にこのような断面形状を有するカバー50を採用したが、他の実施形態として車両の上下方向に同様な断面形状を有するカバーを採用したものが考えられる。即ち、車両の上方に向かうにしたがい車両外側へ延びる傾斜面と、該傾斜面の上端に接合すると共に車両内側に延びる平面とを有するカバーをリヤエアコン2の空気取り入れ口9と対向する位置に設けることにより、リヤエアコン2から放出された作動音を乗員の頭部12aから離れる方向、具体的には車両の上方に反射させることができ、上記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0034】
更に、他の実施形態として、図10および図11に示すように、リヤエアコン2の空気取り入れ口9の前に、カバー1を直接付設しても良い。つまり、ステー13によりカバー1が直接空気取り込み口9の前に固定される。カバー1は空気取り入れ口9に向かって開口すると共に、空気取り入れ口9と対向する位置に配置される。
【0035】
このようなカバーを採用した実施形態によれば、上述した第1の実施形態で採用したカバー1と同様に、カバー1で反射した反射音が空気取り込み口9に放射し、この放射した音が作動音10と干渉して、音が低減したり、この反射音が車室内のシート11に着座する乗員12の頭部12aから遠い方向に放射したりする。なお、図10及び図11に示した実施の形態では、第1の実施形態で採用したカバー1が用いられているが、他の実施形態として、第2の実施形態で採用したカバー20および第3の実施形態で採用したカバー30および第4の実施形態で採用したカバー40および第5の実施形態で採用したカバー50の断面形状を有したカバーを採用したものが考えられる。このような実施形態でも、上記実施形態で採用したカバーと同様に、作動音を反射させ互いに干渉させて低減したり、車室内のシート11に着座する乗員12の頭部12aから遠い方向に反射させたりすることができる。
【0036】
本発明に係る車両用空調装置では、さらに、第1の実施形態で採用したカバー1および第2の実施形態で採用したカバー20および第3の実施形態で採用したカバー30および第4の実施形態で採用したカバー40および第5の実施形態で採用したカバー50の空気取り入れ口9側の表面に吸音材を設けても良い。この結果、空気取り入れ口9から出た作動音10の一部は吸音材により吸収されるので、作動音10が車室内により一層伝わりにくくなる。
【0037】
本発明に係る車両用空調装置では、リヤエアコン2のクォータトリム7側の表面に内装材を張り付けても良い。この結果、リヤエアコン2から出た作動音10は内装材でも吸収されるので、作動音10が車室内により一層伝わりにくくなる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る車両用空調装置よれば、車体パネルと、前記車体パネル近傍の車室内側に設けられ、該車体パネル側に空気取り込み口を備えた空調装置とを有する車両用空調装置において、前記車体パネルの前記空気取り込み口と対向する位置に、該空気取り込み口から出る音を互いに干渉させて低減させる音低減手段を設けたので、前記空気取り入れ口から出た作動音は互いに干渉し、打ち消し合って低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る車両用空調装置の部分縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る車両用空調装置を車体パネルに取付けた状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る車両用空調装置をトリムに内装した状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る車両用空調装置を車体パネルに設けた状態を示す側面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態におけるカバーを車体パネルに設けた状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る車両用空調装置の水平方向に沿う部分断面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る車両用空調装置の水平方向に沿う部分断面図である。
【図8】本発明の第4の実施形態に係る車両用空調装置の水平方向に沿う部分断面図である。
【図9】本発明の第5の実施形態に係る車両用空調装置の水平方向に沿う部分断面図である。
【図10】本発明の他の実施形態に係る車両用空調装置の斜視図である。
【図11】本発明の他の実施形態に係る車両用空調装置の空気取り込み口の拡大平面図である。
【符号の説明】
1、20、30、40、50 カバー
1a 第1斜面
1b 第2斜面
1c 最深部
2 リヤエアコン
3 吹き出し口
4 送風ファン
5 リヤエアコンケース
6 クォータインナパネル
7 クォータトリム
8 穴
9 空気取り入れ口
10 作動音
11 シート
12 乗員
12a 乗員の頭部
Claims (3)
- 車両のクォータインナパネルと内装のクォータトリムとの間に設けられ、該クォータインナパネル側に送風ファンの空気取り込み口を備えた空調装置を有する車両用空調装置において、
前記クォータインナパネルの前記空気取り込み口と対向する位置に開口部が設けられると共に、該開口部に車両外側に凹んだ凹部が形成されたカバーが取付けられ、
該カバーの凹部は、第1斜面と該第1斜面に連続する第2斜面とを有して該空気取り込み口から出て各傾斜面で反射する音を互いに干渉させて低減させるよう形成されると共に、前記クォータインナパネルよりも車両外側に凹んで最も車室外側に凹んだ最深部が前記送風ファンの回転中心と対向する位置になるよう形成されている
ことを特徴とする車両用空調装置。 - 前記凹部の車室内側の面に吸音材を設けた
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。 - 前記第1斜面は車両下方へ向かうにつれて車両外側に延在し、前記第2斜面は前記第1斜面下端に連続し車両下方に向かうにつれて車両内側に延在するよう構成される
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用空調装置。
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