JP4320630B2 - エンジン制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、エンジン(内燃機関)の運転に必要な高電圧作動装置(インジェクタ、点火プラグ等)に高電圧を供給する昇圧回路(DC/DCコンバータなど)を搭載したエンジン制御システムに関する。
近年、インジェクタの電磁弁に高電圧を供給して、インジェクタの応答性を高める技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、インジェクタのアクチュエータに多数のピエゾ素子をスタックしたピエゾアクチュエータを用い、そのピエゾアクチュエータに高電圧を供給してインジェクタを駆動する提案がなされている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、点火プラグに高電圧の交流電流を供給して多重点火を発生させる技術が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
これらの技術は共通して、バッテリ電圧を高電圧(例えば、バッテリ電圧の10〜30倍の電圧)に昇圧する昇圧回路を用いている。
昇圧回路の一例としてDC/DCコンバータを例示する。DC/DCコンバータは、バッテリに接続されたエネルギー蓄積コイルと、このエネルギー蓄積コイルの通電の断続を行う昇圧スイッチ手段と、エネルギー蓄積コイルに接続されたコンデンサとを備え、昇圧スイッチ手段を断続させることでエネルギー蓄積コイルに発生した高電圧をコンデンサに充電させるものである。
このDC/DCコンバータは、イグニッションスイッチ(以下、IGSWと称す)がONされると運転を開始して、バッテリ電圧から目標電圧に昇圧する。
この運転動作によって、IGSWのON後、直ちにスタータスイッチ(以下、スタータSWと称す)がONされても、スタータSWがONされるまでの間に目標電圧までの充電が完了して、インジェクタあるいは点火プラグに高電圧を供給することが可能になる。
しかし、従来の技術では、IGSWがONすると、図1の一点鎖線に示すように、DC/DCコンバータが充電動作を行うものであるため、スタータSWがONされる前(エンジンの始動を開始する前)から、DC/DCコンバータの運転によってラジオノイズ(電磁波ノイズ)等が発生する懸念がある。
特開2003−056386号公報 特開2003−148221号公報 特開2002−250265号公報
(第1の目的)
ラジオノイズ等は、例えば車両の音響装置や映像装置等に影響を与える可能性がある。このため、特にエンジン始動前の静寂な状態では極力ラジオノイズ等の発生を抑える要求がある。
本発明の第1の目的はエンジンの始動前におけるラジオノイズ等の発生を抑えることのできるエンジン制御システムの提供にある。
(第2の目的)
乗員がスタータSWをONしてから昇圧回路を作動させるように設ける場合、昇圧回路がバッテリ電圧から目標電圧に昇圧させるための「昇圧時間」が必要になる。
しかし、昇圧が完了する前に、エンジンを始動するためにインジェクタあるいは点火プラグを作動させても、昇圧不足によりインジェクタあるいは点火プラグが正常な動作を行わない可能性がある。すると、正常動作を行わないのに電力だけが無駄に消費されることになる。
本発明の第2の目的は、昇圧回路の昇圧不足による無駄な電力消費(エネルギーロス)を抑えることのできるエンジン制御システムの提供にある。
[請求項1の手段]
求項の手段を採用するエンジン制御システムは、昇圧回路が昇圧を開始してから「所定時間」の経過後にスタータの運転を開始させるものである。
このように設けることによって、IGSWがONしてからスタータSWがONされるまでの静寂な間に昇圧回路が作動することによる不具合(ラジオノイズ等の発生)を回避することができる。
また、昇圧回路の昇圧が完了してから高電圧作動装置(インジェクタ、点火プラグ等)を作動させることによって、高電圧作動装置(インジェクタ、点火プラグ等)の作動時に昇圧不足は生じず、高電圧作動装置を正常動作させることができ、無駄な電力消費を抑えることができる。即ち、エネルギーロスの低減を図ることができる。
なお、請求項の手段を採用するエンジン制御システムは、車両パラメータ(エンジンの冷却水温度、外気温度、あるいはバッテリ電圧等)から、昇圧回路の出力電圧がバッテリ電圧から目標電圧に達するまでの「昇圧時間」を算出し、その「昇圧時間」に基づいて「所定時間」を可変するものである。具体的には、算出した「昇圧時間」が長いほど「所定時間」を長くするものである。
このように設けることにより、車両パラメータによって「昇圧時間」が変化しても、常に昇圧回路の昇圧が完了してから高電圧作動装置(インジェクタ、点火プラグ等)を作動させることができる。
この結果、車両パラメータによって「昇圧時間」が変化しても、無駄な電力消費を抑えることができ、エネルギーロスの低減を図ることができる。
[請求項の手段]
請求項の手段を採用するエンジン制御システムの昇圧回路は、バッテリに接続されたエネルギー蓄積コイルと、このエネルギー蓄積コイルの通電の断続を行う昇圧スイッチ手段と、エネルギー蓄積コイルに接続されて高電圧を蓄えるコンデンサとを備えたDC/DCコンバータである。
このDC/DCコンバータは、昇圧スイッチ手段の断続によってラジオノイズ等を発生するが、上述したように、IGSWがONしても、スタータSWがONされるまでの間は昇圧回路が作動しないため、IGSWがONしてからスタータSWがONされるまでの静寂な間にラジオノイズ等が発生しない。
[請求項の手段]
請求項の手段を採用するエンジン制御システムの高電圧作動装置は、エンジンに燃料を噴射する燃料噴射装置のインジェクタである。
これによって、IGSWがONしても、スタータSWがONされるまでの間は、インジェクタ駆動のために昇圧回路が作動しないため、IGSWがONしてからスタータSWがONされるまでの静寂な間に、燃料噴射装置の昇圧回路が作動することによる不具合(ラジオノイズ等の発生)を回避できる。
[請求項の手段]
請求項の手段を採用するエンジン制御システムの高電圧作動装置は、エンジンの点火を行う点火装置の点火プラグである。
これによって、IGSWがONしても、スタータSWがONされるまでの間は、点火プラグ駆動のために昇圧回路が作動しないため、IGSWがONしてからスタータSWがONされるまでの静寂な間に、エンジン点火装置の昇圧回路が作動することによる不具合(ラジオノイズ等の発生)を回避できる。
最良の形態のエンジン制御システムは、エンジンのスタータを作動させるためのスタータSWと、エンジンを始動させる際にスタータSWより先にONされるIGSWと、車両に搭載されたバッテリのバッテリ電圧を昇圧させる昇圧回路と、この昇圧回路で昇圧された高電圧が印加されてエンジンの運転を行う高電圧作動装置と、スタータSWのONで昇圧回路を運転させる昇圧開始制御手段と、昇圧回路が昇圧を開始してから「所定時間」の経過後にスタータの運転を開始させるスタータ動作遅延手段とを具備する。
そして、このスタータ動作遅延手段は、車両パラメータ(エンジンの冷却水温度、外気温度、あるいはバッテリ電圧等)から、昇圧回路の出力電圧がバッテリ電圧から目標電圧に達するまでの「昇圧時間」を算出し、算出した「昇圧時間」に基づいて「所定時間」を可変するものである。
エンジン制御システムの実施例を図1〜図5を参照して説明する。
エンジン制御システムは、図2、図3に示すように、エンジン1の始動を行うスタータ2と、エンジン1の各気筒毎に搭載されるインジェクタ3(高電圧作動装置に相当する)と、スタータ2およびインジェクタ3の動作を制御するECU(エンジン・コントロール・ユニットの略)4とを備える。
スタータ2は、車両に搭載されたバッテリ5に通電されると運転を開始してエンジン1の始動を行う周知構造のものである。このスタータ2の通電経路には、ECU4によって制御されるスタータリレー6が設けられており、ECU4がスタータリレー6をONさせることでスタータ2が運転動作を行うものである。
インジェクタ3は、通電されると燃料を噴射する周知構造のものであり、図3にはピエゾアクチュエータ3aに高電圧を印加することによって燃料を噴射するピエゾインジェクタを例示するが、電磁アクチュエータ(例えば、電磁弁)に高電圧を印加することによって燃料を噴射する電磁インジェクタであっても良い。
インジェクタ3は、EDU(エレクトリック・ドライブ・ユニットの略)7から高電圧の供給を受ける。
このEDU7は、車両に搭載されたバッテリ5のバッテリ電圧を所定の目標電圧(例えば、200V)に昇圧させるDC/DCコンバータ(昇圧回路に相当する)8と、このDC/DCコンバータ8で昇圧された高電圧を噴射気筒のインジェクタ3に与える駆動回路9とを備える。
DC/DCコンバータ8は、バッテリ5に接続されたインダクタンスの大きいエネルギー蓄積コイル11と、このエネルギー蓄積コイル11の通電の断続を行う昇圧スイッチ手段12(例えば、IGBT、パワートランジスタ、MOS−FET、接点式スイッチ等)と、エネルギー蓄積コイル11に逆流防止用のダイオード13を介して接続されて高電圧を蓄えるコンデンサ14とを備え、コンデンサ14に充電された高電圧が駆動回路9を介してインジェクタ3に印加される。
エネルギー蓄積コイル11の通電経路には、ECU4によって制御されるEDUリレー15が設けられており、ECU4がEDUリレー15をONさせることでDC/DCコンバータ8が昇圧動作を行うことが可能になる。
ここで、DC/DCコンバータ8の基本作動を図4を参照して説明する。
ECU4によってEDUリレー15がONされると、DC/DCコンバータ8にバッテリ電圧が印加され、DC/DCコンバータ8はバッテリ電圧を目標電圧に昇圧するための動作を開始する。
DC/DCコンバータ8は、図示しないモニター手段でコンデンサ14に充電された電圧をモニターするように設けられており、(1)コンデンサ14の充電電圧が目標電圧に達するとDC/DCコンバータ8の昇圧動作を停止する。
そして、(2)コンデンサ14の電圧が自然放電やインジェクタ駆動による放電によって所定電圧に低下すると、再びDC/DCコンバータ8の昇圧動作を開始して、バッテリ電圧を目標電圧に昇圧するための動作を開始する。
その後、ECU4によってEDUリレー15がOFFされるまで、上記(1)、(2)の動作を繰り返す。
ECU4は、制御演算処理を行うCPU、各種プログラムおよびデータを保存する記憶装置(ROM、RAM、スタンバイRAMまたはEEPROM等のメモリ)、入力回路、出力回路、電源回路等の機能を含んで構成される周知のマイクロコンピュータであり、センサ類の信号(車両パラメータ:エンジン1の運転状態、乗員の運転状態、車両環境等)に基づいて各種の演算処理を行い、エンジン制御のための各装置(スタータリレー6、EDUリレー15を含む)の作動を制御するものである。
(昇圧開始制御手段の説明)
まず、従来のECU4によるスタータ2とDC/DCコンバータ8の運転制御を、図5(a)を参照して説明する。
乗員によって操作されるIGSW16がONされると(スタート)、EDUリレー15をONしてDC/DCコンバータ8の運転を開始させる(ステップJ1)。
次に、乗員によって操作されるスタータSW17がONされたか否かを判断し(ステップJ2)、スタータSW17がONされると、スタータリレー6をONして(ステップJ3)、エンジン1の始動を開始する(エンド)。
このため、従来の技術では、図1中の一点鎖線に示すように、エンジン1の始動を開始する前からDC/DCコンバータ8が昇圧動作を行うため、エンジン1の始動前からラジオノイズ(電磁波ノイズ)等が発生する懸念がある。
そこで、実施例1のECU4には、上記の不具合を解決するために昇圧開始制御手段の機能が設けられている。
昇圧開始制御手段は、乗員によって操作されるスタータSW17がONされてからDC/DCコンバータ8の昇圧を開始するプログラムである。
具体的に、この実施例では、IGSW16とスタータSW17が共にONされると、その後エンジン1の運転が終了するまで、即ちIGSW16がOFFされるまで、EDUリレー15をONさせるものである。これによって、IGSW16がONされても、スタータSW17がONされるまではDC/DCコンバータ8は昇圧動作を行わない。
(スタータ動作遅延手段の説明)
エンジン1の始動時にDC/DCコンバータ8が昇圧動作を開始する場合、バッテリ電圧を目標電圧に昇圧させるためには「昇圧時間」が必要になる。
しかし、DC/DCコンバータ8が昇圧を完了する前に、スタータSW17のONによってインジェクタ3を作動させても、DC/DCコンバータ8の昇圧不足によりインジェクタ3は正常な動作を行うことができず、インジェクタ3で電力が無駄に消費されてしまう。
そこで、実施例1のECU4には、上記の不具合を解決するためにスタータ動作遅延手段の機能が設けられている。
このスタータ動作遅延手段は、DC/DCコンバータ8の昇圧動作開始(スタータSW17のON)から「所定時間」の経過後にスタータ2の運転を開始させるプログラムである。具体的には、スタータSW17のON後の「所定時間」の経過後にスタータリレー6をONするプログラムである。これによって、スタータ2の通電が開始されるまでに昇圧を完了させることができる。
(実施例1の作動説明)
ECU4によるスタータ2とDC/DCコンバータ8の運転制御を、図5(b)のフローチャートを参照して説明する。
IGSW16がONされると(スタート)、スタータSW17がONされたか否かを判断する(ステップS1)。
スタータSW17がONされると、EDUリレー15をONしてDC/DCコンバータ8の運転を開始させる(ステップS2)。
続いて、スタータSW17のON後(DC/DCコンバータ8が昇圧動作を開始した後)、「所定時間」が経過したか否かの判断を行う(ステップS3)。
そして、「所定時間」が経過すると、スタータリレー6をONして(ステップS4)、エンジン1の始動を開始する(エンド)。
次に、エンジン1の始動時における作動を図1のタイムチャート(実線)を参照して説明する。なお、このタイムチャートでは、実施例の理解を容易にするために、スタータリレー6がONされてからエンジン1がスタータ2によって実際に回転駆動される時間、およびスタータリレー6がONされてからインジェクタ3が駆動されるまでの時間を0(ゼロ)として説明する。
乗員によってIGSW16がONされても(時t1)、EDUリレー15はOFFのままであり、DC/DCコンバータ8は作動せず、高電圧(DC/DC電圧)は発生しない。
乗員によってスタータSW17がONされると(時t2)、EDUリレー15がONされ、DC/DCコンバータ8が運転を開始する。その結果、DC/DCコンバータ8の出力がバッテリ電圧から目標電圧へ上昇する(時t2〜時t3)。
一方、スタータSW17がONされてから「所定時間」が経過すると(時t3)、スタータリレー6がONされ、スタータ2によるエンジン1の駆動と、インジェクタ3の作動によりエンジン1が始動する。
この時t3では、DC/DCコンバータ8の出力が目標電圧へ上昇しているため、インジェクタ3は正常に動作し、エンジン1の始動が正常に行われる(時t3以降)。
(実施例1の効果)
この実施例1のエンジン制御システムは、ECU4に設けられたスタータ動作遅延手段の機能により、スタータSW17がONされてからDC/DCコンバータ8を作動させるものであり、IGSW16をONしても、スタータSW17がONされるまではDC/DCコンバータ8は作動しない。
これによって、IGSW16がONしてからスタータSW17がONされるまでの静寂な間にDC/DCコンバータ8が作動することによる不具合(ラジオノイズ等の発生)を回避することができる。
また、この実施例1のエンジン制御システムは、ECU4に設けられたスタータ動作遅延手段の機能により、DC/DCコンバータ8が昇圧を開始してから「所定時間」の経過後にスタータ2の運転を開始させるものである。
このように設けることによって、DC/DCコンバータ8の昇圧が完了する前にインジェクタ3を作動させる不具合がなく、昇圧が完了してからインジェクタ3を作動させることができる。これによって、インジェクタ3の作動時に昇圧不足は生じず、インジェクタ3を正常動作させることができ、無駄な電力消費を抑えることができる。即ち、インジェクタ3の無駄な動作によるエネルギーロスを低減させることができる。
上記の実施例1では、「所定時間」を一定に設ける例を示した。
しかし、バッテリ電圧を目標電圧に昇圧させるための「昇圧時間」は、エンジン始動時の環境温度(極低温等)、バッテリ5の経時変化(寿命等)、目標昇圧電圧(高倍率昇圧等)、DC/DCコンバータ8の昇圧能力等によって長くなる可能性がある。
そこで、実施例2では、スタータ動作遅延手段に、車両パラメータ(エンジン1の冷却水温度、外気温度、バッテリ電圧等)に基づいて「昇圧時間」を算出する昇圧時間算出手段の機能を設け、昇圧時間算出手段の算出した「昇圧時間」が長いほど「所定時間」を長く設定する機能を設けた。
このように設けることによって、寒冷地の冷間始動時などのように「昇圧時間」が長くなるような場合でも、常にDC/DCコンバータ8の昇圧が完了してからインジェクタ3を作動させることができるようになる。
この結果、車両パラメータによって「昇圧時間」が変化しても、インジェクタ3の無駄な動作によるエネルギーロスを低減させることができる。
上記の実施例1、2では、DC/DCコンバータ8の昇圧した高電圧でインジェクタ3を駆動する例を示した。
これに対し、この実施例3は、エンジン1の点火を行う点火装置の点火プラグ(高電圧作動装置に相当する)に高電圧を発生させるものである。
実施例3のDC/DCコンバータ8は、昇圧した電圧を点火コイルの1次コイルに印加するように設けられている。そして、この点火装置は、DC/DCコンバータ8から高電圧が印加される点火コイルの1次コイルをスイッチ手段で断続することで2次コイルに高電圧の交流電流を発生させて、2次コイルに接続した点火プラグに多重点火を発生させるものである。
そして、実施例1、2と同様な手段によって、点火装置に高電圧を与えるDC/DCコンバータ8の運転制御を行うものである。
このように設けることにより、IGSW16がONしても、スタータSW17がONされるまでの間は、点火プラグ駆動のために昇圧回路は作動しないため、IGSW16がONしてからスタータSW17がONされるまでの静寂な間に、エンジン点火装置の昇圧回路が作動することによる不具合(ラジオノイズ等の発生)を回避できる。
また、DC/DCコンバータ8の昇圧が完了する前に点火プラグを作動させる不具合がなく、昇圧が完了してから点火プラグを作動させることができるため、点火装置の無駄な動作によるエネルギーロスを低減させることができる。
エンジンの始動時の動作を示すタイムチャートである。 エンジン制御システムの概略構成図である。 エンジン制御システムの概略回路図である。 DC/DCコンバータの動作を示すタイムチャートである。 エンジン始動制御のフローチャートである。
符号の説明
1 エンジン
2 スタータ
3 インジェクタ(高電圧作動装置)
4 ECU(昇圧開始制御手段、スタータ動作遅延手段、昇圧時間算出手段)
5 バッテリ
8 DC/DCコンバータ(昇圧回路)
11 エネルギー蓄積コイル
12 昇圧スイッチ手段
14 コンデンサ
16 IGSW(イグニッションスイッチ)
17 スタータSW(スタータスイッチ)

Claims (4)

  1. エンジンのスタータを作動させるためのスタータスイッチと、
    前記エンジンを始動させる際に前記スタータスイッチより先にオンされるイグニッションスイッチと、
    車両に搭載されたバッテリのバッテリ電圧を昇圧させる昇圧回路と、
    この昇圧回路で昇圧された電圧が印加されて前記エンジンの運転を行う高電圧作動装置と、
    前記スタータスイッチのオンで前記昇圧回路を運転させる昇圧開始制御手段と、
    前記昇圧回路が昇圧を開始してから所定時間の経過後に前記スタータの運転を開始させるスタータ動作遅延手段と、を具備し、
    このスタータ動作遅延手段は、
    前記エンジンの冷却水温度、外気温度、あるいはバッテリ電圧等の車両パラメータから、前記昇圧回路の出力電圧がバッテリ電圧から目標電圧に達するまでの昇圧時間を算出する昇圧時間算出手段を備え、
    この昇圧時間算出手段の算出した昇圧時間に基づいて前記所定時間を可変するように設けられたことを特徴とするエンジン制御システム。
  2. 請求項1に記載のエンジン制御システムにおいて、
    前記昇圧回路は、
    前記バッテリに接続されたエネルギー蓄積コイルと、
    このエネルギー蓄積コイルの通電の断続を行う昇圧スイッチ手段と、
    前記エネルギー蓄積コイルに接続されて高電圧を蓄えるコンデンサと、
    を備えたDC/DCコンバータであることを特徴とするエンジン制御システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載のエンジン制御システムにおいて、
    前記高電圧作動装置は、前記エンジンに燃料を噴射する燃料噴射装置のインジェクタであることを特徴とするエンジン制御システム。
  4. 請求項1または請求項2に記載のエンジン制御システムにおいて、
    前記高電圧作動装置は、前記エンジンの点火を行う点火装置の点火プラグであることを特徴とするエンジン制御システム。
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