JP4318236B2 - ブラインドキャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイッチ、ブレーカ等の電気器具を取り付けるための予備スペースの開口部を封鎖するためのブラインドキャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
分電盤等には、将来のブレーカ等の増設に備えて予備スペースを設けておくことがある。このため分電盤内部の遮蔽板の予備スペースに対応する位置には開口部が残され、そのままでは危険であるうえに美観上も好ましくない。そこで従来からブラインドキャップをはめ込んで開口部を封鎖している。
【0003】
図4は従来のブラインドキャップを示す図である。図示のように、従来のブラインドキャップはキャップ本体1の両端部の裏面に断面が略コの字状の係止片2を突設したものであり、まず片側の係止片2を板3の開口部4の内側に挿入したうえ、反対側の係止片2を押し込んで開口部4に取り付けるものであった。
【0004】
しかしこのような従来のブラインドキャップは、キャップ本体1を撓ませて取り付けていたので、取付けに強い力が必要で手間がかかっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記した従来の問題点を解決し、弱い力で容易に取り付けることができるブラインドキャップを提供するためになされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためになされた本発明は、予備スペースの開口部を封鎖するため両端の係止部を開口部周縁に係止して取り付ける樹脂の一体成形品であるブラインドキャップであって、キャップ本体の端部の裏面に、上記開口部に挿入される略U字状の弾性係止片を突設し、挿入後はその先端を外側に復元させて抜け止め部とするとともに、この弾性係止片の基端の外側に、取外し時に内側に湾曲される弾性係止片と当ってその撓みを規制する突起を設けたことを特徴とするものである。
【0007】
このブラインドキャップは、キャップ本体の端部の裏面に略U字状の弾性係止片を板の開口部に挿入して取り付けられるものであるが、この弾性係止片が板厚に応じて変形量を変えながら弾性係止片の基端の外側に形成された突起との間に板の開口縁を挟み込む。このため、弱い力で済むため取付け作業性がよい。またこの突起は位置決め用突起としても作用し、ブラインドキャップの位置ズレを防止する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照しつつ、本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の実施形態であるブラインドキャップの正面図(A)、平面図(B),底面図(C),側面図(D)である。
このブラインドキャップは全体が樹脂の一体成形品である。10はキャップ本体であり、その両端部の裏面に略U字状の弾性係止片11がそれぞれ突設されている。なお、弾性係止片11を一端部に形成し他端は従来と同様に弾性のない係止片としてもよい。キャップ本体10の形状は開口部の形状に対応させておくことはいうまでもない。
【0009】
図示のように、この弾性係止片11はキャップ本体10の裏面から開口部の幅よりも狭い一定幅で裏側に延びており、略U字状に湾曲した先端部12は自由端となっている。この先端部12は斜め外側に傾斜しており、図2に示すように板3の開口部4に挿入するときには案内部として作用するようになっている。
【0010】
また各弾性係止片11の基端の外側となるキャップ本体10の裏面には、それぞれ突起13が設けられている。これらの突起13の位置は開口部4の長さに対応させてあり、キャップ本体10を開口部4に対して正確に位置決めする役割を持っている。なお弾性係止片11を内側に湾曲させたときに、その先端部12はちょうど突起13の外側に当たるようになっている。
【0011】
16は突起13の外側にある板厚の薄い鋼板係止部の段部であり、さらに外側に板厚の厚い樹脂係止用のキャップ本体10の裏面側に広がるテーパ部17が設けられている。14はキャップ本体10の裏面中央に長手方向に突設された補強用のリブ、15はキャップ本体10の裏面に形成された幅方向の位置決め用の舌片である。
【0012】
このように構成された本発明のブラインドキャップは、従来と同様に分電盤の予備スペースの開口部4を封鎖するために用いられるものである。取付けに当たっては、図2のように板厚が厚い樹脂板の場合には、先ず片側の弾性係止片11を開口部4の内側に挿入して開口部4の端縁を突起13に当てたうえ、キャップ本体10の反対側に力を加えて弾性係止片11を図2のように開口部4に押し込む。このとき斜め外側に傾斜している先端部12が案内部として作用し、弾性係止片11は内側に撓みながら開口部4の端縁を乗り越えて板3の裏側に広がる。
【0013】
このように、弾性係止片11は開口部4の端縁を乗り越える際には内側に撓むが、その後は基の位置に復元して板3の裏面に広がり、上下方向にはキャップ本体10のテーパ部17との間に開口部4の端縁を挟むようになり、例え板3と弾性係止片11との間に間隙があっても弾性係止片11の先端が抜け止めとなる。また横方向には両端部の突起11によって規制される。ここではキャップ本体10のテーパ部17と板の開口部4の端部のテーパ部分とによってある程度は規制されるものであるが、この突起11によって確実に規制される。そして図3のように板厚の薄い鋼板の場合には、上記と同様に弾性係止片11が変形し、キャップ本体10の段部16との間に開口部4の端縁を挟むように止める。
【0014】
また取り外しにあたっては、図2の下段図の状態から板3の裏側から指で弾性係止片11を撓ませて、中段図の状態のように開口部4の端縁から外すわけであるが、この際、弾性係止片11の先端は突起13に当たりこれ以上は撓まないので、あやまって強い力を加えた場合でも弾性係止片11は折れるおそれがない。なお図3のような板厚の薄い鋼板の場合も同様に、突起13から弾性係止片11の変形破損の防止として作用する。
【0015】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明のブラインドキャップはキャップ本体の両端部の裏面の突起によって横方向を規制し、先端が抜け止めとなる弾性係止片とキャップ本体によって開口部の端縁を挟むようにとめたものであり、弾性係止片の弾性を利用して弱い力で容易に取付けが可能である。またこの突起は位置決め用突起としても作用する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブラインドキャップを示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図,(C)は底面図,(D)は側面図である。
【図2】樹脂製の板にブラインドキャップをはめ込む工程を示す断面図である。
【図3】鋼板にブラインドキャップをはめ込んだ状態を示す断面図である。
【図4】従来例を示す図であり、(A)は正面図、(B)は底面図である。
【符号の説明】
1 従来のキャップ本体
2 断面が略コの字状の係止片
3 板
4 開口部
10 本発明のキャップ本体
11 略U字状の弾性係止片
12 弾性係止片の先端部
13 突起
14 リブ
15 位置決め用の舌片
16 段部
17 テーパ部
Claims (1)
- 予備スペースの開口部を封鎖するため両端の係止部を開口部周縁に係止して取り付ける樹脂の一体成形品であるブラインドキャップであって、キャップ本体の端部の裏面に、上記開口部に挿入される略U字状の弾性係止片を突設し、挿入後はその先端を外側に復元させて抜け止め部とするとともに、この弾性係止片の基端の外側に、取外し時に内側に湾曲される弾性係止片と当ってその撓みを規制する突起を設けたことを特徴とするブラインドキャップ。
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JP04944099A JP4318236B2 (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | ブラインドキャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP04944099A JP4318236B2 (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | ブラインドキャップ |
Publications (2)
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Family
ID=12831187
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04944099A Expired - Fee Related JP4318236B2 (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | ブラインドキャップ |
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-
1999
- 1999-02-26 JP JP04944099A patent/JP4318236B2/ja not_active Expired - Fee Related
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