JP4308476B2 - プリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、用紙を搬送し、この搬送過程で用紙の表面に所定事項を印字するプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタとして、ライン型のサーマルヘッドを備えたダイレクトサーマル方式のプリンタが知られている。このプリンタには、カット紙状の感熱紙(用紙)が複数枚重ねられた状態でセットされている。セットされた用紙は、順次1枚づつ印刷機構部に送られ、印刷機構部に設けられたプラテンローラの回転駆動により排紙方向に送られる。この用紙は、プラテンローラに搬送されながら、搬送方向に直交する方向に延びるライン毎にサーマルヘッドにより加熱されることで、任意の文字や画像が印字される。
【0003】
上記のプラテンローラに近接して、用紙排紙側に向かって傾斜する案内面を有する排出ガイド部材が配設される。プラテンローラ上で印字が行われた用紙は、そのままプラテンローラによって送られるが、用紙の搬送先頭側が前記案内面に接触すると、プラテンローラの周面から離間するよう、その向きを案内される。この結果用紙はプラテンローラから離れ、用紙排紙側に誘導されて排紙される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成であると、用紙のカール(巻き癖)の方向等によっては、印字が行われた後の用紙が排出ガイド部材とローラとの間の隙間に入ってしまう可能性があるという問題がある。
この場合は用紙が詰まって印刷が不可能となるので、一旦印刷作業を中断して、用紙を手作業等で取り出して除去しなければならない。
【0005】
更に、用紙が排出ガイド部材とローラとの間の隙間に入ってしまい、そのままプラテンローラが回転を継続した場合、プラテンローラの周面に用紙が二重三重にも巻き付いてしまうような事態も考えられる。もはやこの状態となると用紙を取り除くのは極めて困難になる。即ち、用紙除去のためには、プリンタを分解してプラテンローラをプリンタから外すような作業が必要になってしまう。
【0006】
本発明は前記課題に鑑みてなされたものであり、用紙が排紙ガイド部材とローラとの間の隙間に入るのを防止することができ、特に、ローラに用紙を二重三重に巻き込んでしまう事態を防止することができるプリンタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は以上の如くであり、以下に、該課題を解決するための手段を説明する。
【0009】
前記課題を解決するための本発明の請求項1に記載のプリンタは、感熱紙からなる用紙を搬送するために回転されるプラテンローラと、そのプラテンローラ上で用紙に印字を行うサーマルヘッドと、前記プラテンローラへの用紙供給側から前記プラテンローラの周面に沿って湾曲しプラテンローラの周面から離脱して用紙排紙側に延びる用紙搬送経路とを備えるプリンタであって、前記用紙搬送経路には、前記プラテンローラの周面から離脱した用紙を前記用紙排紙側に案内するための排出ガイド部材を設け、前記排出ガイド部材には、用紙の搬送方向先頭側に接触して用紙を前記プラテンローラの周面から離脱する方向に向けるための案内面と、用紙の前記プラテンローラからの離脱位置よりもプラテンローラの回転方向下流側の周面に対向する対向面とを有し、搬送方向に延びるリブを、互いに間隔をあけて前記プラテンローラの軸線方向に複数並べて設け、前記対向面とプラテンローラの周面との間に入り込んだ用紙に接触して用紙を停止させるために、前記プラテンローラの周面と対向する部分において、前記リブとリブとの間に、前記プラテンローラの軸線方向に沿う長手方向を有する第二のリブを設け、さらに、前記離脱位置と用紙の前記プラテンローラへの給紙位置との間であって、前記第二のリブよりも前記プラテンローラの回転方向下流側において、前記第二のリブと前記プラテンローラの周面との間を通過した用紙に接触して用紙を停止させる、前記プラテンローラに向かって突出する規制部を設け、前記排出ガイド部材は、用紙の前記プラテンローラからの前記離脱位置においては前記複数のリブのみから構成されたものである。
【0010】
これにより、排出ガイド部材に複数のリブを設け、それぞれのリブに案内面が設けられている構成となるので、用紙が少なくともどれかのリブの案内面側に接触すれば、用紙が排出ガイド部材とプラテンローラとの間の隙間に入らないことが期待できる。従って、紙詰まりや用紙のプラテンローラへの巻付き等の用紙搬送トラブルが少ない構成となる。また、用紙が排出ガイド部材とプラテンローラとの間に入り込んでしまっても、その用紙の搬送方向先頭側が第二のリブに接触しそれ以上の搬送は防止されるため、用紙のプラテンローラへの多重巻込みの事態が防止される。さらに、用紙を感熱紙に、印字部をサーマルヘッドに限定することにより、プリンタをコンパクトに構成することが可能となる。また、規制部が設けられていることによって、用紙が排出ガイド部材とプラテンローラとの間に入り込んでしまい、更に第二のリブに用紙が引っ掛からず通り過ぎてしまった場合でも、用紙は規制部に突き当たって詰まることになる。従って、プラテンローラが用紙を多重に巻き込む事態はより確実に防止されることになる。
【0011】
【0012】
【0013】
請求項2に記載のプリンタは、請求項1において、前記用紙搬送経路には、前記プラテンローラの周面のうち前記印字部よりもプラテンローラの回転方向上流側の周面に沿って用紙を押圧する押圧部材を設けたものである。
【0014】
これにより、用紙は用紙供給側から押圧部材によりプラテンローラの周面に押圧されながらプラテンローラの周面に沿って印字部に供給されるので、用紙をプラテンローラに押さえ付けるために別のローラ等を設けるような構成に比して、プリンタを小型化することができる。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1はプリンタの斜視図、図2は側面断面図である。図3は用紙収容部に用紙をセットした状態を示した図である。図4は用紙分離部および印刷機構部の詳細を示した断面拡大図である。
図5はガイド部材の斜視図である。そして、図6は別形態のガイド部材の斜視図である。
【0022】
まず、プリンタ1の概略構造を、図1〜図5を参照しながら説明する。
プリンタ1は図1に示すように、平面視で長方形状(A6〜A7サイズ程度の大きさ)とされ、かつ、厚みが略2cmあるいはそれ以下となる、コンパクトな構成とされている。プリンタ1の本体ケース2は、枠体3の下面を下カバー4で覆うとともに、上面の一部を上カバー5で覆って形成されている。
【0023】
枠体3の上面側のうち前記上カバー5で覆われた箇所を除いた残りの部分には、図2に示すように用紙収容部6が形成される。この用紙収容部6には、A6〜A7サイズのカットシート状の感熱紙(被記録媒体。以下「用紙」と称する)7をパッケージ材8の内部に複数枚収納した用紙パッケージ9を、図3に示すように収容可能としている。
【0024】
前記用紙収容部6の上方は蓋体10にて覆われ、この蓋体10は図2に示すように回動自在とされる。本体ケース2側には図示しないロック機構が設けられており、前述のように用紙収容部6に用紙パッケージ9をセットした状態で、図3に示すように蓋体10を閉じてロックできるようになっている。
【0025】
用紙収容部6の一側の端部には、用紙分離部11としてのピックアップローラ12および分離ブロック13等が配置されている。また、上カバー5の下方には、印刷機構部14としてのサーマルヘッド15、プラテンローラ16、ペーパーガイド17(押圧部材)が配置される。
【0026】
用紙分離部11を説明する。
前記用紙収容部6の、前記印刷機構部14に近い側の端部には、ピックアップローラ(ローラ)12とブロック体(排出ガイド部材)13とが設けられている。前記蓋体10の用紙収容部6側を向く内面には、押圧板18が回動自在に支持されている。この押圧板18と蓋体10との間にはコイル状の付勢バネ19が介在され、押圧板18に対し、該押圧板18を下方へ回動させる向きの付勢力を常時作用させている。
【0027】
用紙パッケージ9は、印字面を下側へ向けながら積層された状態で内部に収納されている用紙7のうち、最も下側に位置する用紙7の下面をパッケージ材8から一部露出させた状態で、用紙収容部6にセットされる。そして、前記蓋体10を閉じてロックした際には、前述の付勢バネ19により下方へ付勢される押圧板18が、パッケージ材8を介して、用紙7の前記露出した部分をピックアップローラ12側へ押し付け、該用紙7の下面を該ピックアップローラ12に接触させる。
【0028】
前記ピックアップローラ12に近接させてブロック体13が設けられ、このブロック体13は、ピックアップローラ12の用紙送り出し方向に対して傾斜した分離案内面13aを備えている。
【0029】
この構成でピックアップローラ12が回転駆動することにより、該ピックアップローラ12に接触する最下層の用紙7に搬送力が加えられる。そして、前記ブロック体13の分離案内面13aの分離作用とあいまって、最下層に位置する一枚の用紙7のみが分離されて送り出される。
【0030】
印刷機構部14を説明する。
ブロック体13に隣接してプラテンローラ16が回転自在に設けられ、その外周面に近接させてペーパーガイド17が配置される。図4の拡大図に示すように、このペーパーガイド17には、前記プラテンローラ16の外周面に沿うように、断面が横向き略「U」字状となるような凹湾曲状の摺接面17aが形成されている。該ペーパーガイド17と本体ケース2との間には押圧コイルバネ20が設けられており、前記摺接面17aをプラテンローラ16の外周面に向けて付勢するようになっている。
【0031】
この構成において、前述の用紙分離部11で分離された用紙7は、ピックアップローラ12により搬送されて、分離ブロック13の下端と、用紙の向きをプラテンローラ16側へ向けるためのガイド板21の間を通過する。
【0032】
用紙7はこのガイド板21により案内され、プラテンローラ16の下面側(用紙供給側)から、該プラテンローラ16とペーパーガイド17との間に送られる。そして用紙7は、プラテンローラ16の外周面とペーパーガイド17の摺接面17aとの間で挟まれながら、プラテンローラ16の回転駆動により、プラテンローラ16の周面に沿って湾曲し横向きU字状に反転されながら搬送され、印字面を上側に向けながらプラテンローラ16の上面側に至る。
【0033】
プラテンローラ16の上面側に位置する前記サーマルヘッド15は、印字部たる発熱体部15aを有している。該サーマルヘッド15は回動軸15bまわりに回動可能に設けられて、前記発熱体部15aがプラテンローラ16の上面に接離可能とされている。
【0034】
なお、このようにサーマルヘッド15を回動自在に構成したのは、前記プラテンローラ16とペーパーガイド17との間で用紙7が詰った場合におけるジャム紙除去作業において、サーマルヘッド15が作業の邪魔にならないようにするためである。
【0035】
サーマルヘッド15には捩りコイルバネタイプのスプリング22の一端が係止されて、該サーマルヘッド15の発熱体部15aがプラテンローラ16上面に近接する方向の付勢力を常時加えている。
【0036】
この構成で、前述のように印字面を上側に向けながらプラテンローラ16により送られてくる用紙7の上面にサーマルヘッド15の発熱体部15aが接触し、この接触する箇所において用紙7に印字がなされる。
【0037】
サーマルヘッド15はラインヘッド型とされ、搬送されてくる感熱型の用紙7に対し、該用紙7の搬送方向に直交する方向に延びるライン毎に、任意の文字や画像を印刷することができる。一本のラインにつき印刷する際の印刷幅は、印刷対象の用紙7の幅に略等しく設定されている。
【0038】
このようにサーマルヘッド15を印刷ヘッドとして用いるのは、被記録媒体として感熱紙を用いることで、インクやインクリボンなどの消耗品が不要とできるほか、インクの供給のための機構などを省略でき、プリンタ1をコンパクトに構成できるからである。
【0039】
感熱紙としては、サーマルヘッド15の加熱により発色する発色層を有する感熱発色タイプのものや、加熱により穿孔される穿孔層を基材層上に積層した感熱穿孔タイプのもの等、種々のものを使用できる。
【0040】
また、前記ブロック体13の印刷機構部14側には、図5に示すように、プラテンローラ16の軸線方向に複数並べてリブ13dが設けられている。
このリブ13dは、後述する用紙7のプラテンローラ16からの離脱位置よりもプラテンローラ16の回転方向下流側の周面に対向する対向面13bと、用紙排紙側に向かって傾斜した排紙案内面13cとを有する。
【0041】
更に、ブロック体13には、プラテンローラ16の軸線方向に沿う長手方向を有する第2のリブ13eが、リブ13dとリブ13dとの間に設けられている。
【0042】
この構成において、サーマルヘッド15の発熱体部15aにより印字がなされた後の用紙7は、プラテンローラ16の周面から離脱しつつ該ローラ16によって搬送され、間もなくその搬送方向先頭側が案内面13cに接触する。当該先頭側が案内面13c上を滑りながらガイドされることによって、用紙はプラテンローラ16の周面から離間して、用紙排紙方向に搬送される。こうして用紙7は図1に示すように、本体ケース2の上カバー5と前記蓋体10とがなす隙間から、蓋体10の上側へ排紙される。
【0043】
以上で説明したように、本実施形態のプリンタ1においては、ピックアップローラ12の上面側からプラテンローラ16の下面側(プラテンローラ16に対する給紙位置)へ至り、ここから該ローラ16の周面に沿ってほぼ180°湾曲した後、該ローラ16の上面側から離脱して斜上方の用紙排紙側に延びる、用紙搬送経路が構成されている。この搬送経路上を搬送されてくる用紙7に対し、前記サーマルヘッド15により印字が行われることになる。
【0044】
ここで、プリンタ1においては前述のとおり、印字後の用紙7がブロック体13とプラテンローラ16との隙間に入り込まないように構成することが要求される。この隙間に用紙7が入り込んでしまうと、用紙が詰まったり、プラテンローラ16に用紙が二重三重にも巻き付いてしまう原因になるからである。
【0045】
この要請を満たすために、本プリンタにおいては、リブ13dが互いに間隔をあけてプラテンローラ16の軸線方向に複数設けられたブロック体13(排出ガイド部材)を、前記搬送経路に設けている。このリブ13dはそれぞれ、用紙7のプラテンローラ16からの離脱位置よりもプラテンローラ16の回転方向下流側の周面に対向する対向面13bと、用紙7の排紙側に向かって傾斜する排紙案内面13cとを有している。
【0046】
この構成で、印字後の用紙7がプラテンローラ16によって送られ、ブロック体13に接触する場合を考える。用紙7の先頭は、リブ13dの対向面13b側か、排紙案内面13c側の、いずれかに接触することになる。そして、前述の巻付き防止の観点からは、用紙7の先頭側が排紙案内面13c側に当接することが望ましいことになる。
ここで仮に、何らかの原因で用紙7に巻き癖や折り目等が付いており、用紙7の先頭側の一部(例えばローラ16軸方向の端部)が、リブ13dの対向面13b側に当接してしまった場合を考える。しかしこの場合でも、用紙7の先頭側の他の部分が他のリブ13dの排紙案内面13c側へ当接しさえすれば、プラテンローラ16の繰出しによっても用紙7が対向面13b側(即ち、ブロック体13とプラテンローラ13との隙間)へ送られないことが期待できる。更に言えば、用紙の対向面13側に当接している部分も用紙7が撓むことによって排紙案内面13c側へ移動し、結局用紙7全体を正常に排紙できることも十分考えられる。
【0047】
即ち、用紙7の先頭側が全てリブ13dの対向面13b側へ当接するような極端な場合でもない限り、用紙7がブロック体13とプラテンローラ13との間に入り込んでしまう事態は防止されることになる。
【0048】
また、本実施形態においては、ブロック体13には、プラテンローラ16の周面と対向する部分において、リブ13dとリブ13dとの間に、プラテンローラ16の軸線方向に沿う長手方向を有する第二のリブ13eを設けてある。
従って、仮に、上記のリブ13dにより用紙7の巻込みを阻止することができず、用紙7がブロック体13とプラテンローラ16との間に入り込んでしまっても、その用紙7の搬送方向先頭側が第二のリブ13eに接触しそれ以上の搬送が防止されるため、用紙7のプラテンローラ16への多重巻込みの事態が防止される。
【0049】
また、本実施形態のプリンタ1は、用紙搬送経路において、プラテンローラ16の周面のうち発熱体部15a(印字部)よりもプラテンローラ16の回転方向上流側の周面に沿って用紙7を押圧する、ペーパーガイド17(押圧部材)を設けている。従って、用紙7は供給側からペーパーガイド17によりプラテンローラ16の周面に押圧されつつプラテンローラ16の湾曲した周面に沿って発熱体部15aに供給されるので、プリンタ1を小型化することができる。即ち、ペーパーガイド17が、用紙7を湾曲させてその向きを案内する役割と、用紙7をプラテンローラ16へ押し付けて両者7・16の間に用紙搬送のための摩擦力を発生させる役割の双方を担うものであるから、それぞれの役割のために別途部品を設ける構成に比して、設置スペースを取らずコンパクトとすることができ、製造コストも安価である。
【0050】
なお、前記ブロック体13には更に、そのプラテンローラ16を向く面の下端側に、突部13f(規制部)を設けてある。この構成で、用紙7が排出ガイド部材33とプラテンローラ16との間に入り込んでしまい、更に前記第2のリブ13eに用紙7が引っ掛からず通り過ぎてしまった場合でも、用紙7は当該突部13fに突き当たって詰まることになる。従って、プラテンローラ16が用紙7を多重に巻き込む事態はより確実に防止されることになる。
【0051】
なお、前記規制部は、前述のようなリブ状部分を有するブロック体13に限らず、他の形状のブロック体についても適用できる。
例えば、図6に示すように、用紙7のプラテンローラ16からの離脱位置よりもプラテンローラ16の回転方向下流側の周面に対向する対向面33bと、用紙7の搬送方向先頭側に接触して用紙7をプラテンローラ16の周面から離脱する方向に向けるための排紙案内面33cとを有するブロック33において、対向面33bの下端部の幅方向全体に突部33d(規制部)を設ける構成が考えられる。
【0052】
これにより、用紙7を用紙排紙方向に誘導できると共に、用紙7が排出ガイド部材33とプラテンローラ16との間に入り込んでしまった場合でも、その用紙7は突部33dに接触して詰まることになる。従って、プラテンローラ16が用紙7を多重に巻き込む事態は防止される。
【0053】
なお、上記の規制部(13f・33d)は、プラテンローラ16からの用紙7の離脱位置よりローラ回転方向下流側であって、プラテンローラ16への用紙7の給紙位置よりもローラ回転方向上流側の位置に設けられていれば、用紙7のプラテンローラ16への多重巻付き防止という効果を達成するには十分である。
【0054】
【発明の効果】
上述したように、請求項1の発明によると、排出ガイド部材に複数のリブを設け、それぞれのリブに案内面が設けられている構成となるので、用紙が少なくともどれかのリブの案内面側に接触すれば、用紙が排出ガイド部材とプラテンローラとの間の隙間に入らないことが期待できる。従って、紙詰まりや用紙のプラテンローラへの巻付き等の用紙搬送トラブルが少ない構成となる。また、用紙が排出ガイド部材とプラテンローラとの間に入り込んでしまっても、その用紙の搬送方向先頭側が第二のリブに接触しそれ以上の搬送は防止されるため、用紙のプラテンローラへの多重巻込みの事態が防止される。また、規制部が設けられていることによって、用紙が排出ガイド部材とプラテンローラとの間に入り込んでしまい、更に第二のリブに用紙が引っ掛からず通り過ぎてしまった場合でも、用紙は規制部に突き当たって詰まることになる。従って、プラテンローラが用紙を多重に巻き込む事態はより確実に防止されることになる。
【0055】
【0056】
請求項2の発明によると、用紙は用紙供給側から押圧部材によりプラテンローラの周面に押圧されながらプラテンローラの周面に沿って印字部に供給されるので、用紙をプラテンローラに押さえ付けるために別のローラ等を設けるような構成に比して、プリンタを小型化することができる。
【0057】
【0058】
【0059】
【図面の簡単な説明】
【図1】 プリンタの斜視図である。
【図2】 プリンタの側面断面図である。
【図3】 用紙収容部に用紙をセットした状態を示した側面断面図である。
【図4】 用紙分離部および印刷機構部の詳細を示した断面拡大図である。
【図5】 ガイド部材の斜視図である。
【図6】 別形態のガイド部材の斜視図である。
【符号の説明】
1 プリンタ
7 用紙
13 ブロック体(排出ガイド部材)
13b 対向面
13c 案内面
13d リブ
14 印刷機構部(印字部)
16 プラテンローラ(ローラ)
Claims (2)
- 感熱紙からなる用紙を搬送するために回転されるプラテンローラと、
そのプラテンローラ上で用紙に印字を行うサーマルヘッドと、
前記プラテンローラへの用紙供給側から前記プラテンローラの周面に沿って湾曲しプラテンローラの周面から離脱して用紙排紙側に延びる用紙搬送経路とを備えるプリンタであって、
前記用紙搬送経路には、前記プラテンローラの周面から離脱した用紙を前記用紙排紙側に案内するための排出ガイド部材を設け、
前記排出ガイド部材には、
用紙の搬送方向先頭側に接触して用紙を前記プラテンローラの周面から離脱する方向に向けるための案内面と、用紙の前記プラテンローラからの離脱位置よりもプラテンローラの回転方向下流側の周面に対向する対向面とを有し、搬送方向に延びるリブを、互いに間隔をあけて前記プラテンローラの軸線方向に複数並べて設け、前記対向面とプラテンローラの周面との間に入り込んだ用紙に接触して用紙を停止させるために、前記プラテンローラの周面と対向する部分において、前記リブとリブとの間に、前記プラテンローラの軸線方向に沿う長手方向を有する第二のリブを設け、さらに、前記離脱位置と用紙の前記プラテンローラへの給紙位置との間であって、前記第二のリブよりも前記プラテンローラの回転方向下流側において、前記第二のリブと前記プラテンローラの周面との間を通過した用紙に接触して用紙を停止させる、前記プラテンローラに向かって突出する規制部を設け、
前記排出ガイド部材は、用紙の前記プラテンローラからの前記離脱位置においては前記複数のリブのみから構成されていることを特徴とするプリンタ。 - 請求項1に記載のプリンタであって、
前記用紙搬送経路には、前記プラテンローラの周面のうち前記サーマルヘッドよりもプラテンローラの回転方向上流側の周面に沿って用紙を押圧する押圧部材を設けたことを特徴とするプリンタ。
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