JP3870813B2 - プリンタ用ラベル紙 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ用ラベル紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、プリンタに用いられる用紙として、ハーフカット加工を施すことにより剥離可能な一又は複数のラベル部が形成された、いわゆるラベル紙が用いられている。
【0003】
このラベル紙がプリンタに用いられる際には、複数枚積層した状態でプリンタの給紙部にセットされ、この給紙部に設けられるピックアップローラによりプリンタ用ラベル紙が送り出される。そしてラベル紙の先頭側は、プリンタ側に形成された分離案内面に当たり、分離案内面の分離作用を受けて一枚ずつ分離されながら搬送されて印字される。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】
ここで、前記分離案内面により良好な分離作用を行わせ、かつラベル紙をスムーズに搬送させるためには、ラベル紙の先頭側をまっすぐ分離案内面に当接させる必要がある。
【0005】
即ち、前記分離案内面が用紙の分離作用を良好に行うためには、図6の(a)のように、ピックアップローラ12により搬送される用紙30の先頭が、適切な向きで真っ直ぐ分離案内面13aに当接する必要がある。なお、図中の符号30bは、裏面に粘着材層が形成されている表素材(感熱紙)であり、30cは表素材に貼り合わされる剥離紙である。
一方、例えば図6の(b)のように、用紙30の先頭方向が分離案内面13aとほぼ直角に向いてしまっている場合は、用紙30の先頭が分離案内面13aに対して滑らないために下流側に搬送されず、用紙の空送が起こってしまう。
また、図6の(c)のように、用紙30の先頭方向が分離案内面13aに沿う方向に向いてしまっている場合は、分離案内面13aによる分離作用が良好に働かずに、複数枚を同時に下流側に送ってしまう重送が起こってしまう。
【0006】
この点、前述のプリンタ用ラベル紙は、ハーフカット加工を施した部分が弱いため、その先端が分離案内面に当たり分離作用(抵抗力)を受けている間、それを折り目として屈曲してしまいやすい。この結果、用紙30の先頭が図6(b)や(c)の向きに向いてしまい易く、前述の空送や重送といった用紙搬送トラブルが頻発するという問題があったのである。
【0007】
本発明は上記問題点に鑑みてされたものであり、プリンタ用ラベル紙をプリンタに用いた際に、分離案内面に当たることによりハーフカット加工を施した部分が折れることなく、一枚ずつ分離しながら搬送して印字することができるプリンタ用ラベル紙を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明の請求項1に記載のプリンタ用ラベル紙は、積層した状態の用紙をセット可能な給紙部と、該給紙部にセットされた用紙に接触して駆動し、用紙を送り出すためのピックアップローラと、そのピックアップローラにより送り出された用紙の先頭側に当接する分離案内面と、を有し、前記ピックアップローラと前記分離案内面とにより用紙を一枚ずつ分離しながら搬送して印字するプリンタに前記用紙として用いられるラベル紙であって、該ラベル紙にはハーフカット加工を施して、剥離可能な一又は複数のラベル部を形成するとともに、ラベル紙の搬送方向先頭側の端縁と、当該端縁と最も近い、用紙搬送方向に垂直な方向のハーフカット部と、の間の距離をAとし、ピックアップローラの繰出し位置と、前記分離案内面の用紙搬送方向における下流側の端縁の位置と、の間の距離をBとしたときに、A≧Bであることを特徴とする。
【0009】
この請求項1の構成によると、給紙部に積層した状態でセットされたプリンタ用ラベル紙が、ピックアップローラにより送り出されて、プリンタ用ラベル紙の搬送方向先頭側の端縁が分離案内面の用紙搬送方向における下流側の端縁に位置した際に、プリンタ用ラベル紙の搬送方向先頭側の端縁と最も近い、用紙搬送方向に垂直な方向のハーフカット部が、ピックアップローラの繰出し位置にあるか、あるいはピックアップローラの繰出し位置よりも用紙搬送方向における上流側の位置にある。即ち、プリンタ用ラベル紙の搬送側先頭側の端縁が分離案内面を乗り越えるまでは、前記ハーフカット部がピックアップローラから送り出されないことが確保される。従って、プリンタ用ラベル紙の搬送側先頭側の端縁が分離案内面に当たったときに、プリンタ用ラベル紙の搬送方向先頭側の端縁と最も近い、用紙搬送方向に垂直な方向のハーフカット部が折れてしまうトラブルを回避することができる。この結果、プリンタ用ラベル紙を空送および重送することなく、プリンタ用ラベル紙を確実に一枚ずつ分離しながら搬送して印字することができる。
【0010】
本発明の請求項2に記載のプリンタ用ラベル紙は、請求項1に記載のプリンタ用ラベル紙であって、ラベル紙の搬送方向の最も先頭側に位置するラベル部の輪郭線の少なくとも一部がラベル紙全体の用紙搬送方向先頭側の端縁と重複していることを特徴とする。
【0011】
この請求項2の構成によると、ラベル紙の搬送方向の最も先頭側に位置するラベル部の輪郭線の少なくとも一部がラベル紙全体の用紙搬送方向先頭側の端縁と重複していることから、プリンタ用ラベル紙の搬送方向先頭側の端縁からラベル紙の搬送方向の最も先頭側に位置するラベル部との間に余白がなくなる。従って、請求項1の構成による効果のほかに、ラベル部以外の無駄になる部分(残余部分)を少なくすることができ、コストを低減することができる。
【0012】
本発明の請求項3に記載のプリンタ用ラベル紙は、積層した状態の用紙をセット可能な給紙部と、該給紙部にセットされた用紙に接触して駆動し、用紙を送り出すためのピックアップローラと、そのピックアップローラにより送り出された用紙の先頭側に当接する分離案内面と、を有し、前記ピックアップローラと前記分離案内面とにより用紙を一枚ずつ分離しながら搬送して印字するプリンタに前記用紙として用いられるラベル紙であって、該ラベル紙にはハーフカット加工を施して、剥離可能な一又は複数のラベル部を形成するとともに、少なくとも、ラベル紙の搬送方向先頭側の端縁と最も近い、用紙搬送方向に垂直な方向のハーフカット部は、ミシン目状のハーフカット部となっていることを特徴とする。
【0013】
この請求項3の構成によると、ラベル紙の搬送方向先頭側の端縁と最も近い、用紙搬送方向に垂直な方向のハーフカット部は、ミシン目状のハーフカット部となっているため、連続的なハーフカットを施した場合に比べて、当該ハーフカット部が折れにくくなる。従って、プリンタ用ラベル紙の搬送側先頭側の端縁が分離案内面に当たったときに、プリンタ用ラベル紙の搬送方向先頭側の端縁と最も近い、用紙搬送方向に垂直な方向のハーフカット部が折れてしまうトラブルを回避することができる。そして、プリンタ用ラベル紙を空送および重送することなく、プリンタ用ラベル紙を一枚ずつ分離しながら搬送して印字することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は、プリンタ装置の用紙分離部および印刷機構部の詳細を示した断面拡大図である。図2は、第1の実施形態に係るプリンタ用ラベル紙の平面図である。図3は、第1の実施形態の別の実施形態に係るプリンタ用ラベル紙の平面図である。図4は、第2の実施形態に係るプリンタ用ラベル紙の平面図である。図5は、第1の実施形態または第2の実施形態に係るプリンタ用ラベル紙の変形例を示す平面図である。図6は、ラベル紙が分離案内面と当接する様子を示した要部拡大図である。
【0015】
まず、プリンタ装置1の概略構造を、図1を参照しながら説明する。
プリンタ装置は、平面視で長方形状(A6〜A7サイズ程度の大きさ)とされ、かつ、厚みが略2cmあるいはそれ以下となる、コンパクトな構成とされている。
プリンタ装置1の本体ケース2は、枠体3の下面を下カバー4で覆うとともに、上面の一部を上カバー5で覆って形成されている。
【0016】
枠体3の上面側のうち前記上カバー5で覆われた箇所を除いた残りの部分には、用紙収容部(給紙部)6が形成される。この用紙収容部6には、A6〜A7サイズのカットシート状の感熱紙(被記録媒体。以下「用紙」と称する)30をパッケージ材8の内部に複数枚収納した用紙パッケージ9を収容可能としている。なお、用紙30として、本実施形態に係るプリンタ用ラベル紙が用いられる。
前記用紙収容部6の上方は蓋体10にて覆われ、この蓋体10は回動自在とされる。本体ケース2側には図示しないロック機構が設けられており、前述のように用紙収容部6に用紙パッケージ9をセットした状態で、蓋体10を閉じてロックできるようになっている。
【0017】
用紙収容部6の一側の端部には、用紙分離部11としてのピックアップローラ12および分離ブロック13等が配置されている。また、上カバー5の下方には、後に詳述する印刷機構部14としてのサーマルヘッド15、プラテンローラ16、ペーパーガイド17が配置される。
【0018】
用紙分離部11を説明する。
前記用紙収容部6の、前記印刷機構部14に近い側の端部には、ピックアップローラ12と分離ブロック13とが設けられている。前記蓋体10の用紙収容部6側を向く内面には、押圧板18が回動自在に支持されている。
この押圧板18と蓋体10との間にはコイル状の付勢バネ19が介在され、押圧板18に対し、該押圧板18を下方へ回動させる向きの付勢力を常時作用させている。
【0019】
用紙パッケージ9は、印字面を下側へ向けながら積層された状態で内部に収納されている用紙30のうち、最も下側に位置する用紙30の下面をパッケージ材8から一部露出させた状態で、用紙収容部6にセットされる。そして、前記蓋体10を閉じてロックした際には、前述の付勢バネ19により下方へ付勢される押圧板18が、パッケージ材8を介して、用紙30の前記露出した部分をピックアップローラ12側へ押し付け、該用紙30の下面を該ピックアップローラ12に接触させる。ここで、該用紙30の下面と該ピックアップローラ12とが接触する位置を、ピックアップローラの繰出し位置12aとする。
【0020】
前記ピックアップローラ12に近接させて分離ブロック13が設けられ、この分離ブロック13は、ピックアップローラ12の用紙送り出し方向に対して傾斜した分離案内面13aを備えている。
【0021】
ここで、分離案内面13aの用紙搬送方向における先端側の端縁であって、用紙分離部11で分離された用紙30がピックアップローラ12により後述するガイド板21に搬送される際に最終的に接触する分離案内面13aの部分を、分離案内面13aの用紙搬送方向における下流側の端縁の位置13cとする。また、図4に示すように、前記ピックアップローラの繰出し位置12aと、該分離案内面13aの用紙搬送方向における下流側の端縁の位置13cと、の間の距離をBとする。
【0022】
この構成でピックアップローラ12が回転駆動することにより、該ピックアップローラ12に接触する最下層の用紙30に搬送力が加えられる。そして、前記分離ブロック13の分離案内面13aの分離作用とあいまって、最下層に位置する一枚の用紙30のみが分離されて送り出される。
【0023】
印刷機構部14を説明する。
分離ブロック13に隣接してプラテンローラ16が回転自在に設けられ、その外周面に近接させてペーパーガイド17が配置される。
このペーパーガイド17には、前記プラテンローラ16の外周面に沿うように、断面が横向き略「U」字状となるような凹湾曲状の摺接面17aが形成されている。該ペーパーガイド17と本体ケース2との間には押圧コイルバネ20が設けられており、前記摺接面17aをプラテンローラ16の外周面に向けて付勢するようになっている。
【0024】
この構成において、前述の用紙分離部11で分離された用紙30は、ピックアップローラ12により搬送されて、分離ブロック13の下端と、用紙の向きをプラテンローラ16側へ向けるためのガイド板21の間を通過する。
用紙30はこのガイド板21により案内され、プラテンローラ16の下面側から、該プラテンローラ16とペーパーガイド17との間に送られる。そして用紙30は、プラテンローラ16の外周面とペーパーガイド17の摺接面17aとの間で保持されつつ、プラテンローラ16の回転駆動により横向きU字状に反転されながら搬送され、印字面を上側に向けながらプラテンローラ16の上面側に至る。
【0025】
プラテンローラ16の上面側に位置する前記サーマルヘッド15は、印字部たる発熱体部15aを有している。該サーマルヘッド15は回動軸15bまわりに回動可能に設けられて、前記発熱体部15aがプラテンローラ16の上面に接離可能とされている。
なお、このようにサーマルヘッド15を回動自在に構成したのは、前記プラテンローラ16とペーパーガイド17との間で用紙30が詰まった場合におけるジャム紙除去作業において、サーマルヘッド15が作業の邪魔にならないようにするためである。
サーマルヘッド15には捩りコイルバネタイプのスプリング22の一端が係止されて、該サーマルヘッド15の発熱体部15aがプラテンローラ16上面に近接する方向の付勢力を常時加えている。
この構成で、前述のように印字面を上側に向けながらプラテンローラ16により送られてくる用紙の上面にサーマルヘッド15の発熱体部15aが接触し、この接触する箇所において用紙30に印字がなされる。
【0026】
サーマルヘッド15はラインヘッド型とされ、搬送されてくる感熱型の用紙30に対し、該用紙30の搬送方向に直交する方向に延びるライン毎に、任意の文字や画像を印刷することができる。一本のラインにつき印刷する際の印刷幅は、印刷対象の用紙30の幅に略等しく設定されている。
このようにサーマルヘッド15を印刷ヘッドとして用いるのは、被記録媒体として感熱紙を用いることで、インクやインクリボンなどの消耗品が不要とできるほか、インクの供給のための機構などを省略でき、プリンタ装置1をコンパクトに構成できるからである。
感熱紙としては、サーマルヘッド15の加熱により発色する発色層を有する感熱発色タイプのものや、加熱により穿孔される穿孔層を基材層上に積層した感熱穿孔タイプのもの等、種々のものを使用できる。
【0027】
前記分離ブロック13には、プラテンローラ16の用紙送り出し方向に対して傾斜した排紙ガイド面13bが形成されている。
この構成において、サーマルヘッド15の発熱体部15aにより印字がなされた後の用紙30は、この排紙ガイド面13bにより案内されて、本体ケース2の上カバー5と前記蓋体10とがなす隙間から、蓋体10の上側へ排紙される。
【0028】
次に、上述した構成のプリンタ1に用紙30として用いられるプリンタ用ラベル紙(以下「ラベル紙」と称する。)の第1の実施形態の構造を、図2を参照しながら説明する。ラベル紙30は、A6〜A7サイズのカットシート状であり、裏面に粘着材層が形成されている表素材である感熱紙30bと、表素材に貼り合わされる剥離紙30cとから形成される。
ラベル紙30には、ラベル紙30の搬送方向先頭側から順に、輪郭線をハーフカット部31,32,33,34で形成され、剥離可能な複数(図示では4つ)のラベル部31a,32a,33a,34aが形成される。ハーフカット部31〜34は、剥離紙30cを残して表素材の感熱紙30bのみをカットするハーフカット加工を施される。
なお、ラベル部31a〜34aは複数形成されているが、複数である必要はなく、一つであってもよい。また、ラベル部31a〜34aは、図示では用紙搬送方向と直交する長手方向を有する略長方形状に形成されているが、それに限らず、どのような形であってもよい。例えば、用紙搬送方向と平行な長手方向を有する長方形状のラベル部が、用紙幅方向に複数並べて設けられている構成でも良い。
【0029】
前記ハーフカット部31〜34のうちラベル紙30の搬送方向の最も先頭側にあるハーフカット部31は、ラベル紙30の搬送方向先頭側の端縁30aと、その端縁30aと最も近い、ハーフカット部31の用紙搬送方向に垂直な方向の部分(図2に示す二点鎖線部分)31bと、の距離をAとしたとき、この距離Aが前述の距離B(ピックアップローラの繰出し位置12aと、分離案内面13aの用紙搬送方向における下流側の端縁の位置13cと、の間の距離)以上の長さになるように加工される(A≧B)。
【0030】
この構成のラベル紙を用紙30として上述のプリンタ装置1に用いることにより、ピックアップローラ12に接触する最下層のラベル紙30がピックアップローラ12により搬送されて、ラベル紙30の搬送方向先頭側の端縁30aが分離案内面13aに当たった際には、ラベル紙30の搬送方向先頭側の端縁30aと最も近い、ハーフカット部31の用紙搬送方向に垂直な方向の部分31bは、未だ、ピックアップローラの繰出し位置12aまで到達しない。
そして、ラベル紙30の搬送方向先頭側の端縁30aが分離案内面13aの用紙搬送方向における下流側の端縁の位置13cを乗り越えるまで、即ち、ラベル紙30の搬送方向先頭側の端縁30aが分離案内面13aからの抵抗力を受けなくなる位置に到達するまでは、ラベル紙30の搬送方向先頭側の端縁30aと最も近い、ハーフカット部31の用紙搬送方向に垂直な方向の部分31bが、ピックアップローラ12から送り出されない。
【0031】
このように、第1の実施形態に係るラベル紙30によれば、ラベル紙30の搬送方向先頭側の端縁30aが分離案内面13aに突き当たったとき、さらにはラベル紙30の搬送方向先頭側の端縁30aが分離案内面13aに接触している間は、ラベル紙30の搬送方向先頭側の端縁30aと最も近い、ハーフカット部31の用紙搬送方向に垂直な方向の部分31bは分離案内面13aからの作用を受けないので、この位置で折れてしまうことが防止される。従って、ラベル紙30の先頭が真っ直ぐに向いた図6(a)の状態が確保されるので、ラベル紙30を複数枚送ってしまう重送や、ラベル紙30を搬送できなくなる空送が回避される。
【0032】
なお、前述のラベル紙30は、ラベル紙30の搬送方向先頭側の端縁30aと、その端縁30aと最も近い、ハーフカット部31の用紙搬送方向に垂直な方向の部分31bと、の間を余白としているが、これに限られない。
即ち図3に示すように、ハーフカット部31〜34のうちラベル紙30の搬送方向の最も先頭側にあるハーフカット部31の用紙搬送方向に垂直な方向の一端と、ラベル紙30の搬送方向先頭側の端縁30aと、が重複するように、ラベル紙30を形成してもよい。
この場合は前述の距離Aは、ラベル紙30の搬送方向先頭側の端縁30aと、その端縁30aと最も近い、ハーフカット部31の用紙搬送方向に垂直な方向の部分31bと、の間の距離であるから、図3に図示する距離となる。この距離Aが前述の距離B以上となるように構成すればよい。
【0033】
さらに、図2及び図3によれば、ハーフカット部31〜34の間に余白が設けられているが、これに限られない。例えば図5に示すように、ハーフカット部31〜34の間に余白を設けることなく、それぞれのハーフカット部31〜34の一端同士を重複させてラベル紙30を形成してもよい。図5の変形例は後述する。
【0034】
このように構成することにより、さらに、ラベル部31a〜34a以外の無駄となる部分(残余部分)を少なくすることができ、コストを低減できる。
【0035】
次に、上述した構成のプリンタ1に用いられるラベル紙の第2の実施形態の構成を、図4を参照しながら説明する。尚、第1の実施形態と同一の部材には同一の符号を付記してその説明を省略する。
【0036】
前記ハーフカット部31〜34のうちラベル紙30の搬送方向の最も先頭側にあるハーフカット部31は、ラベル紙30の搬送方向先頭側の端縁30aと、その端縁30aと最も近い、用紙搬送方向に垂直な方向の部分(図4に示す破線部分)31bが、ミシン目状のハーフカット部として形成されている。
【0037】
この構成において、ラベル紙を用紙30として、上述のプリンタ装置1に用いることにより、ピックアップローラ12に接触する最下層のラベル紙30がピックアップローラ12により搬送されて、ラベル紙30の搬送方向先頭側の端縁30aが分離案内面13aに当たった際に、ラベル紙30の搬送方向先頭側の端縁30aと最も近い、ハーフカット部31の用紙搬送方向に垂直な方向のミシン目状に形成されている部分31bがピックアップローラ12から送り出される。
【0038】
このように、第2の実施形態に係るラベル紙30によれば、ラベル紙30の搬送方向先頭側の端縁30aが分離案内面13aに突き当たったときに、ラベル紙30の搬送方向先頭側の端縁30aと最も近い、ハーフカット部31の用紙搬送方向に垂直な方向の部分31bがミシン目状に形成されているため、折れにくくなる。従って、前述の条件(A≧B)を満たすようにハーフカット部31の位置を定めなくても、ラベル紙30の搬送方向先頭側の端縁30aと最も近い、ハーフカット部31の用紙搬送方向に垂直な方向の部分31bが折れてしまい、前述したようなラベル紙30の搬送不良が発生するトラブルは回避される。
なお、ミシン目状に形成する部分は、図4に示されるものに限定されるものではなく、それ以外の部分をミシン目状に形成しても良い。特に、ラベル部31aの用紙搬送方向における幅が狭い場合は、ハーフカット部31のうち用紙搬送方向に垂直な方向の次の部分、さらにはラベル部32aを形成するハーフカット部32についても、ミシン目状にすることが望ましい。
【0039】
なお、本発明に係るラベル紙の実施形態は、前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいてさまざまな設計変更が可能である。
【0040】
例えば、図5に示すように、ラベル部31a〜34aの間に余白部分を設けず、互いに隣り合うラベル部同士(ラベル部31aとラベル部32a、ラベル部32aとラベル部33a、ラベル部33aとラベル部34a)が一端同士を重複させるようにし、かつ、4つのラベル部31a〜34aの周囲の部分(ラベル紙の端縁の部分)にも余白部分が形成されていない、いわゆる枠無しタイプのラベル紙30に対しても適用することができる。この場合は、ラベル紙30の搬送方向先頭側の端縁30aと、その端縁30aと最も近い、用紙搬送方向に垂直なハーフカット部(図5に符号31bで示す二点鎖線部分)と、の距離がAとされる。
また、当該ハーフカット部31bをミシン目状のハーフカット部としても構わない。
【0041】
更には、本発明に係るラベル紙は、前述したプリンタ装置1に限定されず、特許請求の範囲に記載した限りにおいてさまざまなプリンタに適用することができる。
【0042】
【発明の効果】
本発明のプリンタ用ラベル紙によると、ラベル紙の搬送方向先頭側の端縁と、当該端縁と最も近い、用紙搬送方向に垂直な方向のハーフカット部と、の間の距離をAとし、ピックアップローラの繰出し位置と、前記分離案内面の用紙搬送方向における下流側の端縁の位置と、の間の距離をBとしたときに、A≧Bとすることにより、給紙部に積層した状態でセットされたプリンタ用ラベル紙が、ピックアップローラにより送り出されて、プリンタ用ラベル紙の搬送方向先頭側の端縁が分離案内面の用紙搬送方向における下流側の端縁に位置した際に、プリンタ用ラベル紙の搬送方向先頭側の端縁と最も近い、用紙搬送方向に垂直な方向のハーフカット部が、ピックアップローラの繰出し位置にあるか、あるいはピックアップローラの繰出し位置よりも用紙搬送方向における上流側の位置にある。即ち、プリンタ用ラベル紙の搬送側先頭側の端縁が分離案内面を乗り越えるまでは、前記ハーフカット部がピックアップローラから送り出されないことが確保される。従って、プリンタ用ラベル紙の搬送側先頭側の端縁が分離案内面に当たったときに、プリンタ用ラベル紙の搬送方向先頭側の端縁と最も近い、用紙搬送方向に垂直な方向のハーフカット部が折れてしまうトラブルを回避することができる。そして、プリンタ用ラベル紙を空送および重送することなく、プリンタ用ラベル紙を一枚ずつ分離しながら搬送して印字することができる。
【0043】
また、ラベル紙の搬送方向の最も先頭側に位置するラベル部の輪郭線の少なくとも一部をラベル紙全体の用紙搬送方向先頭側の端縁と重複させることにより、プリンタ用ラベル紙の搬送方向先頭側の端縁からラベル紙の搬送方向の最も先頭側に位置するラベル部との間に余白がなくなる。従って、ラベル部以外の無駄になる部分(残余部分)を少なくすることができ、コストを低減することができる。
【0044】
さらに、少なくとも、ラベル紙の搬送方向先頭側の端縁と最も近い、用紙搬送方向に垂直な方向のハーフカット部を、ミシン目状のハーフカット部とすることにより、当該ハーフカット部が折れにくくなる。従って、プリンタ用ラベル紙の搬送側先頭側の端縁が分離案内面に当たったときに、プリンタ用ラベル紙の搬送方向先頭側の端縁と最も近い、用紙搬送方向に垂直な方向のハーフカット部が折れてしまうトラブルを回避することができる。そして、プリンタ用ラベル紙を空送および重送することなく、プリンタ用ラベル紙を一枚ずつ分離しながら搬送して印字することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタ装置の用紙分離部および印刷機構部の詳細を示した断面拡大図である。
【図2】第1の実施形態に係るプリンタ用ラベル紙の平面図である。
【図3】第1の実施形態の別の実施形態に係るプリンタ用ラベル紙の平面図である。
【図4】第2の実施形態に係るプリンタ用ラベル紙の平面図である。
【図5】第1の実施形態または第2の実施形態に係るプリンタ用ラベル紙の変形例を示す平面図である。
【図6】ラベル紙が分離案内面と当接する様子を示した要部拡大図である。(a)は用紙が適切に分離されて搬送される場合を、(b)は用紙が空送される場合を、(c)は用紙が重送される場合を、それぞれ示す。
【符号の説明】
1 プリンタ
6 給紙部
12 ピックアップローラ
12a ピックアップローラの繰出し位置
13 分離案内面
13c 分離案内面の用紙搬送方向下流側の端縁の位置
30 用紙(ラベル紙)
30a ラベル紙の搬送方向先頭側の端縁
31 ハーフカット部
31a ラベル部
31b ラベル紙の搬送方向先頭側の端縁と最も近い、用紙搬送方向に垂直方向のハーフカット部
32 ハーフカット部
32a ラベル部
33 ハーフカット部
33a ラベル部
34 ハーフカット部
34a ラベル部

Claims (3)

  1. 積層した状態の用紙をセット可能な給紙部と、
    該給紙部にセットされた用紙に接触して駆動し、用紙を送り出すためのピックアップローラと、
    そのピックアップローラにより送り出された用紙の先頭側に当接する分離案内面と、を有し、
    前記ピックアップローラと前記分離案内面とにより用紙を一枚ずつ分離しながら搬送して印字するプリンタに前記用紙として用いられるラベル紙であって、
    該ラベル紙にはハーフカット加工を施して、剥離可能な一又は複数のラベル部を形成するとともに、
    ラベル紙の搬送方向先頭側の端縁と、当該端縁と最も近い、用紙搬送方向に垂直な方向のハーフカット部と、の間の距離をAとし、
    ピックアップローラの繰出し位置と、前記分離案内面の用紙搬送方向における下流側の端縁の位置と、の間の距離をBとしたときに、
    A≧Bであることを特徴とする、プリンタ用ラベル紙。
  2. 請求項1に記載のプリンタ用ラベル紙であって、
    ラベル紙の搬送方向の最も先頭側に位置するラベル部の輪郭線の少なくとも一部がラベル紙全体の用紙搬送方向先頭側の端縁と重複していることを特徴とする、プリンタ用ラベル紙。
  3. 積層した状態の用紙をセット可能な給紙部と、
    該給紙部にセットされた用紙に接触して駆動し、用紙を送り出すためのピックアップローラと、
    そのピックアップローラにより送り出された用紙の先頭側に当接する分離案内面と、を有し、
    前記ピックアップローラと前記分離案内面とにより用紙を一枚ずつ分離しながら搬送して印字するプリンタに前記用紙として用いられるラベル紙であって、
    該ラベル紙にはハーフカット加工を施して、剥離可能な一又は複数のラベル部を形成するとともに、
    少なくとも、ラベル紙の搬送方向先頭側の端縁と最も近い、用紙搬送方向に垂直な方向のハーフカット部は、ミシン目状のハーフカット部となっていることを特徴とする、プリンタ用ラベル紙。
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