JP4306132B2 - 副変速機の切換制御装置及び切換制御方法 - Google Patents

副変速機の切換制御装置及び切換制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は副変速機の切換制御装置及び切換制御方法に係り、特に四輪駆動車のトランスファに装備された高速段・低速段に切換可能な副変速機を切換制御するのに好適な切換制御装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
四輪駆動車のトランスファ(動力分配装置)において、高速段・低速段(Hi-Lo )の切り換え或いは変速を可能にするため、副変速機が設けられる場合が多い。そしてこの切り換えをアクチュエータ及び制御ユニットにより自動的に行うことが行われている。この場合、車室内にスイッチが設けられ、ドライバがスイッチを切り換えることにより自動的に切り換えが実行される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般にこの種の副変速機では、シンクロ機構を持たないこと、及びHi-Lo間でギヤ比が大きく異なり走行中HiからLo又はLoからHiに切り換えると機械的ダメージが発生する等の構造上の理由から、車両走行中は切り換えを禁止し、停車時のみ切り換えを許容するものが多い。
【0004】
そして従来、スピードメータ表示のために用いる車速センサの出力パルスから車速を求め、その車速がゼロ又はその付近(これを実質的な停車状態という)になったら切り換えを許可するようにしている。
【0005】
しかし、車速センサは車速に応じて間欠的にパルスを発生するものであり、車速がゼロになるとパルスが発生せず、車速がゼロ付近の極低速ではパルス間隔が非常に長くなることから、車速検出精度が非常に悪化する。メータ表示についてはこれでも問題ないが、このパルスデータを副変速機の切換許可判断に使用すると以下の問題が生じる。
【0006】
即ち、車速はパルス間の時間を測定して車速に換算するものであり、あるパルスが発生してから次のパルスが発生しないと車速を計算できない。しかし、ゼロ付近の極低速(例えば3km/h)では、あるパルスが発生してから次のパルスが発生するまで数秒(例えば3秒)程度かかることがあり、この間にドライバが切換を要求しても、その数秒を待って車速がゼロ付近であることが認識されないと切り換えを実行できない。従ってドライバは切り換えに際して違和感を抱くことになる。
【0007】
また、あるパルスが発生してから次のパルスが発生するまでの間に、ドライバが急ブレーキを踏んで車両を止めてしまうと、次のパルスは車両が走り始めるまで発生しないことになり、そのときまで車速検出が行えない。従ってこの間にドライバが切換を要求しても切り換えを実行できず、問題となる。
【0008】
一方、これを防止するため、制御ユニット側で一定時間パルスが検知されなくなったら車速ゼロと判断し、切り換えを許可するという考え方がある。しかし、こうすると断線等の故障が原因で車速パルスが送られなくなったようなときにも、制御ユニット側で車速ゼロと判断し、走行中に切り換えを実行してしまう問題がある。
【0009】
そこで、本発明はかかる問題に鑑みて創案されたもので、その目的は車両の実質的な停車状態を的確に把握し、その実質的な停車状態のときは即時な副変速機の変速を許容すると共に、故障時にあって車両走行中の変速を確実に防止できる副変速機の変速制御装置及び変速制御方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車両に搭載され実質的な停車状態のときのみ切換えが許容される副変速機を、アクチュエータ及び制御ユニットを用いて切換制御する切換制御装置であって、
車速に応じた車速パルスを発生させる車速パルス発生手段と、
この車速パルスによらずに車両が走行中であろうとみなすことができる第一の条件が成立したか否かを判断する第一の判定手段と、
上記車速パルス発生時毎に、その発生時から、上記第一の条件が成立している時間をカウントする第一のタイマ手段と、
上記第一の条件が成立から不成立となったとき、その不成立と同時に上記第一のタイマ手段のカウント値を第一の条件成立時間として決定する第一の条件成立時間決定手段と、
その第一の条件成立時間に応じて予め定められた待ち時間を決定する待ち時間決定手段と、
上記第一の条件不成立となった時から時間をカウントする第二のタイマ手段と、
この第二のタイマ手段によりカウントされた時間が上記待ち時間に達したとき車速条件を許可とする車速条件許可手段と
を備えたものである。
【0011】
ここで、上記副変速機の切換指示を行うべく手動操作されるスイッチと、上記副変速機を切換許可とするための第二の条件であって、上記車速条件許可を含む第二の条件が成立したか否かを判断する第二の判定手段とをさらに備え、
スイッチが切換操作されたとき、上記第二の条件成立ならば上記副変速機の切換作動を実行し、上記第二の条件不成立ならば上記副変速機の切換作動を不実行とするのが好ましい。また、上記スイッチが切換操作された時、上記第二の条件不成立ならばその後第二の条件成立となっても副変速機の切換作動を不実行とするのが好ましい。
【0012】
上記第一の条件が、エンジンが運転中であり、且つ車両の主変速機のシフトポジションがニュートラル又はパーキング以外であるという条件を含むのが好ましい。
【0013】
上記第二の条件が、上記車速条件許可に加え、エンジン回転速度が所定値以下、且つ主変速機のシフトポジションがニュートラル又はパーキングであるという条件を含むのが好ましい。
【0014】
上記待ち時間が上記第一の条件成立時間の増加に応じて増加するものであり、且つその待ち時間の増加率が、上記第一の条件成立時間の増加に応じて所定のしきい値を境に小から大になるのが好ましい。また上記第一の条件成立時間のしきい値が、信号待ちの最大時間程度であるのが好ましい。
【0015】
上記第一の条件が成立から不成立となったとき、その不成立と同時に上記第一のタイマ手段のカウント値を保持し、この状態から上記第一の条件成立となったら上記第一のタイマ手段の追加カウントを開始するのが好ましい。
【0016】
上記第一のタイマ手段が、車速パルス発生時毎にクリアされるのが好ましい。
【0017】
上記第一のタイマ手段が、イグニッションスイッチのoffによってクリアされるのが好ましい。
【0018】
上記第一のタイマ手段が、副変速機の切換作動開始又は終了と同時にクリアされるのが好ましい。
【0019】
上記副変速機が四輪駆動車のトランスファに搭載されたものであってもよい。
【0020】
一方、本発明は、車両に搭載され実質的な停車状態のときのみ切換えが許容される副変速機を、アクチュエータ及び制御ユニットを用いて切換制御する際の切換制御方法であって、
車速に応じた車速パルスを発生させるステップと、
車速パルス発生時毎に、その発生時から、上記車速パルスによらずに車両が走行中であろうとみなすことができる第一の条件が成立している時間をカウントするステップと、
上記第一の条件が成立から不成立となったとき、その不成立と同時に上記タイマカウント値を第一の条件成立時間として決定するステップと、
その第一の条件成立時間に応じて予め定められた待ち時間を決定するステップと、
上記第一の条件不成立となった時から時間をカウントするステップと、
このカウントされた時間が上記待ち時間に達したとき車速条件を許可とするステップと
を備えたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0022】
まず、本発明が適用される四輪駆動車及びトランスファについて説明する。図7に示すように、四輪駆動車においては、エンジンEの動力を後方に向かって変速機(主変速機)T/M、トランスファT/Fへと伝達し、トランスファT/Fにて前後側に分配した後、前輪FW及び後輪RWに伝達して四輪を駆動するようになっている。前輪FWの駆動は選択的で、所謂FRベースのパートタイム4WDの構成が採られている。変速機T/Mは摩擦クラッチを含むマニュアル式か、流体コンバータを含む自動変速式の構成となっている。
【0023】
図5にトランスファを示す。トランスファT/Fは入力軸1から変速機T/Mの動力を入力し、後方出力軸2から後輪側に動力を出力すると共に、前方出力軸3から前輪側に動力を選択的に出力する。後方出力軸2と前方出力軸3とがチェーン・スプロケット機構からなる分配装置4で連結され、各軸に動力が分配伝達されるようになっている。前方出力軸3への動力分配は選択装置5により選択的に行われる。これは通常の手動変速機における変速機構部と同様の構成である。
【0024】
トランスファ全体の高速段(Hi)又は低速段(Lo)への切換えを行うため、遊星歯車機構からなる副変速機6が設けられる。副変速機6はHiのとき1の減速比つまり直結となり、Loのとき1より大きい値(本実施形態では2.5 )の減速比となり、入力軸1の回転を減速して出力側に伝達する。また副変速機6はニュートラル(N)のポジションも備える。これら入力軸1〜副変速機6の全体が共通のトランスファケーシング7に収容されている。
【0025】
トランスファT/Fの前端付近において、入力軸1と後方出力軸2とが同軸に嵌合接続され、互いに相対回転自在となっている。接続部にはニードルベアリング8が設けられる。入力軸1は中空とされ、その前端部がケーシング7から突出されると共に、内周部にスプライン9が形成され、変速機出力軸(図示せず)をスプライン嵌合接続させ得るようになっている。入力軸1はニードルベアリング10、キャリア軸受部30aを介してボールベアリングからなる前部軸受11によって外周側からも軸支される。これによって入力軸1はニードルベアリング8と前部軸受11によって内外周側から支持されることになる。入力軸1とケーシング7との隙間がオイルシール12でシールされる。
【0026】
後方出力軸2はほぼトランスファ全長に亘って延出され、後端側がボールベアリングからなる後部軸受13によって軸支される。後端部がケーシング7から突出され(図示せず)、図7の如く後輪駆動軸(プロペラシャフト)S/Rを連結し得るようになっている。
【0027】
分配装置4は、後方出力軸2のほぼ中間位置に設けられ、後方出力軸2の外周側に相対回転自在に取り付けられる駆動スプロケット(駆動部材)14と、前方出力軸3に固設される被駆動スプロケット(被駆動部材)15と、これらスプロケット同士を連結するチェーン16とから構成される。前方出力軸3は、前部側がボールベアリング17、後端部がニードルベアリング18で軸支され、前端部がケーシング7から突出される。その突出部にフランジ19がナット21により締結されており、ボルト20を用いて図7の如く前輪駆動軸S/Fを連結し得るようになっている。突出部とケーシング7との隙間がオイルシール22でシールされる。
【0028】
ここで図6に示すように、トランスファT/Fは正面視において鉛直でなく斜めに傾斜されている。そして入力軸1及び後方出力軸2の斜め下に前方出力軸3が配置され、これら軸位置が左右方向にオフセットされる。これにより図7に示すようにエンジンEや変速機T/Mと前輪駆動軸S/Fとの干渉が防止される。
【0029】
選択装置5は駆動スプロケット14の前方に隣接して設けられる。選択装置5は、駆動スプロケット14に設けられたドグギヤ23と、後方出力軸2に固設されたクラッチハブ24と、クラッチハブ24の外周部に軸方向スライド自在にスプライン嵌合された選択スリーブ25と、ドグギヤ23及びクラッチハブ24間に設けられたシンクロナイザリング26とから構成される。図示するのは二駆(ニュートラル)状態で、この状態から選択スリーブ25が後方にスライドされるとシンクロナイザリング26による同期後、選択スリーブ25がドグギヤ23に噛合する。これによってクラッチハブ24とドグギヤ23、ひいては後方出力軸2と駆動スプロケット14が連結され、後方出力軸2の回転動力が前方出力軸3に分配伝達されて4駆状態となる。
【0030】
副変速機6は、選択装置5の前方且つ入力軸1と後方出力軸2との接続部付近に設けられる。副変速機6は、遊星歯車式であり、入力軸1に一体に設けられたサンギヤ27と、サンギヤ27の外周部に噛合される複数のプラネタリギヤ28と、各プラネタリギヤ28をシャフト29を介して軸支するキャリア30と、各プラネタリギヤ28に噛合される内周ギヤを有したリングギヤ31とから構成される。
【0031】
キャリア30は、プラネタリギヤ28のない周方向位置においてブリッジ32が設けられ、サンギヤ27及びプラネタリギヤ28の後方にも回り込んでシャフト29を両端支持する。前述のキャリア軸受部11はキャリア30の一部であり、キャリア30から前方に突出してニードルベアリング10と前部軸受11との間に軸支される。サンギヤ27とキャリア30の間のスラスト荷重を低減するためスラスト用のニードルベアリング33が設けられる。リングギヤ31はケーシング7にスプライン嵌合されるが、リングギヤ31とケーシング7との間には僅かな径方向隙間があり、リングギヤ31が僅かに偏心移動可能となっている(所謂フローティング支持構造)。リングギヤ31とケーシング7との直接衝突を緩衝するためゴム材を用いたダンパリング58が設けられている。
【0032】
リングギヤ31は、ケーシング7に設けられたリングギヤ嵌合穴56に後方から挿入され、スナップリング57で軸位置が固定される。リングギヤ嵌合穴56の最前端にダンパリング58が予め挿入され、この後リングギヤ31が挿入されてリングギヤ31の最前端部がダンパリング58に圧入されると共に、ダンパリング58がリングギヤ31とリングギヤ嵌合穴56との間に装入される。
【0033】
サンギヤ27とキャリア30との径方向内側に空洞部が設けられ、そこに切換スリーブ34が後方出力軸2上をスライド自在に設けられる。後方出力軸2にはスプライン35が設けられ、これにスリーブ34がスプライン嵌合されてスリーブ34の軸方向のスライド移動が許容され、後方出力軸2上での回転が防止される。
【0034】
サンギヤ27とキャリア30との内周部及び切換スリーブ34の外周部にスプライン36,37,38が設けられる。切換スリーブ34をスライドさせ、そのスプライン38をサンギヤ及びキャリアスプライン36,37のいずれか一方に選択的に噛合させることでHi-Lo の切換えがなされる。サンギヤ及びキャリアスプライン36,37の間に切換スリーブ34のスプライン38を非係合状態(フリー)にするためのニュートラル(N)ポジションが設けられる。この副変速機ないし切換機構は、シンクロ機構が設けられておらず、Hi-Lo間のギヤ比差が大きい(1又は2.5)。従って機械構造上、切換えは車速ゼロ又はその付近の極低速(実質的な停車状態)で行われなければならない。
【0035】
図示の如く、切換スリーブ34がサンギヤ27に噛合しているときには実質入力軸1と後方出力軸2とが直結状態となり、入力軸1の回転動力がそのまま後方出力軸2に伝達される。これがHiのポジションである。このときプラネタリギヤ28はサンギヤ27に追従回転する。
【0036】
一方、切換スリーブ34が図示状態から後方にスライドされ、Nポジションを越えてキャリア30に噛合されると、入力軸1の回転動力がサンギヤ27→プラネタリギヤ28→キャリア30→切換スリーブ34→後方出力軸2と伝達され、後方出力軸2が入力軸1に対し減速回転される。これがLoのポジションである。
【0037】
このトランスファでは、選択装置5の2駆・4駆切換えと、副変速機6のHi-Lo 切換え(Nへの切換えを含む)とが共通のアクチュエータ39により自動的に行われるようになっている。アクチュエータ39は、後述する制御ユニットにより位相制御されるモータ40と、このモータ40により複数の位相位置にステップ状に回転され、選択装置5及び副変速機6の切換えのための二つのカム溝41,42を有した円柱カム43と、カム溝41及び選択スリーブ25に係合してカム溝41の回転に応じて選択スリーブ25を移動させる選択アーム44と、カム溝42及び切換スリーブ34に係合してカム溝42の回転に応じて切換スリーブ34を移動させる切換アーム45と、それぞれのアーム44,45を軸方向移動自在に支持する2本のシャフト(一本のシャフト46のみ図示)とを備える。各アーム44,45にはバネ(一つのバネ47のみ図示)を用いた緩衝装置48が設けられ、スプラインの噛合時に過負荷を与えぬようになっている。それぞれのシャフトに対して位置決めのためチェック機構48aが設けられる。
【0038】
ケーシング7内には潤滑オイルが貯留されるが、このトランスファは図6に示すような傾斜配置のため、オイルは下部の前方出力軸3側に溜まっており、上部に行きづらい。そこで、オイルポンプ49により上部の各部を強制潤滑するようになっている。
【0039】
オイルポンプ49は分配装置4の後部に隣接して設けられ、後方出力軸2によって駆動されるトロコイドポンプとなっている。オイルポンプ49は、矢視の如く、ケーシング内底部に貯留されたオイルを吸引管50によって吸引し、後方出力軸2の中心部に形成されたオイル穴51に吐出する。オイル穴51のオイルは各給油穴52を通じて駆動スプロケット14の支持部、選択装置5及び副変速機6へと供給される。オイル穴51の前端は開放され、ここからニードルベアリング8への給油がなされる。後方出力軸2の前端に近接して入力軸1にキャップ53が取り付けられ、オイルの外部への漏洩が防止される。
【0040】
後部軸受13の後側に隣接して後方出力軸2にメータギヤ54が取り付けられ、メータギヤ54の回転がウォームギヤ55を介して図示しない車速センサにより検出される。例えば、後方出力軸2の回転がメータギヤ54、ウォームギヤ55を経て1/3程度に減速され、ウォームギヤ55の1回転に対し車速センサは4パルスを発生する。
【0041】
さて、本実施形態では、選択装置5と副変速機6との切換えが電子制御ユニットの制御信号に基づき自動で行われる。即ち、図4に示すように、本実施形態のトランスファには電子制御ユニット(以下ECUという)60が付帯して設けられ、これにはモータ40、エンジン回転センサ61、車速センサ62、シフトポジションセンサ63、クラッチスイッチ64、副変速機切換スイッチ65、副変速機ポジションセンサ66、二駆・四駆切換スイッチ67、二駆・四駆ポジションセンサ68、イグニッションスイッチ69等が接続されている。
【0042】
エンジン回転センサ61はエンジン回転速度を検出するためのもので、具体的にはクランク軸の回転速度に応じたパルスをECU60に出力する。車速センサ62は車速を検出するためのもので、具体的にはウォームギヤ55の回転速度、ひいては車速に応じたパルスをECU60に出力する。シフトポジションセンサ63は変速機T/Mのシフトポジションを検出するためのものである。特にマニュアル式(MT)ではN(ニュートラル)、自動変速式(AT)ではN及びP(パーキング)のポジションを検出可能である。クラッチスイッチ64はMT車のみ設けられ、クラッチペダルの踏み込みの有無を検知するためのものである。
【0043】
副変速機切換スイッチ65は車室内に設けられた手動切換スイッチで、ドライバにより切換操作されることにより、副変速機6をHi,N,Loに切り換えるための切換指示信号をECU60に出力する。副変速機ポジションセンサ66は副変速機6の実際のHi,N,Loの各ポジションを検出するためのものである。二駆・四駆切換スイッチ67は車室内に設けられた手動切換スイッチで、ドライバにより切換操作されることにより、二駆・四駆状態を切り換えるための切換指示信号をECU60に出力する。二駆・四駆ポジションセンサ68は実際の二駆・四駆状態、言い換えれば選択装置5の係脱状態を検出するためのものである。
【0044】
次に、本実施形態における副変速機の切換制御方法を切換許否判断方法を含めて説明する。ここで副変速の切り換えにはHi、Loへの切り換えの他、Nへの切り換えも含まれる。
【0045】
かかる副変速機6では、シンクロを持たずHi-Lo間のギヤ比差も大きいため、車速ゼロ又はその付近の極低速(実質的な停車状態)でしか切り換えが行えない。一方、このような実質的な停車状態では車速センサのパルスに基づいた車速判断が正確に行えない。そこで、実質的な停車状態か否かを以下のようにして判断する。
【0046】
まず、車両が走行中(実質的な停車状態以外)であろうとみなすことができる第一の条件を設定する。本実施形態で第一の条件とは、
▲1▼ エンジンが運転中である
▲2▼ 変速機T/Mのシフトポジションが、MT車ではN以外、AT車ではN又はP以外である
の二条件を満たすことである。▲1▼は例えばエンジンがアイドリング回転以上となっていることである。
【0047】
▲2▼により、変速機T/Mがいずれかのギヤに入っているので、エンジンが運転中であれば車両を走行中とみなすことができる。なお第一の条件は任意に変更可能で、例えばMT車の場合、▲1▼、▲2▼の条件に加えて或いは▲2▼の条件に代えて、クラッチペダルが踏み込まれてないという条件を付加することも可能である。上記から分かるように、車両が走行中か否かの判断に車速パルスに基づく車速データは用いていない。
【0048】
次に、副変速機を切換許可とするための第二の条件を設定する。本実施形態で第二の条件とは、
▲1▼ エンジン回転数Neが所定値N1以下である(Ne≦N1)
▲2▼ 変速機T/Mのシフトポジションが、MT車ではN、AT車ではN又 はPである
▲3▼ 車速条件が許可となっている
の三条件を満たすことである。▲1▼でN1は停車時の一般的な最大回転数より若干高い値とし、本実施形態ではファーストアイドル時の最大回転数より若干高い値(ex.2000rpm)としている。▲3▼の車速条件許可とは、実際の車速が切換えを許可できる程度の極低速以下になっているとみなせることをいう。なお、第二の条件も任意に変更可能で、例えばMT車の場合、上記条件に加えて或いは▲2▼の条件に代えて、クラッチペダルが踏み込まれているという条件を付加してもよい。ここでも副変速機の切換許可判断に車速パルスに基づく車速データは用いていない。後に分かるが上記▲1▼〜▲3▼が成立した場合、大抵の場合車両は惰行の後停止に至る。
【0049】
これら第一の条件及び第二の条件はECU60に記憶されている。
【0050】
次に、切換制御のロジックを図1を用いて説明する。図示するように、第一の条件が成立し、且つECU60に車速パルスが入力されていないとき(ステップ101)、ECU60に内蔵された第一のタイマにより時間T1をカウントする(ステップ102)。そして車速パルスが入力されたら第一のタイマをクリア(=0)する(ステップ110)。通常、車両走行中は車速パルスが極短時間毎に発生しECU60に入力されてくる。従って車両走行中はパルス発生時毎にタイマクリア、その時から次のパルス発生時までの時間カウント、を繰り返すのである。
【0051】
次に、この状態からドライバがシフトレバーを操作し、変速機T/MのシフトポジションがMT車ではN、AT車ではN又はPになったとする(ステップ103、この条件をT/M=N(P)とする)。すると第一の条件不成立となり、これと同時に第一のタイマのカウントを停止し、そのカウント値T1を保持すると共に、そのカウント値を第一の条件成立時間T1として決定し、このT1に基づき図3に示されるテーブルに従い待ち時間Twを決定する(ステップ103)。待ち時間Twは、第一の条件成立時間T1の増加に応じて比例的に増加するものであり、その待ち時間Twの増加率は、第一の条件成立時間T1の増加に応じて所定のしきい値T11を境に小から大になる。
【0052】
具体的には、待ち時間Twの初期値はTw0=1secで、第一の条件成立時間T1が0からしきい値T11=3minまで増加すると、待ち時間Twはそれに比例してTw0=1secからTw1=5secまで増加する。そして第一の条件成立時間T1がT11=3minからT12=5minまで増加すると、待ち時間Twはそれに比例してTw1=5secからTw2=3minまで増加する。第一の条件成立時間T1がT12=5min以上のときは、待ち時間TwはTw2=3minで一定である。
【0053】
特に、しきい値T11は信号待ちの最大時間程度に定められており、ここでは3minである。詳しくは後述するが、これ以上の時間車速パルスが検出されないと断線等の故障が発生している可能性が高い。
【0054】
このように、待ち時間Twが決定されたら、ECU60に内蔵された別のタイマである第二のタイマで時間T2をカウントする(ステップ104)。そしてその時間T2が待ち時間Twに達したら車速条件を許可とする(ステップ105)。
【0055】
この後、副変速機切換スイッチ65が切り換えられたら(ステップ106)、ECU60において、第二の条件が成立しているか否かを判断する(ステップ107)。第二の条件が成立していれば副変速機の切換作動を開始し(ステップ108)、これと同時に保持されていた第一のタイマをクリアする(ステップ109)。なお、図1に破線で示すように切換えを終了(ステップ112)してから第一のタイマをクリア(ステップ109)してもよい。
【0056】
ステップ105で車速条件許可した後、ドライバによりシフトレバー操作され、変速機T/MのシフトポジションがMT車ではN以外、AT車ではN又はP以外になった場合(この条件をT/M≠N(P)と表示する)、ステップ103で保持されていた第一のタイマの追加カウントを開始する(ステップ111)。
【0057】
以上の制御ロジックを実際の車両走行状況に当てはめてみる。図2は、AT車における車両停止時の制御状態を示した図で、より具体的にはドライブレンジ(D)のままブレーキを踏んで車両を減速、停止し、再発進するようなケースである。左側の車速パルスP1は完全停止前の最後に発生したパルスである。
【0058】
最後のパルスP1が発生したと同時に第一のタイマがクリアされ、この時から第一のタイマのカウントが開始される(図1のステップ101,102参照)。そしてやがてドライバがシフトレバーをNに操作すると、第一のタイマのカウントが終了し、そのカウント値が第一の条件成立時間T1として決定されると同時に、図3のテーブルに従い待ち時間Twが決定され、且つ第二のタイマのカウントが開始される(図1のステップ103,104参照)。そして第二のタイマのカウント値T2が待ち時間Twに達したら、第二のタイマのカウントを終了すると共に車速条件許可となる(図1のステップ105参照)。従って、この後副変速機切換スイッチ65が切り換えられれば(図1のステップ106参照)、第二の条件成立を条件として(図1のステップ107参照)副変速機6の切換作動が実行される。切換終了後、再び車両が走り始めたら車速パルスP2が発生するので、これと同時に第一のタイマのクリア、カウントが実行される。
【0059】
このように、本制御では副変速機の切換許可判断に車速パルスに基づく車速値(車速データ)を用いていない。従来は、車速値が極低速(例えば2km/h)以下という条件が切換許可条件に含まれていた。しかし、これだと既述したような問題、即ち極低速以下の場合の車速値が正確でないため、切換時にドライバが違和感を抱くという問題が生じる。本制御によれば車速値を用いないためこれを防止することができる。
【0060】
図2は、例えばDレンジのままブレーキを踏んで信号待ちしているようなケースが考えられる。なおこれに対応させるとMT車ではギヤが入った状態でクラッチを踏んで信号待ちしているようなケースが考えられる。こういったようなケースで、最後のパルスP1が発生してから副変速機の切換えを行うべくシフトレバーをN又はPに操作した場合、そのパルス発生からシフトレバー操作までの時間T1を考慮して待ち時間Twが決定される。通常の信号待ちでは発生から操作までの時間がT11=3分以内であり、待ち時間TwはTw1=5秒以内の短時間となる。
【0061】
また、ドライバが完全停止直前等の極低速で切り換えを行おうとするケースでは、パルス発生からシフトレバー操作までの時間T1は極短時間であり、これに伴って待ち時間Twも極短時間、実際上はTw0=1秒付近である。そしてこの場合はシフトレバーを操作してから直ぐにスイッチを操作すると思われるが、この間の時間は経験上1秒+α程度かかるので、やはり待ち時間T2を経過してからのスイッチ操作となる。従ってスイッチ操作直後の切換作動開始となり、ドライバは違和感を抱かない。
【0062】
一方、パルス発生からシフトレバー操作までの時間T1がT11=3分を越えるようなケースでは、もはや正常な状態ではないと考えられ、車速センサの故障や断線等が発生し、パルスがECUに正常に入ってこないことが予想される。このような場合は、待ち時間TwをTw1=5秒以上の長時間とし、時間T1に対する待ち時間Twの増加率も先の通常の場合より増加させる。従って、シフトレバー操作したときには決定される待ち時間Twが大きい値となっており、ドライバがスイッチを操作してもまだ待ち時間Twを終えていないため切り換えが実行されない。こうして、故障時にあって、走行中に切り換えが行われてしまうという問題が解消される。またドライバがスイッチを操作しても(場合によっては何度も)切り換えが行われないため、この事実をもってドライバは故障を知ることができる。このドライバへの故障告知を特別の故障診断回路を用いずに行えるので、コスト上昇や個々の部品の出力性能の精度向上等を免れることができる。
【0063】
もっとも、故障でない正常のケースでも時間T1がT11=3分を越えていればスイッチ操作即切換開始とならない。しかし、このようなケースは稀なので実際上は殆ど問題とならない。
【0064】
このように、本制御によれば、車速パルスに基づく車速値を用いなくても車両の実質的な停車状態を的確に把握でき、この実質的な停車状態にあっては即時な副変速機の切り換えを許容し、ドライバの違和感をなくすと共に、故障時にあっては走行中の副変速機の切り換えを確実に防止できる。
【0065】
ところで、第二のタイマがカウントを終え(T2=Tw)車速条件許可となった後、信号が青になったりドライバの気が変わったりして、第一のタイマがクリアされないままドライバがシフトレバーをDに入れ直すことがある。この場合、図1においてステップ105から111に移行し、第一のタイマが保持値から追加してカウントされる。もっとも次のパルス入力により第一のタイマがクリアされる。
【0066】
また、図1のステップ106〜108に関連して、本制御ではスイッチの切換操作時にステップ107の全ての条件が満たされていることを条件として、副変速機の切換作動を実行する。スイッチの切換操作後にステップ107の条件が全て満たされたとしても副変速機の切換作動は実行しない(所謂後付け許可の禁止)。
【0067】
また、第一のタイマのクリアは、ステップ110の車速パルス入力、ステップ108又は110の副変速機切換作動開始又は終了の他、イグニッションスイッチ69のon又はoffによっても行われる。
【0068】
図3において、T1≧T12のときTw=Tw2一定としたのは、第一のタイマが桁数オーバーするのを防止するためである。
【0069】
なお、本発明の実施の形態は上記実施形態の他にも種々考えられる。例えば副変速機はHi-Lo2段式以外のもの(例えば三段式等)、遊星歯車式でないもの、トランスファ以外に装備されたもの(例えば主変速機に装備されたもの)等であってもよい。
【0070】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば次の如き優れた効果が発揮される。
【0071】
車両の実質的な停車状態を的確に把握し、その実質的な停車状態のときは即時な副変速機の変速を許容すると共に、故障時にあっては車両走行中の変速を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の制御ロジックを示す図である。
【図2】本実施形態の制御内容を示し、車両停止時の様子を示すタイムチャートである。
【図3】第一の条件成立時間と待ち時間との関係を示すテーブルである。
【図4】本実施形態の変速制御装置の構成を示す図である。
【図5】トランスファを示す縦断側面図で、左側が前、右側が後である。
【図6】トランスファの概略正面図である。
【図7】四輪駆動車を示す平面図で、左側が前(F)、右側が後(R)である。
【符号の説明】
6 副変速機
39 アクチュエータ
60 電子制御ユニット(制御ユニット)
61 エンジン回転センサ
62 車速センサ(車速パルス発生手段)
63 シフトポジションセンサ
65 副変速機切換スイッチ
66 副変速機ポジションセンサ
69 イグニッションスイッチ
T1 第一のタイマのカウント時間及び第一の条件成立時間
T11 第一の条件成立時間のしきい値
T2 第二のタイマのカウント時間
Tw 待ち時間
T/F トランスファ
T/M 変速機

Claims (13)

  1. 車両に搭載され実質的な停車状態のときのみ切換えが許容される副変速機を、アクチュエータ及び制御ユニットを用いて切換制御する切換制御装置であって、
    車速に応じた車速パルスを発生させる車速パルス発生手段と、
    該車速パルスによらずに車両が走行中であろうとみなすことができる第一の条件が成立したか否かを判断する第一の判定手段と、
    上記車速パルス発生時毎に、その発生時から、上記第一の条件が成立している時間をカウントする第一のタイマ手段と、
    上記第一の条件が成立から不成立となったとき、その不成立と同時に上記第一のタイマ手段のカウント値を第一の条件成立時間として決定する第一の条件成立時間決定手段と、
    その第一の条件成立時間に応じて予め定められた待ち時間を決定する待ち時間決定手段と、
    上記第一の条件不成立となった時から時間をカウントする第二のタイマ手段と、
    該第二のタイマ手段によりカウントされた時間が上記待ち時間に達したとき車速条件を許可とする車速条件許可手段と
    を備えたことを特徴とする副変速機の切換制御装置。
  2. 上記副変速機の切換指示を行うべく手動操作されるスイッチと、上記副変速機を切換許可とするための第二の条件であって、上記車速条件許可を含む第二の条件が成立したか否かを判断する第二の判定手段とをさらに備え、
    該スイッチが切換操作されたとき、上記第二の条件成立ならば上記副変速機の切換作動を実行し、上記第二の条件不成立ならば上記副変速機の切換作動を不実行とする
    請求項1記載の副変速機の切換制御装置。
  3. 上記スイッチが切換操作された時、上記第二の条件不成立ならばその後第二の条件成立となっても副変速機の切換作動を不実行とする
    請求項2記載の切換制御装置。
  4. 上記第一の条件が、エンジンが運転中であり、且つ車両の主変速機のシフトポジションがニュートラル又はパーキング以外であるという条件を含む
    請求項1乃至3いずれかに記載の副変速機の切換制御装置。
  5. 上記第二の条件が、上記車速条件許可に加え、エンジン回転速度が所定値以下、且つ主変速機のシフトポジションがニュートラル又はパーキングであるという条件を含む
    請求項1乃至4いずれかに記載の副変速機の切換制御装置。
  6. 上記待ち時間が上記第一の条件成立時間の増加に応じて増加するものであり、且つその待ち時間の増加率が、上記第一の条件成立時間の増加に応じて所定のしきい値を境に小から大になる
    請求項1乃至5いずれかに記載の副変速機の切換制御装置。
  7. 上記第一の条件成立時間のしきい値が、信号待ちの最大時間程度である
    請求項6記載の副変速機の切換制御装置。
  8. 上記第一の条件が成立から不成立となったとき、その不成立と同時に上記第一のタイマ手段のカウント値を保持し、この状態から上記第一の条件成立となったら上記第一のタイマ手段の追加カウントを開始する
    請求項1乃至7いずれかに記載の副変速機の切換制御装置。
  9. 上記第一のタイマ手段が、車速パルス発生時毎にクリアされる
    請求項1乃至8いずれかに記載の副変速機の切換制御装置。
  10. 上記第一のタイマ手段が、イグニッションスイッチのoffによってクリアされる
    請求項1乃至9いずれかに記載の副変速機の切換制御装置。
  11. 上記第一のタイマ手段が、副変速機の切換作動開始又は終了と同時にクリアされる
    請求項1乃至10いずれかに記載の副変速機の切換制御装置。
  12. 上記副変速機が四輪駆動車のトランスファに搭載されたものである
    請求項1乃至11いずれかに記載の副変速機の切換制御装置。
  13. 車両に搭載され実質的な停車状態のときのみ切換えが許容される副変速機を、アクチュエータ及び制御ユニットを用いて切換制御する際の切換制御方法であって、
    車速に応じた車速パルスを発生させるステップと、
    該車速パルス発生時毎に、その発生時から、上記車速パルスによらずに車両が走行中であろうとみなすことができる第一の条件が成立している時間をカウントするステップと、
    上記第一の条件が成立から不成立となったとき、その不成立と同時に上記タイマカウント値を第一の条件成立時間として決定するステップと、
    その第一の条件成立時間に応じて予め定められた待ち時間を決定するステップと、
    上記第一の条件不成立となった時から時間をカウントするステップと、
    該カウントされた時間が上記待ち時間に達したとき車速条件を許可とするステップと
    を備えたことを特徴とする副変速機の切換制御方法。
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