JP2002250433A - 副変速機の切換制御装置及び切換制御方法 - Google Patents

副変速機の切換制御装置及び切換制御方法

Info

Publication number
JP2002250433A
JP2002250433A JP2001047077A JP2001047077A JP2002250433A JP 2002250433 A JP2002250433 A JP 2002250433A JP 2001047077 A JP2001047077 A JP 2001047077A JP 2001047077 A JP2001047077 A JP 2001047077A JP 2002250433 A JP2002250433 A JP 2002250433A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
condition
time
vehicle speed
vehicle
switching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001047077A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4306132B2 (ja
Inventor
Kaoru Kigoshi
薫 木越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2001047077A priority Critical patent/JP4306132B2/ja
Priority to US10/076,969 priority patent/US6616571B2/en
Publication of JP2002250433A publication Critical patent/JP2002250433A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4306132B2 publication Critical patent/JP4306132B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/16Inhibiting or initiating shift during unfavourable conditions, e.g. preventing forward reverse shift at high vehicle speed, preventing engine over speed
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/70Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for change-speed gearing in group arrangement, i.e. with separate change-speed gear trains arranged in series, e.g. range or overdrive-type gearing arrangements
    • F16H61/702Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for change-speed gearing in group arrangement, i.e. with separate change-speed gear trains arranged in series, e.g. range or overdrive-type gearing arrangements using electric or electrohydraulic control means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/36Inputs being a function of speed
    • F16H59/44Inputs being a function of speed dependent on machine speed of the machine, e.g. the vehicle
    • F16H2059/446Detecting vehicle stop, i.e. the vehicle is at stand still, e.g. for engaging parking lock
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H2306/00Shifting
    • F16H2306/20Timing of gear shifts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H2312/00Driving activities
    • F16H2312/16Coming to a halt

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の実質的な停車状態を的確に把握し、そ
のときは即時な副変速機の変速を許容すると共に、故障
時にあっては車両走行中の変速を防止する。 【解決手段】 実質的な停車状態のときのみ切換えが許
容される副変速機を切換制御するに際し、車速に応じた
車速パルスを発生させ、車速パルス発生時毎に、その発
生時から、車速パルスによらずに車両が走行中であろう
とみなすことができる第一の条件が成立している時間T
1をカウントし(101,102.111)、第一の条
件が成立から不成立となったとき、その不成立と同時に
タイマカウント値を第一の条件成立時間T1として決定
すると共に、その第一の条件成立時間T1に応じて予め
定められた待ち時間Twを決定し(103)、第一の条
件不成立となった時から時間T2をカウントし、カウン
トされた時間T2が待ち時間Twに達したとき車速条件
を許可とする(105)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は副変速機の切換制御
装置及び切換制御方法に係り、特に四輪駆動車のトラン
スファに装備された高速段・低速段に切換可能な副変速
機を切換制御するのに好適な切換制御装置及び方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】四輪駆動車のトランスファ(動力分配装
置)において、高速段・低速段(Hi-Lo )の切り換え或
いは変速を可能にするため、副変速機が設けられる場合
が多い。そしてこの切り換えをアクチュエータ及び制御
ユニットにより自動的に行うことが行われている。この
場合、車室内にスイッチが設けられ、ドライバがスイッ
チを切り換えることにより自動的に切り換えが実行され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般にこの
種の副変速機では、シンクロ機構を持たないこと、及び
Hi-Lo間でギヤ比が大きく異なり走行中HiからLo又はLo
からHiに切り換えると機械的ダメージが発生する等の構
造上の理由から、車両走行中は切り換えを禁止し、停車
時のみ切り換えを許容するものが多い。
【0004】そして従来、スピードメータ表示のために
用いる車速センサの出力パルスから車速を求め、その車
速がゼロ又はその付近(これを実質的な停車状態とい
う)になったら切り換えを許可するようにしている。
【0005】しかし、車速センサは車速に応じて間欠的
にパルスを発生するものであり、車速がゼロになるとパ
ルスが発生せず、車速がゼロ付近の極低速ではパルス間
隔が非常に長くなることから、車速検出精度が非常に悪
化する。メータ表示についてはこれでも問題ないが、こ
のパルスデータを副変速機の切換許可判断に使用すると
以下の問題が生じる。
【0006】即ち、車速はパルス間の時間を測定して車
速に換算するものであり、あるパルスが発生してから次
のパルスが発生しないと車速を計算できない。しかし、
ゼロ付近の極低速(例えば3km/h)では、あるパルスが
発生してから次のパルスが発生するまで数秒(例えば3
秒)程度かかることがあり、この間にドライバが切換を
要求しても、その数秒を待って車速がゼロ付近であるこ
とが認識されないと切り換えを実行できない。従ってド
ライバは切り換えに際して違和感を抱くことになる。
【0007】また、あるパルスが発生してから次のパル
スが発生するまでの間に、ドライバが急ブレーキを踏ん
で車両を止めてしまうと、次のパルスは車両が走り始め
るまで発生しないことになり、そのときまで車速検出が
行えない。従ってこの間にドライバが切換を要求しても
切り換えを実行できず、問題となる。
【0008】一方、これを防止するため、制御ユニット
側で一定時間パルスが検知されなくなったら車速ゼロと
判断し、切り換えを許可するという考え方がある。しか
し、こうすると断線等の故障が原因で車速パルスが送ら
れなくなったようなときにも、制御ユニット側で車速ゼ
ロと判断し、走行中に切り換えを実行してしまう問題が
ある。
【0009】そこで、本発明はかかる問題に鑑みて創案
されたもので、その目的は車両の実質的な停車状態を的
確に把握し、その実質的な停車状態のときは即時な副変
速機の変速を許容すると共に、故障時にあって車両走行
中の変速を確実に防止できる副変速機の変速制御装置及
び変速制御方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両に搭載さ
れ実質的な停車状態のときのみ切換えが許容される副変
速機を、アクチュエータ及び制御ユニットを用いて切換
制御する切換制御装置であって、車速に応じた車速パル
スを発生させる車速パルス発生手段と、この車速パルス
によらずに車両が走行中であろうとみなすことができる
第一の条件が成立したか否かを判断する第一の判定手段
と、上記車速パルス発生時毎に、その発生時から、上記
第一の条件が成立している時間をカウントする第一のタ
イマ手段と、上記第一の条件が成立から不成立となった
とき、その不成立と同時に上記第一のタイマ手段のカウ
ント値を第一の条件成立時間として決定する第一の条件
成立時間決定手段と、その第一の条件成立時間に応じて
予め定められた待ち時間を決定する待ち時間決定手段
と、上記第一の条件不成立となった時から時間をカウン
トする第二のタイマ手段と、この第二のタイマ手段によ
りカウントされた時間が上記待ち時間に達したとき車速
条件を許可とする車速条件許可手段とを備えたものであ
る。
【0011】ここで、上記副変速機の切換指示を行うべ
く手動操作されるスイッチと、上記副変速機を切換許可
とするための第二の条件であって、上記車速条件許可を
含む第二の条件が成立したか否かを判断する第二の判定
手段とをさらに備え、スイッチが切換操作されたとき、
上記第二の条件成立ならば上記副変速機の切換作動を実
行し、上記第二の条件不成立ならば上記副変速機の切換
作動を不実行とするのが好ましい。また、上記スイッチ
が切換操作された時、上記第二の条件不成立ならばその
後第二の条件成立となっても副変速機の切換作動を不実
行とするのが好ましい。
【0012】上記第一の条件が、エンジンが運転中であ
り、且つ車両の主変速機のシフトポジションがニュート
ラル又はパーキング以外であるという条件を含むのが好
ましい。
【0013】上記第二の条件が、上記車速条件許可に加
え、エンジン回転速度が所定値以下、且つ主変速機のシ
フトポジションがニュートラル又はパーキングであると
いう条件を含むのが好ましい。
【0014】上記待ち時間が上記第一の条件成立時間の
増加に応じて増加するものであり、且つその待ち時間の
増加率が、上記第一の条件成立時間の増加に応じて所定
のしきい値を境に小から大になるのが好ましい。また上
記第一の条件成立時間のしきい値が、信号待ちの最大時
間程度であるのが好ましい。
【0015】上記第一の条件が成立から不成立となった
とき、その不成立と同時に上記第一のタイマ手段のカウ
ント値を保持し、この状態から上記第一の条件成立とな
ったら上記第一のタイマ手段の追加カウントを開始する
のが好ましい。
【0016】上記第一のタイマ手段が、車速パルス発生
時毎にクリアされるのが好ましい。
【0017】上記第一のタイマ手段が、イグニッション
スイッチのoffによってクリアされるのが好ましい。
【0018】上記第一のタイマ手段が、副変速機の切換
作動開始又は終了と同時にクリアされるのが好ましい。
【0019】上記副変速機が四輪駆動車のトランスファ
に搭載されたものであってもよい。
【0020】一方、本発明は、車両に搭載され実質的な
停車状態のときのみ切換えが許容される副変速機を、ア
クチュエータ及び制御ユニットを用いて切換制御する際
の切換制御方法であって、車速に応じた車速パルスを発
生させるステップと、車速パルス発生時毎に、その発生
時から、上記車速パルスによらずに車両が走行中であろ
うとみなすことができる第一の条件が成立している時間
をカウントするステップと、上記第一の条件が成立から
不成立となったとき、その不成立と同時に上記タイマカ
ウント値を第一の条件成立時間として決定するステップ
と、その第一の条件成立時間に応じて予め定められた待
ち時間を決定するステップと、上記第一の条件不成立と
なった時から時間をカウントするステップと、このカウ
ントされた時間が上記待ち時間に達したとき車速条件を
許可とするステップとを備えたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0022】まず、本発明が適用される四輪駆動車及び
トランスファについて説明する。図7に示すように、四
輪駆動車においては、エンジンEの動力を後方に向かっ
て変速機(主変速機)T/M、トランスファT/Fへと
伝達し、トランスファT/Fにて前後側に分配した後、
前輪FW及び後輪RWに伝達して四輪を駆動するように
なっている。前輪FWの駆動は選択的で、所謂FRベー
スのパートタイム4WDの構成が採られている。変速機
T/Mは摩擦クラッチを含むマニュアル式か、流体コン
バータを含む自動変速式の構成となっている。
【0023】図5にトランスファを示す。トランスファ
T/Fは入力軸1から変速機T/Mの動力を入力し、後
方出力軸2から後輪側に動力を出力すると共に、前方出
力軸3から前輪側に動力を選択的に出力する。後方出力
軸2と前方出力軸3とがチェーン・スプロケット機構か
らなる分配装置4で連結され、各軸に動力が分配伝達さ
れるようになっている。前方出力軸3への動力分配は選
択装置5により選択的に行われる。これは通常の手動変
速機における変速機構部と同様の構成である。
【0024】トランスファ全体の高速段(Hi)又は低速
段(Lo)への切換えを行うため、遊星歯車機構からなる
副変速機6が設けられる。副変速機6はHiのとき1の減
速比つまり直結となり、Loのとき1より大きい値(本実
施形態では2.5 )の減速比となり、入力軸1の回転を減
速して出力側に伝達する。また副変速機6はニュートラ
ル(N)のポジションも備える。これら入力軸1〜副変
速機6の全体が共通のトランスファケーシング7に収容
されている。
【0025】トランスファT/Fの前端付近において、
入力軸1と後方出力軸2とが同軸に嵌合接続され、互い
に相対回転自在となっている。接続部にはニードルベア
リング8が設けられる。入力軸1は中空とされ、その前
端部がケーシング7から突出されると共に、内周部にス
プライン9が形成され、変速機出力軸(図示せず)をス
プライン嵌合接続させ得るようになっている。入力軸1
はニードルベアリング10、キャリア軸受部30aを介
してボールベアリングからなる前部軸受11によって外
周側からも軸支される。これによって入力軸1はニード
ルベアリング8と前部軸受11によって内外周側から支
持されることになる。入力軸1とケーシング7との隙間
がオイルシール12でシールされる。
【0026】後方出力軸2はほぼトランスファ全長に亘
って延出され、後端側がボールベアリングからなる後部
軸受13によって軸支される。後端部がケーシング7か
ら突出され(図示せず)、図7の如く後輪駆動軸(プロ
ペラシャフト)S/Rを連結し得るようになっている。
【0027】分配装置4は、後方出力軸2のほぼ中間位
置に設けられ、後方出力軸2の外周側に相対回転自在に
取り付けられる駆動スプロケット(駆動部材)14と、
前方出力軸3に固設される被駆動スプロケット(被駆動
部材)15と、これらスプロケット同士を連結するチェ
ーン16とから構成される。前方出力軸3は、前部側が
ボールベアリング17、後端部がニードルベアリング1
8で軸支され、前端部がケーシング7から突出される。
その突出部にフランジ19がナット21により締結され
ており、ボルト20を用いて図7の如く前輪駆動軸S/
Fを連結し得るようになっている。突出部とケーシング
7との隙間がオイルシール22でシールされる。
【0028】ここで図6に示すように、トランスファT
/Fは正面視において鉛直でなく斜めに傾斜されてい
る。そして入力軸1及び後方出力軸2の斜め下に前方出
力軸3が配置され、これら軸位置が左右方向にオフセッ
トされる。これにより図7に示すようにエンジンEや変
速機T/Mと前輪駆動軸S/Fとの干渉が防止される。
【0029】選択装置5は駆動スプロケット14の前方
に隣接して設けられる。選択装置5は、駆動スプロケッ
ト14に設けられたドグギヤ23と、後方出力軸2に固
設されたクラッチハブ24と、クラッチハブ24の外周
部に軸方向スライド自在にスプライン嵌合された選択ス
リーブ25と、ドグギヤ23及びクラッチハブ24間に
設けられたシンクロナイザリング26とから構成され
る。図示するのは二駆(ニュートラル)状態で、この状
態から選択スリーブ25が後方にスライドされるとシン
クロナイザリング26による同期後、選択スリーブ25
がドグギヤ23に噛合する。これによってクラッチハブ
24とドグギヤ23、ひいては後方出力軸2と駆動スプ
ロケット14が連結され、後方出力軸2の回転動力が前
方出力軸3に分配伝達されて4駆状態となる。
【0030】副変速機6は、選択装置5の前方且つ入力
軸1と後方出力軸2との接続部付近に設けられる。副変
速機6は、遊星歯車式であり、入力軸1に一体に設けら
れたサンギヤ27と、サンギヤ27の外周部に噛合され
る複数のプラネタリギヤ28と、各プラネタリギヤ28
をシャフト29を介して軸支するキャリア30と、各プ
ラネタリギヤ28に噛合される内周ギヤを有したリング
ギヤ31とから構成される。
【0031】キャリア30は、プラネタリギヤ28のな
い周方向位置においてブリッジ32が設けられ、サンギ
ヤ27及びプラネタリギヤ28の後方にも回り込んでシ
ャフト29を両端支持する。前述のキャリア軸受部11
はキャリア30の一部であり、キャリア30から前方に
突出してニードルベアリング10と前部軸受11との間
に軸支される。サンギヤ27とキャリア30の間のスラ
スト荷重を低減するためスラスト用のニードルベアリン
グ33が設けられる。リングギヤ31はケーシング7に
スプライン嵌合されるが、リングギヤ31とケーシング
7との間には僅かな径方向隙間があり、リングギヤ31
が僅かに偏心移動可能となっている(所謂フローティン
グ支持構造)。リングギヤ31とケーシング7との直接
衝突を緩衝するためゴム材を用いたダンパリング58が
設けられている。
【0032】リングギヤ31は、ケーシング7に設けら
れたリングギヤ嵌合穴56に後方から挿入され、スナッ
プリング57で軸位置が固定される。リングギヤ嵌合穴
56の最前端にダンパリング58が予め挿入され、この
後リングギヤ31が挿入されてリングギヤ31の最前端
部がダンパリング58に圧入されると共に、ダンパリン
グ58がリングギヤ31とリングギヤ嵌合穴56との間
に装入される。
【0033】サンギヤ27とキャリア30との径方向内
側に空洞部が設けられ、そこに切換スリーブ34が後方
出力軸2上をスライド自在に設けられる。後方出力軸2
にはスプライン35が設けられ、これにスリーブ34が
スプライン嵌合されてスリーブ34の軸方向のスライド
移動が許容され、後方出力軸2上での回転が防止され
る。
【0034】サンギヤ27とキャリア30との内周部及
び切換スリーブ34の外周部にスプライン36,37,
38が設けられる。切換スリーブ34をスライドさせ、
そのスプライン38をサンギヤ及びキャリアスプライン
36,37のいずれか一方に選択的に噛合させることで
Hi-Lo の切換えがなされる。サンギヤ及びキャリアスプ
ライン36,37の間に切換スリーブ34のスプライン
38を非係合状態(フリー)にするためのニュートラル
(N)ポジションが設けられる。この副変速機ないし切
換機構は、シンクロ機構が設けられておらず、Hi-Lo間
のギヤ比差が大きい(1又は2.5)。従って機械構造上、
切換えは車速ゼロ又はその付近の極低速(実質的な停車
状態)で行われなければならない。
【0035】図示の如く、切換スリーブ34がサンギヤ
27に噛合しているときには実質入力軸1と後方出力軸
2とが直結状態となり、入力軸1の回転動力がそのまま
後方出力軸2に伝達される。これがHiのポジションであ
る。このときプラネタリギヤ28はサンギヤ27に追従
回転する。
【0036】一方、切換スリーブ34が図示状態から後
方にスライドされ、Nポジションを越えてキャリア30
に噛合されると、入力軸1の回転動力がサンギヤ27→
プラネタリギヤ28→キャリア30→切換スリーブ34
→後方出力軸2と伝達され、後方出力軸2が入力軸1に
対し減速回転される。これがLoのポジションである。
【0037】このトランスファでは、選択装置5の2駆
・4駆切換えと、副変速機6のHi-Lo 切換え(Nへの切
換えを含む)とが共通のアクチュエータ39により自動
的に行われるようになっている。アクチュエータ39
は、後述する制御ユニットにより位相制御されるモータ
40と、このモータ40により複数の位相位置にステッ
プ状に回転され、選択装置5及び副変速機6の切換えの
ための二つのカム溝41,42を有した円柱カム43
と、カム溝41及び選択スリーブ25に係合してカム溝
41の回転に応じて選択スリーブ25を移動させる選択
アーム44と、カム溝42及び切換スリーブ34に係合
してカム溝42の回転に応じて切換スリーブ34を移動
させる切換アーム45と、それぞれのアーム44,45
を軸方向移動自在に支持する2本のシャフト(一本のシ
ャフト46のみ図示)とを備える。各アーム44,45
にはバネ(一つのバネ47のみ図示)を用いた緩衝装置
48が設けられ、スプラインの噛合時に過負荷を与えぬ
ようになっている。それぞれのシャフトに対して位置決
めのためチェック機構48aが設けられる。
【0038】ケーシング7内には潤滑オイルが貯留され
るが、このトランスファは図6に示すような傾斜配置の
ため、オイルは下部の前方出力軸3側に溜まっており、
上部に行きづらい。そこで、オイルポンプ49により上
部の各部を強制潤滑するようになっている。
【0039】オイルポンプ49は分配装置4の後部に隣
接して設けられ、後方出力軸2によって駆動されるトロ
コイドポンプとなっている。オイルポンプ49は、矢視
の如く、ケーシング内底部に貯留されたオイルを吸引管
50によって吸引し、後方出力軸2の中心部に形成され
たオイル穴51に吐出する。オイル穴51のオイルは各
給油穴52を通じて駆動スプロケット14の支持部、選
択装置5及び副変速機6へと供給される。オイル穴51
の前端は開放され、ここからニードルベアリング8への
給油がなされる。後方出力軸2の前端に近接して入力軸
1にキャップ53が取り付けられ、オイルの外部への漏
洩が防止される。
【0040】後部軸受13の後側に隣接して後方出力軸
2にメータギヤ54が取り付けられ、メータギヤ54の
回転がウォームギヤ55を介して図示しない車速センサ
により検出される。例えば、後方出力軸2の回転がメー
タギヤ54、ウォームギヤ55を経て1/3程度に減速さ
れ、ウォームギヤ55の1回転に対し車速センサは4パ
ルスを発生する。
【0041】さて、本実施形態では、選択装置5と副変
速機6との切換えが電子制御ユニットの制御信号に基づ
き自動で行われる。即ち、図4に示すように、本実施形
態のトランスファには電子制御ユニット(以下ECUと
いう)60が付帯して設けられ、これにはモータ40、
エンジン回転センサ61、車速センサ62、シフトポジ
ションセンサ63、クラッチスイッチ64、副変速機切
換スイッチ65、副変速機ポジションセンサ66、二駆
・四駆切換スイッチ67、二駆・四駆ポジションセンサ
68、イグニッションスイッチ69等が接続されてい
る。
【0042】エンジン回転センサ61はエンジン回転速
度を検出するためのもので、具体的にはクランク軸の回
転速度に応じたパルスをECU60に出力する。車速セ
ンサ62は車速を検出するためのもので、具体的にはウ
ォームギヤ55の回転速度、ひいては車速に応じたパル
スをECU60に出力する。シフトポジションセンサ6
3は変速機T/Mのシフトポジションを検出するための
ものである。特にマニュアル式(MT)ではN(ニュー
トラル)、自動変速式(AT)ではN及びP(パーキン
グ)のポジションを検出可能である。クラッチスイッチ
64はMT車のみ設けられ、クラッチペダルの踏み込み
の有無を検知するためのものである。
【0043】副変速機切換スイッチ65は車室内に設け
られた手動切換スイッチで、ドライバにより切換操作さ
れることにより、副変速機6をHi,N,Loに切り換えるた
めの切換指示信号をECU60に出力する。副変速機ポ
ジションセンサ66は副変速機6の実際のHi,N,Loの各
ポジションを検出するためのものである。二駆・四駆切
換スイッチ67は車室内に設けられた手動切換スイッチ
で、ドライバにより切換操作されることにより、二駆・
四駆状態を切り換えるための切換指示信号をECU60
に出力する。二駆・四駆ポジションセンサ68は実際の
二駆・四駆状態、言い換えれば選択装置5の係脱状態を
検出するためのものである。
【0044】次に、本実施形態における副変速機の切換
制御方法を切換許否判断方法を含めて説明する。ここで
副変速の切り換えにはHi、Loへの切り換えの他、Nへの
切り換えも含まれる。
【0045】かかる副変速機6では、シンクロを持たず
Hi-Lo間のギヤ比差も大きいため、車速ゼロ又はその付
近の極低速(実質的な停車状態)でしか切り換えが行え
ない。一方、このような実質的な停車状態では車速セン
サのパルスに基づいた車速判断が正確に行えない。そこ
で、実質的な停車状態か否かを以下のようにして判断す
る。
【0046】まず、車両が走行中(実質的な停車状態以
外)であろうとみなすことができる第一の条件を設定す
る。本実施形態で第一の条件とは、 エンジンが運転中である 変速機T/Mのシフトポジションが、MT車ではN
以外、AT車ではN又はP以外である の二条件を満たすことである。は例えばエンジンがア
イドリング回転以上となっていることである。
【0047】により、変速機T/Mがいずれかのギヤ
に入っているので、エンジンが運転中であれば車両を走
行中とみなすことができる。なお第一の条件は任意に変
更可能で、例えばMT車の場合、、の条件に加えて
或いはの条件に代えて、クラッチペダルが踏み込まれ
てないという条件を付加することも可能である。上記か
ら分かるように、車両が走行中か否かの判断に車速パル
スに基づく車速データは用いていない。
【0048】次に、副変速機を切換許可とするための第
二の条件を設定する。本実施形態で第二の条件とは、 エンジン回転数Neが所定値N1以下である(Ne
≦N1) 変速機T/Mのシフトポジションが、MT車では
N、AT車ではN又はPである 車速条件が許可となっている の三条件を満たすことである。でN1は停車時の一般
的な最大回転数より若干高い値とし、本実施形態ではフ
ァーストアイドル時の最大回転数より若干高い値(ex.2
000rpm)としている。の車速条件許可とは、実際の車
速が切換えを許可できる程度の極低速以下になっている
とみなせることをいう。なお、第二の条件も任意に変更
可能で、例えばMT車の場合、上記条件に加えて或いは
の条件に代えて、クラッチペダルが踏み込まれている
という条件を付加してもよい。ここでも副変速機の切換
許可判断に車速パルスに基づく車速データは用いていな
い。後に分かるが上記〜が成立した場合、大抵の場
合車両は惰行の後停止に至る。
【0049】これら第一の条件及び第二の条件はECU
60に記憶されている。
【0050】次に、切換制御のロジックを図1を用いて
説明する。図示するように、第一の条件が成立し、且つ
ECU60に車速パルスが入力されていないとき(ステ
ップ101)、ECU60に内蔵された第一のタイマに
より時間T1をカウントする(ステップ102)。そし
て車速パルスが入力されたら第一のタイマをクリア(=
0)する(ステップ110)。通常、車両走行中は車速
パルスが極短時間毎に発生しECU60に入力されてく
る。従って車両走行中はパルス発生時毎にタイマクリ
ア、その時から次のパルス発生時までの時間カウント、
を繰り返すのである。
【0051】次に、この状態からドライバがシフトレバ
ーを操作し、変速機T/MのシフトポジションがMT車
ではN、AT車ではN又はPになったとする(ステップ
103、この条件をT/M=N(P)とする)。すると
第一の条件不成立となり、これと同時に第一のタイマの
カウントを停止し、そのカウント値T1を保持すると共
に、そのカウント値を第一の条件成立時間T1として決
定し、このT1に基づき図3に示されるテーブルに従い
待ち時間Twを決定する(ステップ103)。待ち時間
Twは、第一の条件成立時間T1の増加に応じて比例的
に増加するものであり、その待ち時間Twの増加率は、
第一の条件成立時間T1の増加に応じて所定のしきい値
T11を境に小から大になる。
【0052】具体的には、待ち時間Twの初期値はTw
0=1secで、第一の条件成立時間T1が0からしきい
値T11=3minまで増加すると、待ち時間Twはそれ
に比例してTw0=1secからTw1=5secまで増加す
る。そして第一の条件成立時間T1がT11=3minか
らT12=5minまで増加すると、待ち時間Twはそれ
に比例してTw1=5secからTw2=3minまで増加す
る。第一の条件成立時間T1がT12=5min以上のと
きは、待ち時間TwはTw2=3minで一定である。
【0053】特に、しきい値T11は信号待ちの最大時
間程度に定められており、ここでは3minである。詳し
くは後述するが、これ以上の時間車速パルスが検出され
ないと断線等の故障が発生している可能性が高い。
【0054】このように、待ち時間Twが決定された
ら、ECU60に内蔵された別のタイマである第二のタ
イマで時間T2をカウントする(ステップ104)。そ
してその時間T2が待ち時間Twに達したら車速条件を
許可とする(ステップ105)。
【0055】この後、副変速機切換スイッチ65が切り
換えられたら(ステップ106)、ECU60におい
て、第二の条件が成立しているか否かを判断する(ステ
ップ107)。第二の条件が成立していれば副変速機の
切換作動を開始し(ステップ108)、これと同時に保
持されていた第一のタイマをクリアする(ステップ10
9)。なお、図1に破線で示すように切換えを終了(ス
テップ112)してから第一のタイマをクリア(ステッ
プ109)してもよい。
【0056】ステップ105で車速条件許可した後、ド
ライバによりシフトレバー操作され、変速機T/Mのシ
フトポジションがMT車ではN以外、AT車ではN又は
P以外になった場合(この条件をT/M≠N(P)と表
示する)、ステップ103で保持されていた第一のタイ
マの追加カウントを開始する(ステップ111)。
【0057】以上の制御ロジックを実際の車両走行状況
に当てはめてみる。図2は、AT車における車両停止時
の制御状態を示した図で、より具体的にはドライブレン
ジ(D)のままブレーキを踏んで車両を減速、停止し、
再発進するようなケースである。左側の車速パルスP1
は完全停止前の最後に発生したパルスである。
【0058】最後のパルスP1が発生したと同時に第一
のタイマがクリアされ、この時から第一のタイマのカウ
ントが開始される(図1のステップ101,102参
照)。そしてやがてドライバがシフトレバーをNに操作
すると、第一のタイマのカウントが終了し、そのカウン
ト値が第一の条件成立時間T1として決定されると同時
に、図3のテーブルに従い待ち時間Twが決定され、且
つ第二のタイマのカウントが開始される(図1のステッ
プ103,104参照)。そして第二のタイマのカウン
ト値T2が待ち時間Twに達したら、第二のタイマのカ
ウントを終了すると共に車速条件許可となる(図1のス
テップ105参照)。従って、この後副変速機切換スイ
ッチ65が切り換えられれば(図1のステップ106参
照)、第二の条件成立を条件として(図1のステップ1
07参照)副変速機6の切換作動が実行される。切換終
了後、再び車両が走り始めたら車速パルスP2が発生す
るので、これと同時に第一のタイマのクリア、カウント
が実行される。
【0059】このように、本制御では副変速機の切換許
可判断に車速パルスに基づく車速値(車速データ)を用
いていない。従来は、車速値が極低速(例えば2km/h)
以下という条件が切換許可条件に含まれていた。しか
し、これだと既述したような問題、即ち極低速以下の場
合の車速値が正確でないため、切換時にドライバが違和
感を抱くという問題が生じる。本制御によれば車速値を
用いないためこれを防止することができる。
【0060】図2は、例えばDレンジのままブレーキを
踏んで信号待ちしているようなケースが考えられる。な
おこれに対応させるとMT車ではギヤが入った状態でク
ラッチを踏んで信号待ちしているようなケースが考えら
れる。こういったようなケースで、最後のパルスP1が
発生してから副変速機の切換えを行うべくシフトレバー
をN又はPに操作した場合、そのパルス発生からシフト
レバー操作までの時間T1を考慮して待ち時間Twが決
定される。通常の信号待ちでは発生から操作までの時間
がT11=3分以内であり、待ち時間TwはTw1=5
秒以内の短時間となる。
【0061】また、ドライバが完全停止直前等の極低速
で切り換えを行おうとするケースでは、パルス発生から
シフトレバー操作までの時間T1は極短時間であり、こ
れに伴って待ち時間Twも極短時間、実際上はTw0=
1秒付近である。そしてこの場合はシフトレバーを操作
してから直ぐにスイッチを操作すると思われるが、この
間の時間は経験上1秒+α程度かかるので、やはり待ち
時間T2を経過してからのスイッチ操作となる。従って
スイッチ操作直後の切換作動開始となり、ドライバは違
和感を抱かない。
【0062】一方、パルス発生からシフトレバー操作ま
での時間T1がT11=3分を越えるようなケースで
は、もはや正常な状態ではないと考えられ、車速センサ
の故障や断線等が発生し、パルスがECUに正常に入っ
てこないことが予想される。このような場合は、待ち時
間TwをTw1=5秒以上の長時間とし、時間T1に対
する待ち時間Twの増加率も先の通常の場合より増加さ
せる。従って、シフトレバー操作したときには決定され
る待ち時間Twが大きい値となっており、ドライバがス
イッチを操作してもまだ待ち時間Twを終えていないた
め切り換えが実行されない。こうして、故障時にあっ
て、走行中に切り換えが行われてしまうという問題が解
消される。またドライバがスイッチを操作しても(場合
によっては何度も)切り換えが行われないため、この事
実をもってドライバは故障を知ることができる。このド
ライバへの故障告知を特別の故障診断回路を用いずに行
えるので、コスト上昇や個々の部品の出力性能の精度向
上等を免れることができる。
【0063】もっとも、故障でない正常のケースでも時
間T1がT11=3分を越えていればスイッチ操作即切
換開始とならない。しかし、このようなケースは稀なの
で実際上は殆ど問題とならない。
【0064】このように、本制御によれば、車速パルス
に基づく車速値を用いなくても車両の実質的な停車状態
を的確に把握でき、この実質的な停車状態にあっては即
時な副変速機の切り換えを許容し、ドライバの違和感を
なくすと共に、故障時にあっては走行中の副変速機の切
り換えを確実に防止できる。
【0065】ところで、第二のタイマがカウントを終え
(T2=Tw)車速条件許可となった後、信号が青にな
ったりドライバの気が変わったりして、第一のタイマが
クリアされないままドライバがシフトレバーをDに入れ
直すことがある。この場合、図1においてステップ10
5から111に移行し、第一のタイマが保持値から追加
してカウントされる。もっとも次のパルス入力により第
一のタイマがクリアされる。
【0066】また、図1のステップ106〜108に関
連して、本制御ではスイッチの切換操作時にステップ1
07の全ての条件が満たされていることを条件として、
副変速機の切換作動を実行する。スイッチの切換操作後
にステップ107の条件が全て満たされたとしても副変
速機の切換作動は実行しない(所謂後付け許可の禁
止)。
【0067】また、第一のタイマのクリアは、ステップ
110の車速パルス入力、ステップ108又は110の
副変速機切換作動開始又は終了の他、イグニッションス
イッチ69のon又はoffによっても行われる。
【0068】図3において、T1≧T12のときTw=
Tw2一定としたのは、第一のタイマが桁数オーバーす
るのを防止するためである。
【0069】なお、本発明の実施の形態は上記実施形態
の他にも種々考えられる。例えば副変速機はHi-Lo2段
式以外のもの(例えば三段式等)、遊星歯車式でないも
の、トランスファ以外に装備されたもの(例えば主変速
機に装備されたもの)等であってもよい。
【0070】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば次の如き優
れた効果が発揮される。
【0071】車両の実質的な停車状態を的確に把握し、
その実質的な停車状態のときは即時な副変速機の変速を
許容すると共に、故障時にあっては車両走行中の変速を
確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の制御ロジックを示す図である。
【図2】本実施形態の制御内容を示し、車両停止時の様
子を示すタイムチャートである。
【図3】第一の条件成立時間と待ち時間との関係を示す
テーブルである。
【図4】本実施形態の変速制御装置の構成を示す図であ
る。
【図5】トランスファを示す縦断側面図で、左側が前、
右側が後である。
【図6】トランスファの概略正面図である。
【図7】四輪駆動車を示す平面図で、左側が前(F)、
右側が後(R)である。
【符号の説明】
6 副変速機 39 アクチュエータ 60 電子制御ユニット(制御ユニット) 61 エンジン回転センサ 62 車速センサ(車速パルス発生手段) 63 シフトポジションセンサ 65 副変速機切換スイッチ 66 副変速機ポジションセンサ 69 イグニッションスイッチ T1 第一のタイマのカウント時間及び第一の条件成立
時間 T11 第一の条件成立時間のしきい値 T2 第二のタイマのカウント時間 Tw 待ち時間 T/F トランスファ T/M 変速機
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年4月2日(2001.4.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 59:44 F16H 59:44 Fターム(参考) 3D036 GA22 GA32 GA46 GB05 GB13 GB17 GD01 GE04 GG00 GG17 GG35 GG48 GJ17 3J552 MA01 MA21 NA02 NB01 PB01 SA01 SB35 VA62W VA63W VA64Z VA65W VA66Z VA76W VB00W VC01W VD18W

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載され実質的な停車状態のとき
    のみ切換えが許容される副変速機を、アクチュエータ及
    び制御ユニットを用いて切換制御する切換制御装置であ
    って、 車速に応じた車速パルスを発生させる車速パルス発生手
    段と、 該車速パルスによらずに車両が走行中であろうとみなす
    ことができる第一の条件が成立したか否かを判断する第
    一の判定手段と、 上記車速パルス発生時毎に、その発生時から、上記第一
    の条件が成立している時間をカウントする第一のタイマ
    手段と、 上記第一の条件が成立から不成立となったとき、その不
    成立と同時に上記第一のタイマ手段のカウント値を第一
    の条件成立時間として決定する第一の条件成立時間決定
    手段と、 その第一の条件成立時間に応じて予め定められた待ち時
    間を決定する待ち時間決定手段と、 上記第一の条件不成立となった時から時間をカウントす
    る第二のタイマ手段と、 該第二のタイマ手段によりカウントされた時間が上記待
    ち時間に達したとき車速条件を許可とする車速条件許可
    手段とを備えたことを特徴とする副変速機の切換制御装
    置。
  2. 【請求項2】 上記副変速機の切換指示を行うべく手動
    操作されるスイッチと、上記副変速機を切換許可とする
    ための第二の条件であって、上記車速条件許可を含む第
    二の条件が成立したか否かを判断する第二の判定手段と
    をさらに備え、 該スイッチが切換操作されたとき、上記第二の条件成立
    ならば上記副変速機の切換作動を実行し、上記第二の条
    件不成立ならば上記副変速機の切換作動を不実行とする
    請求項1記載の副変速機の切換制御装置。
  3. 【請求項3】 上記スイッチが切換操作された時、上記
    第二の条件不成立ならばその後第二の条件成立となって
    も副変速機の切換作動を不実行とする請求項2記載の切
    換制御装置。
  4. 【請求項4】 上記第一の条件が、エンジンが運転中で
    あり、且つ車両の主変速機のシフトポジションがニュー
    トラル又はパーキング以外であるという条件を含む請求
    項1乃至3いずれかに記載の副変速機の切換制御装置。
  5. 【請求項5】 上記第二の条件が、上記車速条件許可に
    加え、エンジン回転速度が所定値以下、且つ主変速機の
    シフトポジションがニュートラル又はパーキングである
    という条件を含む請求項1乃至4いずれかに記載の副変
    速機の切換制御装置。
  6. 【請求項6】 上記待ち時間が上記第一の条件成立時間
    の増加に応じて増加するものであり、且つその待ち時間
    の増加率が、上記第一の条件成立時間の増加に応じて所
    定のしきい値を境に小から大になる請求項1乃至5いず
    れかに記載の副変速機の切換制御装置。
  7. 【請求項7】 上記第一の条件成立時間のしきい値が、
    信号待ちの最大時間程度である請求項6記載の副変速機
    の切換制御装置。
  8. 【請求項8】 上記第一の条件が成立から不成立となっ
    たとき、その不成立と同時に上記第一のタイマ手段のカ
    ウント値を保持し、この状態から上記第一の条件成立と
    なったら上記第一のタイマ手段の追加カウントを開始す
    る請求項1乃至7いずれかに記載の副変速機の切換制御
    装置。
  9. 【請求項9】 上記第一のタイマ手段が、車速パルス発
    生時毎にクリアされる請求項1乃至8いずれかに記載の
    副変速機の切換制御装置。
  10. 【請求項10】 上記第一のタイマ手段が、イグニッシ
    ョンスイッチのoffによってクリアされる請求項1乃至
    9いずれかに記載の副変速機の切換制御装置。
  11. 【請求項11】 上記第一のタイマ手段が、副変速機の
    切換作動開始又は終了と同時にクリアされる請求項1乃
    至10いずれかに記載の副変速機の切換制御装置。
  12. 【請求項12】 上記副変速機が四輪駆動車のトランス
    ファに搭載されたものである請求項1乃至11いずれか
    に記載の副変速機の切換制御装置。
  13. 【請求項13】 車両に搭載され実質的な停車状態のと
    きのみ切換えが許容される副変速機を、アクチュエータ
    及び制御ユニットを用いて切換制御する際の切換制御方
    法であって、 車速に応じた車速パルスを発生させるステップと、 該車速パルス発生時毎に、その発生時から、上記車速パ
    ルスによらずに車両が走行中であろうとみなすことがで
    きる第一の条件が成立している時間をカウントするステ
    ップと、 上記第一の条件が成立から不成立となったとき、その不
    成立と同時に上記タイマカウント値を第一の条件成立時
    間として決定するステップと、 その第一の条件成立時間に応じて予め定められた待ち時
    間を決定するステップと、 上記第一の条件不成立となった時から時間をカウントす
    るステップと、 該カウントされた時間が上記待ち時間に達したとき車速
    条件を許可とするステップとを備えたことを特徴とする
    副変速機の切換制御方法。
JP2001047077A 2001-02-22 2001-02-22 副変速機の切換制御装置及び切換制御方法 Expired - Fee Related JP4306132B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001047077A JP4306132B2 (ja) 2001-02-22 2001-02-22 副変速機の切換制御装置及び切換制御方法
US10/076,969 US6616571B2 (en) 2001-02-22 2002-02-15 Device and method for controlling gear shifting of subtransmission

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001047077A JP4306132B2 (ja) 2001-02-22 2001-02-22 副変速機の切換制御装置及び切換制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002250433A true JP2002250433A (ja) 2002-09-06
JP4306132B2 JP4306132B2 (ja) 2009-07-29

Family

ID=18908583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001047077A Expired - Fee Related JP4306132B2 (ja) 2001-02-22 2001-02-22 副変速機の切換制御装置及び切換制御方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6616571B2 (ja)
JP (1) JP4306132B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002257170A (ja) * 2001-02-28 2002-09-11 Nok Corp ダンパリング
JP2009041637A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Toyota Motor Corp 動力伝達制御装置

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100475834B1 (ko) * 2002-11-18 2005-03-21 다이모스(주) 4륜 구동차량용 부변속기의 전기식 변속장치
JP4179385B2 (ja) * 2007-03-30 2008-11-12 三菱自動車工業株式会社 車両用変速機
US9046175B2 (en) 2012-07-09 2015-06-02 Allison Transmission, Inc. Acceleration based mode switch
US8694218B2 (en) * 2009-03-24 2014-04-08 Allison Transmission, Inc. Acceleration based mode switch
US20110213532A1 (en) * 2010-03-01 2011-09-01 Blair Ricky E Method and system for controlling a two-speed transfer case
KR101601576B1 (ko) * 2011-11-18 2016-03-08 쟈트코 가부시키가이샤 자동 변속기의 제어 장치 및 그 제어 방법
KR20140086054A (ko) * 2012-12-28 2014-07-08 현대위아 주식회사 트랜스퍼 케이스의 변속 시스템
US20170152946A1 (en) * 2015-11-27 2017-06-01 Team Industries, Inc. Sequential shift transmission

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3275564B2 (ja) * 1994-09-21 2002-04-15 日産自動車株式会社 車両のトランスファ装置
US6125317A (en) * 1997-12-29 2000-09-26 Ford Global Technologies Encoder error detection for an automatic four-wheel-drive vehicle
US6067878A (en) * 1999-01-06 2000-05-30 Blount, Inc. System and method for restricting gear shift operation in timber harvesting tractors
JP3694212B2 (ja) * 2000-03-28 2005-09-14 本田技研工業株式会社 車輪速センサの故障判定装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002257170A (ja) * 2001-02-28 2002-09-11 Nok Corp ダンパリング
JP4671211B2 (ja) * 2001-02-28 2011-04-13 Nok株式会社 ダンパリングの取付構造
JP2009041637A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Toyota Motor Corp 動力伝達制御装置
US7895912B2 (en) 2007-08-08 2011-03-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Power transmission controlling apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
US20020115528A1 (en) 2002-08-22
JP4306132B2 (ja) 2009-07-29
US6616571B2 (en) 2003-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6393928B1 (en) Control device for synchronous mesh automatic transmission
US20070289399A1 (en) Dual clutch transmission apparatus with parking lock function
JP5316724B2 (ja) 車両用駆動装置
US10086841B2 (en) Control apparatus for transmission
US7748287B2 (en) Dual clutch transmission apparatus
JP4810865B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP4306132B2 (ja) 副変速機の切換制御装置及び切換制御方法
EP1826445B1 (en) Control device and method for vehicle automatic clutch
EP2128473A2 (en) Clutch control system
US7540211B2 (en) Gear shifting completion determining device and gear shifting completion determining method
JP4792883B2 (ja) 複数クラッチ式変速機の制御装置
JP2000205399A (ja) 多速度車軸シフティング装置の制御方法
JP3246452B2 (ja) 車両用変速機の制御装置
US7895912B2 (en) Power transmission controlling apparatus
JP3812529B2 (ja) 車両のマニュアル変速装置
CA2276601A1 (en) Electronic controller for a multiple speed axle shifting apparatus
US20010023804A1 (en) Apparatus for controlling selective clutch
JP2006153235A (ja) 同期噛合式変速機の自動変速制御装置
JP3334663B2 (ja) 車両用自動クラッチの変速時制御装置
JP4513846B2 (ja) 自動車の変速指示装置
US11808348B2 (en) Reverse gear system for vehicle
JP2018141495A (ja) 車両用自動変速装置
JP2008190646A (ja) 変速制御装置
JP2023107299A (ja) 噛み合い式伝動機構の制御装置
JPH0629091Y2 (ja) 4輪駆動車の切換制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070718

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090414

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140515

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees