JP2002257170A - ダンパリング - Google Patents

ダンパリング

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JP2002257170A JP2001054895A JP2001054895A JP2002257170A JP 2002257170 A JP2002257170 A JP 2002257170A JP 2001054895 A JP2001054895 A JP 2001054895A JP 2001054895 A JP2001054895 A JP 2001054895A JP 2002257170 A JP2002257170 A JP 2002257170A
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靖 月澤
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薫 木越
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Abstract

(57)【要約】 【課題】四輪駆動車用トランスファの遊星歯車式副変速
機において、リングギヤのダンパリングに対する圧入を
容易にする。 【解決手段】 本発明は、互いに嵌合される内径側部材
と外径側部材との隙間に装入されてこれら部材同士の直
接衝突を緩衝するダンパリング58であって、弾性体か
らなるリング本体65に金属又はプラスチックからなる
芯材66を埋設し、この芯材66によりリング本体65
を外径側部材の嵌合面59に押し付けるようにしたもの
である。リング本体65が分割され、各分割リング体6
7同士の隙間から芯材66が露出される。芯材66はコ
イルスプリング等からなり、途中で分割されて互いに連
結される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はダンパリングに係
り、特に四輪駆動車においてハイ・ロー(Hi-Lo )切替
えを可能とするため遊星歯車機構による副変速機を設け
た場合にあって、リングギヤをフローティング支持する
のに用いられるダンパリングに関する。
【0002】
【従来の技術】四輪駆動車のトランスファ(動力分配装
置)において、ハイ・ロー(Hi-Lo )切替えを可能とす
るため遊星歯車機構からなる副変速機を設けることが公
知である(特許第3003330 号公報等参照)。この場合、
遊星歯車機構の構造上、全てのギヤに対し軸位置を固定
してしまうと荷重分担が均等にいかなくなる。そこでい
ずれかのギヤについて軸位置をフリーとする必要があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、最も大径のリ
ングギヤをフリーにするフローティング構造を考えた場
合、リングギヤをケーシングに緩く嵌合し、偏心移動即
ち径方向へのガタつきを許容することになる。するとリ
ングギヤが偏心移動したときケーシングと直接衝突し、
振動騒音の原因となる。そこで嵌合部の隙間にダンパリ
ングを装入し、互いの直接衝突を緩衝或いは防止するの
である。
【0004】従来、ダンパリングは比較的大径のOリン
グであった。そしてリングギヤをケーシングに組み付け
る際には、まずケーシング側の嵌合穴にOリングを嵌
め、Oリング自身の弾性復帰力でOリングを径方向外側
の嵌合面に沿わしておき、Oリング周辺にオイルを塗布
した後、注意深くリングギヤをOリングに対し圧入す
る、というものであった。
【0005】しかし、大径のOリングは径及び長さのバ
ラツキが大きく、リング自体の剛性も低いため自らの形
状を保ち難い。このため、Oリングの嵌合面への追従性
が悪く、リングギヤを圧入するときにOリングが径方向
内側に折れ込んだり、噛み込んだり、最悪Oリングが切
れてしまうなどといった不都合があった。
【0006】そこで、本発明は上記問題点に鑑みて創案
され、その目的はダンパリングの大径側嵌合面への追従
性を向上し、リングギヤのダンパリングに対する圧入を
容易にすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、互いに嵌合さ
れる内径側部材と外径側部材との隙間に装入されてこれ
ら部材同士の直接衝突を緩衝するダンパリングであっ
て、弾性体からなるリング本体に金属又はプラスチック
からなる芯材を埋設し、この芯材により上記リング本体
を上記外径側部材の嵌合面に押し付けるようにしたもの
である。
【0008】ここで、上記リング本体が分割され、各分
割リング体同士がリング長手方向に所定間隔を隔てられ
て配置されると共に、その分割リング体同士が上記芯材
により連結され、且つ分割リング体同士の隙間から上記
芯材が露出されるのが好ましい。
【0009】また、上記芯材がコイルスプリング、一本
のバネ鋼、又は金属若しくはプラスチックのワイヤから
なるのが好ましい。
【0010】また、上記芯材が分割されて互いに連結さ
れるものであるのが好ましい。
【0011】また、上記内径側部材が遊星歯車機構のリ
ングギヤであり、上記外径側部材が上記リングギヤを外
周側から支持するケーシングであり、これらリングギヤ
とケーシングとが互いにスプライン嵌合され、上記ダン
パリングがスプラインのリングギヤ挿入方向奥側に位置
されるものであり、上記芯材が高剛性の部材であってケ
ーシング側スプラインの歯より小径であり、上記分割リ
ング体がケーシング側スプラインの歯の間のスペースに
リングギヤ挿入方向に挿入可能であってもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0013】まず、本発明に係るダンパリングが適用さ
れる四輪駆動車及びトランスファについて説明する。図
19に示すように、四輪駆動車においては、エンジンE
の動力を後方に向かって変速機T/M、トランスファT
/Fへと伝達し、トランスファT/Fにて前後側に分配
した後、前輪FW及び後輪RWに伝達して四輪を駆動す
るようになっている。後に明らかとなるが前輪FWの駆
動は選択的で、所謂FRベースのパートタイム4WDの
構成が採られている。変速機T/Mは摩擦クラッチを含
むマニュアル式か、流体コンバータを含む自動変速式の
構成となっている。
【0014】図14にトランスファを示す。トランスフ
ァT/Fは入力軸1から変速機T/Mの動力を入力し、
後方出力軸2から後輪側に動力を出力すると共に、前方
出力軸3から前輪側に動力を選択的に出力する。後方出
力軸2と前方出力軸3とがチェーン・スプロケット機構
からなる分配装置4で連結され、各軸に動力が分配伝達
されるようになっている。前方出力軸3への動力分配は
選択装置5により選択的に行われる。これは通常の手動
変速機における変速機構部と同様の構成である。
【0015】トランスファ全体のHi-Lo 2段切替えを行
うため、遊星歯車機構からなる副変速機6が設けられ
る。副変速機6はHiのとき1の減速比つまり直結とな
り、Loのとき1より大きい値(例えば2.5 )の減速比と
なり、入力軸1の回転を減速して出力側に伝達する。ま
た副変速機6はニュートラル(N)のポジションも備え
る。これら入力軸1〜副変速機6の全体が共通のトラン
スファケーシング7に収容されている。
【0016】トランスファT/Fの前端付近において、
入力軸1と後方出力軸2とが同軸に嵌合接続され、互い
に相対回転自在となっている。接続部にはニードルベア
リング8が設けられる。入力軸1は中空とされ、その前
端部がケーシング7から突出されると共に、内周部にス
プライン9が形成され、変速機出力軸(図示せず)をス
プライン嵌合させ得るようになっている。入力軸1はニ
ードルベアリング10、キャリア軸受部30aを介して
ボールベアリングからなる前部軸受11によって外周側
からも軸支される。これによって入力軸1はニードルベ
アリング8と前部軸受11によって内外周側から支持さ
れることになる。入力軸1とケーシング7との隙間がオ
イルシール12でシールされる。
【0017】後方出力軸2はほぼトランスファ全長に亘
って延出され、後端側がボールベアリングからなる後部
軸受13によって軸支される。後端部がケーシング7か
ら突出され(図示せず)、図19の如く後輪駆動軸(プ
ロペラシャフト)S/Rを連結し得るようになってい
る。
【0018】分配装置4は、後方出力軸2のほぼ中間位
置に設けられ、後方出力軸2の外周側に相対回転自在に
取り付けられる駆動スプロケット(駆動部材)14と、
前方出力軸3に固設される被駆動スプロケット(被駆動
部材)15と、これらスプロケット同士を連結するチェ
ーン16とから構成される。前方出力軸3は、前部側が
ボールベアリング17、後端部がニードルベアリング1
8で軸支され、前端部がケーシング7から突出される。
その突出部にフランジ19がナット21により締結され
ており、ボルト20を用いて図19の如く前輪駆動軸S
/Fを連結し得るようになっている。突出部とケーシン
グ7との隙間がオイルシール22でシールされる。
【0019】ここで図17に示すように、トランスファ
T/Fは正面視において鉛直でなく斜めに傾斜されてい
る。そして入力軸1及び後方出力軸2の斜め下に前方出
力軸3が配置され、これら軸位置が左右方向にオフセッ
トされる。これにより図19に示すようにエンジンEや
変速機T/Mと前輪駆動軸S/Fとの干渉が防止され
る。
【0020】選択装置5は駆動スプロケット14の前方
に隣接して設けられる。選択装置5は、駆動スプロケッ
ト14に設けられたドグギヤ23と、後方出力軸2に固
設されたクラッチハブ24と、クラッチハブ24の外周
部に軸方向スライド自在にスプライン嵌合された選択ス
リーブ25と、ドグギヤ23及びクラッチハブ24間に
設けられたシンクロナイザリング26とから構成され
る。図示するのは2駆(ニュートラル)状態で、この状
態から選択スリーブ25が後方にスライドされるとシン
クロナイザリング26による同期後、選択スリーブ25
がドグギヤ23に噛合する。これによってクラッチハブ
24とドグギヤ23、ひいては後方出力軸2と駆動スプ
ロケット14が連結され、後方出力軸2の回転動力が前
方出力軸3に分配伝達されて4駆状態となる。
【0021】副変速機6は、選択装置5の前方且つ入力
軸1と後方出力軸2との接続部付近に設けられる。副変
速機6は、遊星歯車式であり、入力軸1に一体に設けら
れたサンギヤ27と、サンギヤ27の外周部に噛合され
る複数のプラネタリギヤ28と、各プラネタリギヤ28
をシャフト29を介して軸支するキャリア30と、各プ
ラネタリギヤ28に噛合される内周ギヤを有したリング
ギヤ31とから構成される。キャリア30は、プラネタ
リギヤ28のない周方向位置においてブリッジ32が設
けられ、サンギヤ27及びプラネタリギヤ28の後方に
も回り込んでシャフト29を両端支持する。前述のキャ
リア軸受部30aはキャリア30の一部であり、キャリ
ア30から前方に突出してニードルベアリング10と前
部軸受11との間に軸支される。サンギヤ27とキャリ
ア30の間のスラスト荷重を低減するためスラスト用の
ニードルベアリング33が設けられる。リングギヤ31
は後に詳述するがケーシング7にスプライン嵌合固定さ
れる。
【0022】サンギヤ27とキャリア30との径方向内
側に空洞部が設けられ、そこに切替スリーブ34が後方
出力軸2上をスライド自在に設けられる。後方出力軸2
にはスプライン35が設けられ、これにスリーブ34が
スプライン嵌合されてスリーブ34の軸方向のスライド
移動が許容され、後方出力軸2上での回転が防止され
る。
【0023】サンギヤ27とキャリア30との内周部及
び切替スリーブ34の外周部にスプライン36,37,
38が設けられる。切替スリーブ34をスライドさせ、
そのスプライン38をサンギヤ及びキャリアのスプライ
ン36,37のいずれか一方に選択的に噛合させること
でHi-Lo の切替えがなされる。サンギヤ及びキャリアの
スプライン36,37の間に切替スリーブ34のスプラ
イン38を非係合状態(フリー)にするためのニュート
ラル(N)ポジションが設けられる。この副変速機ない
し切替機構にはシンクロは設けられていない。
【0024】図示の如く、切替スリーブ34がサンギヤ
27に噛合しているときには実質入力軸1と後方出力軸
2とが直結状態となり、入力軸1の回転動力がそのまま
後方出力軸2に伝達される。これがHiのポジションであ
る。このときプラネタリギヤ28はサンギヤ27に追従
回転する。
【0025】一方、切替スリーブ34が図示状態から後
方にスライドされ、Nポジションを越えてキャリア30
に噛合されると、入力軸1の回転動力がサンギヤ27→
プラネタリギヤ28→キャリア30→切替スリーブ34
→後方出力軸2と伝達され、後方出力軸2が入力軸1に
対し減速回転される。これがLoのポジションである。
【0026】このトランスファでは、選択装置5による
2駆・4駆切替えと、副変速機6によるHi-N-Lo 切替え
とが共通のアクチュエータ39により自動的に行われる
ようになっている。アクチュエータ39は、位相制御さ
れるモータ40と、このモータ40により複数の位相位
置にステップ状に回転され、選択装置5及び副変速機6
の切替えのための二つのカム溝41,42を有した円柱
カム43と、カム溝41及び選択スリーブ25に係合し
てカム溝41の回転に応じて選択スリーブ25を移動さ
せる選択アーム44と、カム溝42及び切替スリーブ3
4に係合してカム溝42の回転に応じて切替スリーブ3
4を移動させる切替アーム45と、それぞれのアーム4
4,45を軸方向移動自在に支持する2本のシャフト
(一本のシャフト46のみ図示)とを備える。各アーム
44,45にはバネ(一つのバネ47のみ図示)を用い
た緩衝装置48が設けられ、スプラインの噛合時に過負
荷を与えぬようになっている。それぞれのシャフトに対
して位置決めのためチェック機構48aが設けられる。
【0027】ケーシング7内には潤滑オイルが貯留され
るが、このトランスファは図17に示すような傾斜配置
のため、オイルは下部の前方出力軸3側に溜まってお
り、上部に行きづらい。そこで、オイルポンプ49によ
り上部の各部を強制潤滑するようになっている。
【0028】オイルポンプ49は分配装置4の後部に隣
接して設けられ、後方出力軸2によって駆動されるトロ
コイドポンプとなっている。オイルポンプ49は、矢視
の如く、ケーシング内底部に貯留されたオイルを吸引管
50によって吸引し、後方出力軸2の中心部に形成され
たオイル穴51に吐出する。オイル穴51のオイルは各
給油穴52を通じて駆動スプロケット14の支持部、選
択装置5及び副変速機6へと供給される。オイル穴51
の前端は開放され、ここからニードルベアリング8への
給油がなされる。後方出力軸2の前端に近接して入力軸
1にキャップ53が取り付けられ、オイルの外部への漏
洩が防止される。
【0029】後部軸受13の後側に隣接して後方出力軸
2にメータギヤ54が取り付けられ、メータギヤ54の
回転がウォームギヤ55を介して図示しない回転センサ
で検出され、車速が検出される。
【0030】さて、上記副変速機6では、図18に示す
ようにリングギヤ31とケーシング7との間に径方向の
隙間hが設けられ、リングギヤ31が僅かに偏心移動可
能となる所謂フローティング構造が採用されている。そ
してリングギヤ31とケーシング7との直接衝突を緩衝
するためダンパリングが設けられている。以下リングギ
ヤ31の取付部について詳述する。
【0031】図14に示すように、リングギヤ31は、
ケーシング7に設けられたリングギヤ嵌合穴56に後方
から挿入され、スナップリング57で軸位置が固定され
る。リングギヤ嵌合穴56の最前端にダンパリング58
が予め挿入され、この後リングギヤ31が挿入されてリ
ングギヤ31の最前端部がダンパリング58に圧入され
ると共に、ダンパリング58がリングギヤ31とリング
ギヤ嵌合穴56との間に装入される。
【0032】図15に示すように、リングギヤ嵌合穴5
6において、その内周面である嵌合面59(大径側嵌合
面)と前端ストッパ面60とによる前方奥側のコーナー
部に、ダンパリング58を適合させるためのアール面6
1が形成され、そこにダンパリング58が装着される。
嵌合面59には、前端ストッパ面60から所定距離後方
に離れた場所にスプライン62の歯62aが突出形成さ
れており、これがリングギヤ31のスプラインと噛合し
てリングギヤ31の回転を規制する。
【0033】図16に示すように、リングギヤ31は、
その前端面が前端ストッパ面60に当たるまで挿入され
る。そしてこれと同時にリングギヤ31のスプライン6
3がケーシング7側のスプライン62に噛合する。リン
グギヤ31のスプライン63はケーシング7側のスプラ
イン62より長く形成され、リングギヤ31の取付状態
においてスプライン62より前方に突出し、ダンパリン
グ58と軽く接触する。リングギヤ最前端のダンパリン
グ58への圧入部64は当然スプライン63がないフラ
ットな円周面である。圧入部64は嵌合面59より小径
で、嵌合面59との間にダンパリング58を装入させる
ための径方向隙間h1 を形成する。
【0034】リングギヤ31が挿入されると、圧入部6
4がダンパリング58に圧入され、嵌合面59と圧入部
64との隙間h1 にダンパリング58が若干潰れた状態
で装入される。このとき、リングギヤ31が入力軸1等
と同軸に芯決めされると同時に、スプライン62,63
間に周方向均一な径方向隙間hが確保される。この隙間
hによりリングギヤ31のフローティング支持が達成さ
れ、動力伝達時はリングギヤ31が上記隙間h分だけ偏
心移動可能となる。
【0035】ここで、ダンパリング58は、リングギヤ
取付時に内側に折れ込んだり、噛み込んだりすることが
ないよう、リングギヤ取付完了まで嵌合面59に沿わせ
ておく必要がある。そしてこのようなリング剛性を確保
するため、本実施形態のダンパリング58は以下のよう
な構造となっている。
【0036】図1乃至図3に示すように、ダンパリング
58は、弾性体、本実施形態ではゴムからなるリング本
体65と、金属又はプラスチックからなりリング本体6
5の中心に埋設される芯材66とから構成され、芯材6
6によりリング本体65を嵌合面59に押し付けるよう
になっている。リング本体65と芯材66とは可撓体で
あり比較的自由に屈曲可能である。リング本体65はリ
ング長手方向ないし周方向に分割され、複数の分割リン
グ体67からなっている。分割リング体67同士はリン
グ長手方向に所定間隔を隔てられて配置され、それら分
割リング体67同士が芯材66により連結されると共
に、分割リング体67同士の隙間から芯材66が露出さ
れる。
【0037】芯材66は、本実施形態ではバネ鋼で形成
されたコイルスプリングからなる。ただし一本のバネ鋼
や、金属若しくはプラスチックのワイヤからなってもよ
い。
【0038】このように、リング本体に芯材を埋設して
ダンパリングを構成したので、ダンパリングの径及び長
さバラツキが防止されると共に、剛性が上がって形状保
持力が向上する。従って、ダンパリングの大径側嵌合面
への追従性が向上され、具体的にはダンパリング58を
リングギヤ取付完了まで確実に嵌合面59に押し付け、
且つ沿わせられるようになる。よってリングギヤ取付時
にダンパリングが内側に折れ込んだり(図1仮想線参
照)、噛み込んだりすることがなく、切れてしまうこと
も防止できる。
【0039】このように構成しても、ダンパリング58
自体は屈曲可能であるので、ダンパリング58を適当に
曲げ、スプライン62の歯を避けつつリングギヤ嵌合穴
56の奥まで入れることができる。
【0040】また、リング本体65が分割されているの
でリング全体が曲がり易くなり、ケーシング嵌合面に対
する追従性が向上する。より具体的には、分割リング体
67同士の隙間から露出する芯材66が、分割リング体
67のある部位より曲がり易いので、容易に円形状を出
すことができる。
【0041】本実施形態では、分割リング体67が所定
の長さを有したソーセージ状に形成されており、長手方
向の両端面が球面形状とされている。しかしながら分割
リング体67の形状はこれに限定されるものではない。
図16に示すように、リングギヤ取付時にリングギヤ3
1が圧入され、潰されるのはリング本体65ないし分割
リング体67である。かかるダンパリング58では、従
来のOリングによるリングギヤ保持機能はリング本体6
5に担当させ、拡径方向に向かう弾性機能は芯材66に
担当させるのである。
【0042】本実施形態では芯材66が分割され互いに
連結される。より具体的にはダンパリング58が、リン
グ半周ずつを受け持つ相等しい2本のリングユニット6
8を両端同士で連結して構成される。各リングユニット
68の両端部で所定長さ芯材66が露出されるので、そ
の露出した芯材66の端部同士を繋ぎ合わせ、1本のダ
ンパリング58を形成する。連結部を69で示す。
【0043】芯材66の連結部の構造は図5、図6に示
す通りである。図5の構造においては、一方の芯材の端
部66aでコイルスプリングの巻きが密(即ち巻きピッ
チ小)とされ、他方の芯材の端部66bではコイルスプ
リングが拡径されつつ巻きが密とされる。そして一方の
端部66aをコイルスプリングの巻き方向と逆方向に予
め捩じっておき、他方の端部66b内に螺合させること
で、突合状に互いの連結を行う。一方の端部66aの逆
捩じり回数は螺合時の捩じり回数と等しくする。これに
より捩じり力が残存したまま互いが連結されるのを防止
できる。
【0044】図6の構造は別部品としての連結部材70
を用いるものである。即ち、両芯材の端部66a,66
bでコイルスプリングを芯材66と同径に密巻きすると
共に、これら端部66a,66bを螺合させ得る大径の
連結部材70をコイルスプリングを密巻きして予め作製
しておく。そして連結部材70をいずれか一方の端部6
6a(又は66b)に螺合させた後、連結部材70の反
対側に、上記の如く逆捩じりした他方の端部66b(又
は66a)を螺合させる。これにより互いの連結が達成
される。
【0045】ここで図1に示すように、嵌合面59の周
方向の一箇所には欠損部71が設けられている。即ち、
リングギヤ嵌合穴56の周方向一箇所が軸方向全長に亘
り径方向外側に膨出され、その結果嵌合面59が一部欠
損されている。欠損部71は作業スペースの必要のた
め、より具体的にはダンパリング58の位置調節やスナ
ップリング57の装着の必要のため設けられる。
【0046】そしてダンパリング58には、欠損部71
の両方の内側壁72a,72bに係合する一対のストッ
パ部74a,74bが設けられる。即ち、リングユニッ
ト68同士の接続部69を挟んで両側に位置するリング
本体65の近接側端部に、それぞれストッパ部74a,
74bが一体に、且つリング外径より径方向外側に突出
して形成されており、これらストッパ部74a,74b
が欠損部71の中に入り込んで両方の内側壁72a,7
2bに係合している。ストッパ部74a,74b間では
リング本体65がなく芯材66が露出される。ストッパ
部74a,74bの断面形状は図3に示すような直線状
とされるが、図4に示すような半円状とされてもよい。
【0047】内側壁72a,72bとストッパ部74
a,74bとの係合により、ダンパリング58の回転が
規制ないし防止され、リングギヤ取付時にダンパリング
58が回転してしまい位相ズレを起こすのを防止でき
る。この結果、ダンパリング58が所望の位相位置に止
まるので予定通りのダンピング特性が期待できるように
なる。
【0048】また、欠損部71を設けたことで、ここか
ら手を入れて芯材66を適宜引っ張り、リングギヤ取付
時にダンパリング58を位置調節することができる。こ
れによりダンパリング58の位置決めをより正確に行う
ことができる。
【0049】回転止めという観点からはストッパ部は一
つでもよいことになる。こうすれば一方向の回転位相ズ
レは防止できるからである。しかしながら、一対のスト
ッパ部を設けた方が、両方向の回転位相ズレを防止でき
有利である。
【0050】欠損部も、最低限ストッパ部が係合するも
のであればよいため、目的を作業スペースに限る必要は
ない。他の目的のためのあらゆる欠損部がストッパ部の
係合のため利用できる。
【0051】ここで、かかる欠損部71が設けられる
と、そこだけリングギヤ31の支持荷重が抜けるので、
リングギヤ31の偏心移動時に欠損部71側に入り込む
ような、つまり欠損部71側への偏心移動が顕著とな
る。理想的には周方向均一な偏心移動が望ましいので、
このような特定箇所のみの偏心が生じるのは望ましくな
い。
【0052】そこで、欠損部71の軸対称となる反対領
域Rにおいて、ダンパリング58からリング本体65を
除去するようにした。即ち、欠損部71の反対位相部に
位置し、且つ欠損部71と同じ位相長さを有する反対領
域Rでは、芯材66のみが露出して存在する。こうする
と、反対領域Rでもリングギヤ31の支持荷重が抜け、
反対領域R側に偏心移動し易くなる。よって支持荷重バ
ランスがとれ、特定一箇所への偏心移動が防止され、周
方向均一なダンピング特性が得られるようになる。そし
てこうすると無負荷時(Hi時)の異常音等も防止でき
る。 なお反対領域Rには当然嵌合面59は存在する。
【0053】ここで、欠損部71があるとその部分だけ
ダンパリングに対する径方向外側からの圧入荷重が抜け
るので、従来のOリングでは嵌合面への追従性がより悪
化したり、欠損部71の中にリングがたるみ込んだりし
た。本実施形態のダンパリングは径及び長さのバラツキ
がなくリング剛性も高いのでこのようなことがない。
【0054】なお、リング本体65は、欠損部71には
ストッパ部74a,74bしかなく、反対領域Rには一
切存在しない。従って、欠損部71と反対領域R以外の
場所、即ち図1左右側のリング本体形成箇所75a,7
5bにおいて、リング本体65が分割されると共に各分
割リング体67同士がリング長手方向に所定間隔を隔て
られて配置され、その分割リング体67同士が芯材66
により連結され、且つ分割リング体67同士の隙間から
芯材66が露出されることになる。各リング本体形成箇
所75a,75bにおいて、両端に位置する分割リング
体67は他の分割リング体67より長くされる。
【0055】次に、ダンパリングの製造方法について説
明する。
【0056】上記ダンパリング58は2本のリングユニ
ット68を1本のリング状に繋げて構成したが、ここで
は図7に示す1本のリングユニット68aをリング状に
繋げて構成する。即ち、ダンパリングは何箇所で分割し
てもよいものであり、上記ダンパリング58では二箇所
で分割したが、本例では一箇所で分割する。
【0057】図7に示すように、リングユニット68a
においては、欠損部71と反対領域Rとに位置する部分
71x、Rxでリング本体65が除かれる。そして芯材
66の両端同士が図5、図6に示したような前述の方法
で互いに連結される。
【0058】図9乃至図11にダンパリングの製造の様
子を示す。製造には上型76と下型77からなる金型7
8を用い、この中に芯材66を保持し、材料であるゴム
を加硫してこれらを一体化してリングユニット68aを
形成する。そしてリングユニット68aの両端を繋いで
ダンパリングとする。
【0059】ここで金型78は直線形状とされ、リング
ユニット68aを図7に示したような直線状態で製造す
る。この理由は後述する。
【0060】金型78内には、長手方向に分割され所定
間隔を隔てられた複数の分割リング体成形部79と、こ
れら分割リング体成形部79の間に位置され芯材66を
嵌合保持する芯材保持部80とが設けられる。そして金
型78には、分割リング体成形部79と芯材保持部80
とが一直線上に交互に配列される。分割リング体成形部
79は分割リング体67と同形状の半割り状の空洞部で
あり、芯材保持部80は分割リング体成形部79同士の
間を仕切り、且つ芯材66の通過のみを許容する半割り
状の芯材保持穴81のみを有するものである。芯材保持
穴81は分割リング体成形部79の中心に位置され、芯
材66をリング中心に正確に位置決めする。
【0061】各分割リング体成形部79には材料注入口
82とその反対側にエア抜き穴83とが設けられ、各分
割リング体成形部79単独でゴムの加硫を許容するもの
である。
【0062】これにおいては、まず下型77の芯材保持
穴81に芯材66を置き、芯材66の両端に適当な張力
を与えておいて芯材66を真っ直ぐに保持しておく。そ
して上型76を被せ、分割リング体成形部79を閉じ、
同時に芯材保持部80で分割リング体成形部79同士を
仕切り、芯材保持部80にて芯材66をリング中心に保
持する。
【0063】この状態で各分割リング体成形部79に材
料注入口82からゴムを加硫すると、芯材66の周囲に
ゴムが被着され、各分割リング体67が一体に形成され
る。こうしてリングユニット68aが完成し、あとは型
割りして製品を取り出す。この後、必要に応じて材料注
入口82とエア抜き穴83とに残ったバリを切除する。
【0064】以上の方法によれば、芯材保持部80によ
り芯材66をリング長手方向の中間位置において正確に
リングないし分割リング体67の中心に保持できる。従
って、芯材66が偏心してしまうようなことがなく、リ
ングのダンピング特性を予定通り維持できる。
【0065】即ち、このような芯材保持部80がない
と、芯材66は両端でしか保持できなくなり、中間部分
で弛み等が生じてリング中心に決まらない可能性がある
が、かかる方法によれば中間位置で保持できるので芯材
66をリング中心に決めることができる。
【0066】逆にいえば、このことは、リング本体を分
割して互いの間に隙間を設けた構造上の利点でもある。
これにより金型に芯材保持部80を作り、長手方向中間
位置で芯材66を保持できるのである。
【0067】この趣旨からして、芯材保持部80は複数
設ける方が良く、従ってリング本体の分割部同士の隙間
も複数設けるのが好ましい。ただし芯材の中心位置決め
が可能ならば一つでもよい。いずれにしてもこのような
数はダンパリング特性を優先し、あとは製造上の理由等
を考慮して最適に決定する。
【0068】ここで、金型78を直線形状とし、直線形
状のリングユニット68aを作製して後に繋げるように
したのは、図13に示すように複数取りを考慮したから
である。即ち、直線形状とすると金型が小さくなるの
で、これを複数個並べて製造後のリングユニット68a
を複数個同時に取り出す場合にも、金型スペースが狭く
なり有利だからである。また当然金型自体も小さくなる
のでコスト低減に有利である。
【0069】もっとも、図12に示すように、たとえば
金型を正方形状としてこれを複数個並べ、最初からリン
グ状のリングユニットを作製し、複数取りすることも可
能である。この場合金型及びそのスペースが大形化し、
コスト上も不利であるが、リング本体ないし分割リング
体67が最初から円弧形状に形成できるので機能上は好
ましい。逆にいえば直線形状だとリング装着時に曲げな
ければならず、機能上は理想的なものとはいえない。た
だし、本実施形態では分割リング体67の曲率と長さの
関係を最適に定めているので、直線形状としても機能上
の問題はない。
【0070】なお、図12,図13は金型の概略図で、
上記各部に相当する部分は対応する符号のみで表す。
【0071】次に、ダンパリングの他の実施形態を示
す。
【0072】図8に示すように、この実施形態では、芯
材66aが先のものより硬く、自由に屈曲できないも
の、つまり高剛性の部材又は非可撓体からなっている。
そして芯材66aはリング状とされ、その外径はスプラ
イン62の歯62aの内径より僅かに小径とされる。分
割リング体67は、スプライン62の歯62aの間のス
ペース81(周方向隙間)と同じ周方向位置に位置さ
れ、その隙間より若干短く、そのスペース81に入り込
めるようになっている。
【0073】これによれば、ダンパリング58を挿入す
るときに、上記スペース81に分割リング体67を入れ
つつ、スプライン62の歯62aを避けながら、リング
全体を軸方向前方に押し込んで滑らせつつ挿入すること
ができる。硬い芯材66aにより分割リング体67を嵌
合面59に押しつけることができ、リングギヤ挿入時の
リング噛込み等は防止できる。分割リング体67の外周
側及び/又は内周側に所定の潰れ代h2、h3を設けても
よい。これによっても先と同様の作用効果を発揮でき
る。なお、分割リング体67の形状は上記スペース81
の形状に倣ったものとされ、芯材66aは分割リング体
67の径方向内側にオフセットして位置される。
【0074】本発明の実施の形態は他にも種々考えられ
る。例えば本実施形態のダンパリングは計12個の分割
リング体を有したが、これは最少で2個まで減少でき、
逆に12個より増やすこともできる。また本発明に係る
ダンパリングは、車両用トランスファの遊星歯車機構の
リングギヤ取付部のみならず、様々な部材同士の嵌合部
に適用できる。即ち、上記実施形態では大径側部材をケ
ーシング7,小径側部材をリングギヤ31としたが、こ
れに限らず、あらゆる嵌合部に本発明のダンパリングは
適用できる。
【0075】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0076】(1)ダンパリングの大径側嵌合面への追
従性を向上し、小径側部材のダンパリングに対する圧入
を容易にすることができる。
【0077】(2)リングギヤ取付時のダンパリングの
噛み込み、切れ等を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のダンパリングを示す正面図であ
る。
【図2】図1のI−I断面図である。
【図3】ストッパ部の断面を示し、図1のII−II断面図
である。
【図4】他のストッパ部の断面を示し、図1のII−II断
面図である。
【図5】芯材の連結構造を示す図である。
【図6】芯材の他の連結構造を示す図である。
【図7】芯材連結前のリングユニットを示す正面図であ
る。
【図8】ダンパリングの他の実施形態を示す正面図であ
る。
【図9】ダンパリングの製造方法に係る下型と芯材を示
す平面図である。
【図10】図9のIII−III断面図である。
【図11】図9のIV−IV断面図である。
【図12】別の金型の配置を示す概略平面図である。
【図13】金型の配置を示す概略平面図である。
【図14】トランスファを示す縦断側面図で、左側が
前、右側が後である。
【図15】ダンパリングの取付部を示す拡大図である。
【図16】同拡大図で、リングギヤ取付後の状態を示
す。
【図17】トランスファの概略正面図である。
【図18】リングギヤ外周の隙間を示す図である。
【図19】四輪駆動車を示す平面図で、左側が前
(F)、右側が後(R)である。
【符号の説明】
7 ケーシング 31 リングギヤ 58 ダンパリング 59 嵌合面 62,63 スプライン 65 リング本体 66 芯材 67 分割リング体 69 連結部 81 スペース
フロントページの続き (72)発明者 野嶋 利雄 神奈川県川崎市川崎区東田町8番地 パレ ール三井ビルディング17階 エヌオーケー 株式会社内 (72)発明者 月澤 靖 秋田県平鹿郡十文字町十五野新田字富沢屋 布上207 特殊工作株式会社内 (72)発明者 木越 薫 神奈川県藤沢市土棚8番地 いすゞ自動車 株式会社藤沢工場内 (72)発明者 渡辺 卓弥 神奈川県藤沢市土棚8番地 いすゞ自動車 株式会社藤沢工場内 Fターム(参考) 3J030 AA02 AA06 AA14 BA01 BA10 BB02 BB16 BD06 CA10 3J048 AA01 BA03 BC02 EA07 3J059 AD02 BA01 BB03 BB09 BC01 BC04 BC11 BD01 GA12 3J063 AA02 AB12 BA01 CA03 CB05 XB03 XC01 XC05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに嵌合される内径側部材と外径側部
    材との隙間に装入されてこれら部材同士の直接衝突を緩
    衝するダンパリングであって、弾性体からなるリング本
    体に金属又はプラスチックからなる芯材を埋設し、該芯
    材により上記リング本体を上記外径側部材の嵌合面に押
    し付けるようにしたことを特徴とするダンパリング。
  2. 【請求項2】 上記リング本体が分割され、各分割リン
    グ体同士がリング長手方向に所定間隔を隔てられて配置
    されると共に、その分割リング体同士が上記芯材により
    連結され、且つ分割リング体同士の隙間から上記芯材が
    露出される請求項1記載のダンパリング。
  3. 【請求項3】 上記芯材がコイルスプリング、一本のバ
    ネ鋼、又は金属若しくはプラスチックのワイヤからなる
    請求項1又は2記載のダンパリング。
  4. 【請求項4】 上記芯材が分割されて互いに連結される
    ものである請求項1乃至3いずれかに記載のダンパリン
    グ。
  5. 【請求項5】 上記内径側部材が遊星歯車機構のリング
    ギヤであり、上記外径側部材が上記リングギヤを外周側
    から支持するケーシングであり、これらリングギヤとケ
    ーシングとが互いにスプライン嵌合され、上記ダンパリ
    ングがスプラインのリングギヤ挿入方向奥側に位置され
    るものであり、上記芯材が高剛性の部材であってケーシ
    ング側スプラインの歯より小径であり、上記分割リング
    体がケーシング側スプラインの歯の間のスペースにリン
    グギヤ挿入方向に挿入可能である請求項2記載のダンパ
    リング。
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