JP2008190646A - 変速制御装置 - Google Patents

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Mitsuru Oba
充 大葉
Masaya Yano
雅也 矢野
Koji Takaira
幸司 高以良
Masayuki Arai
政行 新井
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Abstract

【課題】副変速機の低速段から高速段への切替え時に主変速機が走行レンジに選択操作されても、動力伝達経路が途切れて車両が坂道でずり下がる等といった運転者の意図しない動きが生じるのを確実に防止する。
【解決手段】主変速機2のレンジを検出するレンジ検出手段と、副変速機20の切替え位置を検出する切替え位置検出手段と、両検出手段の検出情報に基づいてアクチュエータユニット30を制御する切替ECU70とを備え、切替ECU70により、主変速機2がニュートラルレンジのときにアクチュエータユニット30を制御して副変速機20の切替え操作を開始するとともに、副変速機20の低速段から高速段への切替え中に主変速機2がニュートラルレンジから何れかの走行レンジに選択操作されたときには、切替え中の副変速機20を低速段に戻すように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、変速制御装置、特に主変速機と副変速機を備えた車両用自動変速機を制御する変速制御装置に関する。
車両用自動変速機においては、所定変速段数の主変速機と、高速段と低速段とを有する2速切替えの副変速機とを用いて、比較的簡素な構成で高変速比を実現したものがあり、このような自動変速機においては、主変速機と副変速機を独立して変速制御することで、例えばオフロード走行時等に副変速機を低速段側に切替えることで、通常走行時に対し高減速比(高トルク)となる低速走行を可能にするようになっている。
従来のこの種の自動変速機を制御する変速制御装置としては、例えば副変速機の切替え時に主変速機をニュートラルにするようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、自動変速機のコースト状態(惰力回転状態)にて副変速機がダウンシフトされると、低速段に入る時点でイナーシャによる変速ショックが生じ易いため、副変速機の高速段から低速段への切替え時には主変速機をニュートラルにするようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
さらに、クラッチが断状態となり、かつ主変速機の変速を伴う変速指示が出力されたときに、主変速機をニュートラル位置にした後、副変速機を高速段から低速段に変速し、その後にギヤ入れを行うようにしたものがある(例えば、特許文献3参照)。
特開昭63−47550号公報 特公平5−35300号公報 特開平8−159258号公報
しかしながら、上述のような従来の変速制御装置にあっては、副変速機の変速中に、主変速機がニュートラルからいずれかの走行レンジへのシフト操作がなされた場合に、副変速機が低速段の接続が解かれてはいるものの後段側を成立させ得る接続状態には至っていない中立状態で停止してしまうため、主変速機から動力が副変速機で途切れてしまい、車輪側に伝わらない状態が生じてしまう。そのため、例えば登坂発進を行おうとしたのに車両が後退してしまう、といったような運転者の意図に反した動きが生じるという問題があった。
そこで、本発明は、副変速機の低速段から高速段への切替え時に主変速機が走行レンジに選択操作されても、動力伝達経路が途切れて車両が坂道でずり下がる等といったような運転者の意図しない動きが生じるのを確実に防止することを目的とする。
本発明の変速制御装置は、上記目的達成のため、(1)複数の走行レンジおよびニュートラルレンジのうち任意のレンジに選択操作される主変速機と、高速段および低速段に切替え可能で、その切替えのための操作部に同期機構が設けられた副変速機と、前記同期機構を介して前記副変速機を切替え操作するアクチュエータとを備えた車両用自動変速機を制御する変速制御装置であって、前記主変速機のレンジを検出するレンジ検出手段と、前記副変速機の切替え位置を検出する切替え位置検出手段と、前記レンジ検出手段および前記切替え位置検出手段の検出情報に基づいて前記アクチュエータを制御する制御手段と、を備え、前記制御手段により、前記主変速機がニュートラルレンジのときに前記アクチュエータを制御して前記副変速機の切替え操作を開始するとともに、前記副変速機の前記低速段から前記高速段への切替え中に前記主変速機が前記ニュートラルレンジから何れかの走行レンジに選択操作されたときには、前記切替え中の前記副変速機を前記低速段に戻すようにしたことを特徴とする。
この構成により、主変速機がニュートラルレンジのときに副変速機の切替え操作を開始するとともに、副変速機の低速段から高速段への切替え中に主変速機がニュートラルレンジから何れかの走行レンジに選択操作されてしまったときには、切替え中の副変速機が低速段に戻される。したがって、動力伝達経路は何れかの走行レンジに選択操作された時点ではニュートラル状態になっていたとしても、即座に低速段に戻されるので、動力伝達経路が途切れてしまって車両に運転者の意に反した動きが生じるのが防止される。
また、上記(1)の構成を有する本発明の変速制御装置は、好ましくは、(2)前記副変速機の切替え位置を指令する指令スイッチを備え、前記指令スイッチが前記低速段から前記高速段に切替えられた状態であって前記副変速機が前記低速段から前記高速段に切替えられるとき、前記制御手段が、前記レンジ検出手段の検出情報に基づいて前記主変速機が前記ニュートラルレンジから何れかの走行レンジに切替え操作されたか否かを判定するものである。
この構成により、指令スイッチが低速段から高速段に切替えられたとき、制御手段が、副変速機の低速段から高速段への切替え中に、レンジ検出手段の検出情報に基づいて主変速機がニュートラルレンジから何れかの走行レンジに切替え操作されたことを把握できるので、その時点で即座に副変速機を低速段に戻すことがきる。
さらに、上記(1)または(2)の構成を有する本発明の変速制御装置は、(3)前記切替え中の前記副変速機が前記低速段に戻される場合に、前記副変速機の切替え条件が成立しない状態であることを警告する警告手段を備えているのが望ましい。
この構成により、切替え中の副変速機が低速段に戻されると、副変速機の切替え条件が成立しない状態で、再操作が必要であることが警告音や警告ランプ等の形で警告出力されることになるから、運転者は正しい手順で変速操作を再会することができる。
本発明によれば、主変速機がニュートラルレンジのときに副変速機の切替え操作を開始するとともに、副変速機の低速段から高速段への切替え中に主変速機がニュートラルレンジから何れかの走行レンジに選択操作されてしまったときには、切替え中の副変速機が低速段に戻されるようにしているので、何れかの走行レンジに選択操作された時点ではニュートラル状態になっていたとしても、副変速機を即座に低速段に戻して動力伝達経路を確保し、車両に運転者の意に反した動きが生じるのを確実に防止することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1から図4は本発明に係る変速制御装置の一実施形態を示す図である。
まず、その全体の概略構成について説明すると、図1に示すトランスファー10は、図3に示すように、エンジン1から主変速機2を介して出力される動力を前後の車輪4L、4R、5L、5R側に伝達するよう、主変速機2の後段側に直列的に配置されており、トランスファー10からプロペラシャフト6a、6bを介して前輪4L、4Rおよび後輪5L、5R側に動力が分配され、リヤ側の差動装置6からドライブシャフト7L、7Rを介して後輪5L、5Rに動力伝達がなされるとともに、フロント側の差動装置8からドライブシャフト9L、9Rを介して前輪4L、4Rに動力伝達がなされるようになっている。
ここで、主変速機2は、公知のものであり、特にその詳細な構成を図示しないが、複数の走行レンジ(複数の前進レンジ(例えば、D、L、2)、後進レンジ(例えば、R))およびニュートラルレンジ(例えば、N)のうち任意のレンジに選択操作されるようになっており、選択されたレンジに応じてそれに対応する車両の走行レンジで、自動変速制御を行うようになっている。
トランスファー10は、図1及び図2に示すように、高速段および低速段に切替え可能で、その切替えのための操作部に同期機構15が設けられた副変速機20と、同期機構15を介して副変速機20を切替え操作するアクチュエータユニット30(アクチュエータ)と、プラネタリギヤタイプの差動制限機能付のディファレンシャルギヤ装置からなるセンターデフ40とを備えている。
図2(a)および図2(b)に示すように、副変速機20は、主変速機2のアウトプットシャフト(図示していない)とスプライン結合する筒状のインプットシャフト21に一体形成された外歯車からなるサンギヤ22と、そのサンギヤ22の周りに配された複数のピニオン23と、これら複数のピニオン23を所定間隔で支持するキャリア24と、複数のピニオン23が噛合するようにトランスファーケース13の内部に固定されたリングギヤ25とからなるプラネタリギヤ方式のものであり、インプットシャフト21が複数回転、例えば2.6回転すると、キャリア24が1回転するという減速出力を、キャリア24に固着された筒状体27から取り出すことができる。筒状体27はその先端部内周側にスプライン歯27aを有している。
また、インプットシャフト21の内端部には高速段(高速側の変速段)用の歯付ホイール26が固定されており、その歯付ホイール26は、インプットシャフト21の入力回転を同期機構15を介してそのまま(速度比1:1)で出力するようになっている。なお、この副変速機20の各ギヤは例えばヘリカルギヤ(はすば歯車)からなる。
同期機構15は、いわゆるレバーシンクロ方式のもので、歯付ホイール26の内側面側に一体に装着されたテーパリング31と、そのテーパリング31に近接して配置されたシンクロナイザリング32と、インプットシャフト21と同軸に配置されたシンクロスリーブとしての切替えスリーブ33と、外周部で切替えスリーブ33の内周軸央部に形成された環状溝(符号なし)に遊嵌されるとともに内周部で板ばね等により弾性支持されたシンクロレバー34と、切替えスリーブ33の環状の切替え操作部33gに係合して切替えスリーブ33を軸方向に変位させる高低切替え用のシフトフォーク35と、シフトフォーク35を支持するとともにトランスファーケース13に軸方向摺動可能に支持された操作用シャフト36とを有している。切替えスリーブ33は、その内周部に軸方向に所定間隔を隔てた2組のスプライン歯33aを有し、その間に前記環状溝が形成されている。
また、切替えスリーブ33の外端部の外周には、筒状体27のスプライン歯27aに係合可能なスプライン歯33tが設けられており、切替えスリーブ33が、歯付ホイール26のスプライン歯26aから離脱して図2(b)に示すように内方に移動するとき、切替えスリーブ33がスプライン歯33t、27aによって筒状体27に回転方向一体にスプライン結合されるようになっている。
センターデフ40は、インプットシャフト21と同一軸線上に配置されたリヤ側へのアウトプットシャフト14に回転自在に支持されるとともに、外周部で切替えスリーブ33の内周部にスプライン結合しているハウジング41と、ハウジング41の一端側内周部にスプライン結合されるとともに抜け止めされ、アウトプットシャフト14に軸受けを介して回転自在に支持された蓋状のピニオンキャリア42と、ピニオンキャリア42に回転自在に支持されてアウトプットシャフト14の周りに等角度間隔に配置された例えばヘリカルギヤ(はすば歯車)からなる複数のピニオン43と、フロントドライブ用のチェーンスプロケット44に一体結合され、アウトプットシャフト14に回転自在に支持されたフロント側の出力部材45と、フロント側の出力部材45にスプライン結合するとともにピニオン43が噛合する外歯を有するサンギヤ46と、複数のピニオン43が噛合する内歯47aおよび複数のピニオン43の一端部に対向する環状板部47bを有するリングギヤ47と、リングギヤ47の環状板部47bにスプライン結合するとともにアウトプットシャフト14にスプライン結合した内筒部材48と、リングギヤ47の環状板部47bとハウジング41の間、およびリングギヤ47の環状板部47bと複数のピニオン43の間にそれぞれ設けられたシム49a、49bとを有している。なお、チェーンスプロケット44はドリブン側のチェーンスプロケット51とチェーン52によって連結されており、このチェーンスプロケット51を介してフロント側のプロペラシャフト6aを駆動する。また、アウトプットシャフト14にリヤ側のプロペラシャフト6bが連結される。なお、切替えスリーブ33が歯図2(b)に示すように内方に移動したとき、切替えスリーブ33が内周部でハウジング41のスプライン歯41aに係合して、切替えスリーブ33およびハウジング41が回転方向一体にスプライン結合されるようになっている。
センターデフ40においては、ハウジング41からピニオンキャリア42を介してピニオン43の公転運動が入力されると、サンギヤ46からフロント側の出力部材45へ、また、リングギヤ47から内筒部材48を介してアウトプットシャフト14へと回転が伝動されるとともに、サンギヤ46と一体回転するフロントドライブ用のチェーンスプロケット44と、リングギヤ47と一体回転するアウトプットシャフト14との差動が許容される。また、センターデフ40は、ヘリカルギヤからなるピニオン43に作用するスラスト方向の力を利用してリングギヤ47の環状板部47bをハウジング41の内壁側に押圧することで、前記差動を所定範囲内に制限できるようになっている。
なお、ハウジング41の一端側外周部にはスプライン歯41bが形成されており、そこにデフロック切替え用のスリーブ53が装着されている。このスリーブ53は、チェーンスプロケット44およびフロント側の出力部材45に固着された歯付ホイール54にスプライン結合したとき、センターデフ40のハウジング41とチェーンスプロケット44を回転方向一体に結合してデフロック状態(差動のないリジッドな4輪駆動とする結合状態)とすることができ、シフトフォーク55および図示しないシャフトを介してアクチュエータユニット30によってデフロックのON/OFF切替がなされるようになっている。また、アウトプットシャフト14にはリヤ側のプロペラシャフト6bへの取付ブラケット141が、ドリブン側のチェーンスプロケット51にはフロント側のプロペラシャフト6aへの取付ブラケット142が、それぞれ固定されている。軸受101、102、103は玉軸受けで構成され、104、105、106、107および108はころ軸受やニードル軸受で構成されている。
次に、トランスファー10内の副変速機20を切替え制御する本実施形態の変速制御装置について説明する。
アクチュエータユニット30は、シフトフォーク35、55を2つの切替え操作位置のうち任意の一方に駆動するように、例えば電動パルスモータ61、62と、これらのモータ61、62の回転を減速するとともに直線運動に変換する減速および運動変換機構63(例えばウォーム・ホイール63aとラック・ピニオン機構63b等で構成されるが、詳細は図示していない)と、電動パルスモータ61、62の回転または減速後の回転若しくは直線変位を検出する図示しない変位検出器とを含んで構成されている。
アクチュエータユニット30のモータ61、62は、それぞれ副変速制御およびデフロック切替え制御を行う切替制御用の電子制御ユニット(切替ECUという)70によって制御される。
この切替ECU70については、詳細なハードウェア構成を図示していないが、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびバッテリーを利用するバックアップ用メモリとしてのB−RAM(Back-up RAM)を備え、更に、A/D変換器等を含む入力インターフェース回路と、リレー回路等を含む出力インターフェース回路等と、エンジン1の制御および主変速機2の制御を行う他のECUや統合制御用コントロールコンピュータとの間で通信を行うための通信インターフェースとを含んで構成されている。勿論、切替ECU70は、トランスミッション制御用のコントロールコンピュータの一部となっていてもよい。
切替ECU70の入力インターフェース回路には、図示しない車室側に装備された高低切替スイッチ71(指令スイッチ)とデフロック切替スイッチ72とが、それぞれ接続されている。また、切替ECU70の通信インターフェースには、主変速機2(トランスミッション)を変速制御するためのECU等から主変速機2で選択されているレンジを示すレンジ信号が取り込まれるようになっている。すなわち、切替ECU70は、高低切替スイッチ71と協働して副変速機20の切替え位置を検出する切替え位置検出手段として機能するとともに、主変速機2のレンジを検出するレンジ検出手段として機能するようになっている。
切替ECU70の出力インターフェース回路には、アクチュエータユニット30のモータ61、62と、後述する変速条件違反時(副変速機20の切替え条件が成立しない状態で再操作が必要であるとき)等に警告音を発することができる警告ブザー76(警告手段)とが、それぞれ接続されている。
また、この切替ECU70の前記ROMには後述する切替え制御プログラムが格納されており、切替ECU70は、前記レンジ信号で示される主変速機1のレンジおよび高低切替スイッチ71やデフロック切替スイッチ72の切替え位置信号を運転者からの指令入力として取り込み、その指令入力に対応する切替操作位置にシフトフォーク35、55を移動させるようにアクチュエータユニット30のモータ61、62を駆動制御するとともに、変速条件違反が発生すると警告ブザー76を作動させて警告音を発生させる。すなわち、切替ECU70は、レンジ検出手段および切替え位置検出手段の検出情報に基づいてアクチュエータユニット30を制御する制御手段となっている。なお、切替ECU70の前記B−RAMには各シフトフォーク35、55の操作範囲や操作タイミング等を設定するための各種設定値情報が格納されている。
また、切替ECU70は、同期機構15の保護等のため、主変速機2がニュートラルレンジのときにのみアクチュエータユニット30による副変速機20の切替え操作を開始するようになっている。
この場合、副変速機20の変速切替え中に主変速機2がニュートラルレンジから何れかの走行レンジに選択操作されることがあるため、切替ECU70は、副変速機20の変速中にも所定時間毎にレンジ信号をチェックし、主変速機2がニュートラルレンジ「N」から何れかの走行レンジである「D」、「L」、「2」等に切替え操作されたか否かを判定する。
そして、切替ECU70は、副変速機20の高速段から低速段への切替え中に主変速機2がニュートラルレンジから何れかの走行レンジに選択操作されたと判定したときには、アクチュエータユニット30による副変速機20の高速段から低速段への切替え操作を継続して実行させるが、一方、副変速機20の低速段から高速段への切替え中に主変速機2がニュートラルレンジから何れかの走行レンジに選択操作されたときには、切替え条件違反と判定して、アクチュエータユニット30による副変速機20の低速段から高速段への切替え操作を停止させ、必要でれば即座に副変速機20を低速段側に戻すようにアクチュエータユニット30を逆転させるようになっている。
次に、作用について説明する。
図4は、切替ECU70で実行される切替え制御プログラムの一部を示すフローチャートであり、副変速機20の変速のための高低切替スイッチ71が切替えられたときには以下の処理を繰り返し、実行するようになっている。
まず、最初に、高低切替スイッチ71が低速段側から高速段側に切替えられたか否かが判別され(ステップS11)、その判別結果がYESである場合、次いで、主変速機2側の選択レンジを示すレンジ信号に基づいて、主変速機2がニュートラル状態にあるか否かが判別される(ステップS12;以下、ニュートラル判別ステップともいう)。このとき、ニュートラル状態であれば(ステップS12でYESの場合)、シフトフォーク35によって切替えスリーブ33を図2(b)に示す低速段側の切替え位置から図2(a)に示す高速段側の切替え位置に移動させる方向(以下、この方向を順方向という)に回転するように、アクチュエータユニット30のモータ61に通電がなされ(ステップS13)、次いで、アクチュエータユニット30の前記変位検出器の検出情報から副変速機20の高速段への切替えが完了したか否かが判別され(ステップS14)、未完了であれば、ニュートラル判別ステップS12まで戻る。したがって、高低切替スイッチ71が低速段側から高速段側に切替えられたときには、副変速機20の高速段側への切替えが完了するまで、所定時間毎にニュートラル判別を行いながら主変速機2がニュートラル状態にあるときにのみアクチュエータユニット30のモータ61への通電が継続されることになる。
ステップS14での判別結果がYESであれば、高速段への切替えが完了したことでモータ61への通電が終了する(ステップS15)。なお、モータ61は、アクチュエータユニット30内の前記減速および運動変換機構63を介してシフトフォーク35に接続されているので、あるいは更に、通電されない状態でも所定の保持トルク(無励磁保持トルク)を有するので、副変速機20の切替え位置はモータ61への通電が停止された状態でも一定に保持される。
ニュートラル判別ステップS12での判別結果が、NOの場合、すなわち、主変速機2がニュートラル状態からいずれかの走行レンジに切替えられたと判別されたときには、次ステップS16で、切替えスリーブ33を現在の位置から図2(b)に示す低速段側の切替え位置に戻す逆方向に移動させるよう、アクチュエータユニット30のモータ61を逆回転させる通電がなされ、次いで、アクチュエータユニット30の前記変位検出器の検出情報から副変速機20の低速段側への戻しの切替えが完了したか否かが判別され(ステップS17)、未完了であれば(ステップS17でNOの場合)、副変速機20の低速段への切替えが完了するまで、アクチュエータユニット30のモータ61への通電が継続される。
副変速機20の低速段側への戻しの切替えが完了すると(ステップS17でYESの場合)、低速段への戻しの切替えが完了したことでモータ61への通電が終了する(ステップS18)。このときも、副変速機20の低速段への切替え位置はモータ61への通電停止状態で保持される。
一方、最初に、高低切替スイッチ71が高速段側から低速段側に切替えられており、ステップS11での判別結果がNOである場合、次いで、高低切替スイッチ71が高速段側から低速段側に切替えられたか否かが判別され(ステップS21)、その判別結果がYESの場合、次いで、シフトフォーク35によって切替えスリーブ33を図2(a)に示す高速段側の切替え位置から図2(b)に示す低速段側の切替え位置に移動させるように、アクチュエータユニット30のモータ61に逆方向への回転となる通電がなされ(ステップS22)、次いで、アクチュエータユニット30の前記変位検出器の検出情報から副変速機20の低速段への切替えが完了したか否かが判別され(ステップS23)、未完了であれば、モータ61への通電が継続される。したがって、副変速機20の低速段への切替えが完了するまで、所定時間毎に切替え完了したか否かの判別を行いながら、アクチュエータユニット30のモータ61への通電が継続されることになる。
なお、切替ECU70は、ステップS16に移行して、切替え中の副変速機20が低速段に戻し切替えされる場合に、副変速機20の切替え条件が成立しないと判定して、例えばステップS18で警告ブザー76を作動させ、主変速機2をニュートラルに戻すか、高低切替スイッチ71を低速側に一旦戻す操作が必要であることを所定時間のブザー音(警告音)により報知することができる。また、高低切替スイッチ71を低速側に戻す操作がなされるまで(ステップS21でYESの場合)、所定時間毎にブザー音による警告出力を実行させてもよい。
切替ECU70によりこのような制御プログラムが実行されるので、今、例えば、主変速機2がニュートラルの状態で、高低切替えスイッチ71が運転者により低速段を表わす「Lo」位置から高速段を表わす「Hi」位置に切替えられたとすると、切替ECU70は、まず副変速機20の低速段から高速段への変速切替えを開始して、アクチュエータユニット30を作動させ始めるが、この副変速機20の切替え中に、運転者が主変速機2のレンジを何れかの走行レンジ、例えば「D」、「L」、「2」または「R」等に切替え操作すると、レンジ検出情報に基づいて、主変速機2がニュートラルレンジ「N」から外れたことが把握され、ステップS16での戻しの切替えに移行する。
このように、本実施形態の変速制御装置では、主変速機2がニュートラルレンジのときに副変速機20の切替え操作を開始するとともに、副変速機20の低速段から高速段への切替え中に主変速機2がニュートラルレンジから何れかの走行レンジに選択操作されてしまったときには、切替え中の副変速機20が低速段に戻される。したがって、動力伝達経路は、何れかの走行レンジに選択操作された時点でニュートラル状態になって断状態となっていたとしても、即座に低速段に戻されるので、動力伝達経路が途切れてしまって車両に運転者の意に反した動きが生じることが防止される。
また、指令スイッチである高低切替スイッチ71が低速段側から高速段側に切替えられたとき、切替ECU70は、副変速機20の低速段から高速段への切替え中に、レンジ検出手段の検出情報に基づいて主変速機2がニュートラルレンジから何れかの走行レンジに切替え操作されたことを把握することができ、その時点で即座に副変速機20を低速段に戻すことがきる。
さらに、切替え中の副変速機20が低速段に戻されるとき、副変速機20の切替え条件が成立しない状態で、再操作が必要であることが警告音や警告ランプ等の形で警告出力されるから、運転者は正しい手順で変速操作を再会することができる。
以上説明したように、本発明は、主変速機がニュートラルレンジのときに副変速機の切替え操作を開始するとともに、副変速機の低速段から高速段への切替え中に主変速機がニュートラルレンジから何れかの走行レンジに選択操作されてしまったときには、切替え中の副変速機が低速段に戻されるようにしているので、何れかの走行レンジに選択操作された時点ではニュートラル状態になっていたとしても、副変速機を即座に低速段に戻して動力伝達経路を確保し、車両に運転者の意に反した動きが生じるのを確実に防止することができるという効果を奏するものであり、主変速機と副変速機を備えた車両用自動変速機を制御する変速制御装置全般に有用である。
本発明の一実施形態に係るトランスファーの正面断面図に、変速制御装置のブロック図を付加した構成図である。 一実施形態の副変速機の動作を説明する要部断面図で、(a)はその高速段に切替えられた状態を、(b)はその低速段に切替えられた状態を示している。 一実施形態の駆動系全体を含む概略ブロック図である。 一実施形態の制御手段で実行される制御プログラムの概略の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 エンジン
2 主変速機
4L、4R 前輪
5L、5R 後輪
6、8 差動装置
6a、6b プロペラシャフト
7L、7R、9L、9R ドライブシャフト
10 トランスファー
13 トランスファーケース
14 アウトプットシャフト
15 同期機構
20 副変速機
21 インプットシャフト
22 サンギヤ
23 ピニオン
24 キャリア
25 リングギヤ
26 歯付ホイール
26a スプライン歯
27 筒状体
27a スプライン歯
30 アクチュエータユニット(アクチュエータ)
31 テーパリング
32 シンクロナイザリング
33 切替えスリーブ
33a、33t、27a スプライン歯
33g 切替え操作部
34 シンクロレバー
35 シフトフォーク
36 操作用シャフト
40 センターデフ
41 ハウジング
42 ピニオンキャリア
43 ピニオン
44、51 チェーンスプロケット
45 フロント側の出力部材
46 サンギヤ
47 リングギヤ
47a 内歯
47b 環状板部
48 内筒部材
49a、49b シム
52 チェーン
53 デフロック切替え用のスリーブ
54 歯付ホイール
61 電動パルスモータ
70 切替ECU(切替制御用の電子制御ユニット;制御手段、レンジ検出手段、切替え位置検出手段)
71 高低切替スイッチ(指令スイッチ)
72 デフロック切替スイッチ
76 警告ブザー(警告手段)

Claims (3)

  1. 複数の走行レンジおよびニュートラルレンジのうち任意のレンジに選択操作される主変速機と、高速段および低速段に切替え可能で、その切替えのための操作部に同期機構が設けられた副変速機と、前記同期機構を介して前記副変速機を切替え操作するアクチュエータとを備えた車両用自動変速機を制御する変速制御装置であって、
    前記主変速機のレンジを検出するレンジ検出手段と、
    前記副変速機の切替え位置を検出する切替え位置検出手段と、
    前記レンジ検出手段および前記切替え位置検出手段の検出情報に基づいて前記アクチュエータを制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段により、前記主変速機がニュートラルレンジのときに前記アクチュエータを制御して前記副変速機の切替え操作を開始するとともに、前記副変速機の前記低速段から前記高速段への切替え中に前記主変速機が前記ニュートラルレンジから何れかの走行レンジに選択操作されたときには、前記切替え中の前記副変速機を前記低速段に戻すようにしたことを特徴とする変速制御装置。
  2. 前記副変速機の切替え位置を指令する指令スイッチを備え、
    前記指令スイッチが前記低速段から前記高速段に切替えられた状態であって前記副変速機が前記低速段から前記高速段に切替えられるとき、前記制御手段が、前記レンジ検出手段の検出情報に基づいて前記主変速機が前記ニュートラルレンジから何れかの走行レンジに切替え操作されたか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の変速制御装置。
  3. 前記切替え中の前記副変速機が前記低速段に戻される場合に、前記副変速機の切替え条件が成立しない状態であることを警告する警告手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の変速制御装置。
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