JP4305355B2 - 多気筒内燃機関 - Google Patents

多気筒内燃機関 Download PDF

Info

Publication number
JP4305355B2
JP4305355B2 JP2004291189A JP2004291189A JP4305355B2 JP 4305355 B2 JP4305355 B2 JP 4305355B2 JP 2004291189 A JP2004291189 A JP 2004291189A JP 2004291189 A JP2004291189 A JP 2004291189A JP 4305355 B2 JP4305355 B2 JP 4305355B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
exhaust
cam
intake
camshaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004291189A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006104999A (ja
Inventor
義博 宮地
浩一 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2004291189A priority Critical patent/JP4305355B2/ja
Priority to US11/236,632 priority patent/US7204214B2/en
Priority to EP05256152A priority patent/EP1643086B1/en
Publication of JP2006104999A publication Critical patent/JP2006104999A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4305355B2 publication Critical patent/JP4305355B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/02Valve drive
    • F01L1/04Valve drive by means of cams, camshafts, cam discs, eccentrics or the like
    • F01L1/08Shape of cams
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/02Valve drive
    • F01L1/04Valve drive by means of cams, camshafts, cam discs, eccentrics or the like
    • F01L1/047Camshafts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/46Component parts, details, or accessories, not provided for in preceding subgroups
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L2800/00Methods of operation using a variable valve timing mechanism
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L2800/00Methods of operation using a variable valve timing mechanism
    • F01L2800/08Timing or lift different for valves of different cylinders

Description

この発明は、一般的には、多気筒内燃機関に関し、より特定的には、爆発間隔が180°CA(crank angle;クランク角)となる気筒の組み合わせが同一バンク内に存在する多気筒内燃機関に関する。
従来の多気筒内燃機関に関して、たとえば、特表2003−515025号公報には、同一バンク内の全てのシリンダで、最適かつ均一なシリンダ充填率を達成することを目的とした多気筒型の内燃機関が開示されている(特許文献1)。特許文献1に開示された内燃機関は、V型8気筒エンジンであり、同一バンク内で点火間隔が180°クランク角となるシリンダが存在する。この場合、後に点火されるシリンダで排気弁が開き、高い圧力パルスを有する排気ガスが開放されると、その圧力パルスが、オーバーラップ段階にある先に点火されるシリンダに到達する。特許文献1では、同じ排気用カム軸に配置されたカムに、互いに異なるカムプロフィールを与えることにより、上記目的の達成が図られている。
また、特開平10−184404号公報には、部分負荷時に、燃焼の悪化を伴わずにポンプ損失を低減することを目的とした内燃機関の吸排気制御装置が開示されている(特許文献2)。特許文献2に開示された吸排気制御装置では、バルブオーバーラップの中心角を制御するために、内燃機関の吸気弁側および排気弁側の双方に、弁開閉時期および作動角を連続的に制御可能な可変動弁機構が設けられている。
特表2003−515025号公報 特開平10−184404号公報
特許文献1に開示された内燃機関では、特定気筒のカムが、他の気筒のカムと異なるカムプロフィールに形成されている。このため、カムシャフトの研削工程時に、これらのカム間で段替えを実施しなければならず、生産性が低下するという問題が発生する。また、カムシャフトの製造に自動研削機を用いていたとしても、カムによって研削用のプログラムを変更しなければならないため、生産コストの増大を招く。また、シャフトにカムを組み付けて構成される組立てカムシャフトであっても、カムの組み付け位置に間違いが生じるなどの懸念が生じる。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、カムシャフトの生産性を低下させることなく、気筒間の排気ガス干渉が抑制された多気筒内燃機関を提供することである。
この発明の1つの局面に従った多気筒内燃機関は、第1の気筒と、第1の気筒とエキゾーストマニホールドを共にし、第1の気筒の点火後、所定の爆発間隔をおいて点火される第2の気筒と、第1および第2の気筒のエキゾーストバルブをそれぞれ開閉する第1および第2のカムを有するエキゾースト用カムシャフトとを備える。第1の気筒の排気工程から吸入工程に移る際のオーバーラップ領域は、第2の気筒の爆発工程から排気工程に移る際のエキゾーストバルブが開いている期間に重なっている。第1および第2のカムのノーズは、それぞれ、エキゾースト用カムシャフトの軸周りの第1および第2の位相位置に形成されている。第2の位相位置は、第1の位相位置と所定の爆発間隔だけ隔てた位置から遅角側にずれている。
なお、オーバーラップ領域とは、インテークバルブおよびエキゾーストバルブの双方が開いている期間を指す。また、遅角側にずれているとは、カムシャフトの回転方向に対して反対方向にずれていることを指す。
このように構成された多気筒内燃機関によれば、第2のカムが遅角側にずれて形成されているため、第2の気筒が爆発工程から排気工程に移る際に、第2の気筒のエキゾーストバルブが、第1の気筒のオーバーラップ領域に対して遅れて開く。これにより、第1の気筒がオーバーラップ領域にある期間の第2の気筒から排出される排気ガスの圧力が低減する。この場合、第2の気筒から排出された排気ガスの圧力波が、エキゾーストマニホールドを介して第1の気筒内に伝播することを抑制し、さらに、第2の気筒から第1の気筒内へ逆流する排気ガスの量を減少させることができる。これにより、第2の気筒から排出された排気ガスによって、第1の気筒の新気導入が妨げられることを防止し、第1の気筒の体積効率を向上させることができる。加えて、本発明では、第2のカムの位相位置をずらすだけで、カムのプロフィール形状を変更する必要がない。このため、エキゾースト用カムシャフトの生産性を低下させることなく、気筒間の排気ガス干渉を抑制することができる。
また、多気筒内燃機関は、第1および第2の気筒のインテークバルブをそれぞれ開閉する第3および第4のカムを有するインテーク用カムシャフトをさらに備える。好ましくは、第3および第4のカムのノーズは、それぞれ、インテーク用カムシャフトの軸周りの第3および第4の位相位置に形成されている。第3の位相位置は、第4の位相位置と所定の爆発間隔だけ隔てた位置から遅角側にずれている。
このように構成された多気筒内燃機関によれば、第3のカムが遅角側にずれて形成されている。このため、第1の気筒が排気工程から吸入工程に移る際に、インテークバルブが遅れて開き、第1の気筒のオーバーラップ領域が減少する。この場合、第1の気筒のインテークバルブが開いて吸気が始まるタイミングには、エキゾーストマニホールドを介して第2の気筒から第1の気筒内へ逆流する排気ガスの量が減少している。このため、第1の気筒の体積効率をさらに向上させることができる。
また、多気筒内燃機関は、第1および第2の気筒のインテークバルブをそれぞれ開閉する第3および第4のカムを有するインテーク用カムシャフトをさらに備える。好ましくは、第3のカムには、第4のカムに形成されているプロフィール形状と比較して、第3のカムによって駆動されるインテークバルブの開弁時期を遅らせるとともに、作用角を小さくするプロフィール形状が形成されている。このように構成された多気筒内燃機関によれば、第3のカムのプロフィール変更により、第1の気筒でインテークバルブが開いて吸気が始まるタイミングを遅らせることができる。これにより、第1の気筒の体積効率をさらに向上させることができる。
この発明の別の局面に従った多気筒内燃機関は、第1の気筒と、第1の気筒とエキゾーストマニホールドを共にし、第1の気筒の点火後、所定の爆発間隔をおいて点火される第2の気筒と、第1および第2の気筒のインテークバルブをそれぞれ開閉する第3および第4のカムを有するインテーク用カムシャフトとを備える。第1の気筒の排気工程から吸入工程に移る際のオーバーラップ領域は、第2の気筒の爆発工程から排気工程に移る際のエキゾーストバルブが開いている期間に重なっている。第3および第4のカムのノーズは、それぞれ、インテーク用カムシャフトの軸周りの第3および第4の位相位置に形成されている。第3の位相位置は、第4の位相位置と所定の爆発間隔だけ隔てた位置から遅角側にずれている。
このように構成された多気筒内燃機関によれば、第3のカムが遅角側にずれて形成されている。このため、第1の気筒が排気工程から吸入工程に移る際に、インテークバルブが遅れて開き、第1の気筒のオーバーラップ領域が減少する。この場合、第1の気筒のインテークバルブが開いて吸気が始まるタイミングには、エキゾーストマニホールドを介して第2の気筒から第1の気筒内へ逆流する排気ガスの量が減少している。これにより、第2の気筒から排出された排気ガスによって、第1の気筒の新気導入が妨げられることを防止し、第1の気筒の体積効率を向上させることができる。加えて、本発明では、第3のカムの位相位置をずらすだけで、カムのプロフィールを変更する必要がない。このため、インテーク用カムシャフトの生産性を低下させることなく、気筒間の排気ガス干渉を抑制することができる。
また好ましくは、第3のカムには、第4のカムに形成されているプロフィール形状と比較して、第3のカムによって駆動されるインテークバルブの開弁時期を遅らせるとともに、作用角を小さくするプロフィール形状が形成されている。このように構成された多気筒内燃機関によれば、第3のカムのプロフィール変更によっても、第1の気筒でインテークバルブが開いて吸気が始まるタイミングを遅らせることができる。これにより、第1の気筒の体積効率をさらに向上させることができる。
以上説明したように、この発明に従えば、カムシャフトの生産性を低下させることなく、気筒間の排気ガス干渉が抑制された多気筒内燃機関を提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ参照番号が付されている。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1におけるエンジンを透視して示す斜視図である。図1を参照して、エンジン10は、V字状に配置された左バンク11および右バンク12を備えるV型8気筒エンジンである。
左バンク11および右バンク12の各々には、4つのシリンダが設けられており、各シリンダには、シリンダ内を往復運動するピストン81が装填されている。ピストン81は、コネクティングロッド82を介して、エンジン10の出力軸であるクランクシャフト83に連結されている。クランクシャフト83の端部には、クランクシャフトスプロケット84が取り付けられている。
左バンク11には、インテーク用カムシャフト21およびエキゾースト用カムシャフト31が配設されている。右バンク12には、インテーク用カムシャフト26およびエキゾースト用カムシャフト36が配設されている。インテーク用カムシャフト21および26には、適当なプロフィール曲線を持ったカム23が、カムシャフトの軸方向に並んで複数、形成されている。インテーク用カムシャフト21および26が回転することによって、カム23が、各シリンダに設けられたインテークバルブ22を開閉駆動する。また、エキゾースト用カムシャフト31および36には、適当なプロフィール曲線を持ったカム33が、カムシャフトの軸方向に並んで複数、形成されている。エキゾースト用カムシャフト31および36が回転することによって、カム33が、各シリンダに設けられたエキゾーストバルブ32を開閉駆動する。
これらのインテークカムシャフトおよびエキゾーストカムシャフトの端部には、シザーズギア89が設けられており、各バンクの隣り合うカムシャフト間で、シザーズギア89が噛み合っている。さらに、インテーク用カムシャフト21および26の端部には、それぞれ、カムシャフトタイミングプーリ87および86が設けられている。クランクシャフトスプロケット84とカムシャフトタイミングプーリ87および86との間には、タイミングベルト85が掛け渡されている。ピストン81の往復運動によりクランクシャフト83に出力された回転運動は、まず、タイミングベルト85を介してインテーク用カムシャフト21および26に伝わり、さらに、シザーズギア89を介してエキゾースト用カムシャフト31および36に伝わる。
図2は、図1中のエンジンを構成するシリンダブロックを示す斜視図である。図1および図2を参照して、シリンダブロック90には、左バンク11に位置して、#1、#3、#5および#7の番号がそれぞれ割り振られたシリンダ91、93、95および97が、車両前方より車両後方に順に並んで形成されている。また、シリンダブロック90には、右バンク12に位置して、#2、#4、#6および#8の番号がそれぞれ割り振られたシリンダ92、94、96および98が、車両前方より車両後方に順に並んで形成されている。
このような構成により、♯1シリンダ91、♯3シリンダ93、♯5シリンダ95および♯7シリンダ97では、インテーク用カムシャフト21およびエキゾースト用カムシャフト31の回転によって、それぞれ、インテークバルブ22およびエキゾーストバルブ32が開閉駆動される。また、♯2シリンダ92、♯4シリンダ94、♯6シリンダ96および♯8シリンダ98では、インテーク用カムシャフト26およびエキゾースト用カムシャフト36の回転によって、それぞれ、インテークバルブ22およびエキゾーストバルブ32が開閉駆動される。
図3は、図1中のエンジンに設けられたエキゾーストマニホールドを示す斜視図である。図2および図3を参照して、図1中のエンジン10を構成するシリンダヘッド101には、左バンク11および右バンク12にそれぞれ位置して、エキゾーストマニホールド102および103が取り付けられている。つまり、左バンク11に配設された♯1シリンダ91、♯3シリンダ93、♯5シリンダ95および♯7シリンダ97は、エキゾーストマニホールド102を共有しており、これらシリンダの排気ポートから排出された排気ガスは、エキゾーストマニホールド102を通って車両外部へと送られる。また、右バンク12に配設された♯2シリンダ92、♯4シリンダ94、♯6シリンダ96および♯8シリンダ98は、エキゾーストマニホールド103を共有しており、これらシリンダの排気ポートから排出された排気ガスは、エキゾーストマニホールド103を通って車両外部へと送られる。
図4は、図1中のエンジンの点火順序を示す表である。図1から図4を参照して、点火順序は、♯1シリンダ91、♯8シリンダ98、♯7シリンダ97、♯3シリンダ93、♯6シリンダ96、♯5シリンダ95、♯4シリンダ94および♯2シリンダ92の順であり、点火順序が前後するシリンダ間の爆発間隔は、90°CA(クランク角)である。
エンジン10は、クランクシャフト83が2回転する720°CAの間に、吸入工程→圧縮工程→爆発工程→排気工程の4工程からなる1サイクルを完了する。このため、点火順序が2つ離れたシリンダ間、つまり、180°CAだけ爆発間隔が離れたシリンダ間では、上記の工程の1つ分のずれが生じる。したがって、たとえば、♯1シリンダ91と、♯1シリンダ91よりも180°CAだけ後に点火される♯7シリンダ97とでは、♯1シリンダ91が排気工程から吸入工程に移る際に、♯7シリンダ97は、♯1シリンダ91よりも1工程だけ遅れて、爆発工程から排気工程に移る段階にある。このとき、♯1シリンダ91では、オーバーラップ領域、つまりインテークバルブ22およびエキゾーストバルブ32の双方が開いた状態となっており、♯7シリンダ97では、エキゾーストバルブ32が開き、インテークバルブ22が閉じて、ブローダウンの状態となっている。
このような関係は、左バンク11では、♯1シリンダ91と♯7シリンダ97とのほかに、♯3シリンダ93と、♯3シリンダ93よりも180°CAだけ後に点火される♯5シリンダ95との間に成立する。また、右バンク12では、♯6シリンダ96と、♯6シリンダ96よりも180°CAだけ後に点火される♯4シリンダ94との間、および♯2シリンダ92と、♯2シリンダ92よりも180°CAだけ後に点火される♯8シリンダ98との間に成立する。
図5は、図1中の矢印Vに示す方向から見たエキゾーストカムシャフトを示す正面図である。図中では、図1中のシザーズギア89が省略されて描かれている。図5を参照して、エキゾースト用カムシャフト31には、図1中のカム33として、♯1シリンダ91のエキゾーストバルブ32を開閉駆動するカム51、♯3シリンダ93のエキゾーストバルブ32を開閉駆動するカム53、♯5シリンダ95のエキゾーストバルブ32を開閉駆動するカム55、および♯7シリンダ97のエキゾーストバルブ32を開閉駆動するカム57が、カムシャフトの軸方向に並んで形成されている。これらのカムは、それぞれ、エキゾースト用カムシャフト31の軸中心から半径方向に突出するように形成され、エキゾースト用カムシャフト31の回転時、エキゾーストバルブ32に設けられたバルブリフタを押し下げてバルブを開いた状態にするノーズを有する。これらのカムは、互いに同一のプロフィール形状に形成されている。
エキゾースト用カムシャフト31は、矢印201に示す時計周り方向に回転し、クランクシャフト83が2回転する720°CAの間に1回転する。♯1シリンダ91と♯3シリンダ93との爆発間隔は、270°CAであるため、カム53のノーズは、カム51のノーズに対して、遅角方向(エキゾースト用カムシャフト31が回転する矢印201に示す方向の反対方向)に135°(=爆発間隔270°CA/2)ずれた位相位置に形成されている。
一方、♯1シリンダ91との爆発間隔が180°CAである♯7シリンダ97のエキゾーストバルブ32を開閉駆動するカム57のノーズは、カム51のノーズに対して、遅角方向に90°ずれた位置(カム57´に示す位置)からさらに、α°だけ遅角方向にずれた位相位置に形成されている。また、♯3シリンダ93との爆発間隔が180°CAである♯5シリンダ95のエキゾーストバルブ32を開閉駆動するカム55のノーズは、カム53のノーズに対して、遅角方向に90°ずれた位置(カム55´に示す位置)からさらに、α°だけ遅角方向にずれた位相位置に形成されている。角度αの大きさは、カム形状や要求されるエンジン特性によって異なってくるが、たとえば、10°である。
なお、エキゾースト用カムシャフト31の形状についてのみ説明を行なったが、図1中のエキゾースト用カムシャフト36についても、エキゾースト用カムシャフト31と同様の形状を有する。この場合、♯8シリンダ98のエキゾーストバルブ32を開閉駆動するカムのノーズは、♯2シリンダ92のエキゾーストバルブ32を開閉駆動するカムのノーズに対して、遅角方向に90°ずれた位置からさらに、α°だけ遅角方向にずれた位相位置に形成される。また、♯4シリンダ94のエキゾーストバルブ32を開閉駆動するカムのノーズは、♯6シリンダ96のエキゾーストバルブ32を開閉駆動するカムのノーズに対して、遅角方向に90°ずれた位置からさらに、α°だけ遅角方向にずれた位相位置に形成される。
図6は、図1中のエンジンの#1シリンダおよび#7シリンダを示す断面図である。図6を参照して、図中には、排気工程から吸入工程に移る♯1シリンダ91と、そのとき、爆発工程から排気工程に移る#7シリンダ97との断面が示されている。図5を用いて説明したように、本実施の形態では、カム57のノーズが、カム51のノーズに対して、♯1シリンダ91と♯7シリンダ97との爆発間隔(=180°CA=90°)よりもさらに遅角方向にずれて形成されている。このため、爆発工程から排気工程に移る#7シリンダ97では、エキゾーストバルブ32およびインテークバルブ22の双方が開いている♯1シリンダ91のオーバーラップ領域に対して、エキゾーストバルブ32が遅れて開いてくる。
図7は、図6中の#1シリンダのバルブリフトとクランク角との関係を表わすグラフである。図7を参照して、バルブリフトを表わす図中の縦軸が「0」の位置で、バルブが閉じており、上側に向かうに従って、バルブが開いていく。♯1シリンダ91のエキゾーストバルブ32のバルブリフトが、曲線121によって表わされており、♯1シリンダ91のインテークバルブ22のバルブリフトが、曲線122によって表わされている。曲線121と曲線122とが重なった位置が、♯1シリンダ91のオーバーラップ領域Yであり、オーバーラップ領域Yは、♯1シリンダ91の排気TDC(top dead center)にまたがって存在する。
また、図中には、#7シリンダ97のエキゾーストバルブ32から排出される排気ガスの圧力が、曲線123によって、♯1シリンダ91のバルブリフトに重ねて示されている。また、曲線123´は、#7シリンダ97のエキゾーストバルブ32を開閉駆動するカムが、図5中のカム57´の位置に形成されている場合の排気ガスの圧力を表わしており、圧力が最も大きくなる時が、♯1シリンダ91の排気TDCのタイミングにほぼ一致している。既に説明したように、#7シリンダ97のエキゾーストバルブ32は、遅れて開いてくるため、曲線123は、曲線123´に対して、図中の右側にシフトした位置に軌跡を描いている。
この場合、#7シリンダ97から排出される排気ガスの圧力が最も大きくなる位置と、オーバーラップ領域Yの中心位置とがずれ、♯1シリンダ91がオーバーラップ領域Yにある間の#7シリンダ97から排出される排気ガスの圧力が小さくなる。これにより、エキゾーストマニホールド102を介して#7シリンダ97から♯1シリンダ91内に伝播する排気ガスの圧力波を小さくできる。また、#7シリンダ97から♯1シリンダ91内に逆流する排気ガスの量を小さくできるため、♯1シリンダ91において、吸気温度が低くなり、燃焼室内の残留ガス量も減る。このため、♯1シリンダ91で新気導入を円滑に行なうことができ、♯1シリンダ91の体積効率を向上させることができる。
図8は、シミュレーションによって求められた#1シリンダおよび#7シリンダのガス流量とクランク角との関係を示すグラフである。図8を参照して、図中には、#1シリンダ91のエキゾーストおよびインテークのガス流量が、それぞれ曲線131および132によって表わされており、#7シリンダ97のエキゾーストのガス流量が、曲線133によって表わされている。また、曲線131´、132´および133´は、それぞれ、#7シリンダ97のエキゾーストバルブ32を開閉駆動するカムが、図5中のカム57´の位置に形成されている場合の#1シリンダ91のエキゾースト、#1シリンダ91のインテークおよび#7シリンダ97のエキゾーストのガス流量を表わしている。曲線132と曲線132´とを比較して分かるように、本実施の形態では、#1シリンダ91の排気TDC付近において、#1シリンダ91のインテークで逆流するガス流量を小さく抑えることができる。
なお、ここでは、#1シリンダ91と#7シリンダ97との関係についてのみ説明したが、♯3シリンダ93と♯5シリンダ95との間、♯2シリンダ92と♯8シリンダ98との間、および♯6シリンダ96と♯4シリンダ94との間でも、同様の結果を得ることができる。
この発明の実施の形態1における多気筒内燃機関としてのエンジン10は、第1の気筒としての♯1シリンダ91と、♯1シリンダ91とエキゾーストマニホールド102を共にし、♯1シリンダ91の点火後、所定の爆発間隔をおいて点火される#7シリンダ97と、♯1シリンダ91および#7シリンダ97のエキゾーストバルブ32をそれぞれ開閉するカム51および57を有するエキゾースト用カムシャフト31とを備える。♯1シリンダ91の排気工程から吸入工程に移る際のオーバーラップ領域Yは、#7シリンダ97の爆発工程から排気工程に移る際のエキゾーストバルブ32が開いている期間に重なっている。カム51および57のノーズは、それぞれ、エキゾースト用カムシャフト31の軸周りの第1および第2の位相位置に形成されている。第2の位相位置は、第1の位相位置と所定の爆発間隔(=180°CA=90°)だけ隔てた位置から遅角側にα°ずれている。
このように構成された、この発明の実施の形態1におけるエンジン10によれば、特定のカムの位相位置をずらすのみであるため、カムプロフィールを変更する場合と比較して、カムシャフトの製造コストを抑えることができる。また、組立てカムシャフトが用いられている場合にも、カムの組み付け時に過誤が生じるおそれがない。このため、容易かつ安価に、同一バンク内の排気ガス干渉が低減され、体積効率が改善されたエンジン10を作製することができる。
(実施の形態2)
図9は、この発明の実施の形態2におけるエンジンのインテークカムシャフトを示す正面図である。図中には、図1中の矢印IXに示す方向から見たインテークカムシャフトが、シザーズギア89が省略された状態で示されている。本実施の形態におけるエンジンは、特定カムの位相位置がずらされた実施の形態1におけるエキゾースト用カムシャフト31に替えて、インテーク用カムシャフト21が、以下に説明する構造を備える。以降、実施の形態1におけるエンジン10と重複する構造については、説明を繰り返さない。
図9を参照して、インテーク用カムシャフト21には、図1中のカム23として、♯1シリンダ91のインテークバルブ22を開閉駆動するカム61、♯3シリンダ93のインテークバルブ22を開閉駆動するカム63、♯5シリンダ95のインテークバルブ22を開閉駆動するカム65、および♯7シリンダ97のインテークバルブ22を開閉駆動するカム67が、カムシャフトの軸方向に並んで形成されている。これらのカムは、それぞれ、インテーク用カムシャフト21の軸中心から半径方向に突出するように形成され、インテーク用カムシャフト21の回転時、インテークバルブ22に設けられたバルブリフタを押し下げてバルブを開いた状態にするノーズを有する。これらのカムは、互いに同一のプロフィール形状に形成されている。
インテーク用カムシャフト21は、矢印202に示す反時計周り方向に回転し、クランクシャフト83が2回転する720°CAの間に1回転する。♯5シリンダ95と♯7シリンダ97との爆発間隔は、270°CAであるため、カム65のノーズは、カム67のノーズに対して、遅角方向(インテーク用カムシャフト21が回転する矢印202に示す方向の反対方向)に135°(=爆発間隔270°CA/2)ずれた位相位置に形成されている。
一方、♯7シリンダ97との爆発間隔が180°CAである♯1シリンダ91のインテークバルブ22を開閉駆動するカム61のノーズは、カム67のノーズに対して、進角方向(インテーク用カムシャフト21が回転する矢印202に示す方向)に90°ずれた位置(カム61´に示す位置)から、α°だけ遅角方向にずれた位相位置に形成されている。また、♯5シリンダ95との爆発間隔が180°CAである♯3シリンダ93のインテークバルブ22を開閉駆動するカム63のノーズは、カム65のノーズに対して、進角方向に90°ずれた位置(カム63´に示す位置)から、α°だけ遅角方向にずれた位相位置に形成されている。角度αの大きさは、カム形状や要求されるエンジン特性によって異なってくるが、たとえば、10°である。
なお、インテーク用カムシャフト21の形状についてのみ説明を行なったが、図1中のインテーク用カムシャフト26についても、インテーク用カムシャフト21と同様の形状を有する。この場合、♯6シリンダ96のインテークバルブ22を開閉駆動するカムのノーズは、♯4シリンダ94のインテークバルブ22を開閉駆動するカムのノーズに対して、進角方向に90°ずれた位置から、α°だけ遅角方向にずれた位相位置に形成されている。また、♯2シリンダ92のインテークバルブ22を開閉駆動するカムのノーズは、♯8シリンダ98のインテークバルブ22を開閉駆動するカムのノーズに対して、進角方向に90°ずれた位置から、α°だけ遅角方向にずれた位相位置に形成されている。
図10は、本実施の形態におけるエンジンの#1シリンダおよび#7シリンダを示す断面図である。図10を参照して、図中には、実施の形態1における図6と同様の断面が示されている。図9を用いて説明したように、本実施の形態では、カム61のノーズが、カム67のノーズに対して、♯1シリンダ91と♯7シリンダ97との爆発間隔(=180°CA=90°)よりも遅角側にずれて形成されている。このため、排気工程から吸入工程に移る♯1シリンダ91では、#7シリンダ97でエキゾーストバルブ32が開いている期間に対して、インテークバルブ22が遅れて開いてくる。
図11は、図10中の#1シリンダのバルブリフトとクランク角との関係を表わすグラフである。図11は、実施の形態1における図7に対応する図であり、同じ参照番号が振られた曲線は、図7と同様に理解する。図11を参照して、図中の曲線122´は、#1シリンダ91のインテークバルブ22を開閉駆動するカムが、図9中のカム61´の位置に形成されている場合の♯1シリンダ91のインテークバルブ22のバルブリフトを表わしており、曲線121と曲線122´とが重なった位置に、オーバーラップ領域Y´が形成されている。既に説明したように、♯1シリンダ91のインテークバルブ22は、遅れて開いてくるため、曲線122は、曲線122´に対して、図中の右側にシフトした位置に軌跡を描いている。
この場合、曲線121と曲線122とが重なった位置に形成されるオーバーラップ領域Yが、オーバーラップ領域Y´よりも狭くなり、オーバーラップ領域Yと、曲線123に示す#7シリンダ97から排出される排気ガスの圧力上昇との重なりが小さくなる。したがって、#7シリンダ97から排出される排気ガスが、♯1シリンダ91の新気導入に与える影響が小さくなり、♯1シリンダ91の体積効率を向上させることができる。
なお、カム61には、カム67のプロフィール形状と比較して、カム61によって駆動されるインテークバルブ22の開弁時期を遅らせるとともに、作用角を小さくするプロフィール形状が形成されていても良い。この場合、カムのプロフィール変更を伴うものの、排気工程から吸入工程に移る♯1シリンダ91で、インテークバルブ22が開くタイミングをさらに遅らせ、♯1シリンダ91の体積効率をより効果的に向上させることができる。
ここでは、#1シリンダ91と#7シリンダ97との関係についてのみ説明したが、♯3シリンダ93と♯5シリンダ95との間、♯2シリンダ92と♯8シリンダ98との間、および♯6シリンダ96と♯4シリンダ94との間でも、同様の結果を得ることができる。
この発明の実施の形態2における多気筒内燃機関としてのエンジンは、第1の気筒としての#1シリンダ91と、#1シリンダ91とエキゾーストマニホールド102を共にし、#1シリンダ91の点火後、所定の爆発間隔をおいて点火される第2の気筒としての#7シリンダ97と、#1シリンダ91および#7シリンダ97のインテークバルブ22をそれぞれ開閉する第3および第4のカムとしてのカム61および67を有するインテーク用カムシャフト21とを備える。#1シリンダ91の排気工程から吸入工程に移る際のオーバーラップ領域Yは、#7シリンダ97の爆発工程から排気工程に移る際のエキゾーストバルブ32が開いている期間に重なっている。カム61および67のノーズは、それぞれ、インテーク用カムシャフト21の軸周りの第3および第4の位相位置に形成されている。第3の位相位置は、第4の位相位置と所定の爆発間隔(=180°CA=90°)だけ隔てた位置から遅角側にα°ずれている。
このように構成された、この発明の実施の形態2におけるエンジンによれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態におけるエンジンは、実施の形態1におけるエキゾースト用カムシャフト31および36と、実施の形態2におけるインテーク用カムシャフト21および26とを併せ持って構成されている。エキゾースト用カムシャフト31および36、ならびにインテーク用カムシャフト21および26に形成される特定カムが遅角方向にずれる角度αは、たとえば、5°である。
図12は、この発明の実施の形態3における#7シリンダの排気圧とクランク角との関係を示すグラフである。図12を参照して、図中には、#7シリンダ97から排出される排気ガスの圧力と、#7シリンダ97のエキゾーストバルブ32を開閉駆動するカムが、図5中のカム57´の位置に形成されている場合の排気ガスの圧力とが、それぞれ、曲線123および123´によって表わされている。図中には、さらに、♯1シリンダ91のオーバーラップ領域Yと、#1シリンダ91のインテークバルブ22を開閉駆動するカムが、図9中のカム61´の位置に形成されている場合のオーバーラップ領域Y´とが、表わされている。
この場合、まず、エキゾースト用カムシャフト31によって、排気ガスの圧力が最も大きくなるタイミングを、オーバーラップ領域Y´に対してずらし、さらに、インテーク用カムシャフト21によって、そのオーバーラップ領域Y´をより狭いオーバーラップ領域Yにすることができる。これにより、#7シリンダ97から排出される排気ガスが、#1シリンダ91の新気導入に与える影響は、図中の領域156に相当する大きさから領域157に相当する大きさに低減する。
このように構成された、この発明の実施の形態3におけるエンジンによれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を得ることができる。
なお、実施の形態1から3では、本発明をV型8気筒エンジンに適用した場合について説明したが、これ以外の多気筒エンジン、たとえば、エキゾーストマニホールド長が気筒によって異なる直列4気筒エンジンにも適用することができる。また、ガソリンエンジンのほか、ディーゼルエンジンにも適用することができる。また、カムレスの多気筒エンジン、たとえば、電磁駆動弁や油圧駆動弁を用いた多気筒エンジンにも適用することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1におけるエンジンを透視して示す斜視図である。 図1中のエンジンを構成するシリンダブロックを示す斜視図である。 図1中のエンジンに設けられたエキゾーストマニホールドを示す斜視図である。 図1中のエンジンの点火順序を示す表である。 図1中の矢印Vに示す方向から見たエキゾーストカムシャフトを示す正面図である。 図1中のエンジンの#1シリンダおよび#7シリンダを示す断面図である。 図6中の#1シリンダのバルブリフトとクランク角との関係を表わすグラフである。 シミュレーションによって求められた#1シリンダおよび#7シリンダのガス流量とクランク角との関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態2におけるエンジンのインテークカムシャフトを示す正面図である。 本実施の形態におけるエンジンの#1シリンダおよび#7シリンダを示す断面図である。 図10中の#1シリンダのバルブリフトとクランク角との関係を表わすグラフである。 この発明の実施の形態3における#7シリンダの排気圧とクランク角との関係を示すグラフである。
符号の説明
10 エンジン、21,26 インテーク用カムシャフト、22 インテークバルブ、31,36 エキゾースト用カムシャフト、32 エキゾーストバルブ、51,53,55,57,61,63,65,67 カム、91,92,93,94,95,96,97,98 シリンダ、102,103 エキゾーストマニホールド。

Claims (5)

  1. 第1の気筒と、
    前記第1の気筒とエキゾーストマニホールドを共にし、前記第1の気筒の点火後、所定のクランク角をおいて点火される第2の気筒と、
    前記第1および第2の気筒のエキゾーストバルブをそれぞれ開閉する第1および第2のカムを有するエキゾースト用カムシャフトとを備え、
    前記第1の気筒の排気工程から吸入工程に移る際のオーバーラップ領域は、前記第2の気筒の爆発工程から排気工程に移る際のエキゾーストバルブが開いている期間に重なっており、
    前記第1および第2のカムのノーズは、それぞれ、前記エキゾースト用カムシャフトの軸周りの第1および第2の位相位置に形成されており、
    前記第2の位相位置は、前記第1の位相位置と前記所定のクランク角だけ隔てた位置から遅角側にずれている、多気筒内燃機関。
  2. 前記第1および第2の気筒のインテークバルブをそれぞれ開閉する第3および第4のカムを有するインテーク用カムシャフトをさらに備え、
    前記第3および第4のカムのノーズは、それぞれ、前記インテーク用カムシャフトの軸周りの第3および第4の位相位置に形成されており、
    前記第3の位相位置は、前記第4の位相位置と前記所定のクランク角だけ隔てた位置から遅角側にずれている、請求項1に記載の多気筒内燃機関。
  3. 前記第1および第2の気筒のインテークバルブをそれぞれ開閉する第3および第4のカムを有するインテーク用カムシャフトをさらに備え、
    前記第3のカムには、前記第4のカムに形成されているプロフィール形状と比較して、前記第3のカムによって駆動されるインテークバルブの開弁時期を遅らせるとともに、作用角を小さくするプロフィール形状が形成されている、請求項1または2に記載の多気筒内燃機関。
  4. 第1の気筒と、
    前記第1の気筒とエキゾーストマニホールドを共にし、前記第1の気筒の点火後、所定のクランク角をおいて点火される第2の気筒と、
    前記第1および第2の気筒のインテークバルブをそれぞれ開閉する第3および第4のカムを有するインテーク用カムシャフトとを備え、
    前記第1の気筒の排気工程から吸入工程に移る際のオーバーラップ領域は、前記第2の気筒の爆発工程から排気工程に移る際のエキゾーストバルブが開いている期間に重なっており、
    前記第3および第4のカムのノーズは、それぞれ、前記インテーク用カムシャフトの軸周りの第3および第4の位相位置に形成されており、
    前記第3の位相位置は、前記第4の位相位置と前記所定のクランク角だけ隔てた位置から遅角側にずれている、多気筒内燃機関。
  5. 前記第3のカムには、前記第4のカムに形成されているプロフィール形状と比較して、前記第3のカムによって駆動されるインテークバルブの開弁時期を遅らせるとともに、作用角を小さくするプロフィール形状が形成されている、請求項4に記載の多気筒内燃機関。
JP2004291189A 2004-10-04 2004-10-04 多気筒内燃機関 Expired - Fee Related JP4305355B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004291189A JP4305355B2 (ja) 2004-10-04 2004-10-04 多気筒内燃機関
US11/236,632 US7204214B2 (en) 2004-10-04 2005-09-28 Multi-cylinder internal combustion engine
EP05256152A EP1643086B1 (en) 2004-10-04 2005-09-30 Multi-cylinder internal combustion engine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004291189A JP4305355B2 (ja) 2004-10-04 2004-10-04 多気筒内燃機関

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006104999A JP2006104999A (ja) 2006-04-20
JP4305355B2 true JP4305355B2 (ja) 2009-07-29

Family

ID=35502644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004291189A Expired - Fee Related JP4305355B2 (ja) 2004-10-04 2004-10-04 多気筒内燃機関

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7204214B2 (ja)
EP (1) EP1643086B1 (ja)
JP (1) JP4305355B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7894174B2 (en) * 2004-08-23 2011-02-22 Monolithic Power Systems, Inc. Method and apparatus for fault detection scheme for cold cathode fluorescent lamp (CCFL) integrated circuits
JP4661511B2 (ja) * 2005-10-03 2011-03-30 トヨタ自動車株式会社 エンジン
US7500475B2 (en) * 2006-09-13 2009-03-10 Perkins Engines Company Limited Engine and method for operating an engine
US7603224B2 (en) * 2007-07-27 2009-10-13 Gm Global Technology Operations, Inc. Cam phasing control system for improving regeneration efficiency
CN101453818B (zh) * 2007-11-29 2014-03-19 杭州茂力半导体技术有限公司 放电灯的电路保护和调节装置
JP2009293537A (ja) * 2008-06-06 2009-12-17 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP5107296B2 (ja) * 2009-04-08 2012-12-26 三菱重工業株式会社 排気バルブ昇降用カム、過給機付き4サイクルエンジン
KR101316857B1 (ko) 2011-12-15 2013-10-08 현대자동차주식회사 배기 밸브 제어 시스템
GB2501311B (en) * 2012-04-20 2014-08-13 Ford Global Tech Llc Camshaft for the exhaust side of a multiple-cylinder four-stroke internal combustion engine
JP6268864B2 (ja) * 2013-09-25 2018-01-31 マツダ株式会社 圧縮着火式エンジンの制御装置
JP2016217217A (ja) * 2015-05-18 2016-12-22 ヤマハ発動機株式会社 V型8気筒エンジン及び船外機
CN113389608B (zh) * 2021-07-21 2022-10-28 潍柴动力股份有限公司 一种多缸发动机凸轮设计方法及多缸发动机

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3508194B2 (ja) * 1994-02-04 2004-03-22 株式会社デンソー 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP3777691B2 (ja) 1996-12-26 2006-05-24 日産自動車株式会社 内燃機関の吸排気弁制御装置および制御方法
DE19954689A1 (de) * 1999-11-13 2001-05-23 Porsche Ag Mehrzylindrige Brennkraftmaschine
JP4259255B2 (ja) * 2003-09-30 2009-04-30 マツダ株式会社 火花点火式エンジンの制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP1643086A2 (en) 2006-04-05
US20060070592A1 (en) 2006-04-06
JP2006104999A (ja) 2006-04-20
EP1643086B1 (en) 2012-01-18
US7204214B2 (en) 2007-04-17
EP1643086A3 (en) 2010-11-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7204214B2 (en) Multi-cylinder internal combustion engine
US8205587B2 (en) Internal combustion engine with variable valve gear
JP3488585B2 (ja) 内燃機関の動弁装置
US8695544B2 (en) High expansion ratio internal combustion engine
JP6908190B2 (ja) エンジン用の可変バルブタイミングシステム
US20130055977A1 (en) Internal combustion engine with variable valve opening characteristics
US10975764B2 (en) Opposed-piston internal combustion engine
JP4367548B2 (ja) 火花点火式内燃機関
JP4661511B2 (ja) エンジン
US5027753A (en) Intake system of multi-cylinder internal combustion engine
US7685993B2 (en) Low cost variable swirl
JP2002227667A (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP5790490B2 (ja) バルブ特性制御装置
JP5585540B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP5182528B2 (ja) 可変動弁装置付エンジン
JP4561445B2 (ja) 多気筒エンジンの吸気装置
JP2001082278A (ja) 内燃機関の可変バルブタイミング装置
JP4420105B2 (ja) 火花点火式内燃機関
JP2000248948A (ja) エンジンの排気制御方法とその装置
JP5625732B2 (ja) エンジン
EP3901441A1 (en) Valve control apparatus for engine
JP5643638B2 (ja) 可変動弁機構
JP2011001898A (ja) カム位相可変型内燃機関
JP2001295617A (ja) Dohcエンジンの可変バルブタイミング装置
JP2007247490A (ja) 内燃機関の可変動弁機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080826

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090407

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090420

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4305355

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees