JP5182528B2 - 可変動弁装置付エンジン - Google Patents

可変動弁装置付エンジン Download PDF

Info

Publication number
JP5182528B2
JP5182528B2 JP2009257922A JP2009257922A JP5182528B2 JP 5182528 B2 JP5182528 B2 JP 5182528B2 JP 2009257922 A JP2009257922 A JP 2009257922A JP 2009257922 A JP2009257922 A JP 2009257922A JP 5182528 B2 JP5182528 B2 JP 5182528B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
engine
exhaust
phase
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009257922A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011102558A (ja
Inventor
真一 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP2009257922A priority Critical patent/JP5182528B2/ja
Publication of JP2011102558A publication Critical patent/JP2011102558A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5182528B2 publication Critical patent/JP5182528B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

本発明は、過給機を備えた可変動弁装置付エンジンに関する。
近年、バルブの開閉時期(カムの位相)を変化させる可変動弁装置として、カム位相可変機構を備えたエンジンが増加してきている。更に、1つの気筒にバルブが複数備えられたエンジンに上記カム位相可変機構を採用し、エンジンの運転状態に応じて複数のバルブの一部のみ開閉時期を変化させる技術が開発されている。
こうしたエンジンの動弁装置に用いられるカムシャフトは、シャフト部材に別体のカム山部を回動可能に嵌め合わせて組み立てられている。カム位相可変機構は、例えばベーン式アクチュエータのような油圧機器が用いられ、カムシャフトの端部に配置されている。
そして、カム位相可変機構は、シャフト部材とカム山部との位相を可変させ、カム山部により駆動されるバルブの開閉時期を可変可能としている(特許文献1)。
一方、エンジンには排気のエネルギーを利用して吸気を過給し、出力を増加させるターボチャージャが広く用いられている。そして、このようなターボチャージャを備えたエンジンの排気バルブに対してカム位相可変機構を採用し、例えば低速時に排気バルブの開弁時期を進角させて排気のブローダウンエネルギーを確保し、過給圧を上昇させる技術が開発されている(特許文献2)。
特開2009−144521号公報 特許第4151395号公報
しかしながら、上記特許文献2のような排気バルブの開弁時期の進角によってターボチャージャの過給圧を上昇させるエンジンにおいて、上記特許文献1のような構成の動弁装置を備えると、多気筒エンジンでは気筒毎にカム山部を備えなければならず、カムシャフトの構造が複雑化し、重量やコストの増加を招いてしまう。更に、カム山部の個数が多いことでカム位相可変機構により駆動される部分の重量が増加してしまうので、可変応答性が低下する虞がある。
そこで、本発明の目的は、排気バルブの開弁時期の進角によりターボチャージャの過給圧を上昇させる可変動弁装置付エンジンにおいて、動弁装置の構成を簡素化して、重量及びコストを低減するとともに可変応答性を向上可能な可変動弁装置付エンジンを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、排気バルブの駆動用カムの位相を可変するカム位相可変機構と、タービンを有するターボチャージャとを備える多気筒の可変動弁装置付エンジンにおいて、エンジンは少なくともターボチャージャに近接する気筒に第1の排気バルブとタービンに近い側に配置される第2の排気バルブが備えられ、カム位相可変機構は、パイプ部材で形成されたアウタカムシャフト内にインナカムシャフトを回動可能に収めて構成される排気シャフト部材を有し、アウタカムシャフトの外周部に第1の駆動用カムが設けられるとともに、アウタカムシャフトの軸心周りに回動可能に前記第2の駆動用カムが設けられ、第1の駆動用カムで第1の排気バルブを駆動し、第2の駆動用カムにて第2の排気バルブを駆動し、アウタカムシャフトに対しインナカムシャフトを変位させて、第2の駆動用カムの位相を第1の駆動用カムに対して可変するよう構成することで、第2の排気バルブの位相を第1の排気バルブに対して可変するものであり、され、少なくともターボチャージャの過給圧上昇が必要なとき第2の駆動用カムを第1の駆動用カムに対して進角させるカム位相制御手段を備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1において、可変動弁装置付エンジンは、気筒が直列に配置されたエンジンであるとともに、いずれかの気筒に近接してターボチャージャのタービンが備えられ、カム位相可変機構は、ターボチャージャのタービンに近接する一部の気筒の第2の排気バルブを第2の駆動用カムで駆動させ位相を可変可能に構成したことを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2において、可変動弁装置付エンジンは、直列4気筒のエンジンであるとともに、ターボチャージャのタービンが中央の2つの気筒に近接して備えられ、カム位相可変機構は、4つの気筒のうち中央の2つの気筒のみ第2の駆動用カムで駆動させ位相を可変可能に構成したことを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項2または3において、カム位相可変機構は1つの気筒の複数の排気バルブのうち第2の排気バルブのみ第2の駆動用カムで駆動させ位相を進角可能とし、第1の排気バルブの第1の駆動用カムの位相は固定されていることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1〜4の何れかにおいて、カム位相制御手段は、少なくともエンジンの低回転で負荷を上昇させる運転時の膨張行程で第2の駆動用カムを進角させるようカム位相可変機構を制御することを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項2〜5の何れかにおいて、可変動弁装置付エンジンはカム位相可変機構に最も近接した気筒の排気バルブの駆動用カムの位相を可変可能に構成したことを特徴とする。
本発明の請求項1の可変動弁装置付エンジンによれば、ターボチャージャに近接する気筒の第2の排気バルブについてカム位相可変機構により駆動用カムの位相を可変可能にしているので、全ての気筒の排気バルブの位相を可変させる場合と比較して動弁装置の構成を簡素化することができる。よって、動弁装置の重量及びコストが低減されるとともにその設計自由度を向上させることが可能となる。更に、カム位相可変機構によって可変駆動される部分の重量を低減させて可変応答性を向上させることが可能となる。
また、カム位相可変機構により開弁時期を進角させた第2の排気バルブからタービンまでの排気経路を比較的短くすることができる。よって、開弁時期を進角させた第2の排気バルブからの排気を迅速にかつ圧力低下を抑えてタービンに流入させることができ、開弁時期を進角させた気筒数が少なくとも効率的に過給圧を上昇させることができる。
本発明の請求項2の可変動弁装置付エンジンによれば、直列気筒のうち、ターボチャージャのタービンに近接した一部気筒の第2の排気バルブの駆動用カムの位相を可変可能に構成しているので、カム位相可変機構により開弁時期を進角させた第2の排気バルブからタービンまでの排気経路を比較的短くすることができる。よって、開弁時期を進角させた第2の排気バルブからの排気を迅速にかつ圧力低下を抑えてタービンに流入させることができ、開弁時期を進角させた気筒数が少なくとも効率的に過給圧を上昇させることができる。
本発明の請求項3の可変動弁装置付エンジンによれば、直列に並ぶ4つの気筒のうち、ターボチャージャのタービンに近接した中間の2つの気筒のみ第2の排気バルブの駆動用カムの位相を可変可能に構成しているので、カム位相可変機構により開弁時期を進角させた第2の排気バルブからタービンまでの排気経路を比較的短くすることができる。よって、開弁時期を進角させた第2の排気バルブからの排気を迅速にかつ圧力低下を抑えてタービンに流入させることができ、開弁時期を進角させた気筒数が少なくとも効率的に過給圧を上昇させることができる。
本発明の請求項4の可変動弁装置付エンジンによれば、カム位相可変機構は、1つの気筒の複数の排気バルブのうち第2の排気バルブのみ進角可能とし第1の排気バルブの駆動用カムの位相を固定したので、カム位相可変機構により第2の排気バルブの開閉時期が進角された気筒であっても排気バルブの最終閉弁時期は進角せず、排気効率の低下を回避し出力の低下を防止することができる。また、排気バルブの最終閉弁時期は全ての気筒で同じため既燃ガスの残留量の差も少なく、気筒毎の燃焼ばらつきがなく、NVHや排ガスの悪化も防止することができる。
本発明の請求項5の可変動弁装置付エンジンによれば、効率的に過給圧を上昇させることにより、加速性能を高めることができる。
本発明の請求項6の可変動弁装置付エンジンによれば、カム位相可変機構に最も近接した気筒の排気バルブの駆動用カムの位相を可変可能にしたので、カム位相可変機構に駆動される部位の構成をコンパクトにすることができる。
本実施形態に係るエンジンの吸排気系の概略構成図である。 シリンダヘッド内の構造を示す上面図である。 排気カムシャフトの構造を示す断面図である。 3気筒の場合の排気カムシャフトの構造を示す断面図である。
以下、図面に基づき本発明の一実施形態について説明する。
図1は本実施形態の可変動弁装置付エンジン(以下、単にエンジン1という)の吸排気系の概略構成図、図2はエンジン1のシリンダヘッド2内の構造を示す上面図である。図3は、エンジン1の排気カムシャフト3の構造を示す断面図である。
図1に示すように、エンジン1は、直列4気筒のエンジンであり、各気筒4a〜4dに吸気バルブ5及び排気バルブ6、7を2つずつ備えている。吸気バルブ5は各気筒4a〜4dの右側に前後に並び、排気バルブ6、7は左側に前後に並んで配置されている。エンジン1の右側には吸気マニホールド8が、左側には排気マニホールド9が設けられている。また、エンジン1にはターボチャージャ10が備えられている。ターボチャージャ10は排気通路11に介装されたタービン12と、吸気通路13に介装されたコンプレッサ14とにより構成されており、排気によって駆動されたタービン12の回転力によりコンプレッサ14を回転駆動して、吸気を過給する機能を有する。本実施形態のエンジン1では、タービン12は、エンジン1の前後方向中央部に配置されており、このタービン12に向かって各気筒4a〜4dの排気バルブ6、7から排気通路が集合するように排気マニホールド9が形成されている。
図2に示すように、エンジン1は、排気カムシャフト3(排気シャフト部材)及び吸気カムシャフト20を備えたDOHC式の動弁装置を有する。シリンダヘッド2の内部に設けられたカムジャーナル15に回転自在に支持された排気カムシャフト3及び吸気カムシャフト20には、夫々カムスプロケット21、22が接続され、これらのカムスプロケット21、22はチェーン23を介して図示しないエンジン1のランクシャフトに連結されている。
エンジン1の吸気バルブ5は、吸気カムシャフト20に固定された吸気カム24により駆動される。一方、排気バルブ6、7は、排気カムシャフト3に設けられた第1の排気カム25(第1の駆動用カム)、第2の排気カム26(第2の駆動用カム)により駆動される。
図3に示すように、排気カムシャフト3は、中空状のアウタカムシャフト30とアウタカムシャフト30に挿入されたインナカムシャフト31とを備えた2重構造となっている。アウタカムシャフト30及びインナカムシャフト31は、若干の隙間を有しつつ同心上に配置されている。
アウタカムシャフト30には、第1の排気カム25が固定されている。また、アウタカムシャフト30には回動可能に第2の排気カム26が支持されている。第2の排気カム26は、アウタカムシャフト30が挿入されるパイプ部材で形成された略円筒状の支持部26aと支持部26aの外周から突出し排気バルブ7を駆動するカム山部26bとから構成されている。カム山部26bは、1つの支持部26aの両端部に夫々設けられている。第2の排気カム26とインナカムシャフト31とは固定ピン32により固定されている。固定ピン32は、第2の排気カム26の支持部26a、アウタカムシャフト30及びインナカムシャフト31を貫通しており、インナカムシャフト31に設けられた孔に略隙間なく挿入されるとともに、両端部がかしめられて支持部26aに固定されている。アウタカムシャフト30には固定ピン32が通過する長孔33が周方向に延びて形成されている。よって、第1の排気カム25はアウタカムシャフト30の回転により駆動し、第2の排気カム26はインナカムシャフト31の回転により駆動する構成となっている。
排気カムシャフト3の前端には、カム位相可変機構40が設けられている。カム位相可変機構40は、例えば公知のベーン式油圧アクチュエータが用いられている。ベーン式油圧アクチュエータは、円筒状のハウジング(カバー)内にベーンロータが回動可能に設けられて構成されており、ハウジング内への作動油の供給に応じて、ハウジングに対するベーンの回転角度を可変させる機能を有する。そして、カム位相可変機構40のハウジングにカムスプロケット21及びアウタカムシャフト30が固定されているとともに、カム位相可変機構40のベーンロータにインナカムシャフト31が固定されている。
したがって、カム位相可変機構40は、カムスプロケット21に対するインナカムシャフト31の回転角を可変させる機能を有する。即ち、カム位相可変機構40は、第1の排気カム25により駆動される排気バルブ6(第1の排気バルブ)の開閉時期と第2の排気カム26により駆動される排気バルブ7(第2の排気バルブ)の開閉時期との差を可変させるスプリット可変機能を有する。
特に、本実施形態では、第2の排気カム26が4つの気筒4a〜4dのうち中央の2つの気筒4bと4cとの間に1つ設けられ、その両端の2つのカム山部26bで、中央の気筒4b、4cの夫々中央側の排気バルブ7のみ駆動する。その他の排気バルブ6は、アウタカムシャフト30に固定された第1の排気カム25により駆動される。したがって、直列に4つ並ぶ気筒4a〜4dのうち、中央の2つの気筒4b、4cのみカム位相可変機構40による排気バルブ7の開閉時期を可変させる可変機能を有しており、外側の2つの気筒4a、4dは開閉時期の可変機能を有していない。
カム位相可変機構40は、OCV(オイルコントロールバルブ)41により作動油の給排が制御される。OCV41は、ECU42により作動制御され、エンジン1の運転状態に基づいて作動制御される。ECU42は、所定の運転状態、例えば低速からの加速時に排気バルブ7の開閉時期が膨張行程で進角するようにOCV41を制御する(カム位相制御手段)。
以上のように、本実施形態では、低速からの加速時に排気バルブ7の開閉時期を膨脹行程で進角させるので、排気のブローダウンエネルギーが増加し、ターボチャージャ10の過給圧を上昇させることができる。したがって、低速からの加速時におけるターボチャージャ10のレスポンスを向上させて、エンジン1の出力を確保することができる。
特に、本実施形態では、4つの気筒4a〜4d全ての排気バルブ6、7の開閉時期を可変させるのではなく、一部の気筒4b、4cの排気バルブ7の開閉時期を可変させる構造としたので、第1の排気カム25より比較的大きくかつ複雑な構造の第2の排気カム26を全ての気筒4a〜4dに設ける必要がなく、動弁装置の構造を簡素化し、重量及びコストを低減させるとともに、動弁装置の設計自由度を向上させることができる。
更に、本実施形態では、4つの気筒4a〜4dのうち隣り合った2つの気筒4b、4cの隣り合った排気バルブ7の開閉時期を進角させるので、両端にカム山部26bを備えた1つの第2の排気カム26で2つの排気バルブ7を駆動することができ、動弁装置の構造を更に簡素化することができる。
加えて、一部の気筒4b、4cの排気バルブ7の開閉時期をカム位相可変機構40にて可変させる構造なので、可変するための負荷が小さく、可変応答性が高められ、素早く過給圧を上昇させることができる。排気カムシャフト3の重量を低減させることができ、動弁装置の重量をより低減させることができる。さらにはインナカムシャフト31をアウタカムシャフト30の約半分の長さに短くすることができるので、捩れによる剛性低下も避けられるため、バルブの正確な駆動が高回転まで保障され、信頼性が高められる。
また、開閉時期を進角させる2つの排気バルブ7は、4つの気筒のうち中央の2つの気筒4b、4cの中央側の排気バルブ7であって、エンジン1の全ての排気バルブ6、7のうち最もエンジン1の前後方向の中央に配置されているものである。ここで、ターボチャージャ10のタービン12が、4つの気筒4a〜4dが並ぶエンジン1の前後方向で中央に配置されているので、2つの排気バルブ7からタービン12への排気の経路を他の排気バルブ6から経路より短くかつ排気の流れをスムーズにさせることができる。したがって、このように中央の排気バルブ7を開作動させることで、各排気バルブ6、7からの排気のうち最も早くかつ圧力低下の少ない排気をタービン12に到達させることができ、一部の排気バルブ7のみ開弁時期を進角させる構成であっても、効率的に過給圧を上昇させることができる。また、直列4気筒のエンジンの場合、一般的に1→3→4→2番、即ち4a→4c→4b→4dの気筒の順で爆発が行われるので、上記のように排気バルブ7の開弁時期が進角される気筒4b、4cの爆発が等間隔となり、エンジン1の振動を抑えることができる。
また、本実施形態では、カム位相可変機構40は1つの気筒4b、4cに設けられた2つの排気バルブ6、7のうち1つの排気バルブ7の開閉時期が進角制御され、他の排気バルブ6の位相は固定される。したがって、カム位相可変機構40により開弁時期を進角させたとしてもその気筒4b、4cの各最終となる閉弁時期は進角せず、排気効率の低下を防止し出力の低下を回避することができる。
さらには、排気バルブの最終となる閉弁時期は全ての気筒で同じため既燃ガスの残留量の差も少なく、気筒毎の燃焼ばらつきがなく、NVHや排ガスの悪化も防止することができる。
また、本実施形態では、カム位相可変機構40として油圧式ベーンアクチュエータを用いているが、このかわりに電磁弁により一部の気筒の排気バルブ7を直接開閉させる構造が考えられる。このようにすれば、吸気カムシャフト3の構造を簡素化するとともにカム位相可変機構40への油圧回路を不要とするといった利点を有する。しかしながら、膨張行程時における筒内圧が比較的高い状態での開弁作動を確実に実行させるために、電磁弁の能力を比較的高いものとしなければならず、電磁弁のコストや外形が大幅に増大するといった問題点があるので、このような問題点と上述の利点とを全体的に考慮して適宜選択して採用してもよい。
なお、本実施形態では、4つの気筒4a〜4dの中央の2つの気筒4b、4cの更に中央側のバルブ7のみ可変制御するようにしたが、本発明はこれに限定するものではない。本発明は、排気バルブの開弁時期を膨脹行程で進角させてターボチャージャの過給圧を上昇させる多気筒のエンジンにおいて、少なくとも一部の排気バルブのみ開弁時期を進角させる構造とすれば、動弁装置の構造を簡素化することができる。
更に、一部の排気バルブのみ開弁時期を進角させる際に、カム位相可変機構40に近い気筒の排気バルブを進角させるようにしてもよい。例えば図4に示すように、3気筒のエンジンの場合には、カム位相可変機構40に最も近い前側の気筒の前側の排気バルブの駆動用カムをカム位相可変機構40により可変制御される第2の排気カム26にすればよい。このようにすれば、カム位相可変機構40と第2の排気カム26とが近接して配置されるので、インナカムシャフト31を短くすることができる。したがって排気カムシャフト3の重量を低減させることができ、動弁装置の重量をより低減させることができ、さらには捩れによる剛性低下も避けられるため、バルブの正確な駆動が高回転まで保障され、信頼性が高められる。
1 エンジン
3 排気カムシャフト
4a〜4d 気筒
6、7 排気バルブ
10 ターボチャージャ
12 タービン
25 第1の排気カム
26 第2の排気カム
40 カム位相可変機構

Claims (6)

  1. 排気バルブの駆動用カムの位相を可変するカム位相可変機構と、タービンを有するターボチャージャとを備える多気筒の可変動弁装置付エンジンにおいて、
    前記エンジンは少なくとも前記ターボチャージャに近接する気筒に第1の排気バルブと前記タービンに近い側に配置される第2の排気バルブが備えられ、
    前記カム位相可変機構は、パイプ部材で形成されたアウタカムシャフト内にインナカムシャフトを回動可能に収めて構成される排気シャフト部材を有し、前記アウタカムシャフトの外周部に第1の駆動用カムが設けられるとともに、前記アウタカムシャフトの軸心周りに回動可能に第2の駆動用カムが設けられ、前記第1の駆動用カムで前記第1の排気バルブを駆動し、前記第2の駆動用カムにて前記第2の排気バルブを駆動し、前記アウタカムシャフトに対し前記インナカムシャフトを変位させて、前記第2の駆動用カムの位相を第1の駆動用カムに対して可変するよう構成することで、前記第2の排気バルブの位相を前記第1の排気バルブに対して可変するものであり、少なくとも前記ターボチャージャの過給圧上昇が必要なとき前記第2の駆動用カムを前記第1の駆動用カムに対して進角させるカム位相制御手段を備えたことを特徴とする可変動弁装置付エンジン。
  2. 前記可変動弁装置付エンジンは、気筒が直列に配置されたエンジンであるとともに、いずれかの気筒に近接して前記ターボチャージャのタービンが備えられ、
    前記カム位相可変機構は、前記ターボチャージャのタービンに近接する一部の気筒の前記第2の排気バルブを前記第2の駆動用カムで駆動させ位相を可変可能に構成したことを特徴とする請求項1の可変動弁装置付エンジン。
  3. 前記可変動弁装置付エンジンは、直列4気筒のエンジンであるとともに、前記ターボチャージャのタービンが中央の2つの気筒に近接して備えられ、
    前記カム位相可変機構は、4つの気筒のうち前記中央の2つの気筒のみ前記第2の駆動用カムで駆動させ位相を可変可能に構成したことを特徴とする請求項2に記載の可変動弁装置付エンジン。
  4. 前記カム位相可変機構は1つの気筒の複数の排気バルブのうち前記第2の排気バルブのみ第2の駆動用カムで駆動させ位相を進角可能とし、前記第1の排気バルブの第1の駆動用カムの位相は固定されていることを特徴とする請求項2または3に記載の可変動弁装置付エンジン。
  5. 前記カム位相制御手段は、少なくとも前記エンジンの低回転で負荷を上昇させる運転時の膨張行程で前記第2の駆動用カムを進角させるよう前記カム位相可変機構を制御することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の可変動弁装置付エンジン。
  6. 前記可変動弁装置付エンジンは前記カム位相可変機構に最も近接した気筒の排気バルブの駆動用カムの位相を可変可能に構成したことを特徴とする請求項2〜5の何れかに記載の可変動弁装置付エンジン。
JP2009257922A 2009-11-11 2009-11-11 可変動弁装置付エンジン Expired - Fee Related JP5182528B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009257922A JP5182528B2 (ja) 2009-11-11 2009-11-11 可変動弁装置付エンジン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009257922A JP5182528B2 (ja) 2009-11-11 2009-11-11 可変動弁装置付エンジン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011102558A JP2011102558A (ja) 2011-05-26
JP5182528B2 true JP5182528B2 (ja) 2013-04-17

Family

ID=44192989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009257922A Expired - Fee Related JP5182528B2 (ja) 2009-11-11 2009-11-11 可変動弁装置付エンジン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5182528B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6225883B2 (ja) * 2014-11-05 2017-11-08 マツダ株式会社 ターボ過給機付きエンジンの排気装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006105062A (ja) * 2004-10-07 2006-04-20 Fujitsu Ten Ltd 機関のバルブ動作制御装置
DE102005014680A1 (de) * 2005-02-03 2006-08-10 Mahle International Gmbh Nockenwelle mit gegeneinander verdrehbaren Nocken für insbesondere Kraftfahrzeuge
JP4844343B2 (ja) * 2006-10-17 2011-12-28 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011102558A (ja) 2011-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4873194B2 (ja) 可変動弁装置付エンジン
JP4873193B2 (ja) 可変動弁装置付エンジン
KR101231541B1 (ko) 가변 밸브 장치를 구비한 내연 기관
JP5515977B2 (ja) 多気筒エンジンの排気装置
JP5966999B2 (ja) 多気筒エンジンの制御装置
GB2472054A (en) Phaser assembly for an internal combustion engine
JP5093521B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP6564652B2 (ja) 内燃機関の圧縮比調整装置及び内燃機関の圧縮比調整装置の制御方法
US9188030B2 (en) Internal combustion engine with variable valve opening characteristics
US8538662B2 (en) Variable valve device for internal combustion engine
JP5088508B2 (ja) 可変動弁装置付エンジン
JP4702574B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP4305355B2 (ja) 多気筒内燃機関
JP5182528B2 (ja) 可変動弁装置付エンジン
JP2009293537A (ja) 内燃機関の制御装置
GB2513328A (en) Cylinder head of an internal combustion engine
JP4561445B2 (ja) 多気筒エンジンの吸気装置
JP2013238124A (ja) 可変圧縮比機構を備える内燃機関
JP5131483B2 (ja) 可変動弁装置付エンジン
CN111042931A (zh) 带双涡卷涡轮的差动阀正时
JP2018184900A (ja) カムシャフト機構
JP2001295617A (ja) Dohcエンジンの可変バルブタイミング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111102

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120822

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121022

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20121022

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20121022

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130101

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5182528

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160125

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees