JP4304849B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアバッグの開口部周縁をバッグリテーナにより押えて、エアバッグをケースに取り付けているエアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エアバッグの開口部周縁をバッグリテーナにより押えて、エアバッグをケースに取り付けているエアバッグ装置としては、特開平11−268602号公報に開示されているものがあった。
【0003】
このエアバッグ装置は、開口部を備えて折り畳まれたエアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、エアバッグ及びインフレーターを収納保持するケースと、エアバッグ内の開口部周縁を押えてエアバッグをケースに取り付ける環状のバッグリテーナと、を備える構成であった。
【0004】
バッグリテーナの外周縁付近には、全周にわたって6個のボルトが配置され、ケース及びエアバッグの開口部周縁には、各ボルトと対応する位置に、ボルトを挿通させる取付孔が、それぞれ、形成されていた。
【0005】
そして、開口部周縁の各取付孔からボルトを突出させるように、エアバッグ内部にバッグリテーナを配設させた状態で、ケースに形成される各取付孔に、ボルトを挿通させ、さらに、各ボルトに、ケースの下方からナットを締結させることにより、バッグリテーナを利用してエアバッグをケースに取り付けていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記構成では、エアバッグのケースへの取付時に、バッグリテーナの6個のボルトを対応する各取付孔に挿通させて、各ボルトにナットを締結させなければならず、エアバッグ装置の組付作業が煩雑で、かつ、組付工数もかかっていた。また、組み付けに6個のボルト及びナットが必要であるため、部品点数も多かった。
【0007】
本発明は、上記にかんがみて、構成部品点数を低減できて、組付工数・コストを低減できるエアバッグ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、開口部を備えて折り畳まれたエアバッグと、
エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、
エアバッグを収納する上部室と、上部室の下方に配置されてインフレーターを収納保持する下部室と、を有するケースと、
エアバッグ内の開口部周縁を押えてエアバッグをケースに取り付けるバッグリテーナと、
を備えて構成されるとともに、
ケ−スの上部室が、下部室に連通する連通孔を中央付近に配置させた底壁部と、底壁部の外周縁から上方へ延びる周壁部と、を備えて構成されるエアバッグ装置であって、
バッグリテーナが、一側に配置されて、エアバッグ開口部周縁とケース上部室の底壁部とを貫通してナット止めされるボルトを有した固定部と、 他側に配置されて、 ケース上部室の周壁部における底壁部近傍の内周側に設けられた係合凹部に係合可能な係合凸部と、 を備え、
バッグリテーナをエアバッグ内の開口部周縁に配置させ、固定部のボルトを開口部周縁に貫通させた状態で、 係合凸部を係合凹部に係合させるとともに、 ボルトを底壁部に貫通させてナット止めすることにより、 エアバッグ開口部周縁が、ケースに取り付けられていることを特徴とする。
【0009】
また、折り畳まれたエアバッグの上方に、 エアバッグの膨張時に開き可能な蓋体を配設させ、
ケースの周壁部における相互に対向して配置される位置に、それぞれ、外方に突出する係止突起を備えた側壁部を配設し、
蓋体に、ケースの各側壁部の外側に配置され、それぞれ、 係止突起に係止される係止穴部を有して、係止穴部に係止突起を係止させることにより、 ケース側壁部に連結される連結壁部を設け、
一方の連結壁部における係止穴部の上方に、連結壁部の下端側を外方へ向かって屈曲可能とするヒンジ部を形成する構成としてもよい。
【0010】
さらに、ヒンジ部を備えた連結壁部を、バッグリテーナ固定部を配置させる側に配設させ、
ヒンジ部を備えた連結壁部に対応する側の側壁部の係止突起に、 係止穴部への係止時に連結壁部から外方に突出する突出部を設け、
突出部に、少なくとも下側を開口させた挿入孔を形成し、
ケースの外方に、挿入孔に挿入され、かつ、ケース上部室の底壁部から突出するボルトとナットとによって、 エアバッグ開口部周縁と共締めされて、係止突起の連結壁部からの抜けを防止する押え部材を配置させる構成としてもよい。
【0011】
さらにまた、ケースを、上部室を構成するアッパケースと、下部室を構成するロアケースと、から構成し、
ロアケースを、インフレーター収納部と、インフレーター収納部の上端から外方へ突出して、 バッグリテーナのボルトを貫通可能なフランジ部と、を備えて構成し、
エアバッグのケースへの取付時に、 フランジ部を、底壁部に重ねるようにして、 エアバッグ開口部周縁とともに、 ケース上部室に取り付けて、ケースを組み立てる構成としてもよい。
【0012】
さらにまた、フランジ部を、底壁部の上方に配置させる構成としてもよい。
【0013】
さらにまた、フランジ部が、バッグリテーナ係合凸部を配置させる側に配置される係合凸部側フランジ部と、バッグリテーナ固定部を配置させる側に配置される固定部側フランジ部と、を備え、
係合凸部側フランジ部を底壁部の上方に配置させ、固定部側フランジ部を底壁部の下方に配置させる構成としてもよい。
【0014】
さらにまた、バッグリテーナの係合凸部が、エアバッグ開口部周縁とケース底壁部とを貫通する係止突部を備える構成としてもよい。
【0015】
【発明の作用・効果】
本発明に係るエアバッグ装置では、バッグリテーナをエアバッグの開口部周縁に配置させ、固定部のボルトをエアバッグの開口部周縁に貫通させた状態で、係合凸部を係合凹部に係合させ、ボルトを底壁部に貫通させてナット止めすれば、バッグリテーナとエアバッグとを共にケースに組み付けることができる。このとき、エアバッグ開口部周縁は、バッグリテーナの固定部側において、固定部のボルトがケース上部室の底壁部下面でナット止めされることから、バッグリテーナの固定部とケース上部室の底壁部との間で挟持される。また、エアバッグ開口部周縁におけるバッグリテーナの係合凸部側では、係合凸部がケース上部室における周壁部の係合凹部に係合され、かつ、固定部がナット止めされてケースに対して固定されているため、係合凸部が係合凹部に係合された状態を維持することから、バッグリテーナの係合凸部とケースの係合凹部との間で挟持される。その結果、エアバッグの開口部周縁は、バッグリテーナの固定部と係合凸部とによって、ケース上部室の内周面側に押圧されて、強固にケースに取り付けられることとなる。そして、バッグリテーナには、全周にわたってボルトを配置させなくても、固定部側のみにボルトを配置させれば良いことから、ボルトやナットの部品点数を低減できる。
【0016】
従って、本発明に係るエアバッグ装置は、エアバッグの開口部周縁を強固に係止することができ、かつ、構成部品点数を低減できて、組付工数・コストを低減できる。
【0017】
また、折り畳まれたエアバッグを覆う蓋体をケースに取り付ける場合には、請求項2に記載したように、ケースの側壁部に係止突起を形成して、蓋体に、側壁部の外方に位置して、各係止突起に係止される係止穴部を有する連結壁部を設ける構成とし、一方の連結壁部が、係止穴部の上方に、連結壁部の下端側を外方へ向かって屈曲可能とするヒンジ部を備える構成とすれば、蓋体をケースに容易に連結させることができる。なぜなら、蓋体をケースに連結させる際に、一方の連結壁部を、ヒンジ部により外方へ屈曲させた状態で、他方の連結壁部に形成された係止穴部に対して、対応するケース側壁部の係止突起を挿入して係止させ、かつ、一方の連結壁部の内側に、対応するケース側壁部を配置させ、その後、ヒンジ部を備えた連結壁部の屈曲を元に戻して、ヒンジ部を備えた連結壁部に形成されている係止穴部に、対応するケース側壁部の係止突起を挿入して係止させれば、蓋体をケースに連結させることができる。即ち、一方の連結壁部を外方に屈曲させることにより連結壁部間の間隔を広げることができて、連結壁部の内側に容易にケースを配置させることができ、その結果、蓋体のケースへの連結作業が容易になるからである。
【0018】
そして、ヒンジ部を備えた連結壁部を、バッグリテーナ固定部を配置させる側に配設させ、バッグリテーナ固定部を配置させる側のケースの外方に、ケース上部室の底壁部から突出するボルトとナットとによってエアバッグ開口部周縁とともに共締めされて、係止突起の連結壁部からの抜けを防止する押え部材が配置される構成とすれば、下記のような作用・効果が得られる。
【0019】
即ち、蓋体の各連結壁部に形成されている係止穴部に、ケースの係止突起を挿入して係止させて、蓋体をケースに取り付けた後、押え部材を、突出部の挿入孔に挿入部を挿入してケース外方に配置させ、バッグリテーナのボルトとナットとを利用してケースに取り付ければ、固定部側の側壁部に形成される係止突起が、押え部材の挿入部により、かんぬきをかけられた状態となって、係止穴部に抜け不能に係止されることから、蓋体を強固にケースに連結させることができる。そして、押え部材は、エアバッグをケースに取り付けるバッグリテーナのボルトを利用して、ケースに連結され、かつ、バッグリテーナの固定部側だけの配置で済むことから、部品点数と組付工数との増加を抑えて、強固に蓋体をケースに連結させることができる。
【0020】
さらにまた、ケースを、上部室を構成するアッパケースと、下部室を構成するロアケースと、から構成し、ロアケースが、インフレーター収納部と、インフレーター収納部の上端から外方へ突出して、 バッグリテーナのボルトを貫通可能なフランジ部と、を備え、エアバッグのケースへの取付時に、 フランジ部が、底壁部に重ねられるようにして、 エアバッグ開口部周縁とともに、 ケース上部室に取り付けられて、ケースが組み立てられる構成とすれば、アッパケースとロアケースとを異なった材料で形成することができる。このため、例えば、一方を軽量な材料で形成すれば、エアバッグ装置の軽量化を図ることが可能となる。
【0021】
さらにまた、フランジ部を、底壁部の上方に配置させる構成とすれば、フランジ部をアッパケースにおける底壁部に載置させることにより、アッパケースによるロアケースの支持状態が保たれるため、容易にケースを組み立てることができ、その後のバッグリテーナのボルトにナットを締結させる作業時にも、ロアケースを手等で支える必要がなく、エアバッグ装置の組付作業が容易となる。
【0022】
さらにまた、フランジ部が、バッグリテーナ係合凸部を配置させる側に配置される係合凸部側フランジ部と、バッグリテーナ固定部を配置させる側に配置される固定部側フランジ部と、を備えて、係合凸部側フランジ部を底壁部の上方に配置させ、固定部側フランジ部を底壁部の下方に配置させる構成とすれば、バッグリテーナのボルトにナットを締結させた状態では、固定部側フランジ部が底壁部の下方に配置されて、ケースが組み立てられることとなる。そのため、ボルトとナットとによる締結状態を解除すれば、ロアケースの固定部側フランジ部をアッパケースの底壁部から下方へ分離させることができる。そして、ロアケースの固定部側フランジ部をアッパケースの底壁部から下方へ分離させることにより生じる隙間から、ロアケースのインフレーター収納部に収納したインフレーターを取り出すことが可能となる。その結果、車両に搭載した状態のエアバッグ装置から、容易にインフレーターの取り外しが可能となる。
【0023】
さらにまた、バッグリテーナの係合凸部が、エアバッグ開口部周縁とケース底壁部とを貫通する係止突部を備える構成とすれば、係合凸部側におけるエアバッグの開口部周縁が、係止突部により係止されることとなって、エアバッグ展開時におけるエアバッグの開口部周縁のずれが一層防止できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0025】
実施形態のエアバッグ装置Mは、図1〜4に示すように、助手席前方のインストルメントパネル(以下、インパネと略す)1に配置される助手席用エアバッグ装置Mであり、折り畳まれたエアバッグ6と、エアバッグ6に膨張用ガスを供給するインフレーター17と、エアバッグ6及びインフレーター17を収納保持するケース21と、エアバッグ6とインフレーター17とをケース21に取り付けるためのバッグリテーナ8と、ケース21の上方に配置されて折り畳まれたエアバッグ6を覆う蓋体51と、を備えて構成されている。なお、実施形態の場合、蓋体51は、インパネ1の開口2に配置されているが、インパネ1と一体的に形成してもよい。
【0026】
エアバッグ6は、下部に膨張用ガスを流入させる略長方形状の開口部6aを備えた袋状として、ポリエステルやポリアミド等の織布から形成されている。開口部6aの周縁6bは、図3に示すように、バッグリテーナ8の外周縁に対応するように、略四角環状に形成されている。そして、開口部周縁6bには、車両の後方側に配置される部位に、バッグリテーナ8に形成されているボルト11aを挿通させてエアバッグ6をケース21に取り付けるための複数(実施形態では三個)の取付孔6cが形成されている。また、車両の前後方向両側に配置される部位に、それぞれ、バッグリテーナ8に形成される係止突部9aを挿通させるための複数(実施形態では二個ずつ)の挿通孔6dが形成されている。
【0027】
エアバッグ6をケース18に取り付けるバッグリテーナ8は、エアバッグ6内の開口部周縁6bを押えるものであり、板金製として、略四角環状の本体9と、本体9内部を連結して複数(実施形態では四個)の略長方形状の開口部14aを備える連結板部14と、からなる構成である。本体9は、車両前方側に配置される係合凸部10と、車両後方側に配置される固定部11と、車両左右方向両側で係合凸部10と固定部11とを連結する連結杆部12と、を備えている。そして、係合凸部10の車両前方側の端部には、上方に突出する突出壁部10aが形成されている。この突出壁部10aは、ケース21に形成される後述する係合凹部33に差し込まれて、係合凹部33に係合されるものである。また、固定部11における車両後方側の端部付近には、下方に突出する複数(実施形態では三個)のボルト11aが配置されている。そして、本体9における車両の前後方向両側の縁付近には、それぞれ、下方に突出する略円筒状の複数(実施形態では、それぞれ二個ずつ)の係止突部9aが形成されている。この係止突部9aは、エアバッグ6の開口部周縁6bを係止して、エアバッグ6の展開時におけるエアバッグ6の開口部周縁6bのずれを防止するために配置されるものであり、図4に示すように、ケース21の後述するアッパケース25まで貫通する構成としている。また、係合凸部10における係止突部9aと連結板部14との間には、断面略円弧状に上方に突出して形成される補強リブ10bが、車両左右方向に沿って、略全長にわたって形成されている。なお、各ボルト11aは、実施形態の場合、エアバッグ6、ケース21及び後述する押え部材50を貫通して、押え部材50の下方に配置されるナット15に螺合される。
【0028】
各連結杆部12は、インフレーター17における左右両端付近の上部側周面に対応するように、湾曲して形成されている。そして、連結杆部12の下面が、図2に示すように、エアバッグ6の開口部6aを挟んで、インフレーター17の上部側周面に当接するように、連結杆部12は、連結板部14よりも下方に形成されている。そして、この連結杆部12と、ケース21の後述するロアケース42のインフレーター保持部47とで、インフレーター17を挟持して保持することができ、また、インフレーター17のシール性が確保される構成としている。
【0029】
インフレーター17は、シリンダタイプとして、中央付近に膨張用ガスを吐出させる複数のガス吐出口17aが形成されるとともに、両側の端面に、連結孔17b・17cが形成されている。各連結孔17b・17cには、インフレーター17を作動させるために、エアバッグ装置作動回路からの電気信号を入力させるリード線18・19が結合されている。また、実施形態のインフレーター17は、その軸方向の長さ寸法を、図2に示すように、ケース21の後述する上部室22を構成するアッパケース25の左・右側壁部29・30間の寸法より若干短い構成としている。
【0030】
蓋体51は、ポリオレフィン系やポリエステル系等の熱可塑性エラストマーなどから形成されて、ケース21の後述する上部室22の上方の開口部22aを塞ぐように配置される略長方形状の天井壁部52と、天井壁部52の周縁から下方へ延びる略四角筒形状の周壁部55と、から構成されている。
【0031】
天井壁部52には、周壁部55に囲まれた部位に、周囲に薄肉の破断予定部54を配置させて、二つの扉部53・53を、配設させている。破断予定部54は、天井壁部52の上方から見て、略H字形状に配置されており、膨張時のエアバッグ6に押されて破断した際、扉部53・53を図1の二点鎖線で示すように、観音扉を開かせるように、車両の前後方向に開かせることとなる。
【0032】
周壁部55は、車両の前後方向で対向する位置に配置される前・後連結壁部56・57と、車両の左右方向で対向する位置に配置される左・右側壁部58・59と、から構成されている。
【0033】
前連結壁部56には、ケース21の後述するアッパケース25に配置される係止爪34を係止する係止穴部56aが、形成されている。後連結壁部57には、ケース21の後述するアッパケース25に配置される係止突起35を挿入させる係止穴部57aが、形成されており、係止穴部57aの上方には、車両左右方向に沿って、全長にわたって、薄肉のヒンジ部57bが形成されている。ヒンジ部57bは、後連結壁部57の外側面を凹ませて形成されている。この後連結壁部57は、押え部材50を使用して、ケース21の後述するアッパケース25に連結されることとなる。
【0034】
押え部材50は、板金から形成されるとともに、横板部50aと横板部50aの端部から上方へ延びる縦板部50cとを備えた断面L字形として、ケース21の車両の後方側の部位に、配置されている。そして、横板部50aには、バッグリテーナ8に配置されるボルト11aを挿通させる取付孔50bが、形成されている。縦板部50cには、上端に、ケース21の後述する各挿入孔35bに挿通可能な挿入部50dが、櫛刃状に形成されている。
【0035】
ケース21は、折り畳まれたエアバッグ6を収納して上方に開口部22aを備えた上部室22と、上部室22の下方に配置されて、エアバッグ6に膨張用ガスを供給するためのインフレーター17を収納保持する下部室23と、の二室を備えて構成されている。そして、ケース21は、上部室22を構成するアッパケース25と、下部室23を構成するロアケース42と、から構成されている。実施形態の場合、アッパケース25は、板金製とし、ロアケース42は、アルミニウム合金等からなるダイカスト鋳造品としている。
【0036】
板金製のアッパケース25は、図1〜4に示すように、上方を開口させた直方体形状として、略四角筒形状の周壁部26と、周壁部26の下端に配置されてロアケース42に連通する連通孔37aを備えた略四角環状の底壁部37と、から構成されている。
【0037】
周壁部26は、車両の前後方向で対向する位置に配置される前・後側壁部27・28と、車両の左右方向で対向する位置に配置される左・右側壁部29・30と、から構成されている。前側壁部27の下端付近には、内側に突出するように突出部32が複数(実施形態では三個)形成されている。そして、図1に示すように、各突出部32の下壁部32aと、下壁部32aの下方に配置される前側壁部27と、底壁部37とに囲まれる部分が、突出壁部10aを差し込んで係合される係合凹部33を構成している。
【0038】
そして、係合凸部10下面から突出壁部10a上端までの高さ寸法h1は、次のように設定されている。すなわち、前取付座38Aの上面にロアケース42の後述する係合凸部側フランジ部49Aの下面を当接させて配置させ、バッグリテーナ8をエアバッグ6内部に配設させた状態で、突出壁部10aを係合凹部33に差し込み、突出壁部10aの先端(上端)を突出部32の下壁部32aの下面に当接させつつ、突出壁部10aの先端側を回動中心として固定部11側を下方に回動させ、ボルト11aを取付孔38b・49bに挿通させてナット15止めした際、係合凸部10の下面を、係合凸部側フランジ部49A及びエアバッグ6を介在させて、前取付座38Aに対しての支点部位として、突出壁部10aの先端が、エアバッグ6を介在させて、突出部32の下壁部32aに対して作用点として作用するように、高さ寸法h1が設定されている。
【0039】
また、前側壁部27の上端付近には、蓋体51における前連結壁部56の各係止穴部56aに挿入され、かつ、前連結壁部56の外側面側における各係止穴部56aの下側周縁に係止される複数の係止爪(係止突起)34が、断面略逆L字形状に外方に突出して形成されている。この係止爪34の縦幅は、係止穴部56aの開口部分の縦幅よりも大きく形成されている。さらに、後側壁部28には、蓋体51における後連結壁部57の各係止穴部57aに挿入される係止突起35が、外方に突出して形成されている。各係止突起35は、係止穴部57aへの係止時に、後連結壁部57から外方に突出する突出部35aを備えており、突出部35aには、上下方向に貫通して押え部材50の挿入部50eを挿入させる挿入孔35bが形成されている。
【0040】
底壁部37は、ロアケース42に連通する連通孔37aを中央に備える構成であり、前・後側壁部27・28の下端から内側に延びるように形成されて、前後方向両側に配置される前・後取付座38A・38Bから構成されている。そして、前取付座38Aは、バッグリテーナ8の各係合突部9aを挿通させるための挿通孔38aを備えており、後取付座38Bは、バッグリテーナ8の各係合突部9aを挿通させるための挿通孔38aと、各ボルト11bを挿通させるための取付孔38bと、を備えている。なお、各取付座38A・38Bの上面には、それぞれ、ロアケース42の後述するフランジ部49(係合凸部側フランジ部49A及び固定部側フランジ部49B)の下面が当接して配置され、後取付座38Bの下面には、押え部材50の横板部50aが当接して配置されることとなる。なお、連通孔37aは、後述するロアケース42のインフレーター収納部43を上方から挿通可能な大きさとされている。
【0041】
なお、実施形態の場合、アッパケース25は、一枚の板金素材から、打ち抜きや絞り等のプレス加工によって製造しているが、例えば、底壁部37を含めた左・右側壁部29・30付近の二つの部品と、それら二つの部品の中間位置に配置される部品と、の三部品等の複数の分割体から構成し、それらの分割体を、それぞれ、板金素材からプレス加工して形成し、相互に溶接させて、アッパケース25を製造しても良い。
【0042】
ダイカスト製のロアケース42は、インフレーター収納部43と、フランジ部49と、を備えている。フランジ部49は、バッグリテーナ係合凸部10を配置させる側に形成されて前取付座49Aの上方に配置される係合凸部側フランジ部49Aと、バッグリテーナ固定部11を配置させる側に形成されて後取付座49Bの上方に配置される固定部側フランジ部49Bと、から構成されている。インフレーター収納部43は、前・後側壁部44・45と、前・後側壁部44・45の下端を連結する底壁部46と、を備えており、係合凸部側フランジ部49A及び固定部側フランジ部49Bは、前・後側壁部44・45の上端から、それぞれ、前後方向の外方に延びて形成されている。また、前・後側壁部44・45及び底壁部46の左右両端には、インフレーター17の左右両端付近を保持するインフレーター保持部47が、インフレーター17における左右両端付近の下部側周面に対応するように、湾曲して形成されている。
【0043】
係合凸部側フランジ部49A及び固定部側フランジ部49Bは、前・後取付座38A・38Bとともに、アッパケース25とロアケース42とを連結する部位を構成するものであり、前・後取付座38A・38Bと上方で対向するように配設されている。係合凸部側フランジ部49A及び固定部側フランジ部49Bは、それぞれ、バッグリテーナ8の係合凸部10・固定部11と前・後取付座38A・38Bとの間に、配置されている。そして、係合凸部側フランジ部49A及び固定部側フランジ部49Bには、それぞれ、各挿通孔38aと対応する位置に、バッグリテーナ8の各係止突部9aを挿通させるための挿通孔49aが形成されている。また、固定部側フランジ部49Bには、各取付孔38bと対応する位置に、バッグリテーナ8に配置される各ボルト11bを挿通させるための取付孔49bが形成されている。そして、係合凸部側フランジ部49Aには、係合凸部10に形成される補強リブ10bに対応する位置に、補強リブ10bと同様の形態の補強リブ49cが形成されており、エアバッグ開口部周縁6bを介在させ、補強リブ10bに対して下方から係合されている。
【0044】
次に、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mの組み立てを説明する。まず、予め、各取付孔6cから各ボルト11aを突出させ、各挿通孔6dから各係止突部9aを突出させるように、内部にバッグリテーナ8を配設させた状態で、エアバッグ6を折り畳み、さらに、折り崩れしないように、折り畳んだエアバッグ6を破断可能な図示しないラッピングシートでくるんでおく。また、下部側周面をインフレーター保持部47内周面に当接させるようにして、インフレーター17を、ケース21のロアケース42内に収納させておく。
【0045】
そして、図5Aに示すように、アッパケース25の挿通孔37aに、ロアケース42のインフレーター収納部43を上方から挿通させるようにして、係合凸部側フランジ部・固定部側フランジ部49A・49Bの下面を、それぞれ、前・後取付座38A・38Bの上面に当接させる。
【0046】
その後、バッグリテーナ8を、係合凸部10側を下方に傾けるようにして、アッパケース25の開口部22aから挿入して、図5Bに示すように、アッパケース25に形成される係合凹部33に、バッグリテーナ8の突出壁部10aを差し込む。そして、突出壁部10aの先端を突出部32の下壁部32aに当接させるようにして、突出壁部10aの先端側を回動中心として固定部11側を下方に回動させ、各挿通孔38a・49aに各係止突部9aを挿通させつつ、各取付孔38b・49bに各ボルト11aを挿通させ、図5Cに示すように、バッグリテーナ8を、エアバッグ6とともに、ケース21内に収納する。
【0047】
次に、図6Aに示すように、蓋体51の後連結壁部57を、ヒンジ部57bを撓ませて、後側壁部28と干渉しないように外方へ向かって屈曲させ、その状態で、蓋体51の下方から、ケース21の車両後方側を下方に傾けるようにして、係止穴部56aに係止爪34を挿入させ、かつ、前連結壁部56の外側面側における各係止穴部56aの下側周縁に係止させる。そして、図6Bに示すように、係止爪34を回動中心として車両後方側を上方に回動させて、後連結壁部57の内側に、後側壁部28を配置させ、図7Aに示すように、後連結壁部57の屈曲状態を戻して、係止穴部57aに係止突起35を挿入させる。次いで、ケース21の下方から、各挿入部50dを、後連結壁部57から突出している突出部35aの挿入孔35bに挿入させるとともに、各取付孔50bにボルト11aを挿入させて、押え部材50を配置させ、各ボルト11bにナット15を螺合させれば、図7Bに示すように、ケース21に対するエアバッグ6・インフレーター17・蓋体51の組み付けを完了させることができる。
【0048】
この時、バッグリテーナ8は、てこの原理を利用してケース21に組み付けられるものであり、係合凸部10における突出壁部10aの上端を作用点、固定部11におけるボルト11a付近を力点とすれば、係合凸部10における補強リブ10b付近が支点となり、エアバッグ6の開口部周縁6bは、突出壁部10aの上端及び係合凸部10の下面によって、それぞれ、ロアケース42の係合凸部側フランジ部・固定部側フランジ部49A・49Bを介在させ、アッパケース25の内周面に強固に押圧されて、ケース21に取り付けられることとなる。
【0049】
また、インフレーター17は、バッグリテーナ8における各ボルト11aへのナット15の締め付けにより、外周面の下面側をロアケース42のインフレーター保持部47で支持された状態で、外周面の上面側を、バッグリテーナ8の連結杆部12に押し付けられて、ケース21に固定されることとなる。なお、実施形態では、バッグリテーナ8をてことすれば、係合凸部10における突出壁部10aの上端を作用点、固定部11におけるボルト11a付近を力点とした場合、係合凸部10における補強リブ10bの外側の面が支点となると同時に、インフレーター17の上部側周面も、支点として作用する。
【0050】
そして、このように組み立てた助手席用エアバッグ装置Mは、車両に組み付けた状態のインパネ1の開口2から挿入させ、ロアケース42に形成されたブラケット(図示せず)を介してボディ(図示せず)にボルト止めして連結固定する。そして、インフレーター17に所定のリード線18・19を結線すれば、車両に搭載することができる。
【0051】
エアバッグ装置Mの車両への搭載後、インフレーター17のガス吐出口17aから膨張用ガスが吐出されれば、エアバッグ6が、膨張して、図示しないラッピングシートを破断するとともに、蓋体51の破断予定部54を破断させて扉部53・53を図1の二点鎖線に示すように開かせることにより、ケース上部室22の開口22aから、大きく突出することとなる。
【0052】
実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、バッグリテーナ8をエアバッグ6の開口部周縁6bに配置させて、固定部のボルト11aをエアバッグ6の開口部周縁6bに貫通させた状態で、突出壁部10aを係合凹部33に差し込むとともに、突出壁部10aの先端側を回動中心として固定部11側を下方に回動させ、ボルト11aをアッパケース25の後取付座38B及びロアケース42の固定部側フランジ部49Bに形成される各取付孔38b・49bに貫通させてナット15止めすれば、バッグリテーナ8とエアバッグ6とを共にケース21に組み付けることができる。このとき、エアバッグ6の開口部周縁6bは、バッグリテーナ8の固定部11側において、固定部11のボルト11aがアッパケース25の後取付座38B下面側でナット15止めされることから、ロアケース42の固定部側フランジ部49Bを介在させて、バッグリテーナ8の固定部11とアッパケース25の後取付座38Bとの間で挟持される。また、エアバッグ開口部周縁6bにおけるバッグリテーナ8の係合凸部10側では、突出壁部10aがアッパケース25における前側壁部27の係合凹部33に差し込まれ、かつ、固定部11がナット15止めされてケース21に対して固定されているため、突出壁部10aが係合凹部33に差し込まれた状態を維持することから、バッグリテーナ8の突出壁部10aとアッパケース25の係合凹部33との間で挟持される。その結果、エアバッグ6の開口部周縁6bは、バッグリテーナ8の固定部11と係合凸部10とによって、ケース21の内周面側に押圧されて、強固にケース21に取り付けられることとなる。そのため、従来技術のごとく、バッグリテーナ8に全周にわたってボルト11aを配置させなくても、固定部11側のみにボルト11aを配置させれば良いことから、ボルトやナットの部品点数を低減できる。
【0053】
従って、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mは、エアバッグ6の開口部周縁6bを強固に固定させることができ、かつ、構成部品点数を低減できて、組付工数・コストを低減できる。
【0054】
また、実施形態では、蓋体51をケース21に連結させる際に、ヒンジ部57bを撓ませて、後連結壁部57を外方へ屈曲させた状態で、係止爪34を前連結壁部56に形成される係止穴部56aに挿入して係止させ、その後、後連結壁部57の屈曲を元に戻して、係止穴部57aに係止突起35を挿入して係止させれば、蓋体51をケース21に連結させることができる。そのため、係止穴部56a・57aへの係止突起(係止爪)34・35の挿入作業が容易となり、蓋体51をケース21に容易に組み付けることができる。
【0055】
さらに、実施形態では、ヒンジ部57bを備えた後連結壁部57がバッグリテーナ8の固定部11を配置させる側に配設されて、車両後方側のケース21の外方に、アッパケース25の後取付座38Bから突出するボルト11aとナット15とによって共締めされて、係止突起35の後連結壁部57からの抜けを防止する押え部材50が配置されている。そして、蓋体51をケースに取り付け、押え部材50の挿入部50dを挿入するようにしてケース21外方に配置させて、バッグリテーナ8のボルト11aとナット15とを利用してケース21に取り付ければ、後側壁部28に形成される係止突起35が、押え部材50の挿入部50dにより、かんぬきをかけられた状態となって、係止穴部57aに抜け不能に係止されることから、蓋体51を強固にケース21に連結させることができる。そして、押え部材50は、エアバッグ6をケース21に取り付けるバッグリテーナ8のボルト11aを利用して、ケース21に連結され、かつ、バッグリテーナ8の固定部11側だけの配置で済むことから、部品点数と組付工数との増加を抑えて、強固に蓋体51をケース21に連結させることができる。
【0056】
また、実施形態では、インフレーター17は、バッグリテーナ8のケース21への取付時に、左右両端付近を、バッグリテーナ8の連結杆部12と、ロアケース42のインフレーター保持部47と、で挟持されてケース21に固定されている。このため、エアバッグ6をケース21に取り付けるためのバッグリテーナ8とナット15とを利用するだけで、別途取付部材を利用することなく、インフレーター17をケース21に取り付けることができ、インフレーター17を組み付けるための構成部品点数及び組付工数を低減することができる。また、取付部材による取付作業を必要としないため、組付工数も低減することができる。
【0057】
なお、実施形態では、ケース21が、アッパケース25とロアケース42との二部材から構成し、ロアケース42を、軽量化を図れる型成形品から構成しているため、ケース21の重量を低減させることができ、エアバッグ装置Mの軽量化を図ることができる。この点を考慮しなければ、図12に示すように、ケース62を、ロアケースのフランジ部をなくしてインフレーター収納部の上端から直接底壁部に連なるようにして、一部材で構成してもよい。また、実施形態では、ロアケース42は、アルミニウム合金等からなるダイカスト鋳造品であるが、フィラー入りのポリプロピレンを使用して射出成形した合成樹脂成形品から、構成してもよい。
【0058】
また、実施形態では、ロアケース42における係合凸部側フランジ部49A及び固定部側フランジ部49Bを、それぞれ、アッパケース25の前・後取付座38A・38Bの上方に載置させることにより、アッパケース25によるロアケース42の支持状態が保たれている。そのため、容易にケース21を組み立てることができ、その後のバッグリテーナ8のボルト11aにナット15を締結させる作業時にも、ロアケース42を手等で支える必要がなく、エアバッグ装置Mの組付作業が容易となる。
【0059】
さらに、実施形態では、バッグリテーナ8に、下方に突出する係止突部9aが形成されているため、エアバッグ6の開口部周縁6bが係止突部9aにより係止されることとなって、エアバッグ6の展開時におけるエアバッグ6の開口部周縁6bのずれが一層防止できる。なお、この点を考慮しなければ、係止突部9aを設けない構成としてもよい。
【0060】
なお、ケースとして、アッパケースの取付座を連通孔の周囲に全周にわたって配置させ、ロアケースのフランジ部も取付座に対応して全周にわたって配置させた構成のものを使用してもよい。この場合のインフレーターとしては、実施形態において使用されるものの他に、ガス吐出口を備えた本体部と、本体部の車両左右方向における一端に配置させたフランジ部と、本体部の車両左右方向における他端に配置させた雄ねじ部と、を備える構成のもの使用してもよい。このインフレーターを収納するロアケースのインフレーター収納部は、例えば、車両左右方向における一方の側壁に形成される本体部を挿通可能な大取付孔と、他方の側壁に形成される形成される雄ねじ部のみを挿通可能な小取付孔と、を備える構成とされ、小取付孔から雄ねじ部を突出させるように本体部を、大取付孔側からインフレーター収納部に収納させて、フランジ部を大取付孔周縁に当接させて、雄ねじ部にナットを螺合させることにより、インフレーターが組み付けられる。
【0061】
また、本発明の他の実施形態として、図8〜10に示すような構成のケース61を使用してもよい。ケース61は、アッパケース62とロアケース66とを備える構成である。アッパケース62における底壁部63は、略四角環状として、ロアケース66に連通する連通孔63aを中央に備える構成であり、前後方向両側に配置される前・後取付座64A・64Bと、左右方向両側で前・後取付座64A・64Bを連結する連結杆部65と、から構成されている。前・後取付座64A・64Bには、前述の実施形態と同様に、挿通孔64aと取付孔64bと、がそれぞれ形成されている。また、後取付座64Bの端部には、下方に突出するリブ部64cが、外周面を後述するインフレーター収納部67の内周面に当接させるようにして形成されている。このリブ部64cは、ケース61組立時におけるアッパケース62に対してのロアケース66の位置決め、及び、インフレーター17から吐出される膨張用ガスのケース61からの漏れを防ぐために形成されている。
【0062】
各連結杆部65は、左・右側壁部29・30の下端から内側に延びるように形成されている。そして、各連結杆部65は、インフレーター17における左右両端付近の上部側周面に対応するように、湾曲して形成されている。
【0063】
ロアケース66は、インフレーター収納部67と、フランジ部68と、を備えている。フランジ部68は、バッグリテーナ係合凸部10を配置させる側に形成されて前取付座64Aの上方に配置される係合凸部側フランジ部68Aと、バッグリテーナ固定部11を配置させる側に形成されて後取付座64Bの下方に配置される固定部側フランジ部68Bと、から構成されている。係合凸部側フランジ部68Aは、バッグリテーナ8における係合凸部10と、アッパケース62の底壁部63における前取付座64Aと、の間に配置されており、固定部側フランジ部68Bは、アッパケース62の底壁部63における後取付座64Bの下方において、固定部側フランジ部68Bの上面を後取付座64Bの下面に当接させるようにして配置されている。また、係合凸部側フランジ部68A・固定部側フランジ部68Bには、前述の実施形態と同様に、挿通孔68a、取付孔68b、及び、補強リブ68cが、それぞれ形成されている。さらに、フランジ部68の車両左右方向における幅寸法w1は、アッパケース62における挿通孔63aの車両左右方向における幅寸法w2よりも小さく形成されており、係合凸部側フランジ部68Aを下方から挿通可能な構成とされている。なお、ケース61は、組立状態におけるアッパケース62の前・後取付座64A・64Bと、ロアケース66のフランジ部68A・68Bと、の配置関係、及び、アッパケース62の底壁部63以外は、前述の実施形態におけるケース21と同様の構成を備えているため、同一図符号を付して、説明を省略する。
【0064】
この実施形態のケース61の組立を、図11に示す。まず、図11Aに示すように、ロアケース66におけるインフレーター収納部67内に、インフレーター保持部47に当接支持させるようにしてインフレーター17を収納させる。次いで、図11Bに示すように、アッパケース62の底壁部63に形成される挿通孔63aに、ロアケース66の係合凸部側フランジ部68Aを、下方から挿通させる。その後、係合凸部側フランジ部68A付近を支点として、ロアケース66を上方に回転させ、係合凸部側フランジ部68Aの下面を前取付座64Aの上面に、固定部側フランジ部68Bの上面を後取付座64Bの下面に、それぞれ、当接させ、リブ部64cの外周面をインフレーター収納部67の内周面に当接させるようにして、図11Cに示すように、ロアケース66をアッパケース62に取り付けて、ケース61を組み立てる。
【0065】
その後、前述の実施形態と同様に、バッグリテーナ8をエアバッグ6とともにケース61内に収納させ、蓋体51と押え部材50とを取り付けて各ボルト11aにナット15を螺合させれば、ケース61に対するエアバッグ6・インフレーター17・蓋体51の組み付けを完了させることができる。なお、ロアケース66は、車両の前後方向における前方側に配置される係合凸部側フランジ部68Aを、挿通孔37aに下方から挿通させて、前取付座64Aの上方に載置させ、係合凸部側フランジ部68A付近を支点として、ロアケース66を上方に回転させ、後取付座64Bの下方に固定部側フランジ部68Bを配置させることにより、アッパケース62に取り付けられるため、ロアケース66のアッパケース62への取付時に、予めインフレーター収納部67内に収納されているインフレーター17の車両左右方向に突出するように結線されるリード線18・19は、アッパケース62と干渉しない。そのため、インフレーター17を、予めリード線18・19を結線させた状態で、ロアケース66内に収納させることができる。
【0066】
上記構成では、ロアケース66における係合凸部側フランジ部68Aをアッパケース62における前取付座64Aの上方に配置させ、固定部側フランジ部68Bを後取付座64Bの下方に配置させる構成であるため、バッグリテーナ8のボルト11aにナット15を締結させた状態では、固定部側フランジ部68が後取付座64Bの下方に配置されて、ケース61が組み立てられることとなる。そのため、ボルト11aとナット15による締結状態を解除して、押え部材50をはずせば、係合凸部側フランジ部68A付近を支点として、ロアケース66全体を下方に回転させることにより、固定部側フランジ部68Bを後取付座64Bから下方へ分離させることができる。そして、図11Bの二点鎖線で示すように、固定部側フランジ部68Bを後取付座64Bから下方へ分離させることにより生じる隙間h2から、ロアケース66のインフレーター収納部67に収納したインフレーター17を、車両後方側へ移動させるだけで取り出すことが可能となって、車両に搭載した状態のエアバッグ装置Mから、ケース61の左右両側に配置される周辺機器(CDチェンジャー等)と干渉せずに、インフレーター17を取り外し可能となる。また、上記構成では、インフレーター17を、予めリード線18・19を結線させた状態で、ロアケース66内に収納させることができるため、エアバッグ装置の組付作業が容易となり、組付工数を低減することができる。
【0067】
また、図12に示すように、バッグリテーナ71及びケース72に補強リブを設けず、ケース72の底壁部74に突起部74aを設ける構成としてもよい。このような構成とすれば、前述の実施形態と同様に、ケース72の周壁部73に形成される突出部75の下壁部75aと周壁部73と底壁部74とで囲まれて形成される係合凹部76に、バッグリテーナ71の係合凸部77に形成される突出壁部77aを差し込んで、バッグリテーナ71における突出壁部77aの上端を作用点、固定部におけるボルト付近(図示せず)を力点、突起部73aを支点として、バッグリテーナ71の固定部側(図示せず)を下方に回動させ、てこの原理を利用してバッグリテーナ71をケース72に取り付けることとなる。この時、ボルトを取付孔に挿通させてナット止めする際に、バッグリテーナ71が突起部73aを支点として、突出壁部77aの上端が、より強固に突出部75の下壁部75aに押圧されて、エアバッグ6が、突出壁部10aの上端によって、ケース72に押圧されて取り付けられることとなる。
【0068】
なお、本発明では、エアバッグ6は、バッグリテーナ8をてこのように利用し、突出壁部10aの上端若しくは係合凸部10の下面によって、アッパケース25・62の内周面に強固に押圧されているが、ボルト11aを取付孔38b・49b・64b・68bに挿通させて、バッグリテーナ8を回動させつつ、係合凸部10を係合凹部33に差し込み、突出壁部10aの外側面で、アッパケース25・62における前側壁部27の内側面に、エアバッグ開口部周縁6bを強固に押圧する構成としてもよい。
【0069】
また、このような突出壁部10aと、アッパケース25・62における前側壁部27の内側面と、でエアバッグ開口部周縁6bを押圧する構成とする場合、ボルト11aを挿通させる各取付孔38b・49b・64b・68bを、突出壁部10aの差し込み方向に沿って長円状に形成すれば、バッグリテーナ8を回動させなくても、突出壁部10aが突出部32に干渉しない位置で、ボルト11aを各取付孔38b・49b・64b・68bに挿通させて、エアバッグ開口部周縁6bを取付孔49b・68bに当て、次いで、バッグリテーナ8ごと、ボルト11aを取付孔38b・49b・64b・68b内で突出部32側にスライドさせつつ、突出壁部10aを係合凹部33に差し込んで、ボルト11aにナット15を螺合させることにより、ケース21・61にバッグリテーナ8を取り付けることができる。
【0070】
さらに、本発明では、バッグリテーナ8の固定部11側にボルト11aが3個配置されているが、ボルト11aの配置数はこれに限られるものではなく、固定部側の車両左右方向両側の端部に配置させる構成としてもよく、さらには、係止突部9aを配置させれば、中央付近に一個配置させる構成としてもよい。
【0071】
なお、実施形態では、インパネ1に配設される助手席用エアバッグ装置Mについて例示したが、ステアリングホイールに配設されるエアバッグ装置等に、本発明を応用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である助手席用エアバッグ装置の使用態様を示す車両前後方向の縦断面図であり、図2のI−I線部位に対応する。
【図2】同実施形態の助手席用エアバッグ装置の使用態様を示す車両左右方向の縦断面図であり、図1のII−II線部位に対応する。
【図3】同実施形態の助手席用エアバッグ装置の概略分解斜視図である。
【図4】同実施形態の助手席用エアバッグ装置の使用態様を示す車両前後方向の縦断面図であり、図2のIV−IV線部位に対応する。
【図5】同実施形態の助手席用エアバッグ装置におけるバッグリテーナのケースへの組付工程を示す概略断面図である。
【図6】同実施形態の助手席用エアバッグ装置におけるケースの蓋体への組付工程を示す概略断面図である。
【図7】同実施形態の助手席用エアバッグ装置におけるケースの蓋体への組付工程において、図6の次の工程を示す概略断面図である。
【図8】本発明の他の実施形態である助手席用エアバッグ装置の使用態様を示す車両前後方向の縦断面図であり、図9のVIII−VIII線部位に対応する。
【図9】同実施形態の助手席用エアバッグ装置の使用態様を示す車両左右方向の縦断面図であり、図1のIX−IX線部位に対応する。
【図10】同実施形態の助手席用エアバッグ装置の概略分解斜視図である。
【図11】同実施形態の助手席用エアバッグ装置におけるバッグリテーナのケースへの組付工程を示す概略断面図である。
【図12】本発明の他の実施形態である助手席用エアバッグ装置におけるバッグリテーナのケースへの組付工程を示す概略部分拡大断面図である。
【符号の説明】
6 エアバッグ
8、61 バッグリテーナ
10 係合凸部
11 固定部
17 インフレーター
21、61、72 ケース
22 上部室
23 下部室
25、62 アッパケース
32、65 突出部
33、66 係合凹部
34 係止爪(係止突起)
35 係止突起
42、66 ロアケース
50 押え部材
51 蓋体
56 前連結壁部
57 後連結壁部
57a ヒンジ部

Claims (7)

  1. 開口部を備えて折り畳まれたエアバッグと、
    該エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、
    前記エアバッグを収納する上部室と、該上部室の下方に配置されて前記インフレーターを収納保持する下部室と、を有するケースと、
    前記エアバッグ内の開口部周縁を押えて前記エアバッグを前記ケースに取り付けるバッグリテーナと、
    を備えて構成されるとともに、
    前記ケ−スの上部室が、前記下部室に連通する連通孔を中央付近に配置させた底壁部と、該底壁部の外周縁から上方へ延びる周壁部と、を備えて構成されるエアバッグ装置であって、
    前記バッグリテーナが、一側に配置されて、前記エアバッグ開口部周縁と前記ケース上部室の底壁部とを貫通してナット止めされるボルトを有した固定部と、他側に配置されて、 前記ケース上部室の周壁部における前記底壁部近傍の内周側に設けられた係合凹部に係合可能な係合凸部と、 を備え、
    前記バッグリテーナを前記エアバッグ内の開口部周縁に配置させ、前記固定部のボルトを前記開口部周縁に貫通させた状態で、 前記係合凸部を前記係合凹部に係合させるとともに、 前記ボルトを前記底壁部に貫通させてナット止めすることにより、 前記エアバッグ開口部周縁が、前記ケースに取り付けられていることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 折り畳まれた前記エアバッグの上方に、 前記エアバッグの膨張時に開き可能な蓋体が配設され、
    前記ケースの周壁部が、相互に対向して配置される位置に、それぞれ、外方に突出する係止突起を設けた側壁部を備え、
    前記蓋体が、前記ケースの各側壁部の外側に配置され、それぞれ、 前記係止突起に係止される係止穴部を有して、該係止穴部に前記係止突起を係止させることにより、 前記ケース側壁部に連結される連結壁部を備え、
    一方の前記連結壁部における前記係止穴部の上方に、前記連結壁部の下端側を外方へ向かって屈曲可能とするヒンジ部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記ヒンジ部を備えた前記連結壁部が、前記バッグリテーナ固定部を配置させる側に配設され、
    前記ヒンジ部を備えた前記連結壁部に対応する側の前記側壁部の係止突起が、前記係止穴部への係止時に前記連結壁部から外方に突出する突出部を備え、
    該突出部に、少なくとも下側を開口させた挿入孔が形成され、
    前記ケースの外方に、前記挿入孔に挿入され、かつ、前記ケース上部室の底壁部から突出するボルトと前記ナットとによって、 前記エアバッグ開口部周縁と共締めされて、前記係止突起の前記連結壁部からの抜けを防止する押え部材が配置されていることを特徴とする請求項2に記載のエアバッグ装置。
  4. 前記ケースが、前記上部室を構成するアッパケースと、前記下部室を構成するロアケースと、から構成され、
    前記ロアケースが、インフレーター収納部と、該インフレーター収納部の上端から外方へ突出して、 前記バッグリテーナのボルトを貫通可能なフランジ部と、を備え、
    前記エアバッグの前記ケースへの取付時に、 前記フランジ部が、前記底壁部に重ねられるようにして、 前記エアバッグ開口部周縁とともに、 前記ケース上部室に取り付けられて、前記ケースが組み立てられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のエアバッグ装置。
  5. 前記フランジ部が、前記底壁部の上方に配置されていることを特徴とする請求項4記載のエアバッグ装置。
  6. 前記フランジ部が、前記バッグリテーナ係合凸部を配置させる側に配置される係合凸部側フランジ部と、前記バッグリテーナ固定部を配置させる側に配置される固定部側フランジ部と、を備え、
    前記係合凸部側フランジ部が前記底壁部の上方に配置され、前記固定部側フランジ部が前記底壁部の下方に配置されていることを特徴とする請求項4記載のエアバッグ装置。
  7. 前記バッグリテーナの係合凸部が、前記エアバッグ開口部周縁と前記ケース底壁部とを貫通する係止突部を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のエアバッグ装置。
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