JP2007216882A - エアバッグ装置 - Google Patents

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準一 浅沼
Yasushi Okada
靖 岡田
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Abstract

【課題】リテーナにおける本体のインフレーターに対するシール性を確保して、ガス漏れを極力防止可能なエアバッグ装置を提供すること。
【解決手段】本発明のエアバッグ装置では、ケース31が、インフレーター収納部33と、周壁にインフレーター収納部33との間に取付座35を設けるように拡開して形成されるエアバッグ収納部32と、から構成される。エアバッグ4が、リテーナ6を利用して、本体7により流入用開口周縁4bを押えられて取付座35に取り付けられる。リテーナ6の本体7における長手方向の両端側に、エアバッグ4の膨張時における開口周縁4bの突出用開口31a側への引っ張り時に、塑性変形して、本体7に形成される湾曲部8の内縁9を、それぞれ、インフレーター18の外周面18c側に向かって押し付けるように移動可能とする変形予定部14が、形成されている。
【選択図】図9

Description

本発明は、エアバッグのガス流入用の開口周縁をリテーナにより押えて、エアバッグをケースに取り付ける構成のエアバッグ装置に関する。
従来、エアバッグ装置では、折り畳まれたエアバッグとシリンダタイプのインフレーターとをケースに収納させていた。ケースは、折り畳まれたエアバッグを収納するエアバッグ収納部と、インフレーターを収納するインフレーター収納部と、を備える構成であり、エアバッグ収納部は、インフレーターの軸直交方向の断面において、下方に配置されるインフレーター収納部に対して段差を設けるように、周壁を拡開して形成され、この段差の部分を取付座として、エアバッグのガス流入用の流入用開口周縁を、リテーナを利用して取り付けていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−67852公報
そして、従来のエアバッグ装置では、リテーナにおけるエアバッグの流入用開口周縁を押える本体が、インフレーターの軸周り方向に沿った外周に略沿わせるように湾曲させて構成され、この本体における長手方向の両端側の部位と、ケースのインフレーター収納部と、により、インフレーターを挟持して保持する構成であった。このような構成のエアバッグ装置では、リテーナに形成される固定手段のみを利用して、本体とインフレーター収納部とで、インフレーターを挟持させて保持する構成であることから、エアバッグの展開膨張時において、リテーナの本体における長手方向の中央部位が、インフレーターから吐出された膨張用ガスによりケースの突出用開口側に押圧されて、この中央側を浮き上がらせるように変形し、本体とインフレーターとの間から膨張用ガスが漏れる場合があった。すなわち、従来のエアバッグ装置では、リテーナにおける本体のインフレーターに対するシール性を確保して、ガス漏れを極力防止する点に、改善の余地があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、リテーナにおける本体のインフレーターに対するシール性を確保して、ガス漏れを極力防止可能なエアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係るエアバッグ装置は、膨張用ガスを流入させる略長方形状の流入用開口を備える袋状とされて、折り畳まれて収納されるエアバッグと、
膨張用ガスを吐出可能なガス吐出口を備える構成とされて、エアバッグに膨張用ガスを供給する円柱状のインフレーターと、
エアバッグとインフレーターとを収納するケースと、
エアバッグの流入用開口の周縁をケースの取付座側に押えて、エアバッグをケースに取り付けるとともに、インフレーターをケースに保持させる略四角環状の板金製のリテーナと、
を備える構成とされて、
ケースが、エアバッグ突出用の開口を備えるとともに、長手方向をインフレーターの軸方向に沿わせて形成される略箱形状として、
突出用開口と対向する底壁側に配置されてインフレーターを収納するインフレーター収納部と、
突出用開口側に配置されて、インフレーターの軸直交方向の断面において、インフレーター収納部との間に段差を設けるように周壁を拡開させて形成されるエアバッグ収納部と、
から構成されるとともに、
エアバッグ収納部に形成される段差部位を、エアバッグの流入用開口の周縁を取り付ける取付座とする構成とされ、
リテーナが、長手方向を前記インフレーターの軸方向に沿わせて配置されるとともにエアバッグの流入用開口周縁を押える本体と、本体における短手方向の両端側に複数配置されて本体を取付座に取り付けるボルトと、を備える構成とされ、
リテーナの本体が、長手方向の両端側においてインフレーターの軸周り方向に沿った外周面に略沿わせるように湾曲して形成されて、エアバッグにおける流入用開口の周縁をインフレーターの外周面に押えて配置される略帯状の湾曲部を、備える構成のエアバッグ装置であって、
リテーナの本体における長手方向の両端側に、エアバッグの膨張時における流入用開口周縁の突出用開口側への引っ張り時に、塑性変形して、湾曲部の内縁を、それぞれ、インフレーターの外周面側に向かって押し付けるように移動可能とする変形予定部が、形成されていることを特徴とする。
本発明のエアバッグ装置では、エアバッグの展開膨張時において、エアバッグの流入用開口周縁がケースの突出用開口側に向かって引っ張られると、リテーナの本体が、長手方向の両端側に配置される変形予定部の近傍部位を回転中心として、リテーナの本体における湾曲部の長手方向側の縁部をケースの突出用開口側に回転移動させるように、変形予定部が塑性変形することとなる。そして、各湾曲部は、長手方向側の縁部を突出用開口側に向けるような移動に伴って、内縁をインフレーターの外周面側に向かって押し付けられるような態様となる。すなわち、本発明のエアバッグ装置では、エアバッグが、膨張時に、流入用開口周縁をケースの突出用開口側に向かって引っ張られるような態様となった際に、リテーナの本体が塑性変形して、リテーナの本体における湾曲部の内縁により、インフレーターのガス吐出口近傍となる外周面側部位がシールされることとなる。そのため、エアバッグの展開膨張時に、リテーナの本体とインフレーターとの間から膨張用ガスが漏れることを極力抑えることが可能となる。
したがって、本発明のエアバッグ装置では、リテーナにおける本体のインフレーターに対するシール性を確保して、ガス漏れを極力防止することができる。
また、本発明のエアバッグ装置において、リテーナの本体における湾曲部の内縁を、湾曲部を構成する板金素材における板厚自体の厚さの端面を露出させて、インフレーターの軸周り方向に沿った外周面に略沿った曲線状に構成することが好ましい。
エアバッグ装置を上記構成とした場合、湾曲部が、リブ等を設けず板金素材の板厚のみからなる平板状であることから、変形しやすく、インフレーターの外周面側に向かって押し付けられるように移動した際に、容易に変形することとなる。また、湾曲部の内縁が、板金素材の板厚自体の厚さの端面を露出させて構成されることから、インフレーターの外周面側に向かって押し付けられるように移動して変形した際に、端面のエッジの部分により、インフレーターの外周面を線状にシールすることとなり、インフレーターの外周面を隙間なくシールすることができる。そのため、リテーナにおける本体のインフレーターに対するシール性を一層良好とすることができて、好ましい。
さらに、上記構成のエアバッグ装置において、変形予定部を、長手方向の端部側に配置されるボルトよりも、中央側に、配置させる構成とすれば、始点となる変形予定部から、突出用開口側に引っ張られるエアバッグとともに引っ張られる力点としてのリテーナの本体における長手方向側の端部までの距離が大きくなることから、変形予定部が小さな力で変形しやすく、さらには、作用点となる湾曲部の内縁を、強い力で、インフレーターの外周面側に向かって押し付けることができて、好ましい。
さらにまた、上記構成のエアバッグ装置において、ケースの取付座側に、リテーナの本体の塑性変形時における湾曲部の内縁をインフレーターの外周面側に向かって押し付けるような移動とともに塑性変形可能とされる変形予定部を配置させる構成とすれば、リテーナとケースとをボルトにより一体的に締結させる構成としても、ケース側を変形させることにより、リテーナの本体を支障なく変形させることができて、好ましい。
さらにまた、上記構成のエアバッグ装置において、変形予定部を、リテーナの本体において、インフレーターの軸直交方向側における断面積を減少させて応力集中を生じやすい断面減少部として、構成すれば、エアバッグの展開膨張時に、所定の力が作用すれば、変形予定部を容易に変形させることが可能となって、好ましい。
さらにまた、上記構成のエアバッグ装置において、インフレーター収納部を、長手方向の両端側に、インフレーターの軸周り方向に沿って湾曲して形成されて、インフレーターの下部外周側における同一外径寸法に延びるストレート部を保持する保持部を、備える構成とし、
インフレーター収納部における保持部間となる中間部位を、インフレーターとの間に隙間を設ける構成とするとともに、エアバッグの展開膨張時に、インフレーターから吐出されて中間部位とインフレーターとの間に充満した膨張用ガスにより押圧されて、保持部における外縁をインフレーターの外周面側のストレート部に向かって押し付けるように移動可能に、塑性変形する構成とすることが好ましい。
エアバッグ装置を上記構成とすれば、エアバッグの展開膨張時において、インフレーター収納部に形成される保持部によって、インフレーターの下部側における外周面側部位をシールすることができ、インフレーター収納部とインフレーターとの間からも膨張用ガスが漏れることを抑えることができることから、ケースからの膨張用ガスの漏れを一層抑えることが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態のエアバッグ装置Mは、図1〜4に示すように、助手席前方のインストルメントパネル(以下「インパネ」と省略する)1に配置される助手席用のエアバッグ装置Mであり、折り畳まれたエアバッグ4と、エアバッグ4に膨張用ガスを供給するインフレーター18と、エアバッグ4とインフレーター18とを収納保持するケース31と、エアバッグ4とインフレーター18とをケース31に取り付けるためのリテーナ6と、ケース31の上方に配置されて折り畳まれたエアバッグ4を覆うエアバッグカバー24と、を備えて構成されている。
なお、本明細書での上下、前後、及び、左右の方向は、エアバッグ装置Mの車両搭載状態を基準として、車両の直進状態における車両の上下、前後、及び、左右の方向に一致するものである。
エアバッグ4は、下部に膨張用ガスを流入させる略長方形状の流入用開口4aを備えた袋状として、ポリエステルやポリアミド糸等からなる織布から形成されている。流入用開口4aは、周縁をリテーナ6の本体7における後述する湾曲部8とU字状部位10との内周縁と略一致させるように形成されており、この開口周縁4bには、図1及び図3〜4に示すように、リテーナ6のボルト15を挿通可能な挿通孔4cと、リテーナ6に形成される係止爪8a・係止爪10aを挿通可能な貫通孔4dと、が、形成されている。実施形態の場合、挿通孔4cは、開口周縁4bの長手方向の両端側(左右両端側)で前後両側となる4箇所に、形成されている。貫通孔4dは、開口周縁4bの長手方向で対向する一方の縁部(実施形態の場合右縁)における前後方向の中央付近と、開口周縁4bの短手方向で対向する両縁(前後両縁)の左右方向の中央付近と、の計3箇所に、配置されている。
リテーナ6は、板金製として、図5及び図6に示すごとく、略四角環状の本体7と、本体7の四隅から下方に突出するように配置される4本のボルト15と、を備えて構成されている。本体7は、インフレーター18の軸方向に沿った左右両端側に配置される2つの湾曲部8と、各湾曲部8の前後両端側をそれぞれ連結するように左右方向に沿って配置されて断面形状を略U字形状とした2つのU字状部位10と、から構成されている。各湾曲部8は、前後方向の中央部位を、インフレーター18の軸周り方向に沿った外周面18cに略沿わせるように、半円弧状に湾曲して形成されている。また、本体7は、インフレーター18の後述するガス吐出口18a,18bの上方に位置する部位を開口させて、流出用開口12とし、本体7における流出用開口12,12間や、流出用開口12と右側に配置される湾曲部8Rとの間には、断面略山形状とされる補強部11が、U字状部位10間を連結するように形成されている。これらの補強部11には、軽量化のために多数の貫通孔(図符号省略)が形成されている。
各ボルト15は、各湾曲部8の前後両端側であって、U字状部位10近傍(内縁9近傍)となる位置に、配置されている。右側に配置される湾曲部8Rの右縁における前後方向の中央部位には、湾曲部8Rの一部を下方に切り起こして形成される係止爪8aが形成されている。また、各U字状部位10の左右方向における中央付近にも、U字状部位10における内側部位の一部を下方に切り起こして形成される係止爪10aが形成されている。係止爪8a及び係止爪10aは、エアバッグ4の開口周縁4bに形成される貫通孔4dに貫通されて貫通孔4d周縁を係止し、リテーナ6の本体7に押さえられた開口周縁4bが、エアバッグ4の膨張時において、リテーナ6の本体7における湾曲部8とケース31の後述する連結部55との間や、リテーナ6の本体7におけるU字状部位10とケース31の後述する底壁部40との間から、すり抜けるように移動することを防止するために、配置されている。
リテーナ6の本体7における各湾曲部8の近傍(左右両端近傍)となる部位には、切欠溝部13が、湾曲部8と補強部11とを区画するように、前後方向(インフレーターの軸直交方向)に沿って形成されている。左側に配置される切欠溝部13Lは、左側に配置される流出用開口12Lと連通するように、形成されている。そして、実施形態の場合、各切欠溝部13における湾曲部8側の縁部13bが、各湾曲部8の内縁9を構成することとなる。各湾曲部8の内縁9は、リテーナ6の本体7を構成する板金素材における板厚自体の厚さの端面を露出させて、インフレーター18の軸周り方向に沿った外周面18cに略沿った曲線状に、形成されている。また、各切欠溝部13は、両端側の部位において、各U字状部位10の内側部位10bと底壁側部位10cの一部とを切り欠くようにして、構成されている。すなわち、各切欠溝部13における端側凹部13aにより、各U字状部位10が、前後方向側(インフレーター18の軸直交方向側)の断面積を減少させるように、内側部位10bと底壁側部位10cの一部とを切り欠かれることとなり(図6参照)、各U字状部位10における端側凹部13a近傍の部位が、エアバッグ4の展開膨張時に塑性変形する変形予定部14を構成することとなる。実施形態の場合、変形予定部14は、各切欠溝部13の前後両端側であって、それぞれ、ボルト15よりも中央側に位置する4箇所に、配置されている。
インフレーター18は、外径寸法を同一とした円柱状とされて、軸方向を左右方向に略沿わせるように配置されている。実施形態の場合、インフレーター18は、デュアルタイプとして、左右方向の中間部位に、膨張用ガスを吐出させる複数のガス吐出口18a・ガス吐出口18bを配設させ、左右両端側に、それぞれ、インフレーター作動用のリード線20を結線させたコネクタ19と、リード線22を結線させたコネクタ21と、を、連結させた構成とされている。実施形態の場合、ガス吐出口18a及びガス吐出口18bは、それぞれ、インフレーター18の軸周り方向に沿った全周にわたって、多数、配設されている。また、インフレーター18は、左右両端側をケース31から露出させた状態で、左右両端近傍部位を、上方に配置されるリテーナ6の本体7における湾曲部8と、下方に配置されるケース31の後述する保持部51と、により、挟持されて、ケース31に保持されることとなる。
エアバッグカバー24は、オレフィン系等の熱可塑性エラストマー等からなる合成樹脂製とされて、インパネ1の開口2を塞ぐように配置される長方形板状の天井壁部25と、天井壁部25の下面(裏面)側から下方に延びる略四角筒形状の取付壁部28と、を備えて構成されている。天井壁部25の周縁には、エアバッグカバー24がインパネ1の開口2を塞ぐように配設された際に、ガタツキを無くすように、開口2周縁に係止される複数の係止脚25aが、下方へ突設されている。取付壁部28において、前後に配置される前壁部28a・後壁部28bには、ケース31の後述するアッパケース37の周壁部38に形成される係止爪部39に、周縁を係止させるための複数の係止孔28cが、形成されており、エアバッグカバー24は、この取付壁部28を利用して、ケース31に取り付けられることとなる。天井壁部25における取付壁部28で囲まれた部位には、周囲に薄肉の破断予定部27を配置させて、エアバッグ4の展開膨張時に前後両側に開く2枚の扉部26が、配設されている。
ケース31は、折り畳まれたエアバッグ4を収納するエアバッグ収納部32と、エアバッグ収納部32の下方に配置されるインフレーター収納用のインフレーター収納部33と、を備えた略直方体の箱形状として構成されている。ケース31は、エアバッグ収納部32の上端側を開口させて、展開膨張時のエアバッグ4を突出可能な突出用開口31aを備える構成とされ、エアバッグ収納部32とインフレーター収納部33とを上下で連通可能な連通孔34を備えている。インフレーター収納部33は、ケース31における突出用開口31aと対向する底壁側となるエアバッグ収納部32の下方に配置されるもので、前後左右の幅寸法を、エアバッグ収納部32における前後左右の幅寸法よりも小さく設定されている。すなわち、エアバッグ収納部32には、インフレーター収納部33との間となる部位に、連通孔34の周縁を構成する段差部35が設けられることとなり、この段差部35が、エアバッグ4の開口周縁4bを取り付ける取付座とされる。実施形態の場合、ケース31は、それぞれ別体とされて、エアバッグ収納部32を構成するアッパケース37と、インフレーター収納部33を構成するロアケース45と、インフレーター収納部33の前後両側であってエアバッグ収納部32の下方に配置される2つの補強部材58と、から構成されている。アッパケース37、ロアケース45、及び、補強部材58は、それぞれ、板金製とされている。
アッパケース37は、図1〜3及び図7に示すように、長手方向を左右方向に沿わせた略直方体状とされて、上端側を開口させた略四角筒形状の周壁部38と、周壁部38の下端側に配置される底壁部40と、から構成されている。周壁部38における前後方向で対向する位置に配置される前壁部38a及び後壁部38bの上端近傍には、エアバッグカバー24の取付壁部28に形成される係止孔28cの周縁を係止可能な複数の係止爪部39が、左右方向に沿って複数配設されている。また、周壁部38における左右方向で対向する位置に配置される左壁部38c及び右壁部38dは、下端側を、前後方向の中央付近において、インフレーター18の外周面と対応させるように略円弧状に切り欠いた構成とされている(図3参照)。
底壁部40は、段差部(取付座)35を構成する部位であり、下方に配設されるロアケース45と連通可能に、開口部40aを備える構成とされている。この開口部40aは、ケース31の連通孔34を構成する部位であり、実施形態の場合、略長方形状に開口して、底壁部40の前後方向の中央付近において、左右方向の全域にわたって、配設されている。すなわち、底壁部40は、開口部40aにより前後で分離され、周壁部38における前壁部38a及び後壁部38b近傍において、それぞれ、左右方向に沿って配設されることとなる。底壁部40には、リテーナ6のボルト15を挿通可能な挿通孔40bが、ボルト15に対応した4箇所に、形成されている。また、底壁部40には、リテーナ6の係止爪10aを挿通可能な貫通孔40cが、係止爪10aに対応した2箇所に、形成されている。また、各挿通孔40bの近傍であって、各挿通孔40bよりも中央側となる位置には、底壁部40の内縁を略楔形状に切り欠くような切欠部40dが、形成されている。すなわち、底壁部40は、図7に示すごとく、前後方向側(インフレーター18の軸直交方向側)の断面積を減少させるように、この切欠部40dによって、内縁側を切り欠かれることとなり、この底壁部40における切欠部40d近傍の部位が、エアバッグ4の展開膨張時に塑性変形する変形予定部42を構成することとなる。この変形予定部42は、リテーナ6に形成される変形予定部14と上下で略一致する位置に、形成されている。また、底壁部40における切欠部40d・切欠部40d間には、補強リブ41が、左右方向の略全域にわたって、内縁から下方に突出するように、形成されている(図1及び図4参照)。
ロアケース45は、インフレーター収納部33を構成する収納部本体47と、収納部本体47の左右両端側において収納部本体47の上端側に配置され、アッパケース37内に配置されることとなる2つの取付部53と、から構成される。収納部本体47は、軸方向を左右方向に沿わせて配置されるインフレーター18の外周側の下半分を、左右方向の略全域にわたって覆う構成とされて、インフレーター18の前後両側に配置されるとともに下端側を相互に接近させるように傾斜させて構成される側壁部48・側壁部48と、各側壁部48の下端相互を連結するように配置される底壁部50と、を備える構成とされている。各側壁部48の上端側には、取付部53・取付部53間となる部位において、上方に延びる延設部48aが、左右方向に沿った略全域にわたって、形成されている。この延設部48aは、アッパケース37における底壁部40の内周側に配置されるもので、上端を、リテーナ6の本体7におけるU字状部位10の上端と略一致させるように、構成されている。収納部本体47の左右両端側には、インフレーター18の外周面に沿って略半円弧状に湾曲して構成される保持部51が、形成されている。
この保持部51は、外径寸法を同一とした円柱状とされてストレート状としたインフレーター18の軸周り方向に沿った外周面18cに略沿わせるように、半円弧状に湾曲して形成されるもので、左右方向に沿った幅広の帯状とされている。この保持部51は、リテーナ6の本体7における各湾曲部8と協働して、インフレーター18の左右両端付近を保持する部位である。また、保持部51における外縁51aは、リテーナ6の本体7における湾曲部8の内縁9と同様に、ロアケース45を構成する板金素材における板厚自体の厚さの端面を露出させて、インフレーター18の軸周り方向に沿った外周面18cに略沿った曲線状に、形成されている。
収納部本体47は、保持部51近傍となる部位において、保持部51にかけて前後・上下の幅寸法を狭めるように、構成されている。すなわち、収納部本体47における保持部51・保持部51間となる左右方向の中間部位47aは、インフレーター18との間における前後両側と下方側とに隙間Hを設けるように、構成されている(図1及び2参照)。この収納部本体47は、エアバッグ4の展開膨張時において、インフレーター18のガス吐出口18a・ガス吐出口18bから吐出された膨張用ガスにより外方に押圧されるような態様となって、保持部51・保持部51間となる中間部位47aにおける左右方向の中央付近を外方に突出させるように、略樽型状に、塑性変形することとなる(図9参照)。また、収納部本体47は、前後方向の幅寸法を、アッパケース37の底壁部40に形成される開口部40aに挿通可能な寸法に、設定されている。ロアケース45における底壁部50側には、図1及び図2の二点鎖線に示すごとく、ケース31を車両のボディ側に取り付けるブラケット45aが、配設されている。
取付部53は、段差部(取付座)35を構成する部位であり、収納部本体47の左右両端付近に配置されている。各取付部53は、それぞれ、収納部本体47における側壁部48上端の近傍において、アッパケース37の底壁部40に沿うように、外方(左右方向側)に向かって突出して形成される2つのフランジ部54と、フランジ部54とフランジ部54との間を連結するように配置される連結部55と、を備える構成とされている。各フランジ部54には、リテーナ6のボルト15を挿通可能な挿通孔54aが、形成されている。また、各フランジ部54は、車両搭載時において、アッパケース37の底壁部40の上側に位置することとなる。各連結部55は、アッパケース37の周壁部38における左壁部38c・右壁部38dの内周側近傍に配置されるもので、リテーナ6の本体7における湾曲部8に対応して、略半円弧状に湾曲している。右側に位置する連結部55Rには、リテーナ6の湾曲部8Rに形成される係止爪8aを挿通可能な貫通孔55aが、形成されている。
各補強部材58は、アッパケース37における底壁部40の下方に配置されており、それぞれ、左右方向に沿った長尺状とされて、左右方向の中央付近の断面を略逆U字状とするように、形成されている。各補強部材58の左右両端側には、図8に示すように、リテーナ6のボルト15を挿通可能な挿通孔58aが、形成されている。そして、各挿通孔58aの近傍であって、各挿通孔58aよりも中央側となる位置には、補強部材58の内縁を略U字形状に切り欠くような切欠部58cが、形成されている。この切欠部58cは、アッパケース37の底壁部40に形成される切欠部40dと、上下で略対応する位置に、形成されている。すなわち、各補強部材58は、図8に示すごとく、前後方向側(インフレーター18の軸直交方向側)の断面積を減少させるように、この切欠部58cによって、内縁側を切り欠かれることとなり、この補強部材58における切欠部58c近傍の部位が、アッパケース37の底壁部40に形成される切欠部40dの近傍となる部位とともに、変形予定部42を構成することとなる。また、各補強部材58には、リテーナ6の本体7におけるU字状部位10に形成される係止爪10aを挿通可能な貫通孔58bが、左右方向の略中央となる位置に、形成されている。
なお、実施形態のケース31では、アッパケース37、ロアケース45、及び、補強部材58は、ロアケース45の取付部53におけるフランジ部54をアッパケース37の底壁部40の上面側に位置させ、補強部材58・補強部材58を、アッパケース37の底壁部40の下面側に位置させた状態で、フランジ部54と底壁部40との所定箇所、及び、補強部材58と底壁部40との所定箇所を、それぞれ、スポット溶接により溶着させて、一体化されている。そして、実施形態のケース31では、アッパケース37の底壁部40、ロアケース45の取付部53、及び、補強部材58が、エアバッグ4の流入用開口4aの開口周縁4bを取り付ける段差部(取付座)35を構成することとなり、この段差部(取付座)35は、リテーナ6の本体7に対応して略四角環状に配置されることとなる。そして、段差部(取付座)35におけるリテーナ6のボルト15を挿通させる挿通孔40a(54a,58a)近傍であって挿通孔40aの中央側となる位置に、変形予定部42が、配設されている。
次に、実施形態のエアバッグ装置Mの車両への搭載について説明する。まず、各ボルト15、係止爪8a、及び、係止爪10aを、それぞれ、開口周縁4bから突出させるようにして、リテーナ6をエアバッグ4内に収納して、エアバッグ4を折り畳む。そして、折り畳んだエアバッグ4の周囲を、図示しない破断可能なラッピング材によりくるんでおく。なお、リテーナ6のボルト15と、係止爪8a・係止爪10aと、は、ラッピング材から突出させておく。また、インフレーター18を、ケース31の突出用開口31aから挿入し、インフレーター収納部33内に収納させておく。
そして、折り畳まれたエアバッグ4を、突出用開口31aから挿入し、ボルト15を、挿通孔54a及び挿通孔40aを介して、挿通孔58aから突出させるようにして、ケース31内に収納させる。このとき、リテーナ6の係止爪8aは貫通孔55aから突出され、係止爪10aは、貫通孔40cを介して貫通孔58bから突出されることとなる。その後、補強部材58から突出しているボルト15に、ナット16を締結させれば、折り畳まれたエアバッグ4とインフレーター18とをケース31に保持させることができる。
その後、ケース31にエアバッグカバー24を被せて、各係止爪部39を、前壁部28a及び後壁部28bに形成される係止孔28c周縁に係止させれば、エアバッグカバー24をケース31に組み付けることができて、エアバッグ組立体を形成することができる。そして、このエアバッグ組立体を、予め車両に搭載されているインパネ1の開口2から挿入し、各係止脚25aを開口2の周縁に係止させるとともに、ケース31のブラケット45aをボディ側に連結させる。そして、エアバッグ作動回路から延びる作動信号入力用のリード線20及びリード線22を、それぞれ、インフレーター18に接続させれば、エアバッグ装置Mを車両に搭載することができる。
そして、エアバッグ装置Mの作動時には、インフレーター18からの膨張用ガスがエアバッグ4内に流入して、エアバッグ4が膨張すれば、エアバッグ4は、破断予定部27を破断させて、エアバッグカバー24の各扉部26を前後両側に開かせ、開いて形成された突出用開口31aから、助手席に着座している乗員を保護可能に、大きく突出して膨張を完了させることとなる。
そして、実施形態のエアバッグ装置Mでは、エアバッグ4の展開膨張時において、エアバッグ4の開口周縁4bがケース31の突出用開口31a側に向かって引っ張られると、リテーナ6の本体7が、長手方向の両端側(左右両端側)に配置される変形予定部14の近傍部位を回転中心として、リテーナ6の本体7における湾曲部8の外縁(長手方向側の縁部)8bをケース31の突出用開口31a側に回転移動させるように、変形予定部14が塑性変形することとなる。そして、各湾曲部8は、図9に示すごとく、外縁8bを突出用開口31a側に向けるような移動に伴って、内縁9をインフレーター18の上部側外周面18ca側に向かって押し付けられるような態様となる。すなわち、実施形態のエアバッグ装置Mでは、エアバッグ4が、膨張時に、開口周縁4bをケース31の突出用開口31a側に向かって引っ張られるような態様となった際に、リテーナ6の本体7が塑性変形して、リテーナ6の本体7における湾曲部8の内縁9により、インフレーター18のガス吐出口18a・ガス吐出口18b近傍となる上部側外周面18caがシールされることとなる。そのため、エアバッグ4の展開膨張時に、リテーナ6の本体7とインフレーター18との間から膨張用ガスが漏れることを極力抑えることが可能となる。
したがって、実施形態のエアバッグ装置Mでは、リテーナ6における本体7のインフレーター18に対するシール性を確保して、ガス漏れを極力防止することができる。
また、実施形態のエアバッグ装置Mでは、リテーナ6の本体7における湾曲部8の内縁9を、湾曲部8を構成する板金素材における板厚自体の厚さの端面を露出させて、インフレーター18の軸周り方向に沿った外周面18c(上部側外周面18ca)に略沿った曲線状に構成している。すなわち、実施形態のエアバッグ装置Mでは、湾曲部8が、リブ等を設けず板金素材の板厚のみからなる平板状であることから、変形しやすく、インフレーター18の上部側外周面18ca側に向かって押し付けられるように移動した際に、容易に変形することとなる。また、湾曲部8の内縁9が、板金素材の板厚自体の厚さの端面を露出させて構成されることから、インフレーター18の外周面18c側に向かって押し付けられるように移動して変形した際に、図9に示す部分拡大図のごとく、内縁9端面の下端側のエッジの部分9aにより、インフレーター18の上部側外周面18caを線状にシールすることとなり、インフレーター18の上部側外周面18caを隙間なくシールすることができる。そのため、リテーナ6における本体7のインフレーター18に対するシール性を一層良好とすることができて、好ましい。勿論、このような点を考慮しなければ、湾曲部の内縁に凹凸を設けるように構成したリテーナや、あるいは、湾曲部の内縁の端面を、エッジ状とならないように、面取りした構成のリテーナを、使用してもよい。
さらに、実施形態のエアバッグ装置Mでは、変形予定部14を、ボルト15よりも、左右方向の中央側に、配置させていることから、始点となる変形予定部14から、突出用開口31a側に引っ張られるエアバッグ4とともに引っ張られる力点としてのリテーナ6の本体7における長手方向(左右方向)の端部までの距離が大きくなることから、変形予定部14が小さな力で変形しやすく、さらには、作用点となる湾曲部8の内縁9を、強い力で、インフレーター18の外周面18c側に向かって押し付けることができて、好ましい。勿論、このような点を考慮しなければ、各ボルト15を、変形予定部14よりも左右方向の端部側となる位置に、配置させる構成としてもよい。
さらにまた、実施形態のエアバッグ装置Mでは、ケース31の段差部(取付座)35側にも、エアバッグ4の展開膨張時に塑性変形する変形予定部42が、配設されている。すなわち、実施形態のエアバッグ装置Mでは、エアバッグ4の展開膨張時に、リテーナ6の本体7における変形予定部14が、湾曲部8の外縁8bを突出用開口31a側に向けるように塑性変形する際に、ケース31の段差部35も、本体7の変形に追従して、変形予定部42の部位において、段差部35の左右方向の端部側を突出用開口31a側に向けるように、塑性変形することとなる。そのため、リテーナ6の本体7に加えて、ケース31側も変形することとなり、リテーナ6の本体7とケース31とをボルト15により一体的に締結させる構成としても、ケース31側を変形させることにより、リテーナ6の本体7を支障なく変形させることができて、好ましい。
さらにまた、実施形態のエアバッグ装置Mでは、変形予定部14を、リテーナ6の本体7において、インフレーター18の軸直交方向側における断面積を減少させて応力集中を生じやすい断面減少部とするように、切欠部40dを配置させて構成していることから、エアバッグ4の展開膨張時に、所定の力が作用すれば、変形予定部14を容易に変形させることが可能となって、好ましい。
特に、実施形態のケース31では、変形予定部42を構成する底壁部40の切欠部40d近傍に、下方に突出する補強リブ41が配置されていることから、この切欠部40dの部位に、より応力集中が生じ易く、変形予定部42を円滑に塑性変形させることができる。
なお、実施形態では、ケース31が、底壁部40の下部側に補強部材58を配置させて、段差部(取付座)35の部位の強度を大きくするように、構成されているが、実施形態のケース31では、補強部材58にも、変形予定部42を構成する切欠部58cを形成していることから、エアバッグ4の展開膨張時に、この段差部35を、リテーナ6の本体7の変形に追従して、支障なく塑性変形させることができる。
さらに、実施形態のエアバッグ装置Mでは、ケース31におけるインフレーター収納部33の長手方向の両端(左右方向の両端)側に、インフレーター18の軸周り方向に沿って湾曲して形成されて、インフレーター18の同一外径寸法に延びる外周面(ストレート部)18cを保持する保持部51を、備える構成としている。また、ケース31におけるインフレーター収納部において、保持部51・保持部51間となる中間部位47aが、インフレーター18との間における前後両側と下方側とに隙間Hを設けるように、構成されている。そして、実施形態のエアバッグ装置Mでは、エアバッグ4の展開膨張時に、この収納部本体47は、インフレーター18のガス吐出口18a・ガス吐出口18bから吐出された膨張用ガスにより外方に押圧されるような態様となって、保持部51・保持部51間となる中間部位47aにおける左右方向の中央付近を外方に突出させるように、略樽型状に、塑性変形することとなる。そして、この中間部位47aの変形を受けて、各保持部51が、それぞれ、外縁51aをインフレーター18の外周面18cに向かって押し付けるように移動することとなる。そのため、エアバッグ4の展開膨張時において、インフレーター収納部33に形成される保持部51によって、インフレーター18の下部側外周面18cbをシールすることができ、インフレーター収納部33とインフレーター18との間からも膨張用ガスが漏れることを抑えることができることから、ケース31からの膨張用ガスの漏れを一層抑えることが可能となる。勿論、このような点を考慮しなければ、ケースとして、インフレーター収納部が塑性変形しない構成のものを使用してもよい。
特に、実施形態のエアバッグ装置Mでは、保持部51における外縁51aが、リテーナ6の本体7における湾曲部8の内縁9と同様に、ロアケース45を構成する板金素材における板厚自体の厚さの端面を露出させて、インフレーター18の軸周り方向に沿った外周面18cに略沿った曲線状に、形成されている。そのため、収納部本体47における中間部位47aが塑性変形して、保持部51における外縁51aが、インフレーター18の下部側外周面18cb側に向かって押し付けられるように移動して変形した際に、図9に示す部分拡大図のごとく、外縁51a端面の下端側のエッジの部分51bにより、インフレーター18の下部側外周面18cbを線状にシールすることとなり、インフレーター18の下部側外周面18cbを隙間なくシールすることができて、好ましい。
なお、実施形態では、ケース31として、別体としたアッパケース37とロアケース45と補強部材58とを、所定箇所を溶接させることにより一体化させたものを使用したが、アッパケース37とロアケース45と補強部材58とを一体化させずに、リテーナ6のボルト15を利用して連結させる構成のケースを使用してもよく、さらには、ケースとして、エアバッグ収納部とインフレーター収納部とを一体的に構成したものを使用してもよい。
本発明の一実施形態である助手席用のエアバッグ装置の使用態様を示す車両前後方向の縦断面図である。 実施形態の助手席用エアバッグ装置における車両左右方向の縦断面図であり、図1のII−II部位を示す図である。 実施形態の助手席用エアバッグ装置に使用されるエアバッグ、リテーナ、インフレーター、及び、ケースを示す概略分解斜視図である。 実施形態の助手席用エアバッグ装置において、リテーナの係止爪付近を示す部分拡大断面図である。 実施形態の助手席用エアバッグ装置に使用されるリテーナの平面図である。 図5のVI−VI部位の断面図である。 実施形態の助手席用エアバッグ装置に使用されるケースのアッパケースの平面図である。 実施形態の助手席用エアバッグ装置に使用されるケースの補強部材の平面図である。 実施形態の助手席用エアバッグ装置において、エアバッグの展開膨張時のリテーナ及びケースの変形を示す概略断面図である。
符号の説明
4…エアバッグ、
4a…開口、
4b…開口周縁、
6…リテーナ、
7…本体、
8…湾曲部、
8b…外縁、
9…内縁、
14…変形予定部、
15…ボルト、
18…インフレーター、
18a・18b…ガス吐出口、
18c…外周面、
24…エアバッグカバー、
31…ケース、
32…エアバッグ収納部、
33…インフレーター収納部、
35…段差部(取付座)
42…変形予定部、
M…(助手席用)エアバッグ装置。

Claims (6)

  1. 膨張用ガスを流入させる略長方形状の流入用開口を備える袋状とされて、折り畳まれて収納されるエアバッグと、
    膨張用ガスを吐出可能なガス吐出口を備える構成とされて、該エアバッグに膨張用ガスを供給する円柱状のインフレーターと、
    前記エアバッグと前記インフレーターとを収納するケースと、
    前記エアバッグの前記流入用開口の周縁を前記ケースの取付座側に押えて、前記エアバッグを前記ケースに取り付けるとともに、前記インフレーターを前記ケースに保持させる略四角環状の板金製のリテーナと、
    を備える構成とされて、
    前記ケースが、エアバッグ突出用の開口を備えるとともに、長手方向を前記インフレーターの軸方向に沿わせて形成される略箱形状として、
    該突出用開口と対向する底壁側に配置されて前記インフレーターを収納するインフレーター収納部と、
    前記突出用開口側に配置されて、前記インフレーターの軸直交方向の断面において、前記インフレーター収納部との間に段差を設けるように周壁を拡開させて形成されるエアバッグ収納部と、
    から構成されるとともに、
    前記エアバッグ収納部に形成される段差部位を、前記エアバッグの流入用開口の周縁を取り付ける取付座とする構成とされ、
    前記リテーナが、長手方向を前記インフレーターの軸方向に沿わせて配置されるとともに前記エアバッグの流入用開口周縁を押える本体と、該本体における短手方向の両端側に複数配置されて前記本体を前記取付座に取り付けるボルトと、を備える構成とされ、
    前記リテーナの本体が、長手方向の両端側において前記インフレーターの軸周り方向に沿った外周面に略沿わせるように湾曲して形成されて、前記エアバッグにおける流入用開口の周縁を前記インフレーターの外周面に押えて配置される略帯状の湾曲部を、備える構成のエアバッグ装置であって、
    前記リテーナの本体における長手方向の両端側に、前記エアバッグの膨張時における前記流入用開口周縁の前記突出用開口側への引っ張り時に、塑性変形して、前記湾曲部の内縁を、それぞれ、前記インフレーターの外周面側に向かって押し付けるように移動可能とする変形予定部が、形成されていることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記湾曲部の内縁が、前記湾曲部を構成する板金素材における板厚自体の厚さの端面を露出させて、前記インフレーターの軸周り方向に沿った外周面に略沿った曲線状に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記変形予定部が、長手方向の端部側に配置される前記ボルトよりも、中央側に、配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のエアバッグ装置。
  4. 前記ケースの前記取付座側に、前記リテーナの本体の塑性変形時における前記湾曲部の内縁を前記インフレーターの外周面側に向かって押し付けるような移動とともに塑性変形可能とされる変形予定部が、形成されていることを特徴とする請求項3に記載のエアバッグ装置。
  5. 前記リテーナの前記変形予定部が、前記リテーナの本体において、前記インフレーターの軸直交方向側における断面積を減少させて応力集中を生じやすい断面減少部として、構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のエアバッグ装置。
  6. 前記インフレーター収納部が、長手方向の両端側に、前記インフレーターの軸周り方向に沿って湾曲して形成されて、前記インフレーターの下部外周側における同一外径寸法として延びるストレート部を保持する保持部を、備える構成とされ、
    前記インフレーター収納部における前記保持部間となる中間部位が、前記インフレーターとの間に隙間を設ける構成とされるとともに、前記エアバッグの展開膨張時に、前記インフレーターから吐出されて前記中間部位と前記インフレーターとの間に充満した膨張用ガスにより押圧されて、前記保持部における外縁を前記インフレーターの外周面側のストレート部に向かって押し付けるように移動可能に、塑性変形する構成とされていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のエアバッグ装置。
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