JP4301744B2 - 安全装置 - Google Patents

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JP4301744B2
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    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば二次電池などに使用される安全装置に係わり、更に詳しくは、異常時に生じた接点の開状態を確実に永続させる安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、過電流や過熱から本体装置や内部回路を保護するために周囲温度に感応して通電路の接点を開閉する安全装置がある。一般に、これらの安全装置には種々の形式のものがある。
【0003】
例をあげると、周囲温度が一定温度を超えると接点を開いて電流を遮断する開動作とその電流遮断後の一定以上の温度下降によって接点を閉じて通電する閉動作とを繰り返す自動復帰型や、一度開動作を行うとその開状態を保持し手動によってのみ閉状態に復帰する手動復帰型、さらには、一度開動作を行うとその開状態を抵抗による発熱で復帰を阻止する自己保持型などがある。また、1度限りの開動作を行う素子としてはヒューズがある。
【0004】
ところで、安全装置を必要とする異常状態として、例えば充電式の電池である二次電池の場合では、電池の端子間での短絡による過大な短絡電流や、過充電、過負荷による電池の異常発熱などがある。また、誤使用によっても同様の現象が生じることが想定されている。このような異常な状況を経過した二次電池は安全上からみて再使用することは好ましくない。したがって、そのような異常な状況が発生した後は、内蔵の安全装置を動作させて通電路の接点を開き、この開状態を永続させて本体装置(この例では二次電池)の再利用を禁止する方法が取られる場合が多い。
【0005】
この場合、安全装置としてヒューズ単独では、ヒューズの場合は溶融による開動作であるため、極端な異常ではない通常の定格付近で発生した異常に対して一度開動作を行ってしまうと、そのままでは復帰はできず、接点を閉状態に戻して本体装置を再使用するには新たなヒューズの交換を必要とし、この作業が面倒であるという問題があった。
【0006】
上記の手動復帰型は繰り返しが利き、手動であるだけに安全性も高いと言えるが、復帰するときの条件によってはかえって危険を伴う場合もあり、一概に安全であるとは言えない面も有している。また、この手動復帰型は装置の部品点数も多く大型化する傾向があり製品コストを押し上げる要因を含んでいる。また、自己保持型は、電源が接続されている限り開状態を維持できるが、開状態においても自己保持のための電流が別に流れるから、完全な遮断とは言えない面があり、この点で安全に対する更なる配慮が必要な構成となっている。
【0007】
したがって種々の点を総合すると自動復帰型が最も使い勝手が良いことになる。この場合、通常の定格付近の異常に対しては接点の開閉の繰り返しによって危険を回避し、極端な異常に対しては1回乃至数回の開閉動作後は、閉状態に復帰しない構成とすることが望ましい。
【0008】
図8(a),(b) は、それぞれ、そのような要求に対応すべく提案されている安全装置の構成の例を示す側断面図である。同図(a),(b) ともに固定接点1に可動接点2が当接して通電路の接点が閉じた状態を示している。可動接点2はバイメタル3の一端に取り付けられており、固定接点1は金属製固定支持部材4の一端に取り付けられている。バイメタル3及び金属製固定支持部材4の他端は、それぞれ外部端子5a及び5bに接続されている。そして、本体ハウジング内面の上記可動接点2が配設されているバイメタル3先端に対向する位置に凹部6が形成されており、この凹部6に感温可溶体7が充填されている。
【0009】
この安全装置は、通常の定格使用時には周囲温度の上下によって接点が開閉する。そして可動接点2が開いてバイメタル3の一端が上方に持ち上がったとき、その持ち上がったバイメタル3の一端を感温可溶体7が適正位置に抑止する。他方、異常な状態によって装置が過熱しバイメタル3の一端が上方に持ち上がって可動接点2が開いたときは、過熱したバイメタル3の一端からの熱で感温可溶体7が溶融して凹部6から除去され、これにより、バイメタル3の一端は感温可溶体7によって抑止されることなく凹部6に嵌入して係合する。このバイメタル3の一端と凹部6との係合は、一旦係合すると外れることがなく、これにより、周囲温度が下がってバイメタル3が復帰反転動作を行おうとしても変形出来ず、接点の開状態が永続するというものである。
【0010】
図9(a) は、他の安全装置の例を示す側断面図であり、同図(b) は、そのA−A′断面矢視拡大図である。同図(a),(b) に示す安全装置も、固定接点8に可動接点9が当接して通電路の接点は閉状態を示している。可動接点9はバイメタル10の一端に取り付けられており、固定接点8は金属製固定支持部材11の一端に取り付けられている。バイメタル10及び金属製固定支持部材11の他端は、それぞれ外部端子12a及び12bに接続されている。そして、熱可塑性の本体ハウジング13内面の上記可動接点9が配設されているバイメタル10先端に対向する位置に、本体ハウジング13と一体に形成された突起14が配設されている。
【0011】
この安全装置も、通常の定格使用時には周囲温度の上下によって接点が開閉する。そして、可動接点9が開いてバイメタル10の一端が上方に持ち上がっても、単に突起14に当接するのみであり、周囲温度が下がれば再び可動接点9が閉位置に復帰する。他方、異常な状態によって装置が過熱しバイメタル10の一端が上方に持ち上がって可動接点9が開いたときは、過熱したバイメタル10の一端からの熱で熱可塑性の突起14が溶融し、バイメタル10の一端を本体ハウジング13に融着させる。これにより、周囲温度が下がってバイメタル10が復帰反転動作を行おうとしても変形出来ず、接点の開状態が永続するというものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記溶融により感温可溶体7が除去された凹部6にバイメタル3の一端を係止させる方法は、嵌入と係止の動作の釣り合いを適正に調整するには高度の技術を要し実現が困難である。
【0013】
また、熱可塑性の突起14の溶融によってバイメタル10の一端を本体ハウジング13に融着させる方法は、小さな突起による融着の強度に不安があり、永続する確実な開状態が要求される場合には、安全装置の構造としては疑問が残るものであった。
【0014】
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、特別異常時に生じた接点の開状態を確実に永続させる安全装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
先ず、請求項1記載の発明の安全装置は、一面が開口する箱状の本体ハウジングと、該本体ハウジングの前記開口を覆うカバー部材とにより形成される空間内に、固定接点を備えた一端を前記本体ハウジングの内底部に固定され、他端を外部接続のための第1の端子として前記本体ハウジングの外部に露出する第1の固定導体と、該第1の固定導体の前記固定接点に対向する位置に可動接点を備え、他端を前記本体ハウジング内において外部接続のための第2の端子として前記本体ハウジングの外部に露出する第2の固定導体に固定して接続された可動板と、該可動板と前記カバー部材との間に配置されたバイメタルとを備え、周囲温度が設定温度を上下することに応じて反り返り方向を反転する上記バイメタルにより上記可動接点が上記固定接点と接離して電気回路を開閉するスイッチ部を備えた安全装置であって、上記可動接点を備えた可動板の先端部の上記可動接点と反対側に形成され、上記スイッチ部の接点が開放されたとき上記カバー部材の裏面に当接すべく上記カバー部材の裏面を押圧する当接面と、該当接面と上記カバー部材の裏面との間に配設された絶縁性の熱可塑性樹脂部材と、を備え、該熱可塑性樹脂部材は、第1の熱可塑性樹脂部材に該第1の熱可塑性樹脂部材よりも熱変形温度の低い第2の熱可塑性樹脂部材を貼り合わせて成り、前記第1の熱可塑性樹脂部材の面が前記スイッチ部側に配置され前記第2の熱可塑性樹脂部材の面が前記カバー部材側に配置され、上記バイメタルの反り返り方向反転により上記スイッチ部の接点が開放され上記可動板の上記先端部の上記当接面が上記カバー部材の裏面に前記熱可塑性樹脂部材を介して押圧した際に上記当接面が定格を超える温度であるとき該当接面の熱により溶融して、周囲温度が低下しても再度接点が閉じないように上記当接面を上記カバー部材の裏面に固着させるように構成される。
【0016】
そして、上記熱可塑性樹脂部材は、例えば請求項2記載のように、上記第2の熱可塑性樹脂部材の面を本体ハウジングの開口部の縁部に接着され、上記カバー部材は上記熱可塑性樹脂部材の上から上記本体ハウジングの開口部を覆って配設されて構成される。
【0017】
次に、請求項3記載の発明の安全装置は、一面が開口する箱状の本体ハウジングと、該本体ハウジングの前記開口を覆うカバー部材とにより形成される空間内に、固定接点を備えた一端を前記本体ハウジングの内底部に固定され、他端を外部接続のための第1の端子として前記本体ハウジングの外部に露出する第1の固定導体と、該第1の固定導体の前記固定接点に対向する位置に可動接点を備え、他端を前記本体ハウジング内において外部接続のための第2の端子として前記本体ハウジングの外部に露出する第2の固定導体に固定して接続された可動板と、該可動板と前記カバー部材との間に配置されたバイメタルとを備え、周囲温度が設定温度を上下することに応じて反り返り方向を反転する上記バイメタルにより上記可動接点が上記固定接点と接離して電気回路を開閉するスイッチ部を備えた安全装置であって、上記可動接点を備えた可動板の先端部の上記可動接点と反対側に形成され、上記スイッチ部の接点が開放されたとき上記カバー部材の裏面に当接すべく上記カバー部材の裏面を押圧する当接面と、該当接面に配設された絶縁性の熱可塑性樹脂部材と、を備え、該熱可塑性樹脂部材は、上記バイメタルの反り返り方向反転により上記スイッチ部の接点が開放され上記可動板の上記先端部の上記当接面が上記カバー部材の裏面に前記熱可塑性部材を介して押圧した際に上記当接面が定格を超える温度であるとき該当接面の熱で溶融して、周囲温度が低下しても再度接点が閉じないように上記当接面を上記カバー部材の裏面に固着させるように構成される。
【0019】
また、請求項4記載の発明の安全装置は、一面が開口する箱状の本体ハウジングと、該本体ハウジングの前記開口を覆うカバー部材とにより形成される空間内に、固定接点を備えた一端を前記本体ハウジングの内底部に固定され、他端を外部接続のための第1の端子として前記本体ハウジングの外部に露出する第1の固定導体と、該第1の固定導体の前記固定接点に対向する位置に可動接点を備え、他端を前記本体ハウジング内において外部接続のための第2の端子として前記本体ハウジングの外部に露出する第2の固定導体に固定して接続された可動板と、該可動板と前記カバー部材との間に配置されたバイメタルとを備え、周囲温度が設定温度を上下することに応じて反り返り方向を反転する上記バイメタルにより上記可動接点が上記固定接点と接離して電気回路を開閉するスイッチ部を備えた安全装置であって、上記バイメタルのほぼ中心位置に当たる前記本体ハウジングの底部に、上記バイメタルの反り返り方向反転の支点を形成する合成樹脂の突起を備え、該突起は、上記バイメタルの反転により上記接点が開いた際に上記バイメタルが定格を超える温度であるとき該バイメタルの熱により溶融し該バイメタルに接着して、周囲温度が低下しても再度接点が閉じないように上記バイメタルを反転形状のまま維持するように構成される。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1(a),(b) は、第1の実施の形態における安全装置の側断面図であり、同図(a) は閉動作時の状態を示し、同図(b) は開動作時の状態を示している。同図(a),(b) に示すように、この安全装置15は、浅い長方形の枡状の本体ハウジング16の長手方向(図の左右方向)両端部にそれぞれ外部端子17a及び17bを備え、本体ハウジング16の内部には、上記外部端子17aにハウジング壁内を介して接続する固定接点18と、同じく外部端子17bにハウジング壁内と可動板19を介して接続する可動接点20が配設されている。
【0023】
可動板19の上記外部端子17bに接続する一端は支持部21により本体ハウジング16に固定され、可動接点20が配設されている他端には、可動接点20と反対側に、切り込みと折り曲げによって形成された当接面22を備えている。そして、その当接面22と上記の切り込みと折り曲げによって段差を形成された可動板19の段差部との間に一端を挿入されたバイメタル23が本体ハウジング16の長手方向に延在して配置されている。
【0024】
このバイメタル23は、平常温度では同図(a) に示すように下に反り返って上に凸状態であり、その凸部をカバー部材24のほぼ中央部に形成されている下に凸状部分に当接させて、可動接点20が配設されている可動板19端部を押し下げている。これにより、可動接点20が固定接点18に圧接して接点が閉じている。
【0025】
上記のカバー部材24は、金属または硬質の樹脂からなり、このカバー部材24の裏面と上記の当接面22との間には、熱可塑性樹脂部材が配設される。本例において、熱可塑性樹脂部材25は熱可塑性樹脂フィルムであり、カバー部材24が金属製であるときは絶縁性の樹脂フィルムで構成され、本例では、予めカバー部材24の裏面に貼着される。
【0026】
この熱可塑性樹脂部材25は、適宜の接着材(又は接着剤)で接着してもよく、あるいは熱可塑性樹脂部材25自体が粘性による接着作用を発揮する温度(以下、これを熱変形温度という)で熱圧着により接着するようにしてもよい。また、フィルムを貼着するのではなく、同樹脂を高熱で溶融してカバー部材24の裏面に塗布するようにしてもよく、吹き付けでも良い。
【0027】
この安全装置15は、平常の定格使用状態で周囲温度が予め決められた一定の温度を越えて上昇すると、バイメタル23が同図(b) に示すように反転し、上に反り返って下に凸状態になる。このとき、その凸状態になったバイメタル23の下面ほぼ中央部には、本体ハウジング16と一体に形成され、可動板19の切り欠き孔19−1を貫通して上方に突設されている支点部26が当接する。これにより、バイメタル23は上に押し上げられるように支持されて、可動板19の当接面22と段差部との間に挿入されている端部により、可動接点20が配設されている可動板19端部を押し上げ、これにより、一方では可動接点20が開放され、他方では当接面22が熱可塑性樹脂部材25を介してカバー部材24裏面に押圧される。
【0028】
上記のような平常定格時の使用状態では、安全装置15の動作温度は通常100℃以下に設定されているため、接点部(可動接点20、固定接点18)の温度上昇はあまり大きくはならない。したがって、バイメタル23が同図(b) のように反転する平常定格時の周囲温度では、当接面22から熱可塑性樹脂部材25に伝達される温度は熱可塑性樹脂部材25の熱変形温度以下である。このため熱可塑性樹脂部材25の状態に変化は無く、周囲温度が低下すると、バイメタル23は再び反転復帰して、全体が同図(a) に示す閉状態に戻る。
【0029】
ところが、接点に過電流が流れる、あるいは周囲温度が定格温度をはるかに超えるなどの特別異常状態が発生すると、バイメタル23の反転によって接点が開くとともに、それまでの過電流による接点の過熱、定格温度を超える周囲の過熱、あるいは開放時の接点間の過電流遮断の高温アークによって、可動接点20が配設されている可動板19端部、すなわち当接面22が過熱状態、つまり、その温度が熱可塑性樹脂部材25の熱変形温度以上となり、同図(b) に示すように当接面22が熱可塑性樹脂部材25を介してカバー部材24裏面に押圧されたとき過熱状態の当接面22の熱変形温度以上の熱により溶融状態となった熱可塑性樹脂部材25が当接面22に粘着し、温度の低下によって固結して、当接面22をカバー部材24裏面に接着させる。
【0030】
当接面22は広く形成されているため上記の接着力は極めて強固であり、さらに接着力を確保する為当接面22の少なくとも一部に凹凸を設けても良く、この後バイメタル23が周囲温度の低下によって反転復帰しようとしても、当接面22のカバー部材24裏面への接着が強固の維持されて、接点が閉じることが無い。このように、接点の開状態が継続して周囲温度の変化による接点の周期的開閉動作が停止され、これにより、例えば二次電池等の本体装置が特別異常の事故等を経過した後は、再び使用されることが防止される。
【0031】
図2(a),(b) は、第2の実施の形態における安全装置の側断面図であり、同図(a) は閉動作時の状態を示し、同図(b) は開動作時の状態を示している。尚、図2(a),(b) において、図1(a),(b) に示した安全装置と同一の構成部分には、説明に必要な部分にのみ図1(a),(b) と同一の番号を付与して示し、異なる部分には新たな番号を付与して示している。
【0032】
図2(a),(b) に示すように、カバー部材24の裏面と当接面22との間には(本例では当接面22との間だけでなく全面にわたっている)、第1の熱可塑性樹脂部材27と第2の熱可塑性樹脂部材28からなる二層構造の熱可塑性樹脂部材29が配置されている。上記第1及び第2の熱可塑性樹脂部材は共に熱可塑性フィルムであり、第1の熱可塑性樹脂部材(フィルム)27の一面に熱可塑性樹脂部材(フィルム)28を貼り合わせたものである。
【0033】
上記第1の熱可塑性樹脂部材27の面は、当接面22に対向しており、その熱変形温度は、図1(a),(b) に示した熱可塑性樹脂部材25の場合と同様に、当接面22の異常温度で容易に軟化して粘着性を発揮するように調整されている。他方の第2の熱可塑性樹脂部材28の面はカバー部材24の裏面に対面しており、その熱変形温度は、第1の熱可塑性樹脂部材27の熱変形温度よりも低く設定されている。 上記第1の熱可塑性樹脂部材27の材料としては、ポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリオレフィン、ナイロン、ポリプロピレン、フツ素系樹脂等のフィルムを用いることができる。また、第2の熱可塑性樹脂部材28の材料としては、一般的にホットメルトと呼ばれる材料の他、上記第1の熱可塑性樹脂部材27の材料と同様のものを、より低い熱変形温度となるようにしたものを使用するようにしてもよい。
【0034】
本例の構成では、上記二層構造の熱可塑性樹脂部材29を予めカバー部材24の裏面に貼着しておく必要はなく、単にカバー部材24の裏面と当接面22との間にくるように配置しておくだけでも良い。この場合、第2の熱可塑性樹脂部材28の端部の面を、本体ハウジング16の開口部の縁部上面に接着しておくだけでよい。そして、カバー部材24は熱可塑性樹脂部材29の上から本体ハウジング16の開口部を覆って配設する。
【0035】
上記第2の熱可塑性樹脂部材28の本体ハウジング16縁部への接着方法として、適宜の接着材を用いてもよく、熱圧着してもよく、また、後述するように、本体ハウジング16が適宜の樹脂から成る場合には、レーザ光を用いて接着することもできる。いずれにしても、当接面22と対向する部分で熱可塑性樹脂部材29がカバー部材24裏面に必ずしも接着している必要はない。
【0036】
この図2(a),(b) に示す本例の構成において、平常時の定格動作におけるバイメタル23による固定接点18に対する可動接点20の開閉動作、及び当接面22による熱可塑性樹脂部材29を介してのカバー部材24裏面への押圧動作は、図1(a),(b) の場合と同様である。
【0037】
そして、本例において、接点に過電流が流れる、あるいは周囲温度が定格温度をはるかに超えるなどの異常状態が発生すると、図1(b) の場合と同様に当接面22が過熱状態で二層構造の熱可塑性樹脂部材29を介してカバー部材24裏面に押圧される。これにより、熱可塑性樹脂部材27が熱変形温度を超えて当接面22に融着するとともに、当接面22からやや低くなった熱が伝導される熱可塑性樹脂部材28も、熱変形温度が低く設定されていることにより容易に軟化又は溶融してカバー部材24裏面に貼着する。
【0038】
これにより、当接面22が熱可塑性樹脂部材27及び28を介してカバー部材24裏面に固着される。バイメタル23が周囲温度の低下によって反転復帰しようとしても、当接面22のカバー部材24裏面への接着により接点が閉じることが無く、接点の開状態が維持される。
【0039】
図3(a),(b) は、第3の実施の形態における安全装置の側断面図であり、同図(a) は閉動作時の状態を示し、同図(b) は開動作時の状態を示している。尚、図3(a),(b) において、図1(a),(b) に示した安全装置と同一の構成部分には、説明に必要な部分にのみ図1(a),(b) と同一の番号を付与して示し、異なる部分には新たな番号を付与して示している。
【0040】
図3(a),(b) に示すように、カバー部材24の裏面と当接面22との間には、熱可塑性樹脂部材30が当接面22に貼着して設けられる。この場合の熱可塑性樹脂部材30の当接面22への貼着は、印刷、塗布、吹さ付け等いずれかの方法で容易に形成することができる。
【0041】
この図3(a),(b) に示す本例の構成においても、平常時の定格動作におけるバイメタル23による固定接点18に対する可動接点20の開閉動作、及び当接面22による熱可塑性樹脂部材30を介してのカバー部材24裏面への押圧動作は図1(a),(b) の場合と同様である。
【0042】
そして、本例において、接点に過電流が流れる、あるいは周囲温度が定格温度をはるかに超えるなどの異常状態が発生すると、図1(b) の場合と同様に当接面22が過熱状態で熱可塑性樹脂部材30をカバー部材24裏面に押圧する。これにより、熱可塑性樹脂部材30がカバー部材24裏面に融着して当接面22をカバー部材24裏面に固定する。この場合も、バイメタル23が周囲温度の低下によって反転復帰しようとしても、当接面22のカバー部材24裏面への接着により接点が閉じることが無く、接点の開状態が維持される。
【0043】
図4(a),(b) は、第4の実施の形態における安全装置の側断面図であり、同図(a) は閉動作時の状態を示し、同図(b) は開動作時の状態を示している。尚、図4(a),(b) において、図1(a),(b) に示した安全装置と同一の構成部分には、説明に必要な部分にのみ図1(a),(b) と同一の番号を付与して示し、異なる部分には新たな番号を付与して示している。
【0044】
図4(a),(b) に示すように、カバー部材24の裏面と当接面22との間には、熱可塑性樹脂部材31がカバー部材24裏面の当接面22との対向部に貼着して設けられる。この場合の熱可塑性樹脂部材31のカバー部材24裏面への貼着も、印刷、塗布、吹さ付け等いずれかの方法で容易に形成することができる。
【0045】
本例では、熱可塑性樹脂部材31がカバー部材24裏面に貼着されている点が、熱可塑性樹脂部材30を当接面22に貼着して設けた図3(a),(b) の場合と異なるのみであり、平常定格時の動作及び特別異常時の動作は、図3(a),(b) の場合と同様である。
【0046】
図5(a),(b) は、第5の実施の形態における安全装置の側断面図であり、同図(a) は閉動作時の状態を示し、同図(b) は開動作時の状態を示している。尚、図5(a),(b) において、図1(a),(b) に示した安全装置と同一の構成部分には、説明に必要な部分にのみ図1(a),(b) と同一の番号を付与して示し、異なる部分には新たな番号を付与して示している。
【0047】
本例は、図5(a) に示すように、カバー部材24の裏面と当接面22との間に熱可塑性樹脂部材が配置されていない構成となっている。そして、本例では、本体ハウジング16と一体に成形され、反転したバイメタル23を支持すべく上方に突設された支点部26が、熱可塑性樹脂によって形成されている。 尚、この場合、支点部26を本体ハウジング16と一体に成形するのではなく、同一部分に、本体ハウジング16とは別体に構成してもよい。また、成形材料も、ナイロン、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、液晶ポリマ等、幅広く任意のものを選択して使用できる。
【0048】
本例も平常定格時の動作は図1乃至図4に示した安全装置と同一であるが、特別異常時にバイメタル23が反転して可動接点20が、図5(b) に示すように開いたとき、これとともにバイメタル23の反転した凸状下部に圧接した支点部26が、可動接点20や可動板19と同様に過熱状態となっているバイメタル23の熱によって溶融し、バイメタル23下面に融着し、固結して、バイメタル23の反転形状を固定化させる。
【0049】
これにより、温度が低下してもバイメタル23の復帰反転動作が禁止され、接点の開状態が維持されて、特別異常の使用環境を経過した本体装置の再使用が防止される。
尚、特には図示しないが、可動板19自体を所定温度で変形するTi−Ni系やCu−Zn−Al系などの形状記憶合金で構成し、その所定温度をバイメタル23の反転温度以上に設定すると、平常定格時では図1乃至図5の場合と同様に開閉動作を繰り返し、特別異常状態では、可動板19及びバイメタル23とも過熱状態となるので、可動板19を構成している形状記憶合金が開状態を保持することができる。この場合も、温度が低下してもバイメタル23の復帰反転動作が禁止され、接点の開状態が維持されて、特別異常の使用環境を経過した本体装置の再使用が防止される。
【0050】
図6(a),(b) は、第6の実施の形態における安全装置の側断面図であり、同図(a) は閉動作時の状態を示し、同図(b) は開動作時の状態を示している。尚、図6(a),(b) において、図1(a),(b) に示した安全装置と同一の構成部分には、説明に必要な部分にのみ図1(a),(b) と同一の番号を付与して示し、異なる部分には新たな番号を付与して示している。
【0051】
本例も、図6(a) に示すように、カバー部材24の裏面と当接面22との間に熱可塑性樹脂部材は配置されていない。また、本例では、本体ハウジング16と一体に成形されている支点部26は熱可塑性樹脂ではない。代って本例では、固定接点18の近傍に配置され、可動接点20を備えた可動板19の先端部近傍に対峙して、熱可塑性発泡樹脂32が配設される。この熱可塑性発泡性樹脂32の形成は、熱可塑性樹脂に発泡剤を添加する又は微細な気泡を分散させることによって形成することができる。
【0052】
この構成において、平常定格時の動作は図1乃至図4に示した安全装置と同一である。そして、特別異常時には、バイメタル23が反転して可動接点20が、図6(b) に示すように開いたとき、過熱状態の周囲温度によって熱可塑性発泡樹脂32が溶融して発泡する。そして、この発泡した盛り上がり部32−1が、周囲温度が低下したことによるバイメタル23の復帰反転動作に拘わりなく可動板先19端部の変形を抑止する。これにより、この場合も特別異常状態が発生後は、接点の開状態が維持される。
【0053】
図7は、図2(a),(b) に示した二層構造の熱可塑性フィルム29を本体ハウジング16に接着する方法の一例を示す図である。本例は、高融点材料からなる成形品である本体ハウジング16に、比較的高融点の第1の熱可塑性樹脂フィルム28を接着するものであり、このフィルムの反対側面には低融点の第2の熱可塑性樹脂フィルム28が貼り合わせられているため、熱圧着では接着加工に困難が伴う。
【0054】
そこで、二層のフィルムが共に光透過性であれば、0.6μmから1.2μmの波長のレーザ光33で、二層のフィルムを透過させ、本体ハウジング16縁部の接着面を溶融させて、二層のフィルムを本体ハウジング16側に接着する事ができる。
【0055】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、可動接点のある可動板端部に広い当接面を形成し、この面とカバー部材との間に熱可塑性部材を設けるだけで、通常定格時の動作では周囲温度の上下に対応する接点の開閉動作を繰り返し、特別異常時の動作に於いては接点を開放状態に維持して機能を停止することができるので、簡単な構成の安全装置を用いて、特別異常状態により機能に不具合を生じた虞のある本体機器を継続して再使用する危険を回避することが容易にできるようになる。
【0056】
また、熱可塑性樹脂部材を介装するだけであるので、安全装置の各部の構成を変更することなく、熱変形温度の異なる熱可塑性樹脂部材を種々代えて使用することにより、種々の異常状態の程度に対応する安全装置を容易に提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における安全装置の側断面図であり、(a) は閉動作時の状態を示す図、(b) は開動作時の状態を示す図である。
【図2】第2の実施の形態における安全装置の側断面図であり、(a) は閉動作時の状態を示す図、(b) は開動作時の状態を示す図である。
【図3】第3の実施の形態における安全装置の側断面図であり、(a) は閉動作時の状態を示す図、(b) は開動作時の状態を示す図である。
【図4】第4の実施の形態における安全装置の側断面図であり、(a) は閉動作時の状態を示す図、(b) は開動作時の状態を示す図である。
【図5】第5の実施の形態における安全装置の側断面図であり、(a) は閉動作時の状態を示す図、(b) は開動作時の状態を示す図である。
【図6】第6の実施の形態における安全装置の側断面図であり、(a) は閉動作時の状態を示す図、(b) は開動作時の状態を示す図である。
【図7】二層構造の熱可塑性フィルムを本体ハウジングに接着する方法の一例を示す図である。
【図8】 (a),(b) はそれぞれ従来の安全装置の例を示す側断面図である。
【図9】 (a) は従来の他の安全装置の例を示す側断面図、(b) はそのA−A′断面矢視拡大図である。
【符号の説明】
1、8 固定接点
2、9 可動接点
3、10 バイメタル
4、11 金属製固定支持部材
5a、 5b、12a、12b 外部端子
6 凹部
7 感温可溶体
13 本体ハウジング
14 突起
15 安全装置
16 本体ハウジング
17a、17b 外部端子
18 固定接点
19 可動板
19−1 切り欠き孔
20 可動接点
21 支持部
22 当接面
23 バイメタル
24 カバー部材
25 熱可塑性樹脂部材(フィルム)
26 支点部
27 第1の熱可塑性樹脂部材(フィルム)
28 第2の熱可塑性樹脂部材(フィルム)
29 二層構造の熱可塑性部材
30、31 熱可塑性樹脂部材
32 熱可塑性発泡樹脂
32−1 発泡盛り上がり部

Claims (4)

  1. 一面が開口する箱状の本体ハウジングと、該本体ハウジングの前記開口を覆うカバー部材とにより形成される空間内に、固定接点を備えた一端を前記本体ハウジングの内底部に固定され、他端を外部接続のための第1の端子として前記本体ハウジングの外部に露出する第1の固定導体と、該第1の固定導体の前記固定接点に対向する位置に可動接点を備え、他端を前記本体ハウジング内において外部接続のための第2の端子として前記本体ハウジングの外部に露出する第2の固定導体に固定して接続された可動板と、該可動板と前記カバー部材との間に配置されたバイメタルとを備え、周囲温度が設定温度を上下することに応じて反り返り方向を反転する前記バイメタルにより前記可動接点が前記固定接点と接離して電気回路を開閉するスイッチ部を備えた安全装置であって、
    前記可動接点を備えた可動板の先端部の前記可動接点と反対側に形成され、前記スイッチ部の接点が開放されたとき前記カバー部材の裏面に当接すべく前記カバー部材の裏面を押圧する当接面と、
    該当接面と前記カバー部材の裏面との間に配設された絶縁性の熱可塑性樹脂部材と、
    を備え、
    該熱可塑性樹脂部材は、
    第1の熱可塑性樹脂部材に該第1の熱可塑性樹脂部材よりも熱変形温度の低い第2の熱可塑性樹脂部材を貼り合わせて成り、前記第1の熱可塑性樹脂部材の面が前記スイッチ部側に配置され前記第2の熱可塑性樹脂部材の面が前記カバー部材側に配置され、
    前記バイメタルの反り返り方向反転により前記スイッチ部の接点が開放され前記可動板の前記先端部の前記当接面が前記カバー部材の裏面を前記熱可塑性樹脂部材を介して押圧した際に前記当接面が定格を超える温度であるとき該当接面の熱により溶融して、周囲温度が低下しても再度接点が閉じないように前記当接面を前記カバー部材の裏面に固着させる、
    ことを特徴とする安全装置。
  2. 前記熱可塑性樹脂部材は、前記第2の熱可塑性樹脂部材の面を本体ハウジングの開口部の縁部に接着され、前記カバー部材は前記熱可塑性樹脂部材の上から前記本体ハウジングの開口部を覆って配設されることを特徴とする請求項記載の安全装置。
  3. 一面が開口する箱状の本体ハウジングと、該本体ハウジングの前記開口を覆うカバー部材とにより形成される空間内に、固定接点を備えた一端を前記本体ハウジングの内底部に固定され、他端を外部接続のための第1の端子として前記本体ハウジングの外部に露出する第1の固定導体と、該第1の固定導体の前記固定接点に対向する位置に可動接点を備え、他端を前記本体ハウジング内において外部接続のための第2の端子として前記本体ハウジングの外部に露出する第2の固定導体に固定して接続された可動板と、該可動板と前記カバー部材との間に配置されたバイメタルとを備え、周囲温度が設定温度を上下することに応じて反り返り方向を反転する前記バイメタルにより前記可動接点が前記固定接点と接離して電気回路を開閉するスイッチ部を備えた安全装置であって、
    前記可動接点を備えた可動板の先端部の前記可動接点と反対側に形成され、前記スイッチ部の接点が開放されたとき前記カバー部材の裏面に当接すべく前記カバー部材の裏面を押圧する当接面と、
    該当接面に配設された絶縁性の熱可塑性樹脂部材と、
    を備え、
    該熱可塑性樹脂部材は、前記バイメタルの反り返り方向反転により前記スイッチ部の接点が開放され前記可動板の前記先端部の前記当接面が前記カバー部材の裏面に前記熱可塑性部材を介して押圧した際に前記当接面が定格を超える温度であるとき該当接面の熱で溶融して、周囲温度が低下しても再度接点が閉じないように前記当接面を前記カバー部材の裏面に固着させる、
    ことを特徴とする安全装置。
  4. 一面が開口する箱状の本体ハウジングと、該本体ハウジングの前記開口を覆うカバー部材とにより形成される空間内に、固定接点を備えた一端を前記本体ハウジングの内底部に固定され、他端を外部接続のための第1の端子として前記本体ハウジングの外部に露出する第1の固定導体と、該第1の固定導体の前記固定接点に対向する位置に可動接点を備え、他端を前記本体ハウジング内において外部接続のための第2の端子として前記本体ハウジングの外部に露出する第2の固定導体に固定して接続された可動板と、該可動板と前記カバー部材との間に配置されたバイメタルとを備え、周囲温度が設定温度を上下することに応じて反り返り方向を反転する前記バイメタルにより前記可動接点が前記固定接点と接離して電気回路を開閉するスイッチ部を備えた安全装置であって、
    前記バイメタルのほぼ中心位置に当たる前記本体ハウジングの底部に、前記バイメタルの反り返り方向反転の支点を形成する合成樹脂の突起を備え、
    該突起は、前記バイメタルの反転により前記接点が開いた際に前記バイメタルが定格を超える温度であるとき該バイメタルの熱により溶融し該バイメタルに接着して、周囲温度が低下しても再度接点が閉じないように前記バイメタルを反転形状のまま維持する、
    ことを特徴とする安全装置。
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