JP3985820B2 - 感温型回路遮断膜装置とこれを用いた通電回路装置 - Google Patents

感温型回路遮断膜装置とこれを用いた通電回路装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3985820B2
JP3985820B2 JP2004341327A JP2004341327A JP3985820B2 JP 3985820 B2 JP3985820 B2 JP 3985820B2 JP 2004341327 A JP2004341327 A JP 2004341327A JP 2004341327 A JP2004341327 A JP 2004341327A JP 3985820 B2 JP3985820 B2 JP 3985820B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
temperature
resin film
circuit breaker
sensitive circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004341327A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006155966A (ja
Inventor
裕久 日野
太郎 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2004341327A priority Critical patent/JP3985820B2/ja
Publication of JP2006155966A publication Critical patent/JP2006155966A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3985820B2 publication Critical patent/JP3985820B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fuses (AREA)

Description

本発明は、所定温度において確実に作動して回路を遮断する感温型回路遮断膜装置とこれを用いた通電回路装置に関するものである。
電流ヒューズ等の感温型回路遮断部品では、一般に、過電流が流れた場合に電気抵抗により導電材料が自己発熱し、溶融することにより回路が遮断される。そして、このような溶融性の導電材料としては、90℃程度で溶融する低融点金属が使用されている。(たとえば、特許文献1)
しかし、より低い温度で回路遮断効果を発揮するためには、鉛を多く用いる必要があり、環境負荷の面から鉛フリー材料への変更が望まれていた。また、火傷防止等の安全面を考慮すれば、より低い温度で作動することも望まれていた。
殊に、現状において実用的に使用されている各社の電子機器や電子部品にあっては、室温(約30℃以下)では安定に導通しても、35℃以上の温度では誤作動してしまう非常に熱に敏感なものも少くない。このため、35℃以上から60℃程度までのより低い温度においても応答性を有し、回路遮断の信頼性の高い感温型回路遮断膜装置の実現が望まれていた。そしてまた、従来の感温型回路遮断部品では、その構造上、小型化が困難であるという問題があったことから、小型化を可能とする装置構成の実現も望まれていた。
特開2000−138022号公報
本願発明は、以上のとおりの背景から、従来技術の問題点を解消し、35℃以上60℃程度までのより低い温度での確実な応答性を有し、小型化が可能な、新しい感温型回路遮断膜装置とこれを用いた通電回路装置を提供することを課題としている。
本願発明は、前記の課題を解決するものとして、以下のことを特徴としている。
第1:基板と、基板上に設けられた少くとも1対の電極と、該電極間に配設された樹脂フィルムと、電極間を連通するように配設された導電性パラフィン膜とを有する感温型回路遮断膜装置であって、樹脂フィルムは、導電性パラフィン膜をその上下部において挾み込み、導電性パラフィン膜の電極間連通方向の一端もしくは両端部において少くとも一部が袋閉じ状部を構成し、該樹脂フィルムは熱応答変形性を有し、導電性パラフィン膜は、該樹脂フィルムの変形温度よりも低い融点を有し、樹脂フィルムの熱応答変形により前記の袋閉じ状部で寸断されるものである感温型回路遮断膜装置。
第2:樹脂フィルムの一端において配置された袋閉じ状部は、導電性パラフィン膜を上下部において挾み込む一枚の樹脂フィルムの折りたたみ部として構成されている前記第1の感温型回路遮断装置。
第3:樹脂フィルムの一端において配置された袋閉じ状部は、導電性パラフィン膜を上下部において挾み込む二枚の樹脂フィルム端部の接合部として構成されている前記第1の感温型回路遮断装置。
第4:袋閉じ状部とは反対側の樹脂フィルムの端部は、電極および基板の少くともいずれかに固定されている前記第2または第3の感温型回路遮断装置。
第5:樹脂フィルムの袋閉じ状部は、一枚のリング状樹脂フィルムによる導電性パラフィン膜の上下部での挾み込みによって導電性パラフィン膜の両端部において構成されている前記第1の感温型回路遮断装置。
第6:リング状樹脂フィルムは、電極間において基板に固定されている感温型回路遮断装置。
第7:樹脂フィルムの端部の全体が閉じられた袋閉じ部において、導電性パラフィン膜は、電極間の連通方向の片側もしくは両側で、電極に固定される突片部を有している前記第1から第6のいずれかの感温型回路遮断装置。
第8:突片部には、電極間連通方向への切り込み部が設けられている前記第7の感温型回路遮断装置。
第9:突片部には、導電性パラフィン膜下部の樹脂フィルムを下側より挾み込む折りたたみ部が設けられている前記第7の感温型回路遮断装置。
第10:樹脂フィルムの端部の一部が閉じられた袋閉じ部において、導電性パラフィン膜には、この閉じられた部分が当接する切り欠き部もしくは段差部が設けられている前記第1から第6のいずれかの感温型回路遮断装置。
第11:樹脂フィルムの端部の全体が閉じられた袋閉じ部において、導電性パラフィン膜は、電極に連通固定された金属片もしくは金属棒の挾み込む部を有している前記第1から第6のいずれかの感温型回路遮断装置。
第12:樹脂フィルムの端部の一部が閉じられた袋閉じ部において、導電性パラフィン膜は、袋閉じ部の開口部分を介して導入された金属片もしくは金属棒と当接され、この金属片もしくは金属棒は電極と連通固定されている前記第1から第6のいずれかの感温型回路遮断装置。
第13:樹脂フィルムは、熱収縮フィルムである以上いずれかの感温型回路遮断膜装置。
第14:樹脂フィルムは、片面または両面があらかじめ粗化処理されたものである前記いずれかの感温型回路遮断膜装置。
第15:導電性パラフィン膜は、導電性フィラーとして銀を含有するものである前記いずれかの感温型回路遮断膜装置。
第16:上記いずれかの感温型回路遮断膜装置を構成の少くとも一部としている通電回路装置。
本願の前記第1の発明の感温型回路遮断膜装置によれば、導電性パラフィン膜と熱応答変形性の樹脂フィルムを用いて、導電性パラフィン膜をその上下部において樹脂フィルムが挾み込み、導電性パラフィン膜の電極間連通方向の一端もしくは両端部において少くとも一部が袋閉じ状部を構成する構造としていることから、通常では、電極間が導電性パラフィン膜により連通されて通電可能とされているが、35℃以上60℃程度という従来に比べてより低い温度であっても、所定温度まで加熱されると熱応答変形性の樹脂フィルムが変形するようにしているので、上下部の樹脂フィルムの大きな変形応力によって、溶融している、または溶融をはじめている導電性パラフィン膜が前記の袋閉じ状部で強制的に寸断され、電極間の通電が確実に遮断されることになる。このため、電流量に関わらずに温度上昇を感知して、従来に比べてより低い温度であっても、回路遮断効果が発揮される。
また、基板、電極、樹脂フィルム、そして導電性パラフィン膜の厚さを各々1mm以下にまで調整できることから小型化が可能とされる。
また、本願の前記第2から第6の発明の感温型回路遮断装置によれば、第1の発明の装置において、一枚の樹脂フィルムの折りたたみ部として、あるいは二枚の樹脂フィルムの接合部として、もしくはリング状の樹脂フィルムによって袋閉じ部が構成され、また電極もしくは基板への樹脂フィルムの固定によって、より確実に、導電性パラフィン膜が樹脂フィルムの変形にともなって、その袋閉じ部で強制的に寸断されることになる。
また、第7から第12の発明の感温型回路遮断装置においては、第1の発明の装置において、導電性パラフィン膜の特徴のある形状、構造によって、確実に、導電性パラフィン膜が樹脂フィルムの変形にともなってその袋閉じ部で寸断されることになる。
さらに前記第13の発明によれば、熱応答変形性樹脂フィルムとして特定温度で収縮する熱収縮フィルムを用いる。したがって、特定温度に達した場合には、樹脂フィルムが収縮し、電極間に形成された導電性パラフィン膜または電極−導電体間を連通させる導電性パラフィン部位が寸断され、通電が遮断される。
第14の発明によれば、熱応答変形性フィルムはあらかじめその片面もしくは両面が粗面化処理されていることから、導電性パラフィン膜とのすべり抵抗を大きくして、樹脂フィルムの変形をより確実に効率的に導電性パラフィン膜に作用させることができる。
第15の発明によれば、導電性パラフィンにおける導電性フィラーを銀とすることにより、高い導電性が得られるとともに、環境に配慮した鉛フリーの感温型回路遮断膜が得られる。
そして、前記第16の発明の通電回路では、前記の感温型回路遮断膜装置が用いられることから、電流量が小さい場合でも、温度が所定の温度以上に上昇した場合には、感度高く、確実に通電回路が遮断される。したがって、火傷、装置の故障、火災等が防止される。
本願発明は上記のとおりの特徴をもつものであるが、以下に、図面によって例示しつつ、発明の実施の形態について説明する。
添付した図面の図1は、本願発明の一実施形態を例示した図であって、感温型回路遮断装置の昇温前と昇温後の状態を示している。
基板1とこの基板1上に設けられた少くとも1対の電極2A,2Bと、この電極2A,2B間に配設された樹脂フィルム3と、電極2A,2B間を連通するように配設された導電性パラフィン膜4とを有する感温型回路遮断装置として、この実施の形態では、樹脂フィルム3は、導電性パラフィン膜4を上下部において挾み込み、一枚の樹脂フィルム3を折りたたむようにしてその一端、すなわち電極2A,2B間の連通方向の一端において折りたたみ部3Aが袋閉じ状部を構成している。そして、この実施形態では折りたたみ部3Aとしての袋閉じ状部は端部の全てが閉じられており、これに対応して、導電性パラフィン膜4では、電極2A,2B間の連通方向に対してその片側に、電極2に連通固定する突片部4Aが設けられている。また、折りたたみ部3Aとは反対側の樹脂フィルム3の端部は、固定テープ5によって基板1に固定されている。この固定は電極2A、あるいは電極2Aと基板1の両者に対して行われてもよい。
図1に示したように、感温型回路遮断装置が昇温によって所定温度に達した場合には、樹脂フィルム3が変形収縮し、その折りたたみ部3A、つまり袋閉じ状部で、導電性パラフィン膜4が強制的に寸断され、回路は遮断されることになる。樹脂フィルム3と導電性パラフィン膜4とは接着一体化しておいてもよいが、このような一体性が弱い場合でも、袋閉じ状部としての折りたたみ部3Aは、強制的に導電性パラフィン膜4を引きちぎるように作用する。このため、導電性パラフィン膜4の確実な寸断が可能とされる。
図2は、図1の装置における導電性パラフィン膜4を一枚の樹脂フィルム3の折りたたみによりその上下部を挾み込む工程を例示した図である。
一枚の樹脂フィルム3を略中間部において折ることで、導電性パラフィン膜4を挾み込み、折りたたみ部3Aにおいて袋閉じ部を形成している。導電性パラフィン膜4に設けた突片部4Aは、樹脂フィルム3に挾み込まれずに露出した状態にある。
ここで、突片部4Aを有する導電性パラフィン膜4については、樹脂フィルム3の折りたたみ部3Aでの寸断を容易、かつ、さらに確実にするために図3のように、突片部4A、あるいはその近傍には、電極間連通方向への切り込み部4Bを設けておいてもよい。また、突片部4Aは、電極間連通方向に対して片側だけでなく、図4Aのように両側に設け、この場合にも図4Bのように上記の切り込み部4Bを設けてもよい。両側に突片部4Aを設ける場合には、電極2Bとの導通をより大きな面積で可能とし、かつ、導電性パラフィン膜4の寸断のための樹脂フィルム3の収縮変形力の作用を電極間の連通方向の両側でバランスよくすることも可能となる。
折りたたみ部3Aは袋閉じ部を構成するための簡便で、樹脂フィルム3の収縮変形力の確実な作用のために好ましい形態の一つであるが、このような樹脂フィルム3の折りたたみという方法だけでなく、袋閉じ部の構成においては、導電性パラフィン膜4を上下で挾み込み二枚の樹脂フィルム3の端部での接合による方法が採用されてもよい。たとえば好適な方法としては、ホチキスなどで機械的に固着する方法や、接着剤、粘着テープ等で接着する方法、熱シール(所所シール)で接着する方法等が例示される。
また、一枚の樹脂フィルムをリング状のものとして袋閉じ部を構成してもよい。
すなわち、たとえば図5に例示したように、リング状の樹脂フィルム3により導電性パラフィン膜4を挾み込み、両端に袋閉じ部が形成されるようにすることである。この実施の形態では、樹脂フィルム3の両端部において袋閉じ部が構成されることから、電極2A,2Bの間で樹脂フィルム3を固定テープ5等で基板1に固定することで、昇温時には、両端から中央に向う収縮変形で、導電性パラフィン膜4は、その両端側において寸断されることになる。この構造によっても確実な回路遮断が実現されることになる。
導電性パラフィン膜4の突片部4Aについては、図6の工程のようにして、導電性パラフィン膜4の下部の樹脂フィルム3を下側より挾み込むようにした折りたたみ部4Eを設けてもよい。図7は、この折りたたみ部4Eを持つ感温型回路遮断装置を例示した図である。
袋閉じ部を構成する樹脂フィルム3については、上記の例のように端部全体を閉じるのではなく、一部のみ閉じるようにしてもよい。図8は、このような例を示している。折りたたみ位置の一部に切り込みを設けて、これによるカット部3Bの存在によって折りたたみ部3Aの一部のみが閉じられた状態としている。一方、導電性パラフィン膜4には、この一部のみが閉じられた折りたたみ部3Aが当接する切り欠き部4Cを設けている。図9は、このような樹脂フィルム3と導電性パラフィン膜4とを用いて構成した感温型回路遮断装置の一実施形態を示している。この例においては、樹脂フィルム3の折りたたみ部3Aが導電性フィルム4の切り欠き部4Cに当接し、樹脂フィルム3の収縮変形にともなって、この当接部位において導電性パラフィン膜4が強制的に寸断されることになる。
このような形態の場合には、導電性パラフィン膜4と電極2Bとの導通のための固定面積が比較的大きくとれ、しかも、切り欠き部4Cの存在によって、より小さな樹脂フィルム3の変形力によっても、容易、かつ確実に導電性パラフィン膜4の寸断が可能にされることになる。
上記の例のように導電性パラフィン膜4に切り欠き部4Cを設ける場合にも、この導電性パラフィン膜4や切り欠き部4Cの平面形状や構造は各種のものが考慮されてよい。たとえば、図10A、B、Cのように、樹脂フィルム3の変形力の作用による寸断性や、電極2A,2Bとの固定性等を考慮して、様々な形態が考慮されてよい。平面ボーン型(図8B)や平面バチ型(図10C)等であってもよい。
また、折りたたみ部3Aについては、上記の例だけでなく、端部の略中央にカット部を有してその両側に一部折りたたみ部3Aが形成されていてもよい。たとえば図11および図12はこのような例を示したものである。樹脂フィルム3の折りかえし位置の略中央部に孔3Cを設け、その両側が折りたたみ部3Aを形成できるようにしている。そして、これに対応して、導電性パラフィン膜4には、この折りたたみ部3Aに当接する段差部4Dが設けられている。このような樹脂フィルム3と導電性パラフィン膜4とを用いる場合には、電極間連通方向の両側において、樹脂フィルム3の変形力がバランスよく作用することになる。
さらにまた、上記のような樹脂フィルム3の端部が全体として閉じられた袋閉じ部を有する感温型回路遮断装置としては、たとえば図13の工程図および図14の構造図に例示したように、導電性パラフィン膜4そのものが、電極2Bに連通固定される金属片7もしくは金属棒6を挾み込むようにしてもよい。樹脂フィルム3の変形にともなって、樹脂フィルム3の袋閉じ部では、導電性パラフィン膜4からこの金属片7・金属棒6が脱離して回路が遮断されるようになる。
また、金属片7・金属棒6を用いる例としては、上記の例だけでなく、樹脂フィルム3の端部の一部が閉じられた袋閉じ部を有する感温型回路遮断装置に用いてもよい。たとえば図15および図16の構造図に例示したように、導電性パラフィン膜4は、袋閉じ部の開口部分である孔3Cを介して導入されたT字状の金属片7もしくは金属棒6の端部と当接するようにし、さらにこの金属片7もしくは金属棒6のもう一方の端部が電極2A,2Bと連通固定されるようにしてもよい。この例においても、樹脂フィルム3の変形にともなって、導電性パラフィン膜4からこの金属片7・金属棒6が脱離して回路が遮断されるようになる。
以上の金属片7・金属棒6の材質としては、高い導電性を示す材質のものであればよく、とくに限定されないが、たとえば金、銅、白金、銀、アルミニウムの単独、合金、これらの組み合わせが適用できる。このような金属片7としては、たとえば、銅箔張積層板を打ち抜いたものを用いることができる。金属片7・金属棒6の形状についても、電極2A,2Bと連通固定できるものであればとくに限定されることはなく、各種の形状のものが考慮される。
以上の構成において、基板1としてはどのようなものであってもよく、その材質、形状、大きさ等はとくに限定されない。好ましくは、ガラス製、樹脂製、セラミックス製等の絶縁性のものが例示される。また、フレキシブルテープ状の形態であっても使用可能である。
また、基板1上に配設される電極2A,2Bは、高い導電性を示す材質のものであればよく、とくに限定されないが、たとえば金、銅、白金、銀、アルミニウムの単独、合金、これらの組み合わせが適用できる。このような電極3は、湿式塗布、真空蒸着、リソグラフィー、融着、メッキ、金属箔張り、リードフレーム配線等の方法により基板1上に形成できる。
一方、袋閉じ部を形成することになる樹脂フィルム3は、回路遮断を起こしたい所定の温度で変形するものを適宜選択すればよく、その材質等はとくに限定されない。このような樹脂フィルム3としては、熱収縮フィルムや形状記憶樹脂フィルムが例示される。具体的には、1軸延伸または2軸延伸されたポリスチレン系、ポリエチレン系、ポリエチレンテレフタレート系、ポリオレフィン系等の熱収縮フィルムやポリウレタン系等の形状記憶樹脂フィルムが挙げられる。たとえば、ポリエチレン系の熱収縮フィルムでは、35℃〜50℃で30〜70%程度の収縮がまた、ポリスチレン系の熱収縮フィルムでは、通常、60〜70℃で30〜60%の収縮が見られるものがある。したがって、このような熱収縮フィルムを樹脂フィルム3として採用すれば、従来の回路遮断装置の温度(たとえば70℃以上から90℃前後)に比べてはるかに低い温度、35℃以上から60℃程度までの温度でも、樹脂フィルム3の収縮が起こり、前記の導電性パラフィン膜4を上下部において挾持一体化している熱応答変形性の樹脂フィルム3の変形応力の作用機構により感度高く回路が遮断される。
なお、樹脂フィルム3の電極間方向に直交する幅は、概略導電性パラフィン膜4の幅と同じであってもよいし、導電性パラフィン膜4の幅よりも大きくてもよい。樹脂フィルム3の幅が、導電性パラフィン膜4のそれよりも大きい場合には、はみ出している分の樹脂フィルムがフリーに変形し易いため、回路の遮断が起こりやすくなる。
導電性パラフィン膜4については、感温型回路遮断膜の使用温度範囲では個体であり、回路遮断を起こしたい温度、すなわち、前記の樹脂フィルム3の変形温度より低い温度で軟化、溶融する導電性パラフィンを樹脂フィルム3に塗布し、サンドイッチ構造として上下の樹脂フィルム3が挾み込んで薄膜化させたものとすることができる。樹脂フィルム3の導電性パラフィン膜4に接する表面は、あらかじめ、薬剤やプラズマ処理、あるいはサンドペーパー等による機械的処理で粗面化しておき、すべり抵抗を大きくして樹脂フィルム3の変形応力より確実に効率的に導電性パラフィン膜に伝わるようにすることも有効である。
樹脂フィルム3の変形温度より低い温度で軟化、溶融する導電性パラフィンとしては、パラフィンに適当な導電性フィラーを添加したものが適用できる。このとき、パラフィンに分子量や構造、粘度、組成等はとくに限定されないが、融点が35℃から60℃になるものとしては、炭素数20から24のノルマルパラフィンをベースに必要に応じて、粒度分布を調整したり、イソパラフィンを併用したものが好ましい。
導電性フィラーとしては、金、銀、銅などの単独、合金、これらの組み合わせからなる金属を用いることができる。中でも銀が好ましい。導電性パラフィンにおける導電性フィラーの添加量は、前記金属の粒子間の接触が十分に起こり、通電が可能となる範囲、たとえば、11〜62vol%とすることができる。もちろん、この添加量は、前記金属の粒子の形状や粒径、導電性パラフィンの粘度等に応じて適宜変更できる。たとえば、銀フィラーをフレーク状のものとすれば銀粒子間の十分な接触が確保され、高い導電性が得られるが、導電性パラフィンの粘度が上昇しやすくなるため、粒状の銀フィラーとフレーク状の銀フィラーを併用することが望ましい。
さらに、導電性パラフィン膜4は、電極2A,2B間が十分に連通され、かつ前記の樹脂フィルム3の変形により確実に寸断される厚さのものであればよい。
たとえば以上例示の構造においては、必要に応じてたとえば樹脂フィルム3の変形温度の調整のために複数枚のフィルムを積層して構成してもよいし、導電性等を調整するために、樹脂フィルム3には、気相蒸着やメッキ等によりその表面に金、銀、銅、アルミニウム等の金属や合金の導電層を形成し、これを導電性パラフィン膜4と直接に、あるいは接着剤を介して接するようにしてもよい。
尚、本感温型回路遮断膜装置を外部からの機械的な力や埃から保護するために、最上層部にカバーフィルムを貼ってもよい。カバーフィルムは、非粘着性であって、樹脂フィルム3、導電性パラフィン膜4の収縮機構を妨害しないことが好ましい。更には、同様の理由から、本感温型回路遮断膜装置をプラスチックや絶縁された金属製等のケースに収納してもよい。
いずれの構造においても、基板1、電極2A,2B、樹脂フィルム3、導電性パラフィン膜4の各々を1mm以下の厚みとすることができ、小型化された感温型回路遮断膜装置が実現される。導電性パラフィン膜が寸断される所定の温度についてはこの感温型回路遮断膜装置の使用目的、用途に応じて、樹脂フィルム3、導電性パラフィン膜4の種類、その特性、厚み等を定めればよい。
そしてこのような回路遮断膜装置を用いた通電回路装置では、所定温度を超えた場合には通電回路が遮断され、異常昇温による火傷、装置故障、火災等を未然に防ぐことができる。
以下、実施例を示し、この出願の発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。もちろん、この出願の発明は以下の例に限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能であることは言うまでもない。
<実施例1〜5>
ガラス基材エポキシ樹脂銅張り積層板の銅回路を部分的に金メッキして得た電極(10×10mm)を1対形成し、二つの電極の間にこれを連通する導電性パラフィン膜(30×5mm、厚さ100μm)と熱収縮フィルム(1軸延伸PETフィルム、60℃での収縮率60%、厚さ50μm)を上記の図1、図9の各々の袋閉じ部を有する構造として配設した。このとき、熱収縮フィルムは、基板の電極間の線方向と同じ方向で収縮するようにカットし、配設した。
導電性パラフィン膜については、融点35℃のパラフィンに、銀フィラーを30vol%添加し、50℃に加熱しながら混合して調製した。なお、銀フィラーは、銀フィラー全量の50vol%を大きさ5μm程度のフレーク状のものとし、残りを平均粒径3.5μmの粒子状のものとした。
得られた感温型回路遮断膜装置をホットプレート上に設置し、各々所定温度まで加熱した。加熱により導電性パラフィン膜が寸断され、通電が遮断されるかどうかの検証と遮断されるまでの時間測定を行った。
その結果を表1に示した。
なお、表1における実施例5では、樹脂フィルムに対し、あらかじめサンドペーパーによる粗面化処理が施されている。
<比較例1〜4>
実施例の構造に代えて、基板上に樹脂フィルムを、袋閉じ部を持たないものとして導電性パラフィン膜とともに配設して感温型回路遮断膜装置を構成した。
基板、電極、樹脂フィルム、導電性パラフィン膜の各々には、実施例と同じものが用いられている。
この装置について実施例と同様の検証と遮断されるまでの時間測定を行った。その結果も表1に示した。
Figure 0003985820
実施例1〜5においては、いずれも35℃〜60℃の温度範囲において極めて短時間のうちに遮断されることが確認された。一方、比較例1〜4では、低温度においては遮断せず、50℃〜60℃の温度においてもより長い時間がかかることがわかった。
感温型回路遮断装置の昇温前と昇温後の一実施形態を模式的に例示した図である。 図1の装置における導電性パラフィン膜を一枚の樹脂フィルムの折りたたみによりその上下部を挾み込む工程を例示した図である。 片側に突片部を有し、切り込みを設けた導電性パラフィン膜を例示した図である。 (A)両側に突片部を有する導電性パラフィン膜を例示した図である。(B)さらに、切り込みを設けた導電性パラフィン膜を例示した図である。 リング状の樹脂フィルムを用いた感温型回路遮断装置を例示した図である。 導電性パラフィン膜の突片部について、導電性パラフィン膜の下部の樹脂フィルムの下側より挾み込む工程を例示した図である。 図6の導電性パラフィン膜と樹脂フィルムを用いた感温型回路遮断装置を例示した図である。 樹脂フィルムの折りたたみ位置の一部に切り込みを設け、これと当接する切り欠き部を設けた導電性パラフィン膜を挾み込む工程を例示した図である。 図8の導電性パラフィン膜と樹脂フィルムを用いた感温型回路遮断装置を例示した図である。 (A)(B)(C)切り欠き部を設けた導電性パラフィン膜の別の実施形態を例示した図である。 樹脂フィルムの折りかえし位置の略中央部に孔を設けた樹脂フィルムと、それと当接するように段差部を設けた導電性パラフィン膜を例示した図である。 樹脂フィルムの折りかえし位置の略中央部に孔を設けた樹脂フィルムと、それと当接するように段差部を設けた導電性パラフィン膜の別の実施形態を例示した図である。 導電性パラフィン膜に金属片もしくは金属棒を挾み込む工程を例示した図である。 図13の導電性パラフィン膜と樹脂フィルムを用いた感温型回路遮断装置を例示した図である。 導電性パラフィン膜と樹脂フィルムの開口部分を介して導入された金属片もしくは金属棒を当接させる工程を例示した図である。 図15の感温型回路遮断装置において、昇温後の遮断した感温型回路遮断装置を例示した図である。
符号の説明
1 基材
2,2A,2B 電極
3 樹脂フィルム
3A 折りたたみ部
3B カット部
3C 孔
4 導電性パラフィン膜
4A 突片部
4B 切り込み部
4C 切り欠き部
4D 段差部
4E 折りたたみ部
5 固定テープ
6 金属棒
7 金属片

Claims (16)

  1. 基板と、基板上に設けられた少くとも1対の電極と、該電極間に配設された樹脂フィルムと、電極間を連通するように配設された導電性パラフィン膜とを有する感温型回路遮断膜装置であって、樹脂フィルムは、導電性パラフィン膜をその上下部において挾み込み、導電性パラフィン膜の電極間連通方向の一端もしくは両端部において少くとも一部が袋閉じ状部を構成し、該樹脂フィルムは熱応答変形性を有し、導電性パラフィン膜は、該樹脂フィルムの変形温度よりも低い融点を有し、樹脂フィルムの熱応答変形により前記の袋閉じ状部で寸断されるものであることを特徴とする感温型回路遮断膜装置。
  2. 樹脂フィルムの一端において配置された袋閉じ状部は、導電性パラフィン膜を上下部において挾み込む一枚の樹脂フィルムの折りたたみ部として構成されていることを特徴とする請求項1の感温型回路遮断装置。
  3. 樹脂フィルムの一端において配置された袋閉じ状部は、導電性パラフィン膜を上下部において挾み込む二枚の樹脂フィルム端部の接合部として構成されていることを特徴とする請求項1の感温型回路遮断装置。
  4. 袋閉じ状部とは反対側の樹脂フィルムの端部は、電極および基板の少くともいずれかに固定されていることを特徴とする請求項2または3の感温型回路遮断装置。
  5. 樹脂フィルムの袋閉じ状部は、一枚のリング状樹脂フィルムによる導電性パラフィン膜の上下部での挾み込みによって導電性パラフィン膜の両端部において構成されていることを特徴とする請求項1の感温型回路遮断装置。
  6. リング状樹脂フィルムは、電極間において基板に固定されていることを特徴とする請求項5の感温型回路遮断装置。
  7. 樹脂フィルムの端部の全体が閉じられた袋閉じ部において、導電性パラフィン膜は、電極間の連通方向の片側もしくは両側で、電極に固定される突片部を有していることを特徴とする請求項1から6のいずれかの感温型回路遮断装置。
  8. 突片部には、電極間連通方向への切り込み部が設けられていることを特徴とする請求項7の感温型回路遮断装置。
  9. 突片部には、導電性パラフィン膜下部の樹脂フィルムを下側より挾み込む折りたたみ部が設けられていることを特徴とする請求項7の感温型回路遮断装置。
  10. 樹脂フィルムの端部の一部が閉じられた袋閉じ部において、導電性パラフィン膜には、この閉じられた部分が当接する切り欠き部もしくは段差部が設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれかの感温型回路遮断装置。
  11. 樹脂フィルムの端部の全体が閉じられた袋閉じ部において、導電性パラフィン膜は、電極に連通固定された金属片もしくは金属棒の挾み込む部を有していることを特徴とする請求項1から6のいずれかの感温型回路遮断装置。
  12. 樹脂フィルムの端部の一部が閉じられた袋閉じ部において、導電性パラフィン膜は、袋閉じ部の開口部分を介して導入された金属片もしくは金属棒と当接され、この金属片もしくは金属棒は電極と連通固定されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかの感温型回路遮断装置。
  13. 樹脂フィルムは、熱収縮フィルムであることを特徴とする請求項1から12のいずれかの感温型回路遮断膜装置。
  14. 樹脂フィルムは、片面または両面があらかじめ粗化処理されたものであることを特徴とする請求項1から13のいずれかの感温型回路遮断膜装置。
  15. 導電性パラフィン膜は、導電性フィラーとして銀を含有するものであることを特徴とする請求項1から14のいずれかの感温型回路遮断膜装置。
  16. 請求項1から15のいずれかの感温型回路遮断膜装置を構成の少くとも一部としていることを特徴とする通電回路装置。

JP2004341327A 2004-11-25 2004-11-25 感温型回路遮断膜装置とこれを用いた通電回路装置 Expired - Fee Related JP3985820B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004341327A JP3985820B2 (ja) 2004-11-25 2004-11-25 感温型回路遮断膜装置とこれを用いた通電回路装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004341327A JP3985820B2 (ja) 2004-11-25 2004-11-25 感温型回路遮断膜装置とこれを用いた通電回路装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006155966A JP2006155966A (ja) 2006-06-15
JP3985820B2 true JP3985820B2 (ja) 2007-10-03

Family

ID=36634012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004341327A Expired - Fee Related JP3985820B2 (ja) 2004-11-25 2004-11-25 感温型回路遮断膜装置とこれを用いた通電回路装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3985820B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011120418A1 (en) * 2010-03-30 2011-10-06 Abb Lv Installation Materials Co. Ltd., Beijing Closing device and circuit breaker with closing device

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5260592B2 (ja) * 2010-04-08 2013-08-14 デクセリアルズ株式会社 保護素子、バッテリ制御装置、及びバッテリパック
CN114709012B (zh) * 2022-03-22 2023-12-15 苏州精实电子科技有限公司 一种新型防过载ffc线缆以及制备方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011120418A1 (en) * 2010-03-30 2011-10-06 Abb Lv Installation Materials Co. Ltd., Beijing Closing device and circuit breaker with closing device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006155966A (ja) 2006-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI390568B (zh) Protection element
WO2009125458A1 (ja) 外部操作型サーマルプロテクタ
JP2001006518A (ja) 過電流保護装置
TW201246252A (en) Three-function reflowable circuit protection device
CN107004538A (zh) 安装体的制造方法、温度熔丝器件的安装方法以及温度熔丝器件
JP2005243652A (ja) 過電流保護装置
TW201246253A (en) Three-function reflowable circuit protection device
EP2287878A1 (en) Circuit protection device
TW201135790A (en) Circuit protection device
JPH01230220A (ja) 固体電解コンデンサ用フューズアセンブリ
JPWO2002067282A1 (ja) 温度ヒューズ
TW201705158A (zh) 過電流保護元件
WO2004114331A1 (ja) Ptcサーミスタ、および回路の保護方法
US10147573B1 (en) Reflowable thermal fuse
JP2014533423A (ja) 大電流用反復型ヒューズ
JP4738953B2 (ja) 抵抗付きヒューズ
JP3985820B2 (ja) 感温型回路遮断膜装置とこれを用いた通電回路装置
WO2015025884A1 (ja) スイッチ回路、及びこれを用いたスイッチ制御方法
JP3782176B2 (ja) 保護素子の使用方法及び保護装置
WO2017041242A1 (zh) 可回焊式温度保险丝
JP4269264B2 (ja) 薄型温度ヒューズ
JP3985812B2 (ja) 感温型回路遮断膜装置とこれを用いた通電回路装置
CN107408474B (zh) 开关元件
JP2001345035A (ja) 保護素子
JP4086048B2 (ja) 感温型回路遮断膜装置とこれを用いた通電回路装置ならびに感温型回路遮断膜の作成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070619

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070702

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3985820

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100720

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100720

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100720

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110720

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120720

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120720

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130720

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees