JPH07335102A - サーマルプロテクタ - Google Patents
サーマルプロテクタInfo
- Publication number
- JPH07335102A JPH07335102A JP13162594A JP13162594A JPH07335102A JP H07335102 A JPH07335102 A JP H07335102A JP 13162594 A JP13162594 A JP 13162594A JP 13162594 A JP13162594 A JP 13162594A JP H07335102 A JPH07335102 A JP H07335102A
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- JP
- Japan
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- electrode
- movable
- thermal protector
- movable electrode
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スイッチ接点が融着しても、過大電流を遮断
できるようにする。 【構成】 直熱型または傍熱型のバイメタルを可動片４
とする可動電極１と、この可動電極１とともに常閉接点
型のスイッチを構成する固定電極２とを備える。固定電
極２の中腹部が温度ヒューズ（可溶性金属部分７）で形
成される。
できるようにする。 【構成】 直熱型または傍熱型のバイメタルを可動片４
とする可動電極１と、この可動電極１とともに常閉接点
型のスイッチを構成する固定電極２とを備える。固定電
極２の中腹部が温度ヒューズ（可溶性金属部分７）で形
成される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、常閉接点型の自己発熱
式熱応動スイッチからなるサーマルプロテクタに関する
ものである。
式熱応動スイッチからなるサーマルプロテクタに関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】かかるサーマルプロテクタは、直熱型ま
たは傍熱型のバイメタルを可動片とする可動電極と、こ
の可動電極とともに常閉接点型のスイッチを構成する固
定電極とを有し、電気機器に接続されて当該電気機器を
保護する。すなわち、電気機器の電源回路に接続された
サーマルプロテクタは、当該電気機器に過大な電流が流
れたり、周囲温度が異常に高くなったときに限り、バイ
メタルによる湾曲作用でスイッチ接点を開くので、当該
電気機器への給電が遮断される。そして、給電の遮断に
伴う温度低下で自動復帰したスイッチ接点は給電を再開
させるので、危険防止に役立つのみならず、電気機器を
常に所定の温度範囲で動作させることができる。また、
電気機器の異常を報知させることもできる。
たは傍熱型のバイメタルを可動片とする可動電極と、こ
の可動電極とともに常閉接点型のスイッチを構成する固
定電極とを有し、電気機器に接続されて当該電気機器を
保護する。すなわち、電気機器の電源回路に接続された
サーマルプロテクタは、当該電気機器に過大な電流が流
れたり、周囲温度が異常に高くなったときに限り、バイ
メタルによる湾曲作用でスイッチ接点を開くので、当該
電気機器への給電が遮断される。そして、給電の遮断に
伴う温度低下で自動復帰したスイッチ接点は給電を再開
させるので、危険防止に役立つのみならず、電気機器を
常に所定の温度範囲で動作させることができる。また、
電気機器の異常を報知させることもできる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかるサーマ
ルプロテクタを長期間にわたり使用していると、電極構
成部品に金属疲労を生じたり、接点に磨耗を生じたりし
て劣化するので、初期のスイッチ動作が満足に機能しな
くなる。とくに、保証期間を過ぎて使用を継続している
場合など、スイッチ接点に融着を生じて当該電気機器に
焼損事故をひき起こす危険がある。
ルプロテクタを長期間にわたり使用していると、電極構
成部品に金属疲労を生じたり、接点に磨耗を生じたりし
て劣化するので、初期のスイッチ動作が満足に機能しな
くなる。とくに、保証期間を過ぎて使用を継続している
場合など、スイッチ接点に融着を生じて当該電気機器に
焼損事故をひき起こす危険がある。
【０００４】したがって本発明の目的は、たとえスイッ
チ接点が融着しても、過大な電流に対する遮断機能をも
ち続けるサーマルプロテクタを提供することにある。
チ接点が融着しても、過大な電流に対する遮断機能をも
ち続けるサーマルプロテクタを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明によると上述した
目的を達成するために、直熱型または傍熱型のバイメタ
ルを可動片とする可動電極と、この可動電極とともに常
閉接点型のスイッチを構成するために前記可動電極に隣
接して設けられた固定電極とを備え、前記固定電極の中
腹部が可溶性金属で形成されていることを特徴とするサ
ーマルプロテクタが提供される。
目的を達成するために、直熱型または傍熱型のバイメタ
ルを可動片とする可動電極と、この可動電極とともに常
閉接点型のスイッチを構成するために前記可動電極に隣
接して設けられた固定電極とを備え、前記固定電極の中
腹部が可溶性金属で形成されていることを特徴とするサ
ーマルプロテクタが提供される。
【０００６】
【作用】本発明においては、固定電極の中腹部が可溶性
金属で形成され、この可溶性金属部分が温度ヒューズの
役割を果たすので、二重安全作用が得られる。スイッチ
接点が融着している状態で過大な電流が流れると、可動
電極は温度上昇して湾曲しようとする。しかし、可動電
極はその接点部において固定電極に融着しているので、
過大電流は流れ続ける。このため、可動電極はさらに発
熱するが湾曲できないので歪力を蓄積する。可動電極の
発熱の一部が接点を通じて固定電極側に伝導されるの
で、やがて、固定電極はその可溶性金属部分において溶
断する。溶断時における可動電極は、蓄積していた歪力
を瞬時的に放出させて大きく変位するので、前記溶断は
瞬時的にかつ確実に達成される。
金属で形成され、この可溶性金属部分が温度ヒューズの
役割を果たすので、二重安全作用が得られる。スイッチ
接点が融着している状態で過大な電流が流れると、可動
電極は温度上昇して湾曲しようとする。しかし、可動電
極はその接点部において固定電極に融着しているので、
過大電流は流れ続ける。このため、可動電極はさらに発
熱するが湾曲できないので歪力を蓄積する。可動電極の
発熱の一部が接点を通じて固定電極側に伝導されるの
で、やがて、固定電極はその可溶性金属部分において溶
断する。溶断時における可動電極は、蓄積していた歪力
を瞬時的に放出させて大きく変位するので、前記溶断は
瞬時的にかつ確実に達成される。
【０００７】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
ら説明する。
【０００８】図１に示すサーマルプロテクタは、可動電
極１およびこれに隣接して配置された固定電極２を、合
成樹脂製の外囲器３内に有している。可動電極１は直熱
型の可動片４と接点５とからなり、可動片４はニッケル
・鉄合金またはニッケル・クロム合金等からなる２種の
高抵抗金属を張り合わせたバイメタルからなる。そし
て、固定電極２は接点６のやや下寄りの中腹部に、温度
ヒューズからなる板状の可溶性金属部分７を有してい
る。可動電極１および固定電極２の各基端部を絶縁支持
する合成樹脂製のブロック８は、絶縁性充填剤９によっ
て外囲器１内に固定されている。そして、１対のリード
線１０によって電気機器の電源回路に直列に接続され
る。
極１およびこれに隣接して配置された固定電極２を、合
成樹脂製の外囲器３内に有している。可動電極１は直熱
型の可動片４と接点５とからなり、可動片４はニッケル
・鉄合金またはニッケル・クロム合金等からなる２種の
高抵抗金属を張り合わせたバイメタルからなる。そし
て、固定電極２は接点６のやや下寄りの中腹部に、温度
ヒューズからなる板状の可溶性金属部分７を有してい
る。可動電極１および固定電極２の各基端部を絶縁支持
する合成樹脂製のブロック８は、絶縁性充填剤９によっ
て外囲器１内に固定されている。そして、１対のリード
線１０によって電気機器の電源回路に直列に接続され
る。
【０００９】このように構成されたサーマルプロテクタ
は、周囲温度が異常に上昇したり、リード線１０を通じ
て過大な電流が流れたりすることによって、可動電極１
の可動片４が湾曲し、接点５と接点６との当接が解かれ
る。つまり、閉止していたスイッチ接点が開放状態に転
じ、電気機器への給電が遮断される。そして、給電の遮
断に伴う温度低下によって可動片４が直状に復すると、
スイッチ接点は再び閉止状態に復帰する。
は、周囲温度が異常に上昇したり、リード線１０を通じ
て過大な電流が流れたりすることによって、可動電極１
の可動片４が湾曲し、接点５と接点６との当接が解かれ
る。つまり、閉止していたスイッチ接点が開放状態に転
じ、電気機器への給電が遮断される。そして、給電の遮
断に伴う温度低下によって可動片４が直状に復すると、
スイッチ接点は再び閉止状態に復帰する。
【００１０】かかるサーマルプロテクタを長期間にわた
って使用していると、両接点５，６が相互に融着するト
ラブルを生じることがある。かかる事態が発生すると、
リード線１０を通じて過大な電流が流れても、スイッチ
動作はしなくなる。しかし、可動片４に過大な電流が流
れ続けることによって、可動片４はさらに温度上昇して
歪力を蓄積する。また、可動片４の発熱は相互に融着し
た両接点５，６を通じて固定電極２側に伝導されるの
で、やがて、可溶性金属部分７が溶断するにいたる。
って使用していると、両接点５，６が相互に融着するト
ラブルを生じることがある。かかる事態が発生すると、
リード線１０を通じて過大な電流が流れても、スイッチ
動作はしなくなる。しかし、可動片４に過大な電流が流
れ続けることによって、可動片４はさらに温度上昇して
歪力を蓄積する。また、可動片４の発熱は相互に融着し
た両接点５，６を通じて固定電極２側に伝導されるの
で、やがて、可溶性金属部分７が溶断するにいたる。
【００１１】この溶断の態様を図２に示す。この溶断の
直前における可動電極１には、固定電極２から離反する
方向への湾曲力が生じているので、歪力が蓄積され、可
溶性金属部分７に張力が作用している。このため、溶断
時の可動電極１はそり返り、その弾発力によって可溶性
金属部分７が瞬時にかつ確実に溶断される。
直前における可動電極１には、固定電極２から離反する
方向への湾曲力が生じているので、歪力が蓄積され、可
溶性金属部分７に張力が作用している。このため、溶断
時の可動電極１はそり返り、その弾発力によって可溶性
金属部分７が瞬時にかつ確実に溶断される。
【００１２】可溶性金属部分７が溶断すると、可動電極
１の温度が低下し、可動電極１は図３に示すように復帰
するものの、固定電極２側で開路となっているので、以
後の給電は完全に停止する。
１の温度が低下し、可動電極１は図３に示すように復帰
するものの、固定電極２側で開路となっているので、以
後の給電は完全に停止する。
【００１３】なお、可溶性金属部分７は、サーマルプロ
テクタの通常の動作温度範囲では溶けず、通常の動作温
度範囲を越えたときに限り溶ける材質のものでなければ
ならないのは勿論である。また、上述した実施例では、
２種の高抵抗金属を素材とするバイメタルを用いて可動
片４を直熱型に構成したが、絶縁被覆を有する高抵抗金
属の線または膜を可動片４に巻装または付設して傍熱型
に構成してもよく、この場合は、低抵抗金属を素材とす
るバイメタルを使用することができる。
テクタの通常の動作温度範囲では溶けず、通常の動作温
度範囲を越えたときに限り溶ける材質のものでなければ
ならないのは勿論である。また、上述した実施例では、
２種の高抵抗金属を素材とするバイメタルを用いて可動
片４を直熱型に構成したが、絶縁被覆を有する高抵抗金
属の線または膜を可動片４に巻装または付設して傍熱型
に構成してもよく、この場合は、低抵抗金属を素材とす
るバイメタルを使用することができる。
【００１４】
【発明の効果】以上のように本発明によると、常閉接点
型の自己復帰式サーマルプロテクタの長所を損なうこと
なく、さらに安全機能が付加され、サーマルプロテクタ
の劣化に伴い発生しやすい接点融着の危険を、固定電極
に設けた可溶性金属部分の溶断で解消できる。とくに可
溶性金属部分の溶断が、融着したスイッチ接点と、それ
により可動電極に蓄積された歪力とを利用して瞬時にか
つ確実に達成されるという格別の効果が得られる。
型の自己復帰式サーマルプロテクタの長所を損なうこと
なく、さらに安全機能が付加され、サーマルプロテクタ
の劣化に伴い発生しやすい接点融着の危険を、固定電極
に設けた可溶性金属部分の溶断で解消できる。とくに可
溶性金属部分の溶断が、融着したスイッチ接点と、それ
により可動電極に蓄積された歪力とを利用して瞬時にか
つ確実に達成されるという格別の効果が得られる。
【図１】本発明の一実施例におけるサーマルプロテクタ
の側断面図
の側断面図
【図２】本発明の一実施例におけるサーマルプロテクタ
の溶断時の側断面図
の溶断時の側断面図
【図３】本発明の一実施例におけるサーマルプロテクタ
の溶断後の側断面図
の溶断後の側断面図
１ 可動電極 ２ 固定電極 ４ 可動片 ７ 可溶性金属部分
Claims (1)
- 【請求項１】 直熱型または傍熱型のバイメタルを可動
片とする可動電極と、この可動電極とともに常閉接点型
のスイッチを構成するために前記可動電極に隣接して設
けられた固定電極とを備え、前記固定電極の中腹部が可
溶性金属で形成されていることを特徴とするサーマルプ
ロテクタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13162594A JPH07335102A (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | サーマルプロテクタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13162594A JPH07335102A (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | サーマルプロテクタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07335102A true JPH07335102A (ja) | 1995-12-22 |
Family
ID=15062433
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13162594A Pending JPH07335102A (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | サーマルプロテクタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07335102A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11120853A (ja) * | 1997-10-16 | 1999-04-30 | Nippon Technica Kk | 電源用サーマルプロテクタ |
| JP2017066954A (ja) * | 2015-09-30 | 2017-04-06 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | エンジン始動装置 |
-
1994
- 1994-06-14 JP JP13162594A patent/JPH07335102A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11120853A (ja) * | 1997-10-16 | 1999-04-30 | Nippon Technica Kk | 電源用サーマルプロテクタ |
| JP2017066954A (ja) * | 2015-09-30 | 2017-04-06 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | エンジン始動装置 |
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