JP4297064B2 - 炊飯器 - Google Patents

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本発明は、炊飯器の蓋の開閉機構に関するものである。
従来、この種の炊飯器の蓋の構成は次に示すようなものであった。特許文献1によれば、放熱板38には外蓋カバー32bと着脱する係合部38bおよび係合爪部38cが設けられている。蓋32には放熱板38が取り付けられており、蓋32は放熱板38の係合部38bを介して本体28の係合部35を係合することで閉蓋されている。蓋32と本体28との係合手段、即ちフックボタン34の係合を解除すると、本体28後方に設けられているヒンジバネの力により蓋32は開蓋を開始し、ヒンジ軸を中心に回動するものである(図8、9)。
また、特許文献2は、蓋体の下蓋の前端部に、本体ケースに設けたラッチが係止する係止部を設けると共に、下蓋と該下蓋の開口部上に固定された支持板との間に摺動可能に保持され内蓋の着脱により前後方向に移動する内蓋保持具を設け、内蓋を下蓋に装着したときは内蓋保持具が前進して蓋体を閉じると下蓋に設けた係止部にラッチが係止し、内蓋を取り外したときは内蓋保持具が後退して蓋体を閉じると該内蓋保持具が内鍋に当接して係止部にラッチが係止できないように構成した炊飯器が開示されている。
いずれも、内蓋を取り外した状態で誤って炊飯することを防止するものである。
特開平11−056619号公報 特許第3416871号公報
しかしながら、このような従来の構成において、特許文献1の炊飯器では内蓋の未装着時に蓋は開放状態となり、鍋収納部へのホコリや異物が侵入しやすく不衛生である。また特許文献2の炊飯器では内蓋未装着時でも鍋を取出した状態であれば閉蓋が可能であるが、内蓋保持具には、下蓋と内蓋との係合のために凸部あるいは凹部が設けられており、この凸部あるいは凹部、また摺動部の溝等にご飯粒等の異物が付着しやすく、その場合内蓋が装着不能となり炊飯できなくなる。また内蓋を取り外し、鍋を装着した状態で強引に閉蓋をしようとすると内蓋を蓋に係合するための内蓋保持具が破損、変形が懸念され、その場合もまた内蓋が装着不能となるので炊飯できなくなるという課題を有していた。
前記従来の課題を解決するために、本発明は、蓋の下面に設けられ、内蓋を取り外したときは前記鍋のフランジ部と当接し、内蓋の装着時は鍋フランジから離れて、外周部に位置するスライド板を備えるとともに、スライド板は複数の蓋係合部以外の部分で構成し、スライド板の内蓋当接部は内蓋に対して略垂直な平面で構成したものである。
これにより、内蓋を付け忘れて炊飯しようとした場合、内蓋を取り外した状態で鍋が装着された状態となり、スライド板が鍋と当接して閉蓋が不可能となるので、誤って炊飯す
ることを防止できる。また炊飯終了後に内蓋と鍋を洗うが、その場合は内蓋と鍋の両方が取り外してあるので、閉蓋が可能となり鍋収納部へのホコリや異物の侵入はない。ここで、このとき鍋は取出してあるので誤って炊飯できないのはいうまでもない。そして、内蓋を取り付けた状態ではスライド板が可動し、スライド板は鍋と当接しないので、通常通り閉蓋が可能となる。鍋は炊飯終了後毎に必ず取り外すが、内蓋は場合によっては装着したままの状態となることもよくあり、この場合、閉蓋が可能となるので鍋収納部へのホコリや異物の侵入はない。さらには、スライド板は内蓋と蓋との係合には関与しない構成となっているため、スライド板には内蓋を係合するための凹部が不要となり、米粒などの異物がスライド板に付着し内蓋が装着不能となるようなことはない。また、スライド板が変形や破損したとしても、内蓋は蓋に取付け可能であり、炊飯ができなくなるようなことはない。
本発明の炊飯器は、内蓋を付け忘れて誤って炊飯することをなくし、また鍋収納部へのホコリや異物の侵入を防止できる。さらに、米粒などの異物が付着しても内蓋が装着不能となるようなことをなくして炊飯できるという効果を奏するものである。
第1の発明は、本体と、前記本体に着脱自在に収納され外周にフランジ部を有する鍋と、本体後方のヒンジ部に軸支されるとともに開閉自在に前記本体の上面を覆う蓋と、前記蓋の下面に着脱自在に装着される内蓋とを有し、前記本体は、前記ヒンジ部に設けられるとともに前記蓋を開蓋方向に付勢するヒンジバネと、前記ヒンジ部と対向する部分に設けられたフックボタンとを有し、前記蓋は、前記フックボタンと係合して閉蓋状態を保つ蓋フック係合部と、前記内蓋を係止する複数の内蓋係止部と、前記内蓋に設けられるとともに前記内蓋係止部と係合する複数の蓋係合部とを有し、前記蓋の下面に設けられ、前記内蓋を取り外したときは前記鍋のフランジ部と当接するとともに前記内蓋の装着時は前記鍋フランジから離れるスライド板を備えるとともに、前記スライド板は前記複数の蓋係合部以外の部分で構成し、前記スライド板の内蓋当接部は内蓋に対して略垂直な平面で構成した炊飯器である。
これにより、内蓋を付け忘れて炊飯しようとした場合、内蓋を取り外した状態で鍋が装着された状態となり、スライド板が鍋と当接して閉蓋が不可能となるので、誤って炊飯することを防止できる。また炊飯終了後に内蓋と鍋を洗うが、その場合は内蓋と鍋の両方が取り外してあるので、閉蓋が可能となり鍋収納部へのホコリや異物の侵入はない。ここで、このとき鍋は取出してあるので誤って炊飯できないのはいうまでもない。そして、内蓋を取り付けた状態ではスライド板が可動し、スライド板は鍋と当接しないので、通常通り閉蓋が可能となる。鍋は炊飯終了後毎に必ず取り外すが、内蓋は場合によっては装着したままの状態となることもよくあり、この場合、閉蓋が可能となるので鍋収納部へのホコリや異物の侵入はない。さらには上記効果を内蓋と蓋の係合部以外の部分で構成することで、スライド板には内蓋を係合するための凹部が不要となり、米粒などの異物がスライド板に付着し内蓋が装着不能となるようなことはない。また、スライド板が変形や破損したとしても、内蓋は蓋に取付け可能であり、炊飯ができなくなるようなことはなくなる。
第2の発明は、特に第1の発明において、スライド板を本体斜め前方に設けた炊飯器とすることで、丸い鍋に対して、スライド板は本体前コーナー部の領域に配置することで、スライド板の可動部分に必要な面積のために本体長が長くなることはなく、本体設置面積を大きくすることなくスライド板を設けることができる。またフックの近傍であるので蓋が変形等を起こしても、内蓋を取り付けない状態では確実にスライド板が鍋のフランジ部と当接し、誤って内蓋なしの状態で閉蓋状態となったりしない。
第3の発明は、特に第1の発明において、スライド板はスライド板カバーに覆われ、内蓋装着時にスライド板カバー内に収納される構成とした炊飯器で、内蓋装着時に可動部はスライドカバーで隠れるので、異物などがスライド板の可動部に付着しにくく、また内蓋を取り付けた状態でスライド板が目立たなくなり、スッキリとした外観になる。さらには蓋の下面にスライド板取付用の穴が不要となり、蓋内への水や異物の侵入をなくすることができる。
第4の発明は、特に第1の発明において、内蓋を装着する動作時にスライド板は前記スライド板に設けた傾斜面で内蓋と当接し、鍋フランジと当接するときは前記スライド板に設けた前記鍋フランジと略平行な当接面で当接する形状とした炊飯器で、内蓋装着時のスライド板と内蓋の当接面を傾斜面とすることで内蓋を本体のフックボタン側とヒンジ部側からのいずれの方向から装着した時でもスライド板は可動するので、内蓋の誤装着や無理に装着して変形や破損するといったことがないうえに、鍋フランジとは略平行な面で当接させることで、スライド板の強度が向上し、スライド板の変形や破損を防止できる。また内蓋もフックボタン側とヒンジ部側のいずれからでも装着可能であり、内蓋が装着しやすい。
第5の発明は、特に第1の発明において、内蓋の複数の蓋係合部のうち、少なくとも2ヶ所は蓋後部両横に係合する後部両横係合部を有し、少なくとも1つは蓋前部に係合する前部係合部を有し、前記後部両横係合部は着脱用のつまみ部と前記つまみ部を付勢する弾性部材を有し、前記前部係合部は内蓋先端部より下方に延設されたつば部で構成され、前記つば部の先端は内蓋装着時、前記蓋先端に設けた断面がL字状の前部内蓋係止部に係合する炊飯器で、内蓋をフックボタン側から装着する時は、前部係合部を内蓋係止部に挿入し、後部両横係合部を押し込むと装着でき、内蓋をヒンジ側から装着する時は、後部両横係合部を蓋に係合させた後に前部係合部を押し込むと、前部係合部のつば部が内方へたわみ、蓋先端に設けたL字状の内蓋係止部に係合されるので、内蓋はフック側、ヒンジ側のいずれ側からでも装着可能となり、内蓋を装着しやすくなる。
第6の発明は、特に第5の発明において、内蓋の複数の蓋係合部のうち、少なくとも1ヶ所が蓋と係合が外れた状態で閉蓋をした時、前記蓋係合部が本体もしくは鍋と当接することにより、閉蓋後に前記蓋係合部のすべてが係合された状態となる炊飯器で、蓋係合部のうち少なくとも1ヶ所が外れていても、閉蓋の動作時に外れている蓋係合部は本体もしくは鍋により蓋の方へ係合部が係合するまで押し込まれ、内蓋は閉蓋時は正常な位置に装着されるので、内蓋の誤装着による蒸気漏れや蓋や内蓋の変形をなくすことができる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態について、図1から図6を用いて説明する。図1において、炊飯器本体1は有底筒状の鍋収納部1aを有し、着脱自在に鍋2を収納する。鍋収納部1aの底部には底誘導コイル3が鍋加熱手段となり、鍋2を誘導加熱し炊飯・保温を行う。4は底センサーで、鍋2の温度を検知し、制御手段である制御部5へ信号を送る。制御部5はマイコン(図示せず)が設けられており、底センサー4の信号より底誘導コイル3の通電量を変化させ、鍋2への加熱量を可変することで鍋2の温度を炊飯・保温時に適温に制御する。
本体上部は本体後部のヒンジ部6に設けたヒンジ軸7にて軸支された、開閉自在な蓋8で覆われている。蓋8の先端には蓋フック係合部14が設けられており、本体前方のフックボタン16と閉蓋時に係合し、炊飯または保温中に蓋が開くのを防止する。フックボタン16を押すと、蓋フック係合部14とフックボタン16の係合が外れ、蓋体のヒンジ部6に設けられたヒンジバネ17の力によって蓋が開く。
炊飯中や保温中にご飯から発生した蒸気は蓋8の鍋側に付着し、蓋8を開いたときに露が本体上縁部1bに滴下したり、保温中にご飯の上に落下して、ご飯を白化させたりする。そこで、蓋8には鍋2の内部空間を加熱する内蓋9が設けられており、内蓋9は蓋加熱手段である蓋誘導コイル10により誘導加熱され発熱し、炊飯・保温中にご飯の上に露が滴下するのを防止する。
内蓋9には内蓋蒸気口9aが設けられており、炊飯・保温中に発生する蒸気は、内蓋蒸気口9aを通過し、蓋蒸気口8aから外部へ流出する。18は蒸気口パッキンで、内蓋蒸気口9aからの蒸気が蓋8の内部に流入するのを防止している。また19は内蓋9に一体に設けられた鍋パッキンで、内蓋9と鍋2のフランジ部2aの間から蒸気が外部へ漏れ出すのを防止している。
図2に示すように、蓋8の本体斜め前方には、スライド板15が設けられており、スライド板15はスライド板カバー20にてその外観部を覆うように取り付けられている。図3に示すように、スライド板15は内蓋9の装着動作時に内蓋9と当接する傾斜面15aと内蓋9を取り外した状態で蓋8を閉蓋した時に鍋2のフランジ部2aと当接する当接面15bを有している。そして、図3(a)に示すようにスライド板15はスライド板バネ21により、スライド板カバー20より凸となる(蓋の中心方向へ突き出る)ような付勢力を与えられており、かつ図3(b)のように蓋8の下面を可動する構成となっている。
そして、図2および図5(a)、図5(b)に示すように蓋8は内蓋9の装着のために、先端部近傍には断面がL字状の前部内蓋係止部8bを有しており、後部両横には後部両横内蓋係止部8cを有している。それと対向する形で、図4に示すように、内蓋9には内蓋先端部より下方に延設され、先端外周部に傾斜面9gを設けたつば部で構成され、若干の弾性を有して、内蓋9の内方にたわむことができ、前部内蓋係止部8bと係合する前部蓋係合部9bが設けてある。前部蓋係合部9bは、蓋8と係合時は図5(a)に示すように、蓋8のL字状の断面の上につば部先端9dが載置されるようになっている。内蓋9の後部両横には後部両横内蓋係止部8cに係合する後部両横係合部9cが設けてある。後部両横係合部9cは着脱用のつまみ部9eとつまみ部9eを蓋8へ付勢するねじりコイルバネなどでできた係合用の弾性部材9fを有し、図5(b)および図5(c)に示すようにつまみ部9eは可動し、後部両横内蓋係止部8cに係合して内蓋9を蓋8に着脱自在に装着可能にする。
次に、この炊飯器の動作について説明する。
まず、内蓋9を蓋8に装着する。そして、炊飯を行う米とその水量に対応する水を鍋2に入れ、鍋収納部1aに鍋2を装備し、蓋8を閉じる。続いて、炊飯ボタン(図示せず)を押すと炊飯動作開始の信号が制御部5のマイコン(図示せず)へと送られ、炊飯動作を開始する。マイコンは、あらかじめプログラムされた炊飯動作を実行し、底センサー4から送られる鍋2の温度を入力として、底誘導コイル3と蓋誘導コイル10を最適に通電制御し炊飯を行う。
底誘導コイル3に通電すると、底誘導コイル3は鍋2を誘導加熱する。誘導加熱方式は熱効率が良く、熱応答性もよいのでおいしくご飯を炊くことができる。
蓋誘導コイル10に通電すると蓋誘導コイル10は金属製の内蓋9を誘導加熱し鍋2を上面から暖める。また炊飯で発生した蒸気が露となって内蓋9へ付着するのを防止する。
炊飯中に鍋2から発生する蒸気は、内蓋9の内蓋蒸気口9aを通過し、蓋蒸気口8aを通過して外部へと放出される。ここで、内蓋9と鍋2のフランジ部2aは鍋パッキン19
でシールされており、また内蓋9と蓋蒸気口8aの間は蒸気口パッキン18でシールされているので、所定の場所以外から蒸気が外部に漏れることのない構造となっている。そして、マイコンにあらかじめプログラムされた炊飯動作を実行し、炊飯を完了する。
ここで、内蓋9を蓋8に装着する時、内蓋9の凸部9hがスライド板15の傾斜面15aと当接しながらスライド板15をスライド板カバー20の奥へと押し込み、内蓋9を蓋8に装着後のスライド板15は図6(a)のような状態となる。ここで、もし内蓋9を装着し忘れたなら、スライド板15は図6(b)のように内方へ凸の(突き出た)状態となったままであり、この状態で蓋8を閉じると鍋2のフランジ部2aはスライド板15に対して図7の二点鎖線で示すような位置関係となり、スライド板15の当接面15bがフランジ部2aに当接し、閉蓋ができなくなる。これにより、内蓋9を付け忘れて炊飯しようとした場合、閉蓋が不可能となるので、誤って炊飯することを防止できる。
さらには炊飯終了後に内蓋9と鍋2を洗うが、その場合は当然のことながら、鍋2がないので、スライド板15の当接面15bが閉蓋時に鍋2のフランジ部2aと当接することはなく、閉蓋が可能となるので鍋収納部へのホコリや異物の侵入はない。ここで、このとき鍋2は取出してあるので誤って炊飯できないのはいうまでもない。また、鍋2は炊飯終了後毎に必ず取り外すが、内蓋9は場合によっては装着したままの状態となることもよくある。この場合、閉蓋が可能となるので鍋収納部1aへのホコリや異物の侵入はない。
加えて内蓋9の蓋8の係合部となる蓋係合部は前部蓋係合部9bおよび後部両横係合部9cにて設け、スライド板15以外の部分で構成することで、スライド板には内蓋を係合するための凹部が不要となり、米粒などの異物がスライド板15に付着しにくく、異物付着により内蓋9が装着不能となるようなことはない。そして、万が一スライド板15が変形や破損したとしても、内蓋9の蓋8の係合部となる蓋係合部はスライド板15以外の部分で構成してるので、内蓋9は蓋8に取付け可能であり、炊飯ができなくなるようなことはない。
スライド板15の内蓋9の装着忘れによる炊飯の防止のためには、スライド板15はなるべくフックボタン16の近傍に設けた方がフックボタン16とヒンジ軸7までの距離とスライド板15とヒンジ軸7の距離がほぼ同じとなり、ヒンジ軸7を中心に回動する蓋8にとって、経年使用による蓋8の変形などが発生しても、内蓋9の装着を忘れた場合に確実にスライド板15が鍋2のフランジ部2aに当接するので、蓋8を閉じてしまうことがないので適切である。しかしフックボタン16にスライド板15を設けた場合、スライド板15の可動部分を構成するために、本体先端部の寸法が大きくなってしまい、本体長が長くなる。このことは炊飯器の設置面積が大きくなってしまう課題があるが、本実施の形態のように本体斜め前方であれば、ヒンジ軸7からフックボタン16までの距離とヒンジ軸7からスライド板15までの距離がほぼ同程度に保つことができるので、経年使用により蓋8が変形しても、スライド板15をフックボタン16に設けた場合と同様の内蓋9の装着を忘れた場合に蓋8を閉じてしまうことがない効果を得ることができるだけでなく、本体長も長くならなくて済むので、本体設置面積を大きくすることなくスライド板を設けることができる。ここで、フックボタン16の近傍とはスライド板15の配置が内蓋9の中心よりもフックボタン16寄りであればよい。
図6(a)のように、本実施の形態では内蓋9を装着すると、スライド板15はスライド板カバー20にその大半を覆われるようになっている。このことは、内蓋8は米粒などの異物の付着し易い部品であるが、スライド板15は内蓋装着時にスライド板カバー20で覆われるので、異物などがスライド板15に付着しにくく、スライド板15の異物付着による動作不良を起こしにくい。また内蓋8を取り付けた状態ではスライド板15が目立たなくなり、スッキリとした外観になる。さらには図3(a)のようにスライド板カバー
20と蓋8の間の空間でスライド板15は動作するので、蓋8にはスライド板取付用の穴が不要となり、蓋8への水や異物の侵入をなくすることができる。
本実施の形態の構成によれば、内蓋はフックボタン16側とヒンジ部6側のいずれからでも装着可能である。具体的な動作としては、フックボタン16側から装着する場合、内蓋8の前部蓋係合部9bを蓋8の前部内蓋係止部8bへ挿入したのち、後部両横係合部9cを後部両横内蓋係止部8cへ押し込むとつまみ部9eが図5(c)のように傾斜し、最終的に図5(b)の状態となり、内蓋9は装着される。ヒンジ部6側から装着する場合、内蓋9の後部両横係合部9cを後部両横内蓋係止部8cへ係合させた後、内蓋9の前部蓋係合部9bを蓋8の前部内蓋係止部8bへ押し込むと、前部蓋係合部9bは内蓋9の内方へたわみ、図5(a)のように蓋8のL字状の断面の上につば部先端9dが載置され、内蓋9が装着される。このことは内蓋9をフックボタン側、ヒンジ部側のいずれからでも装着でき、内蓋の装着しやすい。
そして、内蓋装着時のスライド板15と内蓋9の当接面は傾斜面15aで当接しているので、内蓋9を炊飯器本体1のフックボタン16側とヒンジ部6側からのいずれの方向から装着した時でもスライド板15は可動し、内蓋9の誤装着や無理に装着して変形や破損するといったことがないうえに、鍋2のフランジ部2aとは略平行な面である当接面15bで当接させることで、スライド板15の強度が向上し、スライド板15の変形や破損を防止できる。また内蓋9もフックボタン16側とヒンジ部6側のいずれからでも装着可能であり、内蓋9が装着しやすい。
内蓋9の前部蓋係合部9bおよび後部両横蓋係合部9cは閉蓋時に本体上縁部1bと若干の隙間を設けた位置にその下端が位置している。そして、複数の蓋係合部のうち、いずれか一ヶ所の係合が外れた場合、外れた係合部の下端は、閉蓋時に本体上縁部1bと当接する位置となっている。この状態で閉蓋の動作を行うと、後部両横蓋係合部9cが外れていた場合は、本体上縁部1bが後部両横蓋係合部9cの下端を後部両横内蓋係止部8cへと押し込み、閉蓋状態において後部両横蓋係合部9cは図5(b)の状態となる。また前部蓋係合部9bが外れていた場合には本体上縁部1bが前部蓋係合部9bの下端を前部内蓋係止部8bへと押し込み、また前部蓋係合部9bに設けた傾斜面9gが誘いとなって、閉蓋時に図5(a)の状態となる。すなわち、内蓋9の装着が不完全な状態であったとしても、閉蓋の動作により内蓋9は正規の状態に装着されるので、鍋パッキン19や蒸気口パッキン18からの蒸気漏れは発生せず、また蓋や内蓋の変形の恐れもない。
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、内蓋を付け忘れて誤って炊飯することをなくし、また鍋収納部へのホコリや異物の侵入を防止できる。そして、米粒などの異物がスライド板に付着し内蓋が装着不能となるようなことをなくし、スライド板が変形や破損したとしても、炊飯ができなくなるようなことはないので、民生用のみならず、業務用の炊飯器にも適用できる。
本発明の実施の形態1の炊飯器の断面図 同炊飯器の蓋下面の矢視図 (a)同炊飯器のスライド板部の内蓋未装着時の断面図(b)同炊飯器のスライド板部の内蓋装着時の断面図 同炊飯器の内蓋の斜視図 (a)同炊飯器の蓋と内蓋の係合部の断面図(b)同炊飯器の蓋と内蓋の係合部の断面図(c)同炊飯器の蓋と内蓋の係合部の断面図 (a)同炊飯器のスライド板の動作状態の斜視図(b)同炊飯器のスライド板の動作状態の斜視図 同炊飯器のスライド板部の断面図 (a)従来の炊飯器の要部斜視図(b)従来の炊飯器の要部斜視図 従来の炊飯器の要部断面図
1 炊飯器本体
2 鍋
2a フランジ部
6 ヒンジ部
8 蓋
8b 前部内蓋係止部
8c 後部両横内蓋係止部
9 内蓋
9b 前部蓋係合部(つば部)
9c 後部両横蓋係合部
14 蓋フック係合部
15 スライド板
15a 傾斜面
15b 当接面(略平行な面)
16 フックボタン
17 ヒンジバネ
20 スライド板カバー

Claims (6)

  1. 本体と、前記本体に着脱自在に収納され外周にフランジ部を有する鍋と、本体後方のヒンジ部に軸支されるとともに開閉自在に前記本体の上面を覆う蓋と、前記蓋の下面に着脱自在に装着される内蓋とを有し、前記本体は、前記ヒンジ部に設けられるとともに前記蓋を開蓋方向に付勢するヒンジバネと、前記ヒンジ部と対向する部分に設けられたフックボタンとを有し、前記蓋は、前記フックボタンと係合して閉蓋状態を保つ蓋フック係合部と、前記内蓋を係止する複数の内蓋係止部と、前記内蓋に設けられるとともに前記内蓋係止部と係合する複数の蓋係合部とを有し、前記蓋の下面に設けられ、前記内蓋を取り外したときは前記鍋のフランジ部と当接するとともに前記内蓋の装着時は前記鍋フランジから離れるスライド板を備えるとともに、前記スライド板は前記複数の蓋係合部以外の部分で構成し、前記スライド板の内蓋当接部は内蓋に対して略垂直な平面で構成した炊飯器。
  2. スライド板を本体斜め前方に設けた請求項1記載の炊飯器。
  3. 内蓋装着時にスライド板を覆い収納するスライド板カバーを備えた請求項1記載の炊飯器。
  4. 内蓋を装着する動作時にスライド板は前記スライド板に設けた傾斜面で内蓋と当接し、鍋フランジと当接するときは前記スライド板に設けた前記鍋フランジと略平行な当接面で当接する請求項1記載の炊飯器。
  5. 内蓋の複数の蓋係合部のうち、少なくとも2ヶ所は蓋後部両横に係合する後部両横係合部を有し、少なくとも1つは蓋前部に係合する前部係合部を有し、前記後部両横係合部は着脱用のつまみ部と前記つまみ部を付勢する弾性部材を有し、前記前部係合部は内蓋先端部より下方に延設されたつば部で構成され、前記つば部の先端は内蓋装着時、前記蓋先端に設けた断面がL字状の前部内蓋係止部に係合する請求項1記載の炊飯器。
  6. 内蓋の複数の蓋係合部のうち、少なくとも1ヶ所が蓋と係合が外れた状態で閉蓋をした時、前記蓋係合部が本体もしくは鍋と当接することにより、閉蓋後に前記蓋係合部のすべてが係合される請求項5記載の炊飯器。
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