JP4296965B2 - 昇降装置の梱包方法 - Google Patents

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Description

この発明は、穀粒乾燥機や籾摺選別機における昇降装置の梱包方法に関するものである。
例えば循環式穀物乾燥機において、乾燥室の左右の穀粒流下通路の下端合流部下方に正逆転しながら穀粒を繰り出す円筒状の繰出バルブを設け、繰出バルブから繰出された穀粒を再び上部の貯留室に戻して調質を行うために乾燥機枠に沿って上下に長い昇降機を設ける。該昇降装置は、バケット付きベルトを上下に配設するプーリ間に張設し、該バケットやベルトを収納する昇降機ケースの下方に順次繰出される穀粒を掬い上げ上方においてバケットの反転によって排出するよう構成している。
ところで、穀粒乾燥機のように長い昇降機ケースを機枠に装着したままでの出荷は行わず、切り離して昇降機を独立的に梱包して出荷する形態が一般的である(特許文献1)。
実開平5−33840号公報
前記特許文献1に示す従来の昇降機梱包の構成では、長尺のままの昇降機を梱包する形態であるから、取り扱い性が悪く、また倉庫に保管する場合にも長尺のため保管スペースを大とする。
そこで、この発明は上記のような不具合を解消しようとするものである。
前記問題点を解決するために、この発明は次のような技術的手段を講じた。
請求項1に記載の発明は、ベース部材(93a)と、ベース部材(93a)の四隅に立設する支柱部材(93b)と、蓋部材(93c)とからなる梱包枠(93b)に、昇降機ケース(18)を上半部ケース(18U)と下半部ケース(18L)とをフランジ接合部で上下に2つに分割し、且つ内部に無端状のバケットベルト(20)を装着した状態で2つ折とした昇降装置(17)を梱包する昇降装置の梱包方法において、昇降機ケース(18)の下半部ケース(18L)と略同じ長さに形成するベース部材(93a)に昇降機ケース(18)を2つ折り状態で載せ、下半部ケース(18L)のフランジ接合部(18a)とベース部材(93a)に設ける溝受部(92)とをボルトとナットとで締め付け固定し、次いで、四隅に支柱部材(93b)を立設して上半部ケース(18U)を支柱部材(93b)の高さ以下に収め、蓋部材(93c)を装着する昇降装置の梱包方法とする。
請求項2記載の発明は、梱包枠(93)内で、且つ下半部ケース(18L)に沿って2つに分割した状態の梯子(95)を固定して梱包する請求項1記載の昇降装置の梱包方法とした
請求項1に記載の発明は、長尺の昇降機が機種等によって長さが異なっても、下半部ケース(18L)の長さを一定で共通構成とし、上半部ケース(18U)を異ならせて所定長さの昇降機ケース(18)に構成するが、この上半部ケース(18U)を上記下半部ケース(18L)とのフランジ接合部から切り離すことにより、2つ折り状態で梱包枠(93)に梱包でき、上半部ケース(18U)の先端側を梱包枠の支柱部材高さ以下に収められて梱包枠(93)の側方にはみ出し状態で取り付けて梱包するため、梱包枠(93)の長さは、上半部ケース(18U)の長さによらないで全体長さを下半部ケース(18L)の長さにすることができ、機種の相違によっても共通の梱包枠とすることができる。また支柱部材同士の上下方向への積み重ねによって倉庫等で複数段に保管したり、輸送の際にもこのような複数段設定が可能であるからコンパクトになし、占有スペースをコンパクトになし得る。
請求項2に記載の発明は、梯子(93)を梱包枠(93)内の間隔部に梱包することができる。
(実施例)
以下、図面に基づきこの発明の一実施例を説明する。
まず、この発明を具備する穀物乾燥機の全体構成について説明する。1は穀物乾燥機の機枠で、内部に貯溜タンク2、乾燥室3、集穀室4の順に積み重ねられている。乾燥室3内には、通気性網体5a,5aを左右に対向させて傾斜状の穀物流下通路5,5を形成し、左右一対の穀物流下通路5,5を正面視V字型に形成している。各穀物流下通路5,5の上位側は更にV字型を形成するように左右の穀物流下通路5,5の内側を断面菱形の空間部とし、この空間部を熱風室6に形成している。なお、菱形断面の空間形成体のうち下半部は通気網体により構成し、V字型の上半部は非通気性の板材により構成している。
穀物流下通路5,5下端の左右合流部下方には繰出バルブ7を設けている。この繰出バルブ7は断面円形の筒体に構成されていて、正回転及び逆回転に伴って外周の一部に形成した導入口部から穀物を受入れて、正逆回転に従って下方の集穀室4に落下させる構成である。
乾燥室3内側の菱型空間部に形成した熱風室6内には、多角形の筒状に構成されていて乾燥室3正面側壁から後面側壁に亘る長さに形成された遠赤外線放射体10を配置し、機壁前面及び後面に夫々着脱自在に固着している。この遠赤外線放射体10の断面形状は、前記菱型空間部の断面形状に相似して対応するように上部の逆V字形状と下部のV字形状とを短い垂直部で連結する略6角形状に構成されていて、上部突端と下部突端とには前後に亘るスリット状の開口11,12を形成し、実質的には左半部と右半部とを所定間隙を隔てて対向配置するように構成している(図3参照)。なお、左・右半部の前・後壁への取り付けは、左・右半部の前側上部をまたぐ形状の係止具26により前壁にボルト・ナットで取り付け、左・右半部の前側下部及び後側上・下部を独立的に設ける係止具27,27により前・後壁に夫々ボルト・ナットで着脱自在に固着している。
前記遠赤外線放射体10の入口側には、乾燥機正面に配置するバーナ13からの熱風を受け入れる構成である。即ち、例えば気化型バーナ13を中心部に配置したバーナ風胴14を機体前側壁に取り付け、このバーナ風胴14と遠赤外線放射体10の入口部とを連通している。
機体の背面側には、吸引ファン15を設け、この吸引ファン15の起風によって、菱形空間である熱風室6から穀物流下通路5,5を経て、穀物流下通路5,5の外側に形成される排風路16,16に向けて通風するように構成している。
集穀室4にはその中央に移送螺旋を備えた下部搬送装置25を設け、繰出バルブ7から繰り出した穀粒を下部搬送装置25で受けて例えば機体の正面側に移送する。機体の正面側には昇降機17を設け、内部にバケット17a,17a…を備え、下部搬送装置25からの穀粒を掬い上げて上部天井に設ける上部搬送装置31の始端部に揚穀するように構成している。移送螺旋を備えた上部搬送装置31の終端側の天井中央部には垂下軸32を設け、この垂下軸32に回転拡散板33を取り付けている。
また、図6に示すように、バーナ風胴14を囲うように外気導入スリット36a,36a…の形成された入口風胴36を機壁正面に取り付け、この入口風胴36の前面には乾燥機用コントローラ(制御部)40を設けている。入口風胴36の正面にはコントローラ40操作盤41を備えている。この操作盤41には張込スイッチ42、通風スイッチ43、乾燥スイッチ44、排出スイッチ45、停止スイッチ46を備え、これらのスイッチ群により各種の運転モードに切り替えると共に運転停止を司る。また、緊急スイッチ47を設け、この緊急スイッチ47を操作すると、機体運転部の全体を略同時に停止することができる。
これらのスイッチ42〜47の他に、張込量を設定する張込量設定スイッチ48、最終仕上げ水分値を設定する水分設定スイッチ49、及び、乾燥設定スイッチ50(籾乾燥の場合には乾燥速度を速い・普通・遅いに設定し、また、他の穀粒乾燥の場合には、例えば小麦・大麦等の品種に関連付けて予め設定した乾燥速度に設定する)を備えている。更に、乾燥仕上がりを水分値によらないで処理時間により乾燥する等のためのタイマ増・減スイッチ51,52を備えている。
水分検出手段は一粒式の水分計53を採用し、所定時間毎に所定粒数単位で水分値を測定し、所定回数の検出結果を平均処理して水分値を算出し、前記操作盤41の表示部54に検出熱風温度等と交代的に表示する構成である。制御部40は併せて一粒水分値から水分のバラツキを判定したり、未熟粒の多少を判定できる構成とし、これらを3個のLED55,56により表示している。
制御部40には、操作盤41のスイッチから乾燥情報等を入力するほか、各種センサから検出情報が入力され、前記気化型バーナ13の燃料供給量を制御したり、穀粒の移送系手段を運転制御するように構成している。
次に、前記構成の作用について説明する。
張込ホッパ(図示省略)に投入された穀粒は、張込スイッチ42をONすることにより駆動される昇降機17、上部搬送装置32等を経由して貯溜タンク2に張り込まれる。穀粒の張込が完了すると、乾燥作業に移行するが、前段階で水分設定スイッチ49及び乾燥設定スイッチ50により穀粒種類の設定や希望の乾燥仕上げ水分値を設定する。
前記の設定操作の終了後に乾燥スイッチ44をONすると、昇降機17、上・下搬送装置25,31、繰出バルブ7等の駆動が開始されると共に、バーナ13も駆動されて熱風が乾燥室3の菱形空間である熱風室6の入口部に向けて供給される。
ここで、バーナの火炎は吸引ファン15の回転により熱風化され、適宜に導入される外気と混合されながら遠赤外線放射体10内に流入し、遠赤外線放射体10を加熱しつつ上部及び下部に形成されているスリット状開口11、12を経て遠赤外線放射体10の外に流出する。その際に遠赤外線放射体10の加熱により遠赤外線放射体10の表面から遠赤外線が放射されて、この熱放射及び前記熱風は共に流下通路5,5を流下中の穀粒に作用し、遠赤外線による輻射熱と熱風により穀粒内部での水分移行が促進され、熱風による水分除去作用に伴って効率的な乾燥作用が行なわれる。
穀物流下通路5,5の前後に亘って遠赤外線の放射と熱風による乾燥作用がなされ、穀物流下通路5,5を通過した熱風は排風室16,16を経て排風される。乾燥室3で乾燥された穀粒は、集穀室4の下部搬送装置25、昇降機17、上部移送螺旋31を経由して再び貯溜タンク2に戻されて調質作用を受ける。このような行程を繰り返し、所定の水分値に達すると乾燥が終了するものである。
前記図3に示す実施例では、遠赤外線放射体10の断面形状を穀類流下通路5,5の断面形状に略沿うように構成したので、遠赤外線放射体10からの遠赤外線放射を流下穀粒に均等に作用させることができる。
また、前記図3に示す実施例では、遠赤外線放射体10,10を左右対称形状に構成し、熱風室6に上下に間隔を設けて配置することによりスリット状開口11,12を構成したので、上下面双方から熱風が流出し、遠赤外線放射体10,10の過熱を防止できる。
また、図5に示すように熱風室6に遠赤外線放射体10を配置してもよい。即ち、遠赤外線放射体10の後側部を蓋61により閉鎖し、機枠1の後側壁62に対して間隔を空けて金具により遠赤外線放射体10を取り付ける。そして、遠赤外線放射体10の後端部上方の左右に熱風温度センサ63及び排風温度センサ64を取り付ける。また、図6に示すように、蓋61の左右両側に取付片61a,61aをプレス加工により一体的に構成すると、部品点数を少なくしながら遠赤外線放射体10に蓋61を強固に取り付けることができる。
前記のように、遠赤外線放射体10と後側壁62との間に所定の間隔を設けたので、熱風室6の後側部の温度が部分的に高くなり過ぎることもなく、熱風温度センサ63及び排風温度センサ64の検出温度を適正化することができる。
また、図7に示すように、集穀室4部の後側壁62の遠赤外線放射体10の後側部の対応する部位の下方にスリット65を設けてもよい。このように構成することにより、スリット65からの外気吸入により熱風室6後端部の過度の温度上昇を防止し温度分布を均等化することができ、熱風温度センサ63及び排風温度センサ64により適正な温度検出をすることができる。
また、遠赤外線放射体10を放熱鋼板により構成してもよい。耐熱鋼板等に遠赤外線放射塗料を塗装するものに比べて工程を省略し組付生産面でのコストの低減を図ることができる。
また、図8に示すように、遠赤外線放射体10の下側部を閉鎖状態とし、上側部の前側部にのみ開口部66を構成してもよい。バーナ13に近い前側部にのみ開口部66を設けることにより、遠赤外線放射体10の前側部の温度が上昇し、熱風室6の前後の温度分布を均等化することができる。即ち、バーナに近い入口側は火炎の影響をそれほど受け得ず熱気が後側に流れる傾向にあって、熱風室入口側の温度が低い傾向となっており、これを解消するために上記開口部66を設けて温度分布の均一化を図るものである。
また、図9に示すように、熱風室6の中心部に遠赤外線放射体10を配置し、遠赤外線放射体10の左右外周部と左右の穀物流下通路5,5との間隔を左右均等にしてもよい。このように構成することにより、吸入空気の熱風室6内での風速分布が均等化し安定した温度分布とすることができる。また、遠赤外線放射体10の断面略6角形状の左・右上・中・下面部10a,10a、10b,10b、10c,10cと左右の穀物流下通路5,5の上通路5b,5b・中通路5c,5c・下通路5d,5dとを対向させることができ、熱風室6全体を輻射熱により均等に温めることができる。
次に、図10〜図13に基づき繰出バルブ7のシール構成について説明する。
左右の穀物流下通路5,5の下端合流部下方には、断面円筒状で正転及び逆転を繰り返しながら穀粒を繰り出す円筒状の繰出バルブ7を設け、この繰出バルブ7には穀物流下通路5,5の全幅に対応する穀粒繰出用の繰出開口部7aを構成し、繰出バルブ7の左右周面部と左右の穀物流下通路5,5の下端部との間に左・右間隙67,67を構成している。
左右の穀物流下通路5,5の下端部下方で且つ繰出バルブ7の左右両側部位に断面凹状の左右のシール保持枠体68,68を配置している。即ち、断面U状に形成した外枠体68aと該外枠体68aに嵌合する内枠体68bとを一体的に構成する。このシール保持枠体68,68の内側部、つまり該内枠体68bの一隅部には繰出バルブ7に摺接対向するシール69,69を押え板69aをもってボルト・ナットで着脱自在に固着している。シール保持枠体68,68の前後両端部にはブラケット70a,70bを取り付け、機枠1の前・後側壁71a,71bの支持孔71´a,71´bと前記ブラケット70a,70bの支持孔70´a,70´bに前後の支持軸73a,73bを挿通して、シール保持枠体68,68を前・後側壁71a,71bに回動自在に軸支する。回動軸心(イ)について前側の支持軸73aにアーム74を設け、このアーム74を前側壁71aの外側に沿って回動可能に構成している。
しかして、繰出バルブ7を正逆転駆動手段(図示省略)により正逆転すると、繰出バルブ7の繰出開口部7aが左右のシール69,69より上方を回動する間には左右の穀粒流下通路5,5からの穀粒を繰出バルブ7内に受入れ、繰出バルブ7が左右のシール69,69より下方を回動する間に内部の穀粒を下方に繰り出す構成である。
また、前側壁71aの上下に折り曲げ片76,76を設け、この折り曲げ片76,76を上下に貫通すべく調節ボルト78を設け、該調節ボルト78には調節体79をナット80をもって螺合している。77はボルト78の下方側から螺合して該ボルト78を折り曲げ片76,76間に固定するロック用ナットである。しかして調節ボルト78を正逆に回転すると、調節体79は上下動する構成となっている。
この調節体79に設けた支持孔79aに螺合するボルト80aにアーム74の長孔74aを係合することにより、調節体79の上下動をもってアーム74を連動しもって前記支持軸73aを回動軸心(イ)回りに正逆に回転連動する構成である。しかして、調節ボルト78を回転することにより、支持軸73aのアーム74を介してシール保持枠体68を回動調節し、シール69と繰出バルブ7との摺接度合いを微調整することができる(間隙調整手段A)。
なお、後側面の壁部には支持軸73bを貫通支持する支持壁71bが形成され、該支持軸73b、ブラケット70b、及びシール保持枠体68の三者は一体構成とされており、組立て順としては、手前側支持軸73aを外しておき、シール保持枠体68を支持軸73bの装着によって保持し、次いで手前側のブラケット70aに支持軸73a及び間隙調整手段を組付けする。
また、前・後側壁71a,71bにおけるシール保持枠体68の軸支部近傍、即ち、前・後側壁71a,71bの軸支部の左右外側寄りで且つ乾燥室3の排風室16に対応する部位に点検窓81を設け、点検蓋82により該点検窓81を開閉可能に構成している。
このように構成することにより、ロックボルト75及びボルト80aを緩めて、ブラケット70から支持軸73aを取り外し、該支持軸73aをシール保持枠体68から取り外すと、該シール保持枠体68(及びシール69)は他方の支持軸73bによる支持のみの状態となり、この長いシール保持枠体68及びシール69を前側壁において機外に点検窓81から取り出すことができる。また、シール69及びシール保持枠体68の点検・調整を点検窓81から容易に行なうことができメンテナンス性を向上させることができる。
次に、図14に基づき穀物乾燥機の昇降機17の構成について説明する。
昇降機ケース18は、角筒状に形成され、上下に2分割の構成であり、該分割部はフランジ18a,18a接合される。この昇降機ケース18内にはバケット19,19…を等間隔に設けるバケットベルト20を有し、該ケース18の上・下部に支持するバケットプーリ21,22に巻き掛ける構成としている。
上記バケットプーリ21,22のうち、下部側のプーリ22は、上下方向に調整自在に設ける。すなわち、プーリ軸22aの両端は軸受メタル(図示せず)を介して夫々調整プレート84,84に支持されており、該調整プレート84,84を昇降機ケース18の下部前後外側に形成する案内ガイド85,85に沿って摺動調整可能に設けている。更に、この前後の調整プレート84,84には上記軸受メタル83,83の下方に位置して付勢リンク86を設けている。
この付勢リンク86は、平面視コ字型に形成して前後調整プレート84,84を枢着支持しうる構成とされ、前後対称位置に昇降機ケース18から突設した支持ピン87,87に上記付勢リンク86の前後リンク部86a,86aの中間部上部を係止できる構成としている。また、この付勢リンク86の前後接続部86b部分あるいは上記リンク部86a同士を接続する接続ピン部材83に付勢手段88,88を設けている。
上記付勢手段88は、ピン部材83に係止した係止杆88aと、該係止杆88aに巻回されるばね88bと、このばね88bを受けるばね座88cと、係止杆88aを縦姿勢に保持すべく昇降機ケース18側面に固定したL型の保持枠88d等を備える。ばね88bの付勢力は、係止杆88aを上方向に作用し、付勢リンク86を同軸の支持ピン87,87部を支点として調整プレート84,84を押し下げるように作用する構成である。
なお、係止杆88aの上部でばね88bを受けるばね座88c位置をナット88eで調整することによってばね付整力を調整できる。さらに、このばね88bの圧縮長を制限する規制部材としてのカラー89をばね88bの外側において係止杆88aに貫通させて設け、ばね座88cが該カラー89に接触する状態までナット88eで調整するもので、このため該カラー89の長さ以下にばね88bを圧縮作用できない構成となって、所定以上に付勢手段88による付勢力が作用しないように構成している。このように構成すると、常にカラー89にばね座88cが接触すべく調整しておくことで所望のばね88b付勢力に調整でき、バケットベルト20の張り調整が個体差なく一定にでき、あるいはカラー89端部からばね座88cが離れているときは、バケットベルト20の伸びが生じており、この判定も容易である。
90はベルトプーリで、このうち下部のベルトプーリ90は下部側バケットプーリ22の軸22aの端部に装着され、適宜に駆動手段からの動力を受けて該軸22aに伝達すべく構成し、一方バケットベルト20を経由して上部側バケットプーリ21に動力伝達され、軸21aを介して外部のベルトプーリに伝達され、適宜上部移送装置35等を駆動するよう構成している。
次いで昇降機17の梱包について説明する。上記のように、昇降機ケース18は上下に2分割の構成であり、内部に無端状のバケットベルト20を装着した状態のままで2つ折りとし、梱包枠93に装着する。梱包枠93は、昇降機ケース18の下半部の長さに略等しい長さのベース部材93aと、四隅に立設する支柱部材93b,93b…と、上部の蓋部材93cと、補強用のすじかい部材93dからなる。そして、昇降機ケース18の2つ折りのうち、下半部ケース18L部はその下端及び中間部に形成したフランジ部94,94をもって、梱包枠93にボルト締結して固定している。その上に折り畳まれた上半部ケース18Uは、下半部ケース18Lの上に載せられ適宜に固着するものである。
梱包順は、まずベース部材93aに昇降機ケース18を2つ折り状態で載せ、下半部ケース18U部を固定する。上半部ケース18U部は該下半部ケース18L部に適宜にロープ掛け等の手段によって固定する。次いで四隅に支柱部材93b,93b…を立設する。そして、左右の間隔部に梯子95を2つに分割した状態で位置させて固定する。最後に蓋部材93cを装着して梱包を完了する。
ここで、機種の相違によって昇降機ケース18長さが相違するが、下半部ケース18Lは共通の構成としてフランジ18a固定によってベース部材93aに設ける溝受部92に挿通してボルト・ナットにより締め付け固定し(図17(イ)(ロ)及び(ハ))、昇降機ケース18の長さの長短は上半部ケース18Uの長短に基づく。なお、上半部ケースUはそのケース長さを適宜に変更して複数設定する構成でもよく、所定長さの上半部ケースU1に接続ケース18C長さを複数設定して継ぎ足す形態としてもよい(図17(ロ)(ハ))。
以上のように梱包構成すると、長尺の昇降機17が機種等によって長さが異なっても、下半部ケース18Lの長さを一定で共通構成とし、上半部ケース18Uを異ならせて所定長さの昇降機ケース18に構成するが、この上半部ケース18Uを上記下半部ケースLとのフランジ接合部から切り離すことにより、2つ折り状態で梱包枠93に梱包でき、上半部ケース18Uの先端側を梱包枠93の支柱部材93b,93b…高さ以下に収められて梱包枠93の側方にはみ出し状態で取り付け得る構成であるから、梱包枠93の長さは、上半部ケース18Uの長さによらないで全体長さを下半部ケース18Lの長さにすることができ、機種の相違によっても共通の梱包枠93とすることができる。また支柱部材93b,93b…同士の上下方向への積み重ねによって倉庫等で複数段に保管したり、輸送の際にもこのような複数段設定が可能であるからコンパクトになし、占有スペースをコンパクトになし得る。
次いで水分計53について説明する。
前記昇降機17の途中部に水分計53のホッパ95をのぞませ、該ホッパ95の排出口を搬送板96と外周に螺旋条を形成した繰出ロール97とからなる1粒繰出部98の始端側にのぞませる。1粒繰出部98の移送終端部下方には一対の電極ロール99,99を設ける。電極ロール99,99間の電気的抵抗値を読み取る構成とし、所定粒数(例えば100粒)の測定毎に所定の換算式に基づいて実行されるように構成している。そしてその複数粒の平均値をもって今回の測定値として採用され表示出力あるいは乾燥制御に用いられる。
上記水分計53のホッパ95(穀粒受入部)は、バケットベルト20の往行程と復行程の間隔部あるいはこの間隔部へのぞむ位置に設けられており、昇降機17のバケット19の溢流穀粒やバケット19から上部螺旋への投げ出し供給の際に昇降機ケース18に戻される穀粒を受けいれるようになっている。ところが、これらの溢粒穀粒はバケット掬い上げの効率化を図れば図るほど少なくなって、所定粒数の水分検出する時間が徒に長くなって適切な乾燥制御に支障となる。
そこで、図19に示すようにバケット19の一部には(例えば2個)、その側面に穀粒溢流孔として円形の孔19aを形成する特殊バケット19´に構成する。この円形の孔19aは、上記水分計53のホッパ95の存在側に設けられる。その大きさ(径)及びバケット19側壁における配置は穀粒水分や水分計53の高さ等との関係で決定される。すなわち、昇降機17の昇降機ケース18下部に供給される穀粒を掬い上げたバケット19´は、上昇行程において上記円形の孔から徐々に溢流し、水分計53の高さ位置を越えても未だ溢流可能に設けている。従って、該孔19aからの溢流穀粒の一部は水分計53のホッパ95から水分計53本体内に取り込まれる機会を多くし、測定時間の徒長をなくする。図20は孔19aを備える場合と備えない場合との所定粒数を水分計に取り入れる時間を比較した例である。100粒取り込みの平均時間で約10秒の差が生じ、孔19aの有無が測定時間に影響することが知れる。なお上例では円形の孔19aについて説明したが、同様の効果を得るものであれば円形でなくともよい。
図21は、昇降機17の上部において、バケット19から投てきされる穀粒を上部移送装置31の始端部に案内する投てき案内枠100の構成を示すもので、断面矩形の該投てき案内枠100の内面にはバケット19からの穀粒を案内すべく円弧状の案内板101を溶接によって接合固着している。この案内板101と上記案内枠100との接合部分102において、案内枠100側に凸状103,103を形成し、該凸状103,103と、案内板101とをスポット溶接している。このため、案内板101の湾曲部と案内枠100のコーナー部との空間部104は外気と連通状態を確保し、従ってエア溜まりを生じないため、以下のような優れた効果を有する。すなわち、上記スポット溶接のようなサブ組立てを行って塗装行程に入るが、この際に塗装液に水没状態に沈みこませる場合に、空間部104がエア溜り状態であると所定の浮力作用が働いて沈み込み難く、フックでワークを係止し上下させる場合において不測の沈み込み抵抗を伴うため該フックが外れ易くなりますが、上記の例のように凸状とスポット溶接との関係で空間部104から空気の出入りは自由である。
図22は図7に示すスリット65構成の変形例を示す。すなわち、乾燥室3部の正面側と背面側とを入れ替え、併せて昇降機17を前後に所謂後ろ昇降機の構成とするが、図9のスリット65の構成では集穀室4側側壁に設けられる構成であってこの集穀室4部は前後入れ替えしないため、遠赤外線放射体10の背面側に対応すべきスリット65位置が正面側となってしまい改善の余地がある。このためスリット65´を形成した第1接合板104及びスリットを構成しない第2接合板105を準備し、乾燥室3部の入れ替えに伴って遠赤外線放射体10の背面側に対応すべく第1接合板104を集穀室4部前後壁に予め形成する開口106,106に選択的に付け替えする構成とする。このようにすると、常時遠赤外線放射体10の背面側に対応してスリット65´を位置させることができ、上記の後ろ昇降機型にも容易に対応する。なお、集穀室4部前後壁部にスリット65"を形成しておき、上記第2接合板105をスリット不用位置に接合する構成とすれば組替え工数を簡単化できる。
図23はタンク側壁部の組み付け用くさびとくさびホルダの改良に関するもので、くさび107は適宜薄厚の板状をテーパ形状に形成し、U字状のホルダ108に保持孔108a,108bを形成してくさび107を貫通保持する構成である。なお、ホルダ108の連接部分108cは接合保持すべき壁体の重合部109に裏面側から貫通させて表面側に保持孔108a,108bを突出状に設ける。これら保持孔108a,108bの一方は他方に対して保持孔隙間は同じでその幅W,wが異なり、広い幅W側から狭い幅w側へくさび107を打ち込む構成である。U字状のホルダ108を採用したため、成形も容易で確実に固定できる効果がある。また、くさび107側は対称形状のテーパ形状を呈して構成簡単でありながら確実に固定でき、表裏や上下の区別がなく対称形状とも相俟って製作及び作業性が良い。
なお、くさび107頭部を平らに形成するほか、図24(ロ)のように三角状に形成することにより、打ち込みが斜め方向になって壁際での作業性を良好になし得る。
全体の切断側面図。 全体の一部切断した正面図。 遠赤外線放射体一例の斜視図。 操作盤の正面図。 遠赤外線放射体の側面図。 蓋部の側面図、背面図、平面図。 集穀部の背面図。 遠赤外線放射体の側面図。 要部の正面概要図。 繰出バルブ部の拡大正断面図。 繰出バルブの斜視図。 間隙調整機構の分解した斜視図。 シール保持枠体の平断面図。 昇降機下部の一部断面した正面図。 梱包状態を示す正面図。及び要部の断面図。 梱包状態を示す側面図。 (イ)(ロ)(ハ)機種別の梱包状態説明図。 水分計の側断面図。 水分計付き昇降機の平面図。及び側面図。 水分測定一例の時間比較表。 (イ)(ロ)昇降機投てき部の断面図。及び側面図。 集穀部の他例を示す背面図。 くさび及びホルダの斜視図。 (イ)(ロ)くさびの装着例を示す側面図。
1 穀物乾燥機の機枠
2 貯溜タンク
3 乾燥室
4 集穀室
5 穀物流下通路
6 熱風室
7 繰出バルブ7
7a 繰出開口部
10 遠赤外線放射体
16 排風室
17 昇降機
18 昇降機ケース
19a 円形孔
25 下部搬送装置
30 昇降機
31 上部搬送装置
51 水分計
84 調整プレート
86 付勢リンク
88 付勢手段
89 規制手段(カラー)
93 梱包枠
95 ホッパ(穀粒受入部)

Claims (2)

  1. ベース部材(93a)と、ベース部材(93a)の四隅に立設する支柱部材(93b)と、蓋部材(93c)とからなる梱包枠(93b)に、
    昇降機ケース(18)を上半部ケース(18U)と下半部ケース(18L)とをフランジ接合部で上下に2つに分割し、且つ内部に無端状のバケットベルト(20)を装着した状態で2つ折とした昇降装置(17)を梱包する昇降装置の梱包方法において、
    昇降機ケース(18)の下半部ケース(18L)と略同じ長さに形成するベース部材(93a)に昇降機ケース(18)を2つ折り状態で載せ、下半部ケース(18L)のフランジ接合部(18a)とベース部材(93a)に設ける溝受部(92)とをボルトとナットとで締め付け固定し、
    次いで、四隅に支柱部材(93b)を立設して上半部ケース(18U)を支柱部材(93b)の高さ以下に収め、蓋部材(93c)を装着する昇降装置の梱包方法。
  2. 梱包枠(93)内で、且つ下半部ケース(18L)に沿って2つに分割した状態の梯子(95)を固定して梱包する請求項1記載の昇降装置の梱包方法。
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