JP2003247778A - 穀粒乾燥機の集穀室構造 - Google Patents

穀粒乾燥機の集穀室構造

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JP2003247778A
JP2003247778A JP2002049247A JP2002049247A JP2003247778A JP 2003247778 A JP2003247778 A JP 2003247778A JP 2002049247 A JP2002049247 A JP 2002049247A JP 2002049247 A JP2002049247 A JP 2002049247A JP 2003247778 A JP2003247778 A JP 2003247778A
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Reiji Kojiyou
▲れい▼二 小條
Masashi Yumitate
正史 弓立
Keiichi Miyazaki
啓市 宮崎
Eiji Nishino
栄治 西野
Masayuki Chikamoto
正幸 近本
Hiroto Morimoto
浩人 森本
Hiroshi Toyoda
浩史 豊田
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 穀粒乾燥機におけるコンパクトな機体構成を
確保しつつ、乾燥用吸引ファンの運転動力を低減するこ
とができる穀粒乾燥機の集穀室構造を提供する。 【解決手段】 穀粒乾燥機1の集穀室構造は、バーナ1
7、集穀板14,14、下部螺旋15等を備え、上記集
穀板14,14は、下板14a,14aを併設して傾斜
の上下を連通する中空部を有する二重構造とし、その傾
斜上部の開口d、dを外気と連通させるとともに、同傾
斜下部の開口e,eを集穀室c内と連通させることによ
って外気導入路g,gを形成し、かつ、その傾斜下部の
開口e,eが上記下部螺旋15に臨んで移送用螺旋18
の移送領域より上位に位置するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穀粒乾燥機の集穀
室構造に関し、特に、穀粒乾燥機におけるコンパクトな
機体構成を確保しつつ、乾燥用吸引ファンの運転動力を
低減することができる穀粒乾燥機の集穀室構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】穀粒循環系を備えた調質タンク、排気機
構を備えた乾燥部、熱風供給および集穀のための集穀室
等からなる循環型穀粒乾燥機において、乾燥部への熱風
供給のために導入外気を加熱するバーナと、傾斜状に設
けられ、前記乾燥部から流下した穀粒を案内して集める
集穀板と、この集穀板で受けた穀粒を搬出する下部螺旋
とを備える穀粒乾燥機の集穀室構造が知られている。こ
の穀粒乾燥機における乾燥用熱風は、バーナの周囲から
導入した外気とバーナの燃焼熱風とを混合することによ
り生成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の穀粒乾燥機のバーナの周囲には、穀粒循環系を構成
する昇降装置、穀粒を所定流量で送り出す定量操出装置
等が密接して配置されていることから、外気導入のため
の開口面積も限定されることとなる。したがって、所定
流量の乾燥用熱風を確保するべく、限定された開口によ
る通気抵抗に抗して外気導入するために大きな吸引動力
が必要となる。このような状況において、装置構成のコ
ンパクト化と乾燥処理の高速化に対処しつつ、運転コス
トを抑えるべく吸引ファン等の消費動力の低減が求めら
れている。
【0004】本発明の目的は、穀粒乾燥機におけるコン
パクトな構成を確保しつつ、吸引ファンの運転動力を低
減することができる穀粒乾燥機の集穀室構造を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、乾燥部に供給する乾燥用熱
風を生成するために導入外気を加熱するバーナと、傾斜
状に設けられ、前記乾燥部から流下した穀粒を案内して
集める集穀板と、この集穀板で受けた穀粒を搬出する下
部螺旋とを備える穀粒乾燥機の集穀室構造において、前
記集穀板は、下板を併設して傾斜の上下を連通する中空
部を有する二重構造とし、その傾斜上部の開口を外気と
連通させるとともに、同傾斜下部の開口を集穀室内と連
通させることによって外気導入路を形成し、かつ、その
傾斜下部の開口が上記下部螺旋に臨んで同下部螺旋の移
送領域より上位に位置するようにして穀粒乾燥機の集穀
室構造を構成したものである。
【0006】二重構造の集穀板は、乾燥部から繰り出さ
れた加熱穀粒を受けるとともに、その中空部を外気導入
路として集穀室に外気が導入される。この導入外気は、
集穀板上面に受ける熱によって昇温されつつ集穀室内に
導入され、この集穀室内の乾燥用熱風との混合により容
易に均一化されて乾燥部に吸引される。このとき、外気
導入路は、下部螺旋の移送領域より上位で同下部螺旋に
臨むことから、移送穀粒によって閉塞されることなく、
最長の経路が確保される。したがって、この外気導入路
により、外気を能率よく集穀室内に導入しつつ、最大限
度の熱量を集穀室内に還流し、かつ、下部開口位置で導
入外気の流れを横切って流下する穀粒を導入外気により
過熱乾燥させつつ下方の移送領域に向かって速やかに流
下させることができる。また、請求項2に係る発明は、
請求項1記載の穀粒乾燥機の集穀室において集穀板と乾
燥部壁面とにより形成される集穀室に遠赤外線を放射す
る遠赤外線放射体を架設したことを特徴とする。集穀室
を流下する穀粒は、遠赤外線放射体から発せられる輻射
熱により、遠赤外線放射体を設けない場合に比べさらに
熱を受けながら、集穀板上を流下する。
【0007】
【発明の効果】本発明の穀粒乾燥機の集穀室構造は以下
の効果を奏する。上記構成の穀粒乾燥機の集穀室構造
は、第1に、集穀板に受ける熱が、外部に放熱されるこ
となく、導入外気を介して集穀室に還流されるので燃料
消費を抑えることができ、第2に、下部開口からの導入
外気により穀粒の流れを円滑化し、第3に、外気導入開
口の付加によって通気抵抗が低減されるので乾燥部の吸
引ファンによる排風動力を低減することができる。すな
わち、本発明の穀粒乾燥機の集穀室構造は、穀粒乾燥機
のコンパクトな構成を確保しつつ、吸引ファンの運転動
力を低減することができる上に、燃費をも低減すること
ができるという顕著な効果を奏する。また、遠赤外線放
射体を集穀室に架設することにより、集穀板を流下する
穀粒に輻射熱を放射するから穀粒の乾燥が一層促進され
る。
【0008】
【発明の実施の形態】上記技術思想に基づき具体的に構
成された実施の形態について以下に図面を参照しつつ本
発明の穀粒乾燥機について説明する。
【0009】発明に係る穀粒乾燥機の集穀室構造を適用
した循環型穀粒乾燥機の内部構成の透視正面図を図1
に、同循環型穀粒乾燥機の内部構成の縦断側面図を図
2、また、搬出部拡大断面図を図3に示す。図1および
図2において、循環型穀粒乾燥機1は、張り込まれた穀
粒を調質する調質室a、その貯留穀粒を下降させつつ加
熱乾燥させる乾燥部b、加熱乾燥された穀粒を集積する
集穀室c、集積された穀粒を調質室aに戻す昇降装置5
による循環系等から構成される。
【0010】詳細には、調質室aの上部に、穀粒搬入用
の搬入装置6、搬入穀粒を拡散させる拡散装置7等を備
える。また、乾燥部bには、集穀室cとの間を仕切って
斜設した多孔板11…、この多孔板11…と対向する吸
引部12、12、これら多孔板11…と吸引部12とに
よって挟まれた通路の下端出口に備えた定量操出装置1
3,13等を備える。
【0011】多孔板11…は調質室aから穀粒を受け、
この穀粒を定量操出装置13,13により所定の流下速
度で多孔板11…と吸引部12との間に導く。この時、
多孔板11が集穀室c側から熱風を受けるとともに吸引
部12,12に備える吸引ファン12aが排気動作する
ことにより、熱風が多孔板11から吸引部12を介して
排気される。この熱風が穀粒の流れを横断することによ
り、流下する穀粒を加熱乾燥させる。
【0012】集穀室cには、定量操出装置13,13か
ら排出された穀粒を傾斜ガイドして中央部に集積するた
めの集穀板14,14、この集穀板14,14によって
集積された穀粒を搬出する下部螺旋15、集穀板14,
14に臨む遠赤外線放射体16等を備える。
【0013】集穀板14,14は、その下側に中空部を
形成するべく下板14a,14aを略平行する二重構造
に形成する。遠赤外線放射体16は、集穀室c内に熱風
を送り出すダクト状に形成され、その前端部に熱風生成
用のバーナ17を備える。また、集穀板14下面の中空
部と連通する上端開口d、dを機体外壁に穿設し、同中
空部の下部開口e,eを下部螺旋15に臨んで構成す
る。必要により、下板14a,14aの上部に通気口
f,fを形成することにより、集穀板14,14の二重
構造によりその上部と下部とを連通する外気導入路g、
gを形成する。なお、穀粒を張り込むために、穀粒張込
ホッパ4aを集穀室cの側部に開閉可能に備え、また
は、これに代えて昇降機にホッパを設ける。
【0014】昇降装置5は、集穀室cの下部螺旋15か
ら受けた穀粒を搬入装置6までリフトするバケットコン
ベヤによって構成する。昇降装置5の上端には、搬入装
置6に近接して穀粒を排出する排出部20を備える。ま
た、循環中の穀粒の水分値を測定する水分測定装置21
を昇降装置5に備える。
【0015】下部螺旋15は、図3のように、移送用螺
旋18と断面が略半円弧形の下部搬送樋19とにより、
移送用螺旋18を落とし込んで構成する。下部搬送樋1
9は、二重構造の集穀板14,14の下板14a,14
aの下端と嵌合し、移送用螺旋18の下側を受けるよう
に、開閉動作可能な支持部材19aにより保持する。下
部搬送樋19の両端縁は、下板14a,14aの下端と
嵌合して隙間なく線接触するように折り曲げロール成形
により構成する支持部材19aの回転支点19bは、移
送用螺旋18の回転が時計方向のとき、左側で回転中心
軸線より下位に配置し、下板14a,14aの下端の右
側を左側より長くして嵌合当接することにより、移送穀
粒の圧力に対抗して支持のない自由端の剛性を確保し、
籾の漏れを抑えつつ残留なく移送することができる。
【0016】この下部螺旋15に臨んで、集穀板14,
14の下部開口e,eを配置し、かつ、移送穀粒によっ
て下部開口e,eが閉塞されないように、下部開口e,
eを移送用螺旋18による移送領域より上位に、すなわ
ち、移送用螺旋18により移送される穀粒表面Sより上
位に配置する。好ましくは、移送用螺旋18の上端レベ
ル位置Lより上位に配置すると確実に下部開口e,eの
閉塞を防止できる。
【0017】このように集穀板14,14の下部開口
e,eを構成することにより、外気導入路g,gは、移
送穀粒によって閉塞されることなく、集穀板14,14
に沿って最長の経路が確保される。したがって、この外
気導入路g,gにより、外気を能率よく集穀室内に導入
しつつ、最大限度の熱量を集穀室内に還流し、かつ、下
部開口位置で導入外気の流れを横切って流下する穀粒を
導入外気により過熱乾燥させつつ下方の移送領域に向か
って速やかに流下させることができる。
【0018】上記構成の循環型穀粒乾燥機1は、調質室
aに貯留された穀粒が乾燥部bを流下する際に、吸引部
12、12に吸引される乾燥用熱風を集穀室c側から多
孔板11…に受けて加熱乾燥される。集穀室cに繰り出
された穀粒は、集穀板14,14によって中央部に集積
され、下部螺旋15によって昇降装置5に送られる。穀
粒は、水分測定装置21によって水分チェックを受けつ
つ昇降装置5により搬入装置6まで上昇され、所定の水
分値になるまで繰り返して循環乾燥される。
【0019】この一連の処理において、集穀室cにおい
ては、集穀板14,14が乾燥部bから繰り出された穀
粒を受けるとともに、集穀板14,14下面の中空部を
外気導入路g,gとして集穀室c内に外気を導入する。
この導入外気は、集穀板14,14に受ける熱によって
昇温されつつ集穀室cに導入され、バーナ17による燃
焼熱風との混合により容易に均一化されて乾燥部bに吸
引される。
【0020】したがって、本発明の穀粒乾燥機の集穀室
構造は、第1に、集穀板14,14に受ける熱が集穀室
cに還流されて集穀板14,14からの放熱ロスが低減
されるので燃料消費を抑えることができ、第2に、集穀
板14,14の加熱により穀粒の流れが円滑化され、第
3に、外気導入開口dの増加によって通気抵抗が低減さ
れるので吸引ファン12aの動力を低減することができ
る。
【0021】つぎに、穀粒乾燥機の乾燥用熱風の供給構
造について説明する。乾燥用熱風の供給構造を適用した
穀粒乾燥機の正面図を図4に、そのA−A線断面図を図
5に、また、同B−B線断面図を図6に示す。なお、以
下において、前記同様の部材はその符号を付すことによ
って説明を省略する。
【0022】図4〜6において、穀粒乾燥機31の定量
操出装置13,13の外側位置から集穀板14に至る仕
切り壁33,33を形成することにより、集穀室cから
両側部c1,c1を分離画成する。また、機体正面に横
長に延びるダクト34を取り付け、集穀室cと両側部c
1,c1との間を迂回連通させる。
【0023】上記構成の穀粒乾燥機31の乾燥用熱風の
供給構造においては、集穀室cに熱風が供給される一
方、定量操出装置13,13により繰り出された穀粒
が、集穀室cの集穀板14,14上に落下して下部螺旋
15に案内される。この時、遠赤外線放射体16から集
穀室cに供給された熱風は、一部が集穀室cに臨む中央
寄りの多孔板11,11から乾燥部bへと送られ、残り
がダクト34を介して両側部c1,c1に至り、外側位
置の多孔板11,11から乾燥部bへと送られる。
【0024】従来、集穀室cは、仕切られていなかった
ため、定量操出装置13,13から落下する穀粒を横切
る熱風により、夾雑物、塵埃が風選され、乾燥部bの多
孔板11,11に付着したり、集穀室cの上部に溜まる
場合があった。この発明は、このような問題を解消しよ
うとするもので、上記構成により、熱風は、定量操出装
置13,13を横切ることなく乾燥部bに送られるた
め、前記問題を解消することができる。
【0025】つぎに、燃料供給系の運転制御について説
明する。燃料供給系の構成図を図7に、燃料供給系の制
御系統構成図を図8に、汲上ポンプ制御のタイミングチ
ャートを図9に示す。
【0026】図7において、燃料供給系は、オイル制御
ポンプ41によってバーナ17の流量を制御するバーナ
給油部、汲上ポンプ43による燃料汲上部、制御部44
等から構成される。バーナ給油部には、条件変動を抑え
てオイル制御ポンプ41の高精度の燃焼制御を行うため
に、供給オイルの液面を一定に維持するオイルレベラ4
1aを備える。燃料汲上部には、汲上ポンプ43に連結
して所定の高低差の範囲でオイルレベラ41aに燃料を
供給するための地上タンク43aを備える。
【0027】図8において、制御部44は、穀粒乾燥機
の各種の運転条件設定スイッチ46,47,48の信号
を受け、オイル制御ポンプ41と汲上ポンプ43を制御
する。制御部44による処理は、条件に応じてオイル制
御ポンプ41の流量調節を指令するとともに、バーナ燃
焼量に応じて間欠または連続して汲上ポンプ43を効率
よく駆動制御するように構成する。
【0028】たとえば、図9に示すように、起動スイッ
チに応じて汲上ポンプ43とオイル制御ポンプ41とを
駆動制御する。オイル制御ポンプ41の燃焼制御は、3
0msの周期の停止時間を5〜25msの範囲で可変制
御し、この燃焼制御と対応して、大燃焼時は連続稼動、
中燃焼時は60s周期で5s停止、小燃焼時は60s周
期で10s停止の稼動パターンで汲上ポンプ43を制御
する。
【0029】穀粒乾燥機は、一般に、毎日異なる穀物処
理量、気温等に応じたきめ細かな運転制御により、最大
燃焼量による乾燥機運転は限られていることから、上記
制御により、従来、連続運転されていた汲上ポンプ43
の無駄な動力消費を抑えて、効率よく稼動することがで
きる。その結果、汲上ポンプ43の耐久性の向上にも貢
献することができる。
【0030】つぎに、熱風室に対するバーナの取り付け
構造について説明する。バーナの取り付け部の正面図を
図10に、また、その要部縦断側面図(a)とその部分
拡大図(b)を図11に示す。
【0031】図10および図11において、熱風室cに
は筒状の遠赤外線放射体16が配置され、その前端部に
臨む熱風室cの開口hにバーナアセンブリ17を取り付
ける。遠赤外線放射体16の取付けは、図11(b)の
ように、遠赤外線放射体16の側の桟51a,51bと
乾燥部bの桟53との嵌合構造による。バーナアセンブ
リ17にはオイル制御ポンプ41のほかに取付台54を
備え、この取付台54を支持する左右のL形プレート5
6,56を熱風室cの開口hから突出するように遠赤外
線放射体16の前端部に取り付ける。左右のL形プレー
ト56,56は、バーナアセンブリ17を前後にスライ
ド動作可能に支持するべく取付台54の下端両側部を受
けるL字状断面の2本のガイドレールのように構成す
る。
【0032】この左右のL形プレート56,56によ
り、バーナアセンブリ17を載せて支えることができる
ので、その取付台54の位置合わせをしてボルト等によ
り締結固定することができる。したがって、機体正面の
壁板に直接取り付けていた従来の取り付け構造と比較し
てバーナアセンブリ17の着脱が容易となり、メンテナ
ンス等の能率を向上することができる。また、機体から
突出する左右のL形プレート56,56を介して遠赤外
線放射体16を取り扱うことができるので、遠赤外線放
射体16の着脱を能率よく進めることができる。
【0033】つぎに、定量操出装置の構成について説明
する。定量操出装置の分解斜視図(a)とその要部拡大
断面図(b)を図12に示す。図12(a)において、
定量操出用の定量操出装置13の弁体は、円筒部材を4
等分等に分周した分割材61の外周に放射状に多数の羽
根板63…を形成し、これを合わせて筒状に連結すると
ともに、その合わせ部にゴム板によるスクレーパ64を
挟んで構成される。このスクレーパ64の基部64aに
は、図12(b)のように、合わせ部の両側の羽根板6
3,63と互いに嵌合する嵌合部を形成し、ボルト66
により両側の羽根板63,63とともに締結固定するこ
とにより、放射状にスクレーパ64…を配置した筒状弁
体を構成する。その筒端部には支持軸67をねじ止め
し、スプロケット等を取り付ける。
【0034】上記構成による定量操出装置13は、パイ
プ材に羽根板を放射状に溶接固定してスクレーパを取り
付けていた従来の構成と比較すると、主要部材をアルミ
引き抜き成形の適用によってコスト低減が可能であり、
また、スクレーパ64…は、取り付けが容易なうえに、
抜け止め嵌合によって安定固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明に係る穀粒乾燥機の集穀室構造を適用し
た循環型穀粒乾燥機の内部構成の透視正面図
【図2】 図1の循環型穀粒乾燥機の内部構成の縦断側
面図
【図3】 図1の搬出部拡大断面図
【図4】 乾燥用熱風の供給構造を適用した穀粒乾燥機
の正面図
【図5】 図4のA−A線断面図
【図6】 図4のB−B線断面図
【図7】 燃料供給系の構成図
【図8】 図7の燃料供給系の制御系統構成図
【図9】 図7の汲上制御のタイミングチャート
【図10】 バーナの取り付け部の正面図
【図11】 図10の要部縦断側面図(a)とその部分
拡大図(b)
【図12】 定量操出装置の分解斜視図(a)とその要
部拡大断面図(b)
【符号の説明】
1 循環型穀粒乾燥機 4a 穀粒張込ホッパ 11 多孔板 12 吸引部 13 定量操出装置 14 集穀板 14a 下板 15 下部螺旋 16 遠赤外線放射体 17 バーナ(バーナアセンブリ) 18 移送用螺旋 33 仕切り壁 34 ダクト 41 オイル制御ポンプ 44 制御部 56 L形プレート 61 分割材 64 スクレーパ 64a 基部 b 乾燥部 c 集穀室(熱風室) c1 側部 d 上端開口 e 下端開口 g 外気導入路 L 移送領域上端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 啓市 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 西野 栄治 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 近本 正幸 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 森本 浩人 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 豊田 浩史 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 3L113 AA05 AB03 AB06 AC04 AC41 AC45 AC46 AC53 AC54 AC55 AC56 AC63 AC64 AC73 AC86 BA03 DA02 DA14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾燥部に供給する乾燥用熱風を生成する
    ために導入外気を加熱するバーナと、傾斜状に設けら
    れ、前記乾燥部から流下した穀粒を案内して集める集穀
    板と、この集穀板で受けた穀粒を搬出する下部螺旋とを
    備える穀粒乾燥機の集穀室構造において、前記集穀板
    は、下板を併設して傾斜の上下を連通する中空部を有す
    る二重構造とし、その傾斜上部の開口を外気と連通させ
    るとともに、同傾斜下部の開口を集穀室内と連通させる
    ことによって外気導入路を形成し、かつ、その傾斜下部
    の開口が上記下部螺旋に臨んで同下部螺旋の移送領域よ
    り上位に位置してなることを特徴とする穀粒乾燥機の集
    穀室構造。
  2. 【請求項2】 前記集穀板と乾燥部壁面とにより形成さ
    れる集穀室に遠赤外線を放射する遠赤外線放射体を架設
    したことを特徴とする請求項1記載の穀粒乾燥機の集穀
    室構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107883736A (zh) * 2017-10-27 2018-04-06 安徽省正宇粮食机械有限公司 一种均匀热风的节能型粮食烘干机
JP2019045142A (ja) * 2018-12-20 2019-03-22 井関農機株式会社 穀物乾燥機
JP2019066176A (ja) * 2018-12-20 2019-04-25 井関農機株式会社 穀物乾燥機
CN110513995A (zh) * 2019-09-17 2019-11-29 陆璨 一种农业谷物螺旋下落烘干装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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