JP2005009732A - 穀物遠赤外線乾燥装置 - Google Patents

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Soichi Yamamoto
惣一 山本
Kazumi Jinbo
和美 神保
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Yamamoto Co Ltd
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Abstract

【課題】乾燥処理する穀物に異臭や燃焼煤が付着することが無く、バーナーの燃焼排気を含まない清浄な乾燥風によって好適に乾燥処理することができ、かつこれを簡単な構造により実現できる穀物遠赤外線乾燥装置を得る。
【解決手段】遠赤外線放射体78の放熱部78Bの排気口80は、排風連通路68に連通し吸引排風機70の直前に臨ませて配置されている。バーナー66によって遠赤外線放射体78(放射体本体部78A及び放熱部78B)が加熱されて遠赤外線を放射すると共に、導風路38に導入された外気が遠赤外線放射体78によって加温されて乾燥風となり、しかも、バーナー66の燃焼排気は、導風路38から穀物流下路46へと送給されることなく、排気口80から排風連通路68に導かれて全てがそのまま吸引排風機70によって装置外へ排出される。したがって、穀物流下路46を流下する穀物に燃料の臭いや燃焼煤が付着することが全く無くなる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は機体内で穀物を循環流動させながら乾燥風を送給すると共に遠赤外線を放射して乾燥する穀物遠赤外線乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
穀物を乾燥するために、機体内で穀物を循環流動させながら乾燥風を送給して乾燥する循環型穀物乾燥装置のうち、遠赤外線発生機を備え穀物に遠赤外線を放射して乾燥する穀物乾燥装置が知られている(一例として、特許文献1参照)。
【0003】
この種の穀物乾燥装置においては、通気性の隔壁によって導風路及び排風路が形成されており、導風路と排風路の間が穀物が流下する穀物流下路となっている。また、導風路はバーナに連通されており、排風路は吸引排風機に連通されている。さらに、導風路内には、遠赤外線発生機(遠赤外線放射体)が配置されており、バーナに連結されている。
【0004】
穀物を乾燥する際には、導風路から穀物流下路へ乾燥風が送給され、穀物は穀物流下路を流下しながら乾燥風及び遠赤外線を浴びて乾燥され、乾燥後の風は排風路から排出される構成である。すなわち、遠赤外線放射体を加熱するためのバーナーの燃焼排気をそのまま導風路から穀物流下路へと導入し、しかも、穀物流下路を流下する穀物に遠赤外線を照射して加温することで、乾燥風の通風による乾燥に加えて遠赤外線による乾燥をも併用した構成となっている(所謂、直接熱風式乾燥装置)。これにより、バーナーの熱利用の無駄を無くし、熱効率の向上を図っている。
【0005】
ところで、前記公報に示された穀物遠赤外線乾燥装置においては、前述の如くバーナーの燃焼排気を導風路へ導入することで熱効率は向上するが、反面、排気の全てがそのまま導風路から穀物流下路へと送給されて、この穀物流下路を流下する穀物に燃料の臭いや燃焼煤が付着する可能性があった。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−113140号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、乾燥処理する穀物に異臭や燃焼煤が付着することが無く、バーナーの燃焼排気を含まない清浄な乾燥風によって好適に乾燥処理することができ、かつこれを簡単な構造により実現できる穀物遠赤外線乾燥装置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の穀物遠赤外線乾燥装置は、対向して配置された通気性の隔壁によって構成され穀物が流下する穀物流下路と、前記穀物流下路の一側に設けられバーナーに連通された導風路と、前記穀物流下路の他側に設けられ吸引送風手段に連通された排風路と、前記導風路内に配置されると共に前記バーナーに連結され遠赤外線を放射する遠赤外線放射体と、前記穀物を前記穀物流下路を介して循環流動させる循環手段と、を備え、前記循環手段によって前記穀物を前記穀物流下路を介して循環流動させながら前記導風路から前記穀物流下路へ乾燥風を送給し前記排風路から排出して前記穀物を乾燥する穀物遠赤外線乾燥装置において、前記遠赤外線放射体の排気口を、前記吸引送風手段の直前に直接に臨ませて設けた、ことを特徴としている。
【0009】
請求項1記載の穀物遠赤外線乾燥装置では、穀物は、循環手段によって穀物流下路を循環流動される。また、バーナーの作動によって遠赤外線放射体が加熱される。さらに、吸引送風手段によって吸引された外気は、導風路内において遠赤外線放射体の表面を通過することで加温されて乾燥風となり、この乾燥風が導風路から穀物流下路へ送給された後に排風路から排出され、またこれと共に、遠赤外線放射体からの遠赤外線が穀物流下路へ放射される。これにより、穀物は、穀物流下路を流下しながら乾燥風及び遠赤外線を浴びて乾燥される。
【0010】
このように、穀物流下路内の穀物は、乾燥風の通風による乾燥に加えて遠赤外線による乾燥をも併用して乾燥されるため、効率良くしかも高品質で乾燥できる。
【0011】
またここで、この穀物遠赤外線乾燥装置では、バーナーに連結され遠赤外線を放射する遠赤外線放射体の排気口が、吸引送風手段の直前に直接に臨ませて設けられているため、遠赤外線放射体を加熱ししかも導風路内に導入された外気をも加温して乾燥風と成すためのバーナーの燃焼排気は、導風路から穀物流下路へと送給されることなく、そのまま直接に吸引送風手段によって装置外へ排出される。すなわち、バーナーの燃焼排気は、導風路から穀物流下路へと送給されることなく、全てがそのまま装置外へ排出される(所謂、間接熱風式乾燥装置)。したがって、穀物流下路を流下する穀物に燃料の臭いや燃焼煤が付着することが全くなくなる。しかもこの場合、燃焼排気を排出するための特別な煙突等の別の新たな設備を設けた構成ではなく、乾燥風送給用の吸引送風手段を利用して排出する構成であるため、装置が複雑になることが無く、低コストにより実現できる。
【0012】
このように、請求項1記載の穀物遠赤外線乾燥装置では、乾燥処理する穀物に異臭や燃焼煤が付着することが無く、バーナーの燃焼排気を含まない清浄な乾燥風によって好適に乾燥処理することができ、かつこれを簡単な構造により実現できる。
【0013】
請求項2に係る発明の穀物遠赤外線乾燥装置は、請求項1記載の穀物遠赤外線乾燥装置において、前記吸引送風手段の直前に設けられ前記吸引送風手段を前記排風路に連通するための排風連通路を有し、前記遠赤外線放射体の排気口を、前記排風連通路に連通して設けた、ことを特徴としている。
【0014】
請求項2記載の穀物遠赤外線乾燥装置では、導風路内に配置された遠赤外線放射体の排気口を排風連通路(すなわち、吸引送風手段の直前位置)に連通して設けているため、この遠赤外線放射体の排気口からの燃焼排気を、好適に吸引送風手段へ導くことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1には本発明に係る穀物遠赤外線乾燥装置10の縦断面図が示されており、図2には図1の2−2線に沿った縦断面図が示されている。また、図3には図1の3−3線に沿った横断面図が示されている。
【0016】
機体12は左右一対の側壁14、前面壁16、後面壁18、天井壁20及び底壁22によって構成される穀物遠赤外線乾燥装置10の外枠で、上下に高く前後に長い箱状とされている。
【0017】
機体12の上部内洞は穀槽24となっている。また下部には乾燥部26が配設されている。乾燥部26には、左右の機壁14の上下方向略中央部内面から左右方向中央部位に向け傾斜して下降する一対の通気性の排風路隔壁28が正面視(図2)において漏斗状に形成され、機体前後方向(前面壁16と後面壁18との間)に架け渡されている。この排風路隔壁28と側壁14との間に排風路32が形成されている。
【0018】
排風路隔壁28の機体内方側には、排風路隔壁28と平行すなわち側壁14に対して傾斜する一対の通気性の導風路隔壁34が、排風路隔壁28と同様に機体12の前後方向に架け渡されている。導風路隔壁34の上部は機体内方に向けて屈曲し、さらに上端部は互いに連続結合されている。このため対向する導風路隔壁34によって囲まれる部分が正面視において菱形状の導風路38となっている。
【0019】
排風路隔壁28上部と導風路隔壁34上部との間には、導風路38と同様に正面視菱形状の通気性の隔壁40が配置されており、この隔壁40によって補助導風路42が構成さている。
【0020】
導風路38と補助導風路42との間、補助導風路42と排風路32との間、及び導風路38と排風路32との間が穀槽24内の穀物が流下する穀物流下路46となっている。
【0021】
排風路隔壁28及び導風路隔壁34の一端は、図3に示す如く前面壁16に連結されている。前面壁16には、外気導入口30が形成されると共に導風ダクト36が取り付けられており、導風路38に連通する導風連通路64が設けられている。この導風ダクト36は、下端部が開口すると共に、前面にはスリット状の空気流入孔44が形成されており、外気が流入可能となっている。このため、外気は導風連通路64を通って外気導入口30から導風路38へ送り込まれる構成である。
【0022】
導風ダクト36の内部(導風連通路64の下端部)には、乾燥風生成手段としてのバーナー66が配設されている。バーナー66はその燃焼筒74が導風路38内に突出する状態で配置されており、さらに、本体部分は防風カバー76によって覆われている。この防風カバー76は下部が開口しており、導風ダクト36の下端開口部に対向している。これにより、防風カバー76は空気流入孔44からバーナー66への空気の流入を遮断すると共に、導風ダクト36の下端開口部から空気をバーナー66へ供給することができるようになっている。
【0023】
また、導風路38内には、遠赤外線放射体78が配置されている。
【0024】
遠赤外線放射体78は、放射体本体部78Aと、この放射体本体部78Aに一体的に連続して形成された放熱部78Bとによって構成されている。放射体本体部78Aは、筒状に形成されており、一端部が前述したバーナー66の燃焼筒74を覆うようにしてバーナー66の本体に連結されている。また、放熱部78Bは、放射体本体部78Aの他端に連結して形成されており、左右両端部分でそれぞれU字形に屈曲する複数本の連続するパイプ状に形成されている。さらに、この放熱部78Bの先端部(放射体本体部78Aと反対側端部)は開口しており、排気口80とされている。この排気口80は、後面壁18を外方へ貫通して設けられており、後述する排風連通路68に連通し吸引排風機70の直前に直接に臨ませて配置されている。
【0025】
これにより、バーナー66によって発生した熱風によって、遠赤外線放射体78(放射体本体部78A及び放熱部78B)が加熱されて遠赤外線を放射すると共に、導風路38に導入された外気が遠赤外線放射体78(放射体本体部78A及び放熱部78B)によって加温されて乾燥風となり(所謂、熱交換器として機能し)、しかも、バーナー66の燃焼排気は排気口80から吸引排風機70の直前の排風連通路68に導かれる構成である。
【0026】
一方、排風路隔壁28及び導風路隔壁34の他端は、後面壁18に連結されており、このため導風路38及び穀物流下路46は機体後方側の端部が遮蔽されている。したがって、導風路38へ送給された乾燥風は穀物流下路46へ送られた後に、排風路32へ排出されるようになっている。この際に、穀物流下路46内の穀物が導風路38から送られる乾燥風を受けながら穀物流下路46下方へ流下して乾燥される構成である。
【0027】
図3に示す如く、排風路32に対応する後面壁18には開口84が形成されると共に排風ダクト86が取付けられており、後面壁18とによって排風路32と連通する排風連通路68が形成されている。
【0028】
また、排風連通路68の中央部には、吸引送風手段としての吸引排風機70が配設されている。このため、吸引排風機70の作動時には、導風路38に導入された後に遠赤外線放射体78(放射体本体部78A及び放熱部78B)によって加温された乾燥風は、導風路38から排風路32へと送給され、排風連通路68を介して機体12外へ排出される構成である。またしかも、遠赤外線放射体78の放熱部78Bの排気口80から吸引排風機70の直前の排風連通路68に導かれたバーナー66の燃焼排気も、併せて機体12外へ排出される構成である。
【0029】
穀物流下路46の各下端は、前記排風路隔壁28と導風路隔壁34の下端傾斜部間に形成される流出口48を経てシャッタドラム50へ連通されている。
【0030】
シャッタドラム50は軸心が水平とされた中空円筒状であり、外周一部に所定幅寸法で軸方向に沿ったスリット状の切欠が形成されている。このシャッタドラム50は軸心回りに回転して切欠と前記流出口48とが対面することにより、切欠を通して穀物流下路46内の穀物がシャッタドラム50の内部に流入し、さらにシャッタドラム50が回転して切欠が下向きに位置する状態となることにより流入した穀物が排出される。
【0031】
シャッタドラム50の下方には、機壁14間の中央部へ向けて下向きにテーパーとなった一対の張込流し板52が配置されている。また機壁14の下部には張込ホッパ53が配設され、機体12内へ穀物を張込むことができる。このため、シャッタドラム50から排出された穀物及び張込ホッパ53から張込まれた穀物は、張込流し板52によって機壁14間の略中央部に搬送されるようになっている。
【0032】
張込流し板52の各下方端には穀物搬送用の下スクリューコンベヤ54が配設されている。下スクリューコンベヤ54は穀物遠赤外線乾燥装置10の装置長手方向に渡って配設されており、外周の螺旋羽根の間へ入り込む穀物を前面壁16側へと送り出すようになっている。
【0033】
前面壁16の外側には下スクリューコンベヤ54に連結して搬送された穀物を受け取れるように昇降機56が立設している。昇降機56内には、一定間隔で穀物搬送用バケット57が無端ベルトへ取りつけられており、下スクリューコンベヤ54から送り出され下端部に堆積した穀物を穀物遠赤外線乾燥装置10の最上部まで持上搬送できるようになっている。
【0034】
昇降機56の上端部には上スクリューコンベヤ58の一端が対応しており、持上げ搬送された穀物を受け取ることができる。この上スクリューコンベヤ58の他端は穀物遠赤外線乾燥装置10の長手方向中央部まで延長されており、この上スクリューコンベヤ58の他端直下へ軸心が垂直の回転式均分機60が配置されている。したがって上スクリューコンベヤ58によって穀物遠赤外線乾燥装置10の上方中央部まで搬送された穀物は回転式均分機60上へ落下し、この回転式均分機60の回転時に遠心力で機体12内の穀槽24へ均等に放散分配されることになる。
【0035】
上スクリューコンベヤ58の一端下方には、穀物排出口72が設けられており、乾燥処理後の穀物を機体12外へ取り出せるようになっている。
【0036】
また、装置の前面側には導風ダクト36上に操作制御盤90が設けられている。
この操作制御盤90には、乾燥運転スイッチ92等の各種の操作スイッチが設けられており、前述したバーナー66、吸引排風機70、及び循環系装置(シャッタドラム50、下スクリューコンベヤ54、昇降機56、上スクリューコンベヤ58、回転式均分機60)等の運転を操作することができる。
【0037】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0038】
穀物を張込むため穀物遠赤外線乾燥装置10の循環系装置(下スクリューコンベヤ54、昇降機56、上スクリューコンベヤ58、回転式均分機60)を駆動させ張込運転をする。そして穀物遠赤外線乾燥装置10の下方側面にある張込ホッパ53を開放して穀物を機体12内へ張込む。張込まれた穀物は張込流し板52に案内されて下スクリューコンベヤ54配設位置へ搬送される。搬送された穀物は下スクリューコンベヤ54によって逐次昇降機56側に搬送され、さらに回転する昇降機56のバケット57で掬われて持ち上げ搬送される。昇降機56によって機体12の上方に持上げ搬送された穀物は上スクリューコンベヤ58によって機体12の上方中央部に送られ、回転式均分機60によって機体内の穀槽24へ貯蔵される。張込み終了後は、張込運転を停止する。
【0039】
ここで、乾燥運転を開始する際には、乾燥運転スイッチ92を操作すると、先ず、循環系装置(シャッタドラム50、下スクリューコンベヤ54、昇降機56、上スクリューコンベヤ58、回転式均分機60)が駆動し、次ぎに、機体12に連結されたバーナー66のファンあるいは吸引排風機70の少なくとも何れか一方が所定時間(例えば、約15秒)作動される。これにより、遠赤外線放射体78内の所謂ガス抜きが成され、遠赤外線放射体78内に残留した未燃焼ガスが蔓延することがなくなる。
【0040】
次いで、バーナ66が点火され(なお、前工程で吸引排風機70が作動されていなければこの吸引排風機70も駆動される)、外気が導風連通路64を通って外気導入口30から導風路38へ送り込まれて乾燥運転状態となる。
【0041】
導風路38へ送り込まれた外気は、バーナー66によって加熱された遠赤外線放射体78(放射体本体部78A及び放熱部78B)によって加温されて(所謂、熱交換器として機能して)、所定温度の乾燥風(温風)が生成される。導風路38で生成された乾燥風は、導風路隔壁34を通過し、穀物流下路46内の穀物に直接供給される。穀物の水分を吸収した後の乾燥風は排風路隔壁28を通過し排風路32を経て排風連通路68へ至り、穀物遠赤外線乾燥装置10外へ排出される。また、導風路38に送り込まれた乾燥風の一部は、導風路隔壁34を通過し穀物流下路46内の穀物に供給されて穀物の水分を吸収した後に、隔壁40を通過して補助導風路42へ至り、排風連通路68から排出される。
【0042】
またこれと共に、導風路38内の遠赤外線放射体78(放射体本体部78A及び放熱部78B)から遠赤外線が穀物流下路46へ放射される。したがって、穀物は、穀物流下路46を流下しながら乾燥風及び遠赤外線を浴びて乾燥される。
【0043】
このように、穀物流下路46内の穀物は、乾燥風の通風による乾燥に加えて遠赤外線による乾燥をも併用して乾燥されるため、効率良くしかも高品質で乾燥できる。
【0044】
一方、穀物流下路46内の穀物は、シヤッタドラム50の回転により流出口48を通過した後に再び張込流し板52によって案内搬送される。搬送された穀物は、必要に応じて所望の含水率に達するまで機体12内で前述の循環作用が繰り返され、再び昇降機56によって持ち上げ搬送された後に穀物排出口72から取出される。
【0045】
また、以上の如き乾燥運転を終了し装置を停止する際(例えば、穀物が所望の含水率に達した場合や、停止スイッチが操作された場合)には、バーナー66が停止されると共に、吸引排風機70及び循環系装置(シャッタドラム50、下スクリューコンベヤ54、昇降機56、上スクリューコンベヤ58、回転式均分機60)が作動されたままの循環送風運転状態とされる。なお、この循環送風運転状態においては、バーナー66のファンのみは作動し続ける。
【0046】
したがって、この循環送風運転状態においては、穀物は穀物流下路46を流下しながら吸引排風機70による風を浴びて調質(所謂、テンパリング)され、また、遠赤外線放射体78は吸引排風機70による風を浴びて冷却される。
【0047】
また、この循環送風運転状態においては、バーナー66のファンのみは作動し続けるため、バーナー66内の所謂ガス抜きが成され、循環送風運転中あるいは次回のバーナー着火時に未燃焼ガスが不要に爆発する恐れがなくなる。またバーナー66のノズル先端からの燃料液ダレ防止処理も成され、ノズル先端から漏れた燃料液が循環送風運転中あるいは次回のバーナー着火時に燃え上がって煤が蔓延することがなくなる。
【0048】
循環送風運転が進行した後に、遠赤外線放射体78が所定温度(例えば、約80℃)以下になったとき、または、遠赤外線放射体78が配置された導風路38内の室温と外気温度との差が所定温度(例えば、約5℃)以下になったとき、または、乾燥運転を終了した後に所定時間(例えば、約10分)経過したとき、の何れかの状態となった時点で、バーナー66のファン、吸引排風機70、及び前記循環系装置が共に停止されて運転停止状態となる。
【0049】
ここで、本実施の形態に係る穀物遠赤外線乾燥装置10では、バーナー66に連結され遠赤外線を放射する遠赤外線放射体78(放熱部78B)の排気口80が、排風連通路68に連通して設けているため、すなわち、吸引排風機70の直前に直接に臨ませて設けられているため、遠赤外線放射体78(放射体本体部78A及び放熱部78B)を加熱ししかも導風路38内に導入された外気をも加温して乾燥風と成すためのバーナー66の燃焼排気は、導風路38から穀物流下路46へと送給されることなく、そのまま直接に吸引排風機70によって装置外へ排出される。すなわち、バーナー66の燃焼排気は、導風路38から穀物流下路46へと送給されることなく、全てがそのまま装置外へ排出される(所謂、間接熱風式乾燥装置)。したがって、穀物流下路46を流下する穀物に燃料の臭いや燃焼煤が付着することが全くなくなる。
【0050】
しかもこの場合、燃焼排気を排出するための特別な煙突等の別の新たな設備を設けた構成ではなく、乾燥風送給用の吸引排風機70を利用して排出する構成であるため、装置が複雑になることが無く、低コストにより実現できる。
【0051】
このように、本実施の形態に係る穀物遠赤外線乾燥装置10では、乾燥処理する穀物に異臭や燃焼煤が付着することが無く、バーナー66の燃焼排気を含まない清浄な乾燥風によって好適に乾燥処理することができ、かつこれを簡単な構造により実現できる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明に係る穀物遠赤外線乾燥装置は、乾燥処理する穀物に異臭や燃焼煤が付着することが無く、バーナーの燃焼排気を含まない清浄な乾燥風によって好適に乾燥処理することができ、かつこれを簡単な構造により実現できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る穀物遠赤外線乾燥装置の縦断面図である。
【図2】図1の2−2線に沿った穀物遠赤外線乾燥装置の縦断面図である。
【図3】図1の3−3線に沿った穀物遠赤外線乾燥装置の横断面図である。
【符号の説明】
10 穀物遠赤外線乾燥装置
12 機体
28 排風路隔壁
32 排風路
34 導風路隔壁
38 導風路
46 穀物流下路
64 導風連通路
66 バーナー
68 排風連通路
70 吸引排風機(吸引送風手段)
78 遠赤外線放射体
78A 放射体本体部
78B 放熱部
80 排気口
86 排風ダクト

Claims (2)

  1. 対向して配置された通気性の隔壁によって構成され穀物が流下する穀物流下路と、前記穀物流下路の一側に設けられバーナーに連通された導風路と、前記穀物流下路の他側に設けられ吸引送風手段に連通された排風路と、前記導風路内に配置されると共に前記バーナーに連結され遠赤外線を放射する遠赤外線放射体と、前記穀物を前記穀物流下路を介して循環流動させる循環手段と、を備え、前記循環手段によって前記穀物を前記穀物流下路を介して循環流動させながら前記導風路から前記穀物流下路へ乾燥風を送給し前記排風路から排出して前記穀物を乾燥する穀物遠赤外線乾燥装置において、
    前記遠赤外線放射体の排気口を、前記吸引送風手段の直前に直接に臨ませて設けた、
    ことを特徴とする穀物遠赤外線乾燥装置。
  2. 前記吸引送風手段の直前に設けられ前記吸引送風手段を前記排風路に連通するための排風連通路を有し、
    前記遠赤外線放射体の排気口を、前記排風連通路に連通して設けた、
    ことを特徴とする請求項1記載の穀物遠赤外線乾燥装置。
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JP2008051491A (ja) * 2006-08-21 2008-03-06 Shin Hung Industry Co Ltd 超大型遠赤外線循環式穀物乾燥機及び貯蔵室内の穀物層間の含水率偏差を減らすための穀物乾燥方法
JP2020026942A (ja) * 2018-08-17 2020-02-20 株式会社山本製作所 穀物乾燥装置

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