JP2008045865A - 穀粒乾燥装置 - Google Patents

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斉 木本
Wataru Izumihara
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Abstract

【課題】循環通路によって循環供給された塵埃混じりの空気が加熱室から噴出する事態を回避して運転環境を確保しつつ、効率的な乾燥運転が可能となる穀粒乾燥装置を提供する。
【解決手段】穀粒乾燥装置は、熱風室(13)に乾燥風を供給する加熱手段(4)と、該加熱手段(4)を備え且つ前記熱風室(13)と連通する加熱室(5)と、前記乾燥風を吸引して排出する排気手段(7)と、該排気手段(7)で排出された排気を加熱室(5)に循環供給する循環通路(20)とを備え、前記循環通路(20)には開口部(20w)を形成するとともに、該開口部(20w)の開口面積を変更する開口調節部材(20r)を設けたものである。
【選択図】図4

Description

本発明は、取込んだ外気を加熱した熱風で穀粒を乾燥する乾燥部と、その排出熱風を循環する循環通路とを備える穀粒乾燥装置に関するものである。
特許文献1(図1)に示されるように、取込んだ外気を加熱した熱風で穀粒を乾燥する乾燥部と、その排出熱風を循環する循環通路とを備える穀粒乾燥装置が知られている。
この穀粒乾燥装置は、穀粒乾燥の程度に応じて排気熱風の循環量を制御することにより、熱風排出に伴う加熱ロスを抑えつつ、所定の穀粒乾燥速度によって効率よく穀粒乾燥運転をすることができる。
特願昭61−195266号公報
しかしながら、上記構成の穀粒乾燥装置は、穀粒乾燥運転の制御条件により熱風の循環量が多くなった場合等に循環通路終端部の圧力が外気圧を超え、その結果、乾燥部を通過した後の塵埃混じりの循環排気が乾燥部の外気導入口から噴出して装置まわりを汚し、運転環境の悪化とともに穀粒乾燥装置の耐久上の問題を招いていた。
解決しようとする問題点は、循環供給された塵埃混じりの空気が外気導入口から噴出する事態を回避して運転環境を確保しつつ、効率的な穀粒乾燥運転が可能となる穀粒乾燥装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、熱風室(13)に乾燥風を供給する加熱手段(4)と、該加熱手段(4)を備え且つ前記熱風室(13)と連通する加熱室(5)と、前記乾燥風を吸引して排出する排気手段(7)と、該排気手段(7)で排出された排気を加熱室(5)に循環供給する循環通路(20)とを備え、前記循環通路(20)には開口部(20w)を形成するとともに、該開口部(20w)の開口面積を変更する開口調節部材(20r)を設けたことを特徴とする。
上記構成により、加熱手段により加熱された乾燥風は、穀粒を乾燥させつつ排気手段により排気され、また、循環通路に送出された排気の一部は開口部の開閉に応じて加熱室に戻されることにより、循環通路内が減圧調節された上で残余の排気が加熱手段に循環供給される。
請求項2に係る発明は、請求項1の構成において、開口調節部材(20r)は排気手段(7)から循環通路(20)に供給される排気量に応じて開閉制御することを特徴とする。
上記構成により、循環通路から加熱手段に供給される排気圧力は、同循環通路に受ける排気流量と対応して変化する一方、同排気流量と対応する開口部の開閉により圧力変化が抑えられる。
請求項1の構成により、循環通路に送出された排気は開口部の開閉に応じて乾燥部に戻され、循環通路内が減圧調節されつつ残余の排気が加熱手段に循環供給されることから、上記穀粒乾燥装置は、開口部の開閉調節によって加熱手段に対する供給圧力を外気圧以下に調節することができ、その結果、循環供給された塵埃混じりの排気が外気導入口から噴出する事態を回避しつつ、効率的な乾燥運転が可能となる。
請求項2の構成により、開口部の開閉調節により、加熱手段に供給される排気の圧力変化が抑えられることから、上記穀粒乾燥装置は、開口部の開閉制御により、循環通路に受ける排気流量が変動しても循環通路の出口側を所定の圧力に維持することができるので、安定した乾燥運転が継続される。
上記技術思想に基づいて具体的に構成された実施の形態について以下に図面を参照しつつ説明する。
図1は、穀粒乾燥機の内部構成を示す内部透視正面図である。
穀粒乾燥機は、塔型構成の箱体1の上段部に穀粒を貯留する貯留室10を、下段部にその穀粒を受けて乾燥する乾燥部11を構成する。
箱体1の前側は、正面図を図2に示すように、乾燥部11から穀粒を上送するバケットコンベヤ等による昇降機2と、熱風を発生させる加熱手段であるバーナー4を内設した加熱室5と、乾燥作業を操作する各種スイッチを備える操作盤6とを備え、箱体1の天井側は昇降機2で上送した穀粒を箱体1内まで搬送する搬送装置3を備える。
箱体1の後ろ側は、背面図を図3に示すように、排気口23を形成し、箱体1内の熱風を吸引排出する排気手段である排気ファン7を設け、箱体1の側面には、穀粒を投入する投入口19を開閉する開閉扉19aを備える。そして、排気ファン7の排出側から加熱室5まで連通するダクトによる循環通路20を乾燥部11を貫通して設ける。
(詳細構成)
機体各部について詳細に説明すれば、昇降機2には穀粒の水分を検出する水分計9と箱体1内の穀粒を機外に排出する穀粒排出口18とをそれぞれ設け、搬送装置3の搬送途中には搬送装置3で搬送される穀粒に混じる藁屑等の夾雑物を集塵する集塵装置50を設ける。加熱室5の前側には多数のスリットを形成した外気導入口31を設ける。
貯留室10の上部には搬送装置3内の上部ラセン3aで搬送された穀粒を貯留室10内に拡散する拡散羽根12を備えている。乾燥部11はバーナー4で発生させた熱風が通過する熱風室13と、貯留室10から穀粒が流下する流下通路14と、排気ファン7の吸引作用を受ける排風室15とから構成される。なお、バーナー4の燃焼面4aは熱風室13に対向する構成としている。
流下通路14の下端部には流下通路14を流下した穀粒を所定量ずつ繰り出す定量繰出手段としてのロータリバルブ16を設け、このロータリバルブ16の下方にはロータリバルブ16で繰り出された穀粒を受けて昇降機2に搬送する下部ラセン17を設けている。
また、排風調節弁22を循環通路20の始端部に設けており、全閉により排気の全てを循環通路20側に送出するべく開度自在に構成することで、排気ファン7から排出された排気を機外への排出と加熱室5への循環との割合を調節できるようにしている。また、排風調節弁22は円盤状に形成されており、下部が後側に向かって上部が前側に向かって回動することで、排気を循環通路20に向かって案内する案内板を兼ねる構成としており、駆動モータ33で回動する構成である。
(循環通路)F4
循環通路20は、機体の部分破断による拡大側面図を図4に示すように、排気ファン7の排出側に取り付けられており、その始端側には前後方向に回動調節する排風調節弁22と循環通路20の底部にあって凹部に形成する第一塵埃貯留部20aを設けている。そして循環通路20は排気ファン7の下方から箱体1内の熱風室13内を貫通して循環通路20の終端部の上方に備える加熱室5に連通する構成としている。循環通路20の終端部の底部には凹部に形成する第二塵埃貯留部20bを設けている。
第一塵埃貯留部20aには貯留された塵埃を作業者が取り出すための清掃口20cを設ける。また、第二塵埃貯留部20bは前側に引き出し式に構成している。すなわち、第一塵埃貯留部20aと第二塵埃貯留部20bはいずれも箱体1外に備えることで貯留された塵埃を作業者が除去しやすくする構成である。また、循環通路20を熱風室13の内部を貫通することで排気の熱を保温できる構成としている。また、循環通路20の底面部には、塵埃排出用のスライドシャッター付きの清掃口(不図示)を設ける。
操作盤6については、図示はしないが、張込量の設定スイッチ、仕上がり水分の設定スイッチ、穀物種類の設定スイッチ、張込開始スイッチ、通風開始スイッチ、乾燥開始スイッチ、排出開始スイッチと、停止スイッチ、各種数値の表示板等を備えている。また、操作盤6内には乾燥作業の制御をする制御部を備えている。
そのほかに、図示はしないが、循環通路20には排気ファン7で排出された排気の温度を検出する排気温度センサと、排気の相対湿度を検出する排気湿度センサとを設け、また、外気導入口31の近傍に外気温センサを配置し、排気ファン7の近傍に排気湿度センサを配置し、それらの信号に応じて運転制御を行う。
(乾燥処理)
次に、乾燥作業について説明する。
作業者は張込開始スイッチを操作して開閉扉19aを開けて投入口19に穀粒を投入していく。投入された穀粒は下部ラセン17に供給され昇降機2まで搬送され、昇降機2から搬送装置3を経て貯留室10に供給されていく。穀粒の投入終了後、乾燥開始スイッチを操作すると燃焼バーナ4が作動し、燃焼面4aに炎が発生して、熱風が熱風室13に供給される。一方、ロータリバルブ16も駆動を開始し、流下通路14を流下する穀粒を順次下部ラセン17に繰り出していく。熱風室13に供給された熱風は熱風室13を形成する熱風室体13aに多数形成するスリット(図示せず)を通過して流下通路14に流入する。そして、流下する穀粒中の水分を奪って排風室15に流入する。そして、排風室15に流入した熱風は排風ファン7で吸引され排風として循環通路20に排出される。
循環通路20に排出された排風は排風調節弁22で遮られ下方に流入し、乾燥機前側の加熱室5に向かって排出され、その途中で排風中に含まれる塵埃は搬送始端側の第一塵埃貯留部20a及び搬送終端側の第二塵埃貯留部20bに落下して貯留される。
次に排風調節弁22の開度の制御方法について説明する。
外気温度センサで検出された外気温が20℃で外気湿度センサで検出された外気湿度が70%で制御部で演算された絶対湿度(Z)が139/m3とする。そして、制御目標とする排風(Y)を例えば排風温度が30℃で排風湿度が70%、そして絶対湿度(U)を259/m3とした場合とする。そして、本実施例の排風ファン7の風量を1900kg/hで、穀粒乾燥機に供給された穀粒(籾)量を800kg、乾減率(一時間あたりに乾燥される水分の割合)を1.2%/hとした場合、どの程度の割合の排風を熱風室13に還元するかを以下の式より求める。
絶対湿度(U)−絶対湿度(Z)=12(g/m3) …(イ)
外気が吸水できる最大吸水量は
12×1900/1000≒23(kg) …(ロ)
そして、一時間あたりに乾燥機から除去される水分量は
800(kg)×1.2(%/h)=9.6(kg/h)…(ハ)
(ロ)の式と(ハ)の式より
23/9.6+23≒0.71→71% …(ニ)
すなわち、排風ファン7から排出される排風量の71%を熱風室13に還元すべく排風調節弁22を調節する。
なお、排風調節弁22が排風量の71%より多くの量を熱風室13に還元するよう調節された場合には、多くなればなるほど還元される水分量が多くなるため、穀粒から新たに水分を除去し難くなる。また、排風調節弁22が排風量の71%より少ない量を熱風室13に還元した場合には熱風室13に還元される熱量が少なくなるため、穀粒の温度の上昇がし難くなり乾燥速度が遅くなる。
本実施の形態の式に基づいて排風調節弁22の開度を調節して排風を熱風室13に還元する割合を調節することで、排風ファン7から排出された排風が帯びる熱、すなわち吸水力をできる限り適正に利用することで燃焼効率の良い乾燥作業を行うことができる。
本実施の形態の乾燥制御についてさらに詳述すると、外気温度センサと外気湿度センサで外気の温度と湿度とを検出し、制御部で外気の絶対湿度を演算し、外気の絶対湿度と穀物水分や外気絶対湿度の条件から予め設定する排風の絶対湿度とを比較する温度及び相対湿度時の排風の絶対湿度とを比較して、その差異(増加水量)を外気が吸収できる最大の吸水量として演算する。そして、一方では乾燥作業により乾燥機から蒸発する蒸発水量(本実施の形態では前述の一時間あたりに乾燥機から除去される水分量)を求め、増加水量が乾燥作業による蒸発水量と合算された値に対する割合が、排風を還元できる割合と考えるものである。すなわち、前記(二)の式は
増加水量/増加水量+蒸発水量
を示している。
従来の熱風乾燥においては、穀粒の表面の水分を除去する毎に穀粒内部の水分が熱伝導を利用した水分移動で穀粒の表面に順次出てくる性質を利用して乾燥するため、高速乾燥を行なうために急激に高温で乾燥を行なうと穀粒表面と内部との水分差が大きくなり、胴割れを起こし易いという欠点があるのに対し、本実施の形態の排風乾燥においては、排風中に含まれる熱と水分を同時に熱風路に還元することで、穀粒表面から除去されようとする水分を排風中に含まれる水分で抑止して穀粒内部の水分勾配を一定にすることで穀粒を割れ難くすると共に、排風中の熱を余分に与えることで穀温を短時間で上昇させることで、高速な乾燥を可能にするものである。
(循環通路詳細)
次に、上記循環通路について詳細に説明する。
循環通路20の途中部に、すなわち、第一塵埃貯留部20aと後述の開口部20w…との間に、全断面回動板を軸支して構成される開閉弁20eを設けて構成する。穀粒乾燥装置の運転条件により排気口23から100%を排出する場合は、上記開閉弁20eを全閉して運転する。この穀粒乾燥装置は、乾燥部11が機体前面側から外気を吸引していることから排気ファン7側に排気抵抗を受けると循環通路20から排気を吸引することとなるが、上記のように排気口23から100%を排出する場合において、排気ファン7の出口付近で風の抵抗を受けても、上記開閉弁20eにより循環通路20の側に排気が逃げるのを防止することができる。
また、循環通路20には、乾燥部11と連通する開閉調節可能な複数の開口部20w…を循環通路20の長手方向に沿って配置する。各開口部20wの開閉手段としての開口調節部材は、スライドシャッター20sに手動制御用の操作ロッド20rを連結してこの操作ロッド20rを機体外部まで延ばして構成する。
上記構成の循環通路20は、加熱室5側の通風抵抗が変化しない限り、排気循環量(率)によって循環通路20内の圧力勾配が定まり、また、排気ファン7側は大気圧より高い吐出圧を受け、排気循環量が大きい場合は加熱室5側の減圧の圧損の方が大きく、バーナー近傍まで加圧状態となるので、循環通路20の全長における中間範囲でプラスからゼロになり、循環通路20の出口である加熱室5の側で大気圧よりややマイナスになるようにスライドシャッター20sを開閉操作することにより、各開口部20wからの減圧を受けて加熱室5に近づくにつれて徐々に圧力低下するように調節する。このようにスライドシャッター20sを開閉操作することにより、加熱室5付近で循環供給された排気による塵埃の吹き出しを防止することができる。
(開閉制御)F5
次に、上記開口部20wの自動開閉制御について説明する。
開口部20wのスライドシャッター20sを電動駆動式とし、図5の循環量によるシャッター制御特性線図に示すように、排気循環量に応じてシャッター開度を大きくするように開閉制御する。このように、循環空気流量に応じて開口部を開閉制御することにより、乾燥制御条件から排気循環量が多量に必要な場合において、加熱室5の加圧状態を調整して加熱室5側の圧力を所定の範囲に維持することができるので、穀粒乾燥処理を安定して継続することができる。
また、燃焼量に応じてシャッター開度を制御することにより、バーナーの適正燃焼を確保することができる。例えば、図6の燃焼量によるシャッター制御特性線図に示すように、ONtime10以下の「小燃焼」、ONtime11〜34の「中燃焼」、ONtime35以上の「大燃焼」の3区分によりシャッター開度を制御することにより、乾燥制御上、排気循環量が多量に必要な場合において、小燃焼時の炎の断ち切れ、大燃焼時の炎の巻き込みによるカップの焼き焦げによる花火状のパチパチ燃焼を防止することができる。
その他、排気絶対湿度に応じてシャッター開度を増加するように制御することにより、排気循環量が多量に必要な場合におけるバーナーの適正燃焼を確保することができる。具体的には、排気絶対湿度が20,25,30g毎立方メートルの区分による開度特性に対応してシャッター開度を増加するように開度制御することにより、絶対湿度が30g毎立方メートルを越える状態で加圧した場合に、燃焼部の一次空気および二次空気の酸素分圧が上昇して火炎がリフト気味になるのを防止することができる。
さらに、乾燥機全体風量(吐出量)に応じてシャッター開度を増加するように制御することにより、排気循環量が多量に必要な場合におけるバーナーの適正燃焼を確保することができる。具体的には、「標準」「+10%」「+20%」の全体風量区分に対応してシャッター開度を増加するように制御することにより、麦乾燥の初期時等に乾燥機の吐出風量(全体風量)が増加すると入口風量が増加し、必然的に燃焼部周辺の風速が上昇し、これが過大になった場合において、前記同様に、小燃焼時の炎の断ち切れ、大燃焼時の炎の巻き込みによるカップの焼き焦げによる花火状のパチパチ燃焼を防止することができる。
(循環通路配置)F7
上記循環通路の配置については、図7の要部拡大断面図に示すように、熱風室13に臨むバーナー4を高位置に配置し、流下通路14の乾燥網14aおよび循環通路20まで十分な距離を確保するべく構成する。
上記構成により、バーナー4から乾燥網14aまで十分な距離が確保できることから、バーナー4から出た熱風が乾燥網14aを直接通過する構成の場合に熱風が当たる部位と当たらない部位との間で生じる温度斑が緩和され、循環通路20の排気とバーナー4の熱風との混合が促進され、斑のない乾燥処理が可能となる。
(バーナー部)F8
次に、バーナー部の構成について説明する。
燃焼空気の取り入れについては、図8の燃焼部の縦断面図に示すように、バーナー4の上方に設けた一次空気取入れ口の上に風調ファン4bのケーシング4cを設置し、その上にモータ4mを組み付けて、風調ファン4bを駆動することにより、取り入れた一次空気をバーナー4に供給する。
このように、一次空気を燃焼部の上部から取り入れることにより暖かい空気を利用でき、燃焼状態が安定する。また、バーナーケース上側の空気の流れの速い部分で吸入するため埃の吸引を少なくでき、また、吸引部にかかる静圧が二時空気の変動に対して一次空気を補正するように働くため、燃焼状態がより安定される。
次に、外気導入部については、図9の構成説明用の縦断面図に示すように、外気導入口31から取り入れた外気と循環通路20からの循環空気を混合させる部分において、循環空気の向きを変更させるルーバー20xを設け、このルーバー20xの曲面に長穴のスリット20p…を形成する。
通常のルーバーでは風向きを変更できても、背面から外気を取り入れる場合は完全な抵抗となるが、ルーバー20xの曲面に長穴のスリット20p…を形成することにより、下方から排出される風の向きを変えつつ、ルーバーの背面から導入される外気の妨げにならず、また、循環空気と導入外気とが合流する際に、スリット20p…によって発生した乱流によって混合される。
この場合において、上記ルーバー20xと合わせて曲げ半径の異なる別のルーバー20yを配置し、それぞれのルーバーの曲面に長穴スリット20p…を形成することにより、導入外気と循環空気の合流部のそれぞれの位置において、効果的に循環空気の向きを変え、かつ、導入外気と混合させることができる。
また、バーナーカバー31aは、図10の要部斜視図に示すように、そのスリット31pの方向がルーバー20xのスリット20pの方向(図例では、バーナーカバー31aのスリットは横方向、ルーバー20xのスリットは縦方向)とクロスして構成する。この場合、横方向のスリット31pを通過した空気は、次に縦方向のスリット20pを通過するので、上記構成により、熱風がよく混合されて温度が均一になり斑のない乾燥処理が可能となる。
(燃料ポンプ)
バーナー部の燃料ポンプ25については、図11のバーナー部の機器配置図に示すように、熱風室13の外に燃料ポンプ25を配置して図示せぬカバーを設け、燃料パイプ25pでバーナー4に燃料を供給する。燃料パイプ25pは、銅材により形成するとともに、過熱しない範囲でバーナー4の燃焼部の近傍を経由して長い経路により熱風で予熱可能に構成する。加熱室5の側壁5aには、燃料ポンプ25のオイルレベラーに放射熱が作用するように長穴スリットによる格子部5bを形成する。
上記構成のバーナー部は、熱風室13の外に燃料ポンプ25を配置することにより、循環空気内の塵埃を受けることがないので、燃料ポンプを熱風室配置とした場合に循環空気内の塵埃が燃料ポンプのオイルレベラー内に侵入してポンプ能力が損なわれる事態を回避することができ、また、バーナー4から発生する熱の影響がなくなるので、温度環境が安定してポンプの安定動作が可能となる。
また、長い燃料パイプ25pに循環空気の熱を受けるとともに、バーナー4の燃焼部からの放射熱とを受け、さらに、燃料ポンプ25のオイルレベラーが暖められることにより燃料が予熱されることから、バーナー4の燃焼を安定化することができる。
本発明の穀粒乾燥機の内部構成の正面図である。 図1の循環型穀粒乾燥機の正面図である。 図1の循環型穀粒乾燥機の背面図である。 機体の部分破断による拡大側面図である。 循環量によるシャッター制御特性線図である。 燃焼量によるシャッター制御特性線図である。 要部拡大断面図である。 燃焼部の縦断面図である。 外気導入部の構成説明用の縦断面図である。 要部斜視図である。 バーナー部の機器配置図である。
符号の説明
1 箱体
4 バーナー(加熱手段)
5 加熱室
7 排気ファン(排気手段)
11 乾燥部
13 熱風室
14 流下通路
14a 乾燥網
15 排風室
20 循環通路
20r 操作ロッド
20s スライドシャッター
20w 開口部
22 排風調節弁
23 排気口
31 外気導入口

Claims (2)

  1. 熱風室(13)に乾燥風を供給する加熱手段(4)と、該加熱手段(4)を備え且つ前記熱風室(13)と連通する加熱室(5)と、前記乾燥風を吸引して排出する排気手段(7)と、該排気手段(7)で排出された排気を加熱室(5)に循環供給する循環通路(20)とを備え、前記循環通路(20)には開口部(20w)を形成するとともに、該開口部(20w)の開口面積を変更する開口調節部材(20r)を設けたことを特徴とする穀粒乾燥装置。
  2. 開口調節部材(20r)は排気手段(7)から循環通路(20)に供給される排気量に応じて開閉制御することを特徴とする請求項1記載の穀粒乾燥装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009287830A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Iseki & Co Ltd 穀粒乾燥機
JP2012520438A (ja) * 2009-05-01 2012-09-06 ボム ナ、クァン 乾燥装置

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