JP4288828B2 - 含ヒ素排水の処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば硫化鉱を原料とする乾式銅製錬で排出される排ガス中の煙灰を除去する洗浄工程で生じる排水などの含ヒ素排水からヒ素等の重金属類を除去する処理方法に関し、特にヒ素等を効率的かつ経済的に除去することができる処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
硫化鉱を原料とする銅の乾式製錬において排出される排ガスには、多量のSO2や煙灰が含まれる。この排ガスは、まず集塵装置に導かれて大部分の煙灰が除かれ、次に硫酸製造装置の入口に設けられたガス洗浄装置にて更に排ガス中の煙灰が除去されて硫酸製造用ガスとされる。
ガス洗浄装置は、洗浄水を用いて除塵を行うことができるようになっており、このガス洗浄装置としてはベンチュリースクラバーやスプレー塔などが用いられている。
ガス洗浄装置を用いて除塵を行う際には、煙灰や排ガスに含まれるヒ素などの重金属類の殆どは洗浄水中に除去され、同時に排ガス中に少量含まれるSO3も洗浄水に吸収されるため、洗浄排水はヒ素などの重金属類を硫酸とともに含有する硫酸酸性水となる。
このような含ヒ素排水の処理方法としては、例えば消石灰を添加してヒ素をCa3(AsO4)2やCaHAsO4等の形で不溶化して沈降分離する方法や、鉄塩を添加してヒ素をFe(OH)3等に吸着させる、またはFeAsO4等の化合物として不溶化し沈降分離する方法、難溶性の硫化物沈殿を生成させる方法、およびこれらの方法の多段階処理法などがある。
これらの方法、例えば鉄塩添加法や消石灰添加法などでは、3価のヒ素よりも5価のヒ素の方が除去効率が高くなるため、3価のヒ素を5価へ酸化させるため、酸化剤として過酸化水素などを添加することが多い。特に鉄塩添加の場合について述べると、酸性領域における5価のヒ素除去が最も効率がよい。一方、3価のヒ素除去には、中性〜アルカリ領域が最適であるが、除去効率は5価のヒ素に比して低い。尚、3価のヒ素除去は、水酸化鉄(Fe(OH)3)への吸着が主であり、5価のヒ素除去は、主としてヒ酸鉄(FeAsO4等)の生成によるといわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、酸化剤を使用する方法では、過酸化水素などの酸化剤が高価であるため処理コストが嵩む問題がある。特に連続処理の場合には、通常、排水中の3価のヒ素含有率が経時的に変化するため、この含有率に対し過剰にならないように酸化剤添加量を制御するのはむずかしく、酸化剤に要する薬剤コストが嵩むことなどによる処理コスト高騰は避けられなかった。
また酸化剤を使用しない場合には、特に除去しにくい3価のヒ素が排水中に多く含まれる場合において、鉄塩や消石灰の必要添加量が多くなり、これら薬剤のコストが嵩み、処理コストが高くなる問題があった。
また上記処理方法において発生する含ヒ素澱物は、銅などの非鉄金属の製錬工程(熔錬炉、転炉)に導入し、成分の大部分を、セメント原料などに使用可能なスラグ中に固定化する処理方法が採られることがある。
この方法を採る場合には、予め澱物を加熱し乾燥させることが必要となるため、重油などの燃料が必要となる。また澱物は一般に複雑な化合物形態をなすことから、顕熱はもとより、製錬炉内における分解、反応に多大な吸熱を伴う。そこで、顕熱と吸熱に見合った熱補償が必要となり、炉内に粉炭などの補助燃料を多量に装入することが必要になる。これらの燃料使用量を抑えるため、澱物発生量はできるだけ少ないことが好ましい。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、含ヒ素排水中のヒ素を低コストで効率よく除去することができ、かつ澱物発生量が少ない含ヒ素排水処理方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の含ヒ素排水の処理方法では、消石灰添加工程における消石灰の添加量を、含ヒ素排水中のヒ素に対する消石灰中カルシウムのモル比Ca/Asが2〜5となるように設定し、酸性第1鉄塩添加工程における中間処理水のpHを7〜10に設定し、かつこの工程における酸性第1鉄塩の添加量を、中間処理水中のヒ素に対する酸性第1鉄塩中の鉄のモル比Fe/Asが5以上となるように設定することを特徴とする。ここで、酸性第1鉄塩とは、水溶液が酸性を示す第1鉄塩を指す。
一般に、第1鉄には、次のような特徴がある。
▲1▼第1鉄(Fe2+、FeOH+など)は第2鉄(Fe3+、FeOH2+など)に比べ高pH領域で安定である。
▲2▼大気雰囲気中において、第2鉄は第1鉄に比べ安定である。すなわち第1鉄は空気により酸化されやすい。
本発明では、これら第1鉄の特徴から、次のような効果を得ることができる。すなわち本発明では、酸性第1鉄塩添加工程において、3価のヒ素除去に適した中性〜アルカリ性領域であるpH7〜10において酸性第1鉄塩を添加する。上記▲1▼に示すように、第1鉄が高pH領域である中性〜アルカリ性領域において比較的安定であるため、添加された酸性第1鉄塩は、第2鉄塩に比べて、水酸化物などの不溶化物を生成しにくく、第1鉄がイオン化され中間処理水中に溶解した状態が維持されやすい。
これに加えて、上記▲2▼に示すように、第1鉄は大気に触れることで酸化されやすいため、中間処理水に添加されイオン化された第1鉄は、中間処理水が大気に触れることにより徐々に酸化し、最終的に水酸化鉄(Fe(OH)3など)、ヒ酸鉄(FeAsO3など)等の形態となる。
このように、上記▲1▼および▲2▼に示す第1鉄の特徴を利用して、ヒ酸鉄(FeAsO3など)や、3価のヒ素の吸着対象となる水酸化鉄(Fe(OH)3など)の生成を遅らせるとともに、最終的には上記ヒ酸鉄、水酸化鉄などを確実に生成させることができる。
このため、本発明では、第2鉄塩を添加する場合に比較して、ヒ素が不溶化するまでの処理水中における鉄の分散性を高め、かつ生成した澱物どうしの凝集を抑え、澱物の粗大化を抑制できるため、澱物の比表面積を大きくすることができる。よって、澱物表面におけるヒ素が吸着可能な部位を多くし、澱物に対するヒ素の吸着を促し、総合的なヒ素除去反応効率を高めることができる。
従って、除去が難しいとされる3価のヒ素が含ヒ素排水に多く含まれている場合でも、このヒ素を3価のままで効率よく除去することができる。
また、酸性第1鉄塩添加工程において、pHを7〜10に設定するので、石膏などの硫酸化物の発生量を低く抑え、澱物発生量を少なくし、澱物処理コストを抑制することができる。
また、酸性第1鉄塩の添加量を、pHが7〜10となり、かつ中間処理水中のヒ素に対する酸性第1鉄塩中の鉄のモル比Fe/Asが5以上となるように設定するので、比較的少量の第1鉄塩で高いヒ素除去効率を得ることができる。従って、酸性第1鉄塩に要するコストを抑えることができる。
また、酸化剤により3価のヒ素を5価に酸化する従来法に比べ、5価のヒ素の効率的な処理のためにpHを酸性領域とすることが必要なく、pH調整剤を不要とするとともに、石膏などの硫酸化物などの澱物発生量の増大を防ぐことができ、処理コスト抑制が可能となる。
また、消石灰添加工程において、消石灰の添加量を、含ヒ素排水中のヒ素に対する消石灰中カルシウムのモル比Ca/Asが2〜5となるように設定するので、消石灰使用量を抑え薬剤コストを抑制するとともに、水酸化物などの澱物発生量を少なくすることができる。
また、簡単な工程によって十分なヒ素除去が可能となることから、処理装置を簡略化することができ、設備コストを低く抑えることができる。
また本発明では、消石灰添加工程に先だって、含ヒ素排水に炭酸カルシウムを添加し、生成した澱物を分離することによって、含ヒ素排水が多量の硫酸根を含む場合でも、この硫酸根を石膏として不溶化し回収することができる。従って、硫黄の有効な固定・回収が可能となる。
またカルシウム化合物として、消石灰だけでなく、より安価な炭酸カルシウムを用いるので、薬剤コスト低減を図ることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の含ヒ素排水の処理方法の一実施形態を実施するために用いられる含ヒ素排水の処理装置を示すものである。
ここに示す装置は、含ヒ素排水が導入される1次反応槽1と、1次反応槽1中で生成した澱物を沈降分離により除去する1次分離槽2と、1次分離槽2を経た1次処理水(第1中間処理水)が導入される2次反応槽3と、2次反応槽3中で生成した生成した澱物を沈降分離により除去する2次分離槽4と、2次分離槽4を経た2次処理水(第2中間処理水)が導入される3次反応槽5と、3次反応槽5中で生成した澱物を沈降分離により除去する3次分離槽6と、1次反応槽1に炭酸カルシウムを添加する炭酸カルシウム添加経路7と、2次反応槽3に消石灰を添加する消石灰添加経路8と、2次分離槽4に凝集剤を添加する凝集剤添加経路9と、3次反応槽5に酸性第1鉄塩を添加する酸性第1鉄塩添加経路10と、3次分離槽6に凝集剤を添加する凝集剤添加経路11とを備えている。
【0006】
以下、上記装置を用いた場合を例として本発明の含ヒ素排水の処理方法の一実施形態を説明する。
本発明において、処理対象となる含ヒ素排水としては、硫化鉱を原料とする銅の乾式製錬において発生する排ガスの除塵を行う際に排出される硫酸系排水を挙げることができる。
この硫酸系排水は、通常、1000〜8000mg/Lのヒ素を含む。また上記排ガス中のSO3に由来する高濃度の硫酸根を含む。またこのほか、銅や鉛などの重金属類を含むことが多い。硫酸系排水のpHは、通常1に近い。
【0007】
本実施形態の処理方法では、まず、含ヒ素排水を導入経路12を通して1次反応槽1に導入するとともに、炭酸カルシウム添加経路7を通して炭酸カルシウムを含ヒ素排水中に添加する。
これによって、1次反応槽1内の排水中の硫酸根は大部分が石膏となり不溶化する。この際、1次反応槽1内のpHは1〜3とするのが好ましい。以下、この炭酸カルシウムを添加する工程を炭酸カルシウム添加工程という。
この工程で生成した石膏などの澱物は、1次分離槽2において沈降分離され、澱物排出経路13を通して系外に排出される。
澱物が分離された1次処理水(第1中間処理水)は、導入経路14を通して2次反応槽3に導入される。
【0008】
2次反応槽3では、消石灰添加経路8を通して消石灰を1次処理水に添加する。これによって1次処理水中のヒ素の一部は、カルシウム塩(Ca3(AsO4)2、Ca(AsO22など)となり不溶化する。またヒ素以外の重金属類(銅、鉛等)の一部も水酸化物などの形で不溶化する。以下、この消石灰を添加する工程を消石灰添加工程という。
【0009】
この消石灰添加工程において、消石灰の添加量は、2次反応槽3内に導入された1次処理水中のヒ素に対する消石灰中カルシウムのモル比Ca/Asが2〜5(好ましくは2〜4、さらに好ましくは2〜3)となるように設定される。
このCa/Asが上記範囲未満であると、上記カルシウム塩生成反応が十分に進行せずヒ素除去効率が低下し、しかも後述する酸性第1鉄塩添加工程においてpH調整剤を別途使用することなく酸性第1鉄塩の添加量Fe/Asを後述の範囲に設定することが難しくなる。
またCa/Asが上記範囲を越えると、消石灰の薬剤コストが嵩み処理コスト高騰を招く。さらにはpHが過度に高まり、後述する酸性第1鉄塩添加工程において、酸性第1鉄塩の添加量が増加し薬剤コストが嵩み、かつ澱物発生量が増大し処理コストが高くなる。
消石灰の添加によって、2次反応槽3内は高pH(例えばpH11〜13)となる。
【0010】
生成した澱物は、2次分離槽4において沈降分離され、澱物排出経路15を通して系外に排出される。
この際、凝集剤添加経路9を通して2次分離槽4内に凝集剤を添加し、澱物を凝集処理し固液分離効率を高めることも可能である。凝集剤としては、汎用の無機凝集剤、高分子凝集剤が使用可能である。
澱物が分離された2次処理水(第2中間処理水)は導入経路16を通して3次反応槽5に導入する。
【0011】
3次反応槽5では、酸性第1鉄塩添加経路10を通して酸性第1鉄塩を2次処理水に添加する。
酸性第1鉄塩としては、硫酸第1鉄、塩化第1鉄などが使用可能である。特に、澱物を製錬工程に導入する場合に腐食性ガスによる装置の腐蝕が起こりにくい硫酸第1鉄の使用が好ましい。添加された酸性第1鉄塩に由来する鉄(II)の一部は、3次反応槽5内の処理水が大気に接触することにより酸化され、徐々に鉄(III)となる。以下、この酸性第1鉄塩を添加する工程を酸性第1鉄塩添加工程という。
【0012】
本実施形態の含ヒ素排水の処理方法において、この酸性第1鉄塩添加工程における酸性第1鉄塩の添加量は、2次処理水のヒ素に対する酸性第1鉄塩中の鉄のモル比Fe/Asが5以上となるように設定する。
この比Fe/Asが上記範囲未満であると、上記ヒ酸鉄生成反応を進行させるのに十分な量の酸性第1鉄塩が供給されず、上記反応効率が低下しヒ素除去効率が低下する。
【0013】
この工程では、pH調整剤としても機能する酸性第1鉄塩を添加するため、消石灰添加工程で一度高めたpHを下げる方向に調整することができる。
酸性第1鉄塩の添加量は、3次反応槽5内の2次処理水のpHが7〜10(好ましくは8〜10、さらに好ましくは9〜10)になるように設定する。
このpHが上記範囲未満である場合には、ヒ素の除去効率が低下するため、上記適正pH範囲と同等の効果を得るには多量の酸性第1鉄塩が必要となる。また石膏などの硫酸化物などの澱物発生量が増大し、処理コストが嵩むようになるため好ましくない。
またこのpHが上記範囲を越える場合には、ヒ素の除去効率が低下するため、上記適正pH範囲と同等の効果を得るには多量の酸性第1鉄塩が必要となる。
【0014】
上記反応により生成した澱物は、3次分離槽6において沈降分離され、澱物排出経路17を通して系外に排出される。
この際、凝集剤添加経路11を通して3次分離槽6内に凝集剤を添加し、澱物を凝集処理し、固液分離効率を高めることも可能である。凝集剤としては、無機凝集剤、高分子凝集剤が使用可能である。
澱物が分離された3次処理水は最終処理水として排出経路18を通して系外に排出する。排出された3次処理水は、公共水域への放流などにより処理される。また、上記各工程で排出された澱物は、銅などの非鉄金属の製錬工程に導入し、澱物の成分の大部分を、セメント原料などに使用可能なスラグ中に固定化する処理方法に供することができる。
【0015】
本実施形態の含ヒ素排水の処理方法は、消石灰添加工程における消石灰の添加量を、含ヒ素排水中のヒ素に対する消石灰中カルシウムのモル比Ca/Asが2〜5となるように設定し、酸性第1鉄塩添加工程における2次処理水(第2中間処理水)のpHを7〜10に設定し、かつこの工程における酸性第1鉄塩の添加量を、2次処理水中のヒ素に対する酸性第1鉄塩中の鉄のモル比Fe/Asが5以上となるように設定する方法である。
この処理方法では、酸性第1鉄塩添加工程において、2次処理水(第2中間処理水)のpHが7〜10となるように酸性第1鉄塩を添加することにより、酸性第1鉄塩の添加量は、通常、自動的にFe/Asが5以上となる値となる。
本実施形態の処理方法によって得られる効果は以下の通りである。
【0016】
(1 )酸性第1鉄塩添加工程において、酸性第1鉄塩をpH7〜10において添加するので、以下に示す効果を得ることができる。
一般に、第1鉄には、次のような特徴がある。
▲1▼第1鉄(Fe2+、FeOH+など)は第2鉄(Fe3+、FeOH2+など)に比べ高pH領域で安定である。
▲2▼大気雰囲気中において、第2鉄は第1鉄に比べ安定である。すなわち第1鉄は空気により酸化されやすい。
本実施形態の処理方法では、これら第1鉄の特徴から、次のような効果を得ることができる。
すなわちこの処理方法では、酸性第1鉄塩添加工程において、3価のヒ素除去に適した中性〜アルカリ性領域であるpH7〜10において酸性第1鉄塩を添加する。
上記▲1▼に示すように、第1鉄が高pH領域である中性〜アルカリ性領域において比較的安定であるため、添加された酸性第1鉄塩は、第2鉄塩に比べて、水酸化物などの不溶化物を生成しにくく、第1鉄がイオン化され2次処理水中に溶解した状態が維持されやすい。
これに加えて、上記▲2▼に示すように、第1鉄は大気に触れることで酸化されやすいため、2次処理水に添加されイオン化された第1鉄は、2次処理水が大気に触れることにより徐々に酸化し、最終的に水酸化鉄(Fe(OH)3など)、ヒ酸鉄(FeAsO3など)等の形態となる。
【0017】
このように、本実施形態の処理方法では、上記▲1▼および▲2▼に示す第1鉄の特徴を利用して、ヒ酸鉄(FeAsO3など)や、3価のヒ素の吸着対象となる水酸化鉄(Fe(OH)3など)の生成を遅らせるとともに、最終的には上記ヒ酸鉄、水酸化鉄などを確実に生成させることができる。
このため、第2鉄塩を添加する場合に比較して、ヒ素が不溶化するまでの処理水中における鉄の分散性を高め、かつ生成した澱物どうしの凝集を抑え、澱物の粗大化を抑制できるため、澱物の比表面積を大きくすることができる。よって、澱物表面におけるヒ素が吸着可能な部位を多くし、澱物に対するヒ素の吸着を促し、総合的なヒ素除去反応効率を高めることができる。
このため、除去が難しいとされる3価のヒ素が含ヒ素排水に多く含まれている場合でも、このヒ素を3価のままで効率よく除去することができる。
従って、高価な酸化剤を不要とし薬剤コストを削減するとともに、酸化剤の添加に必要な貯留タンクや薬注ポンプなどの付帯設備を不要とし設備コスト削減を図り、処理コストを低く抑えることができる。
これに対し、第2鉄塩を用いる従来法では、第2鉄が直ちに水酸化第2鉄(Fe(OH)3)となってしまうため、投入直後から多量の澱物が生成し、澱物どうしの凝集により澱物が粗大化し、その比表面積が小さくなる。このため、澱物表面におけるヒ素が吸着可能な部位が少なくなり、ヒ素除去効率が低くなる。
【0018】
(2 )酸性第1鉄塩添加工程において、pH調整剤としても機能する酸性第1鉄塩を用いるので、消石灰添加工程において高くなったpHを、それ以外のpH調整剤を用いることなく下げ、上記範囲(7〜10)に設定することができる。このため、酸性第1鉄塩以外のpH調整剤を不要とし、薬剤コストを削減するとともに、pH調整剤添加に必要な付帯設備を不要とし設備コスト削減を図り、処理コストを低く抑えることができる。
【0019】
(3 )酸性第1鉄塩添加工程において、pHを7〜10に設定するので、石膏などの硫酸化物の発生量を低く抑え、澱物発生量を少なくし、澱物処理コストを抑制することができる。
また澱物発生量を低く抑えることができるため、澱物の処理方法として上記スラグ固定化方法を採る場合においても、製錬工程への導入に際して、澱物の乾燥や製錬炉内の熱補償に係る燃料コストを削減することができる。
さらには、最終処理水である3次処理水のpHを7〜10とすることができるため、処理水が高pHとなる従来の消石灰添加法などに比べ、公共水域への放流などのためpHを中性に調整するのに必要なpH調整剤量を少くすることができる。このためpH調整剤に要する薬剤コストを抑制することができる。
【0020】
(4 )酸性第1鉄塩添加工程において、酸性第1鉄塩の添加量を、pHが7〜10となり、かつ2次処理水中のヒ素に対する酸性第1鉄塩中の鉄のモル比Fe/Asが5以上となるように設定するので、比較的少量の第1鉄塩で高いヒ素除去効率を得ることができる。従って、酸性第1鉄塩に要するコストを抑えることができる。
【0021】
(5 )酸化剤により3価のヒ素を5価に酸化する従来法に比べ、5価のヒ素の効率的な処理のためにpHを酸性領域とすることが必要なく、pH調整剤を不要とするとともに、石膏などの硫酸化物などの澱物発生量の増大を防ぐことができ、処理コスト抑制が可能となる。
【0022】
(6 )消石灰添加工程において、消石灰の添加量を、含ヒ素排水中のヒ素に対する消石灰中カルシウムのモル比Ca/Asが2〜5となるように設定するので、消石灰使用量を抑え薬剤コストを抑制するとともに、水酸化物などの澱物発生量を少なくすることができる。
【0023】
(7 )炭酸カルシウム添加工程において、消石灰添加工程に先だって、含ヒ素排水に炭酸カルシウムを添加するので、含ヒ素排水が多量の硫酸根を含む場合でも、この硫酸根を石膏として不溶化し回収することができる。従って、再利用可能な硫黄の有効な固定・回収が可能となる。
またカルシウム化合物として、消石灰だけでなく、より安価な炭酸カルシウムを用いるので、薬剤コスト低減を図ることができる。
【0024】
(8 )上記3つの工程(炭酸カルシウム添加工程、消石灰添加工程、および酸性第1鉄塩添加工程)によって十分なヒ素除去が可能となることから、処理装置を簡略化することができ、設備コストを低く抑えることができる。
【0025】
なお上記実施形態の処理方法では、各工程で生成した澱物を分離するのに沈降分離を用いたが、これに限らず、ろ過分離を採用してもよい。
【0026】
【実施例】
以下、本発明の効果を具体例に基づいて明確化する。
試験1:消石灰添加の効果
排水サンプル(ヒ素濃度約2000〜3000mgAs/L)に消石灰を添加し、上澄み中のヒ素濃度、および澱物発生量を測定した。結果を図2および図3に示す。
図2の横軸は、排水サンプル中のヒ素に対する消石灰中カルシウムのモル比Ca/Asを示し、縦軸は上澄み中のヒ素濃度を示す。
図3の横軸はCa/Asを示し、縦軸は消石灰添加量、および澱物発生量を示す。
【0027】
図2および図3より、Ca/Asが5以下の範囲では、Ca/Asを高めるほどヒ素除去効率が向上するが、Ca/Asが5を越える範囲では、澱物量が増大するのみで、ヒ素除去効率はそれ以上高められないことがわかる。
【0028】
試験2:酸性第1鉄塩添加の効果
排水サンプル(ヒ素濃度約5mgAs/L)に硫酸第1鉄(酸性第1鉄塩)または硫酸第2鉄を図中に示す各pH条件において添加し上澄み中のヒ素濃度を測定した。鉄塩の添加量は、排水サンプル中のヒ素に対する鉄塩中の鉄のモル比Fe/Asが2または5となるように設定した。結果を図4に示す。
図4の横軸は上澄みのpHを示し、縦軸は上澄みのヒ素濃度を示す。
また硫酸第1鉄を、各pH条件においてFe/Asが2および5となるように添加したときの澱物発生量を図5に示す。図5の横軸は上澄みのpHを示し、縦軸は澱物発生量を示す。
【0029】
図4より、硫酸第2鉄よりも硫酸第1鉄を用いた場合の方がヒ素除去効果が高く、しかもFe/Asを2とした場合よりも5とした場合の方がヒ素除去効率を高めることができたことがわかる。さらに、ヒ素除去効果はpHが7〜10の範囲で特に優れていることがわかる。
また図5より、澱物発生量は、pHが低いほど多くなることがわかる。
【0030】
試験3:消石灰および酸性第1鉄塩の添加量の影響
消石灰添加量を、Ca/Asが1.6〜2.3となる範囲で変えて処理試験を行った(試験例1〜4)。結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
Figure 0004288828
【0032】
表1より、消石灰添加工程における消石灰添加量を、Ca/Asが2未満となる値とした試験例1、2では、酸性第1鉄塩添加の際のpHを7〜10としたときに、酸性第1鉄塩(硫酸第1鉄)の添加量を、Fe/Asが5以上となる値とすることができず、ヒ素除去効率が低く抑えられた。
これに対し、Ca/Asを2以上とした試験例3、4では、酸性第1鉄塩添加でpHを7〜10となるように調整すると、自動的にFe/Asが5以上となり、高いヒ素除去効率が得られることが確認できた。
【0033】
試験4:連続処理試験
硫酸系含ヒ素排水の処理を、図1に示す装置を用いて行い、1次処理水、2次処理水、および3次処理水中のヒ素濃度を経時的に測定した。結果を図6に示す。図6(a)、図6(b)、図6(c)において、横軸は時間を示し、縦軸はそれぞれ1次処理水、2次処理水、および3次処理水中のヒ素濃度を示す。
また比較のため、3次反応槽5において酸性第1鉄塩の添加を行わず、これに代えて消石灰を添加する処理試験を行った。3次反応槽5における消石灰の添加量は、3次処理水のヒ素濃度が0.1mg/L以下となるように設定した。
【0034】
図6より、長期にわたりヒ素濃度0.1mg/L以下の良好な3次処理水が得られたことがわかる。
また、3次反応槽5において消石灰を添加する場合に、澱物発生量が930T/Mであったのに対し、酸性第1鉄塩の添加を行う場合には、澱物発生量が460T/Mとなり、澱物発生量を半減させることができた。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の含ヒ素排水の処理方法にあっては、消石灰添加工程における消石灰の添加量を、含ヒ素排水中のヒ素に対する消石灰中カルシウムのモル比Ca/Asが2〜5となるように設定し、酸性第1鉄塩添加工程における中間処理水のpHを7〜10に設定し、かつこの工程における酸性第1鉄塩の添加量を、中間処理水中のヒ素に対する酸性第1鉄塩中の鉄のモル比Fe/Asが5以上となるように設定するので、以下に示す効果を得ることができる。
(1 )酸性第1鉄塩添加工程において、酸性第1鉄塩をpH7〜10において添加するので、ヒ酸鉄(FeAsO3など)や、3価のヒ素の吸着対象となる水酸化鉄(Fe(OH)3など)の生成を遅らせるとともに、最終的には上記ヒ酸鉄、水酸化鉄などを確実に生成させることができる。
このため、第2鉄塩を添加する場合に比較して、ヒ素が不溶化するまでの処理水中における鉄の分散性を高め、かつ生成した澱物どうしの凝集を抑え、澱物の粗大化を抑制できるため、澱物の比表面積を大きくすることができる。よって、澱物表面におけるヒ素が吸着可能な部位を多くし、澱物に対するヒ素の吸着を促し、総合的なヒ素除去反応効率を高めることができる。
このため、除去が難しいとされる3価のヒ素が含ヒ素排水に多く含まれている場合でも、このヒ素を3価のままで効率よく除去することができる。
従って、高価な酸化剤を不要とし薬剤コストを削減するとともに、酸化剤の添加に必要な貯留タンクや薬注ポンプなどの付帯設備を不要とし設備コスト削減を図り、処理コストを低く抑えることができる。
(2 )酸性第1鉄塩添加工程において、pH調整剤としても機能する酸性第1鉄塩を用いるので、消石灰添加工程において高くなったpHを、それ以外のpH調整剤を用いることなく下げ、上記範囲(7〜10)に設定することができる。このため、酸性第1鉄塩以外のpH調整剤を不要とし、薬剤コストを削減するとともに、pH調整剤添加に必要な付帯設備を不要とし設備コスト削減を図り、処理コストを低く抑えることができる。
(3 )酸性第1鉄塩添加工程において、pHを7〜10に設定するので、石膏などの硫酸化物の発生量を低く抑え、澱物発生量を少なくし、澱物処理コストを抑制することができる。
また澱物発生量を低く抑えることができるため、澱物の処理方法として上記スラグ固定化方法を採る場合においても、製錬工程への導入に際して、澱物の乾燥や製錬炉内の熱補償に係る燃料コストを削減することができる。
(4 )酸性第1鉄塩添加工程において、酸性第1鉄塩の添加量を、pHが7〜10となり、かつ中間処理水中のヒ素に対する酸性第1鉄塩中の鉄のモル比Fe/Asが5以上となるように設定するので、比較的少量の第1鉄塩で高いヒ素除去効率を得ることができる。従って、酸性第1鉄塩に要するコストを抑えることができる。
(5 )酸化剤により3価のヒ素を5価に酸化する従来法に比べ、5価のヒ素の効率的な処理のためにpHを酸性領域とすることが必要なく、pH調整剤を不要とするとともに、石膏などの硫酸化物などの澱物発生量の増大を防ぐことができ、処理コスト抑制が可能となる。
(6 )消石灰添加工程において、消石灰の添加量を、含ヒ素排水中のヒ素に対する消石灰中カルシウムのモル比Ca/Asが2〜5となるように設定するので、消石灰使用量を抑え薬剤コストを抑制するとともに、水酸化物などの澱物発生量を少なくすることができる。
(7 )簡単な工程によって十分なヒ素除去が可能となることから、処理装置を簡略化することができ、設備コストを低く抑えることができる。
【0036】
また、消石灰添加工程に先だって、含ヒ素排水に炭酸カルシウムを添加し、生成した澱物を分離することによって、含ヒ素排水が多量の硫酸根を含む場合でも、この硫酸根を石膏として不溶化し回収することができる。従って、硫黄の有効な固定・回収が可能となる。
またカルシウム化合物として、消石灰だけでなく、より安価な炭酸カルシウムを用いるので、薬剤コスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の含ヒ素排水の処理方法の一実施形態を実施するために用いられる処理装置を示す概略構成図である。
【図2】 消石灰添加試験の結果を示すグラフであり、横軸は、排水サンプル中のヒ素に対する消石灰中カルシウムのモル比Ca/Asを示し、縦軸は上澄み中のヒ素濃度を示す。
【図3】 消石灰添加試験の結果を示すグラフであり、横軸はCa/Asを示し、縦軸は消石灰添加量、および澱物発生量を示す。
【図4】 酸性第1鉄塩添加試験の結果を示すグラフであり、横軸は上澄みのpHを示し、縦軸は上澄みのヒ素濃度を示す。
【図5】 酸性第1鉄塩添加試験の結果を示すグラフであり、横軸は上澄みのpHを示し、縦軸は澱物発生量を示す。
【図6】 連続処理試験の結果を示すグラフであり、(a)、(b)、(c)において、横軸は時間を示し、縦軸はそれぞれ1次処理水、2次処理水、および3次処理水中のヒ素濃度を示す。
【符号の説明】
1・・・1次反応槽、、2・・・1次分離槽、3・・・2次反応槽、4・・・2次分離槽、5・・・3次反応槽、6・・・3次分離槽、7・・・炭酸カルシウム添加経路、8・・・消石灰添加経路、10・・・酸性第1鉄塩添加経路

Claims (2)

  1. 含ヒ素排水に消石灰を添加する消石灰添加工程と、この工程で生成した澱物を分離して得られた中間処理水に、酸性第1鉄塩を添加する酸性第1鉄塩添加工程とを有する含ヒ素排水の処理方法であって、
    消石灰添加工程における消石灰の添加量を、含ヒ素排水中のヒ素に対する消石灰中カルシウムのモル比Ca/Asが2〜5となるように設定し、
    酸性第1鉄塩添加工程における中間処理水のpHを7〜10に設定し、かつこの工程における酸性第1鉄塩の添加量を、中間処理水中のヒ素に対する酸性第1鉄塩中の鉄のモル比Fe/Asが5以上となるように設定することを特徴とする含ヒ素排水の処理方法。
  2. 消石灰添加工程に先だって、含ヒ素排水に炭酸カルシウムを添加し、生成した澱物を分離することを特徴とする請求項1記載の含ヒ素排水の処理方法。
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