JP6517570B2 - 重金属個別分離回収装置及び重金属個別分離回収方法 - Google Patents

重金属個別分離回収装置及び重金属個別分離回収方法 Download PDF

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本発明は、重金属を含む酸性坑廃水中の重金属を個別に分離し、回収する処理の分野に属する。
鉱山から排出される酸性坑廃水は酸性で重金属を含んでいる場合が多い。特に坑廃水中の重金属は毒性があり、微量であっても繰り返し摂取することで、中毒症状を引き起こすため、公害の原因になる。このため排水基準を満たすように坑廃水を処理する必要がある。
従来、大部分の処理施設では、中和法と呼ばれる手法で坑廃水を処理している。これは酸性の坑廃水にアルカリ性の中和剤を添加して、重金属を水酸化物として沈殿させることで水中の重金属濃度を下げ、かつ坑廃水を中性に中和する方法である。
この中和法の例として、鉄(Fe2+、Fe3+)、マンガン(Mn2+)、銅(Cu2+)、亜鉛(Zn2+)、アルミニウム(Al3+)などの溶解金属成分を含有する酸性処理原水を消石灰で中性又はアルカリ性にして、溶解金属を水酸化物として沈殿分離させる処理方法が特許文献1に開示されている。
また、他の重金属を含む排水中の重金属除去法として、硫化剤を用いた重金属含有廃水の処理方法及び処理装置が特許文献2に開示されている。
特開平04−176384号公報 特開2003−524920号公報
しかしながら、特許文献1に開示された処理方法においては、中和法で発生した重金属の水酸化物の殿物は有害産業廃棄物と同レベルの有害金属を含んでおり、殿物の処理は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄法)」に準じて処理しなければならないことが問題となる。
そこで、本発明は、上述のような問題点に着目してなされたものであり、酸性坑廃水中の重金属を個別に分離し、リサイクルしやすい形で回収することで殿物の減容化を図る重金属個別分離回収装置及び重金属個別分離回収方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための重金属個別分離回収装置のある態様は、重金属を含有する坑廃水に硫化剤及び凝集剤を添加して銅を回収すると共に二次坑廃水を得る銅回収部と、
上記二次坑廃水をオゾンによって酸化して三次坑廃水を得る酸化反応部と、
上記三次坑廃水に中和剤を添加してpH4〜5に調整することで鉄及びマンガンを回収すると共に四次坑廃水を得る鉄マンガン回収部と、
上記四次坑廃水に中和剤を添加してpH9〜10に調整することで亜鉛を回収すると共に、銅、鉄、マンガン、及び亜鉛が除去された五次坑廃水を得る亜鉛回収部とを有する。
また、上記目的を達成するための重金属個別分離回収方法のある態様は、重金属を含有する坑廃水に硫化剤及び凝集剤を添加して銅を回収すると共に二次坑廃水を得る銅回収工程と、
上記二次坑廃水をオゾンによって酸化して三次坑廃水を得る酸化反応工程と、
上記三次坑廃水に中和剤を添加してpH4〜5に調整することで鉄及びマンガンを回収すると共に四次坑廃水を得る鉄マンガン回収工程と、
上記四次坑廃水に中和剤を添加してpH9〜10に調整することで亜鉛を回収すると共に、銅、鉄、マンガン、及び亜鉛が除去された五次坑廃水を得る亜鉛回収工程とを含む。
本発明によれば、酸性坑廃水中の重金属を個別に分離し、リサイクルしやすい形で回収することで殿物の減容化を図る重金属個別分離回収装置及び重金属個別分離回収方法を提供することができる。
重金属個別分離回収方法の一実施形態のフローチャートである。 重金属個別分離回収方法の一実施形態の詳細なフローチャートである。 重金属個別分離回収装置の一実施形態における構成を示す概略図である。
以下の詳細な説明では、本発明の実施形態の完全な理解を提供するように多くの特定の細部について記載される。しかしながら、かかる特定の細部がなくても1つ以上の実施態様が実施できることは明らかであろう。他にも、図面を簡潔にするために、周知の構造及び装置が略図で示されている。
以下、重金属個別分離回収装置及び重金属個別分離回収方法の一実施形態について図面を適宜参照しつつ説明する。
図1は、重金属個別分離回収装置を用いた処理方法(以下、重金属個別分離回収方法ということがある)のフローチャートである。また、図2は、図1に示した重金属個別分離回収方法を具体的に示したものであり、図3は、重金属個別分離回収装置の一実施形態における構成を示す概略図である。
重金属個別分離回収方法は、図1に示すように、重金属を分離及び回収する対象である「坑廃水」に対して、「Cu回収処理(S1)」、「酸化反応処理(S2)」、「Fe回収処理(S3)」、及び「Zn回収処理(S4)」を行うことによってなされる。
「Cu回収処理」は、坑廃水から硫化物法で銅(Cu)を回収する工程であり、「酸化反応処理」及び「Fe回収工程」は、オゾン酸化によって得られた坑廃水(後述する三次坑廃水)のpHを4〜5に調整する水酸化物法で鉄(Fe)及びマンガン(Mn)を回収する工程である。また、「Zn回収工程」は、対象となる坑廃水(後述する四次坑廃水)のpHを9〜10に調整する水酸化物法で亜鉛(Zn)を回収する工程である。
本実施形態の重金属個別分離回収方法を上記の順としたのは、銅水酸化物の溶解度積が2.8×10−20であり、亜鉛水酸化物の溶解度積が7.0×10−18であり、pH調整では個別回収できない。しかし、銅を硫化物法で回収することで有価物の銅と亜鉛を個別に回収できるからである。
また、硫化物法で発生する硫化水素は、オゾンで無害化する(酸化反応処理)ことで、硫化水素除去用のスクラバー等の排ガス処理装置の負荷を軽減することができる。すなわち、硫化物法、水酸化物法、オゾン酸化を組み合わせることで、銅、鉄とマンガン、亜鉛を個別に回収すること及びスクラバー等の排ガス処理装置を設置せずに硫化物法で発生した硫化水素を除去することができる。
(重金属個別分離回収装置)
図3に示すように、重金属個別分離回収装置100は、坑廃水を貯留する貯留槽1と、銅回収部2と、酸化反応部3と、鉄マンガン回収部4と、亜鉛回収部5とを有する。ここで、貯留槽1と銅回収部2との間は移送部tによって接続され、銅回収部2と酸化反応部3との間は移送部tによって接続されている。また、酸化反応部3と鉄マンガン回収部4との間は移送部tによって接続され、鉄マンガン回収部4と亜鉛回収部5との間は、移送部tによって接続されている。なお、各移送部t〜tは、接続(連結)の態様でなく、貯留槽1、銅回収部2、酸化反応部3、及び鉄マンガン回収部4を構成する各槽同士のオーバーフローによる態様としてもよい。なお、本実施形態の重金属個別分離回収装置100においては、銅回収部2に坑廃水が適正に提供され、その提供される坑廃水のpHが適正に測定可能な構成を有していれば、貯留槽1はなくてもよい。
<貯留槽>
貯留槽1には、貯留された坑廃水のpHを測定するpH計11が設置されている。
<銅回収部>
銅回収部2は、銅反応槽21と、凝集槽22と、銅沈降槽23と、ブロア24とを有する。銅反応槽21と凝集槽22とは、移送部t11によって接続されている。また、凝集槽22と銅沈降槽23とは、移送部t12によって接続されている。なお、各移送部t11、t12は、接続(連結)の態様でなく、銅反応槽21から凝集槽22へのオーバーフローによる態様や、凝集槽22から銅沈降槽23へのオーバーフローによる態様としてもよい。
[銅反応槽]
銅反応槽21は、貯留槽1から坑廃水が移送されるための移送部tが接続されており、移送された坑廃水を貯留可能な槽である。銅反応槽21には、銅反応槽21内の坑廃水を攪拌する攪拌機211と、銅反応槽21内の坑廃水のpHを測定するpH計212と、銅反応槽21内の坑廃水の酸化還元電位を測定する酸化還元電位計(ORP計)213とが設けられる。
また、銅反応槽21には、銅反応槽21内の坑廃水に硫化剤を添加する硫化剤添加部214と、銅反応槽21内の坑廃水のpHを調整するpH調整剤を添加するpH調整剤添加部215とを備える。硫化剤添加部214及びpH調整剤添加部215は、図示しない制御部が得たpH計212、及び酸化還元電位計213のリアルタイムの各情報に基づいて硫化剤及びpH調整剤の種類、量、添加タイミングが図られる。
また、銅反応槽21には、銅反応槽21内の空気を吸引して負圧にするためのブロア24が配管pで接続されている。このブロア24によって銅反応槽21内を負圧にしておくことで、硫化剤添加部214による硫化剤の添加により硫化水素が発生しても、外部に漏れないようになる。
[銅凝集槽]
銅凝集槽22は、銅反応槽21から坑廃水が移送されるための移送部t11が接続されており、移送された坑廃水を貯留可能な槽である。銅凝集槽22には、銅反応槽21内の坑廃水を攪拌する攪拌機221が設けられる。
また、銅凝集槽22には、銅凝集槽22内の坑廃水に凝集剤を添加する凝集剤添加部222を備える。
[銅沈降槽]
銅沈降槽23は、銅凝集槽22から坑廃水が移送されるための移送部t12が接続されており、移送された坑廃水を貯留可能な槽である。銅沈降槽23の底部には、銅沈降槽23の底部に沈降した沈殿物を含む坑廃水を回収して脱水し、銅を含む沈殿物を回収する脱水機231が設けられる。
<酸化反応部>
酸化反応部3は、酸化槽31と、オゾン発生部32と、オゾン発生部32で発生したオゾンを酸化槽31に供給するための配管pと、ブロア24及び配管pとを有する。なお、移送部tは、接続(連結)の態様でなく、銅沈降槽23から酸化槽31へのオーバーフローによる態様としてもよい。
[酸化槽]
酸化槽31は、銅沈降槽23において銅が回収された坑廃水(以下、二次坑廃水という)が銅沈降槽23から移送されるための移送部tで銅沈降槽23と接続されており、移送された二次坑廃水を貯留可能な槽である。
また、配管pは、配管pを介してブロア24に接続されている。すなわち、ブロア24によって配管pから吸引された空気は、配管pを経てオゾン発生部32から酸化槽31へオゾンを送る配管pに合流するように構成されている。
この酸化槽31においては、銅沈降槽23から移送され、貯留された坑廃水(二次坑廃水)中の、硫化剤により還元されていた鉄(II)イオンが、配管pからのオゾン曝気により鉄(III)イオンになる。また、配管pからのオゾン曝気により二次坑廃水中のマンガンも酸化され、二酸化マンガンになる。
<鉄マンガン回収部>
鉄マンガン回収部4は、鉄マンガン反応槽41と、鉄マンガン沈降槽42と、中和剤添加部43とを有する。鉄マンガン反応槽41と鉄マンガン沈降槽42とは、移送部t41によって接続されている。なお、移送部t41は、接続(連結)の態様でなく、鉄マンガン反応槽41から鉄マンガン沈降槽42へのオーバーフローによる態様としてもよい。
[鉄マンガン反応槽]
鉄マンガン反応槽41は、酸化槽31において二次坑廃水をオゾン酸化した坑廃水(以下、三次坑廃水という)が酸化槽31から移送されるための移送部tで酸化槽31と接続されており、移送された三次坑廃水を貯留可能な槽である。鉄マンガン反応槽41には、鉄マンガン反応槽41内の三次坑廃水を攪拌する攪拌機411と、鉄マンガン反応槽41内の三次坑廃水のpHを測定するpH計412とが設けられる。
また、中和剤添加部43は、鉄マンガン反応槽41に貯留された三次坑廃水に中和剤を添加可能に設置される。中和剤添加部43は、図示しない制御部が得たpH計412のリアルタイムの各情報に基づいて中和剤の種類、量、添加タイミングが図られる。
[鉄マンガン沈降槽]
鉄マンガン沈降槽42は、鉄マンガン反応槽41から三次坑廃水が移送されるための移送部t41が接続されており、移送された三次坑廃水を貯留可能な槽である。鉄マンガン沈降槽42の底部には、鉄マンガン沈降槽42の底部に沈降した沈殿物を含む三次坑廃水を回収して脱水し、鉄及びマンガンを含む沈殿物を回収する脱水機421が設けられる。
<亜鉛回収部>
亜鉛回収部5は、亜鉛反応槽51と、亜鉛沈降槽52と、中和剤添加部43とを有する。亜鉛反応槽51と亜鉛沈降槽52とは、移送部t51によって接続されている。なお、移送部t51は、接続(連結)の態様でなく、亜鉛反応槽51から亜鉛沈降槽52へのオーバーフローによる態様としてもよい。
[亜鉛反応槽]
亜鉛反応槽51は、鉄マンガン沈降槽42において三次坑廃水から鉄及びマンガンを回収した坑廃水(以下、四次坑廃水という)が鉄マンガン沈降槽42から移送されるための移送部tで鉄マンガン沈降槽42と接続されており、移送された四次坑廃水を貯留可能な槽である。亜鉛反応槽51には、亜鉛反応槽51内の四次坑廃水を攪拌する攪拌機511と、亜鉛反応槽51内の四次坑廃水のpHを測定するpH計512とが設けられる。
また、中和剤添加部43は、亜鉛反応槽51に貯留された四次坑廃水に中和剤を添加可能に設置される。中和剤添加部43は、図示しない制御部が得たpH計512のリアルタイムの各情報に基づいて中和剤の種類、量、添加タイミングが図られる。なお、本実施形態では、中和剤添加部43として、前述した鉄マンガン回収部4の中和剤添加部43を共通して用いているが、中和剤添加部43とは別に設けてもよい。
[亜鉛沈降槽]
亜鉛沈降槽52は、亜鉛反応槽51から四次坑廃水が移送されるための移送部t51が接続されており、移送された四次坑廃水を貯留可能な槽である。亜鉛沈降槽52の底部には、亜鉛沈降槽52の底部に沈降した沈殿物を含む四次坑廃水を回収して脱水し、亜鉛を含む沈殿物を回収する脱水機521が設けられる。
(重金属個別分離回収方法)
以下、重金属個別分離回収方法の一実施形態について図1〜図3を参照して説明する。
<Cu回収処理>
貯留槽1に貯留された坑廃水は、貯留槽1からオーバーフローすることによって銅反応槽21に流れる。図示しない制御部は、銅反応槽21において攪拌機211で撹拌される坑廃水に対して、pH計212からのリアルタイムな情報(計測情報)に基づいて坑廃水の亜鉛が析出しないpHになるようpH調整剤を添加すると共に、酸化還元電位計213からのリアルタイムな情報(計測情報)に基づいて硫化剤を添加する。
ここで、銅反応槽21は、ブロア24で空気が吸引されており、負圧になっている。このため、硫化剤添加により硫化水素が発生しても、外部に漏れないようになる。
また、ブロア24で吸引された空気は、酸化反応部3のオゾン発生部32から酸化槽31へオゾンを送る配管p2に合流する。これにより、硫化水素は以下の式のように分解する。
S+O→S+HO+O
次に、銅反応槽21の坑廃水が凝集槽22に流れ、凝集槽22内の坑廃水に凝集剤添加部222によって凝集剤が添加される。
次に、凝集槽22内の坑廃水が銅沈降槽23に流れ、銅沈降槽23内で硫化銅が沈降し、銅が分離される。
<酸化反応処理>
次に、銅沈降槽23の坑廃水(二次坑廃水)が酸化槽31に流れる。この銅沈降槽23から酸化槽31への坑廃水(二次坑廃水)の移送は、銅沈降槽23からの採取であるため、オーバーフローによる移送が好ましい。
酸化槽31に貯留した二次坑廃水は、硫化剤により還元されていた鉄(II)イオンが、オゾン曝気により鉄(III)イオンになる。また、二次坑廃水中のマンガンが酸化され、二酸化マンガンになる。この酸化反応処理によって二次坑廃水が三次坑廃水となる。
<Fe回収処理>
次に、酸化槽31内の三次坑廃水が鉄マンガン反応槽41に流れ、pH4〜5になるようpH計412及び中和剤添加部43から得られる測定結果を基に、図示しない制御部により中和剤(例えば消石灰)が鉄マンガン反応槽41内の三次坑廃水に対して添加され、水酸化第2鉄が発生する。
次に、鉄マンガン反応槽41内の三次坑廃水が鉄マンガン沈降槽42に流れ、鉄マンガン沈降槽42内で、水酸化第2鉄及び二酸化マンガンが沈降し、鉄及びマンガンが分離、回収可能となる。このようにして三次坑廃水から鉄及びマンガンが除かれ、四次坑廃水となる。
<Zn回収処理>
次に、鉄マンガン沈降槽42の坑廃水(四次坑廃水)が亜鉛反応槽51に流れる。この鉄マンガン沈降槽42から亜鉛反応槽51への坑廃水(四次坑廃水)の移送は、鉄マンガン沈降槽42からの採取であるため、オーバーフローによる移送が好ましい。
その後、亜鉛反応槽51に貯留された四次坑廃水に対して、pH9〜10になるようpH計512及び中和剤添加部43から得られる測定結果を基に、図示しない制御部により中和剤(例えば消石灰)が添加され、水酸化亜鉛が発生する。
その後、亜鉛反応槽51の坑廃水(中和処理された四次坑廃水)が亜鉛沈降槽52に流れ、亜鉛沈降槽52内で、水酸化亜鉛が沈降し亜鉛が分離、回収可能となる。そして、亜鉛を回収することで亜鉛沈降槽52に残った坑廃水(五次坑廃水)が、特定の重金属(Cu,Fe,Mn,Zn)を除いた坑廃水として得られる。
以上説明したように、本実施形態の重金属個別分離回収装置及び重金属個別分離回収方法によれば、ベースメタル鉱山から排出される坑廃水中に多量に含まれる重金属(銅、鉄、亜鉛、マンガン)を鉄とマンガンの混合殿物と銅殿物、亜鉛殿物を個別回収することが可能である。特に、回収したCu殿物、Zn殿物は有価物として処理することができる。
したがって、酸性坑廃水中の重金属を個別に分離し、リサイクルしやすい形で回収することで殿物の減容化を図る重金属個別分離回収装置及び重金属個別分離回収方法を提供することができる。
以上で、特定の実施形態を参照して本発明を説明したが、これら説明によって発明を限定することを意図するものではない。本発明の説明を参照することにより、当業者には、開示された実施形態の種々の変形例とともに本発明の別の実施形態も明らかである。従って、特許請求の範囲は、本発明の範囲及び要旨に含まれるこれらの変形例又は実施形態も網羅すると解すべきである。
1 貯留槽
2 銅回収部
3 酸化反応部
4 鉄マンガン回収部
5 亜鉛回収部
100 重金属個別分離回収装置

Claims (2)

  1. 重金属を含有する坑廃水に硫化剤及び凝集剤を添加して銅を回収すると共に二次坑廃水を得る銅回収部と、
    前記二次坑廃水をオゾンによって酸化して三次坑廃水を得る酸化反応部と、
    前記三次坑廃水に中和剤を添加してpH4〜5に調整することで鉄及びマンガンを回収すると共に四次坑廃水を得る鉄マンガン回収部と、
    前記四次坑廃水に中和剤を添加してpH9〜10に調整することで亜鉛を回収すると共に、銅、鉄、マンガン、及び亜鉛が除去された五次坑廃水を得る亜鉛回収部とを有することを特徴とする重金属個別分離回収装置。
  2. 重金属を含有する坑廃水に硫化剤及び凝集剤を添加して銅を回収すると共に二次坑廃水を得る銅回収工程と、
    前記二次坑廃水をオゾンによって酸化して三次坑廃水を得る酸化反応工程と、
    前記三次坑廃水に中和剤を添加してpH4〜5に調整することで鉄及びマンガンを回収すると共に四次坑廃水を得る鉄マンガン回収工程と、
    前記四次坑廃水に中和剤を添加してpH9〜10に調整することで亜鉛を回収すると共に、銅、鉄、マンガン、及び亜鉛が除去された五次坑廃水を得る亜鉛回収工程とを含むことを特徴とする重金属個別分離回収方法。
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