JP4288052B2 - 凍結し得る液体の貯留タンク - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、貯留した液体が凍結した場合に、液体状態に融解して用いるようにした凍結し得る液体の貯留タンクに関する。
【0002】
【従来の技術】
特開2000−149970号公報に開示された燃料電池システムでは、燃料電池本体の空気極には加湿器を通して空気を供給するとともに、燃料極には燃料改質器によってメタノールから取り出した水素を供給し、空気中の酸素と水素とを化学反応させて電気を取り出すようになっている。
【0003】
このとき、前記加湿器および前記燃料改質器には水タンクに貯留した水を供給するようになっており、加湿器は燃料電池本体に供給する空気に水を噴霧し、また、燃料改質器はメタノールと水を高温下で反応させて水素ガスを生成するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、寒冷時等にあって水タンクに貯留した水が凍結すると、加湿器および燃料改質器に水を供給できなくなるため燃料電池システムを始動できなくなってしまう。
【0005】
このため、前記燃料電池システムでは、水タンクにヒータを備えた補助タンクを設け、水が凍結している場合の始動時には凍結した水をヒータで融解して、補助タンクから融解した水を加湿器および燃料改質器に供給するようになっている。
【0006】
ところが、ヒータで凍結した水を単に温める程度では、凍結した水の融解速度が遅くて十分な水の供給が不可能となり、結果的に始動時に必要な水量を稼ぐために燃料電池の始動タイミングを遅らせる必要がある等、円滑な燃料電池の作動に支障が来される。
【0007】
また、補助タンクを設けることにより水タンクの構造が複雑化および大型化して、燃料電池システムのコンパクト化が困難になってしまう。
【0008】
そこで、本発明はかかる従来の課題を解決すべく成されたもので、全体のコンパクト化を図りつつ、凍結した液体をより迅速に融解できるようにした凍結し得る液体の貯留タンクを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にあっては、貯留した液体が凍結した場合に、この凍結液体を融解して使用するようにした凍結し得る液体の貯留タンクにおいて、タンク容器の少なくとも底部を含む周囲に加熱手段を設けるとともに、一部融解した液体に振動を付加する加振手段を設け、前記タンク容器の内方に、前記加熱手段の熱を伝達するフィンを垂直方向に設けたことを特徴とする。
【0011】
請求項の発明にあっては、請求項1に記載の凍結し得る液体の貯留タンクにおいて、タンク容器に、液体の凍結時の体積変化を許容する体積変化許容手段を設けたことを特徴としている。
【0012】
請求項の発明にあっては、請求項1又は請求項2に記載の凍結し得る液体の貯留タンクにおいて、加振手段を、タンク容器の底部に設けたことを特徴としている。
【0013】
請求項の発明にあっては、請求項1〜のいずれかに記載の凍結し得る液体の貯留タンクにおいて、加熱手段を、タンク容器の少なくとも底部を含む周囲を二重壁構造として、加熱流体を循環させる通路としたことを特徴としている。
【0014】
請求項の発明にあっては、請求項に記載の凍結し得る液体の貯留タンクにおいて、加振手段を、タンク容器の液体を貯留した底部に設け、導入する前記加熱流体の脈動により振動する振動部材としたことを特徴としている。
【0015】
請求項の発明にあっては、請求項に記載の凍結し得る液体の貯留タンクにおいて、加振手段、前記加熱流体をタンク容器に導入する導入口近傍に設けたカルマン渦の渦生成手段を有することを特徴としている。
【0016】
請求項の発明にあっては、請求項またはに記載の凍結し得る液体の貯留タンクにおいて、加振手段、前記加熱流体を流通させる循環ポンプの駆動電圧を変化させる電圧変化手段を有することを特徴とする。
【0017】
請求項の発明にあっては、請求項1〜のいずれかに記載の凍結し得る液体の貯留タンクにおいて、融解した液体を吸引する液体ポンプの吸引パイプ内に、発熱要素を設けたことを特徴としている。
【0018】
請求項の発明にあっては、請求項に記載の凍結し得る液体の貯留タンクにおいて、吸引パイプ内に、所定の大きさ以上の氷塊の通過を遮断する氷塊阻止手段を設けたことを特徴としている。
【0019】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、タンク容器の少なくとも底部を含む周囲に加熱手段を設けたので、周囲から加熱手段による熱を凍結した液体に作用させて融解速度を速めるとともに、底部に設けた加熱手段により融解した液体の対流を生成して、その対流部分周囲の凍結した液体の融解を促進することができる。
【0020】
また、加振手段により一部融解した液体に振動を付加することにより、融解した液体を強制的に振動させて周囲の凍結した液体の融解を更に促進することができる。
【0021】
さらに、加熱手段の熱を伝達するフィンによって凍結した液体の内部から加熱できるため、凍結した液体の融解を早めるとともに、フィンを垂直方向に設けたことにより融解した液体を大きく自然対流させて、凍結した液体の融解を促進することができる。
【0022】
請求項に記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、凍結した液体がタンク容器内で体積膨張する際の体積変化を体積変化許容手段によって吸収できるため、タンク容器に外方に向かう過大な押圧力が作用するのを抑制して、タンク容器が破損するのを避けることができる。
【0023】
請求項に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2の発明の効果に加えて、タンク容器の底部に設けた加振手段によって、融解した液体を上下に振動させて強制対流を発生させることができるため、その周囲の凍結した液体の融解をより早めることができる。
【0024】
請求項に記載の発明によれば、請求項1〜の発明の効果に加えて、タンク容器の液体を貯留した部分の底部を含む周囲を加熱流体によってむら無く加熱できるため、凍結した液体が加熱流体が循環する通路に接触する部分に万遍なく熱エネルギーを付加して融解を早めることができる。
【0025】
請求項に記載の発明によれば、請求項の発明の効果に加えて、タンク容器の液体を貯留した底部に設けた振動部材から加熱流体の脈動による大きな振動エネルギーを融解した液体に付加できるため、強制対流を確実に発生させて凍結した液体の融解を促進することができる。
【0026】
請求項に記載の発明によれば、請求項の発明の効果に加えて、渦生成手段で生成するカルマン渦により加熱流体の脈動を更に増加できるため、液体の強制対流を更に強めて凍結した液体の融解を更に促進することができる。
【0027】
請求項に記載の発明によれば、請求項またはの発明の効果に加えて、電圧変化手段により変化する駆動電圧によって循環ポンプから吐出する加熱流体の脈動を更に増加できるため、液体の強制対流を更に強めて凍結した液体の融解を更に促進することができる。
【0028】
請求項に記載の発明によれば、請求項1〜の発明の効果に加えて、液体ポンプの吸引パイプ内の凍結した液体を発熱要素によって融解できるため、液体ポンプが氷塊を吸引して破損するのを防止することができる。
【0029】
請求項に記載の発明によれば、請求項の発明の効果に加えて、吸引パイプ内やタンク容器内の融解した液体に少しの氷塊が残っている場合に、氷塊阻止手段により所定の大きさ以上の氷塊が吸引パイプを通過するのを遮断して、液体ポンプに吸引されるのを阻止することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0031】
(第1実施形態)
図1〜図4は本発明の凍結し得る液体の貯留タンクの第1実施形態を示し、図1はこの実施形態の貯留タンクを用いた燃料電池システムの基本構造を示す全体図、図2は貯留タンクの拡大断面正面図、図3は貯留タンクの拡大断面側面図、図4はこの実施形態の氷の融解状態を示す拡大断面図である。
【0032】
この第1実施形態の貯留タンク10に貯留する凍結し得る液体としては、図1に示すように燃料電池システム100で発生する純水である場合に例をとって示す。
【0033】
即ち、図1に示す燃料電池システム100は、燃料電池本体であるFCスタック110を備え、このFCスタック110は、圧縮水素タンク120から供給する水素を導入する燃料極111と、外方から取り入れた空気を導入する空気極112とを備え、これら燃料極111と空気極112に導入した水素と空気中の酸素とを、水の電気分解の逆の原理を利用して化学反応させることにより発電するようになっている。
【0034】
尚、この実施形態に示す燃料電池システム100は、燃料として圧縮水素タンク120から供給される純水素を用いたものであり、この水素を改質装置を用いることなく直接燃料極111に供給するようになっている。
【0035】
FCスタック110では、水素と酸素の反応による発電に伴って純水Wが生成され、この純水Wを貯留タンクとしての純水タンク10に貯留するようになっており、この純水タンク10の純水Wは、FCスタック110に導入する水素および空気を加湿する加湿器130に供給するようになっている。
【0036】
また、前記FCスタック110には発電時に発生する熱を除去する熱交換器113が設けられ、この熱交換器13とラジエータ140とを結ぶ冷却回路141に冷却媒体としての不凍液を循環するようになっており、この冷却回路141は前記純水タンク10に繋いで熱交換するようになっている。
【0037】
尚、図1中、細い実線αは空気の流通経路、一点鎖線βは水素の流通経路、太い破線γは冷却回路141の不凍液の流通経路、太い実線δは加湿用の純水Wの流通経路を示す。
【0038】
前記純粋水タンク10は、図2,図3に示すように純水Wを貯留するタンク容器11と、このタンク容器11に貯留した純水Wを吸引して加湿器130に送給する液体ポンプとしての純水ポンプ20とを備える。
【0039】
タンク容器11は、底部となる底板12と、周囲の側壁13と、天板14とによって密閉構造として形成してあり、前記純水ポンプ20は天板14の上面に設置して、この天板14に形成した開口部14aから吸引パイプ21をタンク容器11に貯留した純水W中に挿入してある。
【0040】
また、タンク容器11の天板14には、FCスタック110の発電時に生成された純水Wを導入する戻り管30を設けてあるとともに、タンク容器11の上部に連通するブリーザ管31を設けてある。
【0041】
前記タンク容器11は、底板12および側壁13の外側に所定間隔を設けて復底板15および復側壁16で覆って二重構造として構成してあり、底板12と復底板15との間および側壁13と復側壁16との間に加熱手段としての通路17を形成して、この通路17に前記冷却回路141の不凍液を加熱液Lとして循環させるようになっている。
【0042】
加熱液Lは、図2に示すように復底板15の中央部に設けた入口パイプ15aから通路17に導入した後、復側壁16の上端部に設けた出口パイプ16aから排出するようになっており、先ず、入口パイプ15aから底板12に対応した部分の通路17Aに導入した加熱液Lは、底板12に沿って図2中紙面直角方向に流れ、その紙面直角方向の両端部から図3に示すように側壁13に対応した部分の通路17B1に流入し、そして、この通路17B1を上方および図3中紙面直角方向に流れた後、図2中右側の通路17B2に流入するようになっている。
【0043】
底板12および側壁13で囲まれたタンク容器11の内方には、図2中左右の側壁13と平行に垂直方向に配置されるフィン18を所定間隔をもって複数配置し、これら複数のフィン18間には両側の側壁13とともに複数のチューブ18aを貫通して、これらチューブ18aを介して図2中両側の通路17B2,17B3を連通するようになっている。
【0044】
従って、図2中右側の通路17B2に流入した加熱液Lは、前記チューブ18aを介して図2中左側の通路17B3に流入した後、この通路17B3から出口パイプ16aに排出されるようになっており、前記チューブ18aを加熱液Lが通過する際に、この加熱液Lの熱を前記フィン18に伝達するようになっている。
【0045】
底板12の前記入口パイプ15aに対応した中央部には、この入口パイプ15aの径よりも十分に大きな径Dとなる開口部12aを形成し、この開口部12aをタンク容器11の内方に突出して配置される体積変化許容手段としての金属ベローズ管40で閉塞するようになっている。
【0046】
また、図3に示す左右両側壁13の中央部にも前記開口部12aと略同径の開口部13a,13bを形成し、これら開口部13a,13bに体積変化許容手段としての金属ベローズ管41,42を取り付けてあり、タンク容器11内の純水Wが凍結した時に前記金属ベローズ管40,41,42が縮むことにより、凍結により膨張する純水Wの体積変化を許容するようになっている。
【0047】
また、前記タンク容器11の底部には、純水Wに振動を付加する加振手段50を設けるようになっており、この第1実施形態の加振手段50は、底面12に設けた前記金属ベローズ管40を振動部材として用い、この金属ベローズ管40に入口パイプ15aから導入する加熱液Lが衝突した際に、この加熱液Lに存在する脈動によって金属ベローズ管40を振動させるようになっている。
【0048】
(作用)
以上の構成によりこの第1実施形態の純水タンク10にあっては、タンク容器11の底壁12および側壁13を二重構造にして通路17を形成し、この通路17に加熱液Lを循環させたので、貯留タンク10内の純水Wが寒冷時などにあって凍結した場合に、加熱液Lの熱をタンク容器11の底部および周囲から凍結した純水Wに作用させて融解速度を速めるとともに、底面12から加熱することにより融解した純水Wの対流を生成して、その対流部分周囲の凍結した純水Wの融解を促進することができる。
【0049】
また、この実施形態では加熱手段が加熱液Lを循環する通路17であるため、タンク容器11の底壁12および側壁13を加熱液Lによってむら無く加熱できるため、凍結した純水Wが通路17に接触する部分に万遍なく熱エネルギーを付加して融解をより早めることができる。
【0050】
更に、前記タンク容器11の底面12には通路17に導入する加熱液Lの脈動で振動する金属ベローズ管40を設けたので、一部融解した純水Wを強制的に振動させて周囲の凍結した純水Wの融解を促進することができるとともに、振動する金属ベローズ管40を底面12に設けたことにより、融解した純水Wを上下に振動させて強制対流を発生させることができるため、その周囲の凍結した純水Wの融解をより早めることができる。
【0051】
更にまた、前記金属ベローズ管40は加熱液Lの脈動で振動するため、大きな振動エネルギーを融解した純水Wに付加できるため、強制対流を確実に発生させて凍結した純水Wの融解を促進することができる。
【0052】
また、この実施形態ではタンク容器11の内方に前記加熱液Lの熱を伝達する複数のフィン18を設けたので、これらフィン18によって凍結した純水Wの内部から加熱できるため、凍結した純水Wの融解を早めるとともに、フィン18を垂直方向に設けたことにより融解した純水Wを大きく自然対流させて、凍結した純水Wの融解を促進することができる。
【0053】
即ち、この第1実施形態では図4に示すようにフィン18の周囲で凍結した純水Wが融解すると、この融解した純水Wに金属ベローズ管40から振動が加振されるため、凍結した純水Wの融解を大幅に促進することができ、ひいては、図1に示す燃料電池システム100で貯留タンク10から加湿器130に供給するに必要な量を迅速に確保できるため、寒冷時における燃料電池システム100のより迅速な作動が可能となる。
【0054】
更に、この実施形態ではタンク容器11の底面12および側壁13に金属ベローズ管40,41,42を設けてタンク容器11内の体積変化を許容するようにしたので、純水Wが凍結する際に体積膨張して外方に向かう過大な押圧力が底面12や側壁13に作用するのを抑制して、タンク容器11が破損するのを避けることができる。
【0055】
(第2実施形態)
図5は本発明の第2実施形態を示し、前記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。
【0056】
図5は貯留タンクの拡大断面正面図で、この第2実施形態の貯留タンク10aは、加熱液Lをタンク容器11に導入する導入口、つまり入口パイプ15aの導入口近傍にカルマン渦の渦生成手段としての抵抗体51を設けるようになっている。
【0057】
抵抗体51は断面円形の柱状体として形成し、この抵抗体51の長さ方向を、入口パイプ15aから加熱液Lが通路17内に流入する方向(図中上方)に対して直角に配置し、流入した加熱液Lが抵抗体51に衝突した際にその後流側にカルマン渦Sを生成するようになっている。
【0058】
従って、この第2実施形態の貯留タンク10aにあっては、前記第1実施形態の作用・効果に加えて、抵抗体51で生成するカルマン渦Sにより加熱液Lの脈動を更に増加できるため、振動部材としての金属ベローズ管40の振動を増大して融解した純水Wの強制対流を更に強めることができ、凍結した純水Wの融解を更に促進することができる。
【0059】
(第3実施形態)
図6は本発明の第3実施形態を示し、前記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。
【0060】
図6は貯留タンクの拡大断面正面図で、この第3実施形態の貯留タンク10bは、加熱液Lを流通させる循環ポンプ60の駆動電圧を変化させる電圧変化手段61を設け、この電圧変化手段61を加振手段として用いてある。
【0061】
従って、この第3実施形態の貯留タンク10bにあっては、前記第1実施形態の貯留タンク10の作用・効果に加えて、電圧変化手段61により変化する駆動電圧によって循環ポンプ61から吐出する加熱液Lの脈動を更に増加できるため、純水Wの強制対流を更に強めて凍結した純水Wの融解を更に促進することができる。
【0062】
勿論、この第3実施形態の電圧変化手段61は、第1実施形態の貯留タンク10に限ることなく、第2実施形態の貯留タンク10aにあっても適用することができる。
【0063】
(第4実施形態)
図7,図8は本発明の第4実施形態を示し、前記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。
【0064】
図7は貯留タンクの拡大断面正面図、図8は図7中A−A線に沿った拡大断面図で、この第4実施形態の貯留タンク10cは、融解した純水Wを吸引する純水Wポンプの吸引パイプ21内に、伝熱フィン70を設けるとともに、所定の大きさ以上の氷塊の通過を遮断する氷塊阻止手段としてのメッシュ80を設けるようになっている。
【0065】
伝熱フィン70は、図7に示すように所定長さHを有する2枚の帯状フィン71を図8に示すように十字状に組付けて構成し、これを断面円形の吸引パイプ21の内側に密接して嵌装するするようになっており、その結果、吸引パイプ21の外周の熱を伝熱フィン70を介して吸引パイプ21の中心部へ伝達し、吸引パイプ21の中心部の純粋の溶解を促進する。
【0066】
メッシュ80は、図7に示すように純水Wの吸引方向、つまり下方に向かって先細りとなる円錐状に形成し、これを純水ポンプ20の吸引口20aに取付けるようになっている。
【0067】
従って、この第4実施形態の貯留タンク10cにあっては、前記第1実施形態の作用・効果に加えて、純水ポンプ20の吸引パイプ21内の凍結した液体を伝熱フィン70によって融解できるため、純水ポンプ20が氷塊を吸引して破損するのを防止することができる。
【0068】
また、前記吸引パイプ21内にメッシュ80を設けたので、吸引パイプ21内やタンク容器11内の融解した純水Wに少しの氷塊が残っている場合に、メッシュ80によって所定の大きさ以上の氷塊が吸引パイプ21を通過するのを遮断して、純水ポンプ20に吸引されるのを阻止することができる。
【0069】
勿論、この第4実施形態の伝熱フィン70およびメッシュ80は、第1実施形態の貯留タンク10のみに限ることなく、第2,第3実施形態の貯留タンク10a,10bにあっても適用することができる。
【0070】
ところで、本発明の凍結し得る液体の貯留タンクを前記第1〜第4実施形態に例をとって説明したが、これに限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他の各種実施形態を採ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における貯留タンクを用いた燃料電池システムの基本構造を示す全体図。
【図2】本発明の第1実施形態における貯留タンクの拡大断面正面図。
【図3】本発明の第1実施形態における貯留タンクの拡大断面側面図。
【図4】本発明の第1実施形態における氷の融解状態を示す拡大断面図。
【図5】本発明の第2実施形態における貯留タンクの拡大断面正面図。
【図6】本発明の第3実施形態における貯留タンクの拡大断面正面図。
【図7】本発明の第4実施形態における貯留タンクの拡大断面正面図。
【図8】図7中A−A線に沿った拡大断面図。
【符号の説明】
10,10a,10b,10c 純水タンク(貯留タンク)
11 タンク容器
12 底板(底部)
13 側壁(周囲)
15 復底板
16 復側壁
17 通路(加熱手段)
18 フィン
20 純水ポンプ(液体ポンプ)
21 吸引パイプ
40 金属ベロース管(体積変化許容手段,振動部材)
41,42 金属ベロース管(体積変化許容手段)
50 加振手段
51 抵抗体(渦生成手段)
60 循環ポンプ
61 電圧変化手段
70 伝熱フィン(発熱要素)
80 メッシュ(氷塊阻止手段)
W 純水
L 加熱液

Claims (9)

  1. 貯留した液体が凍結した場合に、この凍結液体を融解して使用するようにした凍結し得る液体の貯留タンクにおいて、
    タンク容器の少なくとも底部を含む周囲に加熱手段を設けるとともに、一部融解した液体に振動を付加する加振手段を設け、前記タンク容器の内方に、前記加熱手段の熱を伝達するフィンを垂直方向に設けたことを特徴とする凍結し得る液体の貯留タンク。
  2. タンク容器は、液体の凍結時の体積変化を許容する体積変化許容手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の凍結し得る液体の貯留タンク。
  3. 加振手段は、タンク容器の底部に設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の凍結し得る液体の貯留タンク。
  4. 加熱手段は、タンク容器の少なくとも底部を含む周囲を二重壁構造として、加熱流体を循環させる通路であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の凍結し得る液体の貯留タンク。
  5. 加振手段は、タンク容器の液体を貯留した底部に設け、導入する前記加熱流体の脈動により振動する振動部材であることを特徴とする請求項4に記載の凍結し得る液体の貯留タンク。
  6. 加振手段は、前記加熱流体をタンク容器に導入する導入口近傍に設けたカルマン渦の渦生成手段を有することを特徴とする請求項5に記載の凍結し得る液体の貯留タンク。
  7. 加振手段は、前記加熱流体を流通させる循環ポンプの駆動電圧を変化させる電圧変化手段を有することを特徴とする請求項5または6に記載の凍結し得る液体の貯留タンク。
  8. 融解した液体を吸引する液体ポンプの吸引パイプ内に、発熱要素を設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の凍結し得る液体の貯留タンク。
  9. 吸引パイプ内に、所定の大きさ以上の氷塊の通過を遮断する氷塊阻止手段を設けたことを特徴とする請求項8に記載の凍結し得る液体の貯留タンク。
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