JP2005222839A - 貯水タンク - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃料電池発電システムに用いられる、解凍効率の高いタンクを提供する。
【解決手段】 タンク本体11の周側壁の下部から上部に亘って加熱冷媒通路13が形成され、加熱冷媒通路13が下部から上部に向けて、周側壁の厚さ方向の通路幅寸法が漸次長くなるように形成し、加熱冷媒通路13の上部が下部に比べて加熱冷媒の流量が大きくなるようにして解凍性能を高く設定した。
【選択図】 図3

Description

本発明は解凍手段を有する貯水タンクに関し、さらに詳しくは、燃料電池発電システムに用いられる純水用貯水タンクに関する。
解凍が必要な貯水タンクとしては、燃料電池発電システムに用いられる純水タンクがある。燃料電池発電システムは、燃料電池スタックに供給される燃料ガス及び酸化剤ガスを加湿するために純水が不可欠となるが、寒冷地等では純水の凍結が発生する。凍結した純水の解凍には非常に時間がかかり、燃料電池自動車では走り出すまでに時間がかかると共に電力や水素の消費量が多くなるという難点がある。
そのため、従来より、タンクに加熱用のヒータを付設して、発電システムの始動時にはヒータによって凍結した純水を解凍するようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
通常、純水を加熱するには、棒状のシーズヒータをタンク内に配設する。このシーズヒータは、タンクの周側壁や底壁などに取り付けるのが通常である。また、棒状ヒータでは伝熱面積が小さくて解凍に時間がかかるため、面状ヒータをタンクの周側壁や底壁に取り付ける場合もある。
上述した純水タンクは、他の機能部品と共に例えば車体フロア下側等の空きスペースに搭載されている。そして、純水の凍結は、純水タンク内の上方の液面から凍結し易くなっている。
また、他の純水タンクとしては、図11及び図12に示すように、タンク本体100の壁部内に温媒流路102を形成したり、タンク本体100内に所定の上下高さ寸法を有する薄厚のインナーチューブ(板状チューブ)103をタンク本体100内の縦方向や横方向などに沿って配置し、このインナーチューブ103内の温媒流路104をタンク本体100の壁部内の温媒流路102内に連通したものが提案されている。このタンク本体100には、インナーチューブ103同士の間の貯水空間に、水導入管105の端部がタンク本体100の上部に配置され、水導出管106が導入端部がタンク本体100の下部に配置されている。なお、図11及び図12において符号107は、タンク本体100の上部に生成された氷を示している。
特開2002−110187号公報(第7頁、図1)
上述の図11及び図12に示した純水タンクでは、タンク本体100やインナーチューブ103を作製する場合、温媒流路102、104を挟む構成板材は互いに平行をなすように加工することが技術的にもコスト的にも有利であるため、温媒流路幅(厚み)は一定であった。しかしながら、温媒流路幅が一定であると、純水タンク内の上部と下部での解凍効率は同じであるため、凍結しにくいタンク下部と凍結し易いタンク上部とでの解凍効率が不均衡になり、タンク上部にできた氷が解凍するまでの時間が長くなるという問題点があった。
そこで、本発明の目的は、解凍効率の高い貯水タンクを提供することにある。
請求項1記載の発明は、タンク本体の周側壁の下部から上部に亘って加熱冷媒通路が形成され、該加熱冷媒通路に加熱冷媒が流通される貯水タンクに関するものである。この発明に係る貯水タンクは、前記加熱冷媒通路の上部の流量が下部の流量より大きく設定されていることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の貯水タンクに関するものである。この発明に係る貯水タンクは、前記加熱冷媒通路が、下部から上部に向けて、前記周側壁の厚さ方向の通路幅寸法が漸次長くなるように形成されていることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の貯水タンクに関するものである。この発明に係る貯水タンクは、前記加熱冷媒通路の下部に、加熱冷媒の流量を制限する流路遮断部材が配置されていることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、タンク本体の周側壁の下部から上部に亘って加熱冷媒通路が形成され、該加熱冷媒通路に加熱冷媒が流通されると共に、前記タンク本体内に前記加熱冷媒通路に連通して加熱冷媒通路を流通させる上下方向に細長いチューブ通路を有する扁平なインナーチューブを備えた貯水タンクに関するものである。この発明に係る貯水タンクは、前記チューブ通路の上部の流量が下部の流量より大きく設定されていることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の貯水タンクに関するものである。この発明に係る貯水タンクは、前記チューブ通路が、下部から上部に向けて通路幅寸法が漸次長くなるように形成されていることを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項4記載の貯水タンクに関するものである。この発明に係る貯水タンクは、前記チューブ通路の下部に、加熱冷媒の流量を制限する流路遮断部材が配置されていることを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項4乃至請求項6のいずれか一項に記載された貯水タンクに関するものである。この発明に係る貯水タンクは、前記加熱冷媒通路の上部の流量が下部の流量より大きく設定されていることを特徴としている。
本発明によれば、加熱冷媒通路やインナーチューブにおける上部の解凍性能を相対的に高くすることができる。このため、タンク本体の上部で凍結した氷を効率的に解凍することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る貯水タンクの詳細を図面を用いて説明する。なお、各実施の形態に係る貯水タンクとしての純水タンクの説明に先駆けて、純水タンクを備えた燃料電池発電システムの構成の概略を図1を用いて説明する。
[燃料電池発電システムの概略構成]
図1において、燃料電池スタック110は、圧縮水素タンク120より燃料ガスとしての水素が導入される燃料極111と、外部から取り入れた酸化剤ガスとしての空気が導入される空気極112とを備え、これら燃料極111に導入された純水素と空気極112に導入された空気中の酸素とを、図外の電解質膜を介して反応させることにより発電させる。
燃料電池スタック110に供給される水素および空気は、発電作用の活性および電解質膜の劣化防止のため加湿器130で加湿され、この加湿器130に純水タンク10に貯留された純水が、純水供給パイプ132と純水汲み上げポンプ131とにより供給される。
氷点下の外気温条件下で、燃料電池発電システムを停止して長時間停車すると、燃料電池スタック110等のコンポーネントにて破裂を招くおそれがあるため、その対策として運転終了時に純水経路内の純水を抜き取っておくことが必要で、その抜き取った純水は純水戻しパイプ133を介して純水タンク10に戻され、ここで貯留される。
また、燃料電池スタック110では、発電時に発熱するため、この燃料電池スタック110にラジエータ114から冷却液ポンプ141により冷却液(例えば、LLC等)を循環させ、燃料電池スタック110を冷却するようにしている。
このラジエータ140と燃料電池スタック110とを循環する冷却液として不凍液が用いられている。
また、冷却液経路142にはラジエータ140をバイパスするバイパス通路143を設け、3方弁144により燃料電池発電システムの始動時にのみラジエータ140をバイパスさせるようにしている。
さらに、バイパス通路143に冷却液(不凍液)を加熱するための電熱または水素燃料熱を利用したヒータ145を設置することで、燃料電池スタック110の暖機促進を図れるようにしている。
なお、図1中、細い実線αは空気の流通経路、一点鎖線βは水素の流通経路、破線γは不凍液の流通経路、太い実線δは加湿用の純水の流通経路を示している。
(第1の実施の形態)
図2〜図4を用いて、本発明の第1の実施の形態に係る純水タンク10の構成を説明する。なお、図2は純水タンク10の上蓋を外した状態を示す平面説明図、図3は上蓋を取り付けた状態における図2のA−A断面の相当する断面説明図、図4は上蓋を取り付けた状態における図2のB−B断面に相当する断面説明図である。
本実施の形態に係る純水タンク10は、図3及び図4に示すように、上方が開口された直方体のタンク本体11とこの上面を塞ぐ上蓋12によって外方が囲まれている。タンク本体11は、内周壁11aと外周壁11bの2重構造であり、内周壁11aと外周壁11bとの間に加熱冷媒(温媒)通路13が形成されている。この加熱冷媒通路13は、底面と4つの側面に亘って形成されている。
内周壁11aの内部は、純水室14となっており、純水が貯留されている。純水室14は、内周壁11aを介して底面と4側面の全域に形成されている加熱冷媒通路13で囲まれている。
なお、本実施の形態においては、側壁となる内周壁11aは底面に対して垂直に立ち上がり、側壁となる外周壁11bは下縁から上縁に向けて外側斜め上方へ傾いている。このため、図3及び図4に示すように、周壁内に形成された周回する加熱冷媒通路13は、下部から上部に向けて流路幅(タンクの内外方向の長さ)が漸次幅広になっている。
また、純水室14には、間隔を置いて複数のインナーチューブ(板状チューブ)15が互いに平行をなすように配置されている。この各インナーチューブ15の両端は内周壁11aにそれぞれ固定されており、インナーチューブ15の内部のチューブ通路15aは加熱冷媒通路13に開口されている。
また、外周壁11bには、入口パイプ17と出口パイプ18が設けられ、入口パイプ17及び出口パイプ18は上記した冷却液経路142に接続されている。そして、冷却液経路142の加熱冷媒としての冷却液が加熱冷媒通路13及び各インナーチューブ15のチューブ通路15aを流通するようになっている。
純水供給パイプ132は、外部より上蓋12を介して純水室14内に導かれ、その先端開口部が純水室14の底面近傍に配置されている。
図2及び図3に示すように、純水戻しパイプ133は、外部より上蓋12を介して純水室14内に導かれ、その先端開口部が純水室14の天井位置に配置されている。
なお、インナーチューブ15は、例えば、プレス成形等により作製した2つの分割チューブ片を互いに組み付けろう付けにより接合されている。この組み付けた2つの分割チューブ片によって、インナーチューブ15の形状が偏平形で、且つ、内部に上下方向に細長いチューブ通路15aが形成される。
なお、このようにして作製された各インナーチューブ15の両端は、内周壁11aに形成されたの各チューブ挿入孔(図示省略する)に挿入し、インナーチューブ15の端部を内周壁11aに溶接されている。
ところで、インナーチューブ15を内周壁11aにろう付けする工程では、純水室14を水密に保持するため、チューブ挿入孔の箇所に隙間ができないようにする必要がある。ここで、インナーチューブ15はろう付け接合でゆがみがほとんど発生しないため、チューブ挿入孔にインナーチューブ15を挿入した状態で予め予定された設計通りのクリアランスしか発生せず、溶接によって容易に、且つ、確実にクリアランスを埋めることができる。
[第1の実施の形態の作用・効果]
次に、本実施の形態に係る純水タンク10の作用及び効果を説明する。
先ず、自動車の運転時には、純水タンク10の純水が純水供給パイプ132より加湿器130等に供給される。そして、運転終了時には加湿器130等に供給された全ての純水が純水戻しパイプ133より純水タンク10に戻される。
そして、設置場所の温度が氷点下以下(例えば−30℃)で燃料電池発電システムが起動されると、0℃以上の高温に暖められた冷却液が純水タンク10内の加熱冷媒通路13及びインナーチューブ15のチューブ通路15aに流通し、その通過の際に低温の純水と熱交換し、純水タンク10内の純水氷が解凍される。さらに詳しくは、燃料電池発電システム起動時に純水が凍結している場合は、冷却液ポンプ141で循環する冷却水から純水タンク10にて熱を吸収することで純水タンク10内の氷を解凍させる。すなわち、本実施の形態では、図1に示すように、γで示す冷却水142にはラジエータ140をバイパスするバイパス通路143が設けられ、3方弁144により燃料電池発電システムの始動時にのみラジエータ140をバイパスさせるようにしているた。さらに、バイパス通路143に冷却液(不凍液)を加熱するための電熱または水素燃料熱を利用したヒータ145を設置したことで、燃料電池スタック110の暖機が促進される。
ここで、本実施の形態では、加熱冷媒通路13が、純水が凍結し易い上部ほど通路幅(タンク内外方向の長さ)が広くなっているため、加熱冷媒通路13の下部よりも大量のが流通して、純水氷を効率よく解凍する。
一般に、純水タンク10内で解凍が始まると、やがて氷はタンク内壁から離脱し、融解水より比重が小さいため浮上する。よって、加熱冷媒通路13及びチューブ通路15aにおける上部を流れる加熱冷媒の熱は、融解水を通して氷に伝わるが、下部を流れる加熱冷媒の熱は融解水の対流が殆ど生じないために、主に融解水のみを加熱し、氷へ伝わる熱量は少ない。また、加熱冷媒が与える熱量も上部のものが多くなるため、温度低下が大きくなり、熱交換率も悪化する。しかし、本実施の形態に係る純水タンク10では、加熱冷媒通路13の上部が幅広になっているため、解凍性能への寄与率が大きい、タンク上部に加熱冷媒の流量を重点的に多くすることができるため、氷に伝わる熱量を大きくできる。特に、本実施の形態では、図3に示すように、入り口パイプ17と出口パイプ18を純水タンク10の上部に配置しているため、さらに上部における加熱冷媒の流通量を大きくしている。このため、仮にインナーチューブ15のチューブ通路15aが上下方向で同じ厚さであっても、上部を重点的に暖めることができる。
なお、設置場所の温度が氷点下以下(例えば−30℃)で燃料電池発電システムの運転が終了すると、純水タンク10内の純水が徐々に凍結するが、始動時には上述の作用により、氷を効率的に解凍することができる。
(第2の実施の形態)
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る純水タンク10Aを示している。この純水タンク10Aは、インナーチューブ15を下部から上部に向けて漸次チューブ通路15aを幅広に設定したものである。また、上述の第1の実施の形態に係る純水タンク10では、タンク本体11の側壁を構成する、内周壁11aと外周壁11bとの間の間隙、すなわち加熱冷媒通路13が、下部から上部へ向けて漸次幅広になるように設定されていたが、本実施の形態の純水タンク10Aでは、内周壁11aと外周壁11bとが互いに平行をなすように設定されている。
そして、本実施の形態においては、チューブ通路15aが、純水が凍結し易い上部ほど通路幅が広くなっているため、チューブ通路15aの下部よりも大量の加熱冷媒が流通して、純水氷を効率よく解凍する。
また、本実施の形態においても、図5に示すように、入り口パイプ17と出口パイプ18をタンク本体11の上部に配置しているため、さらにインナーチューブ15上部における加熱冷媒の流通量を大きくしている。このため、仮に、インナーチューブ15のチューブ通路15aが上下方向で同じ厚さであっても、上部を重点的に暖めることができる。
(第2の実施の形態の変形例)
図6は、上述した第2の実施の形態に係る純水タンク10Aの変形例を示すものであり、インナーチューブ15の構造が異なるものである。この変形例におけるインナーチューブ15は、上部15bが下から上に向けて漸次幅広になるように設定されている。インナーチューブ15の下部15cは、幅寸法(厚さ方向の長さ)が一定となるように設定されている。
この変形例は、その他の構成が上述の第2の実施の形態に係る純水タンク10Aと同様であり、純水タンク10Aと同様の作用・効果を奏することができる。
(第3の実施の形態)
図7及び図8は、本発明の第3の実施の形態に係る純水タンク10Bを示している。この純水タンク10Bにおいては、タンク本体11を構成する、内周壁11aと外周壁11bとの間の間隙が上下で同じ寸法に設定されている。また、タンク本体11の底部に形成された加熱冷媒通路13の幅(厚さ)寸法も均一に設定されている。さらに、本実施の形態においては、インナーチューブ15の幅寸法も上下一定に設定されている。
そして、本実施の形態に係る純水タンク10Bでは、図7に示すように、一部のインナーチューブ15のチューブ通路15aの下部に、加熱冷媒の流量を制限する流路遮断部材19が配置されている。また、タンク本体11における側壁のうち、入り口パイプ17と出口パイプ18が設けられていない側壁の加熱冷媒通路13の下部に流路遮断部材20が配置されている。
このような構成の純水タンク10Bでは、チューブ通路15aの下部、及び加熱冷媒通路13の下部に、流路遮断部材19、20を配置したことにより、これら通路の上部での熱交換率を高めて純水室14の上部に生成された純水氷を効率よく解凍させることができる。また、本実施の形態では、これら流路遮断部材19、20が加熱冷媒の流れを乱すことにより、熱交換率をさらに向上することが可能となる。なお、流路遮断部材19、20は、熱伝導性が高い材料で形成されることが好ましい。
本実施の形態では、タンク本体11やインナーチューブ15の加工が従来と同様に容易に行えるため、低コストで純水タンク10を製造することができる。
(第3の実施の形態の変形例1)
図9は、上述した第3の実施の形態に係る純水タンク10Bの変形例1である。この変形例1では、インナーチューブ15の下部に配置する流路遮断部材19Aを、下部から上部に向けて漸次幅狭になるような形状にしたことを特徴としている。
このような形状の流路遮断部材19Aをインナーチューブ15の下部に配置したことにより、チューブ通路15aは、下部から上部へ向けて漸次幅広になっている。このため、上述した第2の実施の形態と同様の作用を奏することができる。
(第3の実施の形態の変形例2)
図10は、上述した第3の実施の形態に係る純水タンク10Bの変形例2を示すものであって、インナーチューブ15の断面図である。
この変形例2におけるインナーチューブ15は、下部にチューブ通路15aの幅を半減させる板状の流路遮断部材19Bが配置されていることを特徴としている。
この変形例2におけるインナーチューブ15では、流路遮断部材19Bを配置してチューブ通路15aの下部を幅狭にすることにより、上述した実施の形態に係る純水タンク10Bと同様の作用・効果を有する。
(その他の実施の形態)
以上、各実施の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、構成の要旨に付随する各種の設計変更が可能である。
例えば、上述の各実施の形態では、貯水タンクを、自動車に搭載される燃料電池発電システムに用いられる純水タンクに本発明を適用して説明したが、家庭用などの燃料電池発電システムの純水タンクや、解凍を必要とする他の貯水タンクに適用することも勿論可能である。
また、上述の第3の実施の形態では、流路遮断部材19、19A、19Bをインナーチューブ15の下部に配置したが、タンク本体11の加熱冷媒通路13の下部にこれらの構造を持つ流路遮断部材を配置しても勿論よい。
本発明の純水タンクを用いた燃料電池発電システムの概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係る純水タンクの平面説明図である。 図2のA−A断面説明図である。 図2のB−B断面説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る純水タンクの断面説明図である。 第2の実施の形態に係る純水タンクの変形例を示す、インナーチューブの断面説明図である。 本発明の第3の実施の形態に係る純水タンクの断面説明図である。 図7のC−C断面説明図である。 第3の実施の形態に係る純水タンクの変形例1を示すインナーチューブの断面図である。 第3の実施の形態に係る純水タンクの変形例2を示すインナーチューブの断面図である。 従来の純水タンクの断面説明図である。 従来の純水タンクの平面説明図である。
符号の説明
10,10A,10B 純水タンク(貯水タンク)
11 タンク本体
11a 内周壁
11b 外周壁
13 加熱冷媒通路
14 純水室
15 インナーチューブ
17 入り口パイプ
18 出口パイプ
19,19A,19B,20,22 流路遮断部材

Claims (7)

  1. タンク本体(11)の周側壁の下部から上部に亘って加熱冷媒通路(13)が形成され、該加熱冷媒通路(13)に加熱冷媒が流通される貯水タンク(10)であって、
    前記加熱冷媒通路(13)の上部の流量が下部の流量より大きく設定されていることを特徴とする貯水タンク(10)。
  2. 請求項1記載の貯水タンク(10)であって、
    前記加熱冷媒通路(13)は、下部から上部に向けて、前記周側壁の厚さ方向の通路幅寸法が漸次長くなるように形成されていることを特徴とする貯水タンク(10)。
  3. 請求項1記載の貯水タンク(10B)であって、
    前記加熱冷媒通路(13)の下部に、加熱冷媒の流量を制限する流路遮断部材(20,22)が配置されていることを特徴とする貯水タンク(10B)。
  4. タンク本体(11)の周側壁の下部から上部に亘って加熱冷媒通路(13)が形成され、該加熱冷媒通路(13)に加熱冷媒が流通されると共に、前記タンク本体(11)内に前記加熱冷媒通路(13)に連通して加熱冷媒を流通させる上下方向に細長いチューブ通路(15a)を有する扁平なインナーチューブ(15)を備えた貯水タンク(10A)であって、
    前記チューブ通路(15a)の上部の流量が下部の流量より大きく設定されていることを特徴とする貯水タンク(10A)。
  5. 請求項4記載の貯水タンク(10A)であって、
    前記チューブ通路(15a)は、下部から上部に向けて通路幅寸法が漸次長くなるように形成されていることを特徴とする貯水タンク(10A)。
  6. 請求項4記載の貯水タンク(10B)であって、
    前記チューブ通路(15a)の下部に、加熱冷媒の流量を制限する流路遮断部材(19,19A,19B)が配置されていることを特徴とする貯水タンク(10B)。
  7. 請求項4乃至請求項6のいずれか一項に記載された貯水タンクであって、
    前記加熱冷媒通路の上部の流量が下部の流量より大きく設定されていることを特徴とする貯水タンク。
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