JP2004362808A - 燃料電池発電システムの純水タンク - Google Patents

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Hiroyuki Yoshida
宏行 吉田
Yuichi Kaitani
雄一 回谷
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Abstract

【課題】純水タンク内に充分な融解水がある場合には直ぐに純水の供給が可能である燃料電池発電システムの純水タンクを提供する。
【解決手段】純水18が貯留される純水室17と、純水室17に外部より導かれ、純水室17内の純水18を吸引する純水供給配管132とを有する燃料電池発電システムの純水タンク10において、純水供給配管132を直接暖める配管加熱手段20Aを設けた。配管加熱手段20Aは、純水室17内に配置された伝熱チューブ19の熱を純水供給配管132に直接に伝達するよう構成された。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池発電システムの純水タンクに関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池発電システムでは、燃料電池スタックに供給される燃料ガス及び酸化剤ガスを加湿するために純水が必要不可欠となるが、寒冷地等で車両を長時間停車した状態では純水タンク内の純水が凍結する。
【0003】
従って、燃料電池発電システムの始動性を改善するためには、純水タンク内の純水の解凍促進が要求される。そのため、従来では純水タンクとして容量の大きい主タンクとこの主タンクより容量の小さい予備タンクとを備え、主タンクを加熱された冷却水によって、補助タンクをヒータによって暖めることによって純水を解凍する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
ところで、純水タンク1の純水を吸引する純水供給配管3は、図16に示すように、純水タンク1内の純水室2の端部に接しない位置で、且つ、その先端開口部3aが純水室2の底面近傍位置まで延設された状態で配置されるのが一般的である。純水供給配管3を純水室2のほぼ中央に配置すれば、純水タンク1がどの方向に傾斜した場合でも純水を吸引できる確率が高く、又、純水供給配管3の先端開口部3aを純水室2の底面近傍に配置すれば、純水室2の純水量が少なくなった場合でも純水の吸引を確実に行えるからである(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−149970号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2002−298880号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、純水タンク1内の純水が凍結すると、純水供給配管3の周囲及び内部の純水も共に凍結する。そして、上記した従来例の加熱手段では、純水室2の外壁の周囲から順に解凍するため、純水供給配管3の周囲や内部で凍結した純水の解凍には時間を要する。仮に、図17に示すように、純水室2に伝熱チューブ4を配置し、伝熱チューブ4の熱でも純水を解凍するように構成した場合でも純水供給配管3の周囲及び内部で凍結した純水5の解凍には時間を要する。このように純水供給配管3の内部が凍結していると、純水室2に充分な融解水があるにもかかわらず純水を吸引することができない。従って、燃料電池発電システムの始動性が悪くなるという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、純水タンク内に充分な融解水がある場合には直ぐに純水の供給が可能である燃料電池発電システムの純水タンクを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、純水が貯留される純水室と、この純水室に外部より導かれ、前記純水室内の純水を吸引する純水供給配管とを有する燃料電池発電システムの純水タンクにおいて、前記純水供給配管を直接暖める配管加熱手段を設けたことを特徴とする燃料電池発電システムの純水タンクである。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1記載の燃料電池発電システムの純水タンクであって、前記配管加熱手段は、前記純水室内に配置された伝熱チューブの熱を前記純水供給配管に直接に、又は、熱伝達部材を介して伝達することを特徴とする料電池発電システムの純水タンクである。
【0011】
請求項3の発明は、請求項2記載の燃料電池発電システムの純水タンクであって、前記熱伝達部材は、前記伝熱チューブと前記純水供給配管とを連結する熱伝導性の良い連結部材であることを特徴とする燃料電池発電システムの純水タンクである。
【0012】
請求項4の発明は、請求項2記載の燃料電池発電システムの純水タンクであって、前記熱伝達部材は、前記伝熱チューブと前記純水供給配管とを連結し、前記伝熱チューブ側から熱を受けて前記純水供給配管側に放熱する熱輸送体であることを特徴とする燃料電池発電システムの純水タンクである。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1記載の燃料電池発電システムの純水タンクであって、前記配管加熱手段は、前記純水室の周囲に配置された冷却液通路の熱を直接に、又は、熱伝達部材を介して伝達することを特徴とする燃料電池発電システムの純水タンクである。
【0014】
請求項6の発明は、請求項5記載の燃料電池発電システムの純水タンクであって、前記熱伝達部材は、前記冷却液通路を構成する壁と前記純水供給配管とを連結する熱伝導性の良い連結部材であることを特徴とする燃料電池発電システムの純水タンクである。
【0015】
請求項7の発明は、請求項5記載の燃料電池発電システムの純水タンクであって、前記熱伝達部材は、前記冷却液通路を構成する壁と前記純水供給配管とを連結し、前記冷却水通路側から熱を受けて前記純水供給配管側に放熱する熱輸送体であることを特徴とする燃料電池発電システムの純水タンクである。
【0016】
請求項8の発明は、請求項1記載の燃料電池発電システムの純水タンクであって、前記配管加熱手段は、発熱体の熱を前記純水供給配管に熱伝達部材を介して伝達するよう構成したことを特徴とする燃料電池発電システムの純水タンクである。
【0017】
請求項9の発明は、請求項1記載の燃料電池発電システムの純水タンクであって、前記配管加熱手段は、前記純水供給配管の周囲に配置された電気ヒータであることを特徴とする燃料電池発電システムの純水タンクである。
【0018】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、設置場所の温度が氷点下以下で燃料電気発電システムが起動される場合には、配管加熱手段の熱で純水供給配管を加熱することにより純水供給配管の周囲及び内部で凍結した純水を迅速に解凍できる。従って、純水タンク内に充分な融解水がある場合には直ぐに純水の供給が可能であり、燃料電池発電システムの始動性が良い。
【0019】
請求項2の発明によれば、伝熱チューブの熱によって純水供給配管が加熱され、請求項1の発明と同様の効果が得られる。
【0020】
請求項3の発明によれば、伝熱チューブの熱が連結部材を介して純水供給配管に伝達されることによって純水供給配管が加熱され、請求項1の発明と同様の効果が得られる。
【0021】
請求項4の発明によれば、伝熱チューブの熱が熱輸送体を介して純水供給配管に伝達されることによって純水供給配管が加熱され、請求項1の発明と同様の効果が得られる。
【0022】
請求項5の発明によれば、冷却液通路の熱によって純水供給配管が加熱され、請求項1の発明の効果が得られる。
【0023】
請求項6の発明によれば、冷却液通路の熱が連結部材を介して純水供給配管に伝達されることによって純水供給配管が加熱され、請求項1の発明と同様の効果が得られる。
【0024】
請求項7の発明によれば、冷却液通路の熱が熱輸送体を介して純水供給配管に伝達されることによって純水供給配管が加熱され、請求項1の発明と同様の効果が得られる。
【0025】
請求項8の発明によれば、発熱体の熱が熱輸送体を介して純水供給配管に伝達されることによって純水供給配管が加熱され、請求項1の発明と同様の効果が得られる。
【0026】
請求項9の発明によれば、電気ヒータの熱によって直に純水供給配管が加熱され、請求項1の発明と同様の効果が得られる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0028】
図1〜図4は本発明の第1実施形態を示し、図1は本発明の純水タンク10を備え、自動車に搭載された燃料電池発電システムの概略構成図、図2は純水タンク10の断面図、図3は純水タンク10の配管加熱手段20Aの要部分解斜視図、図4は純水タンク10の配管加熱手段20Aの断面図である。
【0029】
図1において、燃料電池スタック110は、燃料ガスとして圧縮水素タンク120より純水素が導入される燃料極111と、酸化剤ガスとして外部から取り入れた空気が導入される空気極112とを備え、これら燃料極111に導入された純水素と空気極112に導入された空気中の酸素とを、図外の電解質膜を介して反応させることにより発電させる。
【0030】
燃料電池スタック110に供給される前記水素および空気は、発電作用の活性化および電解質膜の劣化防止のため加湿器130で加湿され、この加湿器130に純水タンク10に貯留された純水が、純水供給パイプ132と純水汲み上げポンプ131とにより供給される。
【0031】
氷点下の外気温条件下で、燃料電池発電システムを停止して長時間停車すると、燃料電池スタック110等のコンポーネントにて破裂を招くおそれがあるため、その対策として運転終了時に純水経路内の純水を抜き取っておくことが必要で、その抜き取った純水は純水戻しパイプ133を介して前記純水タンク10に戻され、ここで貯留される。
【0032】
また、前記燃料電池スタック110では、発電時に発熱するため、この燃料電池スタック110にラジエータ114から冷却液ポンプ141により冷却液を循環させ、燃料電池スタック110を冷却するようにしている。
【0033】
このラジエータ140と燃料電池スタック110とを循環する冷却液として不凍液が用いられている。
【0034】
また、冷却液経路142にはラジエータ140をバイパスするバイパス通路143を設け、3方弁144により燃料電池発電システムの始動時にのみラジエータ140をバイパスさせるようにしている。
【0035】
更に、バイパス通路143に不凍液を加熱するための電熱または水素燃料熱を利用したヒータ145を設置することで、燃料電池スタック110の暖機促進を図れるようにしている。
【0036】
尚、図1中、細い実線αは空気の流通経路、一点鎖線βは水素の流通経路、破線γは不凍液の流通経路、太い実線δは加湿用の純水の流通経路を示す。
【0037】
図2に示すように、純水タンク10は、底面及び4側面に配置された外周壁11とこの上面を塞ぐ上蓋12によって外方が囲まれている。外周壁11は、内周壁11aと外周壁11bの2重構造であり、内周壁11aと外周壁11bの間には冷却液通路13が形成されている。
【0038】
純水室17は内周壁11aの内部に形成され、この純水室17に純水18が貯留されている。純水室17には間隔を置いて複数の伝熱チューブ19が配置されている。この伝熱チューブ19内及び前記冷却液通路13には冷却液経路142の冷却水が流通するようになっている。つまり、設置場所の温度が氷点下以下で燃料電気発電システムが起動される場合等には、伝熱チューブ19内や冷却液通路13に加熱された冷却液を流通することによって純水を解凍する。
【0039】
純水供給パイプ132は、外部より上蓋12を介して純水室17内に導かれ、その先端開口132aが純水室17の底面近傍に配置されている。
【0040】
純水戻しパイプ133は、外部より上蓋12を介して純水室17内に導かれ、その先端開口133aが純水室17の天井近傍に配置されている。
【0041】
配管加熱手段20Aは、伝熱チューブ19の熱を純水供給配管132に直接に伝達するものであり、この第1実施形態では、図3及び図4に詳しく示すように、純水供給配管132がブラケット21を用いて伝熱チューブ19に密着状態で固定されることによって構成されている。ブラケット21と伝熱チューブ19の間、及び、ブラケット21と純水供給配管132の間は、溶接、ろう付けなどによって接合されている。
【0042】
次に、上記構成の作用を説明する。設置場所の温度が氷点下以下(例えば−30℃)で燃料電池発電システム1が起動されると、0℃以上の高温に暖められた冷却液が純水タンク10内の冷却液通路13及び伝熱チューブ19内に流通し、その通過の際に低温の純水18と熱交換し、純水タンク10内の純水18が徐々に解凍される。
【0043】
温められた冷却液で伝熱チューブ19が加熱すると、この熱が直接に純水供給配管132に伝達されることによって純水供給配管132が加熱される。純水供給配管132が加熱されると、この周囲及び内部で凍結した純水18が迅速に解凍される。従って、純水タンク10内に充分な融解水がある場合には直ぐに純水18の供給が可能であり、燃料電池発電システムの始動性が向上する。
【0044】
又、純水室17内で凍結した純水18は、上述したように内周壁11aや伝熱チューブ19や純水供給配管132に接触していた箇所が解凍されるため、氷がこれらの部材の間で自由に移動できる状態となる。このように自由に移動可能になった氷は、車両の傾斜や振動などにより内周壁11aや伝熱チューブ19や純水供給配管132に接触する。内周壁11aや伝熱チューブ19や純水供給配管132に接触すると、これらより直接に熱が与えられるため、解凍時間が飛躍的に短くなる。従って、純水室17の全体の解凍時間を飛躍的に短くできる。このような純水室17の全体の解凍時間の短縮効果については、以降の各実施形態においても同様の効果が得られる。
【0045】
尚、前記第1実施形態では、伝熱チューブ19と純水供給配管132はブラケット21を用いて接合されているが、ブラケット21を用いることなく伝熱チューブ19と純水供給配管132との間を溶接やろう付けなどによって直接に接合しても良い。但し、ブラケット21を用いて接合した方が構造的に強度アップになり、好ましい。
【0046】
尚、図1の仮想線で示すように、冷却液通路13及び各伝熱チューブ19内の両端には、冷却液経路142ではなく純水タンク10専用の循環パイプ14を接続し、この循環パイプ14の途中に電気ヒータや燃焼器等の加熱手段15と循環ポンプ16を設けて暖かい冷却液を循環するようにしても良い。
【0047】
図5及び図6は本発明の第2実施形態を示し、図5は配管加熱手段20Bの分解斜視図、図6は配管加熱手段20Bの断面図である。
【0048】
図5及び図6において、この第2実施形態と前記第1実施形態とを比較するに、配管加熱手段20Bの構成のみが相違する。つまり、第2実施形態の配管加熱手段20Bは、伝熱チューブ19と純水供給配管132との間を連結する連結部材22によって構成されている。連結部材22は、熱伝導性が非常に良い材料(銅製、アルミ製など)によって形成されている。連結部材22と伝熱チューブ19の間、及び、連結部材22と純水供給配管132の間は、溶接、ろう付けなどによって接合されている。
【0049】
配管加熱手段20B以外の構成は、前記第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0050】
この第2実施形態においては、伝熱チューブ19の熱が連結部材22を介して純水供給配管132に伝達され、純水供給配管132の周囲及び内部で凍結した純水が迅速に解凍される。従って、純水タンク10内に充分な融解水がある場合には直ぐに純水の供給が可能であり、燃料電池発電システムの始動性が向上する。
【0051】
図7及び図8は本発明の第3実施形態を示し、図7は配管加熱手段20Cの分解斜視図、図8は配管加熱手段20Cの断面図である。
【0052】
図7及び図8において、この第3実施形態と前記第1実施形態とを比較するに、配管加熱手段20Cの構成のみが相違する。つまり、第3実施形態の配管加熱手段20Cは、伝熱チューブ19と純水供給配管132との間に介在された熱輸送体であるヒートパイプ23によって構成されている。
【0053】
ヒートパイプ23は、伝熱チューブ19に接触された受熱部24と、この受熱部24より高い位置に配置され、純水供給配管132の外周に接触された放熱部25と、受熱部24と放熱部25とを連結し、内部の冷媒通路(図示せず)に液体冷媒(例えば純水、フロン系冷媒)が収容された連結部26とから構成されている。ヒートパイプ23は、熱伝導性が非常に良い材料(銅製、アルミ製など)にて形成されている。受熱部24と伝熱チューブ19との間、及び、放熱部25と純水供給配管132との間は、溶接、ろう付けなどによって接合されている。
【0054】
配管加熱手段20C以外の構成は、前記第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0055】
この第3実施形態においては、冷却水の熱で伝熱チューブ19が暖められると、この熱がヒートパイプ23の受熱部24に伝達される。すると、ヒートパイプ23内の液体冷媒が加熱されて蒸気に変化し、蒸気が冷媒通路(図示せず)を上昇する。上昇した蒸気は冷媒通路の上方で放熱部25に熱を受け渡して液体に変わる。液体はそのまま滴下し、冷媒通路の下方に戻され、以上の熱交換行程を繰り返す。この熱交換行程によって放熱部25が加熱され、放熱部25の熱が純水供給配管132に伝達される。すると、純水供給配管132が加熱され、この周囲及び内部で凍結した純水が迅速に解凍される。従って、純水タンク10内に充分な融解水がある場合には直ぐに純水の供給が可能であり、燃料電池発電システムの始動性が向上する。
【0056】
この第3実施形態では、熱輸送手段がヒートパイプ23にて構成されているため、熱輸送に伴う損失が皆無であり、効率良く純水供給配管132を加熱できる。
【0057】
この第3実施形態では、受熱部24が低位置で、放熱部25が高位置であるが、受熱部24と放熱部25の高低位置は逆であっても良い。
【0058】
尚、この第3実施形態では、ヒートパイプ23の受熱部24及び放熱部25と連結部26とが別体として構成されているが一体部材として構成しても良い。又、受熱部24及び放熱部25が直接に伝熱チューブ19や純水供給配管132に接合されているが、ブラケットを介して接合しても良い。
【0059】
尚、熱輸送手段としては、ヒートパイプ23以外のものであっても良く、純水タンク10の伝熱チューブ19と純水供給配管132とを連結し、伝熱チューブ側から熱を受けて純水供給配管側に放熱するものであれば良い。
【0060】
図9及び図10は本発明の第4実施形態を示し、図9は配管加熱手段20Dの分解斜視図、図10は配管加熱手段20Dの断面図である。
【0061】
図9及び図10において、この第4実施形態と前記第1実施形態とを比較するに、配管加熱手段20Dの構成のみが相違する。つまり、第4実施形態の配管加熱手段20Dは、冷却液通路13の熱を純水供給配管132に直接に伝達するものであり、この第4実施形態では、純水供給配管132の先端面がブラケット27を用いて内周壁11aに密着状態で固定されることによって構成されている。ブラケット27と内周壁11aの間、及び、ブラケット27と純水供給配管132の間は、溶接、ろう付けなどによって接合されている。
【0062】
又、純水供給配管132の先端開口部132aは内周壁11aによって閉塞されるため、純水供給配管132の側面には吸引孔132bが開口されている。この吸引孔132bより純水を吸引するようになっている。
【0063】
他の構成は、前記第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0064】
この第4実施形態では、温められた冷却液で内周壁11aが加熱すると、この熱が直接に純水供給配管132に伝達されることによって純水供給配管132が加熱される。純水供給配管132が加熱されると、この周囲及び内部で凍結した純水が迅速に解凍される。従って、純水タンク10内に充分な融解水がある場合には直ぐに純水の供給が可能であり、燃料電池発電システムの始動性が向上する。
【0065】
尚、第4実施形態では、内周壁11aと純水供給配管132はブラケット27を用いて接合されているが、ブラケット27を用いることなく内周壁11aと純水配管132との間を溶接やろう付けなどによって直接に接合しても良い。但し、ブラケット27を用いて接合した方が構造的に強度アップになり、好ましい。
【0066】
図11は本発明の第5実施形態を示し、配管加熱手段20Eの断面図である。
【0067】
図11において、この第5実施形態と前記第1実施形態とを比較するに、配管加熱手段20Eの構成のみが相違する。つまり、第5実施形態の配管加熱手段20Eは、冷却液通路13を構成する内周壁11aと純水供給配管132との間に介在された連結部材28によって構成されている。連結部材28は熱伝導性が非常に良い材料によって形成されている。連結部材22と内周壁11aの間、及び、連結部材22と純水供給配管132の間は、溶接、ろう付けなどによって接合されている。
【0068】
配管加熱手段20E以外の構成は、前記第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0069】
この第5実施形態においては、内周壁11aの熱が連結部材28を介して純水供給配管132に伝達され、純水供給配管132の周囲及び内部で凍結した純水が迅速に解凍される。従って、純水タンク10内に充分な融解水がある場合には直ぐに純水の供給が可能であり、燃料電池発電システムの始動性が向上する。
【0070】
図12は本発明の第6実施形態を示し、配管加熱手段20Fの断面図である。
【0071】
図12において、この第6実施形態と前記第1実施形態とを比較するに、配管加熱手段20Fの構成のみが相違する。つまり、第6実施形態の配管加熱手段20Fは、冷却液通路13を構成する内周壁11aと純水供給配管132との間に介在された熱輸送体であるヒートパイプ30によって構成されている。
【0072】
ヒートパイプ30は、内周壁11aに接触された受熱部31と、この受熱部31より高い位置に配置され、純水供給配管132の外周に接触された放熱部32と、受熱部31と放熱部32とを連結し、内部の冷媒通路(図示せず)に液体冷媒(例えば純水、フロン系冷媒)が収容された連結部33とから構成されている。ヒートパイプ30は、熱伝導性が非常に良い材料(銅製、アルミ製など)にて形成されている。受熱部31と内周壁11aの間、及び、放熱部32と純水供給配管132の間は、溶接、ろう付けなどによって接合されている。
【0073】
配管加熱手段20F以外の構成は、前記第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0074】
この第6実施形態においては、冷却液の熱で内周壁11aが暖められると、この熱がヒートパイプ30の受熱部31に伝達される。すると、ヒートパイプ30内の液体冷媒が加熱されて蒸気に変化し、蒸気が冷媒通路(図示せず)を上昇する。上昇した蒸気は冷媒通路の上方で放熱部32に熱を受け渡して液体に変わる。液体はそのまま滴下し、冷媒通路の下方に戻され、以上の熱交換行程を繰り返す。この熱交換行程によって放熱部32が加熱され、放熱部32の熱が純水供給配管132に伝達される。すると、純水供給配管132が加熱され、この周囲及び内部で凍結した純水が迅速に解凍される。従って、純水タンク内に充分な融解水がある場合には直ぐに純水の供給が可能であり、燃料電池発電システムの始動性が向上する。
【0075】
第6実施形態では、熱輸送手段がヒートパイプ30にて構成されているため、熱輸送に伴う損失が皆無であり、効率良く純水供給配管132を加熱できる。
【0076】
この第6実施形態では、受熱部31が低位置で、放熱部32が高位置であるが、受熱部31と放熱部32の高低位置は逆であっても良い。
【0077】
尚、この第6実施形態では、ヒートパイプ30の受熱部31及び放熱部32と連結部33とが別体として構成されているが一体部材として構成しても良い。又、受熱部31及び放熱部32が直接に内周壁11aや純水供給配管132に接合されているが、ブラケットを介して接合しても良い。
【0078】
尚、熱輸送手段としては、ヒートパイプ30以外のものであっても良く、純水タンク10の冷却液通路13と純水供給配管132とを連結し、冷却液通路側から熱を受けて供給ポンプ側に放熱するものであれば良い。
【0079】
図13は本発明の第6実施形態の変形例を示し、配管加熱手段20Faの斜視図である。この変形例では、純水供給配管40として2連孔のものが使用されている。そして、純水供給配管40の一方の孔40aが純水の吸引用として、他方の孔40bがヒートパイプ30の接続孔として使用され、純水供給配管40がヒートパイプ30の放熱部を兼用している。他の構成は前記第6実施形態と同様であるため、図面の同一構成箇所には同一符号を付してその説明を省略する。
【0080】
この変形例でも、第6実施形態と同様の作用・効果が得られる。
【0081】
図14は本発明の第7実施形態を示し、配管加熱手段20Gの正面図である。
【0082】
図14において、この第7実施形態と前記第1実施形態とを比較するに、配管加熱手段20Gの構成のみが相違する。つまり、第7実施形態の配管加熱手段20Gは、純水供給配管132に密着された熱伝達部材であるヒートパイプ41と、このヒートパイプ41の上端に固定されされ発熱体であるヒータ42とから構成されている。他の構成は、前記第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0083】
この第7実施形態では、ヒータ42の熱がヒートパイプ41を介して純水供給配管132に伝達される。すると、純水供給配管132が加熱され、この周囲及び内部で凍結した純水が迅速に解凍される。従って、純水タンク10内に充分な融解水がある場合には直ぐに純水の供給が可能であり、燃料電池発電システムの始動性が向上する。
【0084】
第7実施形態では、熱伝達部材がヒートパイプ41にて構成されているが、ヒータ42と純水供給パイプ132との間を連結する熱伝導性の良い連結部材にて構成しても良い。
【0085】
図15は本発明の第8実施形態を示し、配管加熱手段20Hの正面図である。
【0086】
図15において、この第8実施形態と前記第1実施形態とを比較するに、配管加熱手段20Hの構成のみが相違する。つまり、第8実施形態の配管加熱手段20Hは、純水供給配管132の外周に巻き付けられた電気ヒータ43にて構成されている。この電気ヒータ43には上蓋12に固定されたグロメット44を利用して外部より通電できるようになっている。他の構成は、前記第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0087】
この第8実施形態では、電気ヒータ43の熱で純水供給配管132が直接に加熱される。純水供給配管132が加熱されると、この周囲及び内部で凍結した純水が迅速に解凍される。従って、純水タンク10内に充分な融解水がある場合には直ぐに純水の供給が可能であり、燃料電池発電システムの始動性が向上する。
【0088】
尚、前記各実施形態にあって、ブラケット21,27、連結部材22,28、ヒートパイプ23,30の受熱部24,31及び放熱部25,32は、可能な限り伝熱面積(各部材との接触面積)を大きくした方が解凍性能の向上になるため、好ましい。
【0089】
尚、前記各実施形態では、燃料電池発電システムは電気自動車に搭載される場合として説明したが、家庭用などの燃料電池発電システムとして利用されるものであっても本発明は同様に適用できることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、本発明の純水タンクを備え、自動車に搭載された燃料電池発電システムの概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示し、純水タンクの断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示し、純水タンクの配管加熱手段の要部分解斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態を示し、純水タンクの配管加熱手段の断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示し、配管加熱手段の分解斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態を示し、配管加熱手段の断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態を示し、配管加熱手段の分解斜視図である。
【図8】本発明の第3実施形態を示し、配管加熱手段の断面図である。
【図9】本発明の第4実施形態を示し、配管加熱手段の分解斜視図である。
【図10】本発明の第4実施形態を示し、配管加熱手段の断面図である。
【図11】本発明の第5実施形態を示し、配管加熱手段の断面図である。
【図12】本発明の第6実施形態を示し、配管加熱手段の断面図である。
【図13】本発明の第6実施形態の変形例を示し、配管加熱手段の斜視図である。
【図14】本発明の第7実施形態を示し、配管加熱手段の正面図である。
【図15】本発明の第8実施形態を示し、配管加熱手段の正面図である。
【図16】従来例より考えられる純水タンクの構成図である。
【図17】純水供給配管の周囲などに出来る氷を示す図である。
【符号の説明】
10 純水タンク
11a 内周壁(冷却液通路を構成する壁)
13 冷却液通路
17 純水室
18 純水
19 伝熱チューブ
20A〜20H 配管加熱手段
22 連結部材(熱伝達部材)
23 ヒートパイプ(熱伝達部材、熱輸送体)
28 連結部材(熱伝達部材)
30 ヒートパイプ((熱伝達部材、熱輸送体)
40,132 純水供給配管
41 ヒートパイプ(熱伝達部材)
42 ヒータ(発熱体)
43 電気ヒータ

Claims (9)

  1. 純水(18)が貯留される純水室(17)と、この純水室(17)に外部より導かれ、前記純水室(17)内の純水(18)を吸引する純水供給配管(132),(40)とを有する燃料電池発電システムの純水タンク(10)において、
    前記純水供給配管(132),(40)を直接暖める配管加熱手段(20A)〜(20H)を設けたことを特徴とする燃料電池発電システムの純水タンク(10)。
  2. 請求項1記載の燃料電池発電システムの純水タンク(10)であって、
    前記配管加熱手段(20A),(20B),(20C)は、前記純水室(17)内に配置された伝熱チューブ(19)の熱を前記純水供給配管(132)に直接に、又は、熱伝達部材(22),(23)を介して伝達することを特徴とする燃料電池発電システムの純水タンク(10)。
  3. 請求項2記載の燃料電池発電システムの純水タンクであって、
    前記熱伝達部材(22)は、前記伝熱チューブ(19)と前記純水供給配管(132)とを連結する熱伝導性の良い連結部材(22)であることを特徴とする燃料電池発電システムの純水タンク(10)。
  4. 請求項2記載の燃料電池発電システムの純水タンク(10)であって、
    前記熱伝達部材(23)は、前記伝熱チューブ(19)と前記純水供給配管(132)とを連結し、前記伝熱チューブ(19)側から熱を受けて前記純水供給配管(132)側に放熱する熱輸送体(23)であることを特徴とする燃料電池発電システムの純水タンク(10)。
  5. 請求項1記載の燃料電池発電システムの純水タンクであって、
    前記配管加熱手段(20D),(20E),(20F),(20Fa)は、前記純水室(18)の周囲に配置された冷却液通路(13)の熱を直接に、又は、熱伝達部材(28),(30)を介して伝達することを特徴とする燃料電池発電システムの純水タンク(10)。
  6. 請求項5記載の燃料電池発電システムの純水タンク(10)であって、
    前記熱伝達部材(28)は、前記冷却液通路(13)を構成する壁(11a)と前記純水供給配管(132)とを連結する熱伝導性の良い連結部材(28)であることを特徴とする燃料電池発電システムの純水タンク(10)。
  7. 請求項5記載の燃料電池発電システムの純水タンク(10)であって、
    前記熱伝達部材(30)は、前記冷却液通路(13)を構成する壁(11a)と前記純水供給配管(132),(40)とを連結し、前記冷却水通路(13)側から熱を受けて前記純水供給配管(132),(40)側に放熱する熱輸送体(30)であることを特徴とする燃料電池発電システムの純水タンク。
  8. 請求項1記載の燃料電池発電システムの純水タンク(10)であって、
    前記配管加熱手段(20G)は、発熱体(42)の熱を前記純水供給配管(41)に熱伝達部材(41)を介して伝達するよう構成したことを特徴とする燃料電池発電システムの純水タンク(10)。
  9. 請求項1記載の燃料電池発電システムの純水タンク(10)であって、
    前記配管加熱手段(20H)は、前記純水供給配管(132)の周囲に配置された電気ヒータ(43)であることを特徴とする燃料電池発電システムの純水タンク(10)。
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