JP4283578B2 - 不一致増幅物質を含むプローブ核酸を用いる標的配列の検出方法、プローブ核酸および標的配列検出用アッセイキット - Google Patents

不一致増幅物質を含むプローブ核酸を用いる標的配列の検出方法、プローブ核酸および標的配列検出用アッセイキット Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、標的配列の検出方法、特に、標的配列が一塩基多型などの短い配列である場合に、より有利な標的配列検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、世界的なゲノムプロジェクトにより遺伝病の原因遺伝子および個人間の遺伝子の違いの原因となる一塩基多型(以下、SNPと記す)が数多く同定されてきている。この「SNP」は、「塩基の変化が人口中1%以上の頻度で存在している多型」であると遺伝子学的には定義されている。ヒトのSNPは数千塩基対に一の程度の割合で存在していると推測されている。例えば、ガンやアルツハイマー病などの重大な病気になる確立が高い多型の種類、高血圧および糖尿病などの生活習慣病を引き起こす可能性が高くなる多型の組み合わせ、並びに病気になった場合に投与される薬の有効性の高低を予測可能な多型など、様々なSNPが同定されている。
【0003】
従来の薬の使用においては、1人当たりに投与される薬の量は普遍的に同じ用量とされてきた。しかしながら、先に述べたように、薬の種類によってはSNPの遺伝子型に依存して個人間で薬の効き方が違ってくるため、従来の薬の用量や種類を選択するやり方には、ときに危険が伴っているのが現状である。また、大多数のヒトには非常に有効な特効薬と称される薬であっても、世に出てから数人の対象において発見された危険な副作用のために、使用が中止された薬も存在する。
【0004】
近年、このような現状を打開するためのオーダーメイド医療の必要性が指摘されている。オーダーメイド医療とは、個々の患者に合った最適な診断および治療を行うための医療方法である。このオーダーメイド医療の一旦を担う技術として、SNPの遺伝子型の判別技術の開発が急がれている。現在使用される遺伝子多型の遺伝子型の判別方法は、(1)DNAシーケンシング、(2)RFLP法、(3)Padlock probe法、(4)Invader Assay法、(5)TaqMan PCR法、(6)RCA法を用いたSNPタイピング法、および(7)DNAマイクロアレイ法などである。
【0005】
特に、これからの医療の現場では、低価格で、信頼性が高く、簡便に実施できることがSNP遺伝子型の判別方法には要求される。しかしながら、上述の(1)〜(7)の方法は、何れも操作が煩雑である。これは、今後医療機関で想定される、1検体について複数箇所のSNPを同時に検出しなくてはならない場合には不都合である。また、SNPの判別とは、非常に微妙な塩基の違いを検出することが要求されるものでもある。
【0006】
近年、1チップ当たりの集積度の増加やS/N比を増加するためのマイクロアレイの開発が行われている。マイクロアレイには、大きく分けてアフィメトリックス型とスタンフォード型がある。アフィメトリックス型は、チップ基板に対してDNAプローブが垂直に固定化されているために1スポット当たりのDNAプローブの固定化数が多くなり、得られるシグナルも高いという特徴がある。それに対して、スタンフォード型は、DNAプローブが基板と平行に固定化されるためにスポット当たりのシグナルは低いのが特徴である。また更に、シリコン中空糸や金粒子などの様々な固定担体についての開発も行われている。また、プローブの5’末端に様々な修飾を行うことにより、集積度を上げる技術も提案されている。
【0007】
また、ターゲットがハイブリダイズした状態の各スポットをより高感度で検出する方法も開発されてきている。例えば、ハイブリダイズした塩基対間にのみ挿入されるインターカレート剤を混合して、そのインタカレート剤が挿入したことを、蛍光や電気信号により検出する方法や、基板上で1本鎖、2本鎖または3本鎖DNAを特異的に認識する酵素を用いてハイブリダイズした塩基を検出する方法などが提案されている。これらの技術では、プローブDNAに自然に相補的に結合するターゲットDNAを検出している。
【0008】
DNAの相補的な結合は、非常に正確である。しかしながら、物理化学的に考えると、ハイブリダイゼーションにおけるSNPに由来する1塩基のミスマッチと、マッチとでは、その違いは非常に微妙である。例えば、DNAチップを用いたハイブリダイゼーションにおいては、ターゲットとプローブとによりハイブリッドが形成される条件は、主に塩濃度と温度に依存し、それらの条件によっても、得られる結果が大きく左右されてしまう。従って、従来の方法では、SNPの配列を正確に検出することは難しい。
【0009】
一方、プリン塩基の一種であるイノシンは、生来、ヒトなどの生物に見られるDNAやRNAに含まれるアデニン、シトシン、グアニンおよびチミンなどと比較して、塩基対を形成する際の結合における特異性が低いことが注目されている。例えば、特許文献1では、このようなイノシンをユニバーサル塩基として用いて、1種類のプライマーやプローブで結合可能なターゲット配列の範囲を広げることを提案している(特許文献1)。また、イノシンは、塩基対を形成する際の特異性が低いことに加えて、他の特異性の高い塩基間で得られる結合よりも安定性が低いことも知られている。このような性質を利用した技術が、特許文献2に提案されている。この特許文献2では、イノシンをプライマーやプローブの配列に含ませることにより、核酸における高次構造の形成を抑制している(特許文献2)。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−352993号公報
【0011】
【特許文献2】
特開2001−103981号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような状況から、本発明の目的は、より正確に標的配列、例えば、SNPを検出する方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の側面に従うと、(1)検出しようとする標的配列を含むターゲット配列に相補的な配列を有し、前記標的配列に隣接する少なくとも1のヌクレオチドが不一致増幅物質によって置換されているプローブ核酸と、核酸を含む試料とを、適切なハイブリダイゼーションが得られる条件下で反応させることと、
(2)前記(1)の反応後に生じた2本鎖核酸の存在を検出することによって、標的配列の存在を検出することと、
を具備する不一致増幅物質を含むプローブ核酸を用いる標的配列の検出方法;および、
検出しようとする標的配列を含むターゲット配列に相補的な配列を有し、前記標的配列に隣接する少なくとも1のヌクレオチドが不一致増幅物質によって置換されているプローブ核酸;
が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の1つの側面に従うと、標的配列の検出方法が提供される。
【0015】
ここで使用される「標的部位」とは、SNP部位などの多型部位または変異部位など、ある核酸に含まれる検出しようとする部分または領域をいう。ここで使用される「ターゲット核酸」とは、前記標的部位を含む核酸をいう。また、ここで使用される「標的配列」の語は、検出しようとする標的部位の塩基の種類または標的部位の塩基配列をいう。ここで使用される「核酸」の語は、一般的な塩基配列により表され得るDNA、RNAおよび核酸類似物質などを総括して指す語であり、このような核酸は天然に存在するものであっても、人工的に合成または修飾されたものであってもよい。また本明細書では、核酸を構成するための一単位に含まれる塩基の種類を表す語は、その一単位に含まれる塩基名、即ち、アデニン、シトシン、グアニンおよびチミンで示し、便宜上、イノシンについてはヌクレオシド名で示す。
【0016】
本発明の標的配列の検出方法の1例を用いて本発明の概念を説明する。図1を参照されたい。1例として以下に示す本発明の標的配列の検出方法は、SNP部位を有するターゲット核酸2について、当該SNP部位の遺伝子型を判定する方法である。
【0017】
まず、プローブ核酸1を合成する。プローブ核酸1は、基本的にターゲット核酸に相補的な配列を含み、且つ当該ターゲット核酸に含まれるSNPの取り得るヌクレオチド(例えば、アデニン、シトシン、グアニンまたはチミンの何れか1であるヌクレオチド)の何れかをそのSNP部位に相当する部位に含み、更に当該SNP相当部位の両隣のヌクレオチドがイノシンに置換されている。このようなプローブ核酸1を合成して基板3に固定化して基板固定化プローブ核酸1を得る。
【0018】
この基板固定化プローブ核酸1に対して、試料を適切なハイブリダイゼーションが得られる条件下で反応させる。当該試料中に前記プローブ核酸1に対して完全に相補的な配列が存在した場合には、完全一致のハイブリッドが得られる(図1(B))。それに対して、試料中の核酸における当該SNPの遺伝子型が前記プローブ核酸1の遺伝子型と異なる場合、当該SNP部位以外のヌクレオチドについては、当該プローブ核酸1とターゲット核酸2の間での水素結合は形成されるが、当該SNP部位での水素結合は形成されない(図1(A))。即ち、標的部位が不一致となる。また、ここで、本発明に従うプローブ核酸1の場合、当該標的部位であるSNP部位の両隣に1ヌクレオチドずつのイノシンが付与されている。従って、当該SNP部位が不一致である場合には、そのSNP部位ばかりではなく、その両隣のイノシンとターゲット核酸との結合も不安定になる。その結果、イノシンを含まないプローブ核酸を用いた場合に比較して、2本鎖構造は不安定になり、プローブ核酸とターゲット核酸が完全一致であるのか一部不一致であるのかがより明確に判定され、標的核酸の検出がより容易になる。
【0019】
本発明に使用され得るターゲット核酸の長さは、10塩基から2000塩基であればよく、好ましくは10塩基から100塩基であり、より好ましくは16塩基から40塩基である。ターゲット核酸は、天然に存在する核酸であっても、人工的に合成または修飾された核酸であってもよい。本発明における試料は、核酸を含む溶液であればよく、人工的に合成され調製された試料であっても、ヒトを含む動物など、他の生物などの天然資源から所望に応じて、抽出および精製などの手段を利用して適宜調製されてもよい。
【0020】
上述の例では、標的配列をSNP部位の配列としたが、標的配列はSNP部位に限らず、如何なる配列の一部分または一領域であってもよい。本発明に従う方法により顕著な効果を得るためには、標的配列の長さは、1塩基から10塩基であればよく、好ましくは1塩基から5塩基であり、より好ましくは1塩基である。
【0021】
本発明に使用され得るプローブ核酸の合成は、それ自身公知の何れかの核酸合成手段を使用すればよい。プローブ核酸は、ターゲット核酸に相補的な配列を含めばよい。プローブ核酸の全長は、5塩基から100塩基であればよく、好ましくは10塩基から50塩基であり、より好ましくは15塩基から35塩基である。また、標的配列に相当する部位の長さは、1塩基から10塩基であればよく、好ましくは1塩基から5塩基であり、より好ましくは1塩基である。
【0022】
本発明に従うプローブ核酸におけるイノシンの付与部位は、プローブ核酸中の標的部位に相当する部位の近傍であればよく、プローブ核酸中の標的部位に相当する部位を挟み込むように配置しても、標的部位の片側のみ配置されてもよい。例えば、当該標的部位の両隣りに1ヌクレオチドずつイノシンを配置しても、標的部位の両隣に1塩基から3塩基ずつ分のイノシンを配置してもよい。また、当該標的部位の直ぐ隣ではなく、7塩基以下、好ましくは5塩基以下または4塩基以下であれば、当該標的部位から離れて配置されてもよく、その場合も1塩基から3塩基分のイノシンを配置してもよい。また、標的部位の隣り片側のみに1塩基分から3塩基分のイノシンを配置してもよい。また、複数個のイノシンを配置する場合には、複数のイノシンの間に本来のヌクレオチドがイノシンに置換されずに残されていてもよい。
【0023】
本発明に従う方法において使用されるイノシンは、核酸2本鎖を不安定にして、当該核酸2本鎖を完全に分離することなく、プローブ核酸とターゲット核酸との間に生ずる短い塩基長の不一致に由来する情報を増幅して与えるための不一致増幅物質として使用される。「核酸2本鎖を完全に分離することなく」とは、例えば、イノシンの近傍に非相補的な塩基対が存在しない場合には、イノシンを含めその2本鎖は安定な状態で存在する。これに対して、イノシンの近傍に非相補的な塩基対が存在する場合、即ち、標的配列の部位が非相補的な場合には、イノシンと対応する塩基との結合も不安定になり、その結果、安定な2本鎖は得られずに解離した1本鎖として存在する。従って、本発明に従う方法では、イノシンに限らず上記のような効果が得られる不一致増幅物質であれば、何れの物質も使用することが可能である。
【0024】
例えば、本発明において使用される不一致増幅物質は、イノシンおよびイノシン類似物質、例えば、デオキシイノシンおよび7−デアザ−2’−デオキシグアニンなどである。また、例えば、Nucleic Acids Research, Vol.24, No.13, (1996)2470-2475 には人工核酸が開示されるが、このうちの上述のような性質を有する核酸も使用することも可能である。ここでいう「近傍」とは、標的配列の一致および不一致の情報を増幅するためのイノシンの効果が発揮される位置をいう。
【0025】
また更に、本発明に従うプローブ核酸は、ターゲット核酸に相補的な配列と共に、当該相補的な配列以外の配列も含んでもよい。例えば、当該相補的な配列以外の配列は、当該相補的な配列と基体の間に配されるポリT(チミン)などの配列からなるスペーサであってもよいが、これに限定されるものではない。
【0026】
本発明に使用され得る基体は、ガラス、プラスチックおよびシリコンなどで形成されればよく、その形態は板状、棒状および粒子など如何なる形態であってもよく、更に一般的に核酸を固定化するための担体として使用される何れの担体であってもよい。
【0027】
基体へのプローブ核酸の固定化は、それ自身公知の何れの固定化手段を利用してもよい。これらに限定するものではないが、例えば、WO01/33227やBiotechnoloby and bioengineering , Vol.69, No.3,(2000), 323-329 に開示されるプラズマ重合膜を利用する固定化方法を利用してもよく、特表平4−505763に記載の基体上で種々の配列を有するポリマーを合成する方法、特表平15−47485に記載のマイクロビーズアレイに固定する方法、特表平14−253238に記載のカルボジイミド基を有する化合物を担持した基材を用いる方法、および特公平14−122596に記載の中空状繊維を用いた生体関連物質検出用マイクロアレイ技術などを利用してもよい。これらの文献に記載の技術は、本明細書に引用することによって本発明に組み込まれる。特に、本発明において使用される固定化手段は、プローブ核酸が、基板表面に対して、前記プローブ核酸の一方の末端による1点で固定化される固定化手段であることが好ましい。
【0028】
本発明の方法に従い、プローブ核酸とターゲット核酸との間で生じたハイブリッドの検出に使用され得る検出手段は、それ自身公知の2本鎖核酸間の結合を検出するための検出であればよい。例えば、反応に先駆けてターゲット核酸を光学的に検出可能な信号を発する標識物質、例えば、蛍光物質、色素および化学発光物質などで標識しておき、適切なハイブリダイゼーションが得られる条件下での反応後に当該信号を検出すればよい。また、当該2本鎖核酸に特異的に結合するインタカレータを用いてもよい。或いは、その他の何れの手段を利用してもよい。
【0029】
このような本発明に従う標的配列の検出方法は、当該標的配列が一塩基多型などの短い配列である場合に特に有利である。
【0030】
また、上述のような本発明に従う標的配列の検出方法に使用するためのプローブ核酸および基体固定化プローブ核酸、並びにそのようなプローブ核酸および/または基体固定化プローブ核酸を具備する標的配列検出用アッセイキットも本発明の範囲内である。また、そのようなプローブ核酸を固定化したプローブ固定化基体(単に、マイクロアレイとも称す)も本発明の範囲内である。
【0031】
【実施例】
本発明に従う方法により行ったSNPの検出の例について以下に説明する。
【0032】
1.プローブ核酸とターゲット核酸
表1に、以下に説明する本実験においてプローブ核酸として使用した合成オリゴDNAと、それに対して反応させたターゲット核酸を纏めて示した。
【0033】
【表1】
Figure 0004283578
【0034】
表中、Tはチミン、Cはシトシン、Aはアデニン、Gはグアニン、Iはイノシンである。
【0035】
プローブ核酸は、以下の(A)〜(L)までの12種類、即ち、(A);GLC1AR430(A)−WTB、(B);GLC1AR430(G)−SB、(C);GLC1AR430(A)−WTIB、(D);GLC1AR430(G)−SIB、(E);GLC1AR361(G)−WTB、(F);GLC1AR361(A)−SB、(G);GLC1AR361(G)−WTIB、(H);GLC1AR361(A)−SB、(I);CYP2C9R359(T)−WTB、(J);CYP2C9*R359(G)−SB、(K);CYP2C9R359(T)−WTIB、および(L);CYP2C9*3R359(G)−SIBである。全てのプローブ核酸の5’末端にはビオチンが標識されている。前記ビオチンは、12塩基分のチミン(以下、Tと記す)からなるポリT配列の5’側に結合されている。当該ポリT配列の3’側に、ターゲット核酸がハイブリダイズするための配列が含まれる。当該ビオチンは、基体表面にコートされ固定されたストレプトアビジンに対して特異的に結合させることにより、当該基体に1点を介して接合させ、且つ基体表面に対して立ち上がるようにプローブを固相化するために使用した。全ての合成オリゴDNAは、SIGMA GENOSYS co.で合成して作製した。また、上記の12のプローブ核酸のうち、本発明に従いイノシンを含むものは、(C)、(D)、(G)、(H)、(K)および(L)である。また、夫々のプローブ核酸の名称は1つの規則に則って命名した。例えば(A)のプローブ核酸の場合、「GLC1AR430(A)−WTB」である。「GLC1A」はApoE(apolipoprotein E)タンパク質をコードするGLC1A遺伝子に由来することを示し、「R」はその核酸鎖がリバース鎖であることを示し、「430」は問題となるSNPが開始コドンから430番目であることを示し、「(A)」は当該SNPが存在する部位のヌクレオチドがAであることを示し、「WT」は天然で一番割合の高い遺伝子型(即ち、野生型)であることを示し、「B」はビオチン標識を有することを示す。また、例えば(B)のプローブ核酸における「S」は天然で存在率が低い遺伝子型を表し、(C)のプローブ核酸における「I」はイノシンを含むことを示す。また、「CYP2C9」との記載は、cytochrome P450,family 2, subfamily C, polypeptide 9 タンパク質をコードする遺伝子に由来することを示す。
【0036】
また、夫々の遺伝子は、CYP2C9が、NCBIのNCBI Reference Sequenceの登録番号NM 000771の遺伝子、GLC1Aが、NCBIのNCBI Reference Sequenceの登録番号NM 000261の遺伝子である。
【0037】
一方、ターゲット核酸は、GLC1AF361(C)−WTCy5、GLC1AF430(T)−WTCy5、GLC1AF430(C)−SCy5、およびCYP2C9F359(A)−WTCy5の4種類である。これらのターゲット核酸の5’末端には、ターゲット核酸とプローブ核酸とのハイブリッドの存在を検出するために利用される蛍光物質Cy5が付与されている。ターゲット核酸の命名も、上述のプローブ核酸と同様に1つの規則に則って行った。例えば、ターゲット核酸「GLC1AF361(C)−WTCy5」において、「GLC1A」はGlaucoma 1Aの略であり、を表し、「F」はその核酸鎖がフォワード鎖であることを示し、「361」は問題となるSNPが開始コドンから361番目であることを示し、「(C)」は当該SNPが存在する部位のヌクレオチドがCであることを示し、「WT」は野生型であることを示し、「Cy5」はCy5標識を有することを示す。
【0038】
2.第1の例
(1)SNPの由来
判別の対象としたSNPは、先天的な緑内障である原発開放隅角緑内障の発症に関連するSNPの1つであるGLC1A遺伝子のコードするアミノ酸の開始コドンから430番目のアミノ酸の変異を引き起こすSNPである。
【0039】
(2)基体へのプローブ核酸の固定化
プラズマ重合法により、前述の(A)、(B)、(C)および(D)のプローブ核酸の5’末端部を基体であるガラス基(7059ガラス)に対して固定化することによってマイクロアレイを作成した。具体的には、まず、ガラス基板上にプラズマ重合装置(Samco co.BP−1)でヘキサメチルジシロキサン(hexamethyldisiloxane、以下HMDSを略す;信越化学工業株式会社)をモノマーとして15秒間(0.4nm/sec)成膜し、パーキンエルマーのスポッターを用いて16fmol/nLのストレプトアビジン溶液(Sigma co.)を1スポット当たり1nLでスポッとした。更に、二層目は同じモノマーを用いて5秒間成膜してストレプトアビジンを固定化した。固定化したストレプトアビジン上にビオチン標識化プライマー核酸を19.2fmolでスポットして反応させた。2xSSC{0.3MのNaCl(ナカライ株式会社)、0.03Mクエン酸三ナトリウム(ナカライ株式会社)、pH7.0}中に5分間浸漬し、更にスライドウォッシャーSW−4(十慈フィールド株式会社)を用いて60rpmで5分間振盪洗浄した。0.2xSSCに当該マイクロアレイを移して25分間洗浄することによって過剰なビオチン標識化プライマー核酸を除去した。
【0040】
(3)マイクロアレイ上でのターゲット核酸の反応
上記の(2)で作成したマイクロアレイに対して、以下のようにターゲット核酸を反応させた。ターゲット核酸を含むハイブリダイゼーション溶液(0.1xSSC中で、終濃度0.1μMのターゲット核酸GLC1AF430(T)−WTCy5またはGLC1AF430(C)−SCy5)を95℃で3分間熱変性させ、22mmx32mmのカバーガラス(松浪株式会社)の一辺に乗せ、プローブ核酸を固定化したマイクロアレイ上に被せた。これを、60℃または64℃で15分間反応させた。その後、予め37℃または42℃に保温しておいた0.5xSSCでスライドウォッシャーを用いて3分間60rpmで振盪洗浄した。これを、更に、0.05xSSCに交換し、同様に3分間60rpmで振盪洗浄した。当該マイクロアレイは、ScanArray 4000XL(Packard biosciece Co.)を用いてCy5の励起波長633nm、測定波長670nmで蛍光強度を測定した。
【0041】
(4)結果
マイクロアレイのスポットに固定化された固定化プローブ核酸の配置を図2に模式的に示す。図中基体35における丸印で示す各スポットは、縦に4行、横に15列の4x15で配置した。ここでは、一行ずつ、異なる種類の配列を有するプローブ核酸を固定化した。1行目のスポットには(A)のプローブ核酸31、2行目のスポットには(B)のプローブ核酸32、3行目のスポットには(C)のプローブ核酸33、4行目のスポットには(D)のプローブ核酸34を固定化した。このようにプローブ核酸を固定化されてなるマイクロアレイ30において生じるハイブリダイゼーションの様子を図3に模式的に示した。
【0042】
図3を参照されたい。標的部位の塩基の種類が互いに相補的なターゲット核酸41が、プローブ核酸31にハイブリダイズした場合を、図3の最上段に示す。この場合のプローブ核酸31は従来のプローブ核酸である。上から2番目には、同じく従来のプローブ核酸32に対して、標的部位が非相補的であるターゲット核酸42をハイブリダイズした場合の図を示す。この場合、当該標的部位におけるハイブリダイズは得られない。下から2番目と最下段は、本発明に従うイノシンを含むプローブ核酸33および34を固定化し、これにターゲット核酸43および44をハイブリダイズした様子を示す模式図である。標的部位が相補的である場合には、ターゲット核酸43とプローブ核酸33は、完全なハイブリッドを形成する。標的部位が相補的でない場合は、標的部位とその両隣のイノシンの部位までがハイブリダイズせずに1本鎖のままとなり、この場合、当該2本鎖は1本鎖に解離し易い。
【0043】
次に、上記の(3)に示す反応条件を変えて反応を行うことにより得られた結果を図4に示す。
【0044】
図4の(a)から(d)は、何れも上の段から(A)、(B)、(C)および(D)のプローブ核酸を固定化したマイクロアレイについて、反応を行ったときの結果である。何れのスポットに関しても、スポットの中心から隣のスポットの中心までは、500μmとした。添加したターゲットは、(a)、(b)および(c)はGLC1AF430(T)−WTCy5であり、(d)はGLC1AF430(C)−SCy5である。ハイブリダイゼーション温度は(a)および(d)が64℃であり、(b)および(c)が60℃である。洗浄温度は、(a)、(b)および(d)は37℃であり、(c)は42℃である。
【0045】
64℃でハイブリダイゼーションを行い37℃で洗浄したところ、イノシンを含まないプローブ核酸は、ターゲット核酸の標的部位の相補性、即ち、一致または不一致に関わらず、同じ蛍光強度が観察され、その差は識別できなかった(図4(a)AおよびB)。これに対して、イノシンを含む本発明に従うプローブ核酸を用いた場合には(図4(a)CおよびD)、標的部位の塩基がターゲット核酸の対応する部位の塩基と相補的でない場合(図4(a)D)には、当該部位が相補的である場合(図4(a)C)と比較して、蛍光強度は約半分に減少していた。即ち、イノシンをプローブ核酸に付与することにより、一塩基についての相補性に関する情報、即ち、一致であるのか不一致であるのかがより明確に判別できた。
【0046】
またこのような効果は、イノシン付加によるプローブ核酸のTm値の低下によって、ターゲット核酸における一塩基に関する一致または不一致の識別を可能にしたとも考えられる。そう仮定した場合、ハイブリダイゼーションの温度を60℃に下げれば、イノシン非付加配列においても、標的配列における一塩基の一致または不一致を識別できると考えられる。このようなことを確認するために、ハイブリダイゼーションの温度を60℃に下げて反応を行った。その結果を図4(b)に示す。図4(b)のAおよびBがイノシンを含まないプローブ核酸を使用した結果である。図から明かであるように、ハイブリダイゼーション温度を60℃にしても、イノシン非付加配列では、ターゲット核酸の一塩基の関する一致または不一致の識別は不可能であった。それに対して、本発明に従うイノシンを付与したプローブ核酸を用いた場合では、ハイブリダイゼーション温度を60℃にしても64℃と同様に、一致と不一致とで得られる蛍光強度の差は大きく、明確に識別が可能であった。
【0047】
一方、添加したターゲット核酸をGLC1AF430(C)−SCy5とした場合の結果を(d)に示す。その結果、(A)および(C)のターゲット核酸を具備するスポットでは蛍光が低く、(B)と(D)のターゲット核酸を具備するスポットでは蛍光が高かった。また、イノシンを含む(C)および(C)のターゲット核酸を用いた場合の方が、一塩基に由来する一致と不一致との間の差が顕著であった。この結果は、当該ターゲット核酸が(B)と(D)のプローブ核酸に対して一致するという事実に合致する。
【0048】
また、参考として洗浄温度を42℃に設定して同様に実験した。その結果、洗浄温度を42℃にした以外は図4(b)と同様の条件でハイブリダイゼーション反応を行うと、イノシンを含むプローブ配列でのハイブリッドに由来する蛍光強度は大幅に減少した(図4(c))。これにより、イノシンを付与したプローブ核酸を使用することにより、ハイブリッドの安定性が減少することが示唆された。
【0049】
2.第2の例
別の配列を用いても、同様に一致不一致の顕著な識別が可能であることを証明するために以下の実験を行った。
【0050】
(1)SNPの由来
判別の対象としたSNPは、先天的な緑内障である原発開放隅角緑内障の発症に関連するSNPの1つであるGLC1A遺伝子のコードするアミノ酸の開始コドンから361番目と430番目のアミノ酸の変異を引き起こすSNPと、薬物代謝に関わる酸化酵素チトクロムP450のサブファミリーの1つであるCYP2C9遺伝子のコードするアミノ酸の開始コドンから359番目のアミノ酸の変位を引き起こすSNPである。
【0051】
(2)基体へのプローブ核酸の固定化
用いたプローブ核酸の配列と基板上での配置以外は、上述の第1の例と同様の方法によって基体に対してプローブ核酸を固定化した。使用したプローブ核酸は、(A)、(B)、(C)、(D)、(E)、(F)、(G)、(H)、(I)、(J)、(K)および(L)である。配置は、図5(a)に模式的に示す。マイクロアレイのスポットは、縦に6行、横に16列の6x16で配置した。また、1行を左右2つに分けて、8スポットずつ1種類のプローブ核酸を固定化した。即ち、図面に向かって左側最上段から下方に、(E)、(G)、(A)、(C)、(I)および(K)のプローブ核酸を固定化し、向かって右側の最上段から下方に(F)、(H)、(B)、(D)、(J)および(L)のプローブ核酸を固定化した。何れのスポットに関しても、スポットの中心から隣のスポットの中心までは、500μmとした。
【0052】
(3)マイクロアレイ上でのターゲット核酸の反応
上記(2)のように作成したマイクロアレイに対して、以下のようにターゲット核酸を反応させた。ターゲット核酸を含むハイブリダイゼーション溶液は、0.1xSSC中に各々終濃度0.1μMのGLC1AF430(C)−WTCy5、GLC1AF361(C)−WTCy5およびCYP2C9F359(A)−WTCy5を全て含む。ここで、GLC1AF361(C)−WTCy5およびCYP2C9F359(A)−WTCy5のTm値は、GLC1AR430と同様に約60〜61℃で設計した。このハイブリダイゼーション溶液を当該マイクロアレイに添加し、上述の第1の例と同様の方法により60℃で15分間反応を行い、蛍光強度を測定した。
【0053】
(4)結果
結果を図5の(b)および(c)に示す。図5(b)から明かであるように、ターゲット核酸とプローブ核酸の配列が完全一致の場合には、マクロアレイの左半分のスポットに見られるように、より強い蛍光強度が観察された。マクロアレイの右半分のスポットに見られるように、当該SNPの位置において一塩基の不一致がある場合には、夫々、イノシン非置換プローブでは、強い蛍光強度を示したが、イノシン置換プローブでは殆どの蛍光が失われた。特に、ターゲット配列に完全一致または一塩基の不一致を有するプローブ核酸を固定化したスポットの蛍光強度の比は、イノシン非付加プローブ核酸を固定化した場合に比較して、イノシン付加プローブ核酸を固定化した場合の方が、明らかに大きかった。その差は、イノシン非付加では1.3倍〜1.5倍であるのに対して、イノシン付加では2.4〜4.3倍であった。従って、第1の例と同様に、イノシン付加により一塩基の不一致がより明確に検出することが可能であることが確認された。
【0054】
3.まとめ
以上の結果から、SNPなどの標的部位の前後、少なくとも1ヌクレオチドずつをイノシンに置換したプローブ核酸を用いることにより、SNPなど標的部位の塩基長が短い場合でも、より顕著に且つ明確に、プローブ核酸とターゲット核酸との間の一致不一致を検出することが可能になることが明らかになった。これはイノシンを用いることにより、標的部位が不一致であった場合に、その標的部位のヌクレオチド間における水素結合が生じないばかりでなく、ターゲット核酸との結合がより弱いイノシンとそれに対するターゲット核酸のヌクレオチドにおける相補鎖の形成も阻害され、それによってハイブリダイゼーション反応により生じた2本鎖が解離し易くなると考えられた。
【0055】
このような本発明によって、より正確にSNPを検出すること、およびSNPの遺伝子型を決定することが可能になった。
【0056】
【発明の効果】
本発明により、より正確に標的配列、例えば、SNPを検出する方法を提供された。
【0057】
[配列表]
Figure 0004283578
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【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1例の概要を示す図。
【図2】 実施例1において使用した本発明の1例であるマイクロアレイの模式図。
【図3】 実施例1において使用した本発明の1例であるマイクロアレイの模式図。
【図4】 実施例1において得られた結果を示す図。
【図5】 実施例2において得られた結果を示す図。
【符号の説明】
1.プローブ 2.ターゲット 3.基体 30.マイクロアレイ 31,32,33,34.プローブ 35.基体 41,42,43,44.プローブ

Claims (6)

  1. (1)一塩基多型部位を含むターゲット配列に相補的な配列を有し、前記一塩基多型部位に隣接する両方のヌクレオチドがイノシン、デオキシイノシンまたは7−デアザ−2’−デオキシグアニンであるプローブ核酸と、核酸を含む試料とを、適切なハイブリダイゼーションが得られる条件下で反応させることと、
    (2)前記(1)の反応後に生じた2本鎖核酸の存在を検出することと、
    を具備する一塩基多型部位の遺伝子型を判定する方法
  2. 前記プローブ核酸が基体に固定化されている請求項1に記載の方法。
  3. 前記プローブ核酸の基体への固定化がプラズマ重合を利用した固定化方法により行われる請求項2に記載の方法。
  4. 請求項1から3の何れか1項に記載の方法において使用するための一塩基多型部位に隣接する両方のヌクレオチドがイノシン、デオキシイノシンまたは7−デアザ−2’−デオキシグアニンであるプローブ核酸。
  5. 一塩基多型部位を含むターゲット配列に相補的な配列を有し、前記一塩基多型部位に隣接する両方のヌクレオチドがイノシン、デオキシイノシンまたは7−デアザ−2’−デオキシグアニンであるプローブ核酸と、
    前記プローブ核酸が固定化された基体と、
    を具備する基体固定化プローブ核酸。
  6. 請求項4または5の何れか1項に記載のプローブ核酸を具備する標的配列検出用アッセイキット。
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