JP4282433B2 - 小型ジェット推進艇 - Google Patents

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Description

本発明は、運転者が船体の後部に設けられたステップ台に乗った状態で、操舵ハンドル等の操作部を操作するように構成された小型ジェット推進艇に関する。
従来から、運転者が船体の後部に設けられたステップ台に乗った状態で、運転操作をすることにより、ジェットポンプを駆動させて船底から吸い込んだ海水を船尾後方に噴射させて水上を走行する小型ジェット推進艇がある。この小型ジェット推進艇のエンジンは、船体の前後方向に長手方向を沿わせて設けられたクランク軸にあわせて配置されている。そして、エンジンは吸気口と排気口とを有する複数の気筒を備えており、吸気口に吸気装置が接続され、排気口に排気装置が接続されている(例えば、特許文献1参照)。
この小型ジェット推進艇の排気装置は、エンジンの排気口に連結され船体の前部側に延びる排気管と、排気管に接続された排気マフラーと、排気マフラーに接続され排気ガスを大気中に放出する放出管とを備えている。そして、排気管と排気マフラーとはエンジン室内に設置されている。また、エンジンの排気口に連結された排気管やウォーターロック装置等からなる排気装置が船体の後部に延びるように設置された小型ジェット推進艇もある。この場合も、排気装置の大部分は、エンジン室内に設置されている。
実公平7−5219号公報
しかしながら、前述した小型ジェット推進艇では、排気装置を構成する殆どの部分がエンジン室内に設置されているため、エンジン室内の空スペースが少なくなり、エンジン室内に設置される他の部品のレイアウトに対する制約が多くなるという問題がある。また、小型ジェット推進艇では、排気装置の構造を上下に曲がりくねった複雑な形状にして、排気装置からエンジン側に、海水(海、湖、川などの水もあるが、ここでは海水と記す。)が浸入することを防止することが好ましいが、前述した小型ジェット推進艇では、この海水の浸入防止が十分ではないという問題がある。
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、エンジン室内の空スペースを増やすことにより部品のレイアウトに自由度を持たせるとともに、エンジンへの浸水を確実に防止できる小型ジェット推進艇を提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明に係る小型ジェット推進艇の構成上の特徴は、運転者が船体の後部に設けられたステップ台に乗った状態で、操舵ハンドル等の操作部を操作するように構成された小型ジェット推進艇であって、ステップ台における船体の左右両側に対応する部分にステップ台より上方に延びる側壁部が形成され、その両側壁部の少なくとも一方の側壁部の内部にエンジンの排気口から船外に排気される排気ガスを通過させるためのウォーターロック装置が配置されていることにある。
このように構成した本発明の小型ジェット推進艇では、エンジンから排出される排気ガスを船外に排出するための排気装置に含まれるウォーターロック装置を、エンジン室やポンプ室でなく、ステップ台の両側に形成された側壁部の内部に設けている。この側壁部は、従来の小型ジェット推進艇では、発泡材等が詰められた壁部で構成されていた。したがって、本来デッドスペースである側壁部の内部を有効に活用することができる。
また、側壁部内に設けられたウォーターロック装置に対応する分だけエンジン室やポンプ室のスペースを増やすことができ、例えば、燃料タンクの容量を大きくしたり、エンジン室やポンプ室に設置する部品の点数を増やしたりすることができる。また、各部品のレイアウトを自由に変更することもできる。この場合、ウォーターロック装置は、ステップ台の両側の側壁部のうちの一方だけに設けてもよいし、双方に設けてもよい。
本発明に係る小型ジェット推進艇の他の構成上の特徴は、ウォーターロック装置における排気ガスの流れの下流側に接続される排気管が、ウォーターロック装置の前端部から一旦前方に延びたのちに上方から後方に向って曲がって延び、側壁部内におけるウォーターロック装置の上方を通過し、さらに、ステップ台の下方に向って延びていることにある。
この小型ジェット推進艇では、排気管の一部がウォーターロック装置の上方に配置され、排気管の下流側端部がステップ台の下方に向って延びている。したがって、小型ジェット推進艇が転覆して反転した場合には、排気管の端部開口は、排気管の他の部分よりも高い位置になり、排気管内に海水が入り難くなる。また、排気管の一部の上方にウォーターロック装置が位置するようになるため、排気管内に海水が入ってもその海水は、排気管からウォーターロック装置内には、入り難くなる。このため、エンジン側への海水の浸入防止はより確実に行える。また、排気管におけるウォーターロック装置の上方に位置する部分も側壁部の内部に設置されるため、デッドスペースの有効利用が可能になる。
また、本発明に係る小型ジェット推進艇のさらに他の構成上の特徴は、両側壁部の内部にそれぞれウォーターロック装置を設けるとともに、両ウォーターロック装置をステップ台の下方に配置された接続管で接続したことにある。
これによると、両ウォーターロック装置が船体の左右に離間して配置されるため、小型ジェット推進艇が左右に回転して転覆したときの海水の浸入を効果的に防止することができる。すなわち、小型ジェット推進艇が左右に回転して転覆する際に、一方のウォーターロック装置が水面下に位置したときには、他方のウォーターロック装置は水面上に位置するため、海水がエンジン側まで浸入することはない。また、小型ジェット推進艇が反転した際には、ステップ台の下方に配置された接続管が上方に位置するため、一方のウォーターロック装置から他方のウォーターロック装置には海水が流れ難くなる。このため小型ジェット推進艇が転覆しても、エンジン側に海水が浸入することを確実に防止できる。
本発明に係る小型ジェット推進艇のさらに他の構成上の特徴は、接続管を、船体の前後方向に並んで設けられた複数の管で構成したことにある。これによると、各接続管の直径を小さくしても排気ガスが通過する通路の断面積を十分に確保することができるため、ステップ台の高さをあまり高く設定しなくて済む。この接続管は、ステップ台の下方に形成される空間部(ステップ台と船底との間)に配置されるが、この空間部には、エンジンの駆動力をインペラーに伝達するためのクランク軸等が配置されている。このため、接続管は、元々空間部にあるスペースに設置されるか、ステップ台の高さを高くして新たにスペースを設けて設置されるが、ステップ台を高くする場合でも、接続管を複数にすることにより、高くする高さを最小限にすることができる。
また、本発明に係る小型ジェット推進艇のさらに他の構成上の特徴は、両ウォーターロック装置における接続管が接続された部分よりも下方の部分を、細管で接続したことにある。この場合、細管を船体の前後方向に並べて設けた2個の細管で構成することが好ましく、さらに、一方の細管を、中央部が上方に向かって湾曲するように形成し、他方の細管を、中央部が下方に向って湾曲するように形成することが好ましい。
これによると、エンジンや排気装置等を冷却するための冷却水(海水)をウォーターロック装置から船外に排出することができる。この場合、エンジンから吐出される排気ガスによって、ウォーターロック装置内の排気圧が上昇すると、この細管を介してその冷却水をウォーターロック装置の下流側に排出することができる。また、排気ガスは接続管を介して下流側のウォーターロック装置に排出され、下流側のウォーターロック装置内で、冷却水は排気ガスに混合される。そして、冷却水は略気体状態となって排気ガスとともに、船外に排出される。
また、ウォーターロック装置内に海水が入り込んだ場合にも、同様にして、海水は、細管を介してウォーターロック装置の下流側に排出することができる。これによって、ウォーターロック装置内に入り込む冷却水や海水の排出を効果的に行える。この場合、海水と排気ガスとが混合されて泡状になり接続管内で目詰まりが発生することが防止される。これによって、エンジン出力が上がらなくなることが防止される。すなわち、海水が細管を通過し、排気ガスが接続管を通過することによって、エンジン出力を適正な状態にすることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図1ないし図3は、本発明にかかる小型ジェット推進艇10を示している。この小型ジェット推進艇10では、船体11がデッキ11aとハル11bで構成されており、その船体11における上部の略中央にグリップを備えた操舵ハンドル12が設けられ、その後方に運転者が乗るための凹部からなるステップ台13が設けられている。そして、ステップ台13の左右両側には、側壁部14a,14bが形成されている。また、操舵ハンドル12の近傍には、小型ジェット推進艇10を始動させるためのスタートスイッチ等からなる操作部が設けられている。
船体11の内部は、前部側のエンジン室15と後部側のポンプ室16とに区分けされている。そして、エンジン室15内における前部側部分の両側には、外部の空気をエンジン室15内に導くための空気ダクト17a,17bがそれぞれ設けられている。これらの空気ダクト17a,17bは、船体11の上部からエンジン室15の底部まで上下に延びるように形成され、デッキ11aに設けた防水構造(図示せず)を介して船外の空気を上端部から吸い込み、下端部からエンジン室15内に導く構成をとっている。
そして、エンジン室15内の底部前部側には燃料を収容するための燃料タンク18が設置され、エンジン室15内の底部中央にはエンジン19が設置されている。このエンジン19には、吸気装置20および排気装置30が接続されている。エンジン19は、水冷式の直列4サイクル4気筒エンジンからなっており、図4に示すように、クランク軸21が収容されたボディシリンダー22の上部にヘッドシリンダー23を形成して外郭部が構成されている。
そして、ヘッドシリンダー23に結着されたシリンダー23aの内部には、クランク軸21に連結されたピストン(図示せず)が上下移動可能な状態で収容されており、このピストンの上下運動がクランク軸21に伝達されて回転運動になる。また、ヘッドシリンダー23の上部に形成された各気筒24は、吸気弁と排気弁とで構成されている。各気筒24の吸気弁に連通する吸気口は、吸気装置20に接続され、排気弁に連通する排気口は、排気装置30に接続されている。吸気弁は、吸気のときに開いて吸気装置20から供給される燃料と空気との混合ガスをヘッドシリンダー23内に送り、排気弁は、排気のときに開いてヘッドシリンダー23から吐出される排気ガスを排気装置30に送り出す。
吸気装置20は、吸気ボックス20aや吸気ボックス20a内に配設されたスロットルボディ(図示せず)等で構成されており、エンジン19の上方に配置されている。そして、吸気装置20は、空気ダクト17a,17bを介して船内に取り込んだ空気を吸引し、その空気をエンジン19の上部側部分に配置されたスロットルボディに送る。スロットルボディは、各気筒24内に供給される空気と燃料供給装置(図示せず)を介して燃料タンク18から送られる燃料との混合気の流量を調節する。
燃料供給装置は、燃料ポンプ、燃料噴射装置等で構成され、燃料ポンプの作動によって、燃料タンク18から供給される燃料を、燃料噴射装置によって霧状にして気筒24内に噴射する。この際、燃料は吸気ボックス20aから供給される空気と混合され混合気となって気筒24内に送られる。また、エンジン19は点火装置(図示せず)を備えており、この点火装置の点火によって混合気は爆発する。この爆発によって、ピストンが上下に移動しその移動によってクランク軸21が回転駆動される。
排気装置30は、図5に示すように、各気筒24の排気口にそれぞれ接続された排気管31、各排気管31の下流端に接続された第1マフラー32、第1マフラー32の下流端に接続されたリングジョイント33、リングジョイント33の下流端に接続された第2マフラー34および第2マフラー34の下流端に排気ホース35を介して接続されたウォーターロック装置36,37等を備えている。
排気管31は、気筒24の排気口に接続された上流端から斜め下方に向って延び、その下流端が第1マフラー32に接続されている。第1マフラー32は、エンジン19の右舷側側面の下部側部分に沿って配置されており、アルミニウムからなる二重管で構成されている。二重管の両壁部間は冷却水を通すための冷却水路として利用される。また、第1マフラー32は、後端部(上流端)が閉塞されており、その閉塞した後端部から前方に延びて、前端部は、エンジン19の前端部に対応する位置に達している。そして、第1マフラー32の下流端は、進行方向を略90度変更するように曲がって形成されたリングジョイント33に接続されている。このリングジョイント33は、エンジン19の角部に沿って曲がりながら斜め上方に延びてその下流端は、エンジン19の前面略中央部に達している。
第2マフラー34は、ジョイント33aを介してリングジョイント33の下流端に接続されており、エンジン19の前面に沿って斜め上方に延びたのちに、エンジン19の左舷側側面における上下方向の略中央部に沿って後方に延びている。この第2マフラー34も第1マフラー32と同様、アルミニウムからなる二重管で構成されており、この二重管の両壁部間も冷却水路になっている。そして、第2マフラー34の下流端は、ジョイント34aを介して排気ホース35の上流端に接続され、排気ホース35の下流端は、ジョイント35aを介してウォーターロック装置36に接続されている。
ウォーターロック装置36は、側壁部14a内に設置されており、図5および図6に示すように、平面側および側面側から見た形状が四角形に形成され、後方から見た形状が、図7に示すように、下部36aが大きく上部36bが小さくなった略L形のタンクで構成されている。下部36aは、側壁部14a内におけるステップ台13よりも低い位置に位置し、上部36bは、ステップ台13よりも高い位置に位置している。
ウォーターロック装置37は、側壁部14b内に設置されており、ウォーターロック装置36を左右対称に設置し、上部37bをウォーターロック装置36の上部36bよりも上下方向に短くした形状のタンクで構成されている。ウォーターロック装置37の下部37aは、ウォーターロック装置36の下部36aと略同じ大きさに設定されている。また、下部37aは、側壁部14b内におけるステップ台13よりも低い位置に位置し、上部37bは、ステップ台13よりも高い位置に位置している。
そして、ウォーターロック装置36の下部36aの上端側部分と、ウォーターロック装置37の下部37aの上端側部分との相対向する部分には、前後方向に水平に並んで接続管38a,38bが設けられている。また、ウォーターロック装置36の下部36aの下端前側部分と、ウォーターロック装置37の下部37aの下端前側部分との相対向する部分には、前後方向に並んで細管39a,39bが設けられている。細管39aは、中央部が下方に位置するように湾曲し、細管39bは、中央部が上方に位置するように湾曲している。接続管38a,38bは、エンジン19側から流れてくる排気ガスをウォーターロック装置36からウォーターロック装置37に向って通過させ、細管39a,39bは、ウォーターロック装置36内に流れてくる冷却水や浸入してきた海水をウォーターロック装置37に向って通過させる。
ウォーターロック装置37の前部中央(下部37aと上部37bとの境界部分)からは、排気管40が前方に向って延びている。この排気管40は、図8に示すように、一旦前方に延びたのちに上方から後方に向って曲がって延び、側壁部14b内におけるウォーターロック装置37の上方を通過して、ステップ台13の下方に向って延びている。そして、排気管40の下流端部は、ポンプ室16に設けられた推進機41を船体11の本体側と隔離するためのケーシング(図示せず)を貫通して推進機41の水噴射口に合流している。
また、エンジン19の後方にはクランク軸21にカップリング42を介して連結されたインペラー軸43がケーシングを貫通して後方のポンプ室16内に延びている。このインペラー軸43は、船体11の船尾に設けられた推進機41の内部に設けられたインペラーに連結され、エンジン19の駆動によるクランク軸21の回転力をインペラーに伝達してインペラーを回転させる。
また、推進機41は、船体11の底部に開口する水導入口と船尾に開口する水噴射口とを備えており、水導入口から導入される海水をインペラーの回転により水噴射口から噴射させることにより船体11に推進力を生じさせる。この推進機41は、前述したケーシングによって、船体11の本体側と隔離された状態で船体11の船尾における底部に取り付けられており、インペラー軸43は、ケーシングを貫通することによって、エンジン19側から推進機41に延びている。
また、エンジン19の後部側には、エンジン19に潤滑油を供給するためのオイルタンク44が設けられている。このオイルタンク44から供給される潤滑油によってエンジン19は焼付けなどが防止されて円滑な駆動を行える。また、この小型ジェット推進艇10は、前述した各装置、特に排気装置30を主として冷却するための冷却水路を備えている。さらに、本実施形態に係る小型ジェット推進艇10は、前述した各装置の外に、CPU、ROM、RAMおよびタイマ等を含む電気制御装置や各種の電気機器を収容した電装ボックスおよび各種のセンサなど小型ジェット推進艇10を安全走行させるために必要な各種の装置も備えている。
以上のように構成された小型ジェット推進艇10を走行させるときには、まず、運転者は、腹ばいの姿勢または正座の姿勢でステップ台13上に乗り込み、スタートスイッチをオンに操作する。これによって、小型ジェット推進艇10は走行可能な状態になり、運転者が立った状態で操舵ハンドル12を操舵するとともに、操舵ハンドル12のグリップに設けられたスロットル操作子を操作することにより小型ジェット推進艇10は各操作に応じた所定の方向に所定の速度で走行する。
その際、空気ダクト17a,17bを介して船外の空気が吸気ボックス20aに吸引され、その空気はスロットルボディ等を通過して燃料タンク18から送られる燃料と混合され、空気と燃料との混合気が各気筒24に供給される。各気筒24に供給された混合気は、点火装置の点火により気筒24内で爆発し、エンジン19を駆動させる。そのエンジン19の駆動によるクランク軸21の回転力がインペラー軸43に伝達され推進機41を駆動させる。
また、混合気の爆発によって気筒24内に生じた排気ガスは、各気筒24の排気口に連結された排気管31から、下方に設置された第1マフラー32に排出される。そして、排気ガスは、第1マフラー32からリングジョイント33、第2マフラー34および排気ホース35を介してウォーターロック装置36に送られる。さらに、排気ガスは、接続管38a,38b、ウォーターロック装置37および排気管40を介して推進機41の水噴射口に送られる。そして、水噴射口から船外に噴射される海水とともに船外に排出される。
また、この際、前述した各装置は、各ホースで構成される冷却水路に、冷却水を供給することによって冷却され、過剰に加熱されることが防止される。これによって、各装置は適正な状態を維持しながら作動する。冷却水としては海水が用いられ、この海水は、船体11の後尾に設けられたジェットポンプから船内に吸引される。ジェットポンプから取り込まれた冷却水は、各ホースを介して、エンジン19、吸気装置20、排気装置30の第1マフラー32や第2マフラー34およびオイルタンク44等に送られそれらの装置を冷却する。
各部分を冷却した冷却水は所定の部分から船外に放出されるが、冷却水の一部は、排気ホース35およびウォーターロック装置36等を通過して船外に放出される。この場合、ウォーターロック装置36に入った冷却水は、細管39a,39bを通ってウォーターロック装置37に流れていく。そして、ウォーターロック装置37内で、接続管38a,38bから流れてくる排気ガスと混合されて気体状態になって、排気管40から推進機41の水噴射口に流れていく。
小型ジェット推進艇10が通常の走行状態であるときには、排気管40は推進機41の水噴射口からウォーターロック装置37の上方に向かって延びたのちにウォーターロック装置37の前面に連通しているため、海水が水噴射口から逆流してウォーターロック装置37内に浸入することはない。また、走行中に、小型ジェット推進艇10が転覆した場合には、推進機41の水噴射口が他の部分よりも高い位置になるため、海水は、排気管40内に入り難くなる。
また、転覆によって船体11が回転する際に、排気管40内に海水が入った場合でも、ウォーターロック装置36,37を接続する接続管38a,38bが高い位置になるため、海水の浸入はウォーターロック装置37までで止まり、エンジン19側まで浸入することはない。これによって、小型ジェット推進艇10は、エンジン19側に海水が浸入して走行不良を生じるといったことがなく、良好な走行状態を維持することができる。
このように、本実施形態による小型ジェット推進艇10では、ウォーターロック装置36,37を、エンジン室15やポンプ室16でなく、ステップ台13の両側に形成された側壁部14a,14bの内部にそれぞれ設けているため、エンジン室15やポンプ室16の空スペースを増やすことができる。これによって、燃料タンク18の容量を大きくすることができる。また、エンジン室15やポンプ室16に設置する部品の点数を増やしたり、電装ボックスやオイルタンク44等の各部品のレイアウトを自由に変更したりすることもできる。この場合、各装置間の間隔を大きく設定して熱が伝わり難くしたり、各装置間に断熱材を設置したりすることもできる。
また、2個のウォーターロック装置36,37をそれぞれ離間させて、側壁部14a,14b内に設けているため、小型ジェット推進艇10が左右に回転して転覆する際には、ウォーターロック装置36が水面下に位置したときには、ウォーターロック装置37は水面上に位置し、ウォーターロック装置37内に海水は入らない。また、ウォーターロック装置37が水面下に位置したときには、ウォーターロック装置36は水面上に位置するため、ウォーターロック装置36内に海水は入らない。このため、海水の浸入は、ウォーターロック装置37で止まり海水がエンジン19側まで浸入することは防止される。
また、ウォーターロック装置36,37を接続する接続管38a,38bをステップ台13の下方に配置しているため、小型ジェット推進艇10が反転した際には、接続管38a,38bが上方に位置するようになる。このため、ウォーターロック装置36からウォーターロック装置37またはウォーターロック装置37からウォーターロック装置36には海水が流れ難くなる。この結果、小型ジェット推進艇10が転覆しても、エンジン19側に海水が浸入することを確実に防止できる。さらに、接続管38a,38bを2個で構成しているため、接続管38a,38bを取り付けるための上下方向のスペースを小さくすることができ、ステップ台13の高さを高くする必要がなくなる。
また、排気管40が、ウォーターロック装置37の前面から一旦前方に延びたのちに上方に延び、側壁部14b内におけるウォーターロック装置37の上方を通過して後方に延び、さらに、ステップ台13の下方に設置されたポンプ室16内に向って延びるというように複雑な形状に形成されている。したがって、排気管40内に海水が入ってもその海水は、排気管40からウォーターロック装置37内には浸入できなくなる。このため、エンジン19側への海水の浸入防止はより確実に行える。また、ウォーターロック装置37だけでなく、排気管40の大部分も側壁部14b部に設置されるため、さらにエンジン室15やポンプ室16のスペースに余裕が生じ、空スペースの有効利用が可能になる。
また、ウォーターロック装置36,37の下端部分に、冷却水を外部に向かって送り出すための細管39a,39bを設けている。これによって、ウォーターロック装置36に入る冷却水の排出を効果的に行えるとともに、ウォーターロック装置37側から海水が入り込んでもその海水を排気ガスとともに効果的に排出できる。また、細管39aが下方に向って湾曲し、細管39bが上方に向って湾曲しているため、小型ジェット推進艇10の傾斜角度等に関係なく常時良好な排水効果を奏し得る。
また、本発明にかかる小型ジェット推進艇は、前述した実施形態に限定するものでなく、適宜変更実施が可能である。例えば、前述した小型ジェット推進艇10は、2個のウォーターロック装置36,37を備えているが、ウォーターロック装置は側壁部14a,14bのどちらか一方だけに設けることもできる。側壁部14aの内部だけに、ウォーターロック装置を設ける場合には、そのウォーターロック装置をウォーターロック装置37のように、上部が小さなものとし、側壁部14a内におけるウォーターロック装置の上方に排気管を設置できるようにする。
この場合、接続管38a,38bや細管39a,39bは不要となる。また、側壁部14bの内部だけに、ウォーターロック装置37を設けることもできる。この場合、側壁部14a内には、発泡材を充填してもよいし、他の部品を設置してもよい。また、接続管38a,38bや細管39a,39bは、2個に限らず1個で構成してもよいし、3個以上の複数にしてもよい。さらに、その他の部分の構成についても本発明の技術的範囲内で変更実施が可能である。
本発明の一実施形態に係る小型ジェット推進艇を示す斜視図である。 図1に示した小型ジェット推進艇の内部を示す側面図である。 図1に示した小型ジェット推進艇の内部を示す平面図である。 エンジンに接続された吸気装置と排気装置とを示す側面図である。 図4の平面図である。 図5の6−6断面図である。 図2の7−7断面図である 図5の8−8断面図である。
符号の説明
10…小型ジェット推進艇、11…船体、12…操舵ハンドル、13…ステップ台、14a,14b…側壁部、15…エンジン室、16…ポンプ室、19…エンジン、30…排気装置、36,37…ウォーターロック装置、38a,38b…接続管、39a,39b…細管、40…排気管。

Claims (5)

  1. 運転者が船体の後部に設けられたステップ台に乗った状態で、操舵ハンドル等の操作部を操作するように構成された小型ジェット推進艇であって、
    前記ステップ台における前記船体の左右両側に対応する部分に前記ステップ台より上方に延びる側壁部が形成され、その両側壁部の少なくとも一方の側壁部の内部にエンジンの排気口から船外に排気される排気ガスを通過させるためのウォーターロック装置が配置されていることを特徴とする小型ジェット推進艇。
  2. 前記ウォーターロック装置における前記排気ガスの流れの下流側に接続される排気管が、前記ウォーターロック装置の前端部から一旦前方に延びたのちに上方から後方に向って曲がって延び、前記側壁部内における前記ウォーターロック装置の上方を通過し、さらに、ステップ台の下方に向って延びている請求項1に記載の小型ジェット推進艇。
  3. 前記両側壁部の内部にそれぞれウォーターロック装置を設けるとともに、両ウォーターロック装置を前記ステップ台の下方に配置された接続管で接続した請求項1または2に記載の小型ジェット推進艇。
  4. 前記接続管を、船体の前後方向に並んで設けられた複数の管で構成した請求項3に記載の小型ジェット推進艇。
  5. 前記両ウォーターロック装置における前記接続管が接続された部分よりも下方の部分を、細管で接続した請求項3または4のうちのいずれか一つに記載の小型ジェット推進艇。
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