JP4281771B2 - トルクコンバータのステータ支持装置 - Google Patents

トルクコンバータのステータ支持装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4281771B2
JP4281771B2 JP2006242104A JP2006242104A JP4281771B2 JP 4281771 B2 JP4281771 B2 JP 4281771B2 JP 2006242104 A JP2006242104 A JP 2006242104A JP 2006242104 A JP2006242104 A JP 2006242104A JP 4281771 B2 JP4281771 B2 JP 4281771B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
race
bearing
oil passage
outer race
stator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006242104A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008064193A (ja
Inventor
徹 越智
博明 武内
賢亮 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2006242104A priority Critical patent/JP4281771B2/ja
Priority to US11/896,662 priority patent/US7762065B2/en
Priority to CN200710146022A priority patent/CN100575746C/zh
Publication of JP2008064193A publication Critical patent/JP2008064193A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4281771B2 publication Critical patent/JP4281771B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H41/00Rotary fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H41/24Details
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H41/00Rotary fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H41/24Details
    • F16H2041/246Details relating to one way clutch of the stator
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0221Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means
    • F16H2045/0226Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means comprising two or more vibration dampers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0273Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
    • F16H2045/0294Single disk type lock-up clutch, i.e. using a single disc engaged between friction members

Description

本発明は、車両に備えられるトルクコンバータに関し、特にトルクコンバータに備えられるステータの支持構造に関するものである。
車両の動力源と自動変速機との間の動力伝達経路に設けられ、その動力源により発生させられたトルクを増幅して上記自動変速機に伝達する流体伝動装置であるトルクコンバータが普及している。一般に、トルクコンバータは、エンジン等の駆動源によって回転駆動させられるポンプインペラと、そのポンプインペラにによって送り出された作動流体によって回転させられるタービンランナと、ポンプインペラとタービンランナとの間に介装されているステータと、を備えている。ここで、ステータは、タービンランナからポンプインペラに環流される作動流体の流れの方向をポンプインペラの回転方向と同じ方向に変化させることで、ポンプインペラの回転を助けるために設けられている。
このようなトルクコンバータをコンパクト化するために、例えば特許文献1では、ステータの内周に配設されてステータを回転可能に支持している一方向クラッチの側面にスラスト軸受が配設される構造において、そのスラスト軸受のベアリングレースを直接一方向クラッチのアウタレースに組付けることで、軸心方向の長さを短縮させている。
特開2004−132526号公報
ところで、特許文献1のトルクコンバータでは、アウタレースおよびベアリングレースの廻り止め用にステータから内側に突き出すキーが設けられており、アウタレースおよびベアリングレースには、上記キーと嵌合するためのキー溝が形成されている。ここで、ステータに設けられるキーは、比較的加工が面倒であり、また、アウタレース油路溝から供給される油は、上記キー溝を通る構造となっているため、アウタレースのキー溝を深くする必要があり、これに伴い比較的容易に実施できるアウタレースのブローチ加工によるキー溝形成が困難となり、アウタレースが高価になる問題があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、スラスト軸受のベアリングレースを直接アウタレースに組付ける形式のトルクコンバータにおいて、安価なステータ支持装置を提供することにある。
上記目的を達成するための、請求項1にかかる発明の要旨とするところは、(a)トルクコンバータのステータホイールの内周に配置される一方向クラッチのアウタレースと、非回転部材の外周に相対回転不能に接続された一方向クラッチのインナレースと、そのアウタレースとインナレースとの間に介装されているエンドベアリングと、そのアウタレースの側面に配置されたベアリングレースと、を有するトルクコンバータのステータ支持装置において、(b)前記ベアリングレースは、前記アウターレースに対して相対回転可能に支持されており、(c)前記ベアリングレースとステータホイールとの間には、間隙が形成され、(d)前記ベアリングレースの側面には、前記エンドベアリングに形成されている潤滑油孔と適宜連通するベアリング油路孔が周方向に複数個形成されており、前記ベアリング油路孔に供給された潤滑油は、前記ベアリング油路孔が前記アウタレースに周方向に複数個形成されているアウタレース油路溝と適宜連通することで、そのベアリングレースの外周部に複数個形成されているベアリング油路溝に供給され、(e)前記ステータホイールと前記ベアリングレースとの間に形成される前記間隙の軸心方向の長さは、前記アウターレース油路溝の溝深さと略等しく設定されることを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明の要旨とするところは、請求項1のトルクコンバータのステータ支持装置において、前記ステータホイールの内周部と前記アウタレースの外周部とは、圧入によって嵌め着けられており、前記アウタレースの外周部に形成されている段付部の側壁と、前記ステータホイールの内周面から径方向内側に向かって形成された突起部の側壁とが、互いに当接させられていることを特徴とする。
また、請求項3にかかる発明の要旨とするところは、請求項1または2のトルクコンバータの支持装置において、前記ベアリング油路孔の外周側は、周方向に孔幅が広く形成されていることを特徴とする。
請求項1にかかる発明のトルクコンバータのステータ支持装置によれば、ベアリングレースの廻り止めをしないため、ステータホイールにキーを設けるなどの複雑な加工を行うことがなく、製造コストを抑制することができる。また、ステータホイールとベアリングレースとの間に間隙が形成されていることで、相対回転可能なこれらの部材間での摺動摩耗を防止することができる。また、ベアリングレースが自由に回転しても、必ずエンドベアリングに形成されている潤滑油孔とベアリング油路孔が連通されると共に、アウタレースに形成されている油路溝とベアリングレース油路孔とが連通させられる。また、ベアリング油路溝が形成されていることで、油がそのベアリング油路溝を通って、トルクコンバータ内に供給される。このように、油路孔および油路溝が形成されることで、安定した油の供給が可能となる。
また、請求項2にかかる発明のトルクコンバータのステータ支持装置によれば、前記アウタレースの外周部に形成されている段付部の側壁と、前記ステータホイールの内周面から径方向内側に向かって形成された突起部の側壁とが、互いに当接させられているため、ステータホイールに軸心方向のスラスト荷重が負荷されると、その当接部を介してアウタレースに直接そのスラスト荷重が伝達され、ベアリングレースの外周部へのスラスト荷重の伝達が阻止される。これにより、ベアリングレースの外周部のスラスト力による変形が阻止される。
また、請求項3にかかる発明のトルクコンバータのステータ支持装置によれば、前記ベアリング油路孔の外周側は、周方向に孔幅が広く形成されているため、前記ベアリング油路孔とアウターレース油路溝とがどのような相対回転位置関係にあっても、ベアリング油路孔とアウターレース油路溝とを常時連通させることができる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例であるトルクコンバータ10の構成を説明する断面図である。トルクコンバータ10は、ポンプインペラ12、タービンランナ14、ロックアップクラッチ16、一方向クラッチ18、およびステータ20を備えて構成されている。
ポンプインペラ12は、例えば図示しないエンジンなどの出力が伝達されるクランク軸に連結されてそのクランク軸と同じ回転数で軸心まわりに回転させられるフロントケース12aおよびリアケース12b、並びに周方向に複数枚配設されている羽根車12cを備えており、エンジンの駆動によりそのフロントケース12aが回転させられると、ポンプインペラ12の羽根車12cがそのフロントケース12aと一体的に回転させられるようになっている。そして、ポンプインペラ12の羽根車12cの回転により、ポンプインペラ12内に充填されている作動油がポンプインペラ12内の羽根車12cに押されて回転させられ、それにより発生した遠心力で外周方向に追いやられる。この作動油は、ポンプインペラ12と向き合うように配設されているタービンランナ14の羽根車に衝突し、その衝撃力によってタービンランナ14の羽根車を回転させた後、タービンランナ14の羽根車のカーブに沿って流れ、ステータ20を通ってポンプインペラ12に戻りトルクコンバータ10内を循環する。
また、ポンプインペラ12が回転を始めた状態等、そのポンプインペラ12とタービンランナ14との間の相対回転速度差が比較的大きい場合には、タービンランナ14から流出する作動油の流れはポンプインペラ12の回転を妨げる方向に流れるが、ポンプインペラ12とタービンランナ14との間に、非回転部材である筒状の固定軸26にスプライン嵌合された一方向クラッチ18を介してステータ20が設けられていることで、ステータ20の羽根車20aによって作動油の流れがポンプインペラ12の流れを助ける方向に変換させられる。一方、タービンランナ14の回転数が上がり、ポンプインペラ12とタービンランナ14との間の相対回転速度差が減少すると、逆にステータ20の羽根車20aが流れを妨げるように働くが、一方向クラッチ18によってステータ20が回転させられることで、そのような流れの妨げが防止される。タービンランナ14は、出力軸に相当する図示しない自動変速機の入力軸28にスプライン嵌合されているタービンハブ30にリベット32によって連結されているため、タービンランナ14が回転させられると、その回転はタービンハブ30を介して入力軸28から図示しない自動変速機に伝達される。
図2は、図1のステータ20を一方向クラッチ18を介して支持するステータ支持装置34を説明するための要部断面図である。ステータ20は、周方向に複数枚配設されている羽根車20aと、その羽根車20aの内周側に接続されて一体回転させられるステータホイール20bとを備えており、ステータホイール20bの内周側には、一方向クラッチ18が配設されている。一方向クラッチ18は、ステータホイール20bの内周に嵌め入れられた状態で配置されるアウタレース36、非回転軸である固定軸26の外周側に相対回転不能に嵌合状態で接続されているインナレース38、アウタレース36とインナレース38との間に保持器39によって予め定められた周方向の一定間隔の位置に保持される複数個のスプラグ40、およびアウタレース36とインナレース38との間にそのスプラグ40の両端を覆うように介装されている一対の環状のエンドベアリング42を備えている。また、タービンハブ30とアウタレース36との間隙には、フロントスラストベアリング46が介装されており、同様に、リアケース12bとアウタレース36との間の間隙には、リヤスラストベアリング48が介装されており、アウタレース36は、フロントおよびリヤスラストベアリング46、48を介してタービンハブ30およびリアケース12bによって軸心方向に支持されている。本実施例のステータ支持装置34は、主にこれらの部材によって構成される。
フロントスラストベアリング46は、周方向に所定の間隔を隔て且つ径方向に沿った姿勢で配設される複数個の長手状の転動体50とそれらの複数個の転動体50を挟むように配設されている円板状の一対の板状の第1フロントレース52および第2フロントレース54を含むものであり、転動体50とタービンハブ30との間に第1フロントレース52が、転動体50とアウタレース36との間に第2フロントレース54がそれぞれ相対回転可能に介装されている。
リヤスラストベアリング48は、周方向に所定の間隔を隔て且つ径方向に沿った姿勢で配設される複数個の長手状の転動体56とそれらの複数個の転動体56を挟むように配設されている円板状の一対の板状の第1リヤレース58および第2リヤレース60を含むものであり、転動体56とリアケース12bとの間に第1リヤレース58が、転動体56とアウタレース36との間に第2リヤレース60がそれぞれ相対回転可能に介装されている。このアウタレース36の第2リヤレース60と密接する面には、後述する径方向に貫通するアウタレース油路溝67が周方向に複数個形成されている。なお、本実施例の第2リヤレース60が、本発明のベアリングレースに対応している。
インナレース38の内周部は、非回転部材である固定軸26の端部にスプライン嵌合されており、常時回転停止させられている。アウタレース36の外周面62にはセレーションが形成されており、アウタレース36は、公知技術であるセレーション圧入によってステータホイール20b内に嵌め着けられることで、一体的に回転させられる。また、アウタレース36の外周部には、段付部64が形成されていると共に、ステータホイール20bの内周面には、内周面から径方向内側に向かって突き出す環状のストッパ66が形成されている。ここで、アウタレース38とステータホイール20bとがセレーション圧入される際には、段付部64の側壁とストッパ66の側壁とが、互いに当接させられるまで圧入される。なお、本実施例のセレーション圧入が、本発明の圧入に対応しており、ストッパ66が、本発明の突起部に対応している。
ここで、トルクコンバータ10内の作動油によって、ステータホイール20bにリアケース12b側に働く軸心方向のスラスト荷重がかけられると、そのスラスト荷重は、ステータホイール20bのストッパ66からアウタレース36の段付部64を介してアウタレース36に伝達される。アウタレース36に伝達されたスラスト荷重は、リヤスラストベアリング48によって支持される。これにより、このスラスト荷重は、第2リヤレース60の外周部からリヤスラストベアリング48に伝達されることはなく、第2リヤレース60の外周部の変形が阻止される。
フロントスラストベアリング46の第2フロントレース54は、インナレース38の側壁、エンドベアリング42の側壁、およびアウタレース36の側壁に沿って密着状態でアウタレース36に嵌合されることにより周方向に回転可能に支持されている。また、第2フロントレース54の外周縁がステータホイール20bの内周面に嵌め着けられているスナップリング68に当接されており、第2フロントレース54とステータホイール20bとの軸心方向の相対移動が阻止されている。また、リヤスラストベアリング48の第2リヤレース60も同様に、インナレース38の側壁、エンドベアリング42の側壁、およびアウタレース36の側壁に沿って密着状態でステータホイール20bの内側に嵌め入れられることにより周方向に回転可能に支持されており、第2リヤレース60の外周縁がステータホイール20bの内周面に嵌め着けられているスナップリング70に当接されることで、第2リヤレース60とステータホイール20bとの軸心方向の相対移動が阻止されている。第2フロントレース54には、エンドベアリング42に貫通して形成されている潤滑油孔73と適宜連通するベアリング油路孔71が周方向に複数個形成されている。また、第2リヤレース60には、エンドベアリング42に形成されている潤滑油孔73と適宜連通するベアリング油路孔72が周方向に複数個形成されている。さらに第2リヤレース60の外周部には、周方向に複数個の切欠状のベアリング油路溝74が形成されている。
ここで、第2リヤレース60の外周部とステータホイール20bの内周部との間には、軸心方向の間隙75が形成されている。間隙75は、ステータホイール20bのストッパ66とアウタレース36の段付部64とが当接するまで圧入され、第2リヤレース60とアウタレース36とが密着状態となった際に、ステータホイール20bと第2リヤレース60との間が、アウタレース36のアウタレース油路溝67の溝深さと略等しい長さとなるように設定されている。この間隙75によって、第2リヤレース60とステータホイール20bとの摺接が阻止されていると共に、油路が形成されている。ステータホイール20bは、アルミニウム部材によって構成されているため、第2リヤレース60との摺接が阻止されていることで、アルミ摩耗によるステータホイール20bの耐久性低下が阻止されている。なお、アウタレース36は、耐摩耗性に優れる軸受鋼などの鋼材で構成されているため、アウタレース36と第2リヤレース60との間を摺接させることで、互いの部材による摺動摩耗を最小限に抑制させている。
また、第2フロントレース54の外周部とステータホイール20bの内周部との間には、間隙77が形成されている。間隙77は、ステータホイール20bのストッパ66とアウタレース36の段付部64とが当接するまで圧入され、第2フロントレース54の外周縁がスナップリング68に当接させられた状態で形成されるように設定されている。この間隙77によって、第2フロントレース54とステータホイール20bとの摺接が阻止されている。ステータホイール20bは、アルミニウム部材によって構成されているため、第2フロントレース54との摺接が阻止されていることで、アルミ摩耗によるステータホイール20bの耐久性低下が阻止されている。なお、アウタレース36は、耐摩耗性に優れる軸受鋼などの鋼材で構成されているため、アウタレース36と第2フロントレース54との間を摺接させることで、互いの部材による摺動摩耗を最小限に抑制させている。
図3は、図2の第2リヤレース60の形状を説明するための正面図である。なお、図3は、図2において第2リヤレース60を矢印A方向からみた矢視図に対応している。第2リヤレース60は、例えば耐摩耗性に優れる軸受鋼などから構成されており、円板状の形状を有している。第2リヤレース60には、周方向にT字状のベアリング油路孔72が等角度間隔で複数個(本実施例では12個)形成されている。さらに、外周部には、円弧状に切欠かれたベアリング油路溝74が等角度間隔で複数個(本実施例では12個)形成されている。なお、ベアリング油路孔72には、エンドベアリング42に形成されている潤滑油孔73から油が供給される。
図4は、ステータホイール20b、第2リヤレース60、アウタレース36、およびスナップリング70の位置関係を示す配置図であり、図2において矢印A方向から見たA矢視図に対応している。図4において、一点鎖線で示す第2リヤレース60にT字状に形成されているベアリング油路孔72の内周端が、エンドベアリング42に形成されている潤滑油孔73とそれらの相対回転位置に拘わらず少なくとも2箇所(図4において、上端側と下端側に位置するベアリング油路孔72)において連通されている。なお、潤滑油孔73は、実線および破線で示すように、周方向に複数個(本実施例では10個)形成されている。また、破線で示すアウタレース36には、径方向に貫通するアウタレース油路溝67が周方向に複数個(本実施例では等角度間隔に4個)形成されており、それぞれ第2リヤレース60のベアリング油路孔72の外周部と連通させられている。
第2リヤレース60とエンドベアリング42とは、それぞれ相対回転可能となっているため、第2リヤレース60のベアリング油路孔72の孔位置とエンドベアリング42の潤滑油孔73の孔位置とは、互いの相対回転によって随時周方向に相対移動する。しかし、本実施例では、ベアリング油路孔72と潤滑油孔73とが、それぞれ周方向に複数個形成されているため、第2リヤレース60およびエンドベアリング42がどのような位相関係にあっても、ベアリング油路孔72と潤滑油孔73の少なくとも2箇所は、常時連通させられるように設定されている。同様に、第2リヤレース60とアウタレース36とは、それぞれ相対回転可能となっているため、第2リヤレース60のベアリング油路孔72の孔位置とアウタレース36のアウタレース油路溝67の溝位置とは、互いの相対回転によって随時周方向に相対移動する。しかし、本実施例では、ベアリング油路孔72とアウタレース油路溝67とは、それぞれ周方向に複数個形成され、さらに、ベアリング油路孔72の外周側は周方向に孔幅が広く形成されているため、ベアリング油路孔72およびアウタレース油路溝67がどのような位相関係にあっても、ベアリング油路孔72とアウタレース油路溝67とは、常時連通させられるように設定されている。
ここで、例えばトルクコンバータ10のロックアップクラッチ16を係合させる際には、入力軸28と固定軸26との間に形成されている間隙から油が供給される。この油は、第2フロントレース54のベアリング油路孔71を通ってエンドベアリング42の潤滑油孔73から一方向クラッチ18内部を潤滑する。また、油は第2リヤレース60側に位置するエンドベアリング42の潤滑油孔73から第2リヤレース60のベアリング油路孔72に供給される。さらに、ベアリング油路孔72は、アウタレース36のアウタレース油路溝67に連通するために、油はこのアウタレース油路溝67を通って第2リヤレース60のベアリング油路溝74まで到達する。また、ベアリング油路溝74に到達した油は、この溝を通り抜けてトルクコンバータ10内に供給される。
上述のように、本実施例のトルクコンバータのステータ支持装置34によれば、第2リヤレース60の廻り止めをしないため、ステータホイール20bにキーを設けるなどの複雑な加工を行うことがなく、製造コストを抑制することができる。また、ステータホイール20bの内周部と第2リヤレース60の外周部との間に間隙75が形成されていることで、これらの部材間での摺動摩耗を防止することができる。
また、本実施例のトルクコンバータのステータ支持装置34によれば、アウタレース36の外周部に形成されている段付部64の側壁と、ステータホイール20bの内周面から径方向内側に向かって形成されたストッパ66の側壁とが、互いに当接させられているため、ステータホイール20bに軸心方向のスラスト荷重が負荷されると、その当接部を介してアウタレース36に直接そのスラスト荷重が伝達され、第2リヤレース60の外周部へのスラスト荷重の伝達が阻止される。これにより、第2リヤレース60の外周部の変形が阻止される。
また、本実施例のトルクコンバータのステータ支持装置34によれば、第2リヤレース60の側面にはベアリング油路孔72が複数個形成されていると共に、外周部にはベアリング油路溝74が複数個形成されているため、第2リヤレース60が自由に回転しても、必ずエンドベアリング42に形成されている潤滑油孔73とベアリング油路孔72が連通されると共に、アウタレース36に形成されているアウタレース油路溝67とベアリングレース油路孔72とが連通され、安定した油の供給が可能となる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例のベアリング油路孔72は、第2リヤレース60にT字状に12個形成されているが、これら孔の形および個数は限定されるものではなく、矛盾のない範囲で自由に変更することができる。すなわち、潤滑油孔73とアウタレース油路溝67とが、効率よくベアリング油路孔72と連通する範囲において、自由に変更することができる。同様に、前述の実施例のアウタレース油路溝67、潤滑油孔73、ベアリング油路溝74の形状および個数においても、これらの油孔および油溝が効率よく連通される範囲において自由に変更することができる。
また、前述の実施例では、ステータホイール20bとアウタレース36とは、セレーション圧入によって相互に一体化されていたが、本発明はセレーション圧入に限定されず、通常の圧入や溶接などによりステータホイール20bとアウタレース36とが一体化される範囲において、自由に変更することができる。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
本発明の一実施例であるトルクコンバータの構成を説明する断面図である。 図1のステータを支持するステータ支持装置を説明するための要部断面図である。 図2のリヤレースの形状を説明するための部品図である。 ステータ、リヤレース、アウタレース、およびスナップリングの位置関係を示す配置図であり、図2において、矢印A方向から見た矢視図に対応している。
符号の説明
10:トルクコンバータ 18:一方向クラッチ 20b:ステータホイール 34:ステータ支持装置 36:アウタレース 38:インナレース 60:リヤレース(ベアリングレース) 64:段付部 66:ストッパ(突起部)67:アウタレース油路溝 72:ベアリング油路孔 73:潤滑油孔 74:ベアリング油路溝 75、77:間隙

Claims (3)

  1. トルクコンバータのステータホイールの内周に配置されている一方向クラッチのアウタレースと、非回転部材の外周に相対回転不能に接続されている一方向クラッチのインナレースと、該アウタレースとインナレースとの間に介装されているエンドベアリングと、該アウタレースの側面に配置されたベアリングレースと、を有するトルクコンバータのステータ支持装置であって、
    前記ベアリングレースは、前記アウターレースに対して相対回転可能に支持されており、
    前記ベアリングレースとステータホイールとの間には、間隙が形成され
    前記ベアリングレースの側面には、前記エンドベアリングに形成されている潤滑油孔と適宜連通するベアリング油路孔が周方向に複数個形成されており、前記ベアリング油路孔に供給された潤滑油は、前記ベアリング油路孔が前記アウタレースに周方向に複数個形成されているアウタレース油路溝と適宜連通することで、該ベアリングレースの外周部に複数個形成されているベアリング油路溝に供給され、
    前記ステータホイールと前記ベアリングレースとの間に形成される前記間隙の軸心方向の長さは、前記アウターレース油路溝の溝深さと略等しく設定されることを特徴とするトルクコンバータのステータ支持装置。
  2. 前記ステータホイールの内周部と前記アウタレースの外周部とは、圧入によって嵌め着けられており、
    前記アウタレースの外周部に形成されている段付部の側壁と、前記ステータホイールの内周面から径方向内側に向かって形成された突起部の側壁とが、互いに当接させられていることを特徴とする請求項1のトルクコンバータのステータ支持装置。
  3. 前記ベアリング油路孔の外周側は、周方向に孔幅が広く形成されていることを特徴とする請求項1または2のトルクコンバータのステータ支持装置。
JP2006242104A 2006-09-06 2006-09-06 トルクコンバータのステータ支持装置 Active JP4281771B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006242104A JP4281771B2 (ja) 2006-09-06 2006-09-06 トルクコンバータのステータ支持装置
US11/896,662 US7762065B2 (en) 2006-09-06 2007-09-05 Stator support structure for a torque converter
CN200710146022A CN100575746C (zh) 2006-09-06 2007-09-05 用于变矩器的定子支撑装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006242104A JP4281771B2 (ja) 2006-09-06 2006-09-06 トルクコンバータのステータ支持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008064193A JP2008064193A (ja) 2008-03-21
JP4281771B2 true JP4281771B2 (ja) 2009-06-17

Family

ID=39192087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006242104A Active JP4281771B2 (ja) 2006-09-06 2006-09-06 トルクコンバータのステータ支持装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7762065B2 (ja)
JP (1) JP4281771B2 (ja)
CN (1) CN100575746C (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112010004331B4 (de) 2009-11-09 2022-08-18 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Hydrodynamischer Drehmomentwandler mit einem Drehschwingungsdämpfer
JP5684515B2 (ja) * 2010-08-20 2015-03-11 株式会社エクセディ トルクコンバータ
JP5331768B2 (ja) 2010-09-13 2013-10-30 日産自動車株式会社 トルクコンバータ
US8813484B2 (en) * 2011-01-20 2014-08-26 Gm Global Technology Operations, Llc Starting device having a throttle plate
WO2012144010A1 (ja) * 2011-04-18 2012-10-26 トヨタ自動車株式会社 車両用トルクコンバータ
JP6245929B2 (ja) * 2013-10-15 2017-12-13 日本精工株式会社 トルクコンバータ
JP6663759B2 (ja) * 2016-03-18 2020-03-13 株式会社エクセディ ホイールステータ組立体
US20210254694A1 (en) * 2018-06-13 2021-08-19 Exedy Globalparts Corporation Hydrodynamic launch device with anti-expansion feature
US10895310B2 (en) * 2018-08-23 2021-01-19 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Side plate to stator attachment for torque converter
KR20200082914A (ko) * 2018-12-31 2020-07-08 주식회사 카펙발레오 리테이너 베어링을 포함하는, 차량용 토크 컨버터
US11725718B1 (en) * 2022-08-09 2023-08-15 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Torque converter with turbine post
US11927255B1 (en) * 2023-02-16 2024-03-12 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Torque converter blade assembly

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5125487A (en) * 1990-08-31 1992-06-30 Ina Bearing Company, Inc. Method and apparatus for providing torque converter having improved stator/clutch assembly
JP3939840B2 (ja) * 1997-11-18 2007-07-04 ジヤトコ株式会社 トルクコンバータ
JP2003083339A (ja) 2001-09-07 2003-03-19 Ntn Corp スラスト軸受
JP4021244B2 (ja) 2002-05-23 2007-12-12 株式会社ユタカ技研 トルクコンバータ
JP4188143B2 (ja) * 2002-06-03 2008-11-26 株式会社ユタカ技研 一方向クラッチ
JP2004011838A (ja) * 2002-06-10 2004-01-15 Nsk Warner Kk ワンウェイクラッチを備えたステータ
JP3659243B2 (ja) * 2002-10-15 2005-06-15 トヨタ自動車株式会社 ステータの支持装置およびそれを含むトルクコンバータ
JP2006170345A (ja) 2004-12-16 2006-06-29 Toyota Motor Corp トルクコンバータ
JP4983020B2 (ja) 2005-12-28 2012-07-25 トヨタ自動車株式会社 車両用トルクコンバータのステータ支持装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7762065B2 (en) 2010-07-27
CN101140027A (zh) 2008-03-12
JP2008064193A (ja) 2008-03-21
US20080185257A1 (en) 2008-08-07
CN100575746C (zh) 2009-12-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4281771B2 (ja) トルクコンバータのステータ支持装置
US7036306B2 (en) One-way clutch
US6988831B2 (en) Bearing structure
JP3939840B2 (ja) トルクコンバータ
KR102635371B1 (ko) 휠 스테이터 조립체
US6619036B2 (en) Stator support structure for torque converter
JP4438192B2 (ja) ワンウェイクラッチ支持構造
JP6245929B2 (ja) トルクコンバータ
US5881556A (en) Stator and stator support structure for torque convertor
US20070220875A1 (en) Stator unit for a torque converter
JP5733390B2 (ja) 車両用トルクコンバータ
JP4537752B2 (ja) トルクコンバータ
JP2007100861A (ja) 動力伝達装置
JP4935360B2 (ja) 動力伝達装置
JP2005214312A (ja) スラストころ軸受付一方向クラッチ組立体
JP2012154415A (ja) トルクコンバータのステータ支持構造
JP2009299862A (ja) 一方向クラッチ、及びその一方向クラッチを組み込んだトルクコンバータ用ステータユニット
JP4599994B2 (ja) 車両用動力伝達装置の遊星歯車装置
JP2009299860A (ja) トルクコンバータ用ステータユニット
JP2007046645A (ja) スラストころ軸受およびトルクコンバータ
US20150063999A1 (en) Press fit keyed outer race in stator
KR100553823B1 (ko) 차량 변속기용 초박형 토크 컨버터
JP4980981B2 (ja) トルクコンバータにおけるステータ支持装置
JP2014043921A (ja) 一方向クラッチ
JP2019023501A (ja) 軸受装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080715

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080902

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081111

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090224

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090309

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120327

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120327

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130327

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130327

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140327

Year of fee payment: 5