JP4281365B2 - 高周波信号受信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高周波信号受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の高周波信号受信装置は、図11に示すようなものであった。即ち、テレビ信号が入力される入力端子1と、この入力端子1が接続されたアンテナ同調回路2と、このアンテナ同調回路2の出力が一方の入力に供給されるとともに、他方の入力には局部発振器3の出力が接続された混合器4と、この混合器4の出力に接続された中間周波数の同調回路5と、この同調回路5の出力が接続された中間周波数増幅器6と、この中間周波数増幅器6の出力が接続された出力端子7とで構成されていた。
【0003】
ここで、同調回路5は図12に示すように、インダクタ8とコンデンサ9の並列回路で構成されていた。この図12では、不平衡回路に接続する場合の回路例を示している。
【0004】
以上のように構成された高周波信号受信装置について、以下にその動作を北米でのテレビ放送を例として説明する。入力端子1に入力された略50MHzから800MHzのテレビ信号はアンテナ同調回路2で選局される。次に、混合器4で局部発振器3の出力と混合されて、略43.5MHzの中間周波数に変換される。そして、この信号は帯域幅4.5MHzで中心周波数43.5MHzの同調回路5で妨害周波数を除去し、中間周波数増幅器6で増幅して出力端子7から出力されていた。
【0005】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−165276号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのような従来の高周波信号受信装置の同調回路は、インダクタ8とコンデンサ9の並列接続回路で構成されていたため、特に隣接チャンネルが存在すると、入力端子1側における下側の隣接チャンネルの音声信号や、上側の隣接チャンネルの映像信号が妨害信号となって通過してしまう。そのため、画像品質が劣化するという問題があった。
【0008】
そこで本発明は、この問題を解決したもので、同調周波数に隣接する妨害信号を除去する同調回路を提供することを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明の高周波信号受信装置は、混合器の平衡出力である平衡線間に同調回路を設け、前記同調回路は、前記平衡線間に接続される同調部と、前記平衡線間に接続されるトラップ部から構成され、前記同調部は第1のコンデンサと第1のインダクタからなる第1の並列接続体からなり、前記トラップ部は、第2のコンデンサと第2のインダクタにより並列接続された第2の並列接続体と、この第2の並列接続体に対して直列接続される第3のコンデンサからなり、前記トラップ部の同調周波数を前記同調部の同調周波数に略等しくし、前記第2のコンデンサの値は前記第1のコンデンサの値より大きくし、前記第1のインダクタと第2のインダクタとを直角に配置する。
【0010】
これにより、所期の目的を達成することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、高周波信号が入力される入力端子と、この入力端子に入力された信号が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には局部発振器の出力が接続される混合器と、この混合器の平衡出力が接続される平衡型の中間周波増幅器を備え、前記混合器の平衡出力である平衡線間に同調回路を設け、前記同調回路は、前記平衡線間に接続される同調部と、前記平衡線間に接続されるトラップ部から構成され、前記同調部は第1のコンデンサと第1のインダクタからなる第1の並列接続体からなり、前記トラップ部は、第2のコンデンサと第2のインダクタにより並列接続された第2の並列接続体と、この第2の並列接続体に対して直列接続される第3のコンデンサからなり、前記トラップ部の同調周波数を前記同調部の同調周波数に略等しくし、前記第2のコンデンサの値は前記第1のコンデンサの値より大きくし、前記第1のインダクタと第2のインダクタとを直角に配置する。
【0012】
このように、第2の並列接続体の同調周波数を同調部の同調周波数に略等しくし、第2のコンデンサの値は第1のコンデンサの値より大きく設定する。
【0013】
これにより、第2のインダクタンスの値を第1のインダクタンスの値より小さくでき、第2のインダクタンスの巻線部による抵抗分を減らしてQを高く設定できる。
【0014】
従って、同調周波数の近傍の妨害信号を除去するトラップ部の減衰特性を急峻にできるので、例えば隣接信号による妨害の影響を小さくできる。
【0015】
さらに、並列接続体を形成する第2のインダクタと、同調部を形成する第1のインダクタとを直角に配置しているので、同調部とトラップ部との間の干渉を小さくすることができる。
【0016】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0017】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における高周波信号受信装置のブロック図である。実施の形態1における高周波信号受信装置は、テレビ信号(高周波信号の一例として用いた)が入力される入力端子11と、この入力端子11が接続されたアンテナ同調回路12と、このアンテナ同調回路12の出力が一方の入力に供給されるとともに、他方の入力には局部発振器13の出力が接続された混合器14と、この混合器14の出力に接続された中間周波数の同調回路30と、この同調回路30の出力が接続された中間周波数増幅器17と、この中間周波数増幅器17の出力が接続された出力端子18とで構成されている。
【0018】
ここで、同調回路30について詳細に説明する。同調回路30は、同調部15と、この同調部15に並列接続されたトラップ部16とから成る。同調部15は、550nHのインダクタ21と、22pFのコンデンサ22を並列に接続して、略43.5MHzの同調回路を形成している。なお、インダクタ21は空芯コイルを用いており、そのインダクタンスの値は調整可能と成っている。
【0019】
また、トラップ部16は、263nHのインダクタ23と、47pFのコンデンサ24を並列に接続して並列接続体19を形成するとともに、この並列接続体19と直列に2pFのコンデンサ25(リアクタンス素子の一例として用いた)を接続して形成している。このインダクタ23も空芯コイルを用いており、そのインダクタンスの値は調整可能と成っている。
【0020】
ここで、トラップ部16を構成するコンデンサ24の値は、同調部15を構成するコンデンサ22より大きくする(本実施の形態では、略2倍)ことにより、またこれによりインダクタンス23の値は略半分となり巻線部による抵抗分を減らすことによりQを高く設定でき、トラップ部16の減衰特性を急峻にしている。
【0021】
また、トラップ部16のリアクタンス素子としてコンデンサ25を用いているが、これはインダクタ23とコンデンサ24とで構成される並列接続体19のリアクタンスをインダクタンス性の領域での周波数に共振させているためであり、これを前記並列接続体19のリアクタンスをキャパシタンス性の周波数領域で共振させれば、リアクタンス素子としてインダクタを用いることができる。
【0022】
同調部15を形成するインダクタ21と、トラップ部16を形成するインダクタ23とは直角に配置されている。これは、同調部15とトラップ部16間の干渉を小さくするためである。
【0023】
26はICチップであり、このICチップ26には、平衡型の局部発振器13と、平衡型の混合器14と、平衡型の中間周波数増幅器17が集積されている。なお、ICチップ26への入力端子27と出力端子18とは対角線上に配置されている。また、混合器14の平衡出力は隣接した端子28、29に導出されている。
【0024】
ここで、混合器14と中間周波数増幅器17とは平衡型のものを用いているので、同調部15とトラップ部16とは、この平衡線間に挿入される。これがもし、不平衡型のものを用いれば、同調部15とトラップ部16は信号線とグランドとの間に挿入される。
【0025】
以上のように構成された高周波信号受信装置について、以下にその動作を説明する。入力端子11に入力された略50MHzから800MHzのテレビ信号はアンテナ同調回路12で選局される。次に、混合器14で局部発振器13の出力と混合されて、略43.5MHzの中間周波数に変換される。そして、この信号は帯域幅4.5MHzで中心周波数43.5MHzの同調回路30で妨害周波数を除去し、中間周波数増幅器17で増幅した後出力端子18から出力される。
【0026】
次に、図2を用いて、トラップ部16の動作について説明する。図2において、縦軸31はリアクタンス(単位はkオーム)であり、横軸32は周波数(単位はMHz)である。図2(a)はインダクタ23とコンデンサ24の並列接続体19で形成される同調部の特性33a、33bである。34は反共振周波数であり、トラップ部16の同調周波数となる。図2(b)は、コンデンサ25の特性35である。
【0027】
図2(c)は、その合成特性36a、36bである。図2(c)において、34は反共振周波数であり、37はリアクタンスがゼロとなる共振周波数である。この共振周波数37は、図2(a)における特性33bの周波数38におけるリアクタンスと、図2(b)における特性35の周波数38におけるリアクタンスとが等しい周波数であり、トラップ周波数を形成する。ここで、トラップ部16のQは、共振周波数37と反共振周波数34が近いほど高くすることができる。従って、コンデンサ25の容量を小さくする程、Qを高くすることができる。
【0028】
次に、同調回路30の通過特性について説明する。図3において、40は同調部15の通過特性である。そして、その中心周波数41は43.5MHzであり、帯域幅42は4.5MHzである。
【0029】
43は、トラップ部16の第1の特性であり、トラップ周波数(図2における共振周波数37)44が中心周波数41より下側に設けられた場合である。また、45は反共振周波数(図2における反共振周波数34)である。この場合、同調部15の中心周波数41に反共振周波数45を略合わせることにより、帯域幅42以内での通過特性を変化させることなく、かつ帯域幅42以外での選択特性への反共振周波数45による劣化を防止できる。
【0030】
また、並列接続体19のコンデンサ24の値を同調部15のコンデンサ22の値より大きく(本実施の形態では、略2倍)するとともに、これによりインダクタンス23の値が略半分となるので巻線部による抵抗分を減らすことによりQを高く設定でき、トラップ部16の減衰特性を急峻にしている。
【0031】
なお、リアクタンス素子であるコンデンサ25の値は、同調部15の同調周波数において、そのインピーダンスを0.3kオームから3kオームの範囲にすることが望ましい。これは同調部15とトラップ部16を直接に並列接続した場合において、お互いの独立性を確保する上で重要である。
【0032】
46は、トラップ部16の第2の特性であり、トラップ周波数(図2における共振周波数37)47が中心周波数41より上側に設ける場合である。また、48は反共振周波数(図2における反共振周波数34)である。
【0033】
この場合、反共振周波数48は、同調部15の帯域幅42より上側にあり、同調部15の通過特性を一見悪化させるように見える。しかし、リアクタンス素子であるコンデンサ25の値を2pF(インピーダンス1.8kオーム)とすることにより、帯域幅42の上側における減衰を十分に確保しつつ、しかも同調部15とトラップ部16のお互いの独立性を確保している。
【0034】
49は、同調部15とトラップ部16とが合成された同調回路30の通過特性である。この通過特性49は同調部15と第1の波形43とで第1のトラップ周波数44を形成することができる。また、同調部15と第2の波形46とで上側トラップ周波数47を形成することもできる。即ち、下側にトラップが必要な場合には、同調部15と第1の特性43を形成するトラップ部16aとの並列回路を用い、上側にトラップが必要な場合には、同調部15と第2の特性46を形成するトラップ部16bとの並列回路を用いる。
【0035】
なお、上側と下側に夫々トラップが必要な場合には、トラップ部16aとトラップ部16bとを共に用いる。なお、この場合は、同調部15、トラップ部16a、トラップ部16bを夫々バッファを介して接続することが望ましい。このようにトラップ部16を適宜用いることにより、隣接妨害信号を除去することができる。
【0036】
本実施の形態においては、中心周波数41は43.5MHz、帯域幅42は4.5MHz、下側トラップ周波数44は、39.75MHz、上側トラップ周波数47は47.25MHzに設定している。このように設定することにより、隣接チャンネルの音声信号、或いは映像信号を減衰させることができる。なお、下側のトラップ周波数44と上側のトラップ周波数47が隣接するチャンネルの音声信号か映像信号かは、希望周波数に対して局部発振器の周波数が高いか低いかによって異なる。例えば、希望周波数に対して局部発振器の周波数が高い場合には、入力端子11に入力された信号である高い周波数は、中間周波数では低い周波数となる。
【0037】
(実施の形態2)
図4は、実施の形態2における高周波信号受信装置のブロック図である。実施の形態2において、実施の形態1と同じものは同符号を付して説明を簡略化している。実施の形態2においては、実施の形態1におけるトラップ部16を形成するコンデンサ25の代わりに、2pFのコンデンサ50をICチップ51内に形成している。即ち、インダクタ23とコンデンサ24との並列接続体と、コンデンサ50との直列接続でトラップ部52を形成している。電気的な働きとしてはトラップ部16と同様である。
【0038】
トラップ部52を形成するコンデンサ50がICチップ51内に設けられているので、部品点数が減少し小型化と低価格化を図ることができる。
【0039】
(実施の形態3)
図5は、実施の形態3における高周波信号受信装置のトラップ部の回路図である。実施の形態3においても実施の形態1と同じものは同符号を付して説明を簡略化している。実施の形態3においては、実施の形態1におけるトラップ部16を形成するコンデンサ25の代わりに、6μHのインダクタ55を用いてトラップ部56としている。即ち、インダクタ23とコンデンサ24との並列接続体57と、インダクタ55との直列接続でトラップ部56を形成している。
【0040】
次に、図6を用いて、このトラップ部56の動作について説明する。図6において、縦軸61はリアクタンス(単位はkオーム)であり、横軸62は周波数(単位はMHz)である。図6(a)はインダクタ23とコンデンサ24の並列接続体57で形成される同調部の特性63a、63bである。64は反共振周波数であり、トラップ部56の同調周波数となる。図6(b)は、コンデンサ55の特性65である。
【0041】
図6(c)は、その合成特性66a、66bである。図6(c)において、64は反共振周波数であり、67はリアクタンスがゼロとなる共振周波数である。この共振周波数67は、図6(a)における特性63bの周波数68におけるリアクタンスと、図6(b)における特性65の周波数68におけるリアクタンスとが等しい周波数であり、トラップ周波数を形成する。ここで、トラップ部56のQは、共振周波数67と反共振周波数64が近いほど高くすることができる。従って、インダクタ55の値を大きくするほど、Qを高くすることができる。
【0042】
次に、同調部15とトラップ部52で形成される同調回路60の通過特性との関係について説明する。図7において、40は、図3で説明した同調部15の通過特性である。そして、その中心周波数41は43.5MHzであり、帯域幅42は4.5MHzである。
【0043】
73は、トラップ部56の第1の特性であり、トラップ周波数(図6における共振周波数67)74が中心周波数41より上側に設ける場合である。また、75は反共振周波数(図6における反共振周波数64)である。この場合、反共振周波数75を、同調部15の中心周波数41に略合わせることにより、帯域幅42以内での通過特性を変化させることなく、かつ帯域幅42以外での選択特性への反共振周波数75による劣化を防止できる。
【0044】
また、並列接続体57のコンデンサ24の値を同調部15のコンデンサの値より大きくする(本実施の形態では、略2倍)ことにより、またこれによりインダクタンス23の値は略半分となり巻線部による抵抗分を減らすことによりQを大きくしてトラップの減衰特性を急峻にしている。
【0045】
なお、リアクタンス素子であるインダクタ55の値は、同調部15の同調周波数において、そのインピーダンスを0.3kオームから3kオームの範囲にすることが望ましい。これは同調部15とトラップ部56を直接に並列接続した場合において、お互いの独立性を確保する上で重要である。
【0046】
76は、トラップ部56の第2の特性であり、トラップ周波数(図6における共振周波数67)77が中心周波数41より下側に設ける場合である。また、78は反共振周波数(図6における反共振周波数64)である。
【0047】
この場合、反共振周波数78は、同調部15の帯域幅42より下側にあり、同調部15の通過特性を一見悪化させるように見える。しかし、リアクタンス素子であるインダクタ55の値を6μH(インピーダンス1.8kオーム)とすることにより、帯域幅42の下側における減衰を十分に確保しつつ、しかも同調部15とトラップ部56のお互いの独立性を確保することができる。
【0048】
79は、同調部15とトラップ部56とが合成された同調回路60の通過特性である。この通過特性79は同調部15と第1の波形73とで第1のトラップ周波数74を形成することができる。また、同調部15と第2の波形76とで下側トラップ周波数77を形成することもできる。即ち、上側にトラップが必要な場合には、同調部15と第1の特性73を形成するトラップ部56aとの並列回路を用いる。下側にトラップが必要な場合には、同調部15と第2の特性76を形成するトラップ部56bとの並列回路を用いる。
【0049】
なお、上側と下側に夫々トラップが必要な場合には、トラップ部56aとトラップ部56bとを共に用いる。なお、この場合は、同調部15、トラップ部56a、トラップ部56bを夫々バッファを介して接続することが望ましい。このようにトラップ部56を適宜用いることにより、隣接妨害信号を除去することができる。
【0050】
本実施の形態においても実施の形態1と同様、中心周波数41は43.5MHz、帯域幅42は4.5MHz、下側トラップ周波数77は、39.75MHz、上側トラップ周波数74は47.25MHzに設定している。このように設定することにより、隣接チャンネルの音声信号、或いは映像信号を減衰させることができる。なお、下側のトラップ周波数77と上側のトラップ周波数74が隣接するチャンネルの音声信号か映像信号かは、希望周波数に対して局部発振器の周波数が高いか低いかによって異なる。例えば、希望周波数に対して局部発振器の周波数が高い場合には、入力端子11に入力された信号である高い周波数は、中間周波数では低い周波数となる。
【0051】
(実施の形態4)
図8は、実施の形態4における同調回路80の通過特性である。実施の形態4では、同調部15に実施の形態1におけるトラップ部16と、実施の形態3におけるトラップ部56を並列に接続したものである。この場合における、同調回路80の通過特性との関係について説明する。図8において、40は、図3で説明した同調部15の通過特性である。そして、その中心周波数41は43.5MHzであり、帯域幅42は4.5MHzである。
【0052】
43は、トラップ部16の第1の特性であり、トラップ周波数(図2における共振周波数37)44が中心周波数41より下側に設ける場合である。また、45は反共振周波数(図2における反共振周波数34)である。この場合、反共振周波数45を、同調部15の中心周波数41に略合わせることにより、帯域幅42以内での通過特性を変化させず、かつ帯域幅42以外での選択特性への反共振周波数45による劣化を防止できる。
【0053】
73は、トラップ部56の第1の特性であり、トラップ周波数(図6における共振周波数67)74が中心周波数41より上側に設ける場合である。また、75は反共振周波数(図6における反共振周波数64)である。この場合、反共振周波数75を、同調部15の中心周波数41に略合わせることにより、帯域幅42以内での通過特性を変化させず、かつ帯域幅42以外での選択特性への反共振周波数75による劣化を防止できる。
【0054】
即ち、通過特性81に示すように、トラップ部16で下側のトラップ周波数44を形成するとともに、反共振部45が同調部15の通過特性を持ち上げる。更に、トラップ部56で上側のトラップ周波数74を形成するとともに、反共振部75が同調部15の通過特性を更に持ち上げるものである。
【0055】
(実施の形態5)
図9は、実施の形態5における高周波信号受信装置のブロック図である。実施の形態5における高周波信号受信装置は、テレビ信号が入力される入力端子151と、この入力端子151が接続されたアンテナ同調回路152と、このアンテナ同調回路152の出力が一方の入力に供給されるとともに、他方の入力には局部発振器153の出力が接続された混合器154と、この混合器154の出力に接続された中間周波数の同調回路155と、この同調回路155の出力が接続された中間周波数増幅器156と、この中間周波数増幅器156の出力が接続されたトラップ回路157と、このトラップ回路157の出力が接続された中間周波数増幅器158と、この中間周波数増幅器158の出力が接続された出力端子159とで構成されている。なお、同調回路155とトラップ回路157との挿入順序は入れ替えても良い。
【0056】
ここで、同調回路155について説明する。同調回路155は、実施の形態1における同調部15と同様の構成であり、550nHのインダクタ21と、22pFのコンデンサ22を並列に接続して、略43.5MHzの同調回路155を形成している。
【0057】
また、トラップ回路157は、中間周波数に対して下側妨害信号を除去するトラップ部83と、上側妨害信号を除去するトラップ部84との並列回路で形成されている。トラップ部83は実施の形態1におけるトラップ部16と同様の構成であり、このトラップ部83は263nHのインダクタ23と、47pFのコンデンサ24を並列に接続して並列接続体を形成するとともに、この並列接続体と直列に2pFのコンデンサ25を接続して形成している。このトラップ部83は、略43.5MHzの同調回路155から3.75MHz下側に離れた39.75MHzのところにトラップを形成している。
【0058】
トラップ部84は、インダクタ85とコンデンサ86の直列接続体で形成されている。これは、同調回路155の中心周波数43.5MHzから3.75MHz離れた上側妨害信号を除去するものである。また、インダクタ23とインダクタ85とは直角に配置されている。これは、トラップ部83とトラップ部84間の干渉を防止するための配慮である。このトラップ部84は、直列共振なので隣接チャンネルの上側における反共振周波数による減衰特性劣化(持ち上がり)は無い。このようにトラップ部84はトラップ部83と並列に接続されている。
【0059】
平衡型の局部発振器153と、平衡型の混合器154と、平衡型の中間周波数増幅器156と、平衡型の中間周波数増幅器158とは一つのパッケージに集積されている。
【0060】
なお、同調回路155とトラップ回路157との挿入順序を入れ替えれば、先に妨害周波数を除去するので、中間周波数増幅器156の歪特性が向上する。
【0061】
以上のように構成された高周波信号受信装置について、以下にその動作を説明する。入力端子151に入力された略50MHzから800MHzのテレビ信号はアンテナ同調回路152で選局される。次に、混合器154で局部発振器153の出力と混合されて、略43.5MHzの中間周波数に変換される。そして、この信号は帯域幅4.5MHzで中心周波数43.5MHzの同調回路155で妨害周波数を除去し、中間周波数増幅器156で増幅する。そして、次にトラップ回路157で上側と下側の隣接妨害信号を排除する。そして、中間周波数増幅器158で再び増幅した後、出力端子159から出力される。
【0062】
(実施の形態6)
図10は、実施の形態6における高周波信号受信装置のブロック図である。実施の形態6における高周波信号受信装置は、テレビ信号が入力される入力端子161と、この入力端子161が接続されたアンテナ同調回路162と、このアンテナ同調回路162の出力が一方の入力に供給されるとともに、他方の入力には局部発振器163の出力が接続された混合器164と、この混合器164の出力に接続されたトラップ回路165と、このトラップ回路165の出力が接続された中間周波数増幅器166と、この中間周波数増幅器166の出力が接続された中間周波数の同調回路167と、この同調回路167の出力が接続された中間周波数増幅器168と、この中間周波数増幅器168の出力が接続された出力端子169とで構成されている。なお、同調回路167とトラップ回路165との挿入順序は入れ替えても良い。
【0063】
ここで、同調回路167について説明する。この同調回路167は、実施の形態1における同調部15と同様の構成であり、550nHのインダクタ21と、22pFのコンデンサ22を並列に接続して、略43.5MHzの同調回路を形成している。
【0064】
また、トラップ回路165は、中間周波数に対して下側妨害信号を除去するトラップ部173と、上側妨害信号を除去するトラップ部174との並列回路で形成されている。トラップ部173は実施の形態1におけるトラップ部16と同様の構成であり、トラップ部173は263nHのインダクタ23と、47pFのコンデンサ24を並列に接続して並列接続体を形成するとともに、この並列接続体と直列に2pFのコンデンサ25を接続して形成している。このトラップ部173は、略43.5MHzの同調回路167から3.75MHz下側に離れた39.75MHzのところにトラップを形成している。
【0065】
トラップ部174は、実施の形態3におけるトラップ部56と同様の構成であり、このトラップ部174は263nHのインダクタ23と、47pFのコンデンサ24を並列に接続して並列接続体を形成するとともに、この並列接続体と直列に6μHのインダクタ55を接続して形成している。このトラップ部174は、略43.5MHzの同調回路167から3.75MHz下側に離れた39.75MHzのところにトラップを形成している。
【0066】
平衡型の局部発振器163と、平衡型の混合器164と、平衡型の中間周波数増幅器166と、平衡型の中間周波数増幅器168とは一つのパッケージに集積されている。
【0067】
このように、トラップ回路165を同調回路167の前に用いることにより、先に妨害周波数を除去するので、中間周波数増幅器166の歪特性が向上する。
【0068】
以上のように構成された高周波信号受信装置について、以下にその動作を説明する。入力端子161に入力された略50MHzから800MHzのテレビ信号はアンテナ同調回路162で選局される。次に、混合器164で局部発振器163の出力と混合されて、略43.5MHzの中間周波数に変換される。そして、この信号はトラップ回路165で上側と下側の隣接妨害信号が排除される。
【0069】
そして、中間周波数増幅器166で増幅した後、帯域幅4.5MHzで中心周波数43.5MHzの同調回路167で中間周波数のみ通過させた後、中間周波数増幅器168で再び増幅した後、出力端子169から出力される。
【0070】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、混合器の平衡出力である平衡線間に同調回路を設け、前記同調回路は、前記平衡線間に接続される同調部と、前記平衡線間に接続されるトラップ部から構成され、前記同調部は第1のコンデンサと第1のインダクタからなる第1の並列接続体からなり、前記トラップ部は、第2のコンデンサと第2のインダクタにより並列接続された第2の並列接続体と、この第2の並列接続体に対して直列接続される第3のコンデンサからなり、前記トラップ部の同調周波数を前記同調部の同調周波数に略等しくし、前記第2のコンデンサの値は前記第1のコンデンサの値より大きくし、前記第1のインダクタと第2のインダクタとを直角に配置する。
【0071】
このように、第2の並列接続体の同調周波数を同調部の同調周波数に略等しくし、第2のコンデンサの値は第1のコンデンサの値より大きく設定する。
【0072】
これにより、第2のインダクタンスの値を第1のインダクタンスの値より小さくでき、第2のインダクタンスの巻線部による抵抗分を減らしてQを高く設定できる。
【0073】
従って、同調周波数の近傍の妨害信号を除去するトラップ部の減衰特性を急峻にできるので、例えば隣接信号による妨害の影響を小さくできる。
【0074】
さらに、並列接続体を形成する第2のインダクタと、同調部を形成する第1のインダクタとを直角に配置しているので、同調部とトラップ回路との間の干渉を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における同調回路とこれを用いた高周波信号受信装置のブロック図
【図2】 (a)は、同、トラップ部を形成する反共振特性図
(b)は、同、トラップ部を形成するコンデンサの特性図
(c)は、同、トラップ部の合成特性図
【図3】 同、同調回路の通過特性図
【図4】 本発明の実施の形態2における同調回路とこれを用いた高周波信号受信装置のブロック図
【図5】 本発明の実施の形態3における同調回路を形成するトラップ部の回路図
【図6】 (a)は同、トラップ部を形成する反共振特性図
(b)は同、トラップ部を形成するコンデンサの特性図
(c)は同、トラップ部の合成特性図
【図7】 同、同調回路の通過特性図
【図8】 本発明の実施の形態4における同調回路の通過特性図
【図9】 本発明の実施の形態5における同調回路とこれを用いた高周波信号受信装置のブロック図
【図10】 本発明の実施の形態6における同調回路とこれを用いた高周波信号受信装置のブロック図
【図11】 従来の高周波信号受信装置のブロック図
【図12】 同、同調回路の回路図
【符号の説明】
15 同調部
16 トラップ部
19 並列接続体
21 インダクタ
22 コンデンサ
23 インダクタ
24 コンデンサ
25 コンデンサ

Claims (1)

  1. 高周波信号が入力される入力端子と、この入力端子に入力された信号が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には局部発振器の出力が接続される混合器と、この混合器の平衡出力が接続される平衡型の中間周波増幅器を備え、前記混合器の平衡出力である平衡線間に同調回路を設け、前記同調回路は、前記平衡線間に接続される同調部と、前記平衡線間に接続されるトラップ部から構成され、前記同調部は第1のコンデンサと第1のインダクタからなる第1の並列接続体からなり、前記トラップ部は、第2のコンデンサと第2のインダクタにより並列接続された第2の並列接続体と、この第2の並列接続体に対して直列接続される第3のコンデンサからなり、前記トラップ部の同調周波数を前記同調部の同調周波数に略等しくし、前記第2のコンデンサの値は前記第1のコンデンサの値より大きくし、前記第1のインダクタと第2のインダクタとを直角に配置し、前記同調部の同調周波数近傍の妨害信号を除去する高周波信号受信装置。
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