JP4280323B2

JP4280323B2 - 枚葉紙をインキ汚れなく送る方法および装置

Info

Publication number: JP4280323B2
Application number: JP08420298A
Authority: JP
Inventors: ヘルムシュタッターカール−ハインツ
Original assignee: Heidelberger Druckmaschinen AG
Current assignee: Heidelberger Druckmaschinen AG
Priority date: 1997-03-29
Filing date: 1998-03-30
Publication date: 2009-06-17
Anticipated expiration: 2018-03-30
Also published as: DE19713361A1; US5979318A; JPH1170635A; DE19713361B4

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷された枚葉紙を、印刷機の枚葉紙紙送り胴上、特に表刷り運転時の枚葉紙輪転オフセット印刷機の反転胴上において、印刷済枚葉紙をインキ汚れなく送るための方法および装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
枚葉紙輪転オフセット印刷機の分野では、次のような問題が存在する。すなわち、印刷機により枚葉紙を搬送する際、印刷された直後の面と搬送する紙渡し胴の外周面とが接触し、このため、この外周面と接触した印刷画像に汚れが生じてしまう。印刷された直後の印刷画像が汚れてしまうことを防止するため、従来は、印刷された枚葉紙を印刷機の胴の外周面上で汚さずに送るための様々な方法が知られている。
【０００３】
例えば、欧州特許第0059944号では、枚葉紙の印刷された直後の印刷面の汚れを防ぐため、胴表面上を軽く柔らかな撥インキ性ネットで覆うようにした枚葉紙送り胴が知られている。
【０００４】
ドイツ公開公報第19546311 A1号には、空気を吹き付けることができる外とう部分を有する枚葉紙渡し胴が開示されている。この外とう部分の表面には空気を流出させる開口が備えられており、この空気が、枚葉紙渡し胴上で枚葉紙を保持する保持用空気層を形成するようになっている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
同様な方法で、高速の印刷速度で表刷り印刷を行なう場合、印刷された直後の枚葉紙表面が、反転装置を備えた枚葉紙輪転印刷機の反転胴の外周面をインキで汚してしまうという問題が生じる。
【０００６】
反転胴を含む反転装置を備えたこのような印刷機は、例えばドイツ特許公報第３０５０２９５号により知られている。この印刷機においては、表刷り運転の際に、上流側紙渡し胴の反転胴の挟持式くわえづめによって枚葉紙が受け取られ、そしてこのとき、この枚葉紙の印刷直後の表面が、この反転胴の外周面と接触する。さらにこの公報には、裏刷りの際に、紙渡し胴の外周面上にある吸引装置によって、枚葉紙の後縁部を固定する構成が示されている。
【０００７】
本発明の目的は、印刷機の紙渡し胴上、特に表刷り運転時の枚葉紙輪転オフセット印刷機の反転胴上にある印刷された枚葉紙を、インキ汚れなく送るための方法および装置を提供することにあり、この方法と装置が低コストで製造・運転できるようにするとともに、印刷直後の枚葉紙表面が各枚葉紙送り胴の外周面に接して汚れることを確実に防止することにある。そしてまた、良好な枚葉紙送りを達成できるようにし、搬送の際に、枚葉紙ができるだけ大きな曲率半径を有するようにすることにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明の特徴は、表刷り運転時に印刷機の枚葉紙送り胴上で、印刷された枚葉紙をインキ汚れなく送る方法であって、枚葉紙の前縁部が上流側枚葉紙送り胴から枚葉紙送り胴のくわえづめ装置によって受け取られる、枚葉紙をインキ汚れなく送る方法において、くわえづめ装置によって枚葉紙の前縁部が受け取られた後、枚葉紙の裏面の第１の部分が上流側枚葉紙送り胴の外周面上に、枚葉紙の裏面の吸引によって固定され、枚葉紙の裏面の第１の部分の、上流側枚葉紙送り胴の外周面上への固定は、上流側枚葉紙送り胴によって押し出される枚葉紙が、半径方向に見て、枚葉紙送り胴の外周面から間隔をおいて保持され、かつ、枚葉紙送り胴の外周面が、半径方向に見て、枚葉紙送り胴が回転する間にくわえづめ装置によって描かれる、上流側枚葉紙送り胴よりも小さい円弧の内側にある状態になるように行われることを特徴とする。さらに、枚葉紙送り胴のくわえづめ装置が、枚葉紙送り胴が回転する間、枚葉紙が枚葉紙送り胴の周りを搬送される際の曲率半径ができるだけ大きな値になり、かつ枚葉紙の印刷面が枚葉紙送り胴の外周面から間隔をおいて送られるように揺動する。
【０００９】
本発明の方法および装置は、特に次のような利点を備えている。すなわち、両面刷りの際に枚葉紙後縁部を吸引装置が保持するような枚葉紙輪転オフセット印刷機の公知の反転装置について、わずかな変更を施すだけでこの方法および装置が実現できる。さらにまた、本発明の方法および装置の利点は、枚葉紙が、材料の性質、特に比重に関して広い範囲にわたって大きく異なる場合であろうとも、印刷された枚葉紙をインキ汚れなく確実に送ることについて、さらに高い信頼性を有していることである。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、好適な実施形態に基づいて本発明を説明する。
【００１１】
図１に示す、印刷された枚葉紙２を送るための装置１は、くわえづめ装置６が備えられた枚葉紙送り胴４を含んでおり、このくわえづめ装置６は、枚葉紙２の前縁部８を受け取って、この枚葉紙２を下流側枚葉紙送り胴１０に受け渡す。さらに、本発明による装置１は、一つまたは複数のくわえづめ装置１４を備えた上流側枚葉紙送り胴１２を含んでおり、このくわえづめ装置１４は、枚葉紙送り胴４のくわえづめ装置６に、枚葉紙２の前縁部８を受け渡す。上流側枚葉紙送り胴１２には装置１６がさらに備えられており、この装置１６は、上流側枚葉紙送り胴１２の外周面２０上に枚葉紙２の第１の部分１８を固定する。本発明の好適な実施形態にあっては、装置１６は、複数の吸い口を備えた公知の吸引装置によって構成されている。これらの吸い口は、外周面２０の方へ枚葉紙２の裏面２２を吸引する。
【００１２】
これにより、第１の部分18の範囲において、上流側枚葉紙送り胴12の外周面20に対して枚葉紙２が相対的に動くことが阻止される。
【００１３】
本発明の好適な実施形態にあっては、枚葉紙送り胴４が反転胴からなり、上流側枚葉紙送り胴１２が、枚葉紙輪転オフセット印刷機における公知の反転装置の紙渡し胴から構成される。この場合、この印刷機は、図示された本発明の実施形態において、枚葉紙２の表面２４のみに印刷される表刷り運転において作動される。図１〜３に示すように、反転胴、すなわち枚葉紙送り胴４は、実質的に円形状の断面を有しており、枚葉紙送り胴４の外周面２６は、半径方向に見て、くわえづめ装置６によって描かれる円弧の内側にある。
【００１４】
本発明による方法および本発明による装置の作用について、図中で示された反転装置の例に即して以下に説明する。本発明による方法、および本発明による装置は、このような反転装置に限定されるものでなく、枚葉紙輪転印刷機の各々の他の枚葉紙送り胴においても同様に採用できる。
【００１５】
表刷り運転において、装置１６による、反転胴４のくわえづめ装置６に対する枚葉紙前縁部８の第１の部分１８の裏面側での受け渡しの前に、枚葉紙２は、印刷されない裏面２２が紙渡し胴１２の外周面２０上に置かれ、紙渡し胴１２のくわえづめ装置１４によりその前縁部８が保持される。この場合、装置１６は、紙渡し胴１２の枚葉紙後縁部用吸い口により構成されることが好ましい。外周面２０に対する第１の部分１８の相対運動が阻止されるように、枚葉紙２は紙渡し胴１２の外周面２０上に吸着され固定される。
【００１６】
反転胴４のくわえづめ装置６に対する枚葉紙前縁部８の受け渡しの後、すなわち、くわえづめ装置６，１４が紙渡し胴１２および反転胴４のくわえづめ中心２８を通り過ぎた後、装置１６により紙渡し胴１２の外周面２０上で固定された枚葉紙２は、紙渡し胴１２が回転する際に紙渡し胴１２によって押し出される。枚葉紙２は、くわえづめ装置６により枚葉紙前縁部８が保持され、同時に紙渡し胴１２によって押し出されることにより、印刷された枚葉紙表面２４が反転胴４の外周面２６から間隔をおいて案内される。
【００１７】
本発明の好適な実施形態において、上流側枚葉紙送り胴すなわち紙渡し胴１２は、切欠部３０を備えている。この切欠部３０は、紙渡し胴の場合には、例えば、表刷り運転の際に紙渡し胴を予め定められた枚葉紙サイズ、例えば印刷される最小の枚葉紙サイズに調節して形成することができる。本発明のこの実施形態にあっては、紙渡し胴１２の外周面２０上に固定されている枚葉紙２の第１の部分１８は、被印刷体に応じて、軽い紙の場合には枚葉紙２の後部に、重い紙または厚紙の場合には枚葉紙２の前縁部と中央部との間に設けられることが好ましい。図２に示すように、反転胴４のくわえづめ装置６が下流側枚葉紙送り胴１０のくわえづめ装置３４に枚葉紙前縁部８を受け渡してしまう前に、枚葉紙の第１の部分１８の固定が解除されることが好ましい。例えば、紙渡し胴１２の枚葉紙後縁部用吸い口を停止状態とすることによって、枚葉紙２の第１の部分１８の固定を解除させることが可能であるため、枚葉紙２は、紙渡し胴１２によってそれ以上押し出されず、第１の部分１８から枚葉紙端部に向かって延びる第２の部分３２が切欠部３０内へ入り込むことが可能となっている。この固定の解除は、これより遅い時点、枚葉紙前縁部を受け渡している最中または受け渡した後においても同様の方法で行うことができる。
【００１８】
図３に示すように、切欠部３０内へ第２の区分３２が入り込んだ後に紙渡し胴１２がさらに回転し、くわえづめ装置６、３４によって枚葉紙２の前縁部８が送られる際に、枚葉紙２の印刷されない裏面２２は、切欠部３０内へ延びる第２の部分３２の範囲において、切欠部３０の壁面３６上に沿ってスライドすることが好ましい。これにより、反転胴４と下流側枚葉紙送り胴１０との間のくわえづめ中心３９の領域においても、印刷された枚葉紙表面２４が反転胴４の外周面２６に接触せず、枚葉紙２をインキ汚れなく送ることが可能である。
【００１９】
さらに、好ましくは、反転胴４と下流側枚葉紙送り胴１０との間に吹出し装置３８を配置し、この吹出し装置３８が、反転胴４と下流側枚葉紙送り胴１０との間に形成された領域に、枚葉紙走行方向に向かって、吹出し空気を当てることが可能である。同じように、第２の吹出し装置４０によって紙渡し胴１２と反転胴４との間の領域に吹出し空気を当てることが可能であり、この場合、この吹出し空気の噴射は、実質的にくわえづめ中心２８に向かう方向に、そしてまた、印刷されインキ汚れのない状態に保たれている枚葉紙２の表面２４に向けられている。吹出し空気の量、および吹出し装置３８、４０における吹出し空気噴射の方向は、処理される被印刷物と印刷機速度とに逐一対応して適合される。
【００２０】
図１〜３に示す前述した本発明の実施形態にあっては、枚葉紙送り胴４は、実質的に円形状の横断面を有しており、そして、枚葉紙送り胴４の外周面26は、枚葉紙送り胴４の回転の際にくわえづめ装置６によって円弧状の軌跡を描く枚葉紙の、半径方向にみて内側にある。くわえづめ装置６は、本発明のこの実施形態の場合、くわえづめ装置６によって枚葉紙前縁部８が捕捉された後に、くわえづめ装置６が枚葉紙送り胴４の外周面26に対して全体的に揺動することなく、枚葉紙送り胴４とともに回転することが好ましい。
【００２１】
図４〜６に示された、本発明の別の実施形態にあっては、枚葉紙送り胴１０４は、実質的に多角形状の横断面を有しており、この多角形状の横断面は、例えば、押しつぶされて側面が平たくなったような形状の八角形とすることができる。さらに、枚葉紙送り胴１０４のくわえづめ装置１０６は、図面では詳細に示していない揺動装置、すなわち、例えば両面刷り運転の際の従来の反転胴の挟持式くわえづめに用いられるような揺動装置によって、全体的に揺動可能となっている。図４〜６に枚葉紙送り胴１０４が回転する際の様々な段階を示しているように、くわえづめ装置１０６は、上流側枚葉紙送り胴１２のくわえづめ装置１４から枚葉紙２を受け取った後に、枚葉紙２の印刷された表面２４が枚葉紙送り胴１０４の外周面１２６と接触せず、これにより新しい印刷が汚れないように、全体的に揺動する。このような方法によるくわえづめ装置１０６の揺動は、枚葉紙送り胴１０４の周りを搬送される際に枚葉紙が示す湾曲の曲率半径が、できるだけ大きな値を取るように行われることが好ましい。さらに、くわえづめ装置１０６は、本刷りの速度や処理される被印刷物の種類に応じて揺動するように設けることが可能であり、これにより、印刷された枚葉紙表面２４と枚葉紙送り胴１０４の外周面１２６との間の間隔がさらに大きくなるようにすることができる。これにより、例えば表刷り運転において本刷り速度が非常に高速である場合のような極限的な運転状態においても、汚れが生じることを確実に防止できる。さらにまた、本発明のこの実施形態にあっては、吹出し装置３８および／または４０を追加として備えることが可能であり、この吹出し装置３８および／または４０は、枚葉紙送り胴１０４と上流側枚葉紙送り胴１２との間の領域、または、枚葉紙送り胴１０４と下流側枚葉紙送り胴１０との間の領域に、前述した方法で吹出し空気を吹き出す。
【００２２】
本発明のこの実施形態では、枚葉紙２は、図１〜３の実施形態と同様な方法で、被印刷物に応じて、軽い紙の場合には枚葉紙２の後部領域で、重く固い紙もしくは厚紙の場合には枚葉紙前縁部と枚葉紙２の中央部との間の領域で、上流側枚葉紙送り胴12の外周面20上に固定されることが好ましい。しかし、本発明のこの実施形態では、硬い被印刷物の場合、このような固定は全く行われず、そのため、枚葉紙２は、上述の方法でくわえづめ装置106の揺動のみによって汚れることなく送られる。
【００２３】
最後に、本発明のこの実施形態においても、枚葉紙送り胴１０４は反転胴によって、上流側枚葉紙送り胴１２は、表刷り運転で運転される枚葉紙輪転オフセット印刷機の反転装置における紙渡し胴によって形成されることがより好ましい。紙渡し胴は、この場合、予め設定された枚葉紙サイズに合わせて調節されることが好ましく、この枚葉紙サイズは、例えば印刷される最小の枚葉紙サイズとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】枚葉紙送り胴が反転胴によって形成され、上流側枚葉紙送り胴が、公知の枚葉紙輪転オフセット印刷機の反転装置の紙渡し胴によって形成され、そして、反転胴が実質的に円形状の断面を備えている、本発明の装置の概略図である。
【図２】枚葉紙前縁部が、反転胴のくわえづめ装置によって下流側枚葉紙送り胴に受け渡され、枚葉紙後端部が紙渡し胴内に形成された切欠部に入り込む動作段階を示す図１の装置の概略図である。
【図３】枚葉紙が、下流側枚葉紙送り胴のくわえづめ装置に受け渡され、そして紙渡し胴内の切欠部の接触面に沿って枚葉紙後端部が移動する、他の動作段階を示す図１の装置の概略図である。
【図４】枚葉紙送り胴が、実質的に八角形の断面を有する反転胴により形成されている、本発明による装置の他の実施形態の、第１の動作段階を示す概略図である。
【図５】反転胴がさらに約90度回転し、そして、反転胴に配置された挟持式くわえづめ装置が胴中央部に向かって揺動する、他の動作段階を示す図４の実施形態の概略図である。
【図６】反転胴のくわえづめ装置が、反転胴と下流側胴との間における受け渡し中間位置の直前にあり、そして、上流側紙渡し胴内に形成された切欠部内に枚葉紙後端部が入り込む、他の動作段階を示す図４、５の実施形態の概略図である。
【符号の説明】
１装置
２枚葉紙
４枚葉紙送り胴
６くわえづめ装置
８枚葉紙前縁部
１０下流側枚葉紙送り胴
１２上流側枚葉紙送り胴
１４上流側枚葉紙送り胴のくわえづめ装置
１６枚葉紙の固定および保持用の装置
１８第１の部分
２０上流側枚葉紙送り胴の外周面
２２枚葉紙裏面
２４枚葉紙表面
２６外周面
２８くわえづめ中心
３０紙渡し胴内の切欠部
３２枚葉紙の第２の部分
３４下流側枚葉紙送り胴のくわえづめ装置
３６切欠部の壁面
３８吹出し装置
３９くわえづめ中心
４０第２の吹出し装置
１０４図４〜６の実施形態における枚葉紙送り胴
１０６揺動可能なくわえづめ装置
１２６図４〜６の実施形態の枚葉紙送り胴の外周面

Claims

表刷り運転時に印刷機の枚葉紙送り胴（４，１０４）上で、印刷された枚葉紙をインキ汚れなく送る方法であって、前記枚葉紙（２）の前縁部（８）が上流側枚葉紙送り胴（１２）から前記枚葉紙送り胴（４，１０４）のくわえづめ装置（６，１０６）によって受け取られる、枚葉紙をインキ汚れなく送る方法において、
前記くわえづめ装置（６，１０６）によって前記枚葉紙の前記前縁部（８）が受け取られた後、前記枚葉紙（２）の裏面（２２）の第１の部分（１８）が前記上流側枚葉紙送り胴（１２）の外周面（２０）上に、該枚葉紙の前記裏面（２２）の吸引によって固定され、
前記枚葉紙（２）の前記裏面（２２）の前記第１の部分（１８）の、前記上流側枚葉紙送り胴（１２）の前記外周面（２０）上への固定は、前記上流側枚葉紙送り胴（１２）によって押し出される前記枚葉紙（２）が、前記枚葉紙送り胴（４，１０４）の外周面（２６，１２６）から間隔をおいて保持され、かつ、前記枚葉紙送り胴（４，１０４）の前記外周面が、半径方向に見て、前記枚葉紙送り胴（４，１０４）が回転する間に前記くわえづめ装置（６，１０６）によって描かれる、前記上流側枚葉紙送り胴（１２）よりも小さい円弧の内側にある状態になるように行われる
ことを特徴とする、枚葉紙をインキ汚れなく送る方法。
前記枚葉紙（２）が前記上流側枚葉紙送り胴（１２）の前記外周面（２０）上に固定される部分である前記第１の部分（１８）は、被印刷体に応じて、軽い紙の場合には前記枚葉紙（２）の後部に、重い紙の場合には前記枚葉紙（２）の前記前縁部（８）と中央部との間に配置される、請求項１に記載の枚葉紙をインキ汚れなく送る方法。
前記枚葉紙（２）の前記第１の部分（１８）が前記枚葉紙送り胴（４）と前記上流側枚葉紙送り胴（１２）との間のくわえづめ中心（２８）を通り過ぎた後に、前記第１の部分（１８）から前記枚葉紙の端部まで延びる前記枚葉紙（２）の第２の部分（３２）が、前記上流側枚葉紙送り胴（１２）に形成された切欠部（３０）内へ入り込む、請求項２に記載の枚葉紙をインキ汚れなく送る方法。
前記枚葉紙（２）が前記上流側枚葉紙送り胴（１２）の前記外周面（２０）上に固定される部分である前記第１の部分（１８）が前記枚葉紙送り胴（４，１０４）と前記上流側枚葉紙送り胴（１２）との間のくわえづめ中心（２８）を通り過ぎる前に、前記枚葉紙（２）の固定が解除される、請求項１〜３のいずれか１項に記載の枚葉紙をインキ汚れなく送る方法。
前記枚葉紙送り胴（１０４）は円形と異なる断面形状を有しており、前記枚葉紙送り胴（１０４）の前記くわえづめ装置（１０６）は、該枚葉紙送り胴が回転する間、前記枚葉紙（２）が前記枚葉紙送り胴（１０４）の周りを搬送される際の曲率半径ができるだけ大きな値となるように揺動する、請求項１〜４のいずれか１項に記載の枚葉紙をインキ汚れなく送る方法。
前記枚葉紙送り胴（４，１０４）は反転胴によって形成され、前記上流側枚葉紙送り胴（１２）は、表刷り運転時に作動する枚葉紙輪転オフセット印刷機の反転装置の紙渡し胴によって形成されており、前記紙渡し胴（１２）は、処理される被印刷体に応じて所定の枚葉紙サイズに調節される、請求項１〜５のいずれか１項に記載の枚葉紙をインキ汚れなく送る方法。
前記枚葉紙（２）の印刷面（２４）上の、前記枚葉紙送り胴（４，１０４）と前記上流側枚葉紙送り胴（１２）との間の領域、および／または前記枚葉紙送り胴（４，１０４）と下流側枚葉紙送り胴（１０）との間の領域で吹出し空気を吹出すことにより、枚葉紙搬送方向に向かって前記枚葉紙（２）の送りが補助される、請求項１〜６のいずれか１項に記載の枚葉紙をインキ汚れなく送る方法。