JP4274619B2 - 排熱回収システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コジェネレーションシステムなどに用いるために、ディーゼルエンジン、スターリングエンジン、ミラーサイクルガスエンジンなどのエンジンから発生する排熱を回収して電力や動力を取り出したり冷凍作用を行わせたりするように構成した排熱回収システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のシステムとしては、従来一般に、エンジンから発生する排気ガスとの熱交換により水蒸気を発生させ、この発生蒸気で蒸気タービンを駆動して動力や電力を得るように構成されている。
ところが、排気ガスのエネルギーしか利用できず、しかも、利用できるのが排気ガスの高温部になるため、近年のような排気ガスの温度が低い高効率エンジンでは、利用できる熱量が減少して熱回収効率が非常に悪いという問題があった。 また、エンジン冷却用のジャケット水の低温排熱を利用して吸収式冷凍機を駆動し、蒸発器で冷水を発生させ、その冷水を冷房に利用するものもあるが、空調負荷が低いときには冷水の需要が少なく、低温排熱を充分利用できないという問題があった。
【0003】
上述のような問題を解消するものとして、特開平8−246817号公報に開示されるものがあった。
この従来の公報例によれば、エンジン冷却用のジャケット水の低温排熱により水とそれよりも沸点が低いアンモニアから成る2成分系混合流体を加熱して再生器で蒸気を発生させ、更に、エンジンからの排気ガスの高温排熱により2成分系混合流体を加熱して高温蒸気発生装置で蒸気を発生させ、高温蒸気発生装置で発生した蒸気を蒸気タービンに供給して蒸気タービンを駆動するとともに、再生器で発生した蒸気を吸収式冷凍機の熱源に利用するように構成されている。
これにより、エンジン冷却用のジャケット水の低温排熱とエンジンからの排気ガスの高温排熱の両方を十分に利用できるようにしている。
また、吸収式冷凍機の凝縮器で凝縮液化された低沸点成分の濃度が高い溶液を高温蒸気発生装置に供給し、低温域から有効に蒸気を発生できるようにし、空調負荷が低いときでも、余った低沸点成分の濃度が高い溶液を熱回収に利用できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の公報例の場合、2成分系混合流体を使用することにより、低温から蒸気を発生するとともに、その蒸発過程で温度が変化し、ピンチポイントでの排気ガスの温度を低くできて熱回収量を増大できる利点があるが、水の場合に比べて、蒸発器での単位入熱当たりの蒸気タービン出力が小さく(すなわち、水を使うと低温で高圧蒸気を発生させることは無理であるが、高温熱源を利用して発生させることができるならば、蒸発器での入熱単位量当たりに対するタービン出力は水の方が大きい。)、排気ガスの高温部を充分利用できない問題があり、未だ改善の余地があった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、請求項1に係る発明の排熱回収システムは、低温排熱源および高温排熱源のいずれからの排熱をも効率良く回収するとともに蒸気タービン出力を大きくできるようにし、かつ、復水器の温度を充分低くできるようにすることを目的とし、また、請求項2に係る発明の排熱回収システムは、低温排熱源および高温排熱源のいずれからの排熱をも効率良く回収するとともに蒸気タービン出力を大きくできるようにし、かつ、再生器での加熱温度を高めて、吸収式冷凍機から取り出せる冷熱エネルギー量を増大できるようにすることを目的とし、そして、請求項3に係る発明の排熱回収システムは、低温排熱源および高温排熱源のいずれからの排熱をも効率良く回収するとともに蒸気タービン出力を大きくできるようにし、かつ、高温排熱源での排熱発生量の変動に起因する蒸気タービン出力の低下を防止することを目的する。
また、請求項4に係る発明の排熱回収システムは、請求項1に係る発明の排熱回収システムにおいて、再生器での加熱温度を高めて、吸収式冷凍機から取り出せる冷熱エネルギー量を増大できるようにすることを目的とし、また、請求項5に係る発明の排熱回収システムは、請求項1、2、4に係る発明の排熱回収システムにおいて、高温排熱源での排熱発生量の変動に起因する蒸気タービン出力の低下を防止することを目的とし、また、請求項6に係る発明の排熱回収システムは、使用する2成分系混合流体を合理的に選択して、構成を簡単にできるようにすることを目的とし、また、請求項7に係る発明の排熱回収システムは、簡単な構成の付加により、アンモニア臭の発生を防止することを目的とし、そして、請求項8に係る発明の排熱回収システムは、復水器で得られる冷水を利用してガスエンジンの出力および効率を向上することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の排熱回収システムは、上述のような目的を達成するために、150℃よりも低い温度の排熱を発生する低温排熱源と、
150℃よりも高い温度の排熱を発生する高温排熱源とを設け、
前記高温排熱源からの排熱を取り出す高温排熱配管(4) に、水蒸気を発生する高温蒸気発生装置(5) と、水の沸点よりも低く、かつ、前記低温排熱源からの排熱によって蒸発可能な2成分系混合流体の蒸気を発生する低温蒸気発生装置(6)
とをその順に直列接続し、
前記高温蒸気発生装置(5) に第1の循環配管(8) を接続するとともに、前記第1の循環配管(8) に、前記高温蒸気発生装置(5) で発生した水蒸気によって駆動する高温側蒸気タービン(9) と、前記高温側蒸気タービン(9) を経た後の水蒸気を水に戻す復水器(10)とをその順に直列接続し、
前記低温排熱源からの排熱を熱源とするように前記低温排熱源に第2の循環配管(13)を介して再生器(14)を接続し、前記再生器(14)に吸収器(17)と凝縮器(21)と蒸発器(22)とを接続して吸収式冷凍機を構成し、
前記低温蒸気発生装置(6) に第3の循環配管(15)を接続するとともに、前記第3の循環配管(15)に、前記低温蒸気発生装置(6) で発生した低温蒸気によって駆動する低温側蒸気タービン(16)と、前記吸収器(17)とをその順に直列接続し、かつ、前記蒸発器 (22) に、その内部の冷媒を取り出して戻す冷媒配管 (30) を接続し、前記冷媒配管 (30) を冷却用として復水器 (10) に導入するように構成する。
【0007】
2成分系混合流体としては、アンモニア−水系の混合流体、メタノール−水系の混合流体等が使用できる。この2成分系混合流体は低温排熱時の排熱を熱源とする低温蒸気発生装置で混合流体から低沸点成分が分離されればよく、主成分以外に若干の第三成分を含んでいてもよい(以下、同じである)。
また、上記導入構成としては、蒸発器から復水器側に流すようにポンプを冷媒配管に設けるものでも冷媒の気液相変化による自然循環に頼るものでも良い。
【0008】
また、請求項2に係る発明の排熱回収システムは、上述のような目的を達成するために、150℃よりも低い温度の排熱を発生する低温排熱源と、
150℃よりも高い温度の排熱を発生する高温排熱源とを設け、
前記高温排熱源からの排熱を取り出す高温排熱配管(4) に、水蒸気を発生する高温蒸気発生装置(5) と、水の沸点よりも低く、かつ、前記低温排熱源からの排熱によって蒸発可能な2成分系混合流体の蒸気を発生する低温蒸気発生装置(6)とをその順に直列接続し、
前記高温蒸気発生装置(5) に第1の循環配管(8) を接続するとともに、前記第1の循環配管(8) に、前記高温蒸気発生装置(5) で発生した水蒸気によって駆動する高温側蒸気タービン(9) と、前記高温側蒸気タービン(9) を経た後の水蒸気を水に戻す復水器(10)とをその順に直列接続し、
前記低温排熱源からの排熱を熱源とするように前記低温排熱源に第2の循環配管(13)を介して再生器(14)を接続し、前記再生器(14)に吸収器(17)と凝縮器(21)と蒸発器(22)とを接続して吸収式冷凍機を構成し、
前記低温蒸気発生装置(6) に第3の循環配管(15)を接続するとともに、前記第3の循環配管(15)に、前記低温蒸気発生装置(6) で発生した低温蒸気によって駆動する低温側蒸気タービン(16)と、前記吸収器(17)とをその順に直列接続し、かつ、前記第3の循環配管 (15)の前記低温蒸気発生装置(6) と前記低温側蒸気タービン(16)との中間箇所と前記再生器(14)とを分岐配管(31)を介して接続するように構成する。
また、請求項3に係る発明の排熱回収システムは、上述のような目的を達成するために、150℃よりも低い温度の排熱を発生する低温排熱源と、
150℃よりも高い温度の排熱を発生する高温排熱源とを設け、
前記高温排熱源からの排熱を取り出す高温排熱配管(4) に、水蒸気を発生する高温蒸気発生装置(5) と、水の沸点よりも低く、かつ、前記低温排熱源からの排熱によって蒸発可能な2成分系混合流体の蒸気を発生する低温蒸気発生装置(6)とをその順に直列接続し、
前記高温蒸気発生装置(5) に第1の循環配管(8) を接続するとともに、前記第1の循環配管(8) に、前記高温蒸気発生装置(5) で発生した水蒸気によって駆動する高温側蒸気タービン(9) と、前記高温側蒸気タービン(9) を経た後の水蒸気を水に戻す復水器(10)とをその順に直列接続し、
前記低温排熱源からの排熱を熱源とするように前記低温排熱源に第2の循環配管(13)を介して再生器(14)を接続し、前記再生器(14)に吸収器(17)と凝縮器(21)と蒸発器(22)とを接続して吸収式冷凍機を構成し、
前記低温蒸気発生装置(6) に第3の循環配管(15)を接続するとともに、前記第3の循環配管(15)に、前記低温蒸気発生装置(6) で発生した低温蒸気によって駆動する低温側蒸気タービン(16)と、前記吸収器(17)とをその順に直列接続し、かつ、前記高温排熱配管(4) に、前記高温蒸気発生装置(5) と並列にバイパス配管(33)を接続するとともに、高温排熱源からの排熱を、前記高温蒸気発生装置(5) に流す状態と前記低温蒸気発生装置(6) に流す状態とに切り換える切り換え手段(34,35) を備えて構成する。
【0009】
また、請求項4に係る発明の排熱回収システムは、上述のような目的を達成するために、請求項1に記載の排熱回収システムにおいて、第3の循環配管の低温蒸気発生装置と低温側蒸気タービンとの中間箇所と再生器とを分岐配管を介して接続して構成する。
【0010】
また、請求項5に係る発明の排熱回収システムは、上述のような目的を達成するために、請求項1、請求項2または請求項4のいずれかに記載の排熱回収システムにおいて、高温排熱配管に、高温蒸気発生装置と並列にバイパス配管を接続するとともに、高温排熱源からの排熱を、高温蒸気発生装置に流す状態と低温蒸気発生装置に流す状態とに切り換える切り換え手段を備えて構成する。
【0011】
また、請求項6に係る発明の排熱回収システムは、上述のような目的を達成するために、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5のいずれかに記載の排熱回収システムにおいて、2成分系混合流体として、冷媒と、蒸発しない吸収剤とから成るものを使用する。
【0012】
また、請求項7に係る発明の排熱回収システムは、上述のような目的を達成するために、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5のいずれかに記載の排熱回収システムにおいて、2成分系混合流体が水−アンモニア系混合流体であり、低温側蒸気タービンの軸受部にアンモニア水の漏洩を防止する水封装置を付設するとともに、高温排熱配管の高温蒸気発生装置よりも上流側箇所と水封装置とを配管を介して接続し、軸受部からの漏水分を水封装置から導入するように構成する。
【0013】
また、請求項8に係る発明の排熱回収システムは、上述のような目的を達成するために、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6または請求項7のいずれかに記載の排熱回収システムにおいて、高温排熱源をガスエンジンで構成し、第1の循環配管の復水器と高温蒸気発生装置との間に熱交換器を設け、空気または燃料ガスと空気の混合物を熱交換器に通して冷却した後にガスエンジンに供給するように構成する。
【0014】
【作用】
請求項1に係る発明の排熱回収システムの構成によれば、高温排熱源からの排熱により高温蒸気発生装置で水蒸気を発生させ、その高温蒸気発生装置で発生した水蒸気を高温側蒸気タービンに供給して高温側蒸気タービンを駆動し、電力や動力を取り出すことができる。
また、高温排熱源から高温蒸気発生装置を通過させた後の排熱により低温蒸気発生装置で2成分系混合流体の蒸気を発生させ、その低温蒸気発生装置で発生した2成分系混合流体の蒸気を低温側蒸気タービンに供給して低温側蒸気タービンを駆動し、低温域から有効に蒸気を発生させて、電力や動力を取り出すことができる。
そのうえ、蒸発器に溜まった冷媒を、冷媒配管により復水器に直接導入し、復水器内の水を直接的に冷却することができる。
【0015】
また、請求項2に係る発明の排熱回収システムの構成によれば、高温排熱源からの排熱により高温蒸気発生装置で水蒸気を発生させ、その高温蒸気発生装置で発生した水蒸気を高温側蒸気タービンに供給して高温側蒸気タービンを駆動し、電力や動力を取り出すことができる。
また、高温排熱源から高温蒸気発生装置を通過させた後の排熱により低温蒸気発生装置で2成分系混合流体の蒸気を発生させ、その低温蒸気発生装置で発生した2成分系混合流体の蒸気を低温側蒸気タービンに供給して低温側蒸気タービンを駆動し、低温域から有効に蒸気を発生させて、電力や動力を取り出すことができる。
そのうえ、低温蒸気発生装置で発生させた2成分系混合流体の蒸気を再生器に直接供給して再生器での加熱温度を高め、再生器から吸収器に供給する2成分系混合流体の蒸気の量を増加して蒸発器で得られる冷水量を増加することができる。
【0016】
また、請求項3に係る発明の排熱回収システムの構成によれば、高温排熱源からの排熱により高温蒸気発生装置で水蒸気を発生させ、その高温蒸気発生装置で発生した水蒸気を高温側蒸気タービンに供給して高温側蒸気タービンを駆動し、電力や動力を取り出すことができる。
また、高温排熱源から高温蒸気発生装置を通過させた後の排熱により低温蒸気発生装置で2成分系混合流体の蒸気を発生させ、その低温蒸気発生装置で発生した2成分系混合流体の蒸気を低温側蒸気タービンに供給して低温側蒸気タービンを駆動し、低温域から有効に蒸気を発生させて、電力や動力を取り出すことができる。
そのうえ、通常時には高温排熱源からの排熱を高温蒸気発生装置から低温蒸気発生装置へと供給し、高温側蒸気タービンおよび低温側蒸気タービンの両者から電力や動力を回収し、例えば、高温排熱源が複数台のエンジンで構成され、その一部のエンジンが停止されるなど、高温排熱源で得られる排熱量が減少した場合には、低温蒸気発生装置にのみ供給し、低温側蒸気タービンだけを駆動して電力や動力を回収することができる。
【0017】
また、請求項4に係る発明の排熱回収システムの構成によれば、請求項1に係る発明の排熱回収システムにおいて、低温蒸気発生装置で発生させた2成分系混合流体の蒸気を再生器に直接供給して再生器での加熱温度を高め、再生器から吸収器に供給する2成分系混合流体の蒸気の量を増加して蒸発器で得られる冷水量を増加することができる。
また、請求項5に係る発明の排熱回収システムの構成によれば、請求項1、2、4に係る発明の排熱回収システムにおいて、通常時には高温排熱源からの排熱を高温蒸気発生装置から低温蒸気発生装置へと供給し、高温側蒸気タービンおよび低温側蒸気タービンの両者から電力や動力を回収し、例えば、高温排熱源が複数台のエンジンで構成され、その一部のエンジンが停止されるなど、高温排熱源で得られる排熱量が減少した場合には、低温蒸気発生装置にのみ供給し、低温側蒸気タービンだけを駆動して電力や動力を回収することができる。
【0018】
また、請求項6に係る発明の排熱回収システムの構成によれば、2成分系混合流体の吸収剤が蒸発せず、冷媒と吸収剤との分離のための精溜塔を不要にできる。
【0019】
また、請求項7に係る発明の排熱回収システムの構成によれば、低温側蒸気タービンの軸受部から漏れたアンモニア水を高温排熱配管に送って蒸発させることができる。
【0020】
また、請求項8に係る発明の排熱回収システムの構成によれば、復水器で得られる冷水を利用して、ガスエンジンに供給される燃料ガスを冷却することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る排熱回収システムの第1実施例を示す概略構成図であり、ガスエンジン1に、カップリング2を介して発電機3が連動連結されている。
【0022】
高温排熱源としてのガスエンジン1の排気管に排ガス供給管4が接続され、その排ガス供給管4が、水蒸気を発生させる高温蒸気発生装置5に接続され、ガスエンジン1からの燃焼排ガスを供給するように構成されている。
また、排ガス供給管4には、高温蒸気発生装置5の下流側に直列に、アンモニア−水系の2成分系混合流体の蒸気を発生させる低温蒸気発生装置6が接続されている。図中7は、NOx成分を除去する脱硝装置を示している。
【0023】
高温蒸気発生装置5には第1の循環配管8が接続され、この第1の循環配管8に、水蒸気によって駆動する高温側蒸気タービン9と、この高温側蒸気タービン9を経た後の水蒸気を水に戻す復水器10と第1のポンプ11とがその順に直列接続されている。なお、高温側蒸気タービン9を多段とし、高温蒸気発生装置5を復圧タービンとして、タービン中間段より、低圧蒸気を注入し、蒸気タービンサイクルとしての効率向上を図っても良い。
【0024】
ガスエンジン1の低温排熱源としてのエンジン冷却部の出口と入口とにわたって、第2のポンプ12を介装した第2の循環配管13が接続され、この第2の循環配管13に、吸収式冷凍機を構成する再生器14が設けられている。
【0025】
低温蒸気発生装置6には第3の循環配管15が接続され、この第3の循環配管15に、2成分系混合流体の蒸気によって駆動する低温側蒸気タービン16と、再生器14で蒸発した2成分系混合流体を液化する吸収器17と第3のポンプ18とがその順に直列接続されている。
【0026】
第3の循環配管15の吸収器17と第3のポンプ18との間と、再生器14とが、第4のポンプ19を介装した戻し配管20を介して接続され、液化した2成分系混合流体を再生器14に戻すように構成されている。第3の循環配管15の低温側蒸気タービン16と吸収器17との間と、戻し配管20とが熱交換器32によって伝熱可能に構成され、再生器14に戻す液化した2成分系混合流体を、低温側蒸気タービン16から吸収器17に流す2成分系混合流体によって加熱するようになっている。
【0027】
再生器14に凝縮器21が接続されるとともに凝縮器21に蒸発器22が接続され、更に、蒸発器22と吸収器17とが接続され、かつ、第3の循環配管15の吸収器17と第3のポンプ18との間に設けられた混合器23と凝縮器21とが分岐配管24を介して接続され、エンジン冷却によって発生する温水(例えば、第2の循環配管13内の圧力を高圧系に構成するなどにより、温度80〜 150℃のものが得られる)を再生器14に供給し、その排熱により2成分系混合流体中のアンモニアを蒸発させ、そのアンモニア濃度の高い蒸気(アンモニア濃度99.8%) を凝縮器21に供給して液化した後、蒸発器22に供給して蒸発させるに伴い、その気化熱により冷水を取り出すように吸収式冷凍機が構成されている。取り出された冷水は、冷房や冷凍用などの熱源に利用できるようになっている。冷房の不要な時期には、凝縮器21のアンモニア濃度の高い液を分岐配管24によって低温蒸気発生装置6に送り込み、低温蒸気発生装置6における排熱回収量を増大させることができる。
【0028】
高温側蒸気タービン9と低温側蒸気タービン16の出力軸25は同軸で構成され、その出力軸25に発電機26が設けられている。
出力軸25は、図2の要部の拡大断面図に示すように、両蒸気タービン9,16の固定ケーシング9a,16aに、メカニカルシール(図示せず)を備えた軸受部27,27を介して回転自在に支持されている。
【0029】
両固定ケーシング9a,16aにわたって水封装置28が設けられ、高温側蒸気タービン9の軸受部27から漏洩した水分と低温側蒸気タービン16から漏洩したアンモニア水が外部に漏洩することを防止するように構成されている。
【0030】
水封装置28と排ガス供給管4のガスエンジン1と脱硝装置7との間の箇所とが配管29を介して接続され、水封装置28に回収されるアンモニア水を排ガス供給管4に供給して蒸発させるとともに脱硝処理し、アンモニア臭が外部に発散することを防止できるように構成されている。
【0031】
蒸発器22に、その内部の冷媒を取り出して戻す冷媒配管30が接続され、その冷媒配管30が復水器10内に導入され、蒸発器22内の冷媒液(高濃度のアンモニア水)を冷媒配管30内で復水器10内に流下させ、復水器10内の水を冷却し、それに伴って蒸発した冷媒ガスを蒸発器22内に戻すように、すなわち、冷媒を自然循環させて復水器10内の水を直接冷却できるように構成されている。蒸発器22が復水器10よりも低い位置に設けられる場合には冷媒配管30にポンプを設けて強制的に循環するように構成すれば良い。
【0032】
また、第3の循環配管15の低温蒸気発生装置6と低温側蒸気タービン16との中間箇所と再生器14とが分岐配管31を介して接続され、低温蒸気発生装置6で発生させた2成分系混合流体の蒸気を再生器14に直接供給して再生器14での加熱温度を高め、再生器14から吸収器17に供給する2成分系混合流体の蒸気の量を増加して蒸発器22で得られる冷水量を増加できるように構成されている。
【0033】
図3は、本発明に係る排熱回収システムの第2実施例の要部を示す概略構成図であり、高温排熱源が2台のガスエンジン1a,1bで構成され、両ガスエンジン1a,1bからの排ガス供給管4a,4bが合流されて1本の排ガス供給管4に接続されている。
【0034】
排ガス供給管4に、高温蒸気発生装置5と並列にバイパス配管33が接続されるとともに、排ガス供給管4のバイパス配管33との分岐箇所と高温蒸気発生装置5との間、および、バイパス配管33に第1および第2の開閉弁34,35が設けられている。
【0035】
上記構成により、2台のガスエンジン1a,1bが運転されている通常時には第1の開閉弁34を開いて第2の開閉弁35を閉じ、高温排熱源からの排熱を高温蒸気発生装置5から低温蒸気発生装置6へと供給し、高温側蒸気タービン9(図1参照)および低温側蒸気タービン16(図1参照)の両者から電力や動力を回収できるようになっている。
【0036】
そして、メンテナンス等により2台のガスエンジン1a,1bのうちの一方が停止されるなど、高温排熱源で得られる排熱量が減少した場合には、第1の開閉弁34を閉じて第2の開閉弁35を開き、高温排熱源からの排熱を低温蒸気発生装置6にのみ供給し、低温側蒸気タービン16(図1参照)だけを駆動して電力や動力を回収することができるようになっている。
【0037】
上述した高温排熱源からの排熱を、高温蒸気発生装置5に流す状態と低温蒸気発生装置6に流す状態とに切り換えるための第1および第2の開閉弁34,35をして切り換え手段と称する。この切り換え手段としては、三方弁で構成しても良い。
【0038】
図4は、本発明に係る排熱回収システムの第3実施例の要部を示す概略構成図であり、再生器14から吸収器17への配管41と、吸収器17から再生器14へのポンプ付き配管42との間に熱交換器43が介装されている。
【0039】
吸収器17への冷却水配管44が、吸収器17から凝縮器21にわたって延設され、吸収器17での吸収熱と凝縮器21での凝縮熱とを回収して温水を取り出し、その温水を暖房等に利用するように構成されている。
【0040】
再生器14にエンジン冷却後の高温ジャケット水を供給する第2の循環配管13内の圧力が高圧に設定され、 125℃の高温ジャケット水を再生器14に供給できるように構成されている。
【0041】
これにより、図5のデューリング線図に示すように、再生器14において、2成分系混合流体のアンモニア濃度ξが0.3334で(Aで示す)、その温度が120℃となる。
【0042】
吸収器17では、2成分系混合流体のアンモニア濃度ξが0.4262で(Bで示す)、その温度が42℃となり、そして、凝縮器21での2成分系混合流体の温度が45℃となり、冷却水配管44を通じて45℃の温水を取り出すことができる。
【0043】
また、蒸発器22では、2成分系混合流体のアンモニア濃度ξが 0.998で(Cで示す)、その温度は−5℃であり、この蒸発器22から冷水を取り出すことができる。
【0044】
上記第3実施例において、温水を取り出すのに、吸収器17または凝縮器21のいずれか一方からのみ熱を回収するものでも良い。
また、再生器14に供給するエンジン冷却後の高温ジャケット水の温度としては、第2の循環配管13内の温度設定により、潤滑油の劣化を防止するために 150℃以下に、また、温水取り出し用の冷却水配管44の温度を確保するために 100℃以上に設定するのが好ましい。そして、吸収器17および凝縮器21での温度としては、40℃以上に設定するのが好ましい。
【0045】
図6は、本発明に係る排熱回収システムの第4実施例の要部を示す概略構成図であり、高温側蒸気タービン9および低温側蒸気タービン16それぞれに個別に高周波発電機9a,16aが取り付けられている。
【0046】
両高周波発電機9a,16aで発電された交流電力がコンバータ9b,16bにより直流に変換され、その直流電流と、ダイオード46によって直流化された商用電源47からの直流電流とが合流され、合流後にインバータ48により交流に戻され、例えば、60Hzなどの所定周波数の交流電力を取り出せるように構成されている。
【0047】
上記構成により、ガスエンジン1からの高温排気ガスとジャケット冷却水を有効利用し、その排熱を電力として回収し、不足分を商用電力で補い、低コストで電力を得ることができるようになっている。
【0048】
図7は、本発明に係る排熱回収システムの第5実施例の要部を示す概略構成図であり、エンジン燃焼室51に、排ガスタービン52によって駆動されるターボコンプレッサー53と混合器54およびフィルター55を介装した燃料ガス供給管56が接続されている。
【0049】
燃料ガス供給管56のエンジン燃焼室51とターボコンプレッサー53との間に熱交換器57が設けられ、この熱交換器57に、復水器10から高温蒸気発生装置5に至る第1の循環配管8が導入されている。
【0050】
上記構成により、復水器10からの冷水(温度8℃)を利用してエンジン燃焼室51に供給される空気または燃料ガスと空気の混合物を冷却し、その体積効率を向上させることによって、エンジン出力および効率を向上できるようになっている。同時に高温側蒸気タービン9を駆動するシステム側から見れば、高温蒸気発生装置5に送られる水が給水加熱されることとなり、タービン系全体としての効率向上に繋がる。
【0051】
図8は、本発明に係る排熱回収システムの第6実施例を示す概略構成図であり、冷媒−吸収剤系である二成分系混合流体として、吸収剤が蒸発しないアンモニア−硝酸リチウム溶液を用いている。
これにより、再生器14から凝縮器21への蒸気取り出し配管61に精溜塔を設けずに済むようにして構成の簡略化を図っている。
そして、凝縮器21と低温蒸気発生装置6とが、ポンプ62を介装したポンプ配管63を介して接続され、凝縮器21から低温側蒸気タービン16に、タービン作動媒体としてアンモニア溶液のみを供給するように構成されている。他の構成は第1実施例と同じであり、同一図番を付してその説明は省略する。
【0052】
図9は、本発明に係る排熱回収システムの第7実施例を示す概略構成図であり、低温側蒸気タービン16と吸収器17とを接続する配管71の途中箇所に貯湯槽72が介装され、低温側蒸気タービン16から排出される蒸気との熱交換により、給湯用の湯を得るように構成されている。
すなわち、給湯用の湯としては、50〜55℃程度の温度で有れば十分である。これに対して、低温側蒸気タービン16から排出される蒸気は、アンモニアまたはアンモニア−水系であるために、その温度が60〜70℃程度である。このことに着目し、低温側蒸気タービン16から排出される蒸気の熱を有効に活用できるように構成している。
【0053】
吸収器17から再生器14への戻し配管20と、再生器14から吸収器17への還り配管73とが熱交換器74に通されるように構成され、再生器14に戻す液化した2成分系混合流体を加熱できるように構成されている。他の構成は第1実施例と同じであり、同一図番を付してその説明は省略する。
【0054】
図10は、本発明に係る排熱回収システムの第8実施例を示す概略構成図であり、クーリングタワー81からの冷却水の冷却用配管82が、吸収器17から凝縮器21にわたって循環接続されている。
【0055】
冷却用配管82は、クーリングタワー81から吸収器17にわたる、ポンプ83を介装した第1の冷却用配管82aと、吸収器17から凝縮器21にわたる第2の冷却用配管82bと、凝縮器21からクーリングタワー81にわたる第3の冷却用配管82cとから構成されている。
【0056】
第1の冷却用配管82aに、流路切換弁84を介して分岐冷却用配管85が接続され、この分岐冷却用配管85が、蒸発器22から復水器10を経て第3の冷却用配管82cに接続されている。
【0057】
冷媒配管30に開閉弁86が設けられ、更に、第3の冷却用配管82cと、第1の冷却用配管82aの流路切換弁84よりも下流側箇所とがポンプ付き配管87を介して接続されるとともに、そのポンプ付き配管87に、暖房装置88の暖房用コイル89が介装されている。
【0058】
上記構成により、冬期において、開閉弁86を閉じるとともに、蒸発器22側に冷却水を流すように流路切換弁84を切り換え、クーリングタワー81からの冷却水を蒸発器22→復水器10→クーリングタワー81と流すとともに凝縮器21を経た冷却水を暖房用コイル89に供給し、復水器10をクーリングタワー81からの冷却水によって冷却するとともに、凝縮器21を経た冷却水によって暖房を行えるようになっている。
【0059】
すなわち、復水器10をクーリングタワー81からの冷却水によって冷却することにより、吸収器17に供給する冷却水の温度を自由に設定できるようにし、凝縮器21を経た冷却水として、暖房を十分に行える40℃以上の温度の冷却水を得られるようにしている。
【0060】
また、分岐冷却用配管85の復水器10よりも下流側箇所に、過給機90の給気管91との熱交換部92が介装されて過給機90のアフタークーラーに構成され、復水器10から高温側蒸気タービン9に供給される水の温度のいかんにかかわらず、アフタークーラーでの冷却温度を必要な温度に調整できるように構成されている。他の構成は第1実施例と同じであり、同一図番を付してその説明は省略する。
【0061】
次に、第1実施例の排熱回収システムを用いて行ったコンピュータシミュレーションの結果について説明する。
【0062】
ガスエンジン1としては、空気比が2.10の1000kw希薄ガスエンジンを用い、燃料ガスとして13Aガスを256Nm3/h(発熱量9930kcal/Nm3、出力2956kw)供給するように設定した。
【0063】
そして、ジャケット冷却水の熱量を678kw 、温度を90℃に設定し、排気ガスの温度は 416.5℃とした。高温側蒸気タービン9および低温側蒸気タービン16それぞれの飽和圧力は、いずれも50kg/cm2である。
【0064】
また、吸収式冷凍機における蒸発器22の温度は4℃、再生器14の温度は85℃、吸収器17および凝縮器21の温度はいずれも35℃であった。また、高温蒸気発生装置5側の復水器10の温度は8℃で、ピンチポイント温度差は25℃であった。
それらの結果、高温側蒸気タービン9の出力が126kw、低温側蒸気タービン16の出力が55kwで、合計出力は 181kwであった。
【0065】
上記結果と、前述従来例で説明した高温排気ガスのみによって蒸気タービンを駆動する場合、および、2成分系混合流体を用いた公報例の場合と比較すると、前者に対しては約35%、後者に対しては約17%出力を向上できることが判った。 また、排熱回収の面でも、冷房専用モードで、2成分系混合流体を用いた公報例の場合に比べて10%以上回収量を増大できた。
【0066】
上記実施例において、低温側蒸気タービン16の能力としては、高温側蒸気タービン9の能力の1/2〜1に設定するのが好ましい。
【0067】
上述実施例のガスエンジン1としては、ミラーサイクルガスエンジンやディーゼルエンジンやスターリングエンジンなど各種のガスエンジンを用いることができる。また、本発明としては、燃料電池を併用してその高温排熱や低温排熱をも回収するように構成した排熱回収システムにも好適に適用できる。
【0068】
また、上記実施例では、ガスエンジン1によって発電機3を駆動して電力を取り出す、いわゆるコジェネレーションシステムを示したが、ガスエンジン1によって各種の機械装置を駆動する場合にも適用できる。
【0069】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1に係る発明の排熱回収システムによれば、高温排熱源からの排熱の高温部により発生させた水蒸気で高温側蒸気タービンを駆動するから、タービン駆動源を水蒸気とする利点を生かし、単位重量当たりのタービン出力を向上できるようになった。
また、高温排熱源から高温蒸気発生装置を通過させた後の排熱、すなわち、高温排熱源からの低温部により発生させた2成分系混合流体の蒸気で低温側蒸気タービンを駆動するから、タービン駆動源を水蒸気よりも低温で蒸発可能な2成分系混合流体とする利点を生かし、低温域から有効に蒸気を発生させることができ、排熱回収量を大幅に増大できるようになった。
そのうえ、高温排熱源からの排熱エネルギーの低温部と低温排熱源からの排熱エネルギーとを、低温側蒸気タービンの駆動と吸収式冷凍機の熱源とに有効に利用するから、全体として、低温排熱源および高温排熱源のいずれからの排熱をも効率良く回収できるようになった。
しかも、蒸発器に溜まった冷媒を復水器に直接導入するから、例えば、中間に熱交換器を介在させて間接的に冷却する場合に比べて、復水器内の水温をより低下でき、高温側蒸気タービンの圧力比を大きくすることができるから、高温側蒸気タービンの出力を一層向上できるようになった。
【0070】
また、請求項2に係る発明の排熱回収システムによれば、高温排熱源からの排熱の高温部により発生させた水蒸気で高温側蒸気タービンを駆動するから、タービン駆動源を水蒸気とする利点を生かし、単位重量当たりのタービン出力を向上できるようになった。
また、高温排熱源から高温蒸気発生装置を通過させた後の排熱、すなわち、高温排熱源からの低温部により発生させた2成分系混合流体の蒸気で低温側蒸気タービンを駆動するから、タービン駆動源を水蒸気よりも低温で蒸発可能な2成分系混合流体とする利点を生かし、低温域から有効に蒸気を発生させることができ、排熱回収量を大幅に増大できるようになった。
そのうえ、高温排熱源からの排熱エネルギーの低温部と低温排熱源からの排熱エネルギーとを、低温側蒸気タービンの駆動と吸収式冷凍機の熱源とに有効に利用するから、全体として、低温排熱源および高温排熱源のいずれからの排熱をも効率良く回収できるようになった。
しかも、低温蒸気発生装置で発生させた2成分系混合流体の蒸気を再生器に直接供給することにより蒸発器で得られる冷水量を増加するから、例えば、低温排熱源からの排熱を流す第2の循環配管に対して熱交換器を設けて、高温排熱源からの排熱と間接的に熱交換させる場合に比べ、吸収式冷凍機から取り出せる冷熱エネルギー量を増大でき、例えば、冷房負荷が増大したときなど、冷熱エネルギーの需要量が増大したときにも良好に対応でき、実用面で優れる。
【0071】
また、請求項3に係る発明の排熱回収システムによれば、高温排熱源からの排熱の高温部により発生させた水蒸気で高温側蒸気タービンを駆動するから、タービン駆動源を水蒸気とする利点を生かし、単位重量当たりのタービン出力を向上できるようになった。
また、高温排熱源から高温蒸気発生装置を通過させた後の排熱、すなわち、高温排熱源からの低温部により発生させた2成分系混合流体の蒸気で低温側蒸気タービンを駆動するから、タービン駆動源を水蒸気よりも低温で蒸発可能な2成分系混合流体とする利点を生かし、低温域から有効に蒸気を発生させることができ、排熱回収量を大幅に増大できるようになった。
そのうえ、高温排熱源からの排熱エネルギーの低温部と低温排熱源からの排熱エネルギーとを、低温側蒸気タービンの駆動と吸収式冷凍機の熱源とに有効に利用するから、全体として、低温排熱源および高温排熱源のいずれからの排熱をも効率良く回収できるようになった。
しかも、通常時には、高温側蒸気タービンおよび低温側蒸気タービンの両者から電力や動力を回収し、一方、高温排熱源で得られる排熱量が減少した場合には、低温側蒸気タービンだけを駆動して電力や動力を回収するから、例えば、高温排熱源で得られる排熱量が減少して高温蒸気発生装置で蒸発する水蒸気量が減少し、充分な出力が得られないまま高温側蒸気タービンを駆動するといったロスを無くすことができ、高温排熱源での排熱発生量の変動に起因する蒸気タービン出力の低下を防止できるようになった。
また、請求項4に係る発明の排熱回収システムによれば、請求項1に係る発明の排熱回収システムにおいて、低温蒸気発生装置で発生させた2成分系混合流体の蒸気を再生器に直接供給することにより蒸発器で得られる冷水量を増加するから、例えば、低温排熱源からの排熱を流す第2の循環配管に対して熱交換器を設けて、高温排熱源からの排熱と間接的に熱交換させる場合に比べ、吸収式冷凍機から取り出せる冷熱エネルギー量を増大でき、例えば、冷房負荷が増大したときなど、冷熱エネルギーの需要量が増大したときにも良好に対応でき、実用面で優れる。
【0072】
また、請求項5に係る発明の排熱回収システムによれば、請求項1、2、4に係る発明の排熱回収システムにおいて、通常時には、高温側蒸気タービンおよび低温側蒸気タービンの両者から電力や動力を回収し、一方、高温排熱源で得られる排熱量が減少した場合には、低温側蒸気タービンだけを駆動して電力や動力を回収するから、例えば、高温排熱源で得られる排熱量が減少して高温蒸気発生装置で蒸発する水蒸気量が減少し、充分な出力が得られないまま高温側蒸気タービンを駆動するといったロスを無くすことができ、高温排熱源での排熱発生量の変動に起因する蒸気タービン出力の低下を防止できるようになった。
【0073】
また、請求項6に係る発明の排熱回収システムによれば、蒸発しない吸収剤を使用するという合理的な構成を採用することにより、冷媒と吸収剤との分離のための精溜塔を不要にできるから、システム構成を簡単にできてイニシャルコストを低減できるようになった。
【0074】
また、請求項7に係る発明の排熱回収システムによれば、水封装置と配管を設けるだけでありながら、低温側蒸気タービンの軸受部から漏れたアンモニア水を高温排熱配管に送って蒸発させるから、簡単な構成の付加によりアンモニア臭の外部への発散を防止できて環境衛生面で優れる。同時に又、ガスエンジンのNOxを取り去ることができる。
【0075】
また、請求項8に係る発明の排熱回収システムによれば、復水器で得られる冷水を利用して、ガスエンジンに供給される空気または燃料ガスと空気の混合物を冷却するから、体積効率の高いエンジンを設計でき、エンジン出力および効率を向上できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る排熱回収システムの第1実施例を示す概略構成図である。
【図2】 水封装置を示す要部の拡大断面図である。
【図3】 本発明に係る排熱回収システムの第2実施例を示す概略構成図である。
【図4】 本発明に係る排熱回収システムの第3実施例を示す概略構成図である。
【図5】 デューリング線図である。
【図6】 本発明に係る排熱回収システムの第4実施例を示す概略構成図である。
【図7】 本発明に係る排熱回収システムの第5実施例を示す概略構成図である。
【図8】 本発明に係る排熱回収システムの第6実施例を示す概略構成図である。
【図9】 本発明に係る排熱回収システムの第7実施例を示す概略構成図である。
【図10】 本発明に係る排熱回収システムの第8実施例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1…ガスエンジン
4…高温排熱配管としての排ガス供給管
5…高温蒸気発生装置
6…低温蒸気発生装置
8…第1の循環配管
9…高温側蒸気タービン
10…復水器
13…第2の循環配管
14…再生器
15…第3の循環配管
16…低温側蒸気タービン
17…吸収器
21…凝縮器
22…蒸発器
25…出力軸
27…軸受部
28…水封装置
29…配管
30…冷媒配管
31…分岐配管
33…バイパス配管
34…切り換え手段を構成する第1の開閉弁
35…切り換え手段を構成する第2の開閉弁
57…熱交換器
Claims (8)
150℃よりも高い温度の排熱を発生する高温排熱源とを設け、
前記高温排熱源からの排熱を取り出す高温排熱配管(4) に、水蒸気を発生する高温蒸気発生装置(5) と、水の沸点よりも低く、かつ、前記低温排熱源からの排熱によって蒸発可能な2成分系混合流体の蒸気を発生する低温蒸気発生装置(6)とをその順に直列接続し、
前記高温蒸気発生装置(5) に第1の循環配管(8) を接続するとともに、前記第1の循環配管(8) に、前記高温蒸気発生装置(5) で発生した水蒸気によって駆動する高温側蒸気タービン(9) と、前記高温側蒸気タービン(9) を経た後の水蒸気を水に戻す復水器(10)とをその順に直列接続し、
前記低温排熱源からの排熱を熱源とするように前記低温排熱源に第2の循環配管(13)を介して再生器(14)を接続し、前記再生器(14)に吸収器(17)と凝縮器(21)と蒸発器(22)とを接続して吸収式冷凍機を構成し、
前記低温蒸気発生装置(6) に第3の循環配管(15)を接続するとともに、前記第3の循環配管(15)に、前記低温蒸気発生装置(6) で発生した低温蒸気によって駆動する低温側蒸気タービン(16)と、前記吸収器(17)とをその順に直列接続し、かつ、前記蒸発器(22)に、その内部の冷媒を取り出して戻す冷媒配管(30)を接続し、前記冷媒配管(30)を冷却用として復水器(10)に導入したことを特徴とする排熱回収システム。
150℃よりも高い温度の排熱を発生する高温排熱源とを設け、
前記高温排熱源からの排熱を取り出す高温排熱配管(4) に、水蒸気を発生する高温蒸気発生装置(5) と、水の沸点よりも低く、かつ、前記低温排熱源からの排熱によって蒸発可能な2成分系混合流体の蒸気を発生する低温蒸気発生装置(6)とをその順に直列接続し、
前記高温蒸気発生装置(5) に第1の循環配管(8) を接続するとともに、前記第1の循環配管(8) に、前記高温蒸気発生装置(5) で発生した水蒸気によって駆動する高温側蒸気タービン(9) と、前記高温側蒸気タービン(9) を経た後の水蒸気を水に戻す復水器(10)とをその順に直列接続し、
前記低温排熱源からの排熱を熱源とするように前記低温排熱源に第2の循環配管(13)を介して再生器(14)を接続し、前記再生器(14)に吸収器(17)と凝縮器(21)と蒸発器(22)とを接続して吸収式冷凍機を構成し、
前記低温蒸気発生装置(6) に第3の循環配管(15)を接続するとともに、前記第3の循環配管(15)に、前記低温蒸気発生装置(6) で発生した低温蒸気によって駆動する低温側蒸気タービン(16)と、前記吸収器(17)とをその順に直列接続し、かつ、前記第3の循環配管 (15)の前記低温蒸気発生装置(6) と前記低温側蒸気タービン(16)との中間箇所と前記再生器(14)とを分岐配管(31)を介して接続したことを特徴とする排熱回収システム。
150℃よりも高い温度の排熱を発生する高温排熱源とを設け、
前記高温排熱源からの排熱を取り出す高温排熱配管(4) に、水蒸気を発生する高温蒸気発生装置(5) と、水の沸点よりも低く、かつ、前記低温排熱源からの排熱によって蒸発可能な2成分系混合流体の蒸気を発生する低温蒸気発生装置(6)
とをその順に直列接続し、
前記高温蒸気発生装置(5) に第1の循環配管(8) を接続するとともに、前記第1の循環配管(8) に、前記高温蒸気発生装置(5) で発生した水蒸気によって駆動する高温側蒸気タービン(9) と、前記高温側蒸気タービン(9) を経た後の水蒸気を水に戻す復水器(10)とをその順に直列接続し、
前記低温排熱源からの排熱を熱源とするように前記低温排熱源に第2の循環配管(13)を介して再生器(14)を接続し、前記再生器(14)に吸収器(17)と凝縮器(21)と蒸発器(22)とを接続して吸収式冷凍機を構成し、
前記低温蒸気発生装置(6) に第3の循環配管(15)を接続するとともに、前記第3の循環配管(15)に、前記低温蒸気発生装置(6) で発生した低温蒸気によって駆動する低温側蒸気タービン(16)と、前記吸収器(17)とをその順に直列接続し、かつ、前記高温排熱配管(4) に、前記高温蒸気発生装置(5) と並列にバイパス配管(33)を接続するとともに、高温排熱源からの排熱を、前記高温蒸気発生装置(5) に流す状態と前記低温蒸気発生装置(6) に流す状態とに切り換える切り換え手段(34,35) を備えたことを特徴とする排熱回収システム。
第3の循環配管 (15)の低温蒸気発生装置(6) と低温側蒸気タービン(16)との中間箇所と再生器(14)とを分岐配管(31)を介して接続してある排熱回収システム。
高温排熱配管(4) に、高温蒸気発生装置(5) と並列にバイパス配管(33)を接続するとともに、高温排熱源からの排熱を、前記高温蒸気発生装置(5) に流す状態と低温蒸気発生装置(6) に流す状態とに切り換える切り換え手段(34,35) を備えた排熱回収システム。
2成分系混合流体が、冷媒と、蒸発しない吸収剤とから成るものである排熱回収システム。
2成分系混合流体が水−アンモニア系混合流体であり、
低温側蒸気タービン(16)の軸受部(27)にアンモニア水の漏洩を防止する水封装置(28)を付設するとともに、高温排熱配管(4) の高温蒸気発生装置(5) よりも上流側箇所と前記水封装置(28)とを配管(29)を介して接続し、前記軸受部(27)からの漏水分を前記水封装置(28)から導入するものである排熱回収システム。
高温排熱源がガスエンジン(1) であり、第1の循環配管(8) の復水器(10)と高温蒸気発生装置(5) との間に熱交換器(57)を設け、空気または燃料ガスと空気の混合物を前記熱交換器(57)に通して冷却した後に前記ガスエンジン(1) に供給するように構成してある排熱回収システム。
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