JP4152140B2 - 排熱吸収冷凍機 - Google Patents

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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディーゼルエンジン、スターリングエンジン、ガスエンジンといったエンジンから発生する排熱を回収して冷凍用媒体を取り出すように構成した排熱吸収冷凍機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、アンモニア−水混合媒体を用いてエンジンの排熱から冷熱を効率良く取出す技術として、特開2002−48426号公報に開示されているものがあった。
【0003】
この従来例によれば、エンジンの排熱を熱源とする単効用吸収冷凍機の蒸発器と吸収器との間に圧縮機を介装し、蒸発器内の圧力を低下させ、−10℃以下の冷熱をも取出せるように構成している。
また、単効用吸収冷凍機の吸収器から取出したアンモニア−水混合媒体をエンジンの排気ガスの熱を利用して蒸発させた高温蒸気により蒸気タービンを駆動するように構成し、その蒸気タービンと圧縮機を連動連結し、エンジンの排熱をより有効に回収し、ランニングコストおよびイニシャルコストのいずれも安価にして冷凍用媒体を得られるように構成している。
このような構成により、取り出す冷却熱の温度を7℃程度として冷房用に利用すれば、一般の単効用排熱吸収冷凍機を越える冷凍効率を得ることができる。なぜなら、一般の単効用排熱吸収冷凍機では、エンジン冷却水であるジャケット水で排気ガスの熱を回収し、まとめて再生器の加熱に使っているため、(1)排気ガスのジャケット水の温度以下の部分を熱回収できない。(2)排気ガスのジャケット水の温度以上の部分をジャケット水の温度まで落として使用しているため、エクセルギロスが大きい等の欠点があるが、本方式ではこれらの欠点を回避できるからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のように、単効用吸収冷凍機を冷房用とした場合、夏期や中間期の一部のみの使用となり、冷房が不用な冬期には全く利用されず、無駄になる欠点があった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、請求項1および請求項2に係る発明は、ランニングコストおよびイニシャルコストのいずれをも安価にして冷凍用媒体を得て冷房を行えるものでありながら、稼動率を大幅に向上できるようにするとともに凝縮器で冷却水に回収させる熱量を減少して発電機の出力を向上できるようにすることを目的とし、請求項3および請求項4に係る発明は、稼働率を一層向上できるようにするとともに再生器で発生させるアンモニア蒸気を利用して発電機の出力を向上できるようにすることを目的とし、請求項5および請求項6に係る発明は、再生器で発生させるアンモニア蒸気を利用して発電機の出力を向上できるようにすることを目的とし、請求項に係る発明は、排熱回収量を増加して蒸気タービンの出力を向上できるようにすることを目的する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、上述のような目的を達成するために、
130℃よりも低い温度のエンジン冷却水を発生するエンジン冷却部(1a)と、
130℃よりも高い温度の排気ガスを発生するエンジン(1) と、
再生器(8) と吸収器(12)と凝縮器(10)と蒸発器(14)とから成る単効用吸収冷凍機と、
前記エンジン(1) からのエンジン冷却水を熱源とするように前記エンジン冷却部(1a)と前記再生器(8) とにわたって接続される循環配管(7) と、
前記エンジン(1) からのエンジン冷却水によって蒸発可能なアンモニア−水系混合媒体を前記吸収器(12)から前記再生器(8) に供給する配管(16)と、
前記再生器(8) から前記吸収器(12)にアンモニア−水系混合媒体を供給する配管(11)と、
前記配管(16)の途中に接続されて前記吸収器(12)から前記再生器(8) に供給するアンモニア−水系混合媒体の一部を取り出す分岐配管(19)と、
前記エンジン(1) に接続されて前記エンジン(1) からの排気ガスを取り出すガス配管(4) と、
前記ガス配管(4) と前記分岐配管(19)との間に設けられて、前記エンジン(1)
からの排気ガスによりアンモニア−水系混合媒体を加熱して蒸発させる熱交換器(20)と、
前記分岐配管(19)に設けられて、前記熱交換器(20)で蒸発したアンモニア−水系混合媒体の蒸気によって駆動する蒸気タービン(21)と、
前記蒸発器(14)に連通接続され、前記蒸気タービン(21)に連動連結されて前記蒸発器(14)内の蒸気を吸引して前記吸収器(12)との間に圧力差を発生させる圧縮機(24)と、
前記圧縮機(24)に連通接続されて前記圧縮機(24)から排出される蒸気を前記吸収器(12)に供給する蒸気配管(27)と、
前記蒸発器(14)に付設されて冷凍用媒体を取り出す冷凍用媒体取り出し管(28)とを備えた排熱吸収冷凍機において、
前記分岐配管(19)に前記蒸気タービン(21)と並列接続される発電用蒸気タービン(31)と、
前記発電用蒸気タービン(31)に連動連結されて発電する発電機(32)と、
前記分岐配管(19)からのアンモニア−水系混合媒体を、前記蒸気タービン(21)に供給する状態と前記発電用蒸気タービン(31)に流す状態とに切り換える熱電切換機構とを備え、かつ、前記凝縮器 (10) の上部空間と前記分岐配管 (19) とを接続し、前記吸収器 (12) からのアンモニア−水系混合媒体の吸収用溶液を前記凝縮器 (10) に供給し、前記凝縮器 (10) に供給されるアンモニア−水系混合媒体の蒸気を吸収用溶液に吸収するように構成する。
【0007】
(作用・効果)
請求項1に係る発明の排熱吸収冷凍機の構成によれば、エンジン(1) からのエンジン冷却水を熱源として単効用吸収冷凍機を作動する。一方、エンジン(1) からの排気ガスにより、吸収器(12)から再生器(8) に供給されるアンモニア−水系混合媒体の一部を熱交換器(20)を介して加熱してアンモニア−水系混合媒体の蒸気を発生させ、その蒸気によって蒸気タービン(21)を駆動し、蒸気タービン(21)に一体的に連動連結した圧縮機(24)を駆動する。この圧縮機(24)により、蒸発器(14)内の蒸気を吸引して蒸発器(14)内の圧力を吸収器(12)内の圧力よりも低下させ、蒸発器(14)での蒸発に伴い、冷凍用媒体取り出し管(28)を通じて低温の冷凍用媒体を取り出すことができる。
しかも、低温の冷凍用媒体の取出しにより冷房を行っているときには、分岐配管(19)からのアンモニア−水系混合媒体を蒸気タービン(21)に供給し、冷凍効率の良い状態で冷房を行い、冬期や中間期などで冷房が不用なときには、分岐配管(19)からのアンモニア−水系混合媒体を発電用蒸気タービン(31)に供給し、その発電用蒸気タービン(31)に連動連結された発電機(32)を駆動して発電することができる。
【0008】
したがって、エンジン(1)からのエンジン冷却水を熱源として単効用吸収冷凍機を作動しながら、エンジン(1)からの排気ガスにより蒸気タービン(21)を駆動して圧縮機(24)を駆動し、蒸発器(14)内の圧力を吸収器(12)内の圧力よりも低下させて低温の冷凍用媒体を取り出すから、エンジン(1)からのエンジン冷却水および排気ガスによって冷凍用媒体を取り出すことができ、ランニングコストおよびイニシャルコストのいずれをも安価にして、冷凍効率に優れた状態で冷房を行うことができる。
このようにランニングコストおよびイニシャルコストのいずれをも安価にして冷房を行えながら、更に、冬期や中間期などで冷房が不用なときには、発電機(32)を駆動して発電するから、排熱吸収冷凍機の稼働率を大幅に向上できる。
そのうえ、排気ガスと熱交換する熱交換器 (20) に供給される溶液のアンモニア濃度を高 めるために、凝縮器 (10) に供給されるアンモニア−水系混合媒体の蒸気を凝縮によらずに吸収用溶液に吸収させることによって液化するから、凝縮器 (10) において、クーリングタワーなどからの冷却水に捨てる熱量を減少させることができ、蒸気タービン (21) の出力を向上できて発電出力を向上できる。
【0009】
請求項2に係る発明は、上述のような目的を達成するために、
130℃よりも低い温度のエンジン冷却水を発生するエンジン冷却部(1a)と、
130℃よりも高い温度の排気ガスを発生するエンジン(1) と、
再生器(8) と吸収器(12)と凝縮器(10)と蒸発器(14)とから成る単効用吸収冷凍機と、
前記エンジン(1) からのエンジン冷却水を熱源とするように前記エンジン冷却部(1a)と前記再生器(8) とにわたって接続される循環配管(7) と、
前記エンジン(1) からのエンジン冷却水によって蒸発可能なアンモニア−水系混合媒体を前記吸収器(12)から前記再生器(8) に供給する配管(16)と、
前記再生器(8) から前記吸収器(12)にアンモニア−水系混合媒体を供給する配管(11)と、
前記配管(16)の途中に接続されて前記吸収器(12)から前記再生器(8) に供給するアンモニア−水系混合媒体の一部を取り出す分岐配管(19)と、
前記エンジン(1) に接続されて前記エンジン(1) からの排気ガスを取り出すガス配管(4) と、
前記ガス配管(4) と前記分岐配管(19)との間に設けられて、前記エンジン(1)
からの排気ガスによりアンモニア−水系混合媒体を加熱して蒸発させる熱交換器(20)と、
前記分岐配管(19)に設けられて、前記熱交換器(20)で蒸発したアンモニア−水系混合媒体の蒸気によって駆動する蒸気タービン(21)と、
前記蒸発器(14)に連通接続され、前記蒸気タービン(21)に連動連結されて前記蒸発器(14)内の蒸気を吸引して前記吸収器(12)との間に圧力差を発生させる圧縮機(24)と、
前記圧縮機(24)に連通接続されて前記圧縮機(24)から排出される蒸気を前記吸収器(12)に供給する蒸気配管(27)と、
前記蒸発器(14)に付設されて冷凍用媒体を取り出す冷凍用媒体取り出し管(28)とを備えた排熱吸収冷凍機において、
前記蒸気タービン(21)と前記圧縮機(24)との間に介装されて駆動状態と停止状態とに切り換えるクラッチ(61)と、
前記蒸気タービン(21)に発電用クラッチ(62)を介して駆動状態と停止状態とに切り換え可能に連動連結されて発電する発電機(64)とを備え、かつ、前記凝縮器 (10) の上部空間と前記分岐配管 (19) とを接続し、前記吸収器 (12) からのアンモニア−水系混合媒体の吸収用溶液を前記凝縮器 (10) に供給し、前記凝縮器 (10) に供給されるアンモニア−水系混合媒体の蒸気を吸収用溶液に吸収するように構成する。
【0010】
(作用・効果)
請求項2に係る発明の排熱吸収冷凍機の構成によれば、エンジン(1) からのエンジン冷却水を熱源として単効用吸収冷凍機を作動する。一方、エンジン(1) からの排気ガスにより、吸収器(12)から再生器(8) に供給されるアンモニア−水系混合媒体の一部を熱交換器(20)を介して加熱してアンモニア−水系混合媒体の蒸気を発生させ、その蒸気によって蒸気タービン(21)を駆動し、蒸気タービン(21)にクラッチ(61)を介して連動連結した圧縮機(24)を駆動する。この圧縮機(24)により、蒸発器(14)内の蒸気を吸引して蒸発器(14)内の圧力を吸収器(12)内の圧力よりも低下させ、蒸発器(14)での蒸発に伴い、冷凍用媒体取り出し管(28)を通じて低温の冷凍用媒体を取り出して冷房を行うことができる。
一方、冬期や中間期などで冷房が不用なときには、クラッチ(61)を切り状態にして発電用クラッチ(62)を入り状態にし、蒸気タービン(21)により発電機(64)を駆動して発電することができる。
【0011】
したがって、請求項1に係る発明と同様に、ランニングコストおよびイニシャルコストのいずれもを安価にして冷房を行えながら、更に、冬期や中間期などで冷房が不用なときには、発電機(64)を駆動して発電するから、排熱吸収冷凍機の稼働率を大幅に向上できる。
そのうえ、蒸気タービン(21)を発電機(64)の駆動用に兼用でき、構成が簡単で安価にできる。
更に、排気ガスと熱交換する熱交換器 (20) に供給される溶液のアンモニア濃度を高めるために、凝縮器 (10) に供給されるアンモニア−水系混合媒体の蒸気を凝縮によらずに吸収用溶液に吸収させることによって液化するから、凝縮器 (10) において、クーリングタワーなどからの冷却水に捨てる熱量を減少させることができ、蒸気タービン (21) の出力を向上できて発電出力を向上できる。
【0012】
請求項3に係る発明は、上述のような目的を達成するために、
130℃よりも低い温度のエンジン冷却水を発生するエンジン冷却部(1a)と、
130℃よりも高い温度の排気ガスを発生するエンジン(1) と、
再生器(8) と吸収器(12)と凝縮器(10)と蒸発器(14)とから成る単効用吸収冷凍機と、
前記エンジン(1) からのエンジン冷却水を熱源とするように前記エンジン冷却部(1a)と前記再生器(8) とにわたって接続される循環配管(7) と、
前記エンジン(1) からのエンジン冷却水によって蒸発可能なアンモニア−水系混合媒体を前記吸収器(12)から前記再生器(8) に供給する配管(16)と、
前記再生器(8) から前記吸収器(12)にアンモニア−水系混合媒体を供給する配管(11)と、
前記配管(16)の途中に接続されて前記吸収器(12)から前記再生器(8) に供給するアンモニア−水系混合媒体の一部を取り出す分岐配管(19)と、
前記エンジン(1) に接続されて前記エンジン(1) からの排気ガスを取り出すガス配管(4) と、
前記ガス配管(4) と前記分岐配管(19)との間に設けられて、前記エンジン(1)
からの排気ガスによりアンモニア−水系混合媒体を加熱して蒸発させる熱交換器(20)と、
前記分岐配管(19)に設けられて、前記熱交換器(20)で蒸発したアンモニア−水系混合媒体の蒸気によって駆動する蒸気タービン(21)と、
前記蒸発器(14)に蒸気吸引配管(26)を介して連通接続され、前記蒸気タービン(21)に連動連結されて前記蒸発器(14)内の蒸気を吸引して前記吸収器(12)との間に圧力差を発生させる圧縮機(24)と、
前記圧縮機(24)に連通接続されて前記圧縮機(24)から排出される蒸気を前記吸収器(12)に供給する蒸気配管(27)と、
前記蒸発器(14)に付設されて冷凍用媒体を取り出す冷凍用媒体取り出し管(28)とを備えた排熱吸収冷凍機において、
前記分岐配管(19)に前記蒸気タービン(21)と並列接続される発電用蒸気タービン(31)と、
前記蒸気タービン(21)に連動連結されて発電する発電機(32)と、
前記蒸気吸引配管(26)に設けられて前記圧縮機(24)に吸引される蒸気量を調整する流量調整弁(53)と、
前記分岐配管(19)からのアンモニア−水系混合媒体を、前記蒸気タービン(21)および前記発電用蒸気タービン(31)に分配量を調整可能に流す分配機構(51)(52)と、
前記流量調整弁(53)および前記分配機構(51)(52)を冷房負荷に応じて調整する熱電可変制御手段(55)とを備えて構成する。
【0013】
(作用・効果)
請求項3に係る発明の排熱吸収冷凍機の構成によれば、エンジン(1) からのエンジン冷却水を熱源として単効用吸収冷凍機を作動する。一方、エンジン(1) からの排気ガスにより、吸収器(12)から再生器(8) に供給されるアンモニア−水系混合媒体の一部を熱交換器(20)を介して加熱してアンモニア−水系混合媒体の蒸気を発生させ、その蒸気によって蒸気タービン(21)を駆動し、蒸気タービン(21)に一体的に連動連結した圧縮機(24)を駆動する。この圧縮機(24)により、蒸発器(14)内の蒸気を吸引して蒸発器(14)内の圧力を吸収器(12)内の圧力よりも低下させ、蒸発器(14)での蒸発に伴い、冷凍用媒体取り出し管(28)を通じて低温の冷凍用媒体を取り出すことができる。
しかも、低温の冷凍用媒体の取出しにより冷房を行っているときには、分岐配管(19)からのアンモニア−水系混合媒体を蒸気タービン(21)に供給し、冷凍効率の良い状態で冷房を行い、その冷房負荷に応じて流量調整弁(53)を調整し、圧縮機(24)で蒸発器(14)から吸入するアンモニア蒸気の量を調整し、それに伴い、分岐配管(19)からのアンモニア−水系混合媒体の余剰分(100%も含む)を発電用蒸気タービン(31)に供給し、その発電用蒸気タービン(31)に連動連結された発電機(32)を駆動して、発電出力を冷房負荷に応じて変更しながら発電することができる。
【0014】
したがって、請求項1に係る発明と同様に、ランニングコストおよびイニシャルコストのいずれも安価にして冷房を行えながら、冷房負荷に応じて、蒸気タービン(21)と発電用蒸気タービン(31)とに流すアンモニア−水系混合媒体の分配量を調整し、冷房だけ、あるいは冷房と発電の両方、更には発電だけを行うことができ、排熱吸収冷凍機の稼働率を一層向上できる。
【0015】
請求項4に係る発明は、上述のような目的を達成するために、
130℃よりも低い温度のエンジン冷却水を発生するエンジン冷却部(1a)と、
130℃よりも高い温度の排気ガスを発生するエンジン(1) と、
再生器(8) と吸収器(12)と凝縮器(10)と蒸発器(14)とから成る単効用吸収冷凍機と、
前記エンジン(1) からのエンジン冷却水を熱源とするように前記エンジン冷却部(1a)と前記再生器(8) とにわたって接続される循環配管(7) と、
前記エンジン(1) からのエンジン冷却水によって蒸発可能なアンモニア−水系混合媒体を前記吸収器(12)から前記再生器(8) に供給する配管(16)と、
前記再生器(8) から前記吸収器(12)にアンモニア−水系混合媒体を供給する配管(11)と、
前記配管(16)の途中に接続されて前記吸収器(12)から前記再生器(8) に供給するアンモニア−水系混合媒体の一部を取り出す分岐配管(19)と、
前記エンジン(1) に接続されて前記エンジン(1) からの排気ガスを取り出すガス配管(4) と、
前記ガス配管(4) と前記分岐配管(19)との間に設けられて、前記エンジン(1)
からの排気ガスによりアンモニア−水系混合媒体を加熱して蒸発させる熱交換器(20)と、
前記分岐配管(19)に設けられて、前記熱交換器(20)で蒸発したアンモニア−水系混合媒体の蒸気によって駆動する蒸気タービン(21)と、
前記蒸発器(14)に蒸気吸引配管(26)を介して連通接続され、前記蒸気タービン(21)に連動連結されて前記蒸発器(14)内の蒸気を吸引して前記吸収器(12)との間に圧力差を発生させる圧縮機(24)と、
前記圧縮機(24)に連通接続されて前記圧縮機(24)から排出される蒸気を前記吸収器(12)に供給する蒸気配管(27)と、
前記蒸発器(14)に付設されて冷凍用媒体を取り出す冷凍用媒体取り出し管(28)とを備えた排熱吸収冷凍機において、
前記蒸気タービン(21)に一体的に連動連結されて発電する発電機(72)と、
前記蒸気吸引配管(26)に設けられて前記圧縮機(24)に吸引される蒸気量を調整する流量調整弁(73)と、
前記流量調整弁(73)を冷房負荷に応じて調整する熱電可変制御手段(75)とを備え、かつ、前記再生器 (8) と前記凝縮器 (10) とを接続するアンモニア−水系混合媒体の蒸気配管 (81 ) の途中箇所と前記蒸気タービン (21) とを接続し、前記再生器 (8) からのアンモニア−水系混合媒体の蒸気を前記蒸気タービン (21) に供給するように構成する。
【0016】
(作用・効果)
請求項4に係る発明の排熱吸収冷凍機の構成によれば、エンジン(1) からのエンジン冷却水を熱源として単効用吸収冷凍機を作動する。一方、エンジン(1) からの排気ガスにより、吸収器(12)から再生器(8) に供給されるアンモニア−水系混合媒体の一部を熱交換器(20)を介して加熱してアンモニア−水系混合媒体の蒸気を発生させ、その蒸気によって蒸気タービン(21)を駆動し、蒸気タービン(21)に連動連結した圧縮機(24)を駆動する。この圧縮機(24)により、蒸発器(14)内の蒸気を吸引して蒸発器(14)内の圧力を吸収器(12)内の圧力よりも低下させ、蒸発器(14)での蒸発に伴い、冷凍用媒体取り出し管(28)を通じて低温の冷凍用媒体を取り出して冷房を行うことができる。
しかも、低温の冷凍用媒体の取出しにより冷房を行っているときには、分岐配管(19)からのアンモニア−水系混合媒体を蒸気タービン(21)に供給し、冷凍効率の良い状態で冷房を行い、その冷房負荷に応じて流量調整弁(73)を調整し、圧縮機(24)で蒸発器(14)から吸入するアンモニア蒸気の量を調整し、その圧縮機(24)での吸引量の変動に伴い、冷房出力が小さくなって圧縮機(24)での吸引量が減少するに伴って発電機(72)の出力が増加するといったように、発電機(72)の出力を冷房負荷に応じて変更しながら発電することができる。
【0017】
したがって、請求項1に係る発明と同様に、ランニングコストおよびイニシャルコストのいずれも安価にして冷房を行えながら、冷房負荷に応じて、発電機(72)の発電出力を変更し、冷房だけ、あるいは冷房と発電の両方、更には発電だけを行うことができ、排熱吸収冷凍機の稼働率を一層向上できる。
そのうえ、蒸気タービン(21)を発電機(72)の駆動用として兼用できるとともに、圧縮機(24)を駆動する状態と発電機(72)を駆動する状態とに切り換えるクラッチも不用で、構成が簡単で安価にできる。
更に、冬期や中間期のように冷房を行わない、あるいは、冷房負荷が低いときに、エンジン (1) からのエンジン冷却水により再生器 (8) で発生させるアンモニア−水系混合媒体の蒸気の過剰分を蒸気タービン (21) に供給するから、蒸気タービン (21) の出力を向上できて発電出力を向上できる。
【0018】
【0019】
【0020】
請求項に係る発明は、上述のような目的を達成するために、
請求項1または3に記載の排熱吸収冷凍機において、
再生器(8)と凝縮器(10)とを接続するアンモニア−水系混合媒体の蒸気配管(86)の途中箇所と発電用蒸気タービン(31)とを接続し、前記再生器(8)からのアンモニア−水系混合媒体の蒸気を前記発電用蒸気タービン(31)に供給するように構成する。
【0021】
(作用・効果)
請求項に係る発明の排熱吸収冷凍機の構成によれば、冬期や中間期のように冷房を行わない、あるいは、冷房負荷が低いときに、エンジン(1)からのエンジン冷却水により再生器(8)で発生させるアンモニア−水系混合媒体の蒸気の過剰分を発電用蒸気タービン(31)に供給する。
したがって、発電用蒸気タービン(31)の出力を向上できて発電出力を向上できる。
【0022】
請求項6に係る発明は、上述のような目的を達成するために、
請求項2に記載の排熱吸収冷凍機において、
再生器(8)と凝縮器(10)とを接続するアンモニア−水系混合媒体の蒸気配管(81)の途中箇所と蒸気タービン(21)とを接続し、前記再生器(8)からのアンモニア−水系混合媒体の蒸気を前記蒸気タービン(21)に供給するように構成する。
【0023】
(作用・効果)
請求項に係る発明の排熱吸収冷凍機の構成によれば、冬期や中間期のように冷房を行わない、あるいは、冷房負荷が低いときに、エンジン(1)からのエンジン冷却水により再生器(8)で発生させるアンモニア−水系混合媒体の蒸気の過剰分を蒸気タービン(21)に供給する。
したがって、蒸気タービン(21)の出力を向上できて発電出力を向上できる。
【0024】
請求項に係る発明は、上述のような目的を達成するために、
請求項1、2、3、4,5または6のいずれかに記載の排熱吸収冷凍機において、
凝縮器(10)と分岐配管(19)とを接続し、前記凝縮器(10)内のアンモニア−水系混合媒体の溶液を前記分岐配管(19)に供給可能に構成する。
【0025】
(作用・効果)
請求項に係る発明の排熱吸収冷凍機の構成によれば、凝縮器(10)内のアンモニア−水系混合媒体の溶液を分岐配管(19)に供給し、熱交換器(20)においてエンジン(1)からの排気ガスから回収する熱量を増加することができる。
したがって、蒸気タービン(21)の出力を向上できて冷凍効率および発電出力を向上できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る排熱吸収冷凍機の第1実施例(請求項1に係る発明の実施例の一部)を示す概略構成図であり、原動機としてのガスエンジン1に、カップリング2を介して発電機3が連動連結されている。
【0027】
高温排熱源としてのガスエンジン1の排気管にガス配管4が接続され、そのガス配管4に、NOx成分を除去する脱硝装置5が付設されている。
【0028】
ガスエンジン1の低温排熱源としてのエンジン冷却部1aの出口と入口とにわたって、エンジン冷却水(ジャケット冷却水)を循環する第1のポンプ6を介装した循環配管7が接続され、この循環配管7に、単効用吸収冷凍機を構成する再生器8が設けられている。再生器8には、ガスエンジン1からのエンジン冷却水(温度85〜95℃)によって蒸発可能なアンモニアを冷媒とし、かつ、水を吸収剤としたアンモニア−水系混合媒体としてのアンモニア−水系溶液が収容されている。
【0029】
再生器8には、精留器9を介して水を分離したアンモニア蒸気を供給するように凝縮器10が連通接続され、再生器8に第1の配管11を介して吸収器12が接続されるとともに、凝縮器10に第2の配管13を介して蒸発器14が接続され、更に、吸収器12と蒸発器14とが連通接続され、単効用吸収冷凍機が構成されている。
【0030】
凝縮器10では、再生器8で蒸発した冷媒を凝縮液化し、その液化した冷媒を蒸発器14に噴霧供給により戻すようになっている。
蒸発器14では、吸収器12における吸収剤による冷媒の吸収に伴い、冷媒が蒸発するようになっている。
【0031】
吸収器12から再生器8にわたって、第1の溶液ポンプ15を介装した第3の配管16が接続され、この第3の配管16と第1の配管11との間に第1の熱交換器17が設けられ、再生器8に戻す液化したアンモニア−水系溶液を、再生器8から吸収器12に流すアンモニア−水系溶液によって加熱するようになっている。
【0032】
第3の配管16の吸収器12と第1の熱交換器17との間に、第2の溶液ポンプ18を介装した分岐配管19が接続され、この分岐配管19とガス配管4とにわたって第2の熱交換器20が設けられ、液化したアンモニア−水系溶液をガスエンジン1からの排気ガスとの伝熱により加熱し、高温高圧の蒸気を発生させるように構成されている。
【0033】
分岐配管19に蒸気タービン21が接続されるとともに、その蒸気タービン21と第1の配管11とが第4の配管22を介して接続され、単効用吸収冷凍機の作動媒体であるアンモニア−水系溶液の高温高圧の蒸気によって蒸気タービン21を駆動するとともに、蒸気タービン21から排出される蒸気を吸収器12に戻すように構成されている。
【0034】
第4の配管22の途中箇所が、再生器8内におけるエンジン冷却水との熱交換後のアンモニア−水系溶液と熱交換するように再生器8内に導入され、蒸気タービン21から排出される蒸気の熱を利用して、再生器8から出て吸収器12に供給されるアンモニア−水系溶液の温度を高くできるように構成されている。
ただし、第4の配管22中のアンモニア排蒸気によって第3の配管16内の吸収器12から再生器8へ供給されるアンモニア−水系溶液を加熱しても同等な効果が得られる。
【0035】
蒸気タービン21に伝動軸23を介して圧縮機24が一体的に連動連結されている。第2の配管13の途中箇所に第3の熱交換器25が設けられ、この第3の熱交換器25で熱交換可能に、吸収器12と前述の圧縮機24とを接続する蒸気吸引配管26が設けられ、圧縮機24によって蒸発器14内の蒸気を吸引するようになっている。
【0036】
圧縮機24と第1の配管11とが蒸気配管27を介して接続され、その蒸気配管27の途中箇所が、再生器8内におけるエンジン冷却水との熱交換後のアンモニア−水系溶液と熱交換するように再生器8内に導入され、圧縮機24から排出される蒸気の熱を利用して、再生器8から出て吸収器12に供給されるアンモニア−水系溶液を加熱してその温度を高くし、その後に、吸収器12に供給するように構成されている。
【0037】
蒸発器14に、冷凍用媒体としてのブラインを取り出す冷凍用媒体取り出し管28が付設され、この冷凍用媒体取り出し管28が空調装置の冷房用熱源(図示せず)に導入され、冷房を行えるようになっている。
凝縮器10および吸収器12には、クーリングタワーからの冷却水を供給する冷却管29が通されている。
【0038】
上記構成により、圧縮機24から排出される蒸気の顕熱を利用して再生器8から出て吸収器12に供給されるアンモニア−水系溶液の温度を高くし、吸収器12から出るアンモニア−水系溶液のアンモニア濃度を低くして吸収器12内の圧力を低くし、圧縮機24の圧縮比を減少できるようになっている。
【0039】
図2のデューリング線図に示すように、精留器9から凝縮器10への出口でのアンモニア−水系溶液のアンモニア(NH3 )濃度ξR によって凝縮器10の状態()が決まり、それによって、再生器8の状態()、すなわち、再生器8から吸収器12への出口のアンモニア濃度ξa が決まる。吸収器12の出口のアンモニア濃度をξr とすると()、アンモニア−水系溶液の循環比aが、
a=(ξR −ξa )/(ξr −ξa )
となり、この循環比aを設計上で決定すれば、吸収器12の出口のアンモニア濃度ξr が決まり、吸収器12の状態()が決まる。
【0040】
再生器8から吸収器12への出口のアンモニア濃度ξa は、再生器8から吸収器12への出口の温度で決まり、従来では、ガスエンジン1からのエンジン冷却水(ジャケット冷却水)の温度で決まっていた。
【0041】
上記実施例によれば、循環比aを一定とした場合、圧縮機24から排出される蒸気の顕熱を利用して再生器8から吸収器12への出口の温度を高くし(’)、再生器8から吸収器12への出口のアンモニア濃度ξa を低くして吸収器12内の圧力をPa→Pa’へと低くできるようにする(’)。また、圧縮機24の吐出圧力Paを一定にした場合、循環比aを小さく、吸収器12の出口のアンモニア濃度ξr と再生器8から吸収器12への出口のアンモニア濃度ξa の濃度差を大きくできる。
【0042】
このため、圧縮機24の吐出圧力が一定であれば、吸収器12から再生器8にアンモニア−水系溶液を送るための第1の溶液ポンプ15のポンプ動力が小さくて済むとともに、その送液量を減少できて第3の配管16を小径にでき、全体をコンパクトに構成できる。
また、アンモニア−水系溶液の循環比aを一定にすれば、すなわち、吸収器12から再生器8に送るアンモニア−水系溶液の量が一定であれば、圧縮機24の圧力差を小さくでき、排熱吸収冷凍機全体としての設計の自由度が高くなって設計しやすくできることになる。
【0043】
分岐配管19に発電用分岐配管30が接続され、その発電用分岐配管30に、蒸気タービン21と並列になるように発電用蒸気タービン31が設けられ、その発電用蒸気タービン31に発電機32が連動連結されている。
発電機32の電力出力線33に電力線34を介して商用電源35が接続されて系統連係されている。
【0044】
分岐配管19の発電用分岐配管30との接続箇所と蒸気タービン21との間に第1の開閉弁36が介装され、発電用分岐配管30の発電用蒸気タービン31よりも上流箇所に第2の開閉弁37が介装され、分岐配管19からのアンモニア−水系溶液の高温蒸気を、蒸気タービン21に供給する状態と発電用蒸気タービン31に流す状態とに切り換えるように熱電切換機構が構成されている。
【0045】
第2の配管13に第3の開閉弁38が介装されている。
凝縮器10と分岐配管19とが第3の溶液ポンプ39を介装した第5の配管40を介して接続され、凝縮器10内のアンモニア−水系溶液を分岐配管19に供給し、熱交換器20においてガスエンジン1からの排気ガスから回収する熱量を増加できるように構成されている。
【0046】
第5の配管40に三方弁41が介装され、その三方弁41と吸収器12とが第6の配管42を介して接続され、余剰のアンモニア−水系溶液を吸収器12に戻すように構成されている。
【0047】
以上の構成により、夏期などの冷房が必要なときには、第1および第3の開閉弁36,38を開くとともに第2の開閉弁37を閉じ、ランニングコストおよびイニシャルコストのいずれも安価にして冷房を行えながら、冬期や中間期などで冷房が不用なときには、第1および第3の開閉弁36,38を閉じるとともに第2の開閉弁37を開き、発電機32を駆動して発電し、排熱吸収冷凍機の稼働率を向上できるようになっている。
本発明としては、上記第1実施例において、第5の配管40を設けないものをも含んでいる。
【0048】
図3は、本発明に係る排熱吸収冷凍機の第2実施例を示す概略構成図であり、第1実施例と異なるところは次の通りである。
すなわち、第3の開閉弁38が無くされ、第1および第2の開閉弁36,37に代えて第1および第2の流量調整弁51,52が設けられ、分岐配管19から蒸気タービン21および発電用蒸気タービン31に流すアンモニア−水系溶液の蒸気の分配量を調整可能に分配機構が構成されている。
また、蒸気吸引配管26に第3の流量調整弁53が設けられている。
【0049】
空調装置側において、冷房負荷を測定する冷房負荷センサ54が設けられ、その冷房負荷センサ54が熱電可変制御手段としてのコントローラ55に接続されるとともに、コントローラ55に第1、第2および第3の流量調整弁51,52,53が接続されている。
コントローラ55では、冷房負荷センサ54で測定される冷房負荷に応じて、冷房負荷が高いほど第3の流量調整弁53の開度を大きくなるように予め冷房負荷に応じた開度が設定されている。また、冷房負荷が高いほど第1の流量調整弁51の開度が大きくなり、一方、第2の流量調整弁52は逆に開度が小さくなるように予め冷房負荷に応じた開度が設定されている。
【0050】
この第2実施例の構成によれば、中間期などで冷房負荷が低下して回収する排熱の利用効率が低下した場合でも、すなわち、冷房負荷の変動にかかわらず、その余剰の回収熱量分を発電に利用し、排熱吸収冷凍機の稼働率を一層向上できるようになっている。他の構成は第1実施例と同じであり、同一図番を付すことにより、その説明は省略する。
【0051】
図4は、本発明に係る排熱吸収冷凍機の第3実施例(請求項2に係る発明の実施例の一部)を示す概略構成図であり、第1実施例と異なるところは次の通りである。
すなわち、伝動軸23にクラッチ61が介装され、圧縮機24を駆動状態と停止状態とに切り換えるように構成されている。
また、発電用蒸気タービン31が無くされ、蒸気タービン21に、発電用クラッチ62を介装した伝動軸63を介して発電機64が連動連結されている。
【0052】
この第3実施例の構成によれば、夏期などの冷房が必要なときには、クラッチ61を入り状態にするとともに発電用クラッチ62を切り状態にし、かつ、第3の開閉弁38を開き、ランニングコストおよびイニシャルコストのいずれも安価にして冷房を行えながら、冬期や中間期などで冷房が不用なときには、クラッチ61を切り状態にするとともに発電用クラッチ62を入り状態にし、かつ、第3の開閉弁38を閉じ、発電機32を駆動して発電し、排熱吸収冷凍機の稼働率を向上できるようになっている。他の構成は第1実施例と同じであり、同一図番を付すことにより、その説明は省略する。
【0053】
図5は、本発明に係る排熱吸収冷凍機の第4実施例(請求項4に係る発明の実施例の一部)を示す概略構成図であり、第1実施例と異なるところは次の通りである。
すなわち、第3の開閉弁38が無くされ、蒸気タービン21に伝動軸71を介して発電機72が一体的に連動連結されている。
また、蒸気吸引配管26に流量調整弁73が設けられている。
【0054】
空調装置側において、冷房負荷を測定する冷房負荷センサ74が設けられ、その冷房負荷センサ74が熱電可変制御手段としてのコントローラ75に接続されるとともに、コントローラ75に流量調整弁73が接続されている。
コントローラ75では、冷房負荷センサ74で測定される冷房負荷に応じて、冷房負荷が高いほど流量調整弁73の開度を大きくして蒸気吸引量が増加するように予め冷房負荷に応じた開度が設定されている。
【0055】
この第4実施例の構成によれば、冷房負荷が低くなって圧縮機24での蒸気吸引量が減少すると、圧縮機24の負荷が減少した分だけ発電機21の発電出力が増加し、一方、冷房負荷が高くなって、圧縮機24での蒸気吸引量が増加すると、圧縮機24の負荷が増加した分だけ発電機21の発電出力が減少する。すなわち、中間期などで冷房負荷が低下して回収する排熱の利用効率が低下するなど、冷房負荷の変動にかかわらず、その余剰の回収熱量分を発電に利用し、排熱吸収冷凍機の稼働率を一層向上できるようになっている。他の構成は第1実施例と同じであり、同一図番を付すことにより、その説明は省略する。
【0056】
図6は、本発明に係る排熱吸収冷凍機の第5実施例を示す概略構成図であり、第3実施例に改良を加えたものであって、第3実施例と異なるところについて説明する。
すなわち、蒸気タービン21が多段タービンで構成され、精留器9と凝縮器10とを接続する蒸気配管81の途中箇所と蒸気タービン21の中間段とが開閉弁82を介装した蒸気配管83を介して接続され、発電機64を駆動して発電を行っている状態において開閉弁82を開き、再生器8で発生した蒸気の一部を蒸気タービン21に直接供給し、蒸気タービン21の出力を向上して発電出力を向上できるように構成されている。他の構成は第3実施例と同じであり、同一図番を付すことにより、その説明は省略する。
【0057】
図7は、本発明に係る排熱吸収冷凍機の第6実施例を示す概略構成図であり、第1実施例に改良を加えたものであって、第1実施例と異なるところについて説明する。
すなわち、発電用蒸気タービン31が多段タービンで構成され、精留器9と凝縮器10とを接続する蒸気配管86の途中箇所と発電用蒸気タービン31の中間段とが開閉弁87を介装した蒸気配管88を介して接続され、発電機32を駆動して発電を行っている状態において開閉弁87を開き、再生器8で発生した蒸気の一部を発電用蒸気タービン31に直接供給し、発電用蒸気タービン31の出力を向上して発電出力を向上できるように構成されている。他の構成は第1実施例と同じであり、同一図番を付すことにより、その説明は省略する。
【0058】
図8は、本発明に係る排熱吸収冷凍機の第7実施例を示す概略構成図であり、第1実施例と異なるところは次の通りである。
すなわち、分岐配管19の第5の配管40との接続箇所と第2の溶液ポンプ18の中間箇所に三方弁91を介して第7の配管92が接続され、凝縮器10の上部空間内に設けた散布管93と第7の配管92とが接続され、吸収器12からのアンモニア−水系溶液の吸収用溶液を凝縮器10に供給し、凝縮器10に供給されるアンモニア−水系溶液の蒸気を吸収用溶液に吸収するように構成されている。他の構成は第1実施例と同じであり、同一図番を付すことにより、その説明は省略する。
【0059】
この第7実施例の構成によれば、冷房の不用なときにおいて、凝縮器10に供給されるアンモニア−水系溶液の蒸気を吸収用溶液に吸収させ、凝縮器10において、クーリングタワーなどからの冷却水に捨てる熱量を減少させることができ、蒸気タービン21の出力を向上できて発電出力を向上できる。
【0060】
上記実施例では、ガスエンジン1からの排気ガスの全量を第2の熱交換器20で熱交換してアンモニア−水系溶液の蒸気を発生させるようにしているが、例えば、図9の変形例の概略構成図に示すように、ガス配管4の第2の熱交換器20よりも上流側に第4の熱交換器94を設け、水蒸気タービン95と復水器96と循環ポンプ97とを介装した循環配管98を、その水蒸気タービン95よりも上流箇所で第4の熱交換器94と熱交換可能に設けるとともに水蒸気タービン95に発電機99を連動連結し、排気ガスの一部によって水蒸気タービン95を駆動し、更に発電を行うように構成しても良い。
【0061】
また、上記実施例では、ガスエンジン1によって発電機3を駆動して電力を取り出す、いわゆるコジェネレーションシステムを示したが、ガスエンジン1によって各種の機械装置を駆動する場合にも適用できる。
【0062】
上述実施例のガスエンジン1としては、汎用のガスエンジンやディーゼルエンジンやスターリングエンジンなど各種のガスエンジンを用いることができる。
【0063】
なお、わかりやすくするために、特許請求の範囲、ならびに、課題を解決するための手段および作用等それぞれの欄において、構成部材に参照図番を付しているが、これに制限されるものでは無い。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明の排熱吸収冷凍機の構成によれば、エンジン(1)からのエンジン冷却水を熱源として単効用吸収冷凍機を作動しながら、エンジン(1)からの排気ガスにより蒸気タービン(21)を駆動して圧縮機(24)を駆動し、蒸発器(14)内の圧力を吸収器(12)内の圧力よりも低下させて低温の冷凍用媒体を取り出すから、エンジン(1)からのエンジン冷却水および排気ガスによって冷凍用媒体を取り出すことができ、ランニングコストおよびイニシャルコストのいずれをも安価にして、冷凍効率に優れた状態で冷房を行うことができる。
このようにランニングコストおよびイニシャルコストのいずれも安価にして冷房を行えながら、更に、冬期や中間期などで冷房が不用なときには、発電機(32)を駆動して発電するから、排熱吸収冷凍機の稼働率を大幅に向上できる。
そのうえ、排気ガスと熱交換する熱交換器 (20) に供給される溶液のアンモニア濃度を高めるために、凝縮器 (10) に供給されるアンモニア−水系混合媒体の蒸気を凝縮によらずに吸収用溶液に吸収させることによって液化するから、凝縮器 (10) において、クーリングタワーなどからの冷却水に捨てる熱量を減少させることができ、蒸気タービン (21) の出力を向上できて発電出力を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る排熱吸収冷凍機の第1実施例を示す概略構成図である。
【図2】 デューリング線図である。
【図3】 本発明に係る排熱吸収冷凍機の第2実施例を示す概略構成図である。
【図4】 本発明に係る排熱吸収冷凍機の第3実施例を示す概略構成図である。
【図5】 本発明に係る排熱吸収冷凍機の第4実施例を示す概略構成図である。
【図6】 本発明に係る排熱吸収冷凍機の第5実施例を示す概略構成図である。
【図7】 本発明に係る排熱吸収冷凍機の第6実施例を示す概略構成図である。
【図8】 本発明に係る排熱吸収冷凍機の第7実施例を示す概略構成図である。
【図9】 本発明に係る排熱吸収冷凍機の変形例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1…ガスエンジン
1a…エンジン冷却部
4…ガス配管
7…循環配管
8…再生器
10…凝縮器
12…吸収器
14…蒸発器
16…第3の配管
19…分岐配管
20…第2の熱交換器
21…蒸気タービン
24…圧縮機
26…蒸気吸引配管
27…蒸気配管
28…冷凍用媒体取出し管
31…発電用蒸気タービン
32…発電機
51…第1の流量調整弁(分配機構)
52…第2の流量調整弁(分配機構)
53…第3の流量調整弁
55…コントローラ(熱電可変制御手段)
61…クラッチ
62…発電用クラッチ
64…発電機
72…発電機
73…流量調整弁
75…コントローラ(熱電可変制御手段)
81…蒸気配管
86…蒸気配管

Claims (7)

130℃よりも低い温度のエンジン冷却水を発生するエンジン冷却部(1a)と、
130℃よりも高い温度の排気ガスを発生するエンジン(1) と、
再生器(8) と吸収器(12)と凝縮器(10)と蒸発器(14)とから成る単効用吸収冷凍機と、
前記エンジン(1) からのエンジン冷却水を熱源とするように前記エンジン冷却部(1a)と前記再生器(8) とにわたって接続される循環配管(7) と、
前記エンジン(1) からのエンジン冷却水によって蒸発可能なアンモニア−水系混合媒体を前記吸収器(12)から前記再生器(8) に供給する配管(16)と、
前記再生器(8) から前記吸収器(12)にアンモニア−水系混合媒体を供給する配管(11)と、
前記配管(16)の途中に接続されて前記吸収器(12)から前記再生器(8) に供給するアンモニア−水系混合媒体の一部を取り出す分岐配管(19)と、
前記エンジン(1) に接続されて前記エンジン(1) からの排気ガスを取り出すガス配管(4) と、
前記ガス配管(4) と前記分岐配管(19)との間に設けられて、前記エンジン(1)
からの排気ガスによりアンモニア−水系混合媒体を加熱して蒸発させる熱交換器(20)と、
前記分岐配管(19)に設けられて、前記熱交換器(20)で蒸発したアンモニア−水系混合媒体の蒸気によって駆動する蒸気タービン(21)と、
前記蒸発器(14)に連通接続され、前記蒸気タービン(21)に連動連結されて前記蒸発器(14)内の蒸気を吸引して前記吸収器(12)との間に圧力差を発生させる圧縮機(24)と、
前記圧縮機(24)に連通接続されて前記圧縮機(24)から排出される蒸気を前記吸収器(12)に供給する蒸気配管(27)と、
前記蒸発器(14)に付設されて冷凍用媒体を取り出す冷凍用媒体取り出し管(28)とを備えた排熱吸収冷凍機において、
前記分岐配管(19)に前記蒸気タービン(21)と並列接続される発電用蒸気タービン(31)と、
前記発電用蒸気タービン(31)に連動連結されて発電する発電機(32)と、
前記分岐配管(19)からのアンモニア−水系混合媒体を、前記蒸気タービン(21)に供給する状態と前記発電用蒸気タービン(31)に流す状態とに切り換える熱電切換機構とを備え、かつ、前記凝縮器 (10) の上部空間と前記分岐配管 (19) とを接続し、前記吸収器 (12) からのアンモニア−水系混合媒体の吸収用溶液を前記凝縮器 (10) に供給し、前記凝縮器 (10) に供給されるアンモニア−水系混合媒体の蒸気を吸収用溶液に吸収するように構成してあることを特徴とする排熱吸収冷凍機。
130℃よりも低い温度のエンジン冷却水を発生するエンジン冷却部(1a)と、
130℃よりも高い温度の排気ガスを発生するエンジン(1) と、
再生器(8) と吸収器(12)と凝縮器(10)と蒸発器(14)とから成る単効用吸収冷凍機と、
前記エンジン(1) からのエンジン冷却水を熱源とするように前記エンジン冷却部(1a)と前記再生器(8) とにわたって接続される循環配管(7) と、
前記エンジン(1) からのエンジン冷却水によって蒸発可能なアンモニア−水系混合媒体を前記吸収器(12)から前記再生器(8) に供給する配管(16)と、
前記再生器(8) から前記吸収器(12)にアンモニア−水系混合媒体を供給する配管(11)と、
前記配管(16)の途中に接続されて前記吸収器(12)から前記再生器(8) に供給するアンモニア−水系混合媒体の一部を取り出す分岐配管(19)と、
前記エンジン(1) に接続されて前記エンジン(1) からの排気ガスを取り出すガス配管(4) と、
前記ガス配管(4) と前記分岐配管(19)との間に設けられて、前記エンジン(1)
からの排気ガスによりアンモニア−水系混合媒体を加熱して蒸発させる熱交換器(20)と、
前記分岐配管(19)に設けられて、前記熱交換器(20)で蒸発したアンモニア−水系混合媒体の蒸気によって駆動する蒸気タービン(21)と、
前記蒸発器(14)に連通接続され、前記蒸気タービン(21)に連動連結されて前記蒸発器(14)内の蒸気を吸引して前記吸収器(12)との間に圧力差を発生させる圧縮機(24)と、
前記圧縮機(24)に連通接続されて前記圧縮機(24)から排出される蒸気を前記吸収器(12)に供給する蒸気配管(27)と、
前記蒸発器(14)に付設されて冷凍用媒体を取り出す冷凍用媒体取り出し管(28)とを備えた排熱吸収冷凍機において、
前記蒸気タービン(21)と前記圧縮機(24)との間に介装されて駆動状態と停止状態とに切り換えるクラッチ(61)と、
前記蒸気タービン(21)に発電用クラッチ(62)を介して駆動状態と停止状態とに切り換え可能に連動連結されて発電する発電機(64)とを備え、かつ、前記凝縮器 (10) の上部空間と前記分岐配管 (19) とを接続し、前記吸収器 (12) からのアンモニア−水系混合媒体の吸収用溶液を前記凝縮器 (10) に供給し、前記凝縮器 (10) に供給されるアンモニア−水系混合媒体の蒸気を吸収用溶液に吸収するように構成してあることを特徴とする排熱吸収冷凍機。
130℃よりも低い温度のエンジン冷却水を発生するエンジン冷却部(1a)と、
130℃よりも高い温度の排気ガスを発生するエンジン(1) と、
再生器(8) と吸収器(12)と凝縮器(10)と蒸発器(14)とから成る単効用吸収冷凍機と、
前記エンジン(1) からのエンジン冷却水を熱源とするように前記エンジン冷却部(1a)と前記再生器(8) とにわたって接続される循環配管(7) と、
前記エンジン(1) からのエンジン冷却水によって蒸発可能なアンモニア−水系混合媒体を前記吸収器(12)から前記再生器(8) に供給する配管(16)と、
前記再生器(8) から前記吸収器(12)にアンモニア−水系混合媒体を供給する配管(11)と、
前記配管(16)の途中に接続されて前記吸収器(12)から前記再生器(8) に供給するアンモニア−水系混合媒体の一部を取り出す分岐配管(19)と、
前記エンジン(1) に接続されて前記エンジン(1) からの排気ガスを取り出すガス配管(4) と、
前記ガス配管(4) と前記分岐配管(19)との間に設けられて、前記エンジン(1)
からの排気ガスによりアンモニア−水系混合媒体を加熱して蒸発させる熱交換器(20)と、
前記分岐配管(19)に設けられて、前記熱交換器(20)で蒸発したアンモニア−水系混合媒体の蒸気によって駆動する蒸気タービン(21)と、
前記蒸発器(14)に蒸気吸引配管(26)を介して連通接続され、前記蒸気タービン(21)に連動連結されて前記蒸発器(14)内の蒸気を吸引して前記吸収器(12)との間に圧力差を発生させる圧縮機(24)と、
前記圧縮機(24)に連通接続されて前記圧縮機(24)から排出される蒸気を前記吸収器(12)に供給する蒸気配管(27)と、
前記蒸発器(14)に付設されて冷凍用媒体を取り出す冷凍用媒体取り出し管(28)とを備えた排熱吸収冷凍機において、
前記分岐配管(19)に前記蒸気タービン(21)と並列接続される発電用蒸気タービン(31)と、
前記蒸気タービン(21)に連動連結されて発電する発電機(32)と、
前記蒸気吸引配管(26)に設けられて前記圧縮機(24)に吸引される蒸気量を調整する流量調整弁(53)と、
前記分岐配管(19)からのアンモニア−水系混合媒体を、前記蒸気タービン(21)および前記発電用蒸気タービン(31)に分配量を調整可能に流す分配機構(51)(52)と、
前記流量調整弁(53)および前記分配機構(51)(52)を冷房負荷に応じて調整する熱電可変制御手段(55)と、
を備えたことを特徴とする排熱吸収冷凍機。
130℃よりも低い温度のエンジン冷却水を発生するエンジン冷却部(1a)と、
130℃よりも高い温度の排気ガスを発生するエンジン(1) と、
再生器(8) と吸収器(12)と凝縮器(10)と蒸発器(14)とから成る単効用吸収冷凍機と、
前記エンジン(1) からのエンジン冷却水を熱源とするように前記エンジン冷却部(1a)と前記再生器(8) とにわたって接続される循環配管(7) と、
前記エンジン(1) からのエンジン冷却水によって蒸発可能なアンモニア−水系混合媒体を前記吸収器(12)から前記再生器(8) に供給する配管(16)と、
前記再生器(8) から前記吸収器(12)にアンモニア−水系混合媒体を供給する配管(11)と、
前記配管(16)の途中に接続されて前記吸収器(12)から前記再生器(8) に供給するアンモニア−水系混合媒体の一部を取り出す分岐配管(19)と、
前記エンジン(1) に接続されて前記エンジン(1) からの排気ガスを取り出すガス配管(4) と、
前記ガス配管(4) と前記分岐配管(19)との間に設けられて、前記エンジン(1)
からの排気ガスによりアンモニア−水系混合媒体を加熱して蒸発させる熱交換器(20)と、
前記分岐配管(19)に設けられて、前記熱交換器(20)で蒸発したアンモニア−水系混合媒体の蒸気によって駆動する蒸気タービン(21)と、
前記蒸発器(14)に蒸気吸引配管(26)を介して連通接続され、前記蒸気タービン(21)に連動連結されて前記蒸発器(14)内の蒸気を吸引して前記吸収器(12)との間に圧力差を発生させる圧縮機(24)と、
前記圧縮機(24)に連通接続されて前記圧縮機(24)から排出される蒸気を前記吸収器(12)に供給する蒸気配管(27)と、
前記蒸発器(14)に付設されて冷凍用媒体を取り出す冷凍用媒体取り出し管(28)とを備えた排熱吸収冷凍機において、
前記蒸気タービン(21)に一体的に連動連結されて発電する発電機(72)と、
前記蒸気吸引配管(26)に設けられて前記圧縮機(24)に吸引される蒸気量を調整する流量調整弁(73)と、
前記流量調整弁(73)を冷房負荷に応じて調整する熱電可変制御手段(75)とを備え、かつ、前記再生器 (8) と前記凝縮器 (10) とを接続するアンモニア−水系混合媒体の蒸気配管 (81) の途中箇所と前記蒸気タービン (21) とを接続し、前記再生器 (8) からのアンモニア−水系混合媒体の蒸気を前記蒸気タービン (21) に供給するように構成してあることを特徴とする排熱吸収冷凍機。
請求項1または3に記載の排熱吸収冷凍機において、
再生器 (8) と凝縮器 (10) とを接続するアンモニア−水系混合媒体の蒸気配管 (86) の途中箇所と発電用蒸気タービン (31) とを接続し、前記再生器 (8) からのアンモニア−水系混合媒体の蒸気を前記発電用蒸気タービン (31) に供給するように構成してある排熱吸収冷凍機。
請求項2に記載の排熱吸収冷凍機において、
再生器 (8) と凝縮器 (10) とを接続するアンモニア−水系混合媒体の蒸気配管 (81) の途中箇所と蒸気タービン (21) とを接続し、前記再生器 (8) からのアンモニア−水系混合媒体の蒸気を前記蒸気タービン (21) に供給するように構成してある排熱吸収冷凍機。
請求項1、2、3、4,5または6のいずれかに記載の排熱吸収冷凍機において、
凝縮器 (10) と分岐配管 (19) とを接続し、前記凝縮器 (10) 内のアンモニア−水系混合媒体の溶液を前記分岐配管 (19) に供給可能に構成してある排熱吸収冷凍機。
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