JP4005884B2 - アンモニア吸収冷凍機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、単効用吸収冷凍機の蒸発器で蒸発されたアンモニア蒸気を圧縮機で吸収器に供給するように構成したアンモニア吸収冷凍機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のアンモニア吸収冷凍機としては、従来、特開2002−48426号公報に開示されているものがあった。
【0003】
この従来例によれば、エンジンの排熱を熱源とする単効用吸収冷凍機の蒸発器と吸収器との間に圧縮機を介装し、蒸発器内の圧力を低下させ、−10℃以下の冷熱をも取出せるように構成している。
【0004】
このようなアンモニア吸収冷凍機において、冷凍出力を制御する場合、通常、エンジンから再生器に供給するエンジン冷却水(ジャケット水)の流量を制御するようにしている。
また、圧縮式ターボ型の場合は、圧縮機の吸入弁を流量調整可能に構成し、蒸発器から吸引する蒸気量を調整するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、エンジン冷却水(ジャケット水)の流量を制御する場合、圧縮機への吸い込み流量が一定であるのに対して、蒸発器への冷媒供給量が変動するため、冷凍負荷が部分負荷になるに伴い、圧縮機の吸引によって蒸発器内の冷媒量が減少し、冷熱を取出すことができなくなる問題があった。このことは、アンモニア蒸気を取出すために再生器に温水を供給するタイプで、その温水の供給量を制御する場合でも同様であった。
【0006】
また、圧縮機の吸入弁で蒸発器から吸引する蒸気量を減少させた場合、圧縮機の圧縮比が大きくなり、圧縮機でサージングを生じやすくなる問題があった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、請求項1に係る発明は、冷凍負荷が減少しても、圧縮機でのサージングを防止するとともに蒸発器に水分が溜まることを防止して安定した運転を行えるようにすることを目的とし、請求項2に係る発明は、ランニングコストおよびイニシャルコストのいずれをも安価にして冷凍用媒体を得ることができながら、安定した運転を行えるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、上述のような目的を達成するために、
再生器(8) と吸収器(12)と凝縮器(10)と蒸発器(14)とから成る単効用吸収冷凍機と、
アンモニア−水系混合媒体を前記吸収器(12)から前記再生器(8) に供給する配管(16)と、
前記再生器(8) から前記吸収器(12)にアンモニア−水系混合媒体を供給する配管(11)と、
前記蒸発器(14)に連通接続されて前記蒸発器(14)内の蒸気を吸引して前記吸収器(12)との間に圧力差を発生させる圧縮機(24)と、
前記圧縮機(24)に連通接続されて前記圧縮機(24)から排出される蒸気を前記吸収器(12)に供給する蒸気配管(27)と、
前記蒸発器(14)に付設されて冷凍用媒体を取り出す冷凍用媒体取り出し管(28)とを備えたアンモニア吸収冷凍機であって、
前記蒸発器(14)に接続されて前記吸収器(12)と熱交換可能に流動してから前記圧縮機(24)による蒸気吸引配管(26)または前記蒸発器(14)に連通接続される冷却配管(31)と、
前記冷却配管(31)に設けられて前記吸収器(12)側に流すアンモニア−水系混合媒体の溶液の流量を調整する流量調整弁(32)と、
前記冷凍用媒体取り出し管(28)に設けられて冷凍用媒体の温度を測定する温度センサ(33)と、
前記温度センサ(33)で測定される温度が一定になるように前記流量調整弁(32)の開度を制御する制御手段(34)とを備えて構成する。
【0009】
(作用・効果)
請求項1に係る発明のアンモニア吸収冷凍機の構成によれば、単効用吸収冷凍機を作動するとともに、電動モータや蒸気タービンなどの駆動装置によって圧縮機(24)を駆動し、蒸発器(14)内の蒸気を吸引して蒸発器(14)内の圧力を吸収器(12)内の圧力よりも低下させ、蒸発器(14)での蒸発に伴い、冷凍用媒体取り出し管(28)を通じて低温の冷凍用媒体を取り出すことができる。
しかも、蒸発器(14)から取り出される冷凍用媒体の温度あるいは蒸発器(14)に戻される冷凍用媒体の温度が一定になるように流量制御しながら、冷却配管(31)を通じて蒸発器(14)から吸収器(12)側にアンモニア−水系混合媒体の溶液を流し、その溶液で吸収器(12)を冷却して吸収器(12)内の圧力を減少させることができる。
【0010】
したがって、冷凍負荷が減少しても、一定温度の冷凍用媒体を取出すことができる。
しかも、蒸発器(14)からのアンモニア−水系混合媒体の溶液で吸収器(12)を冷却して吸収器(12)内の圧力を減少させるから、圧縮機(24)の圧縮比を小さくでき、圧縮機(24)の仕事量が減少して回転数が増加し、サージングに対して安全側に移行できる。更に、吸収器(12)との熱交換により、蒸発器(14)内に溜まった水分を蒸発させて蒸発器(14)外に放出でき、冷凍負荷が減少しても、圧縮機(24)でのサージングを防止するとともに蒸発器(14)に水分が溜まることを防止して安定した運転を行える。
そのうえ、圧縮機(24)の仕事量を減少できるから、電動モータや蒸気タービンなどの駆動装置の動力を減少できて経済的である。
【0011】
請求項2に係る発明は、上述のような目的を達成するために、
請求項1に記載のアンモニア吸収冷凍機において、
130℃よりも低い温度のエンジン冷却水を発生するエンジン冷却部(1a)と、
130℃よりも高い温度の排気ガスを発生するエンジン(1) と、
前記エンジン(1) からのエンジン冷却水を熱源とするように前記エンジン冷却部(1a)と前記再生器(8) とにわたって接続される循環配管(7) と、
前記配管(16)の途中に接続されて前記吸収器(12)から前記再生器(8) に供給するアンモニア−水系混合媒体の一部を取り出す分岐配管(19)と、
前記エンジン(1) に接続されて前記エンジン(1) からの排気ガスを取り出すガス配管(4) と、
前記ガス配管(4) と前記分岐配管(19)との間に設けられて、前記エンジン(1)からの排気ガスによりアンモニア−水系混合媒体を加熱して蒸発させる熱交換器(20)と、
前記分岐配管(19)に設けられて、前記熱交換器(20)で蒸発したアンモニア−水系混合媒体の蒸気によって駆動する蒸気タービン(21)とを備え、
前記蒸気タービン(21)と圧縮機(24)とを連動連結して構成する。
【0012】
(作用・効果)
請求項2に係る発明のアンモニア吸収冷凍機の構成によれば、エンジン(1) からのエンジン冷却水を熱源として単効用吸収冷凍機を作動する。一方、エンジン(1) からの排気ガスにより、吸収器(12)から再生器(8) に供給されるアンモニア−水系混合媒体の一部を熱交換器(20)を介して加熱してアンモニア−水系混合媒体の蒸気を発生させ、その蒸気によって蒸気タービン(21)を駆動し、蒸気タービン(21)に連動連結した圧縮機(24)を駆動する。
【0013】
したがって、単効用吸収冷凍機の吸収器(12)から取出したアンモニア−水系混合媒体をエンジン(1)の排気ガスの熱を利用して蒸発させた高温蒸気により蒸気タービン(21)を駆動するように構成し、その蒸気タービン(21)と圧縮機(24)を連動連結するから、エンジン(1)の排熱をより有効に回収し、ランニングコストおよびイニシャルコストのいずれも一層安価にして冷凍用媒体を得ることができながら、安定した運転を行える。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係るアンモニア吸収冷凍機の第1実施例を示す概略構成図であり、原動機としてのガスエンジン1に、カップリング2を介して発電機3が連動連結されている。
【0015】
高温排熱源としてのガスエンジン1の排気管にガス配管4が接続され、そのガス配管4に、NOx成分を除去する脱硝装置5が付設されている。
【0016】
ガスエンジン1の低温排熱源としてのエンジン冷却部1aの出口と入口とにわたって、エンジン冷却水(ジャケット冷却水)を循環する第1のポンプ6を介装した循環配管7が接続され、この循環配管7に、単効用吸収冷凍機を構成する再生器8が設けられている。再生器8には、ガスエンジン1からのエンジン冷却水(温度85〜95℃)によって蒸発可能なアンモニアを冷媒とし、かつ、水を吸収剤としたアンモニア−水系混合媒体としてのアンモニア−水系溶液が収容されている。
【0017】
再生器8には、精留器9を介して水を分離したアンモニア蒸気を供給するように凝縮器10が連通接続され、再生器8に第1の配管11を介して吸収器12が接続されるとともに、凝縮器10に第2の配管13を介して蒸発器14が接続され、更に、吸収器12と蒸発器14とが連通接続され、単効用吸収冷凍機が構成されている。
【0018】
凝縮器10では、再生器8で蒸発した冷媒を凝縮液化し、その液化した冷媒を蒸発器14に噴霧供給により戻すようになっている。
蒸発器14では、吸収器12における吸収剤による冷媒の吸収に伴い、冷媒が蒸発するようになっている。
【0019】
吸収器12から再生器8にわたって、第1の溶液ポンプ15を介装した第3の配管16が接続され、この第3の配管16と第1の配管11との間に第1の熱交換器17が設けられ、再生器8に戻す液化したアンモニア−水系溶液を、再生器8から吸収器12に流すアンモニア−水系溶液によって加熱するようになっている。
【0020】
第3の配管16の吸収器12と第1の熱交換器17との間に、第2の溶液ポンプ18を介装した分岐配管19が接続され、この分岐配管19とガス配管4とにわたって第2の熱交換器20が設けられ、液化したアンモニア−水系溶液をガスエンジン1からの排気ガスとの伝熱により加熱し、高温高圧の蒸気を発生させるように構成されている。
【0021】
分岐配管19に蒸気タービン21が接続されるとともに、その蒸気タービン21と第1の配管11とが第4の配管22を介して接続され、単効用吸収冷凍機の作動媒体であるアンモニア−水系溶液の高温高圧の蒸気によって蒸気タービン21を駆動するとともに、蒸気タービン21から排出される蒸気を吸収器12に戻すように構成されている。
【0022】
第4の配管22の途中箇所が、再生器8内におけるエンジン冷却水との熱交換後のアンモニア−水系溶液と熱交換するように再生器8内に導入され、蒸気タービン21から排出される蒸気の熱を利用して、再生器8から出て吸収器12に供給されるアンモニア−水系溶液の温度を高くできるように構成されている。
ただし、第4の配管22中のアンモニア排蒸気によって第3の配管16内の吸収器12から再生器8へ供給されるアンモニア−水系溶液を加熱しても同等な効果が得られる。
【0023】
蒸気タービン21に伝動軸23を介して圧縮機24が一体的に連動連結されている。第2の配管13の途中箇所に第3の熱交換器25が設けられ、この第3の熱交換器25で熱交換可能に、吸収器12と前述の圧縮機24とを接続する蒸気吸引配管26が設けられ、圧縮機24によって蒸発器14内の蒸気を吸引するようになっている。
【0024】
圧縮機24と第1の配管11とが蒸気配管27を介して接続され、その蒸気配管27の途中箇所が、再生器8内におけるエンジン冷却水との熱交換後のアンモニア−水系溶液と熱交換するように再生器8内に導入され、圧縮機24から排出される蒸気の熱を利用して、再生器8から出て吸収器12に供給されるアンモニア−水系溶液を加熱してその温度を高くし、その後に、吸収器12に供給するように構成されている。
【0025】
蒸発器14に、冷凍用媒体としてのブラインを取り出す冷凍用媒体取り出し管28が付設され、この冷凍用媒体取り出し管28が冷凍倉庫や保冷庫などの冷凍用熱源(図示せず)に導入されるようになっている。
凝縮器10および吸収器12には、クーリングタワーからの冷却水を供給する冷却管29が通されている。
【0026】
蒸発器14の底部と蒸気吸引配管26とにわたり、第3の溶液ポンプ30を介装した冷却配管31が接続され、その冷却配管31の途中箇所が吸収器12内に通され、蒸発器14内のアンモニア−水系溶液を供給して吸収器12内のアンモニア−水系溶液を冷却し、吸収器12内の圧力を低下できるように構成されている。
【0027】
冷却配管31に流量調整弁32が設けられている。冷凍用媒体取り出し管28の蒸発器14からの冷凍用媒体の取出し管部分に、冷凍用媒体の温度を測定する温度センサ33が設けられている。温度センサ33が制御手段としてのコントローラ34に接続され、そのコントローラ34に流量調整弁32が接続されている。温度センサ33は、冷凍用媒体取り出し管28の蒸発器14への冷凍用媒体の戻り管部分に設けても良い。
【0028】
コントローラ34では、温度センサ33で測定される冷凍用媒体の温度と、例えば−10℃などの設定温度とを比較し、冷凍負荷が高くて測定温度が設定温度よりも高いときには、流量調整弁32の開度を減少させて蒸発器14でのアンモニア−水系溶液の蒸発量を増加し、一方、冷凍負荷が低くて測定温度が設定温度よりも低いときには、流量調整弁32の開度を増加させて蒸発器14でのアンモニア−水系溶液の蒸発量を減少しながら吸収器12に供給するアンモニア−水系溶液の流量を増加し、温度センサ33で測定される冷凍用媒体の温度が一定になるように、すなわち、蒸発器14から取出される冷凍用媒体の温度を設定温度に維持するように構成されている。
【0029】
次に、上記第1実施例の動作について説明する。
図2の圧力レベルの変化を示す図に示すように、冷凍負荷が減少して全負荷状態から部分負荷状態になるに伴い、吸収器12に供給するアンモニア−水系溶液の流量を増加して吸収器12内の圧力を減少させ、蒸気タービン21の入口圧力T、および、蒸発器14側の圧力Piを一定に維持しながらも、全負荷状態での吸収器12内の圧力Poが部分負荷状態での吸収器12内の圧力Po´となり、圧縮機24の圧縮比を減少させる(Po/Pi→Po´/Pi)。
【0030】
その結果、圧縮機24のヘッドがCH→CH´となって仕事量が減るとともに蒸気タービン21のヘッドがTH→TH´となり、図3の圧力と流量の関係のグラフに示すように、圧縮機24の回転数が増加するとともに、作動点がA1→A2とサージラインAから遠ざかる安全側に移行し、安定した運転を行うことができる。
【0031】
図4は、本発明に係るアンモニア吸収冷凍機の第2実施例を示す概略構成図であり、第1実施例と異なるところは、次の通りである。
すなわち、クーリングタワーからの冷却水を吸収器12に供給する冷却管29と冷却配管31との間に第4の熱交換器41が介装され、冷却配管31を吸収器12内に通さずに、蒸発器14からのアンモニア−水系混合媒体の溶液(例えば、温度−15℃)により、クーリングタワーからの冷却水(例えば、温度32℃)を冷却し、その冷却されたクーリングタワーからの冷却水を介して吸収器12内を冷却するように構成されている。他の構成は第1実施例と同じであり、同一図番を付すことにより、その説明は省略する。
【0032】
図5は、本発明に係るアンモニア吸収冷凍機の第3実施例を示す概略構成図であり、第1実施例と異なるところは、次の通りである。
すなわち、ガスエンジン1からの排気ガスで発生させた蒸気で蒸気タービン21を駆動するとともにエンジン冷却水を再生器8に供給するというガスエンジン1の排熱を利用してアンモニア吸収冷凍機を作動する構成と蒸気タービン21とが無くされ、アンモニア吸収冷凍機4に電動モータ51が連動連結されるとともに、専用熱源から温水を供給する温水供給管52が再生器8に導入されている。他の構成は第1実施例と同じであり、同一図番を付すことによりその説明は省略する。
【0033】
この第3実施例の構成によれば、冷凍負荷が減少した場合でも、冷凍用媒体取り出し管28からは一定温度の冷凍用媒体を取出すとともに、圧縮機24に供給される蒸気量は一定に維持しながら、その圧縮比を減少して圧縮機24の仕事量を減少できるため、電動モータ51にかかる負荷を減少でき、その動力である電力消費量を低減でき、経済性を向上できる。
【0034】
上記第3実施例において、電動モータ51に代えて、専用の蒸気発生装置で発生させた蒸気で駆動する蒸気タービンを用いるようにしても良い。
【0035】
上記実施例では、冷却配管31を蒸気吸引配管6に接続しているが、蒸発器14に接続し、吸収器12での熱交換によって得たアンモニアー水系溶液の蒸気を蒸発器14内に供給するように構成しても良い。
【0036】
また、上記第1および第2実施例では、ガスエンジン1によって発電機3を駆動して電力を取り出す、いわゆるコジェネレーションシステムを示したが、ガスエンジン1によって各種の機械装置を駆動する場合にも適用できる。
【0037】
上述実施例のガスエンジン1としては、汎用のガスエンジンやディーゼルエンジンやスターリングエンジンなど各種のガスエンジンを用いることができる。
【0038】
なお、わかりやすくするために、特許請求の範囲、ならびに、課題を解決するための手段および作用・効果それぞれの欄において、構成部材に参照図番を付しているが、これに制限されるものでは無い。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明のアンモニア吸収冷凍機によれば、単効用吸収冷凍機を作動するとともに、電動モータや蒸気タービンなどの駆動装置によって圧縮機(24)を駆動し、蒸発器(14)内の蒸気を吸引して蒸発器(14)内の圧力を吸収器(12)内の圧力よりも低下させ、蒸発器(14)での蒸発に伴い、冷凍用媒体取り出し管(28)を通じて低温の冷凍用媒体を取り出すことができ、しかも、蒸発器(14)から取り出される冷凍用媒体の温度あるいは蒸発器(14)に戻される冷凍用媒体の温度が一定になるように流量制御しながら、冷却配管(31)を通じて蒸発器(14)から吸収器(12)側にアンモニア−水系混合媒体の溶液を流し、その溶液で吸収器(12)を冷却して吸収器(12)内の圧力を減少させることができるから、冷凍負荷が減少しても、一定温度の冷凍用媒体を取出すことができる。
しかも、蒸発器(14)からのアンモニア−水系混合媒体の溶液で吸収器(12)を冷却して吸収器(12)内の圧力を減少させるから、圧縮機(24)の圧縮比を小さくでき、圧縮機(24)の仕事量が減少して回転数が増加し、サージングに対して安全側に移行できる。更に、吸収器(12)との熱交換により、蒸発器(14)内に溜まった水分を蒸発させて蒸発器(14)外に放出でき、冷凍負荷が減少しても、圧縮機(24)でのサージングを防止するとともに蒸発器(14)に水分が溜まることを防止して安定した運転を行える。
そのうえ、圧縮機(24)の仕事量を減少できるから、電動モータや蒸気タービンなどの駆動装置の動力を減少できて経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアンモニア吸収冷凍機の第1実施例を示す概略構成図である。
【図2】圧力レベルの変化を示す図である。
【図3】圧力と流量との相関を示すグラフである。
【図4】本発明に係るアンモニア吸収冷凍機の第2実施例を示す概略構成図である。
【図5】本発明に係るアンモニア吸収冷凍機の第3実施例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1…ガスエンジン
1a…エンジン冷却部
4…ガス配管
7…循環配管
8…再生器
10…凝縮器
11…第1の配管
12…吸収器
14…蒸発器
16…第3の配管
19…分岐配管
20…第2の熱交換器
21…蒸気タービン
24…圧縮機
26…蒸気吸引配管
27…蒸気配管
28…冷凍用媒体取出し管
31…冷却配管
32…流量調整弁
33…温度センサ
34…コントローラ(制御手段)
Claims (2)
- 再生器(8) と吸収器(12)と凝縮器(10)と蒸発器(14)とから成る単効用吸収冷凍機と、
アンモニア−水系混合媒体を前記吸収器(12)から前記再生器(8) に供給する配管(16)と、
前記再生器(8) から前記吸収器(12)にアンモニア−水系混合媒体を供給する配管(11)と、
前記蒸発器(14)に連通接続されて前記蒸発器(14)内の蒸気を吸引して前記吸収器(12)との間に圧力差を発生させる圧縮機(24)と、
前記圧縮機(24)に連通接続されて前記圧縮機(24)から排出される蒸気を前記吸収器(12)に供給する蒸気配管(27)と、
前記蒸発器(14)に付設されて冷凍用媒体を取り出す冷凍用媒体取り出し管(28)とを備えたアンモニア吸収冷凍機であって、
前記蒸発器(14)に接続されて前記吸収器(12)と熱交換可能に流動してから前記圧縮機(24)による蒸気吸引配管(26)または前記蒸発器(14)に連通接続される冷却配管(31)と、
前記冷却配管(31)に設けられて前記吸収器(12)側に流すアンモニア−水系混合媒体の溶液の流量を調整する流量調整弁(32)と、
前記冷凍用媒体取り出し管(28)に設けられて冷凍用媒体の温度を測定する温度センサ(33)と、
前記温度センサ(33)で測定される温度が一定になるように前記流量調整弁(32)の開度を制御する制御手段(34)と、
を備えたことを特徴とするアンモニア吸収冷凍機。 - 請求項1に記載のアンモニア吸収冷凍機において、
130℃よりも低い温度のエンジン冷却水を発生するエンジン冷却部(1a)と、
130℃よりも高い温度の排気ガスを発生するエンジン(1) と、
前記エンジン(1) からのエンジン冷却水を熱源とするように前記エンジン冷却部(1a)と前記再生器(8) とにわたって接続される循環配管(7) と、
前記配管(16)の途中に接続されて前記吸収器(12)から前記再生器(8) に供給するアンモニア−水系混合媒体の一部を取り出す分岐配管(19)と、
前記エンジン(1) に接続されて前記エンジン(1) からの排気ガスを取り出すガス配管(4) と、
前記ガス配管(4) と前記分岐配管(19)との間に設けられて、前記エンジン(1)からの排気ガスによりアンモニア−水系混合媒体を加熱して蒸発させる熱交換器(20)と、
前記分岐配管(19)に設けられて、前記熱交換器(20)で蒸発したアンモニア−水系混合媒体の蒸気によって駆動する蒸気タービン(21)とを備え、
前記蒸気タービン(21)と圧縮機(24)とを連動連結してあるアンモニア吸収冷凍機。
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