JP2001248936A - 排熱吸収冷凍システム - Google Patents
排熱吸収冷凍システムInfo
- Publication number
- JP2001248936A JP2001248936A JP2000060786A JP2000060786A JP2001248936A JP 2001248936 A JP2001248936 A JP 2001248936A JP 2000060786 A JP2000060786 A JP 2000060786A JP 2000060786 A JP2000060786 A JP 2000060786A JP 2001248936 A JP2001248936 A JP 2001248936A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust heat
- gas
- pipe
- steam
- heat source
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/27—Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
- Y02A30/274—Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies using waste energy, e.g. from internal combustion engine
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B30/00—Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
- Y02B30/62—Absorption based systems
- Y02B30/625—Absorption based systems combined with heat or power generation [CHP], e.g. trigeneration
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P80/00—Climate change mitigation technologies for sector-wide applications
- Y02P80/10—Efficient use of energy, e.g. using compressed air or pressurized fluid as energy carrier
- Y02P80/15—On-site combined power, heat or cool generation or distribution, e.g. combined heat and power [CHP] supply
Landscapes
- Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ランニングコストおよびイニシャルコストの
いずれも安価にして冷熱を得る。 【解決手段】 130℃以上の水蒸気またはガスを熱源と
して吸収冷凍機を作動する。一方、高温排熱源からの排
気ガスによりアンモニア−水系の混合溶液の蒸気を発生
させ、その蒸気によって蒸気タービン25を駆動し、蒸
気タービン25に一体的に連動連結した圧縮機31を駆
動する。この圧縮機31により、冷凍装置などに設けた
直接膨張式蒸発器15内の蒸気を吸引して直接膨張式蒸
発器15内の圧力を吸収器12内の圧力よりも低下さ
せ、直接膨張式蒸発器15での蒸発に伴い、冷熱を発生
させて冷凍する。
いずれも安価にして冷熱を得る。 【解決手段】 130℃以上の水蒸気またはガスを熱源と
して吸収冷凍機を作動する。一方、高温排熱源からの排
気ガスによりアンモニア−水系の混合溶液の蒸気を発生
させ、その蒸気によって蒸気タービン25を駆動し、蒸
気タービン25に一体的に連動連結した圧縮機31を駆
動する。この圧縮機31により、冷凍装置などに設けた
直接膨張式蒸発器15内の蒸気を吸引して直接膨張式蒸
発器15内の圧力を吸収器12内の圧力よりも低下さ
せ、直接膨張式蒸発器15での蒸発に伴い、冷熱を発生
させて冷凍する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ン、ガスエンジンなどのコージェネレーションシステム
における原動機や蒸気ボイラーなどから発生する排熱を
利用、回収し、アンモニア−水混合溶液などの非共沸混
合媒体を用いて低温あるいは極低温の冷熱を得るように
構成した排熱吸収冷凍システムに関する。
ン、ガスエンジンなどのコージェネレーションシステム
における原動機や蒸気ボイラーなどから発生する排熱を
利用、回収し、アンモニア−水混合溶液などの非共沸混
合媒体を用いて低温あるいは極低温の冷熱を得るように
構成した排熱吸収冷凍システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の排熱吸収冷凍システムとしては、
図10の従来例の概略構成図に示すようなものがあっ
た。この従来例によれば、ガスエンジン01に、カップ
リング02を介して発電機03が連動連結されている。
図10の従来例の概略構成図に示すようなものがあっ
た。この従来例によれば、ガスエンジン01に、カップ
リング02を介して発電機03が連動連結されている。
【0003】ガスエンジン01の排ガス路04に熱交換
器05が介装され、その熱交換器05に加熱管06が通
されるとともに、加熱管06に、アンモニア吸収冷凍機
を構成する再生器07が設けられている。再生器07に
は、アンモニアを冷媒とし、かつ、水を吸収剤としたア
ンモニア−水混合媒体が収容されている。これにより、
ガスエンジン01からの排ガスとの熱交換によって発生
した 130℃以上の水蒸気とアンモニア−水混合媒体とを
熱交換するようになっている。
器05が介装され、その熱交換器05に加熱管06が通
されるとともに、加熱管06に、アンモニア吸収冷凍機
を構成する再生器07が設けられている。再生器07に
は、アンモニアを冷媒とし、かつ、水を吸収剤としたア
ンモニア−水混合媒体が収容されている。これにより、
ガスエンジン01からの排ガスとの熱交換によって発生
した 130℃以上の水蒸気とアンモニア−水混合媒体とを
熱交換するようになっている。
【0004】再生器07には、精留器08を介して水を
分離したアンモニア蒸気を供給するように凝縮器09が
連通接続され、かつ、再生器07に第1の配管010を
介して吸収器011が接続されるとともに、凝縮器09
に第2の配管012を介して蒸発器013が接続され、
更に、吸収器011と蒸発器013とが連通接続され、
アンモニア吸収冷凍機が構成されている。
分離したアンモニア蒸気を供給するように凝縮器09が
連通接続され、かつ、再生器07に第1の配管010を
介して吸収器011が接続されるとともに、凝縮器09
に第2の配管012を介して蒸発器013が接続され、
更に、吸収器011と蒸発器013とが連通接続され、
アンモニア吸収冷凍機が構成されている。
【0005】凝縮器09では、再生器07で蒸発したア
ンモニアを凝縮液化し、その液化したアンモニアを蒸発
器013に噴霧供給により戻すようになっている。ま
た、蒸発器013では、吸収器011における水による
アンモニアの吸収に伴い、アンモニアが蒸発するように
なっている。
ンモニアを凝縮液化し、その液化したアンモニアを蒸発
器013に噴霧供給により戻すようになっている。ま
た、蒸発器013では、吸収器011における水による
アンモニアの吸収に伴い、アンモニアが蒸発するように
なっている。
【0006】蒸発器013には、冷熱を取り出すブライ
ン配管014が付設され、図示しないが、ブライン配管
014にブライン搬送用のポンプが介装され、冷凍装置
などにブラインを供給するようになっている。
ン配管014が付設され、図示しないが、ブライン配管
014にブライン搬送用のポンプが介装され、冷凍装置
などにブラインを供給するようになっている。
【0007】再生器07と吸収器011とにわたって、
溶液ポンプ015を介装した第3の配管016が接続さ
れ、この第3の配管016と第1の配管010との間に
熱交換器017が設けられ、再生器07に戻す液化した
アンモニア−水混合媒体を、再生器07から吸収器01
1に流すアンモニア−水混合媒体によって加熱するよう
になっている。
溶液ポンプ015を介装した第3の配管016が接続さ
れ、この第3の配管016と第1の配管010との間に
熱交換器017が設けられ、再生器07に戻す液化した
アンモニア−水混合媒体を、再生器07から吸収器01
1に流すアンモニア−水混合媒体によって加熱するよう
になっている。
【0008】上記構成により、ガスエンジン01から発
生する排熱蒸気を利用して、蒸発器013でのアンモニ
アの蒸発に伴い、冷熱を得るようになっている。
生する排熱蒸気を利用して、蒸発器013でのアンモニ
アの蒸発に伴い、冷熱を得るようになっている。
【0009】ところが、アンモニアだけでなく、LiB
r(リチウムブロマイド)などの吸収式冷凍機では、吸
収プロセスや蒸発プロセスが入るために、電動型圧縮機
によって冷媒を強制的に圧縮・膨張する冷媒回路を備え
た冷凍機に比べ、成績係数が低くなる傾向にある。
r(リチウムブロマイド)などの吸収式冷凍機では、吸
収プロセスや蒸発プロセスが入るために、電動型圧縮機
によって冷媒を強制的に圧縮・膨張する冷媒回路を備え
た冷凍機に比べ、成績係数が低くなる傾向にある。
【0010】そのため、従来より、吸収式冷凍機の成績
係数を高くする方法が種々検討され、その一つとして、
蒸発器013と吸収器011との間に電動型圧縮機を設
け、蒸発器013内の蒸気を吸引し、その吸引した蒸気
を吸収器011に加圧供給するようなプロセスが提案さ
れている。
係数を高くする方法が種々検討され、その一つとして、
蒸発器013と吸収器011との間に電動型圧縮機を設
け、蒸発器013内の蒸気を吸引し、その吸引した蒸気
を吸収器011に加圧供給するようなプロセスが提案さ
れている。
【0011】この構成によれば、吸収器011内での圧
力は低下しないため、前述のような電動型圧縮機によっ
て冷媒を強制的に圧縮・膨張する冷媒回路を備えた冷凍
機の場合と同様に低温の冷熱を取り出すことができる。
また、性能面においても、電動型圧縮機に使用する電力
を除いた場合の成績係数を 1.2倍以上に高めることがで
きる。
力は低下しないため、前述のような電動型圧縮機によっ
て冷媒を強制的に圧縮・膨張する冷媒回路を備えた冷凍
機の場合と同様に低温の冷熱を取り出すことができる。
また、性能面においても、電動型圧縮機に使用する電力
を除いた場合の成績係数を 1.2倍以上に高めることがで
きる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電動型
圧縮機の場合、電動モータと圧縮機とを連動連結し、伝
動軸の軸受部に対して潤滑と漏洩に対するシールをしな
ければならず、例えば、アンモニア吸収冷凍機に適用し
た場合、潤滑油が系内に混入するとアンモニアの蒸発が
阻害されるなど、冷媒への伝熱に弊害を及ぼすなど、潤
滑油と漏洩の問題が、開発を阻害する大きな要因になっ
ていた。
圧縮機の場合、電動モータと圧縮機とを連動連結し、伝
動軸の軸受部に対して潤滑と漏洩に対するシールをしな
ければならず、例えば、アンモニア吸収冷凍機に適用し
た場合、潤滑油が系内に混入するとアンモニアの蒸発が
阻害されるなど、冷媒への伝熱に弊害を及ぼすなど、潤
滑油と漏洩の問題が、開発を阻害する大きな要因になっ
ていた。
【0013】また、同時に、電動型圧縮機の駆動に必要
な電力が大きくてランニングコストが増大する問題があ
った。もちろん、潤滑油や漏洩の問題だけであれば、密
閉式のキャンドモータを用いることも可能であるが、ラ
ンニングコストやイニシャルコストが増大する欠点があ
った。
な電力が大きくてランニングコストが増大する問題があ
った。もちろん、潤滑油や漏洩の問題だけであれば、密
閉式のキャンドモータを用いることも可能であるが、ラ
ンニングコストやイニシャルコストが増大する欠点があ
った。
【0014】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、請求項1に係る発明は、ランニングコ
ストおよびイニシャルコストのいずれも安価にして冷熱
を得られるようにすることを目的とし、請求項2に係る
発明は、ランニングコストおよびイニシャルコストのい
ずれも安価にして極低温の冷熱を得られるようにするこ
とを目的とし、請求項3に係る発明は、軸受部に対する
潤滑と漏洩に対するシールを安価にして良好に行えるよ
うにすることを目的とする。
たものであって、請求項1に係る発明は、ランニングコ
ストおよびイニシャルコストのいずれも安価にして冷熱
を得られるようにすることを目的とし、請求項2に係る
発明は、ランニングコストおよびイニシャルコストのい
ずれも安価にして極低温の冷熱を得られるようにするこ
とを目的とし、請求項3に係る発明は、軸受部に対する
潤滑と漏洩に対するシールを安価にして良好に行えるよ
うにすることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の排
熱吸収冷凍システムは、上述のような目的を達成するた
めに、130℃よりも低い温度の排熱を発生する低温排熱
源と、130℃以上の温度の排熱を発生する高温排熱源
と、再生器(8) と吸収器(12)と凝縮器(10)と直接膨張式
蒸発器(15)とから成る吸収冷凍機と、前記低温排熱源か
らの排熱を熱源とするように前記低温排熱源と前記再生
器(8) とにわたって接続される循環配管(52)と、前記低
温排熱源からの排熱によって蒸発可能な冷媒を含む非共
沸混合媒体を前記吸収器(12)から前記再生器(8) に供給
する配管(20)と、前記配管(20)の途中に接続されて非共
沸混合媒体を取り出す分岐配管(23)と、前記高温排熱源
に接続されて前記高温排熱源からの排気ガスを取り出す
ガス配管(4) と、前記ガス配管(4) と前記分岐配管(23)
との間に設けられて、前記高温排熱源からの排気ガスに
より非共沸混合媒体を加熱して蒸発させる熱交換器(24)
と、前記分岐配管(23)に設けられて、前記熱交換器(24)
で蒸発した非共沸混合媒体の蒸気によって駆動する蒸気
タービン(25)と、前記直接膨張式蒸発器(15)と前記吸収
器(12)とを連通接続する蒸気路(16)と、前記蒸気路(16)
に設けられるとともに前記蒸気タービン(25)に一体的に
連動連結されて前記直接膨張式蒸発器(15)内の蒸気を吸
引して前記吸収器(12)との間に圧力差を発生させる圧縮
機(31)と、を備えて構成する。
熱吸収冷凍システムは、上述のような目的を達成するた
めに、130℃よりも低い温度の排熱を発生する低温排熱
源と、130℃以上の温度の排熱を発生する高温排熱源
と、再生器(8) と吸収器(12)と凝縮器(10)と直接膨張式
蒸発器(15)とから成る吸収冷凍機と、前記低温排熱源か
らの排熱を熱源とするように前記低温排熱源と前記再生
器(8) とにわたって接続される循環配管(52)と、前記低
温排熱源からの排熱によって蒸発可能な冷媒を含む非共
沸混合媒体を前記吸収器(12)から前記再生器(8) に供給
する配管(20)と、前記配管(20)の途中に接続されて非共
沸混合媒体を取り出す分岐配管(23)と、前記高温排熱源
に接続されて前記高温排熱源からの排気ガスを取り出す
ガス配管(4) と、前記ガス配管(4) と前記分岐配管(23)
との間に設けられて、前記高温排熱源からの排気ガスに
より非共沸混合媒体を加熱して蒸発させる熱交換器(24)
と、前記分岐配管(23)に設けられて、前記熱交換器(24)
で蒸発した非共沸混合媒体の蒸気によって駆動する蒸気
タービン(25)と、前記直接膨張式蒸発器(15)と前記吸収
器(12)とを連通接続する蒸気路(16)と、前記蒸気路(16)
に設けられるとともに前記蒸気タービン(25)に一体的に
連動連結されて前記直接膨張式蒸発器(15)内の蒸気を吸
引して前記吸収器(12)との間に圧力差を発生させる圧縮
機(31)と、を備えて構成する。
【0016】なお、例えば、排気ガスの熱を高温部と低
温部の複数の熱交換器を用いて、 130℃よりも高い温度
の排熱と 130℃よりも低い温度の排熱とを取り出して使
用する場合も、それぞれ高温排熱源および低温排熱源と
みなす。
温部の複数の熱交換器を用いて、 130℃よりも高い温度
の排熱と 130℃よりも低い温度の排熱とを取り出して使
用する場合も、それぞれ高温排熱源および低温排熱源と
みなす。
【0017】また、請求項2に係る発明の排熱吸収冷凍
システムは、前述のような目的を達成するために、130
℃以上の温度の排熱を発生する高温排熱源と、再生器
(8) と吸収器(12)と凝縮器(10)と直接膨張式蒸発器(15)
とから成る吸収冷凍機と、130℃以上の水蒸気またはガ
スを前記再生器(8) に供給する配管(6) と、130℃以上
の水蒸気またはガスによって蒸発可能な冷媒を含む非共
沸混合媒体を前記吸収器(12)から前記再生器(8) に供給
する配管(20)と、前記配管(20)の途中に接続されて非共
沸混合媒体を取り出す分岐配管(23)と、高温排熱源に接
続されて前記高温排熱源からの排気ガスを取り出すガス
配管(4) と、前記ガス配管(4) と前記分岐配管(23)との
間に設けられて、前記高温排熱源からの排気ガスにより
非共沸混合媒体を加熱して蒸発させる熱交換器(24)と、
前記分岐配管(23)に設けられて、前記熱交換器(24)で蒸
発した非共沸混合媒体の蒸気によって駆動する蒸気ター
ビン(25)と、前記直接膨張式蒸発器(15)と前記吸収器(1
2)とを連通接続する蒸気路(16)と、前記蒸気路(16)に設
けられるとともに前記蒸気タービン(25)に一体的に連動
連結されて前記直接膨張式蒸発器(15)内の蒸気を吸引し
て前記吸収器(12)との間に圧力差を発生させる圧縮機(3
1)と、を備えて構成する。
システムは、前述のような目的を達成するために、130
℃以上の温度の排熱を発生する高温排熱源と、再生器
(8) と吸収器(12)と凝縮器(10)と直接膨張式蒸発器(15)
とから成る吸収冷凍機と、130℃以上の水蒸気またはガ
スを前記再生器(8) に供給する配管(6) と、130℃以上
の水蒸気またはガスによって蒸発可能な冷媒を含む非共
沸混合媒体を前記吸収器(12)から前記再生器(8) に供給
する配管(20)と、前記配管(20)の途中に接続されて非共
沸混合媒体を取り出す分岐配管(23)と、高温排熱源に接
続されて前記高温排熱源からの排気ガスを取り出すガス
配管(4) と、前記ガス配管(4) と前記分岐配管(23)との
間に設けられて、前記高温排熱源からの排気ガスにより
非共沸混合媒体を加熱して蒸発させる熱交換器(24)と、
前記分岐配管(23)に設けられて、前記熱交換器(24)で蒸
発した非共沸混合媒体の蒸気によって駆動する蒸気ター
ビン(25)と、前記直接膨張式蒸発器(15)と前記吸収器(1
2)とを連通接続する蒸気路(16)と、前記蒸気路(16)に設
けられるとともに前記蒸気タービン(25)に一体的に連動
連結されて前記直接膨張式蒸発器(15)内の蒸気を吸引し
て前記吸収器(12)との間に圧力差を発生させる圧縮機(3
1)と、を備えて構成する。
【0018】非共沸混合媒体としては、アンモニア−水
系の混合溶液、メタノール−水系の混合溶液等が使用で
きる。この非共沸混合媒体は、冷媒と吸収剤以外に、腐
食防止などのために若干の第三成分を含んでいてもよ
い。
系の混合溶液、メタノール−水系の混合溶液等が使用で
きる。この非共沸混合媒体は、冷媒と吸収剤以外に、腐
食防止などのために若干の第三成分を含んでいてもよ
い。
【0019】また、請求項3に係る発明の排熱吸収冷凍
システムは、前述のような目的を達成するために、請求
項1または請求項2のいずれかに係る発明の排熱吸収冷
凍システムにおける圧縮機(31)と蒸気タービン(25)とを
連動連結する伝動軸(30)を気体軸受(34)によって支持す
るとともに、前記気体軸受(34)と分岐配管(23)とを接続
し、熱交換器(24)で蒸発した非共沸混合媒体の蒸気を前
記気体軸受(34)に供給して潤滑するように構成する。
システムは、前述のような目的を達成するために、請求
項1または請求項2のいずれかに係る発明の排熱吸収冷
凍システムにおける圧縮機(31)と蒸気タービン(25)とを
連動連結する伝動軸(30)を気体軸受(34)によって支持す
るとともに、前記気体軸受(34)と分岐配管(23)とを接続
し、熱交換器(24)で蒸発した非共沸混合媒体の蒸気を前
記気体軸受(34)に供給して潤滑するように構成する。
【0020】
【作用】請求項1に係る発明の排熱吸収冷凍システムの
構成によれば、低温排熱源からの排熱を熱源として吸収
冷凍機を作動する。一方、高温排熱源からの排気ガスに
より非共沸混合媒体の蒸気を発生させ、その蒸気によっ
て蒸気タービン(25)を駆動し、蒸気タービン(25)に一体
的に連動連結した圧縮機(31)を駆動する。この圧縮機(3
1)により、直接膨張式蒸発器(15)内の蒸気を吸引して直
接膨張式蒸発器(15)内の圧力を吸収器(12)内の圧力より
も低下させ、直接膨張式蒸発器(15)での蒸発に伴い、冷
熱を取り出すことができる。
構成によれば、低温排熱源からの排熱を熱源として吸収
冷凍機を作動する。一方、高温排熱源からの排気ガスに
より非共沸混合媒体の蒸気を発生させ、その蒸気によっ
て蒸気タービン(25)を駆動し、蒸気タービン(25)に一体
的に連動連結した圧縮機(31)を駆動する。この圧縮機(3
1)により、直接膨張式蒸発器(15)内の蒸気を吸引して直
接膨張式蒸発器(15)内の圧力を吸収器(12)内の圧力より
も低下させ、直接膨張式蒸発器(15)での蒸発に伴い、冷
熱を取り出すことができる。
【0021】また、請求項2に係る発明の排熱吸収冷凍
システムの構成によれば、 130℃以上の水蒸気またはガ
スを熱源として吸収冷凍機を作動する。一方、高温排熱
源からの排気ガスにより非共沸混合媒体の蒸気を発生さ
せ、その蒸気によって蒸気タービン(25)を駆動し、蒸気
タービン(25)に一体的に連動連結した圧縮機(31)を駆動
する。この圧縮機(31)により、直接膨張式蒸発器(15)内
の蒸気を吸引して直接膨張式蒸発器(15)内の圧力を吸収
器(12)内の圧力よりも低下させ、直接膨張式蒸発器(15)
での蒸発に伴い、極低温の冷熱を取り出すことができ
る。
システムの構成によれば、 130℃以上の水蒸気またはガ
スを熱源として吸収冷凍機を作動する。一方、高温排熱
源からの排気ガスにより非共沸混合媒体の蒸気を発生さ
せ、その蒸気によって蒸気タービン(25)を駆動し、蒸気
タービン(25)に一体的に連動連結した圧縮機(31)を駆動
する。この圧縮機(31)により、直接膨張式蒸発器(15)内
の蒸気を吸引して直接膨張式蒸発器(15)内の圧力を吸収
器(12)内の圧力よりも低下させ、直接膨張式蒸発器(15)
での蒸発に伴い、極低温の冷熱を取り出すことができ
る。
【0022】また、請求項3に係る発明の排熱吸収冷凍
システムの構成によれば、蒸気タービン(25)を作動する
ための、熱交換器(24)で蒸発した非共沸混合媒体の蒸気
自体を潤滑剤として気体軸受(34)に供給し、その気体軸
受(34)によって、圧縮機(31)と蒸気タービン(25)とを連
動連結する伝動軸(30)を支持する。
システムの構成によれば、蒸気タービン(25)を作動する
ための、熱交換器(24)で蒸発した非共沸混合媒体の蒸気
自体を潤滑剤として気体軸受(34)に供給し、その気体軸
受(34)によって、圧縮機(31)と蒸気タービン(25)とを連
動連結する伝動軸(30)を支持する。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る排熱吸収
冷凍システムの第1実施例を示す概略構成図であり、原
動機としてのガスエンジン1に、カップリング2を介し
て発電機3が連動連結されている。
づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る排熱吸収
冷凍システムの第1実施例を示す概略構成図であり、原
動機としてのガスエンジン1に、カップリング2を介し
て発電機3が連動連結されている。
【0024】高温排熱源としてのガスエンジン1の排気
管にガス配管4が接続され、そのガス配管4に、NOx
成分を除去する脱硝装置5が付設されている。
管にガス配管4が接続され、そのガス配管4に、NOx
成分を除去する脱硝装置5が付設されている。
【0025】熱源からの 130℃以上の水蒸気またはガス
を供給する配管6に第1の流量調整弁7が介装されると
ともに、その配管6に、アンモニア吸収冷凍機を構成す
る再生器8が設けられている。熱源としては、都市ガ
ス、天然ガス、石油といった化石燃料など、各種の燃料
の燃焼によって水蒸気を発生させるボイラーとか高温ガ
スを発生させる熱風炉など、要するに、再生器8に供給
するときに腐食や耐圧の面でのトラブルを招かない水蒸
気またはガスを発生させるものであれば、各種の手段が
採用できる。
を供給する配管6に第1の流量調整弁7が介装されると
ともに、その配管6に、アンモニア吸収冷凍機を構成す
る再生器8が設けられている。熱源としては、都市ガ
ス、天然ガス、石油といった化石燃料など、各種の燃料
の燃焼によって水蒸気を発生させるボイラーとか高温ガ
スを発生させる熱風炉など、要するに、再生器8に供給
するときに腐食や耐圧の面でのトラブルを招かない水蒸
気またはガスを発生させるものであれば、各種の手段が
採用できる。
【0026】再生器8には、非共沸混合媒体として、ア
ンモニアを冷媒とし、かつ、水を吸収剤としたアンモニ
ア−水系の混合溶液が収容されている。このアンモニア
−水系の混合溶液としては、腐食防止などのために若干
の第三成分を含むものであっても良い。
ンモニアを冷媒とし、かつ、水を吸収剤としたアンモニ
ア−水系の混合溶液が収容されている。このアンモニア
−水系の混合溶液としては、腐食防止などのために若干
の第三成分を含むものであっても良い。
【0027】再生器8には、精留器9を介して水を分離
したアンモニア蒸気を供給するように凝縮器10が連通
接続され、再生器8に第1の配管11を介して吸収器1
2が接続されるとともに、凝縮器10に高圧受液器13
を介装した第2の配管14を介して直接膨張式蒸発器1
5が接続され、更に、吸収器12と直接膨張式蒸発器1
5とが蒸気路16を介して連通接続され、吸収冷凍機が
構成されている。
したアンモニア蒸気を供給するように凝縮器10が連通
接続され、再生器8に第1の配管11を介して吸収器1
2が接続されるとともに、凝縮器10に高圧受液器13
を介装した第2の配管14を介して直接膨張式蒸発器1
5が接続され、更に、吸収器12と直接膨張式蒸発器1
5とが蒸気路16を介して連通接続され、吸収冷凍機が
構成されている。
【0028】凝縮器10では、再生器8で蒸発した冷媒
を凝縮液化し、その液化した冷媒を直接膨張式蒸発器1
5に戻すようになっている。直接膨張式蒸発器15は、
膨張弁17と蒸発器18とから構成され、吸収器12に
おける吸収剤による冷媒の吸収に伴い、蒸発器18で冷
媒が蒸発するようになっている。
を凝縮液化し、その液化した冷媒を直接膨張式蒸発器1
5に戻すようになっている。直接膨張式蒸発器15は、
膨張弁17と蒸発器18とから構成され、吸収器12に
おける吸収剤による冷媒の吸収に伴い、蒸発器18で冷
媒が蒸発するようになっている。
【0029】再生器8と吸収器12とにわたって、第1
の溶液ポンプ19を介装した第3の配管20が接続さ
れ、この第3の配管20と第1の配管11との間に第1
の熱交換器21が設けられ、再生器8に戻す液化したア
ンモニア−水系の混合溶液を、再生器8から吸収器12
に流すアンモニア−水系の混合溶液によって加熱するよ
うになっている。
の溶液ポンプ19を介装した第3の配管20が接続さ
れ、この第3の配管20と第1の配管11との間に第1
の熱交換器21が設けられ、再生器8に戻す液化したア
ンモニア−水系の混合溶液を、再生器8から吸収器12
に流すアンモニア−水系の混合溶液によって加熱するよ
うになっている。
【0030】第3の配管20の第1の溶液ポンプ19と
第1の熱交換器21との間に、第2の溶液ポンプ22を
介装した分岐配管23が接続され、この分岐配管23と
ガス配管4とにわたって第2の熱交換器24が設けら
れ、液化したアンモニア−水系の混合溶液をガスエンジ
ン1からの排気ガスとの伝熱により加熱し、高温高圧の
蒸気を発生させるように構成されている。
第1の熱交換器21との間に、第2の溶液ポンプ22を
介装した分岐配管23が接続され、この分岐配管23と
ガス配管4とにわたって第2の熱交換器24が設けら
れ、液化したアンモニア−水系の混合溶液をガスエンジ
ン1からの排気ガスとの伝熱により加熱し、高温高圧の
蒸気を発生させるように構成されている。
【0031】分岐配管23に蒸気タービン25が接続さ
れるとともに、その蒸気タービン25と吸収器12とが
第4の配管26を介して接続され、吸収冷凍機の作動媒
体であるアンモニア−水系の混合溶液の高温高圧の蒸気
によって蒸気タービン25を駆動するとともに、蒸気タ
ービン25から排出される蒸気を吸収器12に戻すよう
に構成されている。
れるとともに、その蒸気タービン25と吸収器12とが
第4の配管26を介して接続され、吸収冷凍機の作動媒
体であるアンモニア−水系の混合溶液の高温高圧の蒸気
によって蒸気タービン25を駆動するとともに、蒸気タ
ービン25から排出される蒸気を吸収器12に戻すよう
に構成されている。
【0032】第3の配管20において、開閉弁27を介
装したバイパス配管28が第1の熱交換器21と並列に
接続され、そのバイパス配管28と第4の配管26とに
わたって第3の熱交換器29が設けられ、再生器8に戻
す液化したアンモニア−水系の混合溶液を、蒸気タービ
ン25から排出されるアンモニア−水系の混合溶液の蒸
気によって加熱するようになっている。
装したバイパス配管28が第1の熱交換器21と並列に
接続され、そのバイパス配管28と第4の配管26とに
わたって第3の熱交換器29が設けられ、再生器8に戻
す液化したアンモニア−水系の混合溶液を、蒸気タービ
ン25から排出されるアンモニア−水系の混合溶液の蒸
気によって加熱するようになっている。
【0033】図2の断面図に示すように、蒸気タービン
25に伝動軸30を介して圧縮機31が一体的に連動連
結され、蒸気タービン25、伝動軸30および圧縮機3
1が、パッキング32を介してシールした状態で一体化
されたケーシング33内に収容されるとともに、伝動軸
30が気体軸受34を介して回転自在に支持されてい
る。
25に伝動軸30を介して圧縮機31が一体的に連動連
結され、蒸気タービン25、伝動軸30および圧縮機3
1が、パッキング32を介してシールした状態で一体化
されたケーシング33内に収容されるとともに、伝動軸
30が気体軸受34を介して回転自在に支持されてい
る。
【0034】第2の配管14の途中箇所に過冷却器35
が設けられ、この過冷却器35と吸収器12との間に前
述の圧縮機31が設けられ、圧縮機31によって直接膨
張式蒸発器15内の蒸気を吸引し、過冷却器35で冷却
した後に圧縮してから吸収器12に供給するようになっ
ている。
が設けられ、この過冷却器35と吸収器12との間に前
述の圧縮機31が設けられ、圧縮機31によって直接膨
張式蒸発器15内の蒸気を吸引し、過冷却器35で冷却
した後に圧縮してから吸収器12に供給するようになっ
ている。
【0035】分岐配管23の第2の溶液ポンプ22の上
流箇所と凝縮器10とが、第2の流量調整弁36を介装
した補助配管37を介して接続され、第2の熱交換器2
4に供給するアンモニア溶液の量を調整し、蒸気タービ
ン25の出力を向上できるように構成されている。上記
第2の流量調整弁36に代えて、第2の溶液ポンプ22
を吐出容量可変型のポンプで構成するようにしても良
い。
流箇所と凝縮器10とが、第2の流量調整弁36を介装
した補助配管37を介して接続され、第2の熱交換器2
4に供給するアンモニア溶液の量を調整し、蒸気タービ
ン25の出力を向上できるように構成されている。上記
第2の流量調整弁36に代えて、第2の溶液ポンプ22
を吐出容量可変型のポンプで構成するようにしても良
い。
【0036】直接膨張式蒸発器15の蒸発器18が、冷
凍倉庫や下水処理場内などの冷凍装置に直接設けられる
とともに、蒸発器18に近接して膨張弁17が設けら
れ、食品とか下水処理システムでの下水汚泥などの被冷
却物を冷却・冷凍するようになっている。凝縮器10お
よび吸収器12には、クーリングタワーからの冷却水を
供給する冷却管38が通されている。
凍倉庫や下水処理場内などの冷凍装置に直接設けられる
とともに、蒸発器18に近接して膨張弁17が設けら
れ、食品とか下水処理システムでの下水汚泥などの被冷
却物を冷却・冷凍するようになっている。凝縮器10お
よび吸収器12には、クーリングタワーからの冷却水を
供給する冷却管38が通されている。
【0037】気体軸受34には、第2の熱交換器24で
発生した高温高圧の蒸気が供給され、アンモニア吸収冷
凍機の作動媒体であるアンモニア−水系の混合溶液によ
って潤滑するように構成されている。この気体軸受34
からの蒸気は、第4の配管26を通じて吸収器12に戻
されるようになっている。
発生した高温高圧の蒸気が供給され、アンモニア吸収冷
凍機の作動媒体であるアンモニア−水系の混合溶液によ
って潤滑するように構成されている。この気体軸受34
からの蒸気は、第4の配管26を通じて吸収器12に戻
されるようになっている。
【0038】上記第1実施例では、気体軸受34に、第
2の熱交換器24で発生した高温高圧の蒸気を供給する
ように構成しているが、例えば、吸収器12からのアン
モニア−水系の混合溶液を供給するなど、要するに、ア
ンモニア吸収冷凍機の作動媒体であるアンモニア−水系
の混合溶液によって潤滑するものであれば、各種の構成
が採用できる。
2の熱交換器24で発生した高温高圧の蒸気を供給する
ように構成しているが、例えば、吸収器12からのアン
モニア−水系の混合溶液を供給するなど、要するに、ア
ンモニア吸収冷凍機の作動媒体であるアンモニア−水系
の混合溶液によって潤滑するものであれば、各種の構成
が採用できる。
【0039】また、上記第1実施例では、ガスエンジン
1によって発電機3を駆動して電力を取り出す、いわゆ
るコジェネレーションシステムを示したが、ガスエンジ
ン1によって各種の機械装置を駆動する場合にも適用で
きる。
1によって発電機3を駆動して電力を取り出す、いわゆ
るコジェネレーションシステムを示したが、ガスエンジ
ン1によって各種の機械装置を駆動する場合にも適用で
きる。
【0040】上記第1実施例のアンモニア吸収冷凍機
[能力100RT(冷凍トン)]を用いるとともに、直
接膨張式蒸発器15を食品冷凍装置に設けて排熱吸収冷
凍システムを構築し、−20℃の食品を取り出したとこ
ろ、直接膨張式蒸発器15のアンモニア蒸気の入口付近
温度が−26℃で、出口付近温度が−15℃であり、温
度の変動が少なく、食品の流量の変化が無ければ、安定
した冷凍を行えた。
[能力100RT(冷凍トン)]を用いるとともに、直
接膨張式蒸発器15を食品冷凍装置に設けて排熱吸収冷
凍システムを構築し、−20℃の食品を取り出したとこ
ろ、直接膨張式蒸発器15のアンモニア蒸気の入口付近
温度が−26℃で、出口付近温度が−15℃であり、温
度の変動が少なく、食品の流量の変化が無ければ、安定
した冷凍を行えた。
【0041】次に、上述第1実施例のアンモニア吸収冷
凍機として 100RT(冷凍トン)のものを用い、圧縮機
31の能力を変えた場合の成績係数の計算例を図3のグ
ラフに示す。このグラフでは、圧縮機を用いない場合、
すなわち、圧縮比が1の場合の成績係数を 100%とし、
圧縮比を横軸に、そして、成績係数を縦軸にとって示し
ている。
凍機として 100RT(冷凍トン)のものを用い、圧縮機
31の能力を変えた場合の成績係数の計算例を図3のグ
ラフに示す。このグラフでは、圧縮機を用いない場合、
すなわち、圧縮比が1の場合の成績係数を 100%とし、
圧縮比を横軸に、そして、成績係数を縦軸にとって示し
ている。
【0042】第1実施例のような蒸気タービン25で駆
動する圧縮機31の圧縮比としては、7程度までは十分
高めることができ、更に、最適詳細設計によって7を超
える高圧縮比のものが開発可能である。このため、前述
グラフから、圧縮比を3〜7まで高めることにより、成
績係数を 1.1〜1.5 倍以上にまで、更には、それ以上高
めることができることが明らかである。
動する圧縮機31の圧縮比としては、7程度までは十分
高めることができ、更に、最適詳細設計によって7を超
える高圧縮比のものが開発可能である。このため、前述
グラフから、圧縮比を3〜7まで高めることにより、成
績係数を 1.1〜1.5 倍以上にまで、更には、それ以上高
めることができることが明らかである。
【0043】図4は、第2実施例を示す概略構成図であ
り、第1実施例と異なるところは次の通りである。すな
わち、ガス配管4の脱硝装置5と第2の熱交換器24と
の間に、第5の熱交換器41が設けられている。第5の
熱交換器41に蒸気ブロワー42を介装した外気導入管
43が接続されるとともに、その蒸気導入管43が再生
器8に導入され、再生器8の下流側において蒸気導入管
43に第3の流量調整弁44が設けられている。他の構
成は第1実施例と同じであり、同一図番を付すことによ
り、その説明は省略する。
り、第1実施例と異なるところは次の通りである。すな
わち、ガス配管4の脱硝装置5と第2の熱交換器24と
の間に、第5の熱交換器41が設けられている。第5の
熱交換器41に蒸気ブロワー42を介装した外気導入管
43が接続されるとともに、その蒸気導入管43が再生
器8に導入され、再生器8の下流側において蒸気導入管
43に第3の流量調整弁44が設けられている。他の構
成は第1実施例と同じであり、同一図番を付すことによ
り、その説明は省略する。
【0044】この第2実施例によれば、ガスエンジン1
からの排気ガスをアンモニア吸収冷凍機を作動する熱源
に利用しており、排熱の回収効率を向上できる利点を有
している。
からの排気ガスをアンモニア吸収冷凍機を作動する熱源
に利用しており、排熱の回収効率を向上できる利点を有
している。
【0045】上記第2実施例の構成に第1実施例の構成
を付加し、例えば、ガスエンジン1からの排気ガスの供
給量が不足するような場合には、第1実施例の水蒸気ま
たはガスを再生器8に供給するなど、選択的にあるいは
合流させて再生器8に供給するように構成しても良い。
を付加し、例えば、ガスエンジン1からの排気ガスの供
給量が不足するような場合には、第1実施例の水蒸気ま
たはガスを再生器8に供給するなど、選択的にあるいは
合流させて再生器8に供給するように構成しても良い。
【0046】上述第1および第2実施例では、第2の配
管14の途中箇所に過冷却器35を設け、その過冷却器
35と吸収器12との間に圧縮機31を設け、蒸発器1
8から吸引される蒸気を冷却し、一部の蒸気を液化して
蒸発器18に戻すことにより減圧し、その減圧された蒸
気を吸収器12に加圧供給し、蒸発器18内の圧力を吸
収器12内の圧力よりも良好に低下できるように構成し
ているが、蒸発器18と過冷却器35との間に圧縮機3
1を設けても良く、また、過冷却器35を設けなくても
良く、要するに、本発明としては、蒸発器18と吸収器
12と連通接続する蒸気路16に圧縮機31を設けて、
蒸発器18内の圧力を吸収器12内の圧力よりも低下す
るように構成するものであれば良い。このことは、後述
する実施例でも同様である。
管14の途中箇所に過冷却器35を設け、その過冷却器
35と吸収器12との間に圧縮機31を設け、蒸発器1
8から吸引される蒸気を冷却し、一部の蒸気を液化して
蒸発器18に戻すことにより減圧し、その減圧された蒸
気を吸収器12に加圧供給し、蒸発器18内の圧力を吸
収器12内の圧力よりも良好に低下できるように構成し
ているが、蒸発器18と過冷却器35との間に圧縮機3
1を設けても良く、また、過冷却器35を設けなくても
良く、要するに、本発明としては、蒸発器18と吸収器
12と連通接続する蒸気路16に圧縮機31を設けて、
蒸発器18内の圧力を吸収器12内の圧力よりも低下す
るように構成するものであれば良い。このことは、後述
する実施例でも同様である。
【0047】図5は、第3実施例を示す概略構成図であ
り、第1実施例と異なるところは次の通りである。すな
わち、ガスエンジン1の低温排熱源としてのエンジン冷
却部の出口と入口とにわたって、ジャケット冷却水を循
環するポンプ51を介装した循環配管52が接続されて
いる。循環配管52に再生器8が設けられ、ガスエンジ
ン1からのジャケット冷却水(温度85〜95℃)によって
再生器8内のアンモニアを蒸発できるように構成されて
いる。他の構成は第1実施例と同じであり、同一図番を
付すことにより、その説明は省略する。
り、第1実施例と異なるところは次の通りである。すな
わち、ガスエンジン1の低温排熱源としてのエンジン冷
却部の出口と入口とにわたって、ジャケット冷却水を循
環するポンプ51を介装した循環配管52が接続されて
いる。循環配管52に再生器8が設けられ、ガスエンジ
ン1からのジャケット冷却水(温度85〜95℃)によって
再生器8内のアンモニアを蒸発できるように構成されて
いる。他の構成は第1実施例と同じであり、同一図番を
付すことにより、その説明は省略する。
【0048】図6は、第4実施例を示す概略構成図であ
り、第3実施例と異なるところは次の通りである。すな
わち、圧縮機31からの蒸気路16が再生器8に接続さ
れるとともに、再生器8を経て第1の配管11に接続さ
れ、圧縮機31から吐出されたガスを再生器8内の非共
沸混合媒体としてのアンモニア−水系の混合溶液と熱交
換させた後に吸収器12に供給するように構成されてい
る。他の構成は第3実施例と同じであり、同一図番を付
してその説明は省略する。
り、第3実施例と異なるところは次の通りである。すな
わち、圧縮機31からの蒸気路16が再生器8に接続さ
れるとともに、再生器8を経て第1の配管11に接続さ
れ、圧縮機31から吐出されたガスを再生器8内の非共
沸混合媒体としてのアンモニア−水系の混合溶液と熱交
換させた後に吸収器12に供給するように構成されてい
る。他の構成は第3実施例と同じであり、同一図番を付
してその説明は省略する。
【0049】この第4実施例によれば、第3実施例のよ
うに、圧縮機31から吐出されたガスを直接吸収器12
に供給すると、圧縮機31からのガスの熱(温度 150
℃) が吸収器12の冷却管38の冷却水に無駄に放出さ
れてしまうのに比べ、圧縮機31から吐出されるガスの
熱を回収して、再生器8内のアンモニア−水系溶液の温
度を高くし、冷凍機の能力を向上できる利点がある。
うに、圧縮機31から吐出されたガスを直接吸収器12
に供給すると、圧縮機31からのガスの熱(温度 150
℃) が吸収器12の冷却管38の冷却水に無駄に放出さ
れてしまうのに比べ、圧縮機31から吐出されるガスの
熱を回収して、再生器8内のアンモニア−水系溶液の温
度を高くし、冷凍機の能力を向上できる利点がある。
【0050】また、図7は、第5実施例を示す概略構成
図であり、第4実施例と異なるところは次の通りであ
る。すなわち、吸収器12から再生器8にアンモニア−
水系の混合溶液を供給する第3の配管20に、第1の熱
交換器21と並列に第6の熱交換器61を設けた第5の
配管62が接続され、圧縮機31からの蒸気路16が第
6の熱交換器61に接続されるとともに、第6の熱交換
器61を経て吸収器12に接続され、圧縮機31から吐
出されたガスを吸収器12から再生器8に供給される非
共沸混合媒体としてのアンモニア−水系の混合溶液と熱
交換させた後に吸収器12に供給するように構成されて
いる。
図であり、第4実施例と異なるところは次の通りであ
る。すなわち、吸収器12から再生器8にアンモニア−
水系の混合溶液を供給する第3の配管20に、第1の熱
交換器21と並列に第6の熱交換器61を設けた第5の
配管62が接続され、圧縮機31からの蒸気路16が第
6の熱交換器61に接続されるとともに、第6の熱交換
器61を経て吸収器12に接続され、圧縮機31から吐
出されたガスを吸収器12から再生器8に供給される非
共沸混合媒体としてのアンモニア−水系の混合溶液と熱
交換させた後に吸収器12に供給するように構成されて
いる。
【0051】この第5実施例によれば、第4実施例と同
様に、圧縮機31から吐出されるガスの熱を回収して、
再生器8内のアンモニア−水系の混合溶液の温度を高く
し、冷凍機の能力を向上できる利点がある。他の構成は
第4実施例と同じであり、同一図番を付してその説明は
省略する。
様に、圧縮機31から吐出されるガスの熱を回収して、
再生器8内のアンモニア−水系の混合溶液の温度を高く
し、冷凍機の能力を向上できる利点がある。他の構成は
第4実施例と同じであり、同一図番を付してその説明は
省略する。
【0052】また、図8は、第6実施例を示す概略構成
図であり、第4実施例と異なるところは次の通りであ
る。すなわち、圧縮機31からの蒸気路が再生器8に接
続され、再生器8を経て第6の配管71を介して吸収器
12に供給するように構成され、第6の配管71に給湯
用温水取り出し用の熱交換器72が設けられるととも
に、その熱交換器72に給湯管73が接続され、圧縮機
31から吐出されたガスを再生器8内の非共沸混合媒体
としてのアンモニア−水系の混合溶液と熱交換させた後
に、更に、給湯用温水の取り出しに利用するように構成
されている。
図であり、第4実施例と異なるところは次の通りであ
る。すなわち、圧縮機31からの蒸気路が再生器8に接
続され、再生器8を経て第6の配管71を介して吸収器
12に供給するように構成され、第6の配管71に給湯
用温水取り出し用の熱交換器72が設けられるととも
に、その熱交換器72に給湯管73が接続され、圧縮機
31から吐出されたガスを再生器8内の非共沸混合媒体
としてのアンモニア−水系の混合溶液と熱交換させた後
に、更に、給湯用温水の取り出しに利用するように構成
されている。
【0053】この第6実施例によれば、第4実施例と同
様に、圧縮機31から吐出されるガスの熱(例えば、温
度が 150℃) を回収し、再生器8内のアンモニア−水系
の混合溶液の温度を高くして冷凍機の能力を向上できる
のみならず、再生器8での熱交換後の凝縮液の熱(例え
ば、温度が80℃) を給湯用(通常の温度としては、60℃
程度である) としても回収し、排熱の回収効率を一層向
上できる利点がある。他の構成は第4実施例と同じであ
り、同一図番を付してその説明は省略する。
様に、圧縮機31から吐出されるガスの熱(例えば、温
度が 150℃) を回収し、再生器8内のアンモニア−水系
の混合溶液の温度を高くして冷凍機の能力を向上できる
のみならず、再生器8での熱交換後の凝縮液の熱(例え
ば、温度が80℃) を給湯用(通常の温度としては、60℃
程度である) としても回収し、排熱の回収効率を一層向
上できる利点がある。他の構成は第4実施例と同じであ
り、同一図番を付してその説明は省略する。
【0054】上記第5実施例において、第5の熱交換器
61と吸収器12との間で、第5の配管62に、第6実
施例と同様に、給湯用温水取り出し用の熱交換器と給湯
管とを設け、排熱の回収効率を一層向上できるように構
成しても良い。また、圧縮機31から吐出されるガスの
熱を、給湯用温水取り出しのためだけに利用するように
構成するものでも良い。
61と吸収器12との間で、第5の配管62に、第6実
施例と同様に、給湯用温水取り出し用の熱交換器と給湯
管とを設け、排熱の回収効率を一層向上できるように構
成しても良い。また、圧縮機31から吐出されるガスの
熱を、給湯用温水取り出しのためだけに利用するように
構成するものでも良い。
【0055】また、図9は、第7実施例を示す全体概略
構成図であり、第3実施例と異なるところは次の通りで
ある。すなわち、圧縮機31から吐出されたガスが第4
の配管26に供給されるように構成され、蒸気タービン
25からの蒸気と合流され、第3の熱交換器29を介し
て、吸収器12から再生器8に供給される非共沸混合媒
体としてのアンモニア−水系の混合溶液と熱交換させた
後に吸収器12に供給するように構成されている。他の
構成は第3実施例と同じであり、同一図番を付してその
説明は省略する。
構成図であり、第3実施例と異なるところは次の通りで
ある。すなわち、圧縮機31から吐出されたガスが第4
の配管26に供給されるように構成され、蒸気タービン
25からの蒸気と合流され、第3の熱交換器29を介し
て、吸収器12から再生器8に供給される非共沸混合媒
体としてのアンモニア−水系の混合溶液と熱交換させた
後に吸収器12に供給するように構成されている。他の
構成は第3実施例と同じであり、同一図番を付してその
説明は省略する。
【0056】上述実施例では、凝縮器10と直接膨張式
蒸発器15の位置が離れていて、多量の非共沸混合媒体
を必要とする場合に容易に対応できるように高圧受液器
13を設けているが、凝縮器10自体を大きくするもの
でも良い。
蒸発器15の位置が離れていて、多量の非共沸混合媒体
を必要とする場合に容易に対応できるように高圧受液器
13を設けているが、凝縮器10自体を大きくするもの
でも良い。
【0057】上述実施例のガスエンジン1としては、ミ
ラーサイクルガスエンジンやディーゼルエンジンやスタ
ーリングエンジンなど各種のガスエンジンを用いること
ができる。
ラーサイクルガスエンジンやディーゼルエンジンやスタ
ーリングエンジンなど各種のガスエンジンを用いること
ができる。
【0058】なお、わかりやすくするために、特許請求
の範囲、ならびに、課題を解決するための手段および作
用それぞれの欄において、構成部材に参照図番を付して
いるが、これに制限されるものでは無い。
の範囲、ならびに、課題を解決するための手段および作
用それぞれの欄において、構成部材に参照図番を付して
いるが、これに制限されるものでは無い。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明の排熱吸収冷凍システムによれば、低温排熱源からの
排熱を熱源として吸収冷凍機を作動しながら、高温排熱
源からの排熱により蒸気タービンを駆動して圧縮機を駆
動し、直接膨張式蒸発器内の圧力を吸収器内の圧力より
も低下させ、零度よりも低温の冷熱を取り出すから、低
温排熱源および高温排熱源からの排熱によって冷熱を取
り出すことができ、ランニングコストおよびイニシャル
コストのいずれも安価にして、零度よりも低温の冷熱を
得ることができる。すなわち、例えば、上述の圧縮機と
して電動型圧縮機を用いれば、圧縮機の駆動に電力を要
するためにランニングコストが増大する。本発明ではこ
のような駆動電力が不要である。しかも、ブライン方式
のようなブライン配管を介したりせずに、直接膨張式蒸
発器によって冷熱を取り出すから、冷凍プロセスなどに
利用するときに、冷凍装置内で蒸発させることができ、
ブラインとの間での熱交換に伴う熱損失を無くすことが
できるとともに、ブライン搬送用のポンプならびにそれ
を駆動する動力を不用にでき、この点でもランニングコ
ストおよびイニシャルコストのいずれも安価にして冷熱
を得ることができる。また、蒸気タービンを駆動する蒸
気と、直接膨張式蒸発器内の圧力を吸収器内の圧力より
も低下させるために圧縮機によって吸引する蒸気とが、
いずれも吸収冷凍機の作動媒体である非共沸混合媒体の
蒸気であり、また、軸受潤滑を同一媒体で行えることか
ら、蒸気タービンと圧縮機ならびにそれらを連動連結す
る伝動軸を同じケーシング内に収容することができ、電
動モータと圧縮機とを連動連結する伝動軸に対する軸受
部の潤滑と漏洩に対するシールに複雑な構成を採用した
り、密閉式のキャンドモータを用いたりする場合に比べ
てイニシャルコストを安価にできるのみならず、メンテ
ナンス性を著しく向上させる。
明の排熱吸収冷凍システムによれば、低温排熱源からの
排熱を熱源として吸収冷凍機を作動しながら、高温排熱
源からの排熱により蒸気タービンを駆動して圧縮機を駆
動し、直接膨張式蒸発器内の圧力を吸収器内の圧力より
も低下させ、零度よりも低温の冷熱を取り出すから、低
温排熱源および高温排熱源からの排熱によって冷熱を取
り出すことができ、ランニングコストおよびイニシャル
コストのいずれも安価にして、零度よりも低温の冷熱を
得ることができる。すなわち、例えば、上述の圧縮機と
して電動型圧縮機を用いれば、圧縮機の駆動に電力を要
するためにランニングコストが増大する。本発明ではこ
のような駆動電力が不要である。しかも、ブライン方式
のようなブライン配管を介したりせずに、直接膨張式蒸
発器によって冷熱を取り出すから、冷凍プロセスなどに
利用するときに、冷凍装置内で蒸発させることができ、
ブラインとの間での熱交換に伴う熱損失を無くすことが
できるとともに、ブライン搬送用のポンプならびにそれ
を駆動する動力を不用にでき、この点でもランニングコ
ストおよびイニシャルコストのいずれも安価にして冷熱
を得ることができる。また、蒸気タービンを駆動する蒸
気と、直接膨張式蒸発器内の圧力を吸収器内の圧力より
も低下させるために圧縮機によって吸引する蒸気とが、
いずれも吸収冷凍機の作動媒体である非共沸混合媒体の
蒸気であり、また、軸受潤滑を同一媒体で行えることか
ら、蒸気タービンと圧縮機ならびにそれらを連動連結す
る伝動軸を同じケーシング内に収容することができ、電
動モータと圧縮機とを連動連結する伝動軸に対する軸受
部の潤滑と漏洩に対するシールに複雑な構成を採用した
り、密閉式のキャンドモータを用いたりする場合に比べ
てイニシャルコストを安価にできるのみならず、メンテ
ナンス性を著しく向上させる。
【0060】また、請求項2に係る発明の排熱吸収冷凍
機によれば、 130℃以上の水蒸気またはガスを熱源とし
て吸収冷凍機を作動しながら、高温排熱源からの排熱に
より蒸気タービンを駆動して圧縮機を駆動し、直接膨張
式蒸発器内の圧力を吸収器内の圧力よりも低下させて冷
熱を取り出すから、成績係数に優れた高い効率で、高温
排熱源からの排熱によって極低温の冷熱を取り出すこと
ができ、ランニングコストおよびイニシャルコストのい
ずれも安価にして冷熱を得ることができる。すなわち、
例えば、上述の圧縮機として電動型圧縮機を用いれば、
圧縮機の駆動に電力を要するためにランニングコストが
増大する。本発明ではこのような駆動電力が不要であ
る。しかも、ブライン方式のようなブライン配管を介し
たりせずに、直接膨張式蒸発器によって冷熱を取り出す
から、冷凍プロセスなどに利用するときに、冷凍装置内
で蒸発させることができ、ブラインとの間での熱交換に
伴う熱損失を無くすことができるとともに、ブライン搬
送用のポンプならびにそれを駆動する動力を不用にで
き、この点でもランニングコストおよびイニシャルコス
トのいずれも安価にして冷熱を得ることができる。ま
た、蒸気タービンを駆動する蒸気と、直接膨張式蒸発器
内の圧力を吸収器内の圧力よりも低下させるために圧縮
機によって吸引する蒸気とが、いずれも吸収冷凍機の作
動媒体である非共沸混合媒体の蒸気であり、また、軸受
潤滑を同一媒体で行えることから、蒸気タービンと圧縮
機ならびにそれらを連動連結する伝動軸を同じケーシン
グ内に収容することができ、電動モータと圧縮機とを連
動連結する伝動軸に対する軸受部の潤滑と漏洩に対する
シールに複雑な構成を採用したり、密閉式のキャンドモ
ータを用いたりする場合に比べてイニシャルコストを安
価にできる。
機によれば、 130℃以上の水蒸気またはガスを熱源とし
て吸収冷凍機を作動しながら、高温排熱源からの排熱に
より蒸気タービンを駆動して圧縮機を駆動し、直接膨張
式蒸発器内の圧力を吸収器内の圧力よりも低下させて冷
熱を取り出すから、成績係数に優れた高い効率で、高温
排熱源からの排熱によって極低温の冷熱を取り出すこと
ができ、ランニングコストおよびイニシャルコストのい
ずれも安価にして冷熱を得ることができる。すなわち、
例えば、上述の圧縮機として電動型圧縮機を用いれば、
圧縮機の駆動に電力を要するためにランニングコストが
増大する。本発明ではこのような駆動電力が不要であ
る。しかも、ブライン方式のようなブライン配管を介し
たりせずに、直接膨張式蒸発器によって冷熱を取り出す
から、冷凍プロセスなどに利用するときに、冷凍装置内
で蒸発させることができ、ブラインとの間での熱交換に
伴う熱損失を無くすことができるとともに、ブライン搬
送用のポンプならびにそれを駆動する動力を不用にで
き、この点でもランニングコストおよびイニシャルコス
トのいずれも安価にして冷熱を得ることができる。ま
た、蒸気タービンを駆動する蒸気と、直接膨張式蒸発器
内の圧力を吸収器内の圧力よりも低下させるために圧縮
機によって吸引する蒸気とが、いずれも吸収冷凍機の作
動媒体である非共沸混合媒体の蒸気であり、また、軸受
潤滑を同一媒体で行えることから、蒸気タービンと圧縮
機ならびにそれらを連動連結する伝動軸を同じケーシン
グ内に収容することができ、電動モータと圧縮機とを連
動連結する伝動軸に対する軸受部の潤滑と漏洩に対する
シールに複雑な構成を採用したり、密閉式のキャンドモ
ータを用いたりする場合に比べてイニシャルコストを安
価にできる。
【0061】また、請求項3に係る発明の排熱吸収冷凍
機によれば、蒸気タービンと圧縮機とを連動連結する伝
動軸の気体軸受の潤滑を、蒸気タービンを作動する非共
沸混合媒体の蒸気自体によって行うから、その蒸気の一
部が軸受から漏洩しようとも異物にならず、潤滑油を用
いる場合のような高いシール構成を不要にでき、軸受部
に対する潤滑と漏洩に対するシールを、簡単な構成で安
価にして良好に行える。
機によれば、蒸気タービンと圧縮機とを連動連結する伝
動軸の気体軸受の潤滑を、蒸気タービンを作動する非共
沸混合媒体の蒸気自体によって行うから、その蒸気の一
部が軸受から漏洩しようとも異物にならず、潤滑油を用
いる場合のような高いシール構成を不要にでき、軸受部
に対する潤滑と漏洩に対するシールを、簡単な構成で安
価にして良好に行える。
【図1】本発明に係る排熱吸収冷凍システムの第1実施
例を示す概略構成図である。
例を示す概略構成図である。
【図2】要部の断面図である。
【図3】圧縮比と成績係数との関係を示すグラフであ
る。
る。
【図4】第2実施例を示す要部の概略構成図である。
【図5】第3実施例を示す要部の概略構成図である。
【図6】第4実施例を示す要部の概略構成図である。
【図7】第5実施例を示す全体概略構成図である。
【図8】第6実施例を示す要部の概略構成図である。
【図9】第7実施例を示す全体概略構成図である。
【図10】従来例の概略構成図である。
1…高温排熱源としてのガスエンジン 4…ガス配管 6…配管 8…再生器 10…凝縮器 12…吸収器 15…直接膨張式蒸発器 16…蒸気路 20…第3の配管 23…分岐配管 24…第2の熱交換器 25…蒸気タービン 30…伝動軸 31…圧縮機 34…気体軸受 52…循環配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F25B 15/04 F25B 15/04 (72)発明者 田中 啓一 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 3L093 BB26 LL05 MM07
Claims (3)
- 【請求項1】 130℃よりも低い温度の排熱を発生する低
温排熱源と、 130℃以上の温度の排熱を発生する高温排熱源と、 再生器(8) と吸収器(12)と凝縮器(10)と直接膨張式蒸発
器(15)とから成る吸収冷凍機と、 前記低温排熱源からの排熱を熱源とするように前記低温
排熱源と前記再生器(8) とにわたって接続される循環配
管(52)と、 前記低温排熱源からの排熱によって蒸発可能な冷媒を含
む非共沸混合媒体を前記吸収器(12)から前記再生器(8)
に供給する配管(20)と、 前記配管(20)の途中に接続されて非共沸混合媒体を取り
出す分岐配管(23)と、 前記高温排熱源に接続されて前記高温排熱源からの排気
ガスを取り出すガス配管(4) と、 前記ガス配管(4) と前記分岐配管(23)との間に設けられ
て、前記高温排熱源からの排気ガスにより非共沸混合媒
体を加熱して蒸発させる熱交換器(24)と、 前記分岐配管(23)に設けられて、前記熱交換器(24)で蒸
発した非共沸混合媒体の蒸気によって駆動する蒸気ター
ビン(25)と、 前記直接膨張式蒸発器(15)と前記吸収器(12)とを連通接
続する蒸気路(16)と、 前記蒸気路(16)に設けられるとともに前記蒸気タービン
(25)に一体的に連動連結されて前記直接膨張式蒸発器(1
5)内の蒸気を吸引して前記吸収器(12)との間に圧力差を
発生させる圧縮機(31)と、 を備えたことを特徴とする排熱吸収冷凍システム。 - 【請求項2】 130℃以上の温度の排熱を発生する高温排
熱源と、 再生器(8) と吸収器(12)と凝縮器(10)と直接膨張式蒸発
器(15)とから成る吸収冷凍機と、 130℃以上の水蒸気またはガスを前記再生器(8) に供給
する配管(6) と、 130℃以上の水蒸気またはガスによって蒸発可能な冷媒
を含む非共沸混合媒体を前記吸収器(12)から前記再生器
(8) に供給する配管(20)と、 前記配管(20)の途中に接続されて非共沸混合媒体を取り
出す分岐配管(23)と、 高温排熱源に接続されて前記高温排熱源からの排気ガス
を取り出すガス配管(4) と、 前記ガス配管(4) と前記分岐配管(23)との間に設けられ
て、前記高温排熱源からの排気ガスにより非共沸混合媒
体を加熱して蒸発させる熱交換器(24)と、 前記分岐配管(23)に設けられて、前記熱交換器(24)で蒸
発した非共沸混合媒体の蒸気によって駆動する蒸気ター
ビン(25)と、 前記直接膨張式蒸発器(15)と前記吸収器(12)とを連通接
続する蒸気路(16)と、 前記蒸気路(16)に設けられるとともに前記蒸気タービン
(25)に一体的に連動連結されて前記直接膨張式蒸発器(1
5)内の蒸気を吸引して前記吸収器(12)との間に圧力差を
発生させる圧縮機(31)と、 を備えたことを特徴とする排熱吸収冷凍システム。 - 【請求項3】請求項1または2に記載の圧縮機(31)と蒸
気タービン(25)とを連動連結する伝動軸(30)を気体軸受
(34)によって支持するとともに、前記気体軸受(34)と分
岐配管(23)とを接続し、熱交換器(24)で蒸発した非共沸
混合媒体の蒸気を前記気体軸受(34)に供給して潤滑する
ものである排熱吸収冷凍システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000060786A JP2001248936A (ja) | 2000-03-06 | 2000-03-06 | 排熱吸収冷凍システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000060786A JP2001248936A (ja) | 2000-03-06 | 2000-03-06 | 排熱吸収冷凍システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001248936A true JP2001248936A (ja) | 2001-09-14 |
Family
ID=18581038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000060786A Pending JP2001248936A (ja) | 2000-03-06 | 2000-03-06 | 排熱吸収冷凍システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001248936A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100390476C (zh) * | 2005-10-13 | 2008-05-28 | 中国科学院工程热物理研究所 | 功-冷联供的跨寂态正逆耦合热力循环系统及方法 |
WO2008098435A1 (fr) * | 2007-02-12 | 2008-08-21 | Qidong Pang | Appareil de réfrigération du type à absorption d'ammoniac utilisant la chaleur perdue de gaz d'échappement |
JP2011112272A (ja) * | 2009-11-26 | 2011-06-09 | Kawasaki Thermal Engineering Co Ltd | 冷暖房方法および装置 |
CN102128081A (zh) * | 2011-01-10 | 2011-07-20 | 谢逢华 | 用自身废热制冷的低噪音柴油发电机组 |
CN103003530A (zh) * | 2010-06-23 | 2013-03-27 | Abb研究有限公司 | 热电能存储系统 |
CN103528264A (zh) * | 2012-07-03 | 2014-01-22 | 中国科学院工程热物理研究所 | 基于正逆循环耦合的复合式制冷系统及方法 |
CN104006570A (zh) * | 2014-06-05 | 2014-08-27 | 中国科学院工程热物理研究所 | 基于正逆循环耦合的吸收-压缩复合式制冷系统及方法 |
JP2014190668A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | Panasonic Corp | 排熱利用ヒートポンプシステム |
CN110325806A (zh) * | 2016-10-05 | 2019-10-11 | 江森自控科技公司 | 用于hvac&r系统的热泵 |
WO2023065699A1 (zh) * | 2021-10-19 | 2023-04-27 | 安徽普泛能源技术有限公司 | 一种可调节式冷电联供系统及其工艺和运行方法 |
-
2000
- 2000-03-06 JP JP2000060786A patent/JP2001248936A/ja active Pending
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100390476C (zh) * | 2005-10-13 | 2008-05-28 | 中国科学院工程热物理研究所 | 功-冷联供的跨寂态正逆耦合热力循环系统及方法 |
WO2008098435A1 (fr) * | 2007-02-12 | 2008-08-21 | Qidong Pang | Appareil de réfrigération du type à absorption d'ammoniac utilisant la chaleur perdue de gaz d'échappement |
KR101059514B1 (ko) | 2007-02-12 | 2011-08-26 | 웬후이 장 | 배기가스 잔열을 이용한 암모니아수 흡수식 냉방장치 |
JP2011112272A (ja) * | 2009-11-26 | 2011-06-09 | Kawasaki Thermal Engineering Co Ltd | 冷暖房方法および装置 |
CN103003530A (zh) * | 2010-06-23 | 2013-03-27 | Abb研究有限公司 | 热电能存储系统 |
CN102128081A (zh) * | 2011-01-10 | 2011-07-20 | 谢逢华 | 用自身废热制冷的低噪音柴油发电机组 |
CN103528264A (zh) * | 2012-07-03 | 2014-01-22 | 中国科学院工程热物理研究所 | 基于正逆循环耦合的复合式制冷系统及方法 |
CN103528264B (zh) * | 2012-07-03 | 2015-06-24 | 中国科学院工程热物理研究所 | 基于正逆循环耦合的复合式制冷系统及方法 |
JP2014190668A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | Panasonic Corp | 排熱利用ヒートポンプシステム |
CN104006570A (zh) * | 2014-06-05 | 2014-08-27 | 中国科学院工程热物理研究所 | 基于正逆循环耦合的吸收-压缩复合式制冷系统及方法 |
CN104006570B (zh) * | 2014-06-05 | 2016-10-19 | 中国科学院工程热物理研究所 | 基于正逆循环耦合的吸收-压缩复合式制冷系统及方法 |
CN110325806A (zh) * | 2016-10-05 | 2019-10-11 | 江森自控科技公司 | 用于hvac&r系统的热泵 |
US11486612B2 (en) | 2016-10-05 | 2022-11-01 | Johnson Controls Tyco IP Holdings LLP | Heat pump for a HVACandR system |
WO2023065699A1 (zh) * | 2021-10-19 | 2023-04-27 | 安徽普泛能源技术有限公司 | 一种可调节式冷电联供系统及其工艺和运行方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7971424B2 (en) | Heat cycle system and composite heat cycle electric power generation system | |
US7908861B2 (en) | Heat energy supply system and method, and reconstruction method of the system | |
JPH01131860A (ja) | 燃焼を動力とする冷凍方式 | |
CN111473540B (zh) | 船舶余热驱动co2超临界发电耦合跨临界制冷循环系统 | |
JP4659601B2 (ja) | エネルギー供給システム、エネルギー供給方法、エネルギー供給システムの改造方法 | |
JP2004251125A (ja) | 排熱回収システム | |
JP4274619B2 (ja) | 排熱回収システム | |
JP2016008042A (ja) | Lng船のバイナリー発電システム | |
JP2001248936A (ja) | 排熱吸収冷凍システム | |
US12044150B2 (en) | Plant based upon combined Joule-Brayton and Rankine cycles working with directly coupled reciprocating machines | |
JP4301666B2 (ja) | 排熱吸収冷凍機 | |
CN113339696A (zh) | 一种二氧化碳增压储存装置及方法 | |
JP3952284B2 (ja) | 空調装置 | |
JPH11343865A (ja) | 深冷タービン発電システム | |
JP5389366B2 (ja) | 水蒸気圧縮・吸収ハイブリッド冷凍機 | |
JP4265714B2 (ja) | 排熱吸収冷凍機 | |
JP2001116391A (ja) | 排熱吸収冷凍機 | |
JP4233201B2 (ja) | 排熱吸収冷凍機 | |
JP4005884B2 (ja) | アンモニア吸収冷凍機 | |
JPH11343864A (ja) | 深冷タービン発電システム | |
JPH07218021A (ja) | 多重効用吸収式冷凍装置 | |
JP2000018757A (ja) | 冷房装置 | |
JP2004301345A (ja) | アンモニア吸収冷凍機 | |
JP2002188438A (ja) | 動力回収システム | |
JPH08285401A (ja) | 蒸気圧縮機を用いた冷温水供給装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060721 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090312 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090707 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091215 |