JPH08285401A - 蒸気圧縮機を用いた冷温水供給装置 - Google Patents

蒸気圧縮機を用いた冷温水供給装置

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JPH08285401A
JPH08285401A JP8826795A JP8826795A JPH08285401A JP H08285401 A JPH08285401 A JP H08285401A JP 8826795 A JP8826795 A JP 8826795A JP 8826795 A JP8826795 A JP 8826795A JP H08285401 A JPH08285401 A JP H08285401A
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water
heat
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steam
hot water
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JP8826795A
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Yukinori Kurahashi
幸徳 倉橋
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PADO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 効率の高い冷温水供給装置を提供する。 【構成】 熱源で加熱することにより冷媒を蒸発する冷
媒蒸発器と、その蒸発した冷媒を冷却水で冷却すること
により凝縮し、その冷却水を前記凝縮される冷媒から放
出される凝縮熱により蒸発させる冷媒凝縮器とを有した
ヒートポンプと、冷却水の蒸発により発生した水蒸気を
吸入し昇圧する蒸気圧縮機とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸気圧縮機を用いた冷
温水供給装置に関し、特にヒートポンプと蒸気圧縮機と
を組み合わせた、地域冷暖房に適した冷温水供給装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】空調用冷凍機としては、従来からターボ
冷凍機や吸収冷凍機が使用されてきた。例えば図7に示
されるターボ冷凍機は、冷媒蒸発器21に導入された冷
水から熱を奪って蒸発した冷媒を圧縮機22で吸入し昇
圧して冷媒凝縮器23に吐出する。ここで冷却水により
冷却されることによって凝縮して液体となった冷媒は、
膨張弁24を経て冷媒蒸発器21に戻り、再び冷水から
熱を奪うのに用いられる。一方、冷媒凝縮器23で冷媒
を冷却するのに使用された冷却水は、冷媒凝縮器23に
導入されたときよりも温度が高い冷却水として出て行
く。ここでは、冷凍機として説明したが、ターボヒート
ポンプとして使用する場合は、冷水を熱源または熱源水
と、冷却水を温水と読みかえればよく、作用は全く同じ
である。
【0003】また、図8に示される吸収冷凍機は、冷媒
蒸発器31に導入された冷水から熱を奪って蒸発した冷
媒を吸収器32に導き吸収液に吸収させる。その吸収液
は発生器33に送られ、そこで加熱され冷媒蒸気を発生
し、その冷媒蒸気は冷媒凝縮器に導かれ、ここで冷却水
で冷却されることによって凝縮して液体となり、その冷
媒液は冷媒蒸発器31に戻り、再び冷水から熱を奪うの
に用いられる。一方、冷媒凝縮器34で冷媒を冷却する
のに使用された冷却水は、冷媒凝縮器34に導入された
ときよりも温度が高い冷却水として出て行く。吸収ヒー
トポンプとして使用することができる点は、前記ターボ
冷凍機の場合と同様であり、冷水を熱源または熱源水
と、冷却水を温水と読みかえればよく、作用は吸収冷凍
機の場合と全く同じである。
【0004】また、大型のガス型DHCの変動負荷対応
の機器構成では、40ata、400℃クラスのボイラ
で発生した蒸気でターボ冷凍機駆動用の復水タービンを
運転したり、あるいは減圧して給湯や暖房用の蒸気とし
て利用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の冷凍
機あるいはヒートポンプでは、冷却水の冷媒凝縮器にお
ける熱伝達は伝導あるいは対流による伝熱に頼っている
ので、熱伝達率が低く効果的な伝熱ができなかった。ま
たヒートポンプとして使用する場合でも、得られる温水
温度はあまり高くできず、せいぜい50〜70℃に過ぎ
ず用途が限られていた。高温の温水を得るためには、別
途ボイラを用意しなければならなかった。したがって、
冷温水供給装置全体の効率も悪く、燃料消費率が高く、
ひいては得られる利用可能な熱量当たりの炭酸ガス発生
量も多かった。大型のガス型DHCを利用する場合も、
プラント効率が低く、機器の年間稼働率が極端に低く設
備費も高い。
【0006】したがって本発明は、ボイラを用いずに高
温の温水を得ることができる、効率の高い冷温水供給装
置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の冷温水供給装置は、熱源で加熱することに
より冷媒を蒸発する冷媒蒸発器と、その蒸発した冷媒を
冷却水で冷却することにより凝縮し、その冷却水を前記
凝縮される冷媒から放出される凝縮熱により蒸発させる
冷媒凝縮器とを有したヒートポンプと、冷却水の蒸発に
より発生した水蒸気を吸入し昇圧する蒸気圧縮機とを備
える。
【0008】また、昇圧された水蒸気を水に吸収させ高
温水を製造する高温水製造器を備えてもよく、さらに高
温水を貯蔵する蓄熱槽を備えてもよい。
【0009】また、ヒートポンプが、冷媒蒸発器で蒸発
された冷媒を圧縮し冷媒凝縮器に吐出する圧縮機と、そ
の圧縮機を駆動する電動機とをさらに有する、圧縮式ヒ
ートポンプであってもよい。
【0010】また、吸収冷凍機を備え、高温水を吸収冷
凍機の発生器の熱源としてもよい。
【0011】また、圧縮式ヒートポンプ駆動用の電動機
に電力を供給する発電機と、その発電機を駆動する内燃
機関とを備え、その内燃機関は、そこから放出される排
熱で水を加熱し高温水を製造する熱交換器を有するもの
であってもよい。
【0012】
【作用】上述したような冷温水供給装置によれば、冷媒
凝縮器で冷媒の凝縮熱により冷却水を蒸発させるので高
い熱伝達率を得ることがでる。また、その冷却水の蒸発
により発生した水蒸気を蒸気圧縮機で圧縮するので、圧
力の高い水蒸気を得ることができ、また、その水蒸気を
水に吸収させ高温水を製造する高温水製造機を備えるの
で、例えば温度170℃以上もの高温水を製造すること
ができ、この高温水は、高温水蓄熱槽に用いることがで
きる。また、高温水蓄熱槽で蓄熱するので、単位体積当
たりの蓄熱量が大きい蓄熱ができる。内燃機関駆動発電
装置を用いる場合は、他の発電手段に比べて効率の高い
内燃機関により、冷温水供給装置に供給する電力を得る
ことができ、しかも排熱を用いて温水を得ることができ
る。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好ましい実施
例を詳細に説明する。ここで、冷凍機も一種のヒートポ
ンプであり、使用方法により呼び分けが困難な場合があ
るところから、以下では、冷水あるいは冷却水の温度如
何にかかわらず、冷凍機とヒートポンプ、冷水と熱源ま
たは熱源水、冷却水と温水とは、それぞれ読みかえるこ
とができるものとする。また冷水、冷却水を単に水と呼
ぶ場合もある。
【0014】図1は、本発明による冷温水供給装置の一
実施例を示すフローダイヤグラムである。この実施例の
装置は、主として蒸気圧縮装置100、ターボヒートポ
ンプ210、吸収ヒートポンプ300、蓄熱槽510及
び蓄熱槽520から構成される。また蒸気を集配する蒸
気ヘッダ1001、温水を集配する中温水ヘッダ100
2、高温水を集配する高温水ヘッダ1003と100
4、冷水を集配する冷水ヘッダ1005を含む。
【0015】蒸気圧縮装置100は、蒸気圧縮機10
1、同駆動用の電動機103、及び高温水製造器102
で構成されている。蒸気圧縮機101は、蒸気を吸入す
る蒸気吸入口101aと、吐出する吐出口101bを備
え、吐出口と高温水製造器とは導管909で接続されて
いる。蒸気圧縮機101としては、ターボ圧縮機が用い
られる。高温水製造器102は、温水を貯留するタンク
であり、高圧の蒸気を吸い込めるようになっている。
【0016】ターボヒートポンプ210は、ターボ圧縮
機212、同駆動用の電動機、冷媒蒸発器211及び冷
媒凝縮器213を備え、ターボ圧縮機212の冷媒吸入
口は冷媒蒸発器211に、同冷媒吐出口は冷媒凝縮器2
13にそれぞれ導管で接続されている。また冷媒蒸発器
211と冷媒凝縮器213とは、冷媒膨張弁214を途
中に有する導管により別途接続されている。さらに、冷
媒蒸発器211は熱源水の入口と出口とを、冷媒凝縮器
213は、温水入口と出口とをそれぞれ備え、それぞれ
配管905、915、906、907が接続されてい
る。
【0017】吸収ヒートポンプ300は、冷媒蒸発器3
01、吸収器302、発生器303及び冷媒凝縮器30
4を、一体の容器中に備える。これらは、それぞれ冷水
出入口、冷却水(温水)出入口、高温水出入口、冷却水
(温水)出入口を備える。
【0018】冷媒蒸発器211、冷媒凝縮器213、冷
媒蒸発器301、吸収器302、発生器303及び冷媒
凝縮器304は熱交換器であり、一般に多孔板であるチ
ューブプレートに拡管された直管チューブを備えるチュ
ーブバンドル熱交換器とするが、Uチューブを用いたも
のであってもよいし、プレート熱交換器であってもよ
い。
【0019】蓄熱槽510及び蓄熱槽520は、それぞ
れ温水の出入口と冷水の出入口を備えたタンクである。
【0020】高温水ヘッダ1003と1004は、蓄熱
槽510に接続されており、冷水ヘッダ1005は、蓄
熱槽520に接続されている。
【0021】ここで、図1に示す実施例の作用を説明す
る。冷媒蒸発器301の冷水入口に接続された配管90
1により吸収ヒートポンプ300の冷媒蒸発器301に
導入された約17℃の冷水から熱を奪って蒸発した冷媒
は、吸収器302に導かれ、ここで吸収液に吸収され
る。この吸収反応により発生する熱により吸収液は加熱
されるが、これは冷却水入口から導入される冷却水によ
り冷却される。
【0022】冷媒を吸収した吸収液は発生器303に送
られ、配管912により高温水入口から導入された約1
72℃の高温水で加熱され冷媒蒸気を発生する。加熱に
供され約72℃まで温度を下げた高温水は高温水出口に
接続された配管913に送られる。ここで発生した冷媒
蒸気は冷媒凝縮器304に導かれ、配管903により冷
却水入口から導入された冷却水と熱交換し、冷却される
ことによって凝縮して液体となる。熱交換により加熱さ
れた冷却水は冷却水出口を通って配管904に出て行
く。本実施例では冷却水は温度約72℃の水として導入
され、温度約72℃で圧力約0.35ataの水蒸気と
なる。この配管904は、蒸気ヘッダ1001に接続さ
れている。
【0023】前記冷媒液は冷媒蒸発器301に戻り、再
び冷水と熱交換し、これから熱を奪うのに用いられる。
熱を奪われて約17℃から約7℃まで温度を下げた冷水
は、冷水出口に接続された配管902を通って吸収ヒー
トポンプ300を出る。
【0024】配管902を流れる約7℃の冷水は、配管
902から分岐する配管905によりターボヒートポン
プ210の冷媒蒸発器211に導入される。この導入さ
れた約7℃の冷水から熱交換により熱を奪って蒸発した
冷媒は、圧縮機212で吸入され昇圧して冷媒凝縮器2
13に吐出される。冷水は−2℃まで冷やされ、シャー
ベット状の氷混じりの水になる。
【0025】ここで中温水ヘッダ1002に接続された
配管906により冷媒凝縮器213に導入された冷却水
で熱交換により冷却されて、凝縮して液体となった冷媒
は膨張弁214を経て冷媒蒸発器211に戻り、ここで
蒸発し再び冷水から熱を奪うのに用いられる。一方、冷
媒凝縮器213で冷媒を冷却するのに使用された温度約
72℃の冷却水(温水)は、冷媒凝縮器213で冷媒と
熱交換することにより加熱され温度約72℃で圧力約
0.35ataの水蒸気となって、配管907を通っ
て、配管907が接続されている蒸気ヘッダ1001に
集められる。
【0026】蒸気ヘッダ1001に集められた温度約7
2℃、圧力約0.35ataの水蒸気は、蒸気ヘッダ1
001に接続された配管908により蒸気圧縮器101
の吸入口101aに導かれ、蒸気圧縮機101で圧縮さ
れ約8.5ataまで昇圧した後、圧縮機の吐出口10
1bから配管909を通って高温水製造器102に吹き
込まれ凝縮する。
【0027】高温水製造器102には、中温水ヘッダ1
002から、これと連通する配管910を通して、温度
約72℃の温水が導入されており、前記昇圧した蒸気に
より加熱され、その蒸気の凝縮水と共に約172℃の高
温水となる。この高温水は、配管911を通して高温水
製造器102を出る。配管911は、高温水ヘッダ10
03に接続されており、高温水ヘッダ1003は蓄熱槽
510につなぎ込まれており、さらにここに接続されて
いる高温水ヘッダ1004を通して使用地点に供給され
る。
【0028】一方、蓄熱槽510には配管912が接続
されており、高温水を吸収ヒートポンプ300の発生器
303に導入できるようになっている。この温水が、発
生器303内の吸収液を熱交換により加熱し冷媒蒸気を
発生するのに使用される。温度約172℃で導入された
高温水は、発生器303内で冷却され温度約72℃の温
水となって、発生器303と中温水ヘッダ1002とを
接続する配管913を通って、中温水ヘッダ1002に
集められる。
【0029】ターボヒートポンプで約−2℃まで冷却さ
れた冷水は、シャーベット状の氷混じりの冷水として、
冷媒蒸発器211と蓄熱槽520を接続する配管915
を通して、蓄熱槽520に流入する。この氷混じりの冷
水は、ここに冷熱を蓄える。
【0030】もちろんここで、冷水は−2℃まで冷却せ
ず、5℃程度の冷水として用いることもできる。
【0031】また、蓄熱槽520にチューブバンドルを
組み込み、冷媒蒸発器をこれと一体に構成し、冷媒を該
チューブバンドルのチューブ内で蒸発させ、チューブ外
に氷を形成する、いわゆるアイスバンクとしてもよい。
【0032】シャーベットであってもアイスバンク方式
であっても、氷を用いる場合は潜熱を利用できるので蓄
熱槽の蓄熱容量を大きくできる。
【0033】温度約7℃の冷水の流れる配管902から
は、配管914が3方弁902aを介して分岐してお
り、その配管914は氷蓄熱槽520につながってい
る。必要に応じて、3方弁902aを切り換えることに
より、約7℃の冷水の一部を配管902から蓄熱槽52
0に流し、蓄えられた氷の冷熱で温度約4℃の冷水とし
て、氷蓄熱槽520に接続された低温冷水ヘッダ100
5により、使用地点に供給される。
【0034】以上のように、本実施例によれば、ヒート
ポンプと蒸気圧縮機を組み合わせるので、約−2℃の氷
混じりの冷水から、約170℃以上もの高温水まで、広
範囲の熱媒体を適時、適量作ることができる。
【0035】本実施例において、蒸気圧縮装置で圧縮さ
れ圧力の高くなった蒸気は、高温水製造器で高温水に変
えることなく、蒸気のまま利用することもできる。
【0036】図2は、本発明による冷温水供給装置の別
の実施例を示すフローダイヤグラムである。この実施例
の装置は冷暖房装置であり、主として蒸気圧縮装置10
0、ターボヒートポンプ210、220、230、吸収
ヒートポンプ300、ディーゼル発電機400、排熱ボ
イラ410、蓄熱槽510、氷蓄熱槽520、貯水槽5
30、540、550、から構成される。また図2にお
いて、Uは大気空気、Vはディーゼルエンジンの燃料、
Pは電源、Xは暖房負荷、Yは冷房負荷を示す。
【0037】蒸気圧縮装置100の構造は、図1の実施
例の蒸気圧縮装置100と、またターボヒートポンプ2
10、220、230の構造は、同じく図1のターボヒ
ートポンプ210とそれぞれ同様である。但し、ターボ
ヒートポンプ230の冷媒蒸発器233は、空気を熱源
とする熱交換器であり、空気側の表面積の大きいフィン
チューブ熱交換器が用いられている。吸収ヒートポンプ
300の構造も、図1の実施例と同様である。
【0038】ディーゼル発電機400は、エンジン本体
401とエンジン本体で生じた熱を吸収しエンジン本体
を冷却するエンジン冷却器402とを有し、発電された
電力は電源Pに供給される。本冷暖房装置で使用される
電動機等に、ここで発電された電力を直接供給してもよ
いし、前記のように一旦共通の電源Pに供給し、その電
源Pからあらためて電動機等用電力を取り出してもよ
い。直接的か間接的かの違いはあるが、いずれにして
も、ディーゼル発電機で発電した電力は、本冷暖房装置
で使用する電動機等に供給されていることになる。発電
量と使用量の過不足分は、共通電源Pにより吸収され又
は補われる。
【0039】また燃料Vがエンジン本体に供給され、そ
の燃料Vが燃焼して生じる排気ガスが、エンジン本体か
ら排気される。
【0040】排熱回収装置410は、エンジン本体40
1から排出される排気ガスを導入するように設置された
熱交換器を含んでおり、また温水導管920と921が
接続されており、導管920により導入された温水と前
記排気ガスとを熱交換するように構成されている。
【0041】図2に示される冷暖房装置を、まず冷房期
の夜間の熱収支を例として説明する。配管901により
容量約1000RT(冷凍トン)の吸収ヒートポンプ3
00の冷媒蒸発器301に導入された冷水から熱を奪っ
て蒸発した冷媒は、吸収器302に導かれて吸収液に吸
収される。本実施例では、導入される冷水の温度は約1
7℃、流量は約300T/hである。冷媒を吸収した吸
収液は発生器303に送られ、ここで加熱され冷媒蒸気
を発生し、その冷媒蒸気は冷媒凝縮器304に導かれ、
ここで冷却水で冷却されることによって凝縮して液体と
なり、その冷媒液は冷媒蒸発器301に戻り、再び冷水
と熱交換しこれから熱を奪うのに用いられる。熱を奪わ
れて約7℃まで温度を下げた冷水は配管902を通って
吸収ヒートポンプ300を出る。一方、ヘッダ1002
に接続された配管903により該ヘッダから冷媒凝縮器
304に導入され、ここで冷媒を冷却するのに使用され
た約72℃の冷却水は、冷媒により加熱され温度約72
℃で圧力約0.35ataの水蒸気となって配管904
を通って出て行く。この冷却水の流量は約5T/hであ
る。この配管904は、蒸気ヘッダ1001に接続され
ており、前記水蒸気は該ヘッダ1001に流入する。こ
こで、図2の実施例において例えば72℃(W)とある
のは、流体が72℃の液体(WATER)状態にあるこ
とを示し、72℃(S)とあるのは、流体が72℃の気
体(STEAM)状態であることを示す。但し、流体が
液体状態か気体状態かが明らかな場合は、特に記号
(W)(S)は付さない。
【0042】吸収ヒートポンプ300で冷やされた後、
配管902を流れる約7℃の冷水約300T/hのうち
約186T/hは、配管902が接続されている貯水槽
550に流入し、約60T/hは配管916を流れてタ
ーボヒートポンプ210の冷媒蒸発器部211に流入
し、約−2℃まで冷やされて氷混じりの冷水として配管
915を通って氷蓄熱槽520に至り、一方残りの約5
4T/hは配管917を流れて、温度約17℃の水約5
4T/hの流れる配管918に合流し、温度約12℃の
水約108T/hとなり、吸収ヒートポンプ300の吸
収器302の冷却水として吸収液の冷却に使われる。こ
こで該冷却水約108T/hは吸収液により約35.1
℃まで加熱される。ここで与えられる熱量は約2500
Mcal/Hrである。
【0043】前記約35.1℃まで加熱された冷却水
は、ディーゼル発電機400に供給され、エンジンの冷
却水として使用される。ここで約4000Mcal/H
rの熱量を与えられ、温度72℃まで加熱される。この
冷却水108T/hは、ディーゼル発電機400を出
て、配管919を通ってヘッダ1002に流入する。配
管919は、ディーゼルエンジンの冷却器の冷却水出口
とヘッダ1002とを接続している。
【0044】ヘッダ1002に集められた約72℃の温
水のうち、約34T/hが配管920を通って排熱ボイ
ラ410に流入する。ここで、ディーゼルエンジンの排
気と熱交換し約3400Mcal/Hrの熱量を与えら
れ、約172℃の高温水となり、排熱ボイラ410とヘ
ッダ1003とを接続する配管921を通って、ヘッダ
1003に流入する。
【0045】吸収ヒートポンプ300の発生器303に
おける吸収液加熱用熱源としては、蓄熱槽510から配
管912を通して約172℃の高温水約25T/hを導
いて用いる。この高温水は、発生器303で約2500
Mcal/Hrの熱量を奪われ、約72℃の水になり、
配管913を通ってヘッダ1002に流入する。
【0046】次に、ターボヒートポンプ220の冷媒蒸
発器221には、貯水槽540から配管922を通して
供給される約22℃の水約276T/hと配管924を
通してターボヒートポンプ230から供給される約22
℃の水約406T/hとを配管923に合流させ、合計
約682T/hの水として供給する。この水は、冷媒蒸
発器221で温度約17℃まで冷やされ、配管925を
通ってターボヒートポンプ220を出る。配管925
は、ターボヒートポンプ220を出て、ターボヒートポ
ンプ230の冷媒凝縮器231に至るように敷設されて
いるが、途中で配管901が分岐している。分岐した配
管901には、約276T/hが流れるので、配管92
5を通してターボヒートポンプ230の冷媒凝縮器23
1に流入するのは、差し引き約406T/hである。
【0047】配管925から分岐した配管901は、吸
収ヒートポンプ300の冷媒蒸発器301に至るように
敷設されているが、途中で貯水槽550から導かれる配
管926を通して、温度約17℃の水約78T/hが合
流し約354T/hとなる。さらに、配管901からは
配管927が分岐し、約54T/hが流出するので、配
管901を通して吸収ヒートポンプの冷媒蒸発器301
に流入する約17℃の水の流量は差し引き約300T/
hとなる。配管901を流れる水のうち約54T/h
は、配管927を経て配管917と配管918で合流
し、約108T/hの約12℃の水となって吸収ヒート
ポンプ300の吸収器302に流入するのは、前述の通
りである。
【0048】一方配管925を通ってターボヒートポン
プ230の冷媒凝縮器231に流入した約17℃の水約
406T/hは、ここで温度約22℃まで加熱されて配
管924を通って流出し、配管922と配管923に合
流し、配管922を流れる温度約22℃で流量約276
T/hの水と一緒になって合計約682T/hの水量で
配管923を通って冷媒蒸発器221に流入することは
前述の通りである。
【0049】ここで、ターボヒートポンプ230の冷媒
蒸発器233には、このヒートポンプの熱源として大気
空気Uが流入し、冷媒蒸発器中にある冷媒液を蒸発させ
る。
【0050】ターボヒートポンプ210と220のそれ
ぞれ冷媒凝縮器213と223には、ヘッダ1002の
温度約72℃の水を配管906を通して導き使用する。
配管906は、配管928と929に分岐し、それぞれ
ターボヒートポンプ210と220の冷媒凝縮器213
と223とに至る。ここで、配管906を通る流量は約
16T/hであり、配管928と929にはそれぞれ約
8T/hが流れる。
【0051】冷媒凝縮器213と223で、冷媒を冷却
するのに使用された約72℃の水は、約72℃の水蒸気
となって、それぞれ配管907と930を通して蒸気ヘ
ッダ1001に集められる。
【0052】ディーゼル発電装置400には、燃料Vと
して13Aガスが約20000Mcal/Hrの熱量を
もって供給され、ディーゼルエンジン内で燃焼した燃料
は、温度約330℃の排ガスとなって、ディーゼル発電
装置400を出て、排ガスボイラ410に流入し、ここ
で前記約72℃の水との熱交換の結果約100℃の排ガ
スとなって排出される。
【0053】次に、蒸気圧縮装置100周辺を説明す
る。蒸気ヘッダ1001から配管908を通して温度約
72℃の水蒸気約21T/hが蒸気圧縮機100に吸入
される。この水蒸気の保有する熱量は約11600Mc
al/Hrである。
【0054】蒸気圧縮装置100には、その中に備えら
れる温水製造器のために、ヘッダ1002から配管91
0を通して温度約72℃の水約135T/hが供給され
る。蒸気圧縮装置100内で約8.5ataまで圧縮さ
れた水蒸気は、温水製造器で約72℃の水に吸収され、
温度約172℃の高温水約156T/hとなり、配管9
11を通ってヘッダ1003に押し込まれる。このとき
該高温水の保有する熱量は約15600Mcal/Hr
に増えている。
【0055】電源Pからは、各圧縮機を駆動するのに必
要な電力として、蒸気圧縮装置100に約5250k
W、ターボヒートポンプ210に約2100kW、ター
ボヒートポンプ220に約1440kW、ターボヒート
ポンプ230に約200kWが供給され、ディーゼル発
電装置400からは、ここで発電された電力約1000
0kWが電源Pに供給される。
【0056】蓄熱槽510には、暖房負荷あるいは暖房
負荷Xに約172℃の高温水を供給するためのヘッダ1
004が接続されており、貯水槽540には暖房負荷X
から温水を戻すためのヘッダ1007が接続されてお
り、氷蓄熱槽520には、冷房負荷Yに冷水を供給する
ためのヘッダ1005が接続されており、貯水槽550
には、冷房負荷Yからの水を戻すためのヘッダ1006
が接続されているが、冷房期の夜間においては、暖房負
荷も冷房負荷もほとんど無いため、これらのヘッダに流
体は流れていない。ヒートポンプ等の運転により生じる
高温水や冷水あるいは氷混じりの冷水は、それぞれ蓄熱
槽や貯水槽に熱や冷熱を蓄熱するのに使用されている。
【0057】ここで蓄熱槽510に高温水で蓄熱槽熱さ
れる熱量は、72℃を基準にした場合、(172℃−7
2℃)x(190T/h−25T/h)=16500M
cal/Hrであり、常温の22℃を基準にした場合
は、(172℃−22℃)x(190T/h−25T/
h)=24750Mcal/Hrとなる。
【0058】この実施例では、蒸気圧縮装置100用の
圧縮機101、及びターボヒートポンプ220、22
0、230用の圧縮機用としては、ターボ圧縮機を使用
したが、往復動圧縮機であってもよい。特に、装置の容
量が比較的小さい場合は往復動圧縮機が効率の点で有利
である。
【0059】また本実施例では、ディーゼルエンジンを
用いた発電機としたが、他の駆動機、特に内燃機関例え
ばガソリンエンジン、ガスタービンであってもよく、蒸
気タービンを用いてもよい。ガスタービン、蒸気タービ
ン用蒸気発生ボイラの燃料としては、13Aガスを用い
るのが好ましい。また内燃機関の中では、単体としては
ディーゼルエンジンが発電効率は一番高いので、これを
用いるのが好ましい。
【0060】この実施例によれば、利用可能電力の熱当
量は、約439Mcal/Hr、温熱(172℃)出熱
量は、約24750Mcal/Hr、冷房出熱量は、約
6000Mcal/Hr、合計約31189Mcal/
Hrとなり、ディーゼルエンジン燃料熱量に対する合計
熱量の割合は、約156%となる。
【0061】次に図3に、図2の実施例の装置を冷房期
の昼間に運転する場合を示す。機器の符号は同一のもの
には全て図2と同一の符号を振ってあるので、それらの
説明は、繰り返さない。図3の場合、吸収冷凍機300
とディーゼル発電機400とは、図2と全く同容量で運
転されている。ターボヒートポンプ210、220、2
30は停止状態にある。
【0062】冷房期の昼間であるから、冷房負荷がかか
っており、冷房機器で使用された冷水がヘッダ1006
を通って温度約17℃で、蓄熱槽550に戻ってくる。
蓄熱槽550の高温側からは温度約17℃の水約354
T/hが導管926及び910を経て吸収冷凍機300
の冷媒蒸発器301に約300T/hだけ流入し、約5
4T/hは分流して吸収器に流入する。
【0063】約7℃まで冷却されて冷媒蒸発器301か
ら流出してくる冷水約300T/hのうち、約246T
/hと、蓄熱槽550に蓄えられていた約7℃の冷水約
386T/hとが、導管902を通って、この導管から
分岐して蓄熱槽520の低温側に接続されている導管9
31に合流し、その約632T/hの冷水が蓄熱槽52
0に流入する。ここに蓄えられている氷混じりの冷水で
約4℃の冷水となる。この蓄熱槽520からは、約4℃
の冷水約692T/hがヘッダ1005を通して、冷房
負荷に送られる。
【0064】蒸気圧縮装置100には、導管908を通
してヘッダ1001から約72℃の蒸気約5T/hが供
給され、またヘッダ1002から約72℃の温水約35
T/hが供給される。この蒸気と温水とを用いて、蒸気
圧縮装置では、約172℃の温水約40T/hが製造さ
れ、これは導管911を通してヘッダ1003に流入す
る。
【0065】このようにして蒸気圧縮装置100で製造
された高温水と、ディーゼル発電機400で製造された
高温水は、ヘッダ1003を流れて、蓄熱槽510に集
められ、ここから必要に応じてヘッダ1004により暖
房負荷あるいは温水負荷Xに供給され、ここで使用され
た高温水は約22℃まで温度を下げて蓄熱槽540に還
流する。本実施例では、その量は約214T/hであ
り、負荷Xで消費された熱量は約32100Mcal/
hである。
【0066】ここでXは暖房負荷と呼んだが、一般の加
熱負荷でよく、実際には温度約172℃の高温水を利用
する、吸収冷凍機、厨房負荷、風呂、工業用加熱プロセ
ス等であってもよい。冷暖房装置という場合の、暖房の
意味も同様である。またYは冷房負荷と呼んだが、冷房
に限らず冷水を用いて冷却する一般の冷却負荷でよい。
【0067】この実施例によれば、利用可能電力の熱当
量は、約7009Mcal/Hr、温熱(172℃)出
熱量は、約7350Mcal/Hr、冷房出熱量は、約
3000Mcal/Hr、合計約17359Mcal/
Hrとなり、ディーゼルエンジン燃料熱量に対する合計
熱量の割合は、約87%となる。
【0068】図2及び図3の実施例の装置を、暖房期の
夜間に運転する場合は、吸収冷凍機300とディーゼル
発電機400とは、図2の場合と全く同容量で運転され
ているが、冷水あるいは冷却水(温水)の流量が異な
る。即ち、吸収冷凍機300の冷媒蒸発器301には、
導管901を通して約17℃の冷水約600T/hが流
入し、約12℃の冷水となり、導管902及びそれから
分岐する導管932を経由して導管926に合流する。
一方、導管926には、導管922から分岐した導管9
33を経て約22℃の水約600T/hが合流してお
り、蓄熱槽550から約17℃の水約482T/hと合
せて、約17℃の水約1682T/hとして、導管90
1に流入する。その水はその流入点において、導管90
1を両側に分流する。一方は、約964T/hが導管9
25に流れ込み、もう一方は、約718T/hが吸収冷
凍機300に流入する。この約718T/hの中、約6
00T/hは冷媒蒸発器301に、残りの約118T/
hは吸収器302に流入する。吸収器302で約250
0Mcal/hの熱量を与えられた水は、ディーゼル発
電装置400に流入する。以後この水の流量が異なるだ
けで、ディーゼル発電装置の発熱量、発電量は図2及び
3の場合と同じである。
【0069】蒸気圧縮装置100には、導管908を通
してヘッダ1001から約72℃の蒸気約23T/hが
供給され、またヘッダ1002から約72℃の温水約1
43T/hが供給される。この蒸気と温水とを用いて、
蒸気圧縮装置では、約172℃の温水約158T/hが
製造され、これは導管911を通してヘッダ1003に
流入する。
【0070】このようにして蒸気圧縮装置100で製造
された高温水と、ディーゼル発電機400で製造された
高温水は、ヘッダ1003を流れて、蓄熱槽510に集
められ蓄熱される。
【0071】夜間であるから、暖房負荷も冷房負荷もほ
とんど無いので、ヘッダ1004、1005にはほとん
ど流体は流れていない。
【0072】ここで蓄熱槽510に蓄熱される熱量は、
72℃を基準にした場合、(172℃−72℃)x(2
12T/h−25T/h)=18700Mcal/Hr
であり、常温の22℃を基準にした場合は、(172℃
−22℃)x(212T/h−25T/h)=2805
0Mcal/Hrとなる。
【0073】この実施例によれば、利用可能電力の熱当
量は、約−2408Mcal/Hr、温熱(172℃)
出熱量は、約28050Mcal/Hr、冷房出熱量
は、約0Mcal/Hr、合計約25642Mcal/
Hrとなり、ディーゼルエンジン燃料熱量に対する合計
熱量の割合は、約128%となる。
【0074】図2及び図3の実施例の装置を、暖房期の
昼間に運転する場合は、蒸気圧縮装置100は、図3に
示す冷房期の昼間の実施例と温度、流量、容量共に全く
同一条件で運転されており、吸収冷凍機300とディー
ゼル発電機400とは、図3の実施例と同容量で運転さ
れているが、冷水あるいは冷却水(温水)の流量が異な
る。即ち、吸収冷凍機300の冷媒蒸発器301には、
導管901を通して約17℃の冷水約600T/hが流
入し、約12℃の冷水となり、導管902を経由して流
出し、吸収冷凍機300の冷媒吸収器302には導管9
18により、約17℃の水約118T/hを流し、約2
500Mcal/Hrの熱を与えられ、約38.2℃の
水となってディーゼル発電機400の冷却器402に流
入する。ここで4000Mcal/Hrの熱量を与えら
れ、72℃の水となって導管919により、ヘッダ10
02に送られる。排熱ボイラ410には、ヘッダ100
2から導管920により約72℃の水約34T/hが導
入され、その水は排熱ボイラでディーゼルエンジンの排
気ガスにより加熱され約3400Mcal/Hrの熱量
が与えられる。このようにして約172℃まで加熱され
た高温水は、導管921によりヘッダ1003に送られ
る。
【0075】ターボヒートポンプ210、220、23
0は、図3の実施冷媒と同様に停止されている。
【0076】また、暖房期であるので冷房負荷はほとん
ど無く、低温冷水用蓄熱槽520は使用されず、冷房負
荷への冷水供給用ヘッダ1005に流体は流れていな
い。したがって、冷房負荷からの冷水戻りヘッダ100
6にも流体は流れていない。
【0077】暖房負荷への高温水供給用ヘッダ1004
には、蓄熱槽510から約172℃の高温水約236T
/hが暖房負荷に向けて流され、暖房負荷で約3540
0Mcal/Hrの熱量が奪われ、約22℃になって、
ヘッダ1007を通して蓄熱槽540に戻って来る。一
方蓄熱槽540からは、導管922から分流する導管に
より、約22℃の水約600T/hが導管926に合流
するように流される。導管926には、冷媒蒸発器30
1から流出する12℃の冷水約600T/hも合流し、
約17℃の水となり、合計約1200T/hのうち71
8T/hが、蒸発器301用の冷水(熱源水)600T
/hと吸収器302用冷却水118T/hとして供給さ
れる。蓄熱槽550は、導管926から余剰の水が流入
するバッファータンクとして機能する。
【0078】この実施例によれば、利用可能電力の熱当
量は、約7290Mcal/Hr、温熱(172℃)出
熱量は、約7350Mcal/Hr、冷房出熱量は、約
0Mcal/Hr、合計約14640Mcal/Hrと
なり、ディーゼルエンジン燃料熱量に対する合計熱量の
割合は、約73%となる。
【0079】図2及び3の装置を、中間期の夜間に運転
する場合は、暖房期の夜間とほとんど同じである。異な
るのは、ターボヒートポンプ230を駆動するのに要す
る電力が1040kWである点と、バッファータンクと
しての蓄熱槽550への約17℃の水の出入り量のみで
ある。
【0080】この実施例によれば、利用可能電力の熱当
量は、約−894Mcal/Hr、温熱(172℃)出
熱量は、約28050Mcal/Hr、冷房出熱量は、
約0Mcal/Hr、合計約28516Mcal/Hr
となり、ディーゼルエンジン燃料熱量に対する合計熱量
の割合は、約143%となる。
【0081】中間期の昼間の運転は、通常は暖房期の昼
間と同様である。
【0082】以上のような実施例を分散型発電設備とし
て、ある程度以上の、例えば5000kW以上の電力負
荷のある団地等に付加すれば、長い送電線を要さないの
で、負荷に対応した安価な送電ができる。また、電力負
荷の少ないときに余剰電力を利用してターボヒートポン
プ等のヒートポンポンプを運転し、また廃熱利用するこ
とによって、発電用燃料の有する熱量以上の熱量の高温
水が得られる。これを、地域の冷暖房はもちろんのこ
と、炊事、洗濯、風呂等に利用することができる。
【0083】新しくなされる地域開発はもちろんのこ
と、既設のビル、病院、アパートまたはそれらの組み合
わせにも、直ちに利用することができる。
【0084】電線網、ガス管網が張り巡らされ、大きな
ビルがたくさんある都会では、僅かな改造で熱効率の改
善と電力の節約が簡単にできる。
【0085】発電所は、実際に使用される都市から離れ
た遠隔地に建設されるようになり、送電損失や変圧損失
を差し引いて実際に使われる実質電力エネルギーは、火
力発電用燃料エネルギーの30%前後になってしまった
と言われる。その貴重な電力は、動力、電燈、ハイテク
産業で使われるばかりではなく、その使いやすさのため
に、100℃の炊事、40℃の風呂、20℃の空調にま
で大量に使われている。これらに起因する電力不足のた
め、仕方なくガス焚き冷房を増やして結果的には、現在
大きな問題となっている、炭酸ガスの増加をも引き起こ
している。さらには夏冬、夜昼の電力ピークの差も年毎
に大きくなっている。
【0086】本発明の実施例の冷温水供給装置によれ
ば、都市ガスを使って都市内で発電するので、発電効率
が高く、送電損失が極小となり、また廃熱を有効に社会
生活に利用でき全体的に熱効率が著しく高まる。引いて
は炭酸ガス発生量を減らすことができる。
【0087】次に、蒸気圧縮装置100の詳細実施例を
図4を使って説明する。この実施例の装置は、蒸気圧縮
機101とそれを駆動する電動機103を備える。蒸気
圧縮機101は、容量に応じてターボ圧縮機でも往復動
圧縮機でもよい。この実施例では、蒸気圧縮機101
は、4つの圧力区画101a、101b、101c、1
01dを有しており、この順で昇圧して行く。各区画
は、それぞれ1段であってもよいし、それ以上の段吸数
を備えていてもよい。即ち、例えばターボ圧縮機の場合
でいえば、各区画は羽根車1枚であってもよいし、それ
以上の羽根車を有していてもよい。
【0088】また、各区画の蒸気出口と次の区画の蒸気
入口との間には、区画101aの出口から、それぞれタ
ンク102a、102b、102c、102dが備えら
れている。各タンクと中温水ヘッダ1002との間に
は、それぞれ導管910a、910b、910c、91
0dがあり、両者を接続している。
【0089】蒸気圧縮機101は、ヘッダ1001から
例えば72℃の水蒸気を吸入し、第1の区画101aで
昇圧してタンク102aに吹込む。タンク102aには
導管910aを通して、ヘッダ1002から例えば72
℃の水が導入されており、そこに昇圧された蒸気が吹込
まれるので、区画101aから吐出されたときの蒸気温
度と、温水温度72℃との中間の温度の蒸気を発生す
る。その蒸気が次の区画101bに吹込まれ、区画10
1aとタンク102aで起こったのと同様な圧縮と蒸気
発生が起こる。このようにして、最終区画101dで圧
縮され吐出された蒸気は、タンク102dに吹込まれ、
該タンクに溜められた水を加熱し、例えば172℃の高
温水とする。即ち、タンク102dは高温水製造装置と
して作用する。
【0090】タンク102dには、その中に溜められた
水の面より下の部分に、導管911が接続されており、
製造された高温水を高温水ヘッダ1003に押し出せる
ように構成されている。
【0091】図5に、図2及び図3の装置のヒートポン
プ210、220、230の実施例を示す。この実施例
のヒートポンプは、導管951から導入される冷水(熱
源)で冷媒を加熱し蒸発するための熱交換器である冷媒
蒸発器241と、導管953から導入される冷却水(温
水)により冷媒を冷却し凝縮するための冷媒凝縮器24
3とを備え、冷媒蒸発器241で蒸発した冷媒を吸入し
圧縮して冷媒凝縮器243に吐出する圧縮機245及び
246とを備える。圧縮機245と246との間には、
エコノマイザ242が設けられている。これは一種のタ
ンクであり、内部圧力は冷媒蒸発器241と冷媒凝縮器
243との中間の圧力になる。図5の実施例では、両圧
縮機は一つの電動機247で駆動される同軸駆動型であ
る。タンデム型であってもよいし、一体の多段圧縮機の
低圧段側を圧縮機245とし高圧段側を圧縮機246と
して用いてもよい。勿論、圧縮機と電動機をそれぞれ別
体に構成してもよい。
【0092】凝縮器243で凝縮された冷媒液は、膨張
弁248を介してエコノマイザ242に導かれ、膨張弁
248で減圧することにより一部が蒸発し、蒸発した冷
媒は圧縮機246に吸入される。一方圧縮機245から
エコノマイザ242に吐出された冷媒ガスは、エコノマ
イザ242に溜まっている冷媒液に吹き込まれ、冷媒液
の一部を蒸発させると共に、自分自身はほぼエコノマイ
ザ内の圧力に対応する飽和温度にまで冷却された冷媒ガ
スとして圧縮機246に吸入される。
【0093】冷媒蒸発器241で冷却された冷水(熱
源)は、導管952により外部に流出する。ここでは冷
水としたが、図2及び図3の実施例のターボヒートポン
プ230におけるように、空気とすることもできる。
【0094】冷媒凝縮器243で加熱された冷却水(温
水)は、導管954により外部に流出する。
【0095】図6にディーゼル発電装置と排熱ボイラの
組み合わせの実施例を示す。本実施例の装置は、ディー
ゼルエンジン本体401とそれにより駆動される発電機
405を含む。
【0096】潤滑油冷却器402は、ポンプ421を含
む往復の導管によりディーゼルエンジン本体401と接
続されており、エンジンの潤滑に使用され温度が上昇し
た潤滑油がエンジン本体401との間で循環できるよう
になっている。
【0097】清水冷却器403は、ポンプ422を含む
往復の導管によりディーゼルエンジン本体401と接続
されており、ウオータジャケットでエンジン本体の冷却
に使用され温度が上昇した清水の冷却水がエンジン本体
401との間で循環できるようになっている。
【0098】空気冷却器404は、スーパーチャージャ
406で圧縮され温度の上昇したディーゼルエンジンの
燃焼用空気を、エンジンに供給する前に冷却するための
熱交換器であり低温側404aと高温側404bとに分
れている。前記燃焼用空気はスーパーチャージャ406
から吐出された後、まず高温側404bに入りある程度
冷却され、続けて低温側404aでされに冷却された後
エンジン本体401に吸入される。
【0099】排熱回収部は排気ガス熱交換器411と排
熱ボイラ412とを含む。排気ガス熱交換器411は、
ディーゼルエンジン本体401の排気ガス排出口と導管
で接続されている。排気ガス熱交換器411を通過して
温度の下がったガスは大気に排出される。
【0100】排気ガス熱交換器411は、ポンプ423
を含む往復の導管により排熱ボイラと接続されており、
排気ガス熱交換器411で加熱された熱媒体が排気ガス
熱交換器411と排ガスボイラとの間で循環できるよう
になっている。
【0101】排熱回収部は、排熱ボイラに直接排気ガス
を導入するように構成することもできる。
【0102】次に本実施例の作用を説明する。本実施例
のデーィゼル発電機の発電機405の容量は約1000
0kWとする。このディーゼルエンジンには、燃料Vと
して例えば約20000Mcal/Hrの熱量の13A
ガスが供給される。先ず、導管919aにより例えば温
度約35.1℃の冷却水が流量約108T/hで潤滑油
冷却器402に導入され、潤滑油により加熱され、約9
20Mcal/Hrの熱量を与えられる。次に、空気冷
却器の低温側404aに導入され、ここで空気を冷却す
ることにより加熱され約680Mcal/Hrの熱量を
与えられ、ここで約50℃になる。ここを出た冷却水は
清水冷却器403に導入され、エンジンのウオータジャ
ケット用冷却水を冷却することにより加熱され約116
0Mcal/Hrの熱量を与えられる。ここを出た冷却
水は次に空気冷却器の高温側404bに導入され、ここ
で空気を冷却することにより加熱され約1240Mca
l/Hrの熱量を与えられ、約72℃になり導管919
によりヘッダ1002に送り込まれる。
【0103】次に、排熱回収部を説明する。ヘッダ10
02から導管920を通って、約72℃の水が排熱ボイ
ラ412に導入され、熱媒体と熱交換することにより1
72℃に加熱される、導管921を通ってヘッダ100
3に送り込まれる。熱媒体は、180℃で排熱ボイラに
導入され、80℃まで冷却され排気ガス熱交換器に送ら
れ、排気ガスとの熱交換により180℃に加熱され、排
熱ボイラに戻る。
【0104】排気ガス熱交換器には、ディーゼルエンジ
ン本体から、約330℃で排気ガスが導入され、熱媒体
により約100℃まで冷却されて大気に排出される。
【0105】ディーゼルエンジンは40%以上の効率が
可能である上に、この実施例のようにエンジンから発生
する排熱を回収すれば、燃料の有する熱量に対して80
%もの全体効率が期待できる。
【0106】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の装置は、冷
媒凝縮器で冷媒の凝縮熱により冷却水を蒸発させるので
高い熱伝達率を得ることがでる。また、その冷却水の蒸
発により発生した水蒸気を蒸気圧縮機で圧縮するので、
ボイラを用いることなく圧力の高い水蒸気を得ることが
できる。
【0107】また、その水蒸気を水に吸収させ高温水を
製造する高温水製造機を備えるので、効率よく高温水を
製造することができる。またこの高温水は、高温水蓄熱
槽に用いることができる。
【0108】また、高温水蓄熱槽を備える場合は、同温
度の水蒸気で蓄熱する場合に比べて、単位体積当たりの
蓄熱量が大きく効率の高い蓄熱ができる。夜間に蓄えた
高温水を昼間に吸収冷凍機の発生器の熱源に用いれば、
冷水で蓄冷するよりも多くの冷熱を得ることができる。
ヒートポンプと蓄熱槽との組み合わせ運転をするので、
機器の設備容量を小さくすることができ、また機器の年
間稼働率を高くすることができる。
【0109】ヒートポンプと蒸気圧縮機を組み合わせる
ので、低温の冷水から高温水まで、広範囲の熱媒体を適
時、適量作ることができる。
【0110】ディーゼル発電装置を用いる場合は、ディ
ーゼルエンジンの効率が高いので、冷温水供給装置に供
給する電力を容易にかつ安価に得ることができ、しかも
廃熱を用いて温水を得ることができ、冷温水供給装置全
体の効率を著しく高めることができる。
【0111】このようにして、本発明の冷温水供給装置
を用いることにより、供給する燃料当たりの電力、温
熱、冷熱を合計した利用できる熱量を著しく大きくする
ことができ、現在社会的に大きな問題となっている、炭
酸ガス排出量を著しく軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すフローダイアグラムであ
る。
【図2】本発明の別の実施例の装置を冷房期の夜間に用
いた場合のフローダイアグラムである。
【図3】図2の装置を、冷房期の昼間に用いた場合のフ
ローダイアグラムである。
【図4】本発明の蒸気圧縮装置の実施例を示す図であ
る。
【図5】本発明で用いる圧縮ヒートポンプの実例を示す
図である。
【図6】本発明で用いるディーゼル発電装置の実例を示
す図である。
【図7】従来のターボ冷凍機のフローを示すフローダイ
アグラムである。
【図8】従来の吸収冷凍機のフローを示すフローダイア
グラムである。
【符号の説明】
100…蒸気圧縮装置、101…蒸気圧縮機、102…
高温水製造機、210…ターボヒートポンプ、211…
冷媒蒸発機、212…ターボ圧縮機、213…冷媒凝縮
器、220…ターボヒートポンプ、230…ターボヒー
トポンプ、300…吸収ヒートポンプ、301…冷媒蒸
発器、302…吸収器、303…発生器、304…冷媒
凝縮器、400…ディゼル発電装置、410…排熱回収
装置、510、520、530、540、550…蓄熱
槽、901…導管、1001、1002、1003、1
004、1005、1006、1007…ヘッダ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱源で加熱することにより冷媒を蒸発す
    る冷媒蒸発器と、その蒸発した冷媒を冷却水で冷却する
    ことにより凝縮し、その冷却水を前記凝縮される冷媒か
    ら放出される凝縮熱により蒸発させる冷媒凝縮器とを有
    したヒートポンプと、 前記冷却水の蒸発により発生した水蒸気を吸入し昇圧す
    る蒸気圧縮機とを備える、 冷温水供給装置。
  2. 【請求項2】 前記昇圧された水蒸気を水に吸収させ高
    温水を製造する高温水製造器を備える、請求項1記載の
    冷温水供給装置。
  3. 【請求項3】 前記の高温水を貯蔵する蓄熱槽を備え
    る、請求項2記載の冷温水供給装置。
  4. 【請求項4】 前記ヒートポンプが、前記冷媒蒸発器で
    蒸発された冷媒を圧縮し前記冷媒凝縮器に吐出する圧縮
    機と、その圧縮機を駆動する電動機とをさらに有する、
    圧縮式ヒートポンプである、請求項1記載の冷温水供給
    装置。
  5. 【請求項5】 吸収冷凍機を備え、 前記高温水を前記吸収冷凍機の発生器の熱源とする、請
    求項2または3記載の冷温水供給装置。
  6. 【請求項6】 前記電動機に電力を供給する発電機と、 前記発電機を駆動する内燃機関とを備え、 前記内燃機関は、該内燃機関から放出される排熱で水を
    加熱し高温水を製造する熱交換器を有する、請求項4記
    載の冷温水供給装置。
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