JPH11350920A - 排熱回収システム - Google Patents

排熱回収システム

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JPH11350920A
JPH11350920A JP11097833A JP9783399A JPH11350920A JP H11350920 A JPH11350920 A JP H11350920A JP 11097833 A JP11097833 A JP 11097833A JP 9783399 A JP9783399 A JP 9783399A JP H11350920 A JPH11350920 A JP H11350920A
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steam generator
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洋 藤本
Shojiro Matsumura
章二朗 松村
Osamu Sugiyama
杉山  修
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温排熱源および高温排熱源のいずれからの
排熱をも効率良く回収するとともに蒸気タービン出力を
大きくする。 【解決手段】 ガスエンジン1からの高温排気ガスを高
温蒸気発生装置5と、アンモニア−水系混合流体の蒸気
を発生する低温蒸気発生装置6とに順に流し、高温蒸気
発生装置5で発生した水蒸気により高温側蒸気タービン
9を駆動し、低温蒸気発生装置6で発生した蒸気により
低温側蒸気タービン16を駆動し、ガスエンジン1から
の排熱を電力や動力をとして回収する。また、エンジン
冷却後の冷却水を再生器14に供給するとともに、低温
側蒸気タービン16を経た蒸気を吸収器17に供給し、
アンモニア−水系混合流体を加熱して蒸気を発生させ、
その蒸気を吸収式冷凍機の熱源に利用して冷水を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コジェネレーショ
ンシステムなどに用いるために、ディーゼルエンジン、
スターリングエンジン、ミラーサイクルガスエンジンな
どのエンジンから発生する排熱を回収して電力や動力を
取り出したり冷凍作用を行わせたりするように構成した
排熱回収システムに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のシステムとしては、従来一般
に、エンジンから発生する排気ガスとの熱交換により水
蒸気を発生させ、この発生蒸気で蒸気タービンを駆動し
て動力や電力を得るように構成されている。ところが、
排気ガスのエネルギーしか利用できず、しかも、利用で
きるのが排気ガスの高温部になるため、近年のような排
気ガスの温度が低い高効率エンジンでは、利用できる熱
量が減少して熱回収効率が非常に悪いという問題があっ
た。また、エンジン冷却用のジャケット水の低温排熱を
利用して吸収式冷凍機を駆動し、蒸発器で冷水を発生さ
せ、その冷水を冷房に利用するものもあるが、空調負荷
が低いときには冷水の需要が少なく、低温排熱を充分利
用できないという問題があった。
【0003】上述のような問題を解消するものとして、
特開平8−246817号公報に開示されるものがあっ
た。この従来の公報例によれば、エンジン冷却用のジャ
ケット水の低温排熱により水とそれよりも沸点が低いア
ンモニアから成る2成分系混合流体を加熱して再生器で
蒸気を発生させ、更に、エンジンからの排気ガスの高温
排熱により2成分系混合流体を加熱して高温蒸気発生装
置で蒸気を発生させ、高温蒸気発生装置で発生した蒸気
を蒸気タービンに供給して蒸気タービンを駆動するとと
もに、再生器で発生した蒸気を吸収式冷凍機の熱源に利
用するように構成されている。これにより、エンジン冷
却用のジャケット水の低温排熱とエンジンからの排気ガ
スの高温排熱の両方を十分に利用できるようにしてい
る。また、吸収式冷凍機の凝縮器で凝縮液化された低沸
点成分の濃度が高い溶液を高温蒸気発生装置に供給し、
低温域から有効に蒸気を発生できるようにし、空調負荷
が低いときでも、余った低沸点成分の濃度が高い溶液を
熱回収に利用できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の公報例の場合、2成分系混合流体を使用するこ
とにより、低温から蒸気を発生するとともに、その蒸発
過程で温度が変化し、ピンチポイントでの排気ガスの温
度を低くできて熱回収量を増大できる利点があるが、水
の場合に比べて、蒸発器での単位入熱当たりの蒸気ター
ビン出力が小さく(すなわち、水を使うと低温で高圧蒸
気を発生させることは無理であるが、高温熱源を利用し
て発生させることができるならば、蒸発器での入熱単位
量当たりに対するタービン出力は水の方が大きい。)、
排気ガスの高温部を充分利用できない問題があり、未だ
改善の余地があった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、請求項1に係る発明の排熱回収システ
ムは、低温排熱源および高温排熱源のいずれからの排熱
をも効率良く回収するとともに蒸気タービン出力を大き
くできるようにすることを目的とし、また、請求項2に
係る発明の排熱回収システムは、復水器の温度を充分低
くできるようにすることを目的とし、そして、請求項3
に係る発明の排熱回収システムは、再生器での加熱温度
を高めて、吸収式冷凍機から取り出せる冷熱エネルギー
量を増大できるようにすることを目的する。また、請求
項4に係る発明の排熱回収システムは、高温排熱源での
排熱発生量の変動に起因する蒸気タービン出力の低下を
防止することを目的とし、また、請求項5に係る発明の
排熱回収システムは、使用する2成分系混合流体を合理
的に選択して、構成を簡単にできるようにすることを目
的とし、また、請求項6に係る発明の排熱回収システム
は、簡単な構成の付加により、アンモニア臭の発生を防
止することを目的とし、そして、請求項7に係る発明の
排熱回収システムは、復水器で得られる冷水を利用して
ガスエンジンの出力および効率を向上することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の排
熱回収システムは、上述のような目的を達成するため
に、 150℃よりも低い温度の排熱を発生する低温排熱源
と、 150℃よりも高い温度の排熱を発生する高温排熱源
とを設け、その高温排熱源からの排熱を取り出す高温排
熱配管に、水蒸気を発生する高温蒸気発生装置と、水の
沸点よりも低く、かつ、低温排熱源からの排熱によって
蒸発可能な2成分系混合流体の蒸気を発生する低温蒸気
発生装置とをその順に直列接続し、高温蒸気発生装置に
第1の循環配管を接続するとともに、その第1の循環配
管に、高温蒸気発生装置で発生した水蒸気によって駆動
する高温側蒸気タービンと、その高温側蒸気タービンを
経た後の水蒸気を水に戻す復水器とをその順に直列接続
し、低温排熱源からの排熱を熱源とするように低温排熱
源に第2の循環配管を介して再生器を接続し、その再生
器に吸収器と凝縮器と蒸発器とを接続して吸収式冷凍機
を構成し、低温蒸気発生装置に第3の循環配管を接続す
るとともに、その第3の循環配管に、低温蒸気発生装置
で発生した低温蒸気によって駆動する低温側蒸気タービ
ンと、吸収器とをその順に直列接続して構成する。
【0007】2成分系混合流体としては、アンモニア−
水系の混合流体、メタノール−水系の混合流体等が使用
できる。この2成分系混合流体は低温排熱時の排熱を熱
源とする低温蒸気発生装置で混合流体から低沸点成分が
分離されればよく、主成分以外に若干の第三成分を含ん
でいてもよい。
【0008】また、請求項2に係る発明の排熱回収シス
テムは、上述のような目的を達成するために、請求項1
に係る発明の排熱回収システムにおいて、吸収式冷凍機
を構成する蒸発器に、その内部の冷媒を取り出して戻す
冷媒配管を接続し、その冷媒配管を冷却用として復水器
に導入するように構成する。この導入構成としては、蒸
発器から復水器側に流すようにポンプを冷媒配管に設け
るものでも冷媒の気液相変化による自然循環に頼るもの
でも良い。
【0009】また、請求項3に係る発明の排熱回収シス
テムは、上述のような目的を達成するために、請求項1
または請求項2のいずれかに記載の排熱回収システムに
おいて、第2の循環配管の低温蒸気発生装置と低温側蒸
気タービンとの中間箇所と再生器とを分岐配管を介して
接続して構成する。
【0010】また、請求項4に係る発明の排熱回収シス
テムは、上述のような目的を達成するために、請求項
1、請求項2または請求項3のいずれかに記載の排熱回
収システムにおいて、高温排熱配管に、高温蒸気発生装
置と並列にバイパス配管を接続するとともに、高温排熱
源からの排熱を、高温蒸気発生装置に流す状態と低温蒸
気発生装置に流す状態とに切り換える切り換え手段を備
えて構成する。
【0011】また、請求項5に係る発明の排熱回収シス
テムは、上述のような目的を達成するために、請求項
1、請求項2、請求項3または請求項4のいずれかに記
載の排熱回収システムにおいて、2成分系混合流体とし
て、冷媒と、蒸発しない吸収剤とから成るものを使用す
る。
【0012】また、請求項6に係る発明の排熱回収シス
テムは、上述のような目的を達成するために、請求項
1、請求項2、請求項3または請求項4のいずれかに記
載の排熱回収システムにおいて、2成分系混合流体が水
−アンモニア系混合流体であり、低温側蒸気タービンの
軸受部にアンモニア水の漏洩を防止する水封装置を付設
するとともに、高温排熱配管の高温蒸気発生装置よりも
上流側箇所と水封装置とを配管を介して接続し、軸受部
からの漏水分を水封装置から導入するように構成する。
【0013】また、請求項7に係る発明の排熱回収シス
テムは、上述のような目的を達成するために、請求項
1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請
求項6のいずれかに記載の排熱回収システムにおいて、
高温排熱源をガスエンジンで構成し、第1の循環配管の
復水器と高温蒸気発生装置との間に熱交換器を設け、空
気または燃料ガスと空気の混合物を熱交換器に通して冷
却した後にガスエンジンに供給するように構成する。
【0014】
【作用】請求項1に係る発明の排熱回収システムの構成
によれば、高温排熱源からの排熱により高温蒸気発生装
置で水蒸気を発生させ、その高温蒸気発生装置で発生し
た水蒸気を高温側蒸気タービンに供給して高温側蒸気タ
ービンを駆動し、電力や動力を取り出すことができる。
また、高温排熱源から高温蒸気発生装置を通過させた後
の排熱により低温蒸気発生装置で2成分系混合流体の蒸
気を発生させ、その低温蒸気発生装置で発生した2成分
系混合流体の蒸気を低温側蒸気タービンに供給して低温
側蒸気タービンを駆動し、低温域から有効に蒸気を発生
させて、電力や動力を取り出すことができる。
【0015】また、請求項2に係る発明の排熱回収シス
テムの構成によれば、蒸発器に溜まった冷媒を、冷媒配
管により復水器に直接導入し、復水器内の水を直接的に
冷却することができる。
【0016】また、請求項3に係る発明の排熱回収シス
テムの構成によれば、低温蒸気発生装置で発生させた2
成分系混合流体の蒸気を再生器に直接供給して再生器で
の加熱温度を高め、再生器から吸収器に供給する2成分
系混合流体の蒸気の量を増加して蒸発器で得られる冷水
量を増加することができる。
【0017】また、請求項4に係る発明の排熱回収シス
テムの構成によれば、通常時には高温排熱源からの排熱
を高温蒸気発生装置から低温蒸気発生装置へと供給し、
高温側蒸気タービンおよび低温側蒸気タービンの両者か
ら電力や動力を回収し、例えば、高温排熱源が複数台の
エンジンで構成され、その一部のエンジンが停止される
など、高温排熱源で得られる排熱量が減少した場合に
は、低温蒸気発生装置にのみ供給し、低温側蒸気タービ
ンだけを駆動して電力や動力を回収することができる。
【0018】また、請求項5に係る発明の排熱回収シス
テムの構成によれば、2成分系混合流体の吸収剤が蒸発
せず、冷媒と吸収剤との分離のための精溜塔を不要にで
きる。
【0019】また、請求項6に係る発明の排熱回収シス
テムの構成によれば、低温側蒸気タービンの軸受部から
漏れたアンモニア水を高温排熱配管に送って蒸発させる
ことができる。
【0020】また、請求項7に係る発明の排熱回収シス
テムの構成によれば、復水器で得られる冷水を利用し
て、ガスエンジンに供給される燃料ガスを冷却すること
ができる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る排熱回収
システムの第1実施例を示す概略構成図であり、ガスエ
ンジン1に、カップリング2を介して発電機3が連動連
結されている。
【0022】高温排熱源としてのガスエンジン1の排気
管に排ガス供給管4が接続され、その排ガス供給管4
が、水蒸気を発生させる高温蒸気発生装置5に接続さ
れ、ガスエンジン1からの燃焼排ガスを供給するように
構成されている。また、排ガス供給管4には、高温蒸気
発生装置5の下流側に直列に、アンモニア−水系の2成
分系混合流体の蒸気を発生させる低温蒸気発生装置6が
接続されている。図中7は、NOx成分を除去する脱硝
装置を示している。
【0023】高温蒸気発生装置5には第1の循環配管8
が接続され、この第1の循環配管8に、水蒸気によって
駆動する高温側蒸気タービン9と、この高温側蒸気ター
ビン9を経た後の水蒸気を水に戻す復水器10と第1の
ポンプ11とがその順に直列接続されている。なお、高
温側蒸気タービン9を多段とし、高温蒸気発生装置5を
復圧タービンとして、タービン中間段より、低圧蒸気を
注入し、蒸気タービンサイクルとしての効率向上を図っ
ても良い。
【0024】ガスエンジン1の低温排熱源としてのエン
ジン冷却部の出口と入口とにわたって、第2のポンプ1
2を介装した第2の循環配管13が接続され、この第2
の循環配管13に、吸収式冷凍機を構成する再生器14
が設けられている。
【0025】低温蒸気発生装置6には第3の循環配管1
5が接続され、この第3の循環配管15に、2成分系混
合流体の蒸気によって駆動する低温側蒸気タービン16
と、再生器14で蒸発した2成分系混合流体を液化する
吸収器17と第3のポンプ18とがその順に直列接続さ
れている。
【0026】第3の循環配管15の吸収器17と第3の
ポンプ18との間と、再生器14とが、第4のポンプ1
9を介装した戻し配管20を介して接続され、液化した
2成分系混合流体を再生器14に戻すように構成されて
いる。第3の循環配管15の低温側蒸気タービン16と
吸収器17との間と、戻し配管20とが熱交換器32に
よって伝熱可能に構成され、再生器14に戻す液化した
2成分系混合流体を、低温側蒸気タービン16から吸収
器17に流す2成分系混合流体によって加熱するように
なっている。
【0027】再生器14に凝縮器21が接続されるとと
もに凝縮器21に蒸発器22が接続され、更に、蒸発器
22と吸収器17とが接続され、かつ、第3の循環配管
15の吸収器17と第3のポンプ18との間に設けられ
た混合器23と凝縮器21とが分岐配管24を介して接
続され、エンジン冷却によって発生する温水(例えば、
第2の循環配管13内の圧力を高圧系に構成するなどに
より、温度80〜 150℃のものが得られる)を再生器14
に供給し、その排熱により2成分系混合流体中のアンモ
ニアを蒸発させ、そのアンモニア濃度の高い蒸気(アン
モニア濃度99.8%) を凝縮器21に供給して液化した
後、蒸発器22に供給して蒸発させるに伴い、その気化
熱により冷水を取り出すように吸収式冷凍機が構成され
ている。取り出された冷水は、冷房や冷凍用などの熱源
に利用できるようになっている。冷房の不要な時期に
は、凝縮器21のアンモニア濃度の高い液を分岐配管2
4によって低温蒸気発生装置6に送り込み、低温蒸気発
生装置6における排熱回収量を増大させることができ
る。
【0028】高温側蒸気タービン9と低温側蒸気タービ
ン16の出力軸25は同軸で構成され、その出力軸25
に発電機26が設けられている。出力軸25は、図2の
要部の拡大断面図に示すように、両蒸気タービン9,1
6の固定ケーシング9a,16aに、メカニカルシール
(図示せず)を備えた軸受部27,27を介して回転自
在に支持されている。
【0029】両固定ケーシング9a,16aにわたって
水封装置28が設けられ、高温側蒸気タービン9の軸受
部27から漏洩した水分と低温側蒸気タービン16から
漏洩したアンモニア水が外部に漏洩することを防止する
ように構成されている。
【0030】水封装置28と排ガス供給管4のガスエン
ジン1と脱硝装置7との間の箇所とが配管29を介して
接続され、水封装置28に回収されるアンモニア水を排
ガス供給管4に供給して蒸発させるとともに脱硝処理
し、アンモニア臭が外部に発散することを防止できるよ
うに構成されている。
【0031】蒸発器22に、その内部の冷媒を取り出し
て戻す冷媒配管30が接続され、その冷媒配管30が復
水器10内に導入され、蒸発器22内の冷媒液(高濃度
のアンモニア水)を冷媒配管30内で復水器10内に流
下させ、復水器10内の水を冷却し、それに伴って蒸発
した冷媒ガスを蒸発器22内に戻すように、すなわち、
冷媒を自然循環させて復水器10内の水を直接冷却でき
るように構成されている。蒸発器22が復水器10より
も低い位置に設けられる場合には冷媒配管30にポンプ
を設けて強制的に循環するように構成すれば良い。
【0032】また、第3の循環配管15の低温蒸気発生
装置6と低温側蒸気タービン16との中間箇所と再生器
14とが分岐配管31を介して接続され、低温蒸気発生
装置6で発生させた2成分系混合流体の蒸気を再生器1
4に直接供給して再生器14での加熱温度を高め、再生
器14から吸収器17に供給する2成分系混合流体の蒸
気の量を増加して蒸発器22で得られる冷水量を増加で
きるように構成されている。
【0033】図3は、本発明に係る排熱回収システムの
第2実施例の要部を示す概略構成図であり、高温排熱源
が2台のガスエンジン1a,1bで構成され、両ガスエ
ンジン1a,1bからの排ガス供給管4a,4bが合流
されて1本の排ガス供給管4に接続されている。
【0034】排ガス供給管4に、高温蒸気発生装置5と
並列にバイパス配管33が接続されるとともに、排ガス
供給管4のバイパス配管33との分岐箇所と高温蒸気発
生装置5との間、および、バイパス配管33に第1およ
び第2の開閉弁34,35が設けられている。
【0035】上記構成により、2台のガスエンジン1
a,1bが運転されている通常時には第1の開閉弁34
を開いて第2の開閉弁35を閉じ、高温排熱源からの排
熱を高温蒸気発生装置5から低温蒸気発生装置6へと供
給し、高温側蒸気タービン9(図1参照)および低温側
蒸気タービン16(図1参照)の両者から電力や動力を
回収できるようになっている。
【0036】そして、メンテナンス等により2台のガス
エンジン1a,1bのうちの一方が停止されるなど、高
温排熱源で得られる排熱量が減少した場合には、第1の
開閉弁34を閉じて第2の開閉弁35を開き、高温排熱
源からの排熱を低温蒸気発生装置6にのみ供給し、低温
側蒸気タービン16(図1参照)だけを駆動して電力や
動力を回収することができるようになっている。
【0037】上述した高温排熱源からの排熱を、高温蒸
気発生装置5に流す状態と低温蒸気発生装置6に流す状
態とに切り換えるための第1および第2の開閉弁34,
35をして切り換え手段と称する。この切り換え手段と
しては、三方弁で構成しても良い。
【0038】図4は、本発明に係る排熱回収システムの
第3実施例の要部を示す概略構成図であり、再生器14
から吸収器17への配管41と、吸収器17から再生器
14へのポンプ付き配管42との間に熱交換器43が介
装されている。
【0039】吸収器17への冷却水配管44が、吸収器
17から凝縮器21にわたって延設され、吸収器17で
の吸収熱と凝縮器21での凝縮熱とを回収して温水を取
り出し、その温水を暖房等に利用するように構成されて
いる。
【0040】再生器14にエンジン冷却後の高温ジャケ
ット水を供給する第2の循環配管13内の圧力が高圧に
設定され、 125℃の高温ジャケット水を再生器14に供
給できるように構成されている。
【0041】これにより、図5のデューリング線図に示
すように、再生器14において、2成分系混合流体のア
ンモニア濃度ξが0.3334で(Aで示す)、その温度が 1
20℃となる。
【0042】吸収器17では、2成分系混合流体のアン
モニア濃度ξが0.4262で(Bで示す)、その温度が42℃
となり、そして、凝縮器21での2成分系混合流体の温
度が45℃となり、冷却水配管44を通じて45℃の温水を
取り出すことができる。
【0043】また、蒸発器22では、2成分系混合流体
のアンモニア濃度ξが 0.998で(Cで示す)、その温度
は−5℃であり、この蒸発器22から冷水を取り出すこ
とができる。
【0044】上記第3実施例において、温水を取り出す
のに、吸収器17または凝縮器21のいずれか一方から
のみ熱を回収するものでも良い。また、再生器14に供
給するエンジン冷却後の高温ジャケット水の温度として
は、第2の循環配管13内の温度設定により、潤滑油の
劣化を防止するために 150℃以下に、また、温水取り出
し用の冷却水配管44の温度を確保するために 100℃以
上に設定するのが好ましい。そして、吸収器17および
凝縮器21での温度としては、40℃以上に設定するのが
好ましい。
【0045】図6は、本発明に係る排熱回収システムの
第4実施例の要部を示す概略構成図であり、高温側蒸気
タービン9および低温側蒸気タービン16それぞれに個
別に高周波発電機9a,16aが取り付けられている。
【0046】両高周波発電機9a,16aで発電された
交流電力がコンバータ9b,16bにより直流に変換さ
れ、その直流電流と、ダイオード46によって直流化さ
れた商用電源47からの直流電流とが合流され、合流後
にインバータ48により交流に戻され、例えば、60Hzな
どの所定周波数の交流電力を取り出せるように構成され
ている。
【0047】上記構成により、ガスエンジン1からの高
温排気ガスとジャケット冷却水を有効利用し、その排熱
を電力として回収し、不足分を商用電力で補い、低コス
トで電力を得ることができるようになっている。
【0048】図7は、本発明に係る排熱回収システムの
第5実施例の要部を示す概略構成図であり、エンジン燃
焼室51に、排ガスタービン52によって駆動されるタ
ーボコンプレッサー53と混合器54およびフィルター
55を介装した燃料ガス供給管56が接続されている。
【0049】燃料ガス供給管56のエンジン燃焼室51
とターボコンプレッサー53との間に熱交換器57が設
けられ、この熱交換器57に、復水器10から高温蒸気
発生装置5に至る第1の循環配管8が導入されている。
【0050】上記構成により、復水器10からの冷水
(温度8℃)を利用してエンジン燃焼室51に供給され
る空気または燃料ガスと空気の混合物を冷却し、その体
積効率を向上させることによって、エンジン出力および
効率を向上できるようになっている。同時に高温側蒸気
タービン9を駆動するシステム側から見れば、高温蒸気
発生装置5に送られる水が給水加熱されることとなり、
タービン系全体としての効率向上に繋がる。
【0051】図8は、本発明に係る排熱回収システムの
第6実施例を示す概略構成図であり、冷媒−吸収剤系で
ある二成分系混合流体として、吸収剤が蒸発しないアン
モニア−硝酸リチウム溶液を用いている。これにより、
再生器14から凝縮器21への蒸気取り出し配管61に
精溜塔を設けずに済むようにして構成の簡略化を図って
いる。そして、凝縮器21と低温蒸気発生装置6とが、
ポンプ62を介装したポンプ配管63を介して接続さ
れ、凝縮器21から低温側蒸気タービン16に、タービ
ン作動媒体としてアンモニア溶液のみを供給するように
構成されている。他の構成は第1実施例と同じであり、
同一図番を付してその説明は省略する。
【0052】図9は、本発明に係る排熱回収システムの
第7実施例を示す概略構成図であり、低温側蒸気タービ
ン16と吸収器17とを接続する配管71の途中箇所に
貯湯槽72が介装され、低温側蒸気タービン16から排
出される蒸気との熱交換により、給湯用の湯を得るよう
に構成されている。すなわち、給湯用の湯としては、50
〜55℃程度の温度で有れば十分である。これに対して、
低温側蒸気タービン16から排出される蒸気は、アンモ
ニアまたはアンモニア−水系であるために、その温度が
60〜70℃程度である。このことに着目し、低温側蒸気タ
ービン16から排出される蒸気の熱を有効に活用できる
ように構成している。
【0053】吸収器17から再生器14への戻し配管2
0と、再生器14から吸収器17への還り配管73とが
熱交換器74に通されるように構成され、再生器14に
戻す液化した2成分系混合流体を加熱できるように構成
されている。他の構成は第1実施例と同じであり、同一
図番を付してその説明は省略する。
【0054】図10は、本発明に係る排熱回収システム
の第8実施例を示す概略構成図であり、クーリングタワ
ー81からの冷却水の冷却用配管82が、吸収器17か
ら凝縮器21にわたって循環接続されている。
【0055】冷却用配管82は、クーリングタワー81
から吸収器17にわたる、ポンプ83を介装した第1の
冷却用配管82aと、吸収器17から凝縮器21にわた
る第2の冷却用配管82bと、凝縮器21からクーリン
グタワー81にわたる第3の冷却用配管82cとから構
成されている。
【0056】第1の冷却用配管82aに、流路切換弁8
4を介して分岐冷却用配管85が接続され、この分岐冷
却用配管85が、蒸発器22から復水器10を経て第3
の冷却用配管82cに接続されている。
【0057】冷媒配管30に開閉弁86が設けられ、更
に、第3の冷却用配管82cと、第1の冷却用配管82
aの流路切換弁84よりも下流側箇所とがポンプ付き配
管87を介して接続されるとともに、そのポンプ付き配
管87に、暖房装置88の暖房用コイル89が介装され
ている。
【0058】上記構成により、冬期において、開閉弁8
6を閉じるとともに、蒸発器22側に冷却水を流すよう
に流路切換弁84を切り換え、クーリングタワー81か
らの冷却水を蒸発器22→復水器10→クーリングタワ
ー81と流すとともに凝縮器21を経た冷却水を暖房用
コイル89に供給し、復水器10をクーリングタワー8
1からの冷却水によって冷却するとともに、凝縮器21
を経た冷却水によって暖房を行えるようになっている。
【0059】すなわち、復水器10をクーリングタワー
81からの冷却水によって冷却することにより、吸収器
17に供給する冷却水の温度を自由に設定できるように
し、凝縮器21を経た冷却水として、暖房を十分に行え
る40℃以上の温度の冷却水を得られるようにしている。
【0060】また、分岐冷却用配管85の復水器10よ
りも下流側箇所に、過給機90の給気管91との熱交換
部92が介装されて過給機90のアフタークーラーに構
成され、復水器10から高温側蒸気タービン9に供給さ
れる水の温度のいかんにかかわらず、アフタークーラー
での冷却温度を必要な温度に調整できるように構成され
ている。他の構成は第1実施例と同じであり、同一図番
を付してその説明は省略する。
【0061】次に、第1実施例の排熱回収システムを用
いて行ったコンピュータシミュレーションの結果につい
て説明する。
【0062】ガスエンジン1としては、空気比が2.10の
1000kw希薄ガスエンジンを用い、燃料ガスとして13A
ガスを256Nm3/h(発熱量9930kcal/Nm3、出力2956kw)供
給するように設定した。
【0063】そして、ジャケット冷却水の熱量を678kw
、温度を90℃に設定し、排気ガスの温度は 416.5℃と
した。高温側蒸気タービン9および低温側蒸気タービン
16それぞれの飽和圧力は、いずれも50kg/cm2である。
【0064】また、吸収式冷凍機における蒸発器22の
温度は4℃、再生器14の温度は85℃、吸収器17およ
び凝縮器21の温度はいずれも35℃であった。また、高
温蒸気発生装置5側の復水器10の温度は8℃で、ピン
チポイント温度差は25℃であった。それらの結果、高温
側蒸気タービン9の出力が 126kw、低温側蒸気タービン
16の出力が55kwで、合計出力は 181kwであった。
【0065】上記結果と、前述従来例で説明した高温排
気ガスのみによって蒸気タービンを駆動する場合、およ
び、2成分系混合流体を用いた公報例の場合と比較する
と、前者に対しては約35%、後者に対しては約17%出力
を向上できることが判った。また、排熱回収の面でも、
冷房専用モードで、2成分系混合流体を用いた公報例の
場合に比べて10%以上回収量を増大できた。
【0066】上記実施例において、低温側蒸気タービン
16の能力としては、高温側蒸気タービン9の能力の1
/2〜1に設定するのが好ましい。
【0067】上述実施例のガスエンジン1としては、ミ
ラーサイクルガスエンジンやディーゼルエンジンやスタ
ーリングエンジンなど各種のガスエンジンを用いること
ができる。また、本発明としては、燃料電池を併用して
その高温排熱や低温排熱をも回収するように構成した排
熱回収システムにも好適に適用できる。
【0068】また、上記実施例では、ガスエンジン1に
よって発電機3を駆動して電力を取り出す、いわゆるコ
ジェネレーションシステムを示したが、ガスエンジン1
によって各種の機械装置を駆動する場合にも適用でき
る。
【0069】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に係る発明の排熱回収システムによれば、高温排熱源
からの排熱の高温部により発生させた水蒸気で高温側蒸
気タービンを駆動するから、タービン駆動源を水蒸気と
する利点を生かし、単位重量当たりのタービン出力を向
上できるようになった。また、高温排熱源から高温蒸気
発生装置を通過させた後の排熱、すなわち、高温排熱源
からの低温部により発生させた2成分系混合流体の蒸気
で低温側蒸気タービンを駆動するから、タービン駆動源
を水蒸気よりも低温で蒸発可能な2成分系混合流体とす
る利点を生かし、低温域から有効に蒸気を発生させるこ
とができ、排熱回収量を大幅に増大できるようになっ
た。そのうえ、高温排熱源からの排熱エネルギーの低温
部と低温排熱源からの排熱エネルギーとを、低温側蒸気
タービンの駆動と吸収式冷凍機の熱源とに有効に利用す
るから、全体として、低温排熱源および高温排熱源のい
ずれからの排熱をも効率良く回収できるようになった。
【0070】また、請求項2に係る発明の排熱回収シス
テムによれば、蒸発器に溜まった冷媒を復水器に直接導
入するから、例えば、中間に熱交換器を介在させて間接
的に冷却する場合に比べて、復水器内の水温をより低下
でき、高温側蒸気タービンの圧力比を大きくすることが
できるから、高温側蒸気タービンの出力を一層向上でき
るようになった。
【0071】また、請求項3に係る発明の排熱回収シス
テムによれば、低温蒸気発生装置で発生させた2成分系
混合流体の蒸気を再生器に直接供給することにより蒸発
器で得られる冷水量を増加するから、例えば、低温排熱
源からの排熱を流す第2の循環配管に対して熱交換器を
設けて、高温排熱源からの排熱と間接的に熱交換させる
場合に比べ、吸収式冷凍機から取り出せる冷熱エネルギ
ー量を増大でき、例えば、冷房負荷が増大したときな
ど、冷熱エネルギーの需要量が増大したときにも良好に
対応でき、実用面で優れる。
【0072】また、請求項4に係る発明の排熱回収シス
テムによれば、通常時には、高温側蒸気タービンおよび
低温側蒸気タービンの両者から電力や動力を回収し、一
方、高温排熱源で得られる排熱量が減少した場合には、
低温側蒸気タービンだけを駆動して電力や動力を回収す
るから、例えば、高温排熱源で得られる排熱量が減少し
て高温蒸気発生装置で蒸発する水蒸気量が減少し、充分
な出力が得られないまま高温側蒸気タービンを駆動する
といったロスを無くすことができ、高温排熱源での排熱
発生量の変動に起因する蒸気タービン出力の低下を防止
できるようになった。
【0073】また、請求項5に係る発明の排熱回収シス
テムによれば、蒸発しない吸収剤を使用するという合理
的な構成を採用することにより、冷媒と吸収剤との分離
のための精溜塔を不要にできるから、システム構成を簡
単にできてイニシャルコストを低減できるようになっ
た。
【0074】また、請求項6に係る発明の排熱回収シス
テムによれば、水封装置と配管を設けるだけでありなが
ら、低温側蒸気タービンの軸受部から漏れたアンモニア
水を高温排熱配管に送って蒸発させるから、簡単な構成
の付加によりアンモニア臭の外部への発散を防止できて
環境衛生面で優れる。同時に又、ガスエンジンのNOx
を取り去ることができる。
【0075】また、請求項7に係る発明の排熱回収シス
テムによれば、復水器で得られる冷水を利用して、ガス
エンジンに供給される空気または燃料ガスと空気の混合
物を冷却するから、体積効率の高いエンジンを設計で
き、エンジン出力および効率を向上できるようになっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排熱回収システムの第1実施例を
示す概略構成図である。
【図2】水封装置を示す要部の拡大断面図である。
【図3】本発明に係る排熱回収システムの第2実施例を
示す概略構成図である。
【図4】本発明に係る排熱回収システムの第3実施例を
示す概略構成図である。
【図5】デューリング線図である。
【図6】本発明に係る排熱回収システムの第4実施例を
示す概略構成図である。
【図7】本発明に係る排熱回収システムの第5実施例を
示す概略構成図である。
【図8】本発明に係る排熱回収システムの第6実施例を
示す概略構成図である。
【図9】本発明に係る排熱回収システムの第7実施例を
示す概略構成図である。
【図10】本発明に係る排熱回収システムの第8実施例
を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1…ガスエンジン 4…高温排熱配管としての排ガス供給管 5…高温蒸気発生装置 6…低温蒸気発生装置 8…第1の循環配管 9…高温側蒸気タービン 10…復水器 13…第2の循環配管 14…再生器 15…第3の循環配管 16…低温側蒸気タービン 17…吸収器 21…凝縮器 22…蒸発器 25…出力軸 27…軸受部 28…水封装置 29…配管 30…冷媒配管 31…分岐配管 33…バイパス配管 34…切り換え手段を構成する第1の開閉弁 35…切り換え手段を構成する第2の開閉弁 57…熱交換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F25B 15/00 301 F25B 15/00 301E 27/02 27/02 K

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 150℃よりも低い温度の排熱を発生する低
    温排熱源と、 150℃よりも高い温度の排熱を発生する高温排熱源とを
    設け、 前記高温排熱源からの排熱を取り出す高温排熱配管(4)
    に、水蒸気を発生する高温蒸気発生装置(5) と、水の沸
    点よりも低く、かつ、前記低温排熱源からの排熱によっ
    て蒸発可能な2成分系混合流体の蒸気を発生する低温蒸
    気発生装置(6)とをその順に直列接続し、 前記高温蒸気発生装置(5) に第1の循環配管(8) を接続
    するとともに、前記第1の循環配管(8) に、前記高温蒸
    気発生装置(5) で発生した水蒸気によって駆動する高温
    側蒸気タービン(9) と、前記高温側蒸気タービン(9) を
    経た後の水蒸気を水に戻す復水器(10)とをその順に直列
    接続し、 前記低温排熱源からの排熱を熱源とするように前記低温
    排熱源に第2の循環配管(13)を介して再生器(14)を接続
    し、前記再生器(14)に吸収器(17)と凝縮器(21)と蒸発器
    (22)とを接続して吸収式冷凍機を構成し、 前記低温蒸気発生装置(6) に第3の循環配管(15)を接続
    するとともに、前記第3の循環配管(15)に、前記低温蒸
    気発生装置(6) で発生した低温蒸気によって駆動する低
    温側蒸気タービン(16)と、前記吸収器(17)とをその順に
    直列接続したことを特徴とする排熱回収システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の排熱回収システムにおい
    て、 吸収式冷凍機を構成する蒸発器(22)に、その内部の冷媒
    を取り出して戻す冷媒配管(30)を接続し、前記冷媒配管
    (30)を冷却用として復水器(10)に導入してある排熱回収
    システム。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の排熱回収
    システムにおいて、 第2の循環配管の低温蒸気発生装置(6) と低温側蒸気タ
    ービン(16)との中間箇所と再生器(14)とを分岐配管(31)
    を介して接続してある排熱回収システム。
  4. 【請求項4】請求項1、請求項2または請求項3のいず
    れかに記載の排熱回収システムにおいて、 高温排熱配管(4) に、高温蒸気発生装置(5) と並列にバ
    イパス配管(33)を接続するとともに、高温排熱源からの
    排熱を、前記高温蒸気発生装置(5) に流す状態と低温蒸
    気発生装置(6) に流す状態とに切り換える切り換え手段
    (34,35) を備えた排熱回収システム。
  5. 【請求項5】請求項1、請求項2、請求項3または請求
    項4に記載の排熱回収システムにおいて、 2成分系混合流体が、冷媒と、蒸発しない吸収剤とから
    成るものである排熱回収システム。
  6. 【請求項6】請求項1、請求項2、請求項3または請求
    項4のいずれかに記載の排熱回収システムにおいて、 2成分系混合流体が水−アンモニア系混合流体であり、 低温側蒸気タービン(16)の軸受部(27)にアンモニア水の
    漏洩を防止する水封装置(28)を付設するとともに、高温
    排熱配管(4) の高温蒸気発生装置(5) よりも上流側箇所
    と前記水封装置(28)とを配管(29)を介して接続し、前記
    軸受部(27)からの漏水分を前記水封装置(28)から導入す
    るものである排熱回収システム。
  7. 【請求項7】請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、請求項5または請求項6のいずれかに記載の排熱回
    収システムにおいて、 高温排熱源がガスエンジン(1) であり、第1の循環配管
    (8) の復水器(10)と高温蒸気発生装置(5) との間に熱交
    換器(57)を設け、空気または燃料ガスと空気の混合物を
    前記熱交換器(57)に通して冷却した後に前記ガスエンジ
    ン(1) に供給するように構成してある排熱回収システ
    ム。
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