JP2002349995A - 熱装置 - Google Patents

熱装置

Info

Publication number
JP2002349995A
JP2002349995A JP2001152132A JP2001152132A JP2002349995A JP 2002349995 A JP2002349995 A JP 2002349995A JP 2001152132 A JP2001152132 A JP 2001152132A JP 2001152132 A JP2001152132 A JP 2001152132A JP 2002349995 A JP2002349995 A JP 2002349995A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
heat exchanger
refrigerant
heat source
source fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001152132A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Furuya
泰 古谷
Osayuki Inoue
修行 井上
Shinji Kanai
伸二 金井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP2001152132A priority Critical patent/JP2002349995A/ja
Publication of JP2002349995A publication Critical patent/JP2002349995A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機の駆動エネルギーの低減が可能な熱装
置を提供する。 【解決手段】 利用側熱源流体を冷却または加熱する熱
装置であって、排熱を熱源とし、温水または冷水を供給
する吸収冷温水機33と、第1の供給側熱源流体と冷媒
とを熱交換させる第1の熱交換器102と利用側熱源流
体と冷媒とを熱交換させる利用側熱交換器13−1〜1
3−3と第1の熱交換器102又は利用側熱交換器13
−1〜のうちいずれか一方で蒸発した冷媒を圧縮して他
方に吐出する圧縮機11とを有する圧縮式ヒートポンプ
202と、吸収冷温水機33から供給される温水または
冷水を第2の供給側熱源流体として第1の供給側熱源流
体と熱交換させる第2の熱交換器109であって、第1
の供給側熱源流体の流れに対して第1の熱交換器102
の上流側に設置された第2の熱交換器103とを備える
熱装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍装置やヒート
ポンプ等の熱装置に関し、特に空調用として用いて好適
な、冷凍機を含むヒートポンプを備える熱装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、空調用のヒートポンプは、図
7に示すように不図示のモータで駆動される圧縮機1
1、送風機19で送風される外気と冷媒とを熱交換させ
る熱源側熱交換器12及び室内の空気と冷媒とを熱交換
させる利用側熱交換器13−1、13−2、13−3で
構成されていた。またさらに、冷房運転と暖房運転を可
能にするために、圧縮機11の吸込側と吐出側を、熱源
側熱交換器と利用側熱交換器との間で切り換える4方切
換弁14が設けられていた。また、利用側熱交換器13
−1、13−2、13−3への冷媒液供給ラインには、
それぞれ絞り弁(膨張弁)15−1、15−2、15−
3が、その3つの絞り弁には、それぞれバイパス閉止弁
16−1、16−2、16−3が設けられ、また熱源側
熱交換器12の冷媒液供給ラインには、絞り弁17、そ
の絞り弁のバイパス閉止弁18が設けられていた。
【0003】この装置を冷房運転するときは、(a)に
図示するように、切換弁14で圧縮機11の吸込側を利
用側熱交換器13−1〜13−3に、吐出側を熱源側熱
交換器12に接続する。また、バイパス閉止弁16−1
〜16−3を閉、バイパス閉止弁18を開とする。この
状態で圧縮機11と送風機19を運転すると、圧縮機1
1で圧縮された冷媒は、熱交換器12で外気により冷却
されて凝縮し、凝縮冷媒は絞り弁15−1〜15−3で
絞られ、熱交換器13−1〜13−3で膨張する。膨張
した冷媒は、室内の空気を冷却した後、圧縮機に吸込ま
れ冷凍サイクルを完結する。
【0004】この装置を暖房運転するときは、(b)に
図示するように、切換弁14で圧縮機11の吐出側を利
用側熱交換器13−1〜13−3に、吸込側を熱源側熱
交換器12に接続する。また、バイパス閉止弁16−1
〜16−3を開、バイパス閉止弁18を閉とする。この
状態では、熱交換器12が蒸発器として、熱交換器13
−1〜13−3が凝縮器として作用するので、室内の空
気は、外気から汲み上げられた熱により暖められる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の熱
装置によれば、冷房運転、暖房運転いずれの場合も、蒸
発器と凝縮器の間の冷媒の熱ヘッドが大きく、圧縮機を
駆動するモータの電力が大きいという問題があった。そ
こで本発明は、圧縮機の駆動エネルギーの低減が可能な
熱装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明による熱装置は、例えば図1に
示すように、利用側熱源流体を冷却または加熱する熱装
置であって;排熱を熱源とし、温水または冷水を供給す
る吸収冷温水機33と;冷媒を圧縮することにより熱を
移動させる圧縮式ヒートポンプ202であって、第1の
供給側熱源流体と前記冷媒とを熱交換させる第1の熱交
換器102と、前記利用側熱源流体と前記冷媒とを熱交
換させる利用側熱交換器13−1、13−2、13−3
と、第1の熱交換器102又は利用側熱交換器13−
1、13−2、13−3のうちいずれか一方で蒸発した
冷媒を圧縮して他方に吐出する圧縮機11とを有する、
圧縮式ヒートポンプ202と;吸収冷温水機33から供
給される前記温水または冷水を第2の供給側熱源流体と
して前記第1の供給側熱源流体と熱交換させる第2の熱
交換器109であって、前記第1の供給側熱源流体の流
れに対して第1の熱交換器102の上流側に設置された
第2の熱交換器103とを備える。
【0007】ここで、圧縮式ヒートポンプは利用する熱
が高温側である場合の他、低温側である圧縮式冷凍機含
む概念とする。圧縮式ヒートポンプでは、利用側が冷房
であるときは利用側熱源流体は低熱源(供給側熱源流体
は高熱源)であり、暖房であるときは高熱源(供給側熱
源流体は低熱源)として作用する。また、排熱は典型的
には、ガスタービンの排気ガス、または排気ガスで加熱
された温水、エンジンの冷却水、燃料電池から排出され
る温水である。利用側熱源流体は典型的には空調対象の
空気、冷凍庫内の空気である。
【0008】このように構成すると、吸収冷温水機を備
えるので本来なら無駄になっていた排熱を熱源として温
水または冷水を供給することができ、圧縮式ヒートポン
プを備え、該圧縮式ヒートポンプが、第1の熱交換器を
有するので第1の供給側熱源流体と冷媒とを熱交換させ
ることができ、利用側熱交換器を有するので利用側熱源
流体と冷媒とを熱交換させることができ、第1の熱交換
器又は利用側熱交換器のうちいずれか一方で蒸発した冷
媒を圧縮して他方に吐出する圧縮機を有するので、一方
から他方に熱を移動させることができ、第2の熱交換器
を備えるので、吸収冷温水機から供給される温水または
冷水を第2の供給側熱源流体として前記第1の供給側熱
源流体と熱交換させることができる。したがって、第1
の熱交換器での冷媒の蒸発温度を比較的高く又は凝縮温
度を比較的低くすることができる。
【0009】また請求項2に記載のように、請求項1に
記載の熱装置では、前記圧縮式ヒートポンプ202は、
圧縮機11の吐出方向と吸込方向とを切りかえる切換弁
14を有するようにしてもよい。
【0010】このように構成すると、切換弁を有するの
で、熱の移動方向を切り換えることができる。したがっ
て、本熱装置を空調装置として利用するときは、例えば
冷房運転と暖房運転との間で切り換え運転をすることが
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。なお、各図において互い
に同一あるいは相当する部材には同一符号または類似符
号を付し、重複した説明は省略する。図1のフローチャ
ートを参照して、本発明による第1の実施の形態であ
る、熱装置としての冷暖房装置を説明する。本装置は、
夏は冷房運転、冬は暖房運転をするように切換可能に構
成された、冷暖房装置である。これは例えばビルマルチ
システムに利用して好適な装置である。
【0012】図1は、本装置が冷房運転用に切り換えら
れた状態を示す。先ず空調ユニット202の部分を説明
する。空調ユニットは室内器側ユニット202aと室外
機側ユニット202bを含んで構成されている。室内器
側ユニット202aには、利用側熱交換器としての熱交
換器13−1、13−2、13−3が、空調対象である
各室内に据付られている。利用側熱源流体は、本実施の
形態では、室内空気である。熱交換器13−1、13−
2、13−3の冷媒ガス側ポートは、個別の配管から、
ガス集合配管53に集められ、配管53は4方切換弁1
4のポート14aに接続されている。切換弁14は、4
つのポート14a、14b、14c、14dを有する。
冷房運転の際は、ポート14aと14b、ポート14c
と14dがそれぞれ連通するように構成されている。
【0013】ポート14bは、冷媒を圧縮する圧縮機1
1の吸込口に、配管54により接続されている。圧縮機
11の吐出口は配管59により切換弁14のポート14
dに接続されている。ポート14cは、配管51によ
り、室外機側ユニット202bの構成要素である熱源側
熱交換器102のガス側接続口102aに接続されてい
る。熱交換器102には、送風機19により、外気を送
ることができるように構成されている。熱交換器102
の液側接続口102bは、集合配管52に接続されてい
る。
【0014】集合配管52の、熱交換器102への接続
部近傍には、絞り弁(膨張弁)17が配置され、さらに
絞り弁17をバイパスするバイパス弁18を有するバイ
パス配管が備えられている。該バイパス配管は、熱交換
器102と絞り弁17との間の配管と集合配管52とを
連絡する。
【0015】配管52は、熱交換器13−1、13−
2、13−3の液側に備えられている絞り弁(膨張弁)
15−1、15−2、15−3の一方のポートにそれぞ
れ接続されている。絞り弁15−1、15−2、15−
3の他方のポートは、配管により、それぞれ熱交換器1
3−1、13−2、13−3の液側ポートに接続されて
いる。さらに絞り弁15−1、15−2、15−3をバ
イパスするバイパス弁16−1、16−2、16−3を
有するバイパス配管がそれぞれ備えられている。該バイ
パス配管は、熱交換器13−1、13−2、13−3と
それぞれの絞り弁との間の配管と集合配管52とを連絡
する。
【0016】さらに、主熱交換器である熱源側熱交換器
102と熱源流体としての外気の流れに対して直列に設
けた補助熱交換器103が備えられている。主熱交換器
102には送風機19により、補助熱交換器103には
送風機109により、外気を送風することができるよう
に構成されている。補助熱交換器103は、送風機によ
る外気の流れに対して、主熱交換器102の上流側に設
置されている。補助熱交換器103には、熱源流体の冷
水又は温水を、配管61−1、62−1を用いて供給す
る。
【0017】この装置では、冷房運転の際は補助熱交換
器103には配管61−1、62−1を通して冷水が供
給されているので、送風機109(及び/又は送風機1
9)を運転すると、外気は補助熱交換器103により冷
却されて、主熱交換器102に導入される。したがっ
て、圧縮機及び室内器ユニット202aでは、冷凍効果
が高まり、圧縮機の動力を低減することができる。しか
も、主熱交換器102を含むユニット202が既設のシ
ステムであるとき、その改造を一切することなく、補助
熱交換器103を追加設置するだけですむので、容易に
圧縮機動力の低減を図ることができる。
【0018】なお圧縮機11と4方弁14は、室内器側
ユニット202aに含めて説明したが、通常は、構造上
室外機ユニット202b近傍に備えられる。
【0019】さらに図1のフローシートを参照して、別
の空調ユニット201を備える熱装置を説明する。本図
では、圧縮機及び室内器ユニットを含む室内器側ユニッ
ト201は、室内器側ユニット202と同様であるの
で、単にブロック201として示してある。したがって
それらについて重複した説明を省略する。本装置では、
ユニット202と異なり、第1の熱交換器としての主熱
交換器12と、第2の熱交換器としての補助熱交換器1
01とは、冷媒の流れに対して並列である。また補助熱
交換器101は空気熱源式ではなく、水熱源式である。
熱源としての冷水又は温水は、熱交換器101と冷温水
器32、33(後述の温水ボイラー32、吸収冷凍機3
3)とを接続する配管61、62により供給され、また
戻される。配管61、62には、閉止弁38−1、38
−2が備えられ、熱交換器101への冷水又は温水の供
給、戻りを止めることができる。
【0020】主熱交換器12は、絞り弁(膨張弁)17
とそのバイパス弁18とを介して、配管52’に接続さ
れている。また、補助熱交換器101は、閉止弁121
を介して配管51’に接続されている。さらに主熱交換
器12と同様に、絞り弁(膨張弁)104とそのバイパ
ス弁105とを介して、配管52’に接続されている。
【0021】このような構成を備える装置は、閉止弁1
21を閉としておけば、主熱交換器12のみを熱源側熱
交換器とする従来の冷房装置又は暖房装置として運転が
可能である。閉止弁121を開とすると、補助熱交換器
101を熱源熱交換器とする冷房運転、又は暖房運転が
可能である。このとき、送風機19を停止しておけば、
主熱交換器12は作動しないが、不図示の弁121に対
応してガス側の配管に設けられた閉止弁を閉とすれば、
確実に主熱交換器12を不作動とすることができる。但
し、主熱交換器12の熱源条件(外気条件)が、補助熱
交換器101の熱源条件とマッチするときは、双方の熱
交換器を同時使用するものとしてもよい。
【0022】本実施の形態によれば、空調ユニット20
1、202のいずれについても、室内器13−1〜13
−3、圧縮機11等が既設であるとき、その設備の一部
を改造するだけで、圧縮機11の駆動エネルギーの大幅
な低減を図ることができる。特に空調ユニット202の
場合は、全く空調装置に手を入れずに、補助熱交換器1
03を追加するだけであるので、改造が著しく容易であ
る。
【0023】配管61、62には、前述の配管61−
1、62−1が、それぞれ接続されている。配管61−
1、62−2には、それぞれ閉止弁39−1、39−2
が挿入配置されており、必要に応じて、閉止弁38−1
と39−1、38−2と39−2のそれぞれ一方又は双
方を開とする。
【0024】ユニット201では、補助熱交換器101
は、主熱交換器12と、冷媒の流れに対して並列に配列
されていることになる。
【0025】さらに図1のフローシートを参照して、熱
源の部分を説明する。熱源装置は、ガスタービン31、
その排熱を利用して温水を製造する温水ボイラー32、
その温水を熱源として運転される吸収冷凍機33を含ん
で構成されている。本実施の形態では、吸収冷凍機の凝
縮熱を放出する冷却塔34をさらに備えている。なお吸
収冷凍機33は、後で詳しく説明するが、熱源として温
水を利用する代わりに、ガスタービン31の排気ガスを
そのまま利用してもよい。また利用する熱源の温度によ
って、単効用の吸収冷凍機としてもよいし、二重効用の
吸収冷凍機としてもよい。
【0026】冷却塔34と吸収冷凍機33の冷却水入口
側ポート33cとを接続する冷却水配管には、冷却水ポ
ンプ35−2が挿入配置されている。また吸収冷凍機3
3で加熱された水を冷却塔34に供給する配管は、吸収
冷凍機33の冷却水出口側ポート33dに接続されてい
る。
【0027】吸収冷凍機33の冷水供給ポート33a
は、閉止弁36−1を介して配管61に接続され、冷水
戻りポート33bは、閉止弁36−2を介して配管62
に接続されている。また同様に、温水ボイラー32の温
水供給ポート32aは、閉止弁37−1を介して配管6
1に接続され、温水戻りポート32bは、閉止弁37−
2を介して配管62に接続されている。
【0028】図1のフローチャートを参照して、第1の
実施の形態の装置を冷房運転する場合の作用を説明す
る。図中、黒塗りされている閉止弁は閉であることを示
す。圧縮機11によって加圧された冷媒は冷房運転用に
切り替えられた切り替え弁14のポート14d、14
c、配管51を通って放熱器となる第1の熱交換器とし
ての屋外器102に入り、圧縮機11及び空調機となる
利用側熱交換器としての室内器13−1、13−2、1
3−3から得たエネルギーを放出して液化する。
【0029】液化した冷媒は、開にされた閉止弁18を
通して絞り弁15−1、15−2、15−3に達する。
液冷媒は、絞り弁15−1、15−2、15−3で減圧
されて膨張し温度が下がり、利用側の熱源器となる室内
器13−1、13−2、13−3で室内から熱を吸収し
て液冷媒は気化する。なお室内器には、不図示の送風機
が備えられており、冷媒と熱交換するすべき利用側熱源
流体としての室内空気を、室内器と室内とで循環する。
ここで、バイパス用の閉止弁16−1、16−2、16
−3は、冷房運転では、閉となっているので、液冷媒は
全て絞り弁15−1〜15−3を通過する。
【0030】熱交換器13−1〜13−2で全てガス化
した冷媒は配管53、切り替え弁14のポート14a、
14bを経由して圧縮機11に戻り、冷凍サイクルが完
結する。
【0031】利用側熱交換器は、典型的には複数台設置
する(本実施の形態では13−1〜13−3の3台)。
また絞り弁及び閉止弁は、利用側熱交換器に対応して設
ける。冷房運転で、冷媒の蒸発器となる利用側熱交換器
(室内器13−1〜13−3)の蒸発温度は0〜5℃程
度、凝縮器となる供給側熱交換器(屋外器12)の凝縮
温度は外気温度によって変化するが、補助熱交換器10
2を用いないとすれば、条件の厳しい夏期には40〜4
5℃程度で運転される。凝縮温度が高いのは温度の高い
外気に熱を放出するためである。
【0032】ここで、熱交換器102と外気の流れに対
して直列、且つ上流に配置された補助熱交換器103に
冷水を通して、送風機109を運転すると、熱交換器1
02に送られる外気の温度が下がるので、凝縮温度が低
くなる。例えば冷水の温度が7℃であれば、外気の温度
は12〜15℃程度になり、この外気により熱交換器1
02で凝縮する冷媒の温度は、17〜20℃程度とな
る。圧縮機11の吐出圧力はこれに見合う圧力になるの
で、圧縮機11の所用動力を削減できる省エネルギー運
転を実現できる。
【0033】この装置を暖房運転するときは、閉止弁3
6−1、36−2を閉とし、閉止弁37−1、37−2
を開として、補助熱交換器102に温水を供給する。ま
た、冷媒のバイパス閉止弁18を閉、同じく16−1、
16−2、16−3を開とする。また4方切換弁14で
は、ポート14aと14dとを、又ポート14bと14
cとを連通させる。
【0034】以上のような設定をして、圧縮機11、送
風機19、109を運転すると、熱交換器102が蒸発
器、熱交換器13−1、13−2、13−3が凝縮器と
なり、熱交換器102から熱交換器13−1、13−
2、13−3に熱を汲み上げるヒートポンプとして作用
する。このとき、補助熱交換器103には、温水が流れ
ているので、外気を加熱することができ、その外気によ
り熱交換器102で蒸発する冷媒の蒸発温度を高くでき
る。圧縮機11の吸込圧力はこれに見合う圧力になるの
で、圧縮機11の所用動力を削減できる。
【0035】以上の実施の形態では、切換により冷房運
転と暖房運転とに利用できる装置として説明したが、こ
れに限らず、切換弁14を備えず、冷房運転のみしかで
きない装置に補助熱交換器を設けてもよい。このとき
は、絞り弁17、閉止弁18、16−1、16−2、1
6−3は不要である。
【0036】図2を参照して、第2の実施の形態で使用
する、冷凍ユニット203を説明する。圧縮機11は通
常は、構造上室外器の近傍に設置するが、フローの説明
の便宜のために、室内器側ユニット203に属するもの
として説明する。本図は、スーパーマーケットの冷凍シ
ョーケースや冷蔵庫に使われる低温用冷凍装置のフロー
チャートである。本実施の形態は、この冷凍ユニット2
03を、図1の空調ユニット202に入れ替えたもので
ある。この装置は常時冷凍運転をする。
【0037】冷凍装置203は、ショーケース側ユニッ
ト203aと室外機側ユニット203bを含んで構成さ
れている。ショーケース側ユニット203aには、利用
側熱交換器としての熱交換器21−1、21−2、21
−3が、ショーケース内に据付られている。利用側熱源
流体は、本実施の形態では、ショーケース内空気であ
る。熱交換器21−1、21−2、21−3の冷媒ガス
側ポートは、それぞれ3方弁60−1、60−2、60
−3のそれぞれの第1のポートに接続されている。3方
弁60−1、60−2、60−3それぞれの第2のポー
トは枝配管により集合配管58に接続されている。集合
配管58は、圧縮機11の吸込口に接続されている。
【0038】3方弁60−1、60−2、60−3それ
ぞれの第3のポートは、枝配管57−1、57−2、5
7−3により集合配管57に接続されている。集合配管
57は、圧縮機11の吐出口と凝縮機104とを接続す
る配管55に合流している。
【0039】圧縮機11の吐出口は配管55により、室
外機側ユニット203bの構成要素である熱源側熱交換
器104のガス側接続口104aに接続されている。熱
交換器104には、送風機110により、外気を送るこ
とができるように構成されている。熱交換器104の液
側接続口104bは、集合配管56に接続されている。
【0040】配管56は、熱交換器21−1、21−
2、21−3の液側に備えられている絞り弁(膨張弁)
22−1、22−2、22−3の一方のポートにそれぞ
れ接続されている。絞り弁22−1、22−2、22−
3の他方のポートは、配管により、それぞれ熱交換器2
1−1、21−2、21−3の液側ポートに接続されて
いる。さらに絞り弁22−1、22−2、22−3をバ
イパスするバイパス弁23−1、23−2、23−3を
有するバイパス配管がそれぞれ備えられている。該バイ
パス配管は、熱交換器21−1、21−2、21−3と
それぞれの絞り弁との間の配管と集合配管56とを連絡
する。
【0041】さらに、主熱交換器である熱源側熱交換器
104と供給側熱源流体としての外気の流れに対して直
列に設けた補助熱交換器103が備えられている。主熱
交換器104には送風機110により、補助熱交換器1
03には送風機109により、外気を送風することがで
きるように構成されている。補助熱交換器103は、送
風機による外気の流れに対して、主熱交換器104の上
流側に設置されている。補助熱交換器103には、熱源
流体の冷水又は温水を、配管61−1、62−1を用い
て供給する点は、第1の実施の形態と同様である。
【0042】この装置では、補助熱交換器103には配
管61−1、62−1を通して冷水が供給されているの
で、送風機109(及び/又は送風機110)を運転す
ると、外気は補助熱交換器103により冷却されて、主
熱交換器である凝縮器104に導入される。したがっ
て、凝縮器104の凝縮温度は20℃程度とすることが
可能であり、圧縮機及びショーケースユニット203a
では、冷凍効果が高まり、圧縮機の動力を低減すること
ができる。ユニット203が既設のシステムであると
き、その改造を一切することなく、補助熱交換器103
を追加設置するだけですむので、容易に圧縮機動力の低
減を図ることができる点も第1の実施の形態と同様であ
る。
【0043】通常の運転では、3方弁60−1、60−
2、60−3の第3ポートは閉、第1と第2のポートが
開となって熱交換器21−1、21−2、21−3は蒸
発器として作動する。冷凍ショーケースのデフロストを
行なうときは、3方弁60−1、60−2、60−3の
いずれかの第3のポートを開にして、配管57−1、5
7−2、57−3からの吐出ガスを導き、熱交換器21
−1、21−2、21−3のいずれかを凝縮器として作
動させる。熱交換器21−1、21−2、21−3のう
ち凝縮器となった熱交換器に連結する閉止弁23−1、
23−2、23−3は開とし、この開となった閉止弁を
通って凝縮液は液冷媒の集合配管56に入る。集合配管
56に入った液冷媒は、絞り弁22−1〜22−3のう
ち、凝縮器として作動している熱交換器を除く熱交換器
用の絞り弁で減圧され、熱交換器21−1〜21−3の
うち蒸発器として作動している熱交換器で気化し、集合
配管58を経由して圧縮機11に戻る。
【0044】すなわちデフロストサイクルでは、利用側
熱交換器21−1〜21−3の間で、熱の移動を行なう
ことになる。この場合、凝縮器となる熱交換器21−1
〜21−3に十分な放熱能力があれば、供給側熱交換器
104、103を停止することも可能であるが、冷媒ガ
スは放熱能力のある熱交換器に、より多く流れるから、
圧力は自動的に調整されることになり、特に供給側熱交
換器を停止する必要はない。このようにしてデフロスト
が行なわれる。
【0045】図3のモリエ線図を参照して、省エネルギ
ーの効果を冷凍サイクルの場合で説明する。ここでは、
圧縮式冷凍機は、蒸発温度Te=0℃、凝縮温度Tc=
20℃で運転されている。飽和状態1の冷媒ガスは、圧
縮機11で圧縮され過熱状態2のガスになる。このガス
は、熱交換器102で熱を奪われ凝縮する。熱交換器1
02で冷媒と熱交換する空気は、補助熱交換器103で
冷水により冷却されたものである。冷媒は、この低温空
気により熱を奪われ、飽和液状態3になる。
【0046】この間に、圧縮機11の動力として、動力
Lが投入され、利用側の熱源たる室内空気から熱量Qe
を受け取り、供給側熱源にQcの熱量を放出する。この
とき、利用側熱源の負荷が同一ならば、前記冷凍機の圧
縮動力Lは、低温空気を使わない場合と比べて削減され
る。この場合吸収冷凍機33の冷却能力Qは図の放熱量
Qcに消費されることになる。成績係数COP=Qe/
Lを使って前記冷却能力Qの利用率を求めると、Qe+
L=Qc=Qより、Qe=Q×COP/(COP+1)
となる。COPは6.3程度になるから、吸収冷凍機の
冷熱の利用率をCOP/(COP+1)とすれば、これ
は90%に近くなる。
【0047】図中に示した具体的な実施例の数値を当て
はめて計算すると以下の通りとなる。 Qe=398.6−227.5=171.1kJ/kg Qc=426.6−227.5=198.1kJ/kg L=425.6−398.6=27.0kJ/kg COP=171.1/27.0=6.34 Qe=198.1×6.34/(6.34+1)=19
1.8×0.864=171.1kJ/kg
【0048】電力もQe/COP=Q/(COP+1)
だけ 投入しなければならないが、従来の冷凍機に比較
すれば圧縮機11の動力は格段に低減される。即ち、上
記実施例では、モリエ線図上の動力は、L=42.7k
J/kgであったものが、L=27kJ/kgとなる。
ここで、従来の冷凍機の凝縮温度は40℃として算出し
た。
【0049】図4のフローチャートを参照して、吸収冷
凍機33の典型的な実例を説明する。吸収冷凍機33
は、冷媒蒸発器33−1、吸収器33−2、吸収液再生
器33−3、冷媒凝縮器33−4とを備える。典型的に
な吸収冷凍機では、冷媒として水、吸収液としてリチウ
ムブロマイドを用いる。本図では、冷媒及び吸収液の流
れは、図示を省略してある。
【0050】蒸発器33−1で冷却された冷水は、冷水
出口ポート33aから、前述のように補助熱交換器10
1、103に供給される。また補助熱交換器101、1
03からの戻り冷水は、蒸発器33−1のポート33b
に戻り、再び冷却されてポート33aから出て行く。
【0051】冷却塔34からの冷却水は、吸収器33−
2の冷却水入口ポート33dに供給され、吸収器33−
2で多少温度の上がった冷却水は、凝縮器33−4に供
給され、再生器33−3で蒸発した冷媒蒸気の凝縮に使
われる。ここで温度の上昇した冷却水は、ポート33c
から出て、再び冷却塔34に戻り、外気により冷却され
る。
【0052】再生器33−3の加熱源としての温水は、
入口ポート31−6aから供給され、吸収液を加熱する
ことにより自身の温度を下げ、ポート31−6bから出
て行く。供給される温水の温度は、80℃から120℃
程度である。
【0053】図5のフローチャートを参照して、単効用
の吸収冷凍機33に代えて熱源流体としての冷水、ある
いは温水を供給するのに利用できる、二重効用吸収冷凍
機の典型的な実例133を説明する。二重効用吸収冷凍
機133は、冷媒蒸発器133−1、吸収器133−
2、高温再生器133−3−1、低温再生器133−3
−2、凝縮器133−4を備える。
【0054】蒸発器133−1で冷却された冷水は、冷
水出口ポート33aから、前述のように補助熱交換器1
01、103に供給される。また補助熱交換器101、
103からの戻り冷水は、蒸発器33−1のポート33
bに戻り、再び冷却されてポート33aから出て行く。
【0055】冷却塔34からの冷却水は、吸収器133
−2の冷却水入口ポート33dに供給され、吸収器13
3−2で多少温度の上がった冷却水は、凝縮器133−
4に供給され、低温再生器133−3−2で蒸発した冷
媒蒸気の凝縮に使われる。ここで温度の上昇した冷却水
は、ポート33cから出て、再び冷却塔34に戻り、外
気により冷却される。
【0056】高温再生器133−3−1の加熱源として
の高温の温水、蒸気又はガスタービン31の排気ガス
は、入口ポート31−4aから供給され、吸収液を加熱
することにより自身の温度を下げ、ポート31−4bか
ら出て行く。供給される熱源の温度は、それが高温水或
いは蒸気の場合は150℃〜170℃、排ガスの場合は
250℃〜300℃程度である。
【0057】図6のフローチャートを参照して、本装置
で用いる典型的なガスタービン31の構成と作用を説明
する。ガスタービン31は、燃焼したガスから機械的エ
ネルギーを発生させるタービン部31−1、タービン部
31−1に燃焼用の圧縮空気を供給する空気圧縮機31
−2、タービン部31−1で発生した動力で駆動される
発電機31−3、空気圧縮機31−2で圧縮された空気
をタービン部31−1から排出されるガスで予熱する再
生熱交換器31−4、予熱された空気で燃料を燃焼させ
る燃焼器31−5、再生熱交換器31−4で圧縮空気を
予熱した後のガスからさらに熱を回収する熱回収熱交換
器31−6、燃焼器31−5に供給する燃料(例えば天
然ガス)を圧縮する燃料圧縮機31−7、燃料圧縮機を
駆動する不図示のモータを駆動するための電力の周波数
を変換するインバータ31−8を備えて構成されてい
る。
【0058】約20℃の外気は空気圧縮機31−2で圧
縮されて約200℃になり、再熱交換器31−4で約5
35℃まで加熱されて燃焼器31−5に供給される。こ
の空気は、燃焼器31−5で、燃料圧縮機31−7から
供給される燃料を燃焼させるのに用いられる。
【0059】燃焼器31−5で燃焼したガスは約850
℃でタービン部31−1に導入され、動力タービンを駆
動して、約600℃まで温度を下げて、再生熱交換器3
1−4に流れ、ここで圧縮空気と熱交換して約290℃
まで温度を下げる。このガスは、熱回収熱交換器31−
6に導入され、ここで温水を製造することにより、自身
は約80℃まで温度を下げて、排気ガスダクト32cか
ら排出される。熱回収熱交換器は、既に説明した温水ボ
イラ32として用いられる。
【0060】熱回収熱交換器31−6では、70℃の温
水を製造するものとしたが、100℃以上の低温蒸気を
発生させて、それを吸収冷凍器33又は補助熱交換器1
01、103に供給するものとしてもよい。
【0061】熱回収熱交換器31−6で製造された温水
は、図1で説明した冷房運転の際の単効用吸収冷凍機3
3の熱源流体として用いられるし、また図3で説明した
暖房運転の際の補助熱交換器101、103に供給され
る温水として用いられる。また二重効用吸収冷凍機13
3の高温再生器133−3−1には、再生熱交換器31
−4から排出される290℃の排ガスを直接供給しても
よい。このときは、再生熱交換器31−4のガス排気ポ
ート31−4aから排ガスを導き出す。
【0062】以上利用する排熱としては、ガスタービン
からの排気ガスによるもので説明したが、これに限ら
ず、分散型発電設備に用いられる固体高分子型燃料電池
からの排熱、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンの
冷却水を利用してもよい。
【0063】吸収冷凍器33の放熱は冷却塔34を利用
するものとして説明したが、これを空冷凝縮器にするこ
とにより放出熱量を直接大気に放出することも可能であ
り、この場合冷却塔を省くことができる。
【0064】以上説明したように、近年、エネルギー利
用形態の多様化の要求に合ったシステムとして分散型発
電設備が採用されるようになってきた。この中で、マイ
クロガスタービン又は固体高分子型燃料電池が分散型発
電設備の有力候補として注目を集めている。しかしなが
ら、従来の設備では、発電効率としては同じ化石燃料を
使用する最新鋭の大型火力発電設備に比較すれば劣って
いた。マイクロガスタービンでは30%程度、燃料電池
では30〜40%の発電効率(熱効率)が現実的な値で
あり、残り60〜70%のエネルギーは周囲の環境に放
出されていた。
【0065】燃料電池の場合は無条件で70〜75℃の
温水を取り出すシステムになっているが、再生器付きマ
イクロガスタービンでは排ガス温度が240〜270℃
と低いレベルにあるから、これを排熱ボイラーによって
70〜90℃の温水として取り出すか、又は170℃以
下(8MPaの飽和圧力に相当)の低圧の蒸気として取
り出すシステムにして排熱を利用できるシステムを構築
するのが一般的である。従ってこの分散型発電設備がそ
のメリットを生かすためには、温水又は低圧の蒸気とし
て取り出したエネルギーを利用し、熱エネルギーの利用
率を含めた綜合エネルギー利用効率を如何に高めるに掛
かっていた。この排熱エネルギーの有効な利用用途が無
い限り分散型発電設備の普及はかえって化石燃料の消費
量を増やし、COの発生を抑制するどころか、却っ
て発生を助長することに成りかねなかった。
【0066】本発明の実施の形態では、燃料電池の発電
設備から取り出される温水、又はガスタービンの排熱を
利用して駆動される吸収冷凍機で製造される冷水と、通
常の冷凍機に新たに設けた補助熱交換器を通して冷媒と
熱交換し、冷凍機の能力を向上させ、その結果として冷
凍機の動力削減に寄与することができる。
【0067】熱負荷の大きい夏期での凝縮温度は空冷凝
縮器の場合は40〜45℃、冷却塔を持つ水冷凝縮器の
場合は35〜40℃となる。この冷凍機に放熱器の一部
として作動する補助熱交換器に前記吸収冷凍機からの7
℃の冷水を供給すれば、凝縮温度が低下し、通常の冷凍
機に比較して大幅に冷凍能力が向上する。また、スーパ
ーマーケットやコンビニエンストアに不可欠なショウケ
ース、冷凍庫、冷蔵庫等に使用されている低温用冷凍機
用凝縮器の放熱源に前記補助熱交換器を設けて7℃の冷
水により、前記同様に凝縮温度を下げれば同様の省エネ
ルギー効果が期待できる。
【0068】また暖房負荷の発生する冬期に暖房用のヒ
ートポンプとして運転される場合には、燃料電池発電設
備から取り出される温水、又はガスタービンの排熱をボ
イラーを介して取り出した温水又は前記温水によって駆
動する吸収冷温水器の温水を、補助熱交換器に供給すれ
ば、熱源温度の上昇により蒸発器の蒸発圧力が上昇し、
ヒートポンプの能力は格段に増加する。これを従来の空
気熱源ヒートポンプによる暖房システムと比較すれば、
モリエ線図で説明するまでもなく、使用動力の差は歴然
としており、大きな省エネルギー効果が得られる。
【0069】以上説明した、第1の実施の形態、第2の
実施の形態の冷暖房装置、冷凍ショーケースは、既設の
冷暖房装置やショーケースに供給側熱源流体を供給する
システムを追加設備することにより、既設の冷暖房装置
やショーケースの運転動力を著しく低減することができ
る。また既設の設備を大きく改造する必要がないので、
設備の追加が容易である。
【0070】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、吸収冷温
水機を備えるので本来なら無駄になっていた排熱を熱源
として温水または冷水を供給することができ、圧縮式ヒ
ートポンプを備え、該圧縮式ヒートポンプが、第1の熱
交換器を有するので第1の供給側熱源流体と冷媒とを熱
交換させることができ、利用側熱交換器を有するので利
用側熱源流体と冷媒とを熱交換させることができ、第1
の熱交換器又は利用側熱交換器のうちいずれか一方で蒸
発した冷媒を圧縮して他方に吐出する圧縮機を有するの
で、一方から他方に熱を移動させることができ、第2の
熱交換器を備えるので、吸収冷温水機から供給される温
水または冷水を第2の供給側熱源流体として前記第1の
供給側熱源流体と熱交換させることができる。したがっ
て、第1の熱交換器での冷媒の蒸発温度を比較的高く又
は凝縮温度を比較的低くすることができる。このように
して、圧縮機の動力を低く抑えた、またはCOPの高い
熱装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の冷暖房装置を冷房運転する
際のフローチャートである。
【図2】第2の実施の形態で用いる冷凍ショーケースの
フローチャートである。
【図3】第1の実施の形態の作用を説明するモリエ線図
である。
【図4】本発明の実施の形態で用いる単効用吸収冷凍機
のフローの例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態で用いる二重効用吸収冷凍
機のフローの例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態で用いるガスタービンのフ
ローの例を示すフローチャートである。
【図7】従来の冷暖房装置のフローチャートである。
【符号の説明】
11 圧縮機 12 熱源側熱交換器 13−1、13−2、13−3 利用側熱交換器 14 切換弁 15−1、15−2、15−3 絞り弁 16−1、16−2、16−3 閉止弁 17 絞り弁 18 閉止弁 19 送風機 31 ガスタービン 32 温水ボイラー 33 吸収冷凍機 34 冷却塔 42 切換弁 43 冷媒ポンプ 101、103 補助熱交換器 202 203
フロントページの続き (72)発明者 金井 伸二 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用側熱源流体を冷却または加熱する熱
    装置であって;排熱を熱源とし、温水または冷水を供給
    する吸収冷温水機と;冷媒を圧縮することにより熱を移
    動させる圧縮式ヒートポンプであって、第1の供給側熱
    源流体と前記冷媒とを熱交換させる第1の熱交換器と、
    前記利用側熱源流体と前記冷媒とを熱交換させる利用側
    熱交換器と、前記第1の熱交換器又は前記利用側熱交換
    器のうちいずれか一方で蒸発した冷媒を圧縮して他方に
    吐出する圧縮機とを有する、圧縮式ヒートポンプと;前
    記吸収冷温水機から供給される前記温水または冷水を第
    2の供給側熱源流体として前記第1の供給側熱源流体と
    熱交換させる第2の熱交換器であって、前記第1の供給
    側熱源流体の流れに対して前記第1の熱交換器の上流側
    に設置された第2の熱交換器とを備える;熱装置。
  2. 【請求項2】 前記圧縮式ヒートポンプは、前記圧縮機
    の吐出方向と吸込方向とを切りかえる切換弁を有する;
    請求項1に記載の熱装置。
JP2001152132A 2001-05-22 2001-05-22 熱装置 Withdrawn JP2002349995A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001152132A JP2002349995A (ja) 2001-05-22 2001-05-22 熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001152132A JP2002349995A (ja) 2001-05-22 2001-05-22 熱装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002349995A true JP2002349995A (ja) 2002-12-04

Family

ID=18996855

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001152132A Withdrawn JP2002349995A (ja) 2001-05-22 2001-05-22 熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002349995A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006226655A (ja) * 2005-02-21 2006-08-31 Osaka Gas Co Ltd 圧縮式ヒートポンプシステム
CN103486870A (zh) * 2013-09-30 2014-01-01 双良节能系统股份有限公司 工业窑炉烟气余热制冷供热系统
CN104764249A (zh) * 2015-04-07 2015-07-08 珠海格力电器股份有限公司 空调热水系统

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006226655A (ja) * 2005-02-21 2006-08-31 Osaka Gas Co Ltd 圧縮式ヒートポンプシステム
JP4624128B2 (ja) * 2005-02-21 2011-02-02 大阪瓦斯株式会社 圧縮式ヒートポンプシステム
CN103486870A (zh) * 2013-09-30 2014-01-01 双良节能系统股份有限公司 工业窑炉烟气余热制冷供热系统
CN104764249A (zh) * 2015-04-07 2015-07-08 珠海格力电器股份有限公司 空调热水系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7170191B2 (en) Electricity generating and air conditioning system with water heater
CN100483043C (zh) 热电联合系统
CN101713599B (zh) 空调热泵装置
KR100619444B1 (ko) 태양열 시스템을 이용한 하이브리드형 수축열식 냉난방시스템
CN108759142B (zh) 一种特殊的复叠式空气源高温热泵冷暖系统
CN102753914B (zh) 空气调节装置和空气调节热水供给系统
CN111811166B (zh) 一种带热回收的三联供热泵机组
CN2884059Y (zh) 冷热联供冷水机组
CN113739238A (zh) 一种单水侧换热器的热泵三联供系统
JP2001355941A (ja) ヒートポンプシステム
CN108759157B (zh) 一次节流双级压缩热泵系统
JPH10300265A (ja) 冷凍装置
JP4152140B2 (ja) 排熱吸収冷凍機
KR20100005736U (ko) 히트펌프 시스템
KR20100005735U (ko) 축열 시스템
JP2002349995A (ja) 熱装置
CN211953320U (zh) 制冷与冷热回收综合系统
JP4660908B2 (ja) 空気調和装置
JPH03294754A (ja) 空気調和装置
CN108638794B (zh) 一种汽车尾气余热利用的综合系统
JP2004251557A (ja) 二酸化炭素を冷媒として用いた冷凍装置
KR101258096B1 (ko) 2단 압축 히트펌프 시스템
CN202328903U (zh) 复合冷暖系统
JP3821286B2 (ja) 吸収式と圧縮式とを組合せた冷凍装置とその運転方法
KR20030082822A (ko) 냉,난방 겸용 빙축열 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080805