JP6084879B2 - バイナリー発電システムおよびバイナリー発電システムの運転方法 - Google Patents

バイナリー発電システムおよびバイナリー発電システムの運転方法 Download PDF

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Description

本発明は、バイナリー発電システムおよびバイナリー発電システムの運転方法に関し、特には、カリーナサイクル方式のバイナリー発電システムおよびその運転方法に関するものである。
従来、アンモニア等の水よりも沸点が低い低沸点媒体を加熱し、発生した蒸気を用いてタービン発電機のタービンの羽根車を回転させることにより発電するバイナリー発電システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、バイナリー発電の発電方式としては、アンモニア、ブタン、ペンタン等の単体(純物質)を低沸点媒体として用いるランキンサイクル方式と、水とアンモニアとの混合物等の沸点の異なる2以上の物質の混合物を低沸点媒体として用いるカリーナサイクル方式とが知られている。そして、これらの発電方式のなかでも、カリーナサイクル方式のバイナリー発電システムが、沸点の異なる2以上の物質の混合物の蒸発・凝縮特性を利用してシステム全体の発電効率を改良し得ることから、注目されている。
なお、タービン発電機を用いた上記従来のカリーナサイクル方式のバイナリー発電システムでは、低沸点媒体(沸点の異なる2以上の物質の混合物)を加熱して低沸点媒体の蒸気(以下「低沸点媒体蒸気」と称することがある。)と蒸発残液との混合流体を得る蒸発器と、低沸点媒体蒸気と蒸発残液とを気液分離する分離器と、低沸点媒体蒸気の運動エネルギーを回転軸の回転エネルギーに変換するタービンと、低沸点媒体蒸気を凝縮させる凝縮器と、低沸点媒体蒸気の凝縮物と蒸発残液との混合物よりなる液状の低沸点媒体を蒸発器に送る媒体送液ポンプとを備える閉ループ内で低沸点媒体を循環させる。そして、このバイナリー発電システムでは、タービンで得た回転エネルギーがタービン発電機の発電機で電気エネルギーに変換される。
特開2009−221961号公報
ここで、上記従来のバイナリー発電システムでは、タービンの回転軸と、当該回転軸を回転自在に支持する軸受との間の隙間等からアンモニアなどの低沸点媒体蒸気が外部へ漏れ出す可能性がある。そのため、回転軸と軸受との間の隙間等からの低沸点媒体蒸気の漏出を防止する必要がある。
そこで、本発明者らは、ケーシングと、ケーシングを貫通する回転軸と、回転軸に固定された羽根車と、ケーシング内で回転軸を支持する一対の軸受と、回転軸の軸線方向両端部の外周面側にそれぞれ配置されたメカニカルシール部材とを備えるタービンを使用すると共に、メカニカルシール部材でシールされたタービンのケーシング内に冷却液を流通させることに着想した。このようなタービンを用いれば、メカニカルシール部材と、ケーシング内を流れる冷却液との双方を利用して、低沸点媒体蒸気がバイナリー発電システムから外部へと漏れ出すのを防止することができる。
ここで、バイナリー発電システムの閉ループ内を流れる低沸点媒体蒸気が外部へ漏れ出すのを確実に防止する観点からは、タービンのケーシング内に流通させる冷却液の圧力を閉ループ内の圧力より高くすることが好ましい。しかしながら、本発明者らが更に検討を重ねたところ、タービンのケーシング内に流通させる冷却液の圧力が高いと、ケーシング内からバイナリー発電システムの閉ループ内へと冷却液が流れ出し、低沸点媒体の組成が変化してバイナリー発電システムの性能が低下するという問題が生じることを新たに見出した。
そこで、本発明は、低沸点媒体の組成の変化による性能の低下を抑制しつつ、低沸点媒体の蒸気の外部への漏出を防止することができるバイナリー発電システムおよびバイナリー発電システムの運転方法を提供することを目的とする。
この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明のバイナリー発電システムは、第1媒体と、当該第1媒体よりも沸点の低い第2媒体との混合媒体よりなる低沸点媒体の蒸気を作動流体として用いるバイナリー発電システムであって、前記低沸点媒体を加熱して、前記第2媒体の蒸気を含む低沸点媒体の蒸気と、前記第1媒体を含む蒸発残液との混合流体を得る蒸発器と、前記混合流体を低沸点媒体の蒸気と蒸発残液とに気液分離する分離器と、前記分離器で分離した前記低沸点媒体の蒸気の運動エネルギーを回転軸の回転エネルギーに変換するタービンと、前記タービンにおいて運動エネルギーの一部を前記回転軸の回転エネルギーに変換した前記低沸点媒体の蒸気を凝縮させる凝縮器と、前記低沸点媒体の蒸気の凝縮物と、前記分離器で分離した前記蒸発残液との混合物よりなる液状の低沸点媒体を前記蒸発器に送る媒体送液ポンプと、前記分離器で分離した前記蒸発残液を前記媒体送液ポンプへと送る蒸発残液ラインとを備え、前記タービンは、ケーシングと、前記ケーシングを貫通する回転軸と、前記回転軸に固定された羽根車と、前記ケーシング内で前記回転軸を回転自在に支持する軸受と、前記回転軸の、前記ケーシング内に位置する部分の軸線方向両端部の外周面側にそれぞれ配置されたメカニカルシール部材とを有しており、前記タービンの前記ケーシング内に第1媒体よりなる冷却液を流通する冷却液ポンプと、前記タービンの前記ケーシング内からの前記冷却液の流出による前記液状の低沸点媒体中の第1媒体の量の増加を検出する第1媒体量検出器と、前記蒸発残液ラインから前記蒸発残液を抜き出す蒸発残液抜き出し機構と、前記第1媒体量検出器で検出した前記第1媒体の増加量に基づき、前記蒸発残液抜き出し機構を用いて前記蒸発残液を抜き出して、前記液状の低沸点媒体中の増加した前記第1媒体の量を減少させる制御装置とを更に備えることを特徴とする。
このように、メカニカルシール部材でシールされたタービンのケーシング内に冷却液を流通させれば、メカニカルシール部材のみでは低沸点媒体の蒸気の漏出を防止できなかった場合であっても、低沸点媒体の蒸気をケーシング内で凝縮させることができるので、低沸点媒体の蒸気がバイナリー発電システムから外部へと漏れ出すのを防止することができる。また、冷却液として第1媒体を使用すると共に、制御装置を設け、第1媒体量検出器で検出した低沸点媒体中の第1媒体の増加量に基づいて蒸発残液抜き出し機構で蒸発残液を抜き出せば、低沸点媒体中の増加した第1媒体の量を減少させることができる。従って、低沸点媒体の組成の変化による性能の低下を抑制することができる。
ここで、本発明のバイナリー発電システムは、前記蒸発残液ラインに、前記蒸発残液中の前記第1媒体の量を測定する第1媒体量測定器を設け、前記制御装置は、前記第1媒体量検出器で検出した前記第1媒体の増加量と、前記第1媒体量測定器で測定した前記蒸発残液中の前記第1媒体の量とに基づき、前記蒸発残液抜き出し機構を用いて抜き出す前記蒸発残液の量を決定することが好ましい。第1媒体量検出器で検出した第1媒体の増加量と、第1媒体量測定器で測定した蒸発残液中の第1媒体の量とを用いて蒸発残液の抜き出し量を決定すれば、蒸発残液を抜き出した際の低沸点媒体中の第1媒体の減少量を適切に制御することができる。従って、蒸発残液の過度の抜き出し(即ち、低沸点媒体中の第1媒体量の過度の減少)に起因したバイナリー発電システムの性能の低下を抑制することができるからである。
そして、本発明のバイナリー発電システムは、前記蒸発残液抜き出し機構が、前記蒸発残液を貯留する蒸発残液タンクと、当該蒸発残液タンクに設けられたレベル計と、前記蒸発残液タンクから前記蒸発残液を排出する排出装置とを備え、前記制御装置が、前記レベル計で測定した前記蒸発残液タンクの液位変動に基づいて、前記蒸発残液抜き出し機構を用いて抜き出す前記蒸発残液の量を制御することが好ましい。レベル計で測定した蒸発残液タンクの液位変動を用いれば、蒸発残液の抜き出し量を容易かつ適切に制御することができるからである。
また、この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明のバイナリー発電システムの運転方法は、第1媒体と、当該第1媒体よりも沸点の低い第2媒体との混合媒体よりなる低沸点媒体の蒸気を作動流体として用いるバイナリー発電システムの運転方法であって、前記低沸点媒体を加熱して、前記第2媒体の蒸気を含む低沸点媒体の蒸気と、前記第1媒体を含む蒸発残液との混合流体を得る蒸発工程と、前記混合流体を低沸点媒体の蒸気と蒸発残液とに気液分離する気液分離工程と、前記気液分離工程で分離した前記低沸点媒体の蒸気の運動エネルギーをタービンの回転軸の回転エネルギーに変換する変換工程と、前記変換工程において運動エネルギーの一部を前記回転軸の回転エネルギーに変換した前記低沸点媒体の蒸気を凝縮させる凝縮工程と、前記低沸点媒体の蒸気の凝縮物と、前記気液分離工程で分離した前記蒸発残液との混合物よりなる液状の低沸点媒体を前記蒸発工程に供する循環工程とを含み、前記タービンは、ケーシングと、前記ケーシングを貫通する回転軸と、前記回転軸に固定された羽根車と、前記ケーシング内で前記回転軸を回転自在に支持する軸受と、前記回転軸の、前記ケーシング内に位置する部分の軸線方向両端部の外周面側にそれぞれ配置されたメカニカルシール部材とを有し、前記タービンの前記ケーシング内には、第1媒体よりなる冷却液が流通され、前記バイナリー発電システムでは、前記タービンの前記ケーシング内からの前記冷却液の流出による前記液状の低沸点媒体中の第1媒体の量の増加を検出し、検出した前記第1媒体の増加量に基づき、前記気液分離工程で分離した前記蒸発残液を抜き出して前記液状の低沸点媒体中の増加した前記第1媒体の量を減少させることを特徴とする。
このように、メカニカルシール部材でシールされたタービンのケーシング内に冷却液を流通させれば、メカニカルシール部材のみでは低沸点媒体の蒸気の漏出を防止できなかった場合であっても、低沸点媒体の蒸気をケーシング内で凝縮させることができるので、低沸点媒体の蒸気がバイナリー発電システムから外部へと漏れ出すのを防止することができる。また、冷却液として第1媒体を使用すると共に、低沸点媒体中の第1媒体の量の増加を検出し、検出した低沸点媒体中の第1媒体の増加量に基づいて蒸発残液を抜き出せば、低沸点媒体中の増加した第1媒体の量を減少させることができる。従って、低沸点媒体の組成の変化による性能の低下を抑制することができる。
ここで、本発明のバイナリー発電システムの運転方法は、前記気液分離工程で分離した前記蒸発残液中の前記第1媒体の量を測定し、検出した前記第1媒体の増加量と、測定した前記蒸発残液中の前記第1媒体の量とに基づき、前記蒸発残液の抜き出し量を決定することが好ましい。蒸発残液中の第1媒体の量を測定し、検出した第1媒体の増加量と、測定した蒸発残液中の第1媒体の量とを用いて蒸発残液の抜き出し量を決定すれば、蒸発残液を抜き出した際の低沸点媒体中の第1媒体の減少量を適切に制御することができる。従って、蒸発残液の過度の抜き出し(即ち、低沸点媒体中の第1媒体量の過度の減少)に起因したバイナリー発電システムの性能の低下を抑制することができるからである。
そして、本発明のバイナリー発電システムの運転方法は、前記バイナリー発電システムが、抜き出した前記蒸発残液を貯留する蒸発残液タンクと、当該蒸発残液タンクに設けられたレベル計と、前記蒸発残液タンクから前記蒸発残液を排出する排出装置とを備え、前記レベル計で測定した前記蒸発残液タンクの液位変動に基づいて前記蒸発残液の抜き出し量を制御することが好ましい。レベル計で測定した蒸発残液タンクの液位変動を用いれば、蒸発残液の抜き出し量を容易かつ適切に制御することができるからである。
本発明のバイナリー発電システムおよびバイナリー発電システムの運転方法によれば、低沸点媒体の組成の変化による性能の低下を抑制しつつ、低沸点媒体の蒸気の外部への漏出を防止することができる。
本発明に従う代表的なバイナリー発電システムの概略構成を示す説明図である。 図1に示すバイナリー発電システムのタービンの構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。
ここで、本発明のバイナリー発電システムは、沸点の異なる2以上の物質の混合物を低沸点媒体として用いるカリーナサイクル方式のバイナリー発電システムである。
図1に、本発明に従うバイナリー発電システムの一例の概略構成を示す。このバイナリー発電システム10は、第1媒体と、第1媒体よりも沸点の低い第2媒体との混合媒体よりなる低沸点媒体の蒸気を作動流体として用いるカリーナサイクル方式のバイナリー発電システムである。なお、第1媒体としては、例えば水を用いることができ、第2媒体としては、例えばアンモニアを用いることができる。
バイナリー発電システム10は、タービンTと発電機Gとからなるタービン発電機を有している。そして、バイナリー発電システム10では、低沸点媒体タンク1と、媒体送液ポンプP1と、再生熱交換器2と、蒸発器3と、流体加熱器4と、分離器5と、蒸気加熱器6と、タービンTと、吸収器7と、凝縮器8とを備える閉ループ内で低沸点媒体を循環させることにより、タービン発電機を用いて発電を行う。
ここで、低沸点媒体タンク1は、液状の低沸点媒体を貯留するタンクである。そして、低沸点媒体タンク1中の低沸点媒体(この一例のバイナリー発電システム10では、第1媒体としての水と、第2媒体としてのアンモニアとの混合物)は、媒体送液ポンプP1により、再生熱交換器2を介して蒸発器3へと送られる。
再生熱交換器2は、低温の低沸点媒体と、後に詳細に説明する分離器5において分離された高温の蒸発残液との間で熱交換を行い、低沸点媒体が蒸発器3へと流入する前に低沸点媒体を予加熱する装置である。この再生熱交換器2では、蒸発残液の有する熱エネルギーが低沸点媒体の予加熱に有効利用される。
そして、再生熱交換器2で予加熱された低沸点媒体は、蒸発器3において更に加熱され、少なくとも一部が蒸気となる。具体的には、蒸発器3では、低沸点媒体が加熱され、大部分が第2媒体の蒸気(アンモニア蒸気)よりなる低沸点媒体蒸気と、大部分が第1媒体(水)よりなる蒸発残液との混合流体が生成する(蒸発工程)。なお、蒸発器3において低沸点媒体を加熱する際の熱源としては、焼却炉等からの温排水、加熱炉の排気ガス、温泉、蒸気などのバイナリー発電において通常用いられる熱源を使用することができる。
流体加熱器4は、蒸発器3で得た低沸点媒体蒸気と蒸発残液との混合流体を更に加熱し、低沸点媒体蒸気の量を増やすと共に、低沸点媒体蒸気を加熱する。なお、流体加熱器4において混合流体を加熱する際の熱源としては、蒸発器3と同様の熱源を使用することができる。
分離器5は、流体加熱器4から流出した低沸点媒体蒸気と蒸発残液との混合流体を、低沸点媒体蒸気と、蒸発残液とに気液分離する(気液分離工程)。そして、分離器5で分離された低沸点媒体蒸気は、蒸気加熱器6へと送られる。また、蒸発残液は、再生熱交換器2を介して吸収器7へと送られる。なお、分離器5としては、ミストセパレーターやサイクロンなどの既知の気液分離装置を用いることができる。
蒸気加熱器6は、分離器5で分離された低沸点媒体蒸気を加熱し、バイナリー発電システム10の発電効率を向上させるための装置である。なお、蒸気加熱器6において低沸点媒体蒸気を加熱する際の熱源としては、蒸発器3や流体加熱器4と同様の熱源を使用することができる。
タービンTは、蒸気加熱器6から流出した低沸点媒体蒸気の運動エネルギーを回転軸の回転エネルギーに変換する(変換工程)。そして、タービンTの回転軸は発電機Gに接続されており、タービンTで得た回転エネルギーは、発電機Gにおいて電気エネルギーに変換される。
吸収器7は、タービンTの回転軸を回転させた後の低沸点媒体蒸気と、分離器5で分離した蒸発残液とを混合し、低沸点媒体蒸気の一部を蒸発残液に吸収させる。なお、吸収器7としては、スプレー塔等の既知の気液混合装置を用いることができる。
凝縮器8は、吸収器7から流出した低沸点媒体蒸気と蒸発残液との混合流体を冷却し、タービンTにおいて運動エネルギーの一部が回転軸の回転エネルギーに変換された低沸点媒体蒸気を凝縮させる(凝縮工程)。そして、凝縮器8において低沸点媒体蒸気を凝縮させて得られる液状の低沸点媒体(低沸点媒体蒸気の凝縮物と蒸発残液との混合物)は、低沸点媒体タンク1に貯留された後、媒体送液ポンプP1により再び蒸発器3へと送られる(循環工程)。
ここで、上述したバイナリー発電システム10のタービンTは、回転軸の軸線方向に沿う断面を図2に示すように、ケーシング100と、ケーシング100を貫通する回転軸110と、回転軸110の軸線方向一端(図2では左側端)に固定された羽根車120と、ケーシング100内で回転軸110を回転自在に支持する一対の軸受131,132と、回転軸110のうちケーシング100内に位置する部分の軸線方向両端部の外周面側にそれぞれ配置されたメカニカルシール部材141,142とを備えている。
ここで、ケーシング100は、回転軸110を挿通可能な筒状体であり、特に限定されることなく、軸線方向一方側(図2では左側)に位置する第1ケーシング部材101、軸線方向中央に位置する第2ケーシング部材102および軸線方向他方側(図2では右側)に位置する第3ケーシング部材103の3つの部材で構成されている。なお、第1ケーシング部材101、第2ケーシング部材102および第3ケーシング部材103は、既知の手法を用いて互いに液密に連結されている。
そして、このタービンTでは、一対の軸受131,132は第2ケーシング部材102の内側に設けられている。また、図2では左側に位置する第1メカニカルシール部材141は、第1ケーシング部材101の内周面と、回転軸110の外周面との間に設けられている。更に、図2では右側に位置する第2メカニカルシール部材142は、第3ケーシング部材103の内周面と、回転軸110の外周面との間に設けられている。
また、回転軸110に固定された羽根車120は、ケーシング100の外側に位置し、複数の羽根121を有している。そして、タービンTでは、羽根車120の近傍に設けられた複数の噴出ノズル122から羽根121に向けて低沸点媒体蒸気を噴き付けることにより、羽根車120と、一対の軸受131、132に軸支された回転軸110とを回転させる。
ここで、タービンTの回転軸110は、メカニカルシール部材141,142と、ケーシング100内に流通させた所定圧力の第1媒体よりなる冷却液とを用いてシールされている。具体的には、タービンTでは、ケーシング100内のメカニカルシール部材141,142間に位置する空間Sに所定圧力の冷却液を流通させることにより、羽根121に噴き付けられた低沸点媒体蒸気がタービンT内を通って蒸気のまま外部へと漏れるのを防止している。
なお、ケーシング100内への冷却液の供給は、図2では下側で第2ケーシング部材102の外周面と内周面102Aとを連通する冷却液供給口151を介して行うことができる。また、ケーシング100内からの冷却液の排出は、図2では上側で第2ケーシング部材102の外周面と内周面102Aとを連通する冷却液排出口152を介して行うことができる。因みに、第1媒体よりなる冷却液の供給は、図1に示すように冷却液ポンプP2を用いて行うことができる。
ここで、ケーシング100内に流通させる冷却液の「所定圧力」、即ちケーシング100内に供給する冷却液の供給圧力は、タービンTの羽根121に噴き付けられた低沸点媒体蒸気の圧力よりも高い圧力にすることが好ましい。冷却液の供給圧力を羽根121に噴き付けられた低沸点媒体蒸気の圧力よりも高くすれば、ケーシング100内への低沸点媒体蒸気の流入を抑制して低沸点媒体蒸気の外部への漏れ出しを確実に防止することができるからである。また、第1メカニカルシール部材141の内周面と回転軸110の外周面との間に冷却液を供給することができるので、摩擦により第1メカニカルシール部材141が損傷するのを抑制することができるからである。
しかし、羽根車120側でメカニカルシールを構成する第1メカニカルシール部材141の内周面と回転軸110の外周面との間には、メカニカルシールを形成するための微小な隙間が形成されている。そのため、冷却液の供給圧力を高くした場合、特に、冷却液の供給圧力を羽根121に噴き付けられた低沸点媒体蒸気の圧力以上にした場合には、当該微小な隙間を通って冷却液が羽根車120側(閉ループ内)へと漏れ出す。そして、第1媒体よりなる冷却液が閉ループ内に漏れ出すと、閉ループ内を流れる低沸点媒体中の第1媒体の割合が増加し、低沸点媒体の組成が変化してバイナリー発電システム10の性能が低下する。そこで、このバイナリー発電システム10では、以下のようにして、低沸点媒体中の増加した第1媒体の量を減少させ、バイナリー発電システム10の性能低下を抑制している。
具体的には、このバイナリー発電システム10は、分離器5で分離した蒸発残液を、熱交換器2、吸収器7、凝縮器8および低沸点媒体タンク1を介して媒体送液ポンプP1へと送る蒸発残液ライン50に、蒸発残液を抜き出す蒸発残液抜き出し機構を有している。
また、バイナリー発電システム10は、タービンTのケーシング100内からの冷却液(第1媒体)の流出による低沸点媒体中の第1媒体の量の増加を検出する第1媒体量検出器と、第1媒体量検出器で検出した第1媒体の増加量に基づき、蒸発残液抜き出し機構の動作を制御する制御装置9とを有している。
そして、このバイナリー発電システム10では、制御装置9が、第1媒体量検出器で検出した第1媒体の増加量に基づいて蒸発残液抜き出し機構の動作を制御し、大部分が高沸点の第1媒体よりなる蒸発残液を蒸発残液抜き出し機構を用いて抜き出すことにより、低沸点媒体中の増加した第1媒体の量を減少させる。従って、バイナリー発電システム10では、低沸点媒体の全量を交換するなどの煩雑な作業をすることなく、低沸点媒体の組成が変化してバイナリー発電システム10の性能が低下するのを抑制することができる。即ち、このバイナリー発電システム10では、蒸発残液中には第2媒体よりも沸点の高い第1媒体が多量に含まれていることを利用し、タービンTに流通させる冷却液として第1媒体を用いることにより、閉ループ内への冷却液の漏れ出しにより変化した低沸点媒体の組成を、蒸発残液を抜き出すことで調整することを可能にしている。
ここで、蒸発残液抜き出し機構は、蒸発残液のみを抜き出すことが可能な位置、例えば、分離器5と吸収器7との間に設けることができる。なお、蒸発残液の有する熱エネルギーを再生熱交換機2において有効に利用する観点からは、蒸発残液抜き出し機構は、再生熱交換器2と吸収器7との間に設けることが好ましい。
また、蒸発残液抜き出し機構としては、特に限定されることなく、蒸発残液ライン50から抜き出した蒸発残液を貯留する蒸発残液タンク52と、蒸発残液タンク52内に設けられたレベル計53と、蒸発残液ライン50と蒸発残液タンク52との間に設けられた蒸発残液流入弁54と、蒸発残液タンク52の下部に設けられた蒸発残液排出弁55とよりなる装置を用いることができる。このような構成の蒸発残液抜き出し機構を用いれば、制御装置9が蒸発残液流入弁54および蒸発残液排出弁55の開閉を制御することにより、蒸発残液ライン50からの蒸発残液の抜き出しと、蒸発残液の抜き出しの停止とを実施できる。また、レベル計53で蒸発残液タンク52内の液位(液面位置)変動を検出すれば、蒸発残液の抜き出し量を容易かつ適切に制御することができる。具体的には、蒸発残液流入弁54を開き、蒸発残液排出弁55を閉じた状態で蒸発残液タンク52内の液位の上昇量をレベル計53で検出し、蒸発残液タンク52内の液位が所定の位置に達した際に、制御装置9が、蒸発残液流入弁54を閉じ、蒸発残液排出弁55を開くことにより、蒸発残液の抜き出し量を容易かつ適切に制御することができる。
第1媒体量検出器は、液状の低沸点媒体(低沸点媒体蒸気の凝縮物と蒸発残液との混合物)中の第1媒体の量を検出可能な位置、例えば、凝縮器8と再生熱交換器2との間に設けることができる。
そして、第1媒体量検出器としては、特に限定されることなく、低沸点媒体タンク1内に設けられたレベル計11や、凝縮器8と再生熱交換器2との間に設けられた比重計12を用いることができる。なお、図1では、レベル計11を第1媒体量検出器として用いた場合を示している。
ここで、レベル計11を用いる場合には、バイナリー発電システム10の閉ループ内では低沸点媒体タンク1内の液位の上昇が第1媒体の増加量に相当することから、低沸点媒体中の第1媒体の量の増加を把握することができる。
また、比重計12を用いる場合には、低沸点媒体の比重の変化が低沸点媒体中の第1媒体の量の増加に起因するものであることから、当該比重の変化量より、低沸点媒体中の第1媒体の量の増加を把握することができる。
なお、レベル計11を用いた場合には、第1媒体の量の増加を低コストで検出可能であり、比重計12を用いた場合には、第1媒体の量の増加を正確に検出可能である。
制御装置9は、蒸発残液流入弁54および蒸発残液排出弁55の開閉を制御し、蒸発残液ライン50から蒸発残液を抜き出して、低沸点媒体中の増加した第1媒体の量を減少させる。具体的には、例えば、第1媒体量検出器で検出した第1媒体の増加量に基づき、増加した分の第1媒体が抜き出されるように、蒸発残液流入弁54および蒸発残液排出弁55の開閉を制御して蒸発残液を抜き出す。
ここで、蒸発残液流入弁54を開き、蒸発残液ライン50からの蒸発残液の抜き出しを開始するタイミングは、例えば、第1媒体量検出器で検出した第1媒体の増加量が予め定めた所定量に達したタイミングとすることができる。なお、「所定量」は、実験的に、或いは、理論的に決定することができる。
また、蒸発残液流入弁54を閉じ、蒸発残液ライン50からの蒸発残液の抜き出しを停止するタイミングは、例えば、以下のようにして定めたタイミングとすることが好ましい。
即ち、蒸発残液ライン50に、蒸発残液中の第1媒体の量を測定する第1媒体量測定器を設け、第1媒体量測定器で測定した蒸発残液中の第1媒体の量と、第1媒体量検出器で検出した第1媒体の増加量とから、低沸点媒体の組成がバイナリー発電システム10の運転開始時の組成と等しくなるように蒸発残液の抜き出し量を決定し、その決定した量が抜き出されたタイミングで蒸発残液の抜き出しを停止することが好ましい。このように、測定した蒸発残液中の第1媒体の量に基づいて蒸発残液の抜き出し量を決定すれば、例えば蒸発器3や流体加熱器4における加熱条件の変動により蒸発残液の組成が変化した場合であっても、蒸発残液を抜き出した際の低沸点媒体中の第1媒体の減少量を適切に制御することができる。また、低沸点媒体の組成がバイナリー発電システム10の運転開始時の組成と等しくなるように蒸発残液の抜き出し量を決定すれば、バイナリー発電システム10の性能の低下を確実に抑制することができる。
ここで、蒸発残液中の第1媒体の量を測定する第1媒体量測定器としては、特に限定されることなく、図1では分離器5と蒸発残液抜き出し機構との間に設けられている比重計51を用いることができる。
なお、蒸発残液の抜き出しを停止するタイミングは、第1媒体量検出器で検出した第1媒体の増加量が予め定めた所定量まで低下したタイミングとすることもできる。また、バイナリー発電システム10では、第1媒体量検出器で検出した第1媒体の増加量に基づいて制御装置9が蒸発残液流入弁54の開度を制御(フィードバック制御)することにより、蒸発残液を連続的に抜き出してもよい。
以上、一例を用いて本発明のバイナリー発電システムおよびバイナリー発電システムの運転方法について説明したが、本発明のバイナリー発電システムおよびバイナリー発電システムの運転方法は、上記一例に限定されることはなく、本発明のバイナリー発電システムおよびバイナリー発電システムの運転方法には、適宜変更を加えることができる。
具体的には、本発明のバイナリー発電システムは、流体加熱器や蒸気加熱器を有していなくてもよい。また、本発明のバイナリー発電システムのタービンは、羽根車を回転軸の中央部に固定し、羽根車の軸線方向両側に、メカニカルシール部材を備え、且つ、冷却液が流通されるケーシングを設けた構造(即ち、回転軸を両側で支持する構造)であってもよい。
本発明のバイナリー発電システムおよびバイナリー発電システムの運転方法によれば、低沸点媒体の組成の変化による性能の低下を抑制しつつ、低沸点媒体の蒸気の外部への漏出を防止することができる。
1 低沸点媒体タンク
2 再生熱交換器
3 蒸発器
4 流体加熱器
5 分離器
6 蒸気加熱器
7 吸収器
8 凝縮器
9 制御装置
10 バイナリー発電システム
11 レベル計
12 比重計
50 蒸発残液ライン
51 比重計
52 蒸発残液タンク
53 レベル計
54 蒸発残液流入弁
55 蒸発残液排出弁
T タービン
G 発電機
P1 媒体送液ポンプ
P2 冷却液ポンプ
100 ケーシング
101 第1ケーシング部材
102 第2ケーシング部材
103 第3ケーシング部材
102A 内周面
110 回転軸
120 羽根車
121 羽根
122 噴出ノズル
131,132 軸受
141,142 メカニカルシール部材
151 冷却液供給口
152 冷却液排出口

Claims (6)

  1. 第1媒体と、当該第1媒体よりも沸点の低い第2媒体との混合媒体よりなる低沸点媒体の蒸気を作動流体として用いるバイナリー発電システムであって、
    前記低沸点媒体を加熱して、前記第2媒体の蒸気を含む低沸点媒体の蒸気と、前記第1媒体を含む蒸発残液との混合流体を得る蒸発器と、
    前記混合流体を低沸点媒体の蒸気と蒸発残液とに気液分離する分離器と、
    前記分離器で分離した前記低沸点媒体の蒸気の運動エネルギーを回転軸の回転エネルギーに変換するタービンと、
    前記タービンにおいて運動エネルギーの一部を前記回転軸の回転エネルギーに変換した前記低沸点媒体の蒸気を凝縮させる凝縮器と、
    前記低沸点媒体の蒸気の凝縮物と、前記分離器で分離した前記蒸発残液との混合物よりなる液状の低沸点媒体を前記蒸発器に送る媒体送液ポンプと、
    前記分離器で分離した前記蒸発残液を前記媒体送液ポンプへと送る蒸発残液ラインと、
    を備え、
    前記タービンは、ケーシングと、前記ケーシングを貫通する回転軸と、前記回転軸に固定された羽根車と、前記ケーシング内で前記回転軸を回転自在に支持する軸受と、前記回転軸の、前記ケーシング内に位置する部分の軸線方向両端部の外周面側にそれぞれ配置されたメカニカルシール部材とを有しており、
    前記タービンの前記ケーシング内に第1媒体よりなる冷却液を流通する冷却液ポンプと、
    前記タービンの前記ケーシング内からの前記冷却液の流出による前記液状の低沸点媒体中の第1媒体の量の増加を検出する第1媒体量検出器と、
    前記蒸発残液ラインから前記蒸発残液を抜き出す蒸発残液抜き出し機構と、
    前記第1媒体量検出器で検出した前記第1媒体の増加量に基づき、前記蒸発残液抜き出し機構を用いて前記蒸発残液を抜き出して、前記液状の低沸点媒体中の増加した前記第1媒体の量を減少させる制御装置と、
    を更に備えることを特徴とする、バイナリー発電システム。
  2. 前記蒸発残液ラインに、前記蒸発残液中の前記第1媒体の量を測定する第1媒体量測定器を設け、
    前記制御装置は、前記第1媒体量検出器で検出した前記第1媒体の増加量と、前記第1媒体量測定器で測定した前記蒸発残液中の前記第1媒体の量とに基づき、前記蒸発残液抜き出し機構を用いて抜き出す前記蒸発残液の量を決定することを特徴とする、請求項1に記載のバイナリー発電システム。
  3. 前記蒸発残液抜き出し機構が、前記蒸発残液を貯留する蒸発残液タンクと、当該蒸発残液タンクに設けられたレベル計と、前記蒸発残液タンクから前記蒸発残液を排出する排出装置とを備え、
    前記制御装置が、前記レベル計で測定した前記蒸発残液タンクの液位変動に基づいて、前記蒸発残液抜き出し機構を用いて抜き出す前記蒸発残液の量を制御する、ことを特徴とする請求項1または2に記載のバイナリー発電システム。
  4. 第1媒体と、当該第1媒体よりも沸点の低い第2媒体との混合媒体よりなる低沸点媒体の蒸気を作動流体として用いるバイナリー発電システムの運転方法であって、
    前記低沸点媒体を加熱して、前記第2媒体の蒸気を含む低沸点媒体の蒸気と、前記第1媒体を含む蒸発残液との混合流体を得る蒸発工程と、
    前記混合流体を低沸点媒体の蒸気と蒸発残液とに気液分離する気液分離工程と、
    前記気液分離工程で分離した前記低沸点媒体の蒸気の運動エネルギーをタービンの回転軸の回転エネルギーに変換する変換工程と、
    前記変換工程において運動エネルギーの一部を前記回転軸の回転エネルギーに変換した前記低沸点媒体の蒸気を凝縮させる凝縮工程と、
    前記低沸点媒体の蒸気の凝縮物と、前記気液分離工程で分離した前記蒸発残液との混合物よりなる液状の低沸点媒体を前記蒸発工程に供する循環工程と、
    を含み、
    前記タービンは、ケーシングと、前記ケーシングを貫通する回転軸と、前記回転軸に固定された羽根車と、前記ケーシング内で前記回転軸を回転自在に支持する軸受と、前記回転軸の、前記ケーシング内に位置する部分の軸線方向両端部の外周面側にそれぞれ配置されたメカニカルシール部材とを有し、
    前記タービンの前記ケーシング内には、第1媒体よりなる冷却液が流通され、
    前記バイナリー発電システムでは、
    前記タービンの前記ケーシング内からの前記冷却液の流出による前記液状の低沸点媒体中の第1媒体の量の増加を検出し、
    検出した前記第1媒体の増加量に基づき、前記気液分離工程で分離した前記蒸発残液を抜き出して前記液状の低沸点媒体中の増加した前記第1媒体の量を減少させる、
    ことを特徴とする、バイナリー発電システムの運転方法。
  5. 前記気液分離工程で分離した前記蒸発残液中の前記第1媒体の量を測定し、
    検出した前記第1媒体の増加量と、測定した前記蒸発残液中の前記第1媒体の量とに基づき、前記蒸発残液の抜き出し量を決定することを特徴とする、請求項4に記載のバイナリー発電システムの運転方法。
  6. 前記バイナリー発電システムが、抜き出した前記蒸発残液を貯留する蒸発残液タンクと、当該蒸発残液タンクに設けられたレベル計と、前記蒸発残液タンクから前記蒸発残液を排出する排出装置とを備え、
    前記レベル計で測定した前記蒸発残液タンクの液位変動に基づいて前記蒸発残液の抜き出し量を制御する、ことを特徴とする請求項4または5に記載のバイナリー発電システムの運転方法。
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