JP4274252B2 - Pwm出力型センサ回路 - Google Patents

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Description

本発明は、物理量の値に関係づけられたパルス幅をもつPWM出力を当該物理量に関する情報として出力するPWM出力型センサ回路に関するものである。
物理量の値に関係づけられたパルス幅をもつPWM出力を当該物理量に関する情報として出力するPWM出力型センサ回路を有するセンサとして、例えば、下記特許文献1に開示される「PWM型圧力センサ」がある。このPWM型圧力センサでは、センサ素子から出力されるアナログ電圧をADコンバータで10ビットのデジタル信号に変換した後、PWM変換手段によりこのデジタル信号に基づいたデューティ比2%〜95%のPWM出力を演算し出力手段を介して出力している。
このPWM型圧力センサでは、ADコンバータによりサンプリングした複数のデータから適正値を選択する処理を、PWM出力の最低値であるデューティ比2%の出力時以前に完了させる必要から、ADコンバータによるサンプル回数を3回に減らすことによって、適正値の選択処理を高速に行い得る構成を採用している(特許文献1;段落0034〜0038)。
特開平11−237290号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示される「PWM型圧力センサ」によると、デューティ比が2%である場合のPWM出力に間に合わせる必要上、ADコンバータのサンプル回数を最低限の3回に減らしていることから、比較的処理時間に余裕のあるデューティ比が50%以上の場合においても3回のサンプリングでPWM出力を演算することになる。そのため、サンプル回数の減少から検出データの精度低下を招くという問題がある。
このような問題は、検出データの分解能を上げたり、PWM変換手段を実現するマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)やADコンバータの処理速度を十分に高めれば解決し得るものである。ところが、検出データの分解能を上げる場合には、物理量の検出範囲(ダイナミックレンジ)がその分狭くなるという問題や、処理速度の速いマイコンやADコンバータを用いる場合には、部品コストの増加による製品コストの上昇を招いてしまうという問題等々が新たに発生し得る。
また、上記特許文献1に開示される「PWM型圧力センサ」では、検出する圧力(物理量)に対してPWM出力のデューティ比が一定の割合で変化する(特許文献1;図9)。つまり、検出対象となる圧力の全範囲において、同じ分解能でPWM出力を演算している。このため、ある範囲の圧力については分解能を高め、他の範囲の圧力については分解能を下げる、といった複数の分解能を要求する仕様があっても、このPWM型圧力センサは分解能が単一であるため、これには十分に応えることができないという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、物理量の検出範囲を狭めることなく、検出データの精度を高め得るPWM出力型センサ回路を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、複数の分解能を持つPWM出力型センサ回路を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1のPWM出力型センサ回路では、物理量の値に関係づけられたパルス幅をもつPWM出力を当該物理量に関する情報として出力するPWM出力型センサ回路であって、センサ素子により検出された前記物理量に関する情報を取得してセンサデータを出力する物理量取得手段と、前記物理量取得手段から出力された前記センサデータを複数回サンプリングするサンプリング手段と、前記サンプリング手段により複数回サンプリングされた複数の前記センサデータを同じサンプリング区間ごとに積算して平均値を算出する演算手段と、前記物理量取得手段から出力された前記センサデータ、または、前記サンプリング手段により複数回サンプリングされた複数の前記センサデータ、または、前記演算手段にて算出された前記センサデータの平均値に基づいて、追加するサンプリング回数を決定するサンプリング回数決定手段と、前記演算手段により算出された前記平均値に基づいて前記物理量に関係づけられたパルス幅の前記PWM出力を生成するPWM変換手段と、前記PWM変換手段に生成された前記PWM出力を出力する出力手段とを備えることを技術的特徴とする。
特許請求の範囲に記載の請求項2のPWM出力型センサ回路では、少なくとも、前記サンプリング手段が、所定のサンプリング回数による低精度モードとこの所定のサンプリング回数よりも多いサンプリング回数による高精度モードとにより、前記センサデータをサンプリングする請求項1記載のPWM出力型センサ回路であって、前記サンプリング回数決定手段は、前記サンプリング手段により前記低精度モードで複数回サンプリングしたセンサデータを前記演算手段により積算して算出された平均値基づいて前記サンプリング回数を決定することを技術的特徴とする。
特許請求の範囲に記載の請求項3のPWM出力型センサ回路では、前記物理量に基づく電気信号を所定利得で増幅可能な増幅手段を前記物理量取得手段の前段に備えた請求項2記載のPWM出力型センサ回路であって、前記増幅手段の所定利得は、前記サンプリング手段が前記低精度モードで前記センサデータをサンプリングする場合には、前記サンプリング手段が前記高精度モードで前記センサデータをサンプリングするときよりも低い利得に設定され、前記サンプリング手段が前記高精度モードで前記センサデータをサンプリングする場合には、前記サンプリング手段が前記低精度モードで前記センサデータをサンプリングするときよりも高い利得に設定されることを技術的特徴とする。
特許請求の範囲に記載の請求項4のPWM出力型センサ回路では、請求項1〜3のいずれか一項に記載のPWM出力型センサ回路において、サンプリング手段によりサンプリングされる回数は、2の累乗であることを技術的特徴とする。
特許請求の範囲に記載の請求項5のPWM出力型センサ回路では、前記物理量の所定値に対し正方向の物理量と負方向の物理量とで異なる制御を行う装置またはシステムに前記PWM出力を出力する請求項2〜4のいずれか一項に記載のPWM出力型センサ回路であって、前記サンプリング回数決定手段は、前記物理量取得手段から出力された前記センサデータが前記所定値を含み前記正方向の物理量および前記負方向の物理量を含む範囲内にある場合には、この範囲内にある前記センサデータのサンプリング区間を前記高精度モードに決定することを技術的特徴とする。
特許請求の範囲に記載の請求項6のPWM出力型センサ回路では、請求項1〜5のいずれか一項に記載のPWM出力型センサ回路において、前記出力手段は、前記PWM出力の波高値を、前記物理量とは異なる他の物理量の値に関係づけて設定することを技術的特徴とする。
特許請求の範囲に記載の請求項7のPWM出力型センサ回路では、請求項2〜5のいずれか一項に記載のPWM出力型センサ回路において、前記サンプリング回数決定手段は、前記高精度モードと判定した場合に設定するサンプリングが前記低精度モードの出力期間に設定された期間にも行われることを技術的特徴とする。
請求項1の発明では、物理量取得手段から出力されたセンサデータをサンプリング手段が複数回サンプリングし、その複数回サンプリングした複数のセンサデータを、演算手段により同じサンプリング区間ごとに積算して平均値を算出し、この平均値に基づいて物理量に関係づけられたパルス幅のPWM出力をPWM変換手段により生成して出力手段により出力する。
ここで、サンプリング回数決定手段は、物理量取得手段から出力されたセンサデータ、または、サンプリング手段により複数回サンプリングされた複数のセンサデータ、または、演算手段にて算出されたセンサデータの平均値に基づいて、追加するサンプリング回数を決定する。
これにより、物理量のセンサデータに基づいて検出データの精度を高めるべき範囲においてはサンプリング回数を多くし、そうでない範囲においてはサンプリング回数を少なくすることによって、物理量の検出範囲を狭めることなく、検出データの精度を高めることができる。また、複数の分解能を持つこともできる。
例えば、10ビットのサンプリングデータでも、8回(2の3乗)のサンプリングデータを積算したデータは3ビット多い13ビット化ができ、見かけ上の高分解能化ができる。さらにアンプノイズやA/D変換ミスなどにより複数回のサンプリングデータに(10ビットに対して)1LSB以上のばらつきがある場合、積算したことで変動の増減が相殺されるため、サンプリングデータが多いほど安定した精度の高い結果が得られる。
請求項2の発明では、サンプリング回数決定手段は、サンプリング手段により低精度モードで複数回サンプリングしたセンサデータを演算手段により積算して算出された平均値に、基づいてサンプリング回数を決定する。これにより、サンプリング回数決定手段は、サンプリング手段による所定の低精度モードでセンサデータをサンプリングする機能を利用することによって、サンプリング回数決定手段として、別途、サンプリング機能を持つ必要なくなるので、構成を簡素化することができる。
請求項3の発明では、物理量に基づく電気信号を所定利得で増幅可能な増幅手段を物理量取得手段の前段に備えており、この増幅手段の所定利得は、サンプリング手段が低精度モードでセンサデータをサンプリングする場合には、サンプリング手段が高精度モードでセンサデータをサンプリングするときよりも低い利得に設定され、サンプリング手段が高精度モードでセンサデータをサンプリングする場合には、サンプリング手段が低精度モードでセンサデータをサンプリングするときよりも高い利得に設定される。これにより、増幅手段の所定利得がサンプリング手段のサンプリング回数に合わせて設定されるため、物理量の検出範囲を狭めることなく、検出データの精度を一層高めることができる。
請求項4の発明では、サンプリング手段によりサンプリングされる回数は2の累乗であることから、低次ビット方向にビットシフトをさせることで、1/2,1/4,1/8といった2の累乗による除算演算を簡易なハードウェアロジックにより実現することができる。これにより、演算手段による平均値の算出演算を容易かつ高速にすることができる。
請求項5の発明では、サンプリング回数決定手段は、物理量取得手段から出力されたセンサデータが所定値を含み正方向の物理量および負方向の物理量を含む範囲内にある場合には、この範囲内にあるセンサデータのサンプリング回数を多いサンプリング回数に決定する。これにより、当該所定値に対し正方向の物理量と負方向の物理量とで異なる制御を行う装置またはシステムに対して出力するPWM出力として、このような範囲内における検出データの精度を高めることができる。
請求項6の発明では、出力手段は、PWM出力の波高値を、物理量とは異なる他の物理量の値に関係づけて設定することから、このような他の物理量の値に関する情報をPWM出力に重畳することができる。
請求項7の発明では、サンプリング回数決定手段は、高精度モードと判定した場合に設定するサンプリングが低精度モードの出力期間に設定された期間にも行われることから、高精度モードの場合のサンプリング回数をより増やすことができ、精度をより高めることができる。
以下、本発明のPWM出力型センサ回路(以下「センサ回路」という)の実施形態について図を参照して説明する。ここでは、車両に搭載されたバッテリBATTに流れるバッテリ電流Ibattを測定し得るセンサ回路に適用した例を挙げて説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るセンサ回路20は、主に、アンプ21、A/D変換器22、定電圧回路23、出力回路25、パワーオンリセット回路26、クロック発生回路27、EPROM29、DSP30等により構成されている。このセンサ回路20は、センサ素子10により検出されたバッテリ電流Ibattの値に関係づけられたパルス幅をもつPWM出力を当該バッテリ電流Ibattに関する情報、つまり検出データとして出力するものである。
なお、本実施形態では、バッテリ電流Ibattが流れる負荷RLとしては、例えば、エンジンのスタータモータ、電動パワーステアリング装置のアシストモータや、ヘッドライト等の照明装置等、の車載電気機器装置を想定しており、またセンサ素子10としての電流測定抵抗RiをバッテリBATTに直列に接続しこの両端の電位差を測定することによりバッテリ電流Ibattを検出可能にしている。
センサ回路20を構成するアンプ21は、電流測定抵抗Riの両端に発生する電位差を差動入力として所定利得倍に増幅して出力する差動増幅器で、バッテリ電流Ibattに基づく電気信号を所定利得で増幅するものである。例えば、電流測定抵抗Riが0.1mΩに設定されている場合、800A(アンペア)のバッテリ電流Ibattが当該電流測定抵抗Riに流れるとすると、電流測定抵抗Riの両端には80mVの電位差が発生する。このため、アンプ21の利得(ゲイン)を20倍に設定することで、1.6Vの出力変化を得ることができる。このアンプ21には、後述する定電圧回路23から基準電圧Vref1が入力されているほか、例えば、20倍のゲインA、120倍のゲインBというように、複数の利得(ゲイン)を設定可能かつ外部からのゲイン切替えを可能に構成されている。
なお、センサ回路20に入力されるバッテリ電流Ibatt等の物理量に関する電気信号レベルが、後段のA/D変換器22の入力信号レベルとして、必要十分な値であれば、当該アンプ21を必ずしも設ける必要はない。このアンプ21は、特許請求の範囲に記載の「増幅手段」に相当し得るものである。
A/D変換器22は、アナログ入力をデジタル出力に変換する機能、いわゆるAD変換機能を有するもので、本実施形態では、アンプ21から出力されて入力されるアナログ電圧を、例えば10ビットで表現されるデジタルデータに変換して出力する。即ち、センサ素子10により検出された物理量としてのバッテリ電流Ibattの値を取得して2進化されたセンサデータとしてのデジタルデータを出力する。この実施例のA/D変換方式は逐次比較型A/D変換方式を想定しており、A/D変換開始信号を受けて所定のタイミングでサンプル・ホールドした後に内部のD/A変換器の出力をMSB側から設定しながら逐次、入力電圧と比較して各ビットを決定していき、全ビット決定したのち、終了信号を送出する。各ステップは8MHzのクロックCLKにより進行するため、一定の変換時間がかかる。なお、A/D変換方式は逐次比較型にとらわれる必要はない。
このA/D変換器22は、外部からのサンプリング開始信号でアナログ電圧をサンプリングしてデジタルデータを出力し得るように構成されており、本実施形態の場合には、後述する制御回路部38から、サンプリングの開始信号が入力され、サンプリングが終了すると終了信号を制御回路部38に出力し得る。A/D変換器22には、定電圧回路23から基準電圧Vref2(=Vref1×2)が入力されている。なお、A/D変換器22は、特許請求の範囲に記載の「物理量取得手段」および「サンプリング手段」に相当し得るものである。
定電圧回路23は、バンドギャップ回路により所定の定電圧を発生する機能を有するもので、本実施形態では、基準電圧Vref1をアンプ21に供給し、またこの基準電圧Vref1の2倍にあたる基準電圧Vref2をA/D変換器22に供給し得るように構成されている。
出力回路25は、後述するDSP30から出力されるPWM信号を十分な電流駆動能力で出力するドライブ機能を有するもので、特許請求の範囲に記載の「出力手段」に相当し得るものである。
パワーオンリセット回路26は、当該センサ回路20の電源電圧を監視することにより電源投入直後に所定の初期設定動作をDSP30に実行させるトリガ信号を、DSP30の制御回路部38に出力する機能を有するものである。
クロック発生回路27は、DSP30の基準クロックCLKを発生するタイムベースの機能を有するもので、本実施形態では1MHzで発振するCR発振回路とそれを8逓倍する逓倍回路とにより構成されている。これにより、クロック発生回路27は、8MHzの基準クロックCLKをDSP30の制御回路部38に出力可能にしている。
EPROM29は、DSP30の制御データや各設定データ(アンプ21のゲイン設定データやA/D変換器22のサンプリング設定データ等)を記憶している半導体不揮発性メモリ装置で、後述するDSP30のデジタル入出力部36を介して記憶されるデータの入力(書き込み)や記憶されている(書き込まれている)データの整合性を確認可能に構成されている。なお、EPROM29に接続されている端子は、当該EPROM29にデータを書き込む際に必要となる書込電圧を印加するための入力端子である。
DSP30は、入力されるデジタル信号に対して所定の信号処理を施し得る信号処理回路で、デジタルシグナルプロセッサのことである。本実施形態では、演算部32、PWM変換部34、デジタル入出力部36、制御回路部38等の各機能を実現可能に構成されている。
演算部32は、A/D変換器22から入力されたデジタルデータを、同じサンプリング区間ごとに積算したり、また積算されたデータの平均値を算出したりする各種演算機能を実現するものである。なお、本願では、サンプリング区間=サンプリング周期×サンプリング回数 とする。この演算部32では、後述するオフセット処理も行っており、制御回路部38との間で制御信号を授受可能に構成されている。なお、この演算部32は、特許請求の範囲に記載の「演算手段」に相当し得るものである。
PWM変換部34は、演算部32により算出された平均値に基づいてバッテリ電流Ibattに関係づけられたパルス幅のPWM出力を生成する機能を有するもので、制御回路部38との間で授受される制御信号に従って処理が行われる。なお、このPWM変換部34は、特許請求の範囲に記載の「PWM変換手段」に相当し得るものである。
デジタル入出力部36は、EPROM29に書き込まれるデータやEPROM29に書き込まれたデータを、外部との間でシリアル形式で入出力可能にするシリアル−パラレル変換機能を有するものである。これらのデータのほかに、DSP30に対して直接制御可能な命令やデータ(例えばテスト命令等)も、当該デジタル入出力部36を介して入出力される。
制御回路部38は、EPROM29から読み込まれた制御データに従って各種信号処理を制御し得る論理回路で、本実施形態では、A/D変換器22から出力されたデジタルデータ(センサデータ)に基づいてサンプリング回数を決定する機能や、デジタルデータの積算処理、平均化処理、オフセット処理やPWM出力生成処理等の諸機能、さらには前述したアンプ21のゲイン切替制御処理やA/D変換器22のサンプリング制御処理等のハードウェアの制御機能をも有する。これらの処理は、前述したクロック発生回路27から入力される8MHzの基準クロックCLKをベースに行われている。なお、制御回路部38は、特許請求の範囲に記載の「サンプリング回数決定手段」に相当し得るものである。
このように構成されるセンサ回路20は、図2に示す制御フローに従った信号処理を行う。即ち、センサ回路20に電源が投入されると(パワーオン)、まずステップS101によりパワーオンリセット処理が行われると、ほぼ同時に、前述したEPROM29に記憶されているDSP30の制御データに従って制御回路部38がこれから説明する各制御を実行する。ステップS101によるパワーオンリセット処理は、前述したパワーオンリセット回路26から出力されるトリガ信号をきっかけに行われるもので、制御回路部38が、例えばDSP30を構成する各ハードウェア等を初期値に設定する制御を行う。
次のステップS102では、出力初期設定処理が行われる。この処理は、PWM変換部34に対してPWM出力の論理設定を行うもので、例えば、図3(A) に示すように、1周期(図3(A) に示す時間T、「1サイクル」ともいう)の開始時点においてはLレベルの信号を出力し、デューティ比に達する時点(図3(A) に示す時間t)で出力レベルを反転させてHレベルの信号を出力するように設定したり、またこれとは逆に、図3(B) に示すように、1周期(図3(B) に示す時間T)の開始時点においてはHレベルの信号を出力し、デューティ比に達する時点(図3(B) に示す時間t)で出力レベルを反転させてLレベルの信号を出力するように設定する。ここでは図3(A) に示すように設定する。
続くステップS103では、EPROM29の読出し処理が行われる。この処理では、EPROM29に記憶されたアンプ21のゲイン設定データ、ゼロ点設定データやA/D変換器22のサンプリング設定データ等の各設定データを、制御回路部38がEPROM29から読み出す。例えば、アンプ21に対する設定データとしては、低いゲインA(例えば20倍)や高いゲインB(例えば120倍)といった利得設定に関するデータで、またA/D変換器22に対する設定データとしては、低精度モードのサンプリング設定に相当するサンプリング回数2回や高精度モードのサンプリング設定に相当するサンプリング回数8回といったサンプリング設定に関するデータである。
次のステップS104では、ゲイン設定処理(低精度)が行われる。この処理は、ステップS103によってEPROM29から読み出されたアンプ21に対する設定データのうち、低精度モードでサンプリングする際に用いられるゲイン設定データがアンプ21に設定される。本実施形態では、例えば、アンプ21が低いゲインA(例えば20倍)で機能するデータを当該アンプ21に設定する。
続くステップS105では、アンプ21の安定化処理が行われる。この処理は、ステップS104によってゲイン設定されたアンプ21が、当該ゲインで安定して動作するのに必要な時間を待つために行われるもので、例えば、0.1ミリ秒間待機する。この時間は、前述した8MHzの基準クロックCLKを所定数カウントすることにより行われる。
ステップS106では、A/D変換処理および積算処理が行われる。これらの処理は、アンプ21から出力されるアナログ電圧(バッテリ電流Ibattを電圧値に変換したもの)を、まずは低精度でサンプリングした後、積算し平均値を求めるもので、これにより検出対象となる物理量としてのバッテリ電流Ibattを大雑把な値として把握することを可能にしている。
具体的には、A/D変換処理では、前述したステップS103によってEPROM29から読み出されたA/D変換器22に対する設定データのうち、サンプリング回数の少ない低精度モードのサンプリング設定に相当するサンプリング回数2回のデータに基づき、2回のサンプリングおよび平均化処理を行う。
まず、サンプリングの開始信号を制御回路部38からA/D変換器22に送ることでA/D変換が開始され、終了するとA/D変換器22から制御回路部38へ終了信号が返される。これを受けてA/D変換されたデータはDSP30の演算部32に取り込まれ、再びサンプリングの開始信号を送り出し、同様にA/D変換データを取り込んで積算する。これにより、演算部32では、2回分のセンサデータを積算した後、その平均値を算出する。本実施形態では、2回分の平均値を得るために、2の1乗(=2)で除算するので、実際の演算では、積算結果を格納したレジスタから、最小値ビット側を1ビット除いた値を取り出す。これにより、最小値ビット側に1ビットシフトしたのと同様の演算結果が得られるので、極めて容易かつ高速に除算演算を行うことができる。
ステップS107では、オフセット補正処理が行われる。前述のようにA/D変換器22の基準電圧Vref2に対してアンプ21の基準電圧Vref1は1/2、すなわち50%に設定したので、被計測電流の0Aに対してA/D変換値は50%になっている。これに対して本実施例ではPWM出力のデューティ比は図4のように35%に定義されているので、このずれ(−15%)を補正する必要があるため、ステップS106により得られた平均値に対して、このオフセット補正処理を行う。実際にはアンプ2のオフセット電圧に基づく誤差も含めて補正を行う。
続くステップS108では、高精度モードに入るか否かの判断処理が行われる。即ち、ステップS107により補正された平均値に基づいて、高精度モードで再度、サンプリングするか否かを判断する。例えば、図4に示すように、ステップS106,S107から得られた平均値が、所定の範囲(図4に示す例では、−100A以上+100A以下の範囲)にある場合には、高精度モードに入る判断を行う(ステップS108;Yes)。これに対し、ステップS106,S107から得られた平均値が、所定の範囲にない場合には(図4に示す例で、−100A未満の範囲)、高精度モードに入る判断を行うことなく(ステップS108;No)、ステップS113に処理を移行する。
ステップS109〜S112は、高精度モードに入る場合に行われる処理である。ステップS109では、ゲイン設定処理(高精度)が行われる。この処理は、ステップS103によってEPROM29から読み出されたアンプ21に対する設定データのうち、高精度でサンプリングする際に用いられるゲイン設定データがアンプ21に設定される。本実施形態では、例えば、アンプ21が高いゲインB(例えば120倍)で機能するデータを当該アンプ21に設定する。
続くステップS110では、アンプ21の安定化処理が行われる。この処理は、前述したステップS105と同様に、ステップS109によってゲイン設定されたアンプ21が、当該ゲインで安定して動作するのに必要な時間を待つために行われる。
次のステップS111では、A/D変換処理および積算処理が行われる。この処理は、前述したステップS106と同様であるが、ここでは、アンプ21から出力されるアナログ電圧を高精度でサンプリングした後、積算し平均値を求める。これにより、検出対象となる物理量としてのバッテリ電流Ibattを高精度で把握することを可能にしている。
具体的には、A/D変換処理では、前述したステップS103によってEPROM29から読み出されたA/D変換器22に対する設定データのうち、サンプリング回数の多い高精度モードのサンプリング設定に相当するサンプリング回数8回のデータに基づき、8回のサンプリングおよび平均化処理を行う。
まず、サンプリングの開始信号を制御回路部38からA/D変換器22に送ることでA/D変換が開始され、終了するとA/D変換器22から制御回路部38へ終了信号が返される。これを受けてA/D変換されたデータはDSP30の演算部32に取り込まれ、再びサンプリングの開始信号を送り出し、同様にA/D変換データを取り込んで積算する。同様にして、計8回分のサンプリングデータの積算を行う。これにより、演算部32では、8回分のセンサデータを積算した後、その平均値を算出する。本実施形態では、8回分に平均値を得るために、2の3乗(=8)で除算するので、実際の演算では、積算結果を格納したレジスタから、最小値ビット側を3ビット除いた値を取り出す。これにより、最小値ビット側に3ビットシフトのと同様の演算結果が得られるので、極めて容易かつ高速に除算演算を行うことができる。
続くステップS112では、オフセット補正処理が行われる。前述のようにA/D変換器22の基準電圧Vref2に対してアンプ21の基準電圧Vref1は1/2、すなわち50%に設定したので、被計測電流の0Aに対してA/D変換値は50%になっている。これに対して本実施例ではPWM出力のデューティ比は図4のように60%に定義されているので、このずれ(+10%)を補正する必要があるため、ステップS106により得られた平均値に対して、このオフセット補正処理を行う。実際にはアンプ2のオフセット電圧に基づく誤差も含めて補正を行う。
このようにして得られた平均値に基づいて、ステップS113では、出力タイミングを決定する処理が行われる。例えば、本実施形態の場合、図4に示すように、当該平均値が−500A以上−100A未満の場合には、PWM出力のディーティ比(t/T)を10%以上30%未満となるように、PWM出力の反転タイミングを設定し、当該平均値が−100A以上+100A未満の場合には、PWM出力のディーティ比(t/T)を30%以上90%未満となるように、PWM出力の反転タイミングを設定する。
なお、PWM出力のディーティ比は、図3(A) に示すように、PWM出力のLレベルの出力時間tを1周期(1サイクル)分の時間Tで割った値(t/T)、または図3(B) に示すように、PWM出力のHレベルの出力時間tを1周期(1サイクル)分の時間Tで割った値(t/T)をいう。
なお、図5に示すように、低精度のディーティ比の最大値までの時間をTdlとし、低精度時のサンプリング開始までに要する処理時間をTs、高精度時のサンプリング終了後の処理に要する時間をTe、低精度時のサンプリング回数をNsl、高精度時のサンプリング回数をNsh、PWM出力への変換に要する時間をTconとすると、Tdl>Ts+Tcon×(Nsl+Nsh)+Teが成り立つ場合にPWM出力を生成できる。このことを利用して図5の例では、低精度のサンプリング後に高精度の範囲であることが判断された場合には、低精度のデューティ比の出力期間にもサンプリング回数の多い高精度用のサンプリングを実施している。この低精度の出力期間を有効利用することで、高精度モードの場合のサンプリング回数をより増やすことができ、精度をより高めることができるという利点がある。
続くステップS114では、ステップS113により決定された出力タイミングに基づいて、PWM出力波形をLレベルからHレベルに反転するタイミングになるまで待つ処理が行われる。そして、出力反転タイミングが到来すると(S114;Yes)、ステップS115によりPWM出力をLレベルからHレベルに反転する出力反転処理を行った後、さらにステップS116によってPWM出力の1サイクル(周期)分の時間Tが経過したか否かを判断する処理が行われる(図3参照)。
そして、1サイクル(周期)分の時間Tが経過した判断すると(S116;Yes)、ステップS104に処理を戻して次のサンプリング処理を前述と同様に行う。これにより、図4および図5に示すように、バッテリ電流Ibattのセンサデータに基づいて検出データの精度を高めるべき範囲(図4に示す−100A以上+100A以下の範囲)においてはサンプリング周期を短し(サンプリング回数を多くし(図5に示すサンプリング8回))、そうでない範囲(図4に示す−500A以上−100A未満の範囲)においてはサンプリング周期を長く(サンプリング回数を少なく(図5に示すサンプリング2回))することができるので、物理量としてのバッテリ電流Ibattの検出範囲を狭めることなく、検出データの精度を高めることができる。また、図4に示すように、2つの分解能を持つこともできる。
また、本実施形態では、制御回路部38は、A/D変換器22により低精度モードで2回サンプリングしたセンサデータを演算部32により積算して算出された平均値に基づいて高精度モードに入るか否かを決定したので、制御回路部38としては、別途、サンプリング機能を持つ必要はない。このため、センサ回路20の構成を簡素化することができる。なお、このように構成することなく、制御回路部38として別途A/D変換器等によるサンプリング手段を設ける構成を採っても良い。
さらに、バッテリ電流Ibattに基づく電気信号を増幅可能なアンプ21をA/D変換器22の前段に設け、このアンプ21の所定利得を、A/D変換器22が低精度モードでセンサデータをサンプリングする場合には、A/D変換器22が高精度モードでセンサデータをサンプリングするときよりも低い利得として20倍に設定し、A/D変換器22が高精度モードでセンサデータをサンプリングする場合には、A/D変換器22が低精度モードでセンサデータをサンプリングするときよりも高い利得として100倍に設定する。これにより、アンプ21の利得は、A/D変換器22のサンプリング回数に合わせて設定されるため、バッテリ電流Ibattの検出範囲を狭めることなく、検出データの精度を一層高めることができる。
さらにまた、A/D変換器22によりサンプリングされる回数は、2の累乗であることから、低次ビット方向にビットシフトをさせることで、1/2,1/4,1/8といった2の累乗による除算演算を簡易なハードウェアロジックにより実現することができる。これにより、演算部32による平均値の算出演算を容易かつ高速にすることができる。
また、制御回路部38は、A/D変換器22から出力されたセンサデータが、0(ゼロ)Aを含み正負方向に100Aづつの範囲、つまり−100A以上+100A以下の範囲内にある場合には、この範囲内にあるセンサデータのサンプリング回数を高精度モードに決定する。これにより、例えば、正方向(+方向)のバッテリ電流Ibattを検出した場合に行う制御と、負方向(−方向)のバッテリ電流Ibattを検出した場合に行う制御と、がそれぞれ異なる装置やシステムに当該検出データを出力する場合においては、この範囲内における検出精度をより高めることでより確実な制御の切替ができる。また、このような範囲以外の範囲においては、高精度である場合に比べて精度は低くなるものの、検出データが高精度である場合に比べ、ディーティ比が低くなる分、速やかに検出データを出力することができる。
なお、バッテリ電流Ibatt以外の情報、例えば、バッテリBATTの温度情報をPWM出力に重畳させ得るように出力回路25を構成しても良い。具体的には、図6に示すように、温度センサにより検出されたセンサデータに基づいてPWM出力の波高値を設定する。これにより、このような他の物理量の値に関する情報をPWM出力に重畳することができる。
また、以上説明した実施形態では、図4および図5に示すように、低精度モードと高精度モードとの2種類の分解能でバッテリ電流Ibattを検出(計測)する例を挙げて説明したが、例えば、アンプ21のゲイン(利得)やA/D変換器22のサンプリング回数を多種多様(3種類以上)に設定可能に構成しても良い。
また、以上説明した実施形態では、センサ回路20により検出される検出対象として、バッテリ電流Ibattを例示して説明したが、本発明に係るセンサ回路の検出対象はこれに限られることはなく、物理量であれば、例えば、光、温度、圧力等でも良く、これらの場合においても上述と同様の作用および効果を得ることができる。
さらに、以上説明した実施形態では、低精度モードにおけるサンプリング回数を2回、高精度モードにおけるサンプリング回数を8回、にそれぞれ設定したが、これ以外の回数、例えば、低精度モードのサンプリング回数を10回等、高精度モードのサンプリング回数を100回等に設定しても良い。
本発明の一実施形態に係るセンサ回路の構成例を示すブロック図である。 本実施形態に係るセンサ回路による制御フローの流れを示すフローチャートである。 本実施形態に係るセンサ回路により出力されるPWM出力波形の例を示す説明図で、図3(A) は1周期の開始時点でLレベルの信号、デューティ比に達する時点でHレベルの信号をそれぞれ出力する例、図3(B) は1周期の開始時点でHレベルの信号、デューティ比に達する時点でLレベルの信号をそれぞれ出力する例、である。 本実施形態に係るセンサ回路により検出される被計測電流と、出力されるPWM出力波形のディーティ比との関係を示す説明図である。 本実施形態に係るセンサ回路により出力されるPWM出力波形の例と、サンプリング回数との関係を示す説明図である。 温度センサにより検出されたセンサデータに基づいてPWM出力の波高値を設定した例を示す説明図である。
符号の説明
10…センサ素子
20…PWM出力型センサ回路
21…アンプ(増幅手段)
22…A/D変換器(物理量取得手段、サンプリング手段)
23…定電圧回路
25…出力回路(出力手段)
26…パワーオンリセット回路
27…クロック発生回路
29…EPROM
30…DSP(演算手段、PWM変換手段、サンプリング回数決定手段)
32…演算部(演算手段)
34…PWM変換部(PWM変換手段)
36…デジタル入出力部
38…制御回路部(サンプリング回数決定手段)
BATT…バッテリ
Ibatt…バッテリ電流(物理量)
Ri…電流測定抵抗
RL…負荷

Claims (7)

  1. 物理量の値に関係づけられたパルス幅をもつPWM出力を当該物理量に関する情報として出力するPWM出力型センサ回路であって、
    センサ素子により検出された前記物理量に関する情報を取得してセンサデータを出力する物理量取得手段と、
    前記物理量取得手段から出力された前記センサデータを複数回サンプリングするサンプリング手段と、
    前記サンプリング手段により複数回サンプリングされた複数の前記センサデータを同じサンプリング区間ごとに積算して平均値を算出する演算手段と、
    前記物理量取得手段から出力された前記センサデータ、または、前記サンプリング手段により複数回サンプリングされた複数の前記センサデータ、または、前記演算手段にて算出された前記センサデータの平均値に基づいて、追加するサンプリング回数を決定するサンプリング回数決定手段と、
    前記演算手段により算出された前記平均値に基づいて前記物理量に関係づけられたパルス幅の前記PWM出力を生成するPWM変換手段と、
    前記PWM変換手段に生成された前記PWM出力を出力する出力手段
    備えることを特徴とするPWM出力型センサ回路。
  2. 少なくとも、前記サンプリング手段が、所定のサンプリング回数による低精度モードとこの所定のサンプリング回数よりも多いサンプリング回数による高精度モードとにより、前記センサデータをサンプリングする請求項1記載のPWM出力型センサ回路であって、
    前記サンプリング回数決定手段は、前記サンプリング手段により前記低精度モードで複数回サンプリングしたセンサデータを前記演算手段により積算して算出された平均値基づいて前記サンプリング回数を決定することを特徴とするPWM出力型センサ回路。
  3. 前記物理量に基づく電気信号を所定利得で増幅可能な増幅手段を前記物理量取得手段の前段に備えた請求項2記載のPWM出力型センサ回路であって、
    前記増幅手段の所定利得は、
    前記サンプリング手段が前記低精度モードで前記センサデータをサンプリングする場合には、前記サンプリング手段が前記高精度モードで前記センサデータをサンプリングするときよりも低い利得に設定され、
    前記サンプリング手段が前記高精度モードで前記センサデータをサンプリングする場合には、前記サンプリング手段が前記低精度モードで前記センサデータをサンプリングするときよりも高い利得に設定されることを特徴とするPWM出力型センサ回路。
  4. サンプリング手段によりサンプリングされる回数は、2の累乗であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のPWM出力型センサ回路。
  5. 前記物理量の所定値に対し正方向の物理量と負方向の物理量とで異なる制御を行う装置またはシステムに前記PWM出力を出力する請求項2〜4のいずれか一項に記載のPWM出力型センサ回路であって、
    前記サンプリング回数決定手段は、前記物理量取得手段から出力された前記センサデータが前記所定値を含み前記正方向の物理量および前記負方向の物理量を含む範囲内にある場合には、この範囲内にある前記センサデータのサンプリング区間を前記高精度モードに決定することを特徴とするPWM出力型センサ回路。
  6. 前記出力手段は、前記PWM出力の波高値を、前記物理量とは異なる他の物理量の値に関係づけて設定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のPWM出力型センサ回路。
  7. 前記サンプリング回数決定手段は、前記高精度モードと判定した場合に設定するサンプリングが前記低精度モードの出力期間に設定された期間にも行われることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載のPWM出力型センサ回路。
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