JP6270403B2 - 半導体装置及び電子制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、二重積分型アナログディジタル変換回路を備えた半導体装置、更にはアナログディジタル変換回路を用いる電子制御装置に関し、例えば車載システムにおける測定センサ内の抵抗を監視しながらパワートレインなどの機器を制御する電子制御装置に適用して有効な技術に関するものである。
測定センサの抵抗を監視するには、単純な回路で高精度変換が可能であるという特徴から、二重積分型アナログディジタル変換回路を用いることができる。二重積分型アナログディジタル変換回路の代表として例えば特許文献1に記載の如く、ミラー積分回路により入力電圧Vinとその値は反対極性の基準電圧Vrefを続けて2回積分することでデジタル出力を求める回路がある。例えば指定した時間だけ入力電圧Vinを積分して得られる出力電圧Voから、基準電圧Vrefを積分して積分器の電圧が0Vまで変化する時間をカウンタで数えることで、入力電圧Vinを求めることができる。図9の二重積分型アナログディジタル変換回路を想定すると、アナログ入力電圧Vinを積分器で積分し、次に再び基準電圧Vrefを積分器により積分することで変換動作を行う。アナログ入力電圧Vinをミラー積分器で積分する期間のV1は式1になる。尚、以下の式1乃至式3におけるパラメータは以下の通りである。
V1:入力電圧Vinを積分時の積分器の出力電圧Vo、
V2:基準電圧Vrefを積分時の積分器の出力電圧Vo、
t1:指定した時間、
N:t1時のパルス数、
t2:基準電圧Vrefの積分時間、
n:t2時のパルス数(デジタル出力)。
Figure 0006270403
基準電圧Vrefを積分器で積分する期間のV2は式2になる。
Figure 0006270403
式2においてV2=0になるまで積分するものとし、これに式1を代入することによって式3の関係が得られる。
Figure 0006270403
式3から明らかなように入力電圧Vinはnのパルス数(デジタル出力)に変換される。
例えば温度センサのサーミスタの抵抗を監視しようとする場合には測定抵抗としてのサーミスタに基準抵抗を直列し、その分圧電圧を入力電圧とすることができる。基準電圧Vp、Vnの間に基準抵抗Rpuと測定抵抗Rmを直列し、その結合ノードの電圧を入力電圧Vinとすれば、測定抵抗Rmは式4により求めることができる。
Figure 0006270403
特開2012−39273号公報
二重積分型アナログディジタル変換回路を共通化して複数個を測定するには、例えば図10に例示されるように、共通の基準抵抗Rpuに対して複数個の測定抵抗Rmを設け、マルチプレクサで選択した測定抵抗を基準抵抗に直列に接続することによって、複数個の測定抵抗を監視することができる。
しかしながら、マルチプレクサのスイッチ素子には少なからずオン抵抗Ronがある。そのようなオン抵抗が測定抵抗Rmに加算されてしまうことで、二重積分型アナログディジタル変換回路には想定とは異なる入力電圧Vinが入力されてしまい、測定抵抗Rmの測定精度が悪化してしまう問題がある。上記オン抵抗には温度依存性があり、また、製造ばらつきの影響も受けることから、その値を正確に把握することは容易ではない。
オン抵抗を考慮した図10の構成より測定抵抗Rmを求める式は式5になる。
Figure 0006270403
式5から明らかなように、二重積分型アナログディジタル変換回路で入力電圧Vinを求めることができたとしても、式5のスイッチのオン抵抗Ronの値が未知のため、正確な測定抵抗Rmの抵抗値を求めることはできない。スイッチのオン抵抗Ronを考慮しないで測定抵抗Rmを測定すると、スイッチのオン抵抗がそのまま測定精度の悪化につながることになる。図9の二重積分型アナログディジタル変換回路の構成に着目すれば、図10の入力回路におけるスイッチのオン抵抗の影響が二重積分の内の入力電圧Vinの充電にだけ影響し、参照電圧の充電には影響しないという不整合が測定抵抗の検出精度を低下させる。
上記並びにその他の課題と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される実施の形態のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、基準抵抗を介して第1電圧に接続される第1ノードと測定抵抗を介して第2電圧に接続される複数個の第2ノードとの間に切替えスイッチが設けられ、切替えスイッチで前記第1ノードに接続する第2ノードを選択する。前記切替えスイッチで選択される第2ノードと前記第1ノードとの間の電圧に前記第2電圧を加算した電圧を補正電圧として生成する補正回路を設ける。二重積分型アナログディジタル変換回路は、前記第1ノードの電圧に対する前記補正電圧の差電圧を前記第1電圧まで積分したときの第1積分の時間と、前記第1ノードの電圧に対する前記第1電圧の差電圧を前記補正電圧まで積分したときの第2積分の時間とを求める。
本願において開示される実施の形態のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、切替えスイッチのオン抵抗の影響が二重積分の第1積分と第2積分との間で整合するようになるから、切替えスイッチのオン抵抗によって測定抵抗の検出精度が低下することを抑制することができる。
図1は二重積分型アナログディジタル変換回路を有する半導体装置を例示するブロック図である。 図2は第1積分動作と第2積分動作の動作タイミングを例示するタイミングチャートである。 図3は補正回路の別の例を示すブロック図である。 図4は図3の補正回路の動作タイミングを例示するタイミングチャートである。 図5は比較回路の別の例を採用した二重積分型アナログディジタル変換回路を例示するブロック図である。 図6は二重積分型アナログディジタル変換回路を有する半導体装置の第2の例を示すブロック図である。 図7は補正回路の別の例を示すブロック図である。 図8は電子制御装置の一例として自動車に搭載されるエンジンコントロールシステムを例示するブロック図である。 図9は従来から提供されていた二重積分型アナログディジタル変換回路の説明図である。 図10はマルチプレクサで選択した測定抵抗を基準抵抗に直列に接続することによって二重積分型アナログディジタル変換回路の入力電圧を形成する入力回路を例示する回路図である。 図11は測定抵抗の抵抗値が小さい場合の方が切替えスイッチのオン抵抗の影響を受けやすいことを示す説明図である。
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される実施の形態について概要を説明する。実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面中の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕<<図1、半導体装置>>
半導体装置(1)は、基準抵抗(Rpu)を介して第1電圧(Vp)に接続される第1ノード(N1)と、測定抵抗(Rm)を介して第2電圧(Vn)に接続される複数個の第2ノード(N2A,N2B,N2C)と、前記第1ノードに接続する第2ノードを選択する複数個の切替えスイッチ(4A,4B,4C)と、前記切替えスイッチで選択される第2ノードと前記第1ノードとの間の電圧に前記第2電圧を加算した電圧を補正電圧(Vx)として生成する補正回路(7)と、前記第1ノードの電圧に対する前記補正電圧の差電圧を前記第1電圧まで積分したときの第1積分時間(t1)及び前記第1ノードの電圧に対する前記第1電圧の差電圧を前記補正電圧まで積分したときの第2積分時間(t2)を求める二重積分型アナログディジタル変換回路(6)と、を有する。
これによれば、第1ノードの電圧(Vin)は第2電圧(Vn)と、測定抵抗(Rm)による降下電圧(IRm)と、切替えスイッチによる降下電圧(IRon)との和である。補正電圧(Vx)は第2電圧(Vn)と切替えスイッチによる降下電圧(IRon)との和である。したがって、前記第1ノードの電圧に対する前記補正電圧(Vx)の差電圧(Vin−Vx=IRm)を前記第1電圧まで積分する第1積分動作の積分時間には切替えスイッチのオン抵抗成分は入ってこない。また、第1電圧は第2電圧(Vn)と、測定抵抗(Rm)による降下電圧(IRm)と、切替えスイッチによる降下電圧(IRon)と、基準電圧(Rpu)による降下電圧(IRpu)の和であるから、前記第1ノードの電圧に対する前記第1電圧の差電圧(Vin−Vp=−IRpu)を前記補正電圧まで積分したときの第2積分動作の積分時間には同じく切替えスイッチのオン抵抗成分は入ってこない。したがって、切替えスイッチのオン抵抗の影響が二重積分の第1積分と第2積分との間で整合するようになるから、切替えスイッチのオン抵抗によって測定抵抗の検出精度が低下することを抑制することができ、測定抵抗の抵抗値を高精度に測定することができる。
〔2〕<<積分回路、検出回路、制御回路>>
項1において、前記二重積分型アナログディジタル変換回路は、前記第1ノードの電圧対する前記補正電圧の差電圧を積分する第1積分動作と前記第1ノードの電圧に対する前記第1電圧の差電圧を積分する第2積分動作を行う積分回路(12)と、前記第1積分動作において前記積分回路の積分出力が前記第1電圧に達したとき第1検出信号(15A)を生成し、前記第2積分動作において前記積分回路の出力が前記補正電圧に達したとき第2検出信号(15B)を生成する検出回路(14A,14B,14)と、クロック信号(CK)を計数するカウンタ(20)と、前記積分回路によって前記第1積分動作を開始してから前記第1検出信号が生成されるまでの前記カウンタによる第1計数値(N)、及び前記第2積分動作を開始してから前記第2検出信号が生成されるまでの前記カウンタによる第2計数値(n)を取得する制御回路(16)と、を有する。
これによれば、二重積分型アナログディジタル変換回路を比較的簡単に構成することができる。
〔3〕<<ミラー積分回路>>
項2において、前記積分回路は、非反転入力端子に前記第1ノードの電圧を受け、反転入力端子に前記第1電圧又は前記補正電圧を選択的に受けるミラー積分回路(12)である。
これによれば、オペアンプを用いて比較的簡単に積分回路を構成することができる。
〔4〕<<バッファアンプと差動アンプによる補正回路>>
項1において、前記補正回路は、前記第1ノードの電圧を受ける第1バッファアンプ(22)と、前記切替えスイッチで選択される第2ノードの電圧を受ける第2バッファアンプ(23)と、前記第1バッファアンプの出力に対する前記第2バッファアンプの出力の差電圧に前記第2電圧を加えた電圧を補正電圧として形成する差動アンプ(24)と、を有す。
これによれば、オペアンプを用いて比較的簡単に補正回路を構成することができる。
〔5〕<<スイッチドキャパシタ回路による補正回路>>
項1において、前記補正回路は、非反転入力端子に前記第2電圧を受け、反転入力端子に入力容量の一方の容量電極が結合されたオペアンプ(41)と、前記オペアンプの出力端子を反転入力端子に帰還接続する第1スイッチ(42)と、前記第1スイッチに並列接続された帰還容量(43)と、前記第1スイッチと同相でスイッチ制御されオン状態で前記第1ノードの電圧を前記入力容量の他方の容量電極に印加する第2スイッチ(44)と、前記第1スイッチと逆相でスイッチ制御されオン状態で前記第2ノードの電圧を前記入力容量の他方の容量電極に印加する第3スイッチ(45)と、を含む。
これによれば、項4の補正回路に比べてオペアンプの数を減らすことができる。
〔6〕<<前記第1ノード及び第2ノードは外部端子である>>
項1において、前記第1ノード及び第2ノードは外部端子である。
これによれば、二重積分回路への入力のために半導体装置の外付け回路要素として基準抵抗と測定抵抗を用意するだけで済む。
〔7〕<<図6、半導体装置>>
半導体装置(1A)は、基準抵抗(Rpu)を介して第1電圧(Vp)に接続される第1ノード(N1)と、測定抵抗(Rm)を介して第2電圧(Vn)に接続される複数個の第2ノード(N2A,N2B,N2C)と、前記第1ノードに接続する第2ノードを選択する複数個の切替えスイッチ(4A,4B,4C)と、前記切替えスイッチで選択される第2ノードと前記第1ノードとの間の電圧を前記第1電圧から減算した電圧を補正電圧(Vx)として生成する補正回路(7A)と、前記第2ノードの電圧に対する前記補正電圧の差電圧を前記第2電圧まで積分したときの第1積分時間(t1)及び前記第2ノードの電圧に対する前記第2電圧の差電圧を前記補正電圧まで積分したときの第2積分時間(t2)を求める二重積分型アナログディジタル変換回路(6A)と、を有する。
これによれば、第2ノードの電圧(Vin)は第2電圧(Vn)と測定抵抗(Rm)による降下電圧(IRm)との和である(Vin=Vn+IRm)。補正電圧(Vx)は第1電圧(Vp)から切替えスイッチによる降下電圧(IRon)を減算した電圧である(Vx=Vp−IRon)。ここでVp=Vn+IRm+IRon+IRupであるから、前記第2ノードの電圧(Vin)に対する前記補正電圧(Vx)の差電圧(Vin−Vx=−IRpu)を前記第1電圧まで積分する第1積分動作の積分時間には切替えスイッチのオン抵抗成分は入ってこない。また、前記第2ノードの電圧に対する前記第2電圧の差電圧(Vin−Vn=IRm)を前記補正電圧まで積分したときの第2積分動作の積分時間には同じく切替えスイッチのオン抵抗成分は入ってこない。したがって、切替えスイッチのオン抵抗の影響が二重積分の第1積分と第2積分との間で整合するようになるから、切替えスイッチのオン抵抗によって測定抵抗の検出精度が低下することを抑制することができ、測定抵抗の抵抗値を高精度に測定することができる。
〔8〕<<積分回路、検出回路、制御回路>>
項7において、前記二重積分型アナログディジタル変換回路は、前記第2ノードの電圧に対する前記補正電圧の差電圧を積分する第1積分動作と前記第2ノードの電圧に対する前記第2電圧の差電圧を積分する第2積分動作を行う積分回路(12)と、前記第1積分動作において前記積分回路の積分出力が前記第2電圧に達したとき第1検出信号(15A)を生成し、前記第2積分動作において前記積分回路の出力が前記補正電圧に達したとき第2検出信号(15B)を生成する検出回路(14A,14B)と、クロック信号(CK)を計数するカウンタ(20)と、前記積分回路によって前記第1積分動作を開始してから前記第1検出信号が生成されるまでの前記カウンタによる第1計数値(N)、及び前記積分回路によって前記第2積分動作を開始してから前記第2検出信号が生成されるまでの前記カウンタによる第2計数値(n)を取得する制御回路(16)と、を有する。
これによれば、二重積分型アナログディジタル変換回路を比較的簡単に構成することができる。
〔9〕<<ミラー積分回路>>
項8において、前記積分回路は、非反転入力端子に前記第2ノードの電圧を受け、反転入力端子に前記第2電圧又は前記補正電圧を選択的に受けるミラー積分回路(12)である。
これによれば、オペアンプを用いて比較的簡単に積分回路を構成することができる。
〔10〕<<バッファアンプと差動アンプによる補正回路>>
項7において、前記補正回路は、前記第1ノードの電圧を受ける第1バッファアンプ(22)と、前記切替えスイッチで選択される第2ノードの電圧を受ける第2バッファアンプ(23)と、前記第1バッファアンプの出力に対する前記第2バッファアンプの出力の差電圧を前記第1電圧から減算した電圧を補正電圧として形成する差動アンプ(24)と、を有する。
これによれば、オペアンプを用いて比較的簡単に補正回路を構成することができる。
〔11〕<<スイッチドキャパシタ回路による補正回路>>
項7において、前記補正回路は、非反転入力端子に前記第1電圧を受け、反転入力端子に入力容量の一方の容量電極が結合されたオペアンプ(41)と、前記オペアンプの出力端子を反転入力端子に帰還接続する第1スイッチ(42)と、前記第1スイッチに並列接続された帰還容量(43)と、前記第1スイッチと同相でスイッチ制御されオン状態で前記第1ノードの電圧を前記入力容量の他方の容量電極に印加する第2スイッチ(44)と、前記第1スイッチと逆相でスイッチ制御されオン状態で前記第2ノードの電圧を前記入力容量の他方の容量電極に印加する第3スイッチ(45)と、を含む。
これによれば、項4の補正回路に比べてオペアンプの数を減らすことができる。
〔12〕<<前記第1ノード及び第2ノードは外部端子である>>
項7において、前記第1ノード及び第2ノードは外部端子である。
これによれば、二重積分回路への入力のために半導体装置の外付け回路要素として基準抵抗と測定抵抗を用意するだけで済む。
〔13〕<<図1の構成を採用した電子制御装置>>
電子制御装置(60)は、制御対象機器(63)に設けられる複数の測定抵抗と、基準抵抗と、前記基準抵抗を介して第1電圧に接続される第1ノードと、前記測定抵抗を介して第2電圧に接続される複数個の第2ノードと、前記第1ノードに接続する第2ノードを選択する複数個の切替えスイッチと、前記切替えスイッチで選択される第2ノードと前記第1ノードとの間の電圧に前記第2電圧を加算した電圧を補正電圧として生成する補正回路(7)と、前記第1ノードの電圧に対する前記補正電圧の差電圧を前記第1電圧まで積分したときの第1積分時間及び前記第1ノードの電圧に対する前記第1電圧の差電圧を前記補正電圧まで積分したときの第2積分時間を求める二重積分型アナログディジタル変換回路(6)と、前記第1積分時間及び第2積分時間を入力し、前記第2積分時間に対する第1積分時間の割合に前記基準抵抗の抵抗値を乗算した値を前記測定抵抗の抵抗値として演算し、演算結果に基づいて前記制御対象機器を制御するための制御部と、を有する。
これによれば、項1と同様に、切替えスイッチのオン抵抗の影響が二重積分の第1積分と第2積分との間で整合するようになるから、切替えスイッチのオン抵抗によって測定抵抗の検出精度が低下することを抑制することができ、測定抵抗の抵抗値を高精度に測定することができる。したがって、制御対象機器に対する制御の信頼性を増すことができる。
〔14〕<<サーミスタ>>
項13において、前記測定抵抗は温度測定に用いるサーミスタである。
これによれば、温度の測定結果に基づく制御対象機器に対する制御の信頼性を増すことができる。
〔15〕<<エンジン制御>>
項14において、前記制御対象機器は自動車エンジンである。
これによれば、温度の測定結果に基づく自動車エンジンに対する制御の信頼性を増すことができる。
〔16〕<<光導電セル>>
項13において、前記測定抵抗は光検出に用いる光導電セルである。
これによれば、光の測定結果に基づく制御対象機器に対する制御の信頼性を増すことができる。
〔17〕<<ガス濃度測定>>
項13において、前記測定抵抗はガス濃度測定に用いる抵抗素子である。
これによれば、ガス濃度の測定結果に基づく制御対象機器に対する制御の信頼性を増すことができる。
〔18〕<<図6の構成を採用した電子制御装置>>
電子制御装置(60)は、制御対象機器(63)に設けられる複数の測定抵抗と、基準抵抗と、前記基準抵抗を介して第1電圧に接続される第1ノードと、前記測定抵抗を介して第2電圧に接続される複数個の第2ノードと、前記第1ノードに接続する第2ノードを選択する複数個の切替えスイッチと、前記切替えスイッチで選択される第2ノードと前記第1ノードとの間の電圧を前記第1電圧から減算した電圧を補正電圧として生成する補正回路(7A)と、前記第2ノードの電圧に対する前記補正電圧の差電圧を前記第2電圧まで積分したときの第1積分時間及び前記第2ノードの電圧に対する前記第2電圧の差電圧を前記補正電圧まで積分したときの第2積分時間を求める二重積分型アナログディジタル変換回路(6A)と、前記第1積分時間及び第2積分時間を入力し、前記第2積分時間に対する第1積分時間の割合に前記基準抵抗の抵抗値を乗算した値を前記測定抵抗の抵抗値として演算し、演算結果に基づいて前記制御対象機器を制御するための制御部と、を有する。
これによれば、項7と同様に、切替えスイッチのオン抵抗の影響が二重積分の第1積分と第2積分との間で整合するようになるから、切替えスイッチのオン抵抗によって測定抵抗の検出精度が低下することを抑制することができ、測定抵抗の抵抗値を高精度に測定することができる。したがって、制御対象機器に対する制御の信頼性を増すことができる。
2.実施の形態の詳細
実施の形態について更に詳述する。
<<半導体装置の第1の実施の形態>>
図1には二重積分型アナログディジタル変換回路を有する半導体装置の一例が示される。同図に示される半導体装置は特に制限されないが公知のCMOS集積回路製造技術によって単結晶シリコンのような1個の半導体基板に形成される。
図1に示される半導体装置1は基準抵抗Rpuと複数個例えば3個の測定抵抗Rmが外付けされて例えば温度センサを構成する。測定抵抗Rmは同一であることを要しない。
半導体装置1は、上記基準抵抗Rpuと複数の測定抵抗Rmを介して入力回路2を構成するために、基準抵抗Rpuを介して第1電圧Vpに接続される第1ノードN1と、夫々測定抵抗Rmを介して第2電圧Vnに接続される複数個の第2ノードN2A,N2B,N2Cと、前記第1ノードN1に接続する第2ノードN2A,N2B,N2Cを選択する複数個の切替えスイッチ4A,4B,4Cとを有する。切替えスイッチ4A,4B,4Cのオン抵抗をRonとする。切替えスイッチ4A,4B,4Cは何れか一つがオン状態にされることによって第1電圧Vpから第2電圧Vnに至る電流経路が形成され、抵抗分圧によって形成される第1ノードN1の電圧はVin、第2ノードN2i(i=A,B,C)の電圧はVbとして図示される。選択された切替えスイッチ4A,4B,4Cの第2ノードN2A,N2B,N2C側の電圧を切替えスイッチ4A,4B,4Cのオン動作に呼応して入力するための選択スイッチ5A,5B,5Cが配置される。切替えスイッチ4A,4B,4C及び選択スイッチ5A,5B,5Cは検出チャネル切替え回路3を構成する。特に制限されないが、検出チャネル切替え回路3に対するスイッチ制御は制御回路16から出力される制御信号30によって行い、或いは図示を省略する別のロジック回路によって行われる。尚、第1電圧Vp及び第2電圧Vnは半導体装置1の電源回路で生成した電圧であっても良いし、半導体装置1の外部から与えられる電圧であってもよい。
半導体装置1は二重積分型アナログディジタル変換回路(二重積分型ADCとも記す)6と補正回路7を有する。
補正回路7は、前記切替えスイッチ4A,4B,4Cで選択される第2ノードN2A,N2B,N2Cと前記第1ノードN1との間の電圧に前記第2電圧Vnを加算した電圧を補正電圧Vxとして生成する。例えば、図1において前記補正回路7は、前記第1ノードN1の電圧Vinを受ける第1バッファアンプ22と、前記切替えスイッチ4A,4B,4Cで選択される第2ノードN2A,V2B,N2Cの電圧Vbを選択スイッチ5A,5B,5Cを介して受ける第2バッファアンプ23と、前記第1バッファアンプ22の出力に対する前記第2バッファアンプ23の出力の差電圧に前記第2電圧Vnを加えた電圧を補正電圧Vxとして形成する差動アンプ24と、を有す。抵抗25,26,27,28はゲイン調整用である。
二重積分型ADC6は、前記第1ノードN1の電圧Vinに対する前記補正電圧Vxの差電圧を前記第1電圧Vpまで積分したときの第1積分時間t1、及び、前記第1ノードN1の電圧Vinに対する前記第1電圧Vpの差電圧を前記補正電圧Vxまで積分したときの第2積分時間t2とを求めるものである。更に詳しくは、前記二重積分型ADC6は、その初段に非反転入力端子(+)に前記第1ノードN1の電圧Vinを受け、反転入力端子(−)にスイッチ10A,10Bで選択された第1電圧Vp又は前記補正電圧Vxを受けるミラー積分回路12を有する。13は積分容量(C)、11は積分抵抗(R)である。スイッチ10A,10Bの選択は制御回路16から出力される制御信号31で制御される。ミラー積分回路12は第1ノードN1の電圧Vinに対する補正電圧Vxの差電圧を積分する第1積分動作と前記第1ノードN1の電圧Vinに対する前記第1電圧Vpの差電圧を積分する第2積分動作を行う。第1積分動作においてミラー積分回路12の積分出力が前記第1電圧Vpに達したとき検出パルス(第1検出信号)15Aを生成するヒステリシスコンパレータ14Aと、前記第2積分動作においてミラー積分回路12の出力が補正電圧Vxに達したとき検出パルス(第2検出信号)15Bを生成するヒステリシスコンパレータ14Bが比較回路として配置される。
第1検出信号15A及び第2検出信号15Bは制御回路16に供給される。制御回路16はクロック発生回路(CPG)19から出力されるクロック信号CKを基準クロックとして動作し、そのクロック信号CKを計数するカウンタ20の制御及び選択スイッチ10A,10Bの選択制御などを行う。制御回路16は選択スイッチ10Bで補正電圧Vxを選択して積分回路12に第1積分動作を開始させてから前記第1検出信号14Aが生成されるまでの前記カウンタ20による第1計数値Nをレジスタ17に蓄積し、更に、選択スイッチ10Aで第1電圧Vpを選択して前記第2積分動作を開始させてから前記第2検出信号14Bが生成されるまでの前記カウンタ20による第2計数値nをレジスタ18に蓄積する動作を制御する。
図1の構成によれば、切替えスイッチ4A,4B,4Cの一つが選択されたとき第1電圧Vpから第2電圧Vnに流れる電流をIとする。このとき、第1ノードN1の電圧Vinは、第2電圧Vnと、測定抵抗Rmによる降下電圧IRmと、切替えスイッチのオン抵抗による降下電圧IRonとの和(Vin=Vn+IRm+IRon)である。また、補正電圧Vxは、第2電圧Vnと切替えスイッチによる降下電圧IRonとの和(Vx=Vn+IRon)である。したがって、前記第1ノードN1の電圧Vinに対する前記補正電圧Vxの差電圧(Vin−Vx=IRm)を前記第1電圧Vpまで積分する第1積分動作の積分時間t1には切替えスイッチ4A,4B,4Cのオン抵抗Ronの成分は入ってこない。また、第1電圧Vpは、第2電圧Vnと、測定抵抗Rmによる降下電圧IRmと、切替えスイッチによる降下電圧IRonと、基準抵抗Rpuによる降下電圧IRpuの和(Vp=Vn+IRm+IRon+IRpu)であるから、前記第1ノードN1の電圧Vinに対する前記第1電圧Vpの差電圧(Vin−Vp=−IRpu)を前記補正電圧Vxまで積分したときの第2積分動作の積分時間t2には同じく切替えスイッチ4A,4B,4Cのオン抵抗Ronの成分は入ってこない。
図2には第1積分動作と第2積分動作のタイミングチャートが例示される。図2の波形A1、A2はRpu<Rmの場合におけるミラー積分回路12による第1積分動作の積分波形、第2積分動作の積分波形を示す。図2の波形B1、B2はRpu=Rmの場合におけるミラー積分回路12による第1積分動作の積分波形、第2積分動作の積分波形を示す。上述のように第1積分動作及び第1積分動作の双方には切替えスイッチ4A,4B,4Cのオン抵抗Ronの成分が入らないので、Rpu=Rmの場合の積分波形B1,B2に示されるように、t1=t2になっている。
上述の説明から明らかなように、切替えスイッチ4A,4B,4Cのオン抵抗Ronによる電圧降下はミラー積分回路12による第1積分動作と第2積分動作との双方に影響ない。
次に、切替えスイッチ4A,4B,4Cのオン抵抗Ronによる電圧降下の影響を受けずに第1積分動作と第2積分動作の夫々で得られた積分動作時間にt1、t2に対応される計数値cn1,cn2を用いてどのように測定抵抗Rmの値を得るのかについて、数式を用いて説明する。
図2の波形A1の充電動作を式6、図2の波形A2の充電動作を式7のように表すことができる。
Figure 0006270403
Figure 0006270403
t1、t2をN,nとすれば、式6及び式7から式8を得る。
Figure 0006270403
式6乃至8におけるパラメータの意味は以下の通りである。
n:デジタル出力(t2期間のカウント数)
N:t1期間のカウント数
Vin:第1ノードの電圧(入力電圧)
Vx:補正回路出力電圧
Vp:第1電圧。
ここで、入力電圧Vinと補正回路の出力電圧Vxは式9と式10のように表すことができる。
Figure 0006270403
Figure 0006270403
式8乃至式10より式11を得ることができる。
Figure 0006270403
式11によれば、t1期間のカウント数Nとt2期間のカウント数nと基準抵抗Rpuから測定抵抗Rmを測定することができる。数式においても切替えスイッチ4A,4B,4Cのオン抵抗であるRonの影響を受けないで測定抵抗Rmの抵抗値を計測することができる。そのような演算は例えばマイクロコンピュータ(MCU)等の演算装置を用いて行えばよい。
ここで、測定抵抗Rmを400Ω、切替えスイッチ4A,4B,4Cのオン抵抗Ronを100Ωとした場合において図9及び図10の従来技術による測定結果を図1の技術による測定結果とを具体的に比較する。
既知の値としてVp=3.6V、Vn=2.4V、Rpu=2kΩとする。
Figure 0006270403
従来技術における式12より、Vin=2.64Vとなり、Rm+Ron=500Ωとなる。実使用では切替えスイッチのオン抵抗の値は未知のため測定抵抗Rmの抵抗値は実際よりも大きい値で測定されてしまう。
これに対し、図1で説明した方式により測定抵抗Rmを求める場合には、式13により、Vx=2.448Vになりn/N=0.2となるため、Rm=0.2 × 2kΩ=400Ωと正確に測定することができる。
Figure 0006270403
以上より明らかなように、切替えスイッチ4A,4B,4Cのオン抵抗Ronの影響はミラー積分回路12による第1積分動作と第2積分動作との双方に与えられず、切替えスイッチ4A,4B,4Cのオン抵抗Ronによって測定抵抗Rmの検出精度が低下するのを抑制することができる。
測定抵抗Rmは例えば20Ω〜400Ωの抵抗値の範囲で使用することが考えられる。このとき従来技術では切替えスイッチのオン抵抗がそのまま測定抵抗に加算されてしまうから、図11に例示されるように測定抵抗Rmの抵抗値が小さい場合の方が切替えスイッチのオン抵抗の影響を受け易いことがわかる。また二重積分型ADCのように相対比を用いる技術では、切替えスイッチのオン抵抗が加算されることによる測定精度は測定抵抗値Rmによって異なるため、正確な抵抗測定は困難である。
したがって、上記実施の形態では測定抵抗の抵抗値を高精度に測定することができる。
図3には補正回路7の別の例が示される。図3に示される補正回路はボルテージフォロアアンプによるバッファアンプの使用をやめてスイッチドキャパシタを用いて構成される。即ち、補正回路7は、非反転入力端子(+)に前記第2電圧Vnを受け、反転入力端子(−)に入力容量40の一方の容量電極が結合されたオペアンプ41を有する。前記オペアンプ41の出力端子を反転入力端子(−)に帰還接続する帰還スイッチ42と、前記帰還スイッチ42に並列接続された帰還容量43が設けられる。帰還スイッチ42は制御信号S1によってスイッチ制御される。制御信号S1により前記帰還スイッチ42と同相でスイッチ制御され入力スイッチ44が配置され、この入力スイッチ44はオン状態で前記第1ノードN1の電圧Vinを前記入力容量40の他方の容量電極に印加する。また、制御信号S2により前記入力スイッチ44とは逆相でスイッチ制御される入力スイッチ45が配置され、入力スイッチ45はオン状態で前記第2ノードN2の電圧Vbを入力容量40の当該他方の容量電極に印加する。
図4には図3の補正回路7の動作タイミングが例示される。制御信号S1,S2はそのハイレベル(High)によって対応するスイッチ43,44,45をオン状態にし、ローレベル(Low)によって対応するスイッチ43,44,45をオフ状態にする。最初にS1がハイレベル、S2がローレベルにされ、これによって帰還容量43がリセットされ、オペアンプ41の出力VxはVnに初期化される。この後、制御信号S1,S2が反転されることにより、Vx=Vn+(Vin−Vb)の補正電圧を生成することができる。
図3の補正回路7は図1に比べてバッファアンプ22,23を必要としない分だけ回路規模を縮小できるが、補正電圧Vxが確定するまでの時間は図1に比べて長くなる点に注意しなければならない。
図5には二重積分型ADC1における比較回路の別の例が示される。ここでは一つのヒステリシスコンパレータ14を用い、選択スイッチ50Aで選択した補正電圧Vx又は選択スイッチ50Bで選択した第1電圧Vpを積分回路12の出力と比較可能にされる。選択スイッチ50A,50Bの選択は制御信号31によりスイッチ10A,10Bと同様の態様で制御される。即ち、スイッチ10B及び50Bとスイッチ10A及び50Bは相補的にスイッチ制御される。
これにより、ヒステリシスコンパレータの数を半減することができる。
<<半導体装置の第2の実施の形態>>
図6には二重積分型アナログディジタル変換回路を有する半導体装置の第2の例が示される。同図に示される半導体装置1Aは特に制限されないが公知のCMOS集積回路製造技術によって単結晶シリコンのような1個の半導体基板に形成される。図1との相違点は第2ノードN2A,N2B,N2Cの第2電圧を入力電圧Vinとして入力する二重積分型ADC6Aを採用し、且つ、第1電圧Vpにオン抵抗Ronを加えて補正電圧Vxを生成する補正回路7Aを採用した点である。以下その相違点を中心に半導体装置1Aにつて説明する。
半導体装置1Aは、上記基準抵抗Rpuと複数の測定抵抗Rm介して入力回路2を構成するために、基準抵抗Rpuを介して第1電圧Vpに接続される第1ノードN1と、夫々測定抵抗Rmを介して第2電圧Vnに接続される複数個の第2ノードN2A,N2B,N2Cと、前記第1ノードN1に接続する第2ノードN2A,N2B,N2Cを選択する複数個の切替えスイッチ4A,4B,4Cとを有する。切替えスイッチ4A,4B,4Cのオン抵抗をRonとする。切替えスイッチ4A,4B,4Cは何れか一つがオン状態にされることによって第1電圧Vpから第2電圧Vnに至る電流経路が形成され、抵抗分圧によって形成される第1ノードN1の電圧はVc、第2ノードN2iの電圧はVinとして図示される。選択された切替えスイッチ4A,4B,4Cの第2ノードN2A,N2B,N2C側の電圧を切替えスイッチ4A,4B,4Cのオン動作に呼応して入力するための選択スイッチ5A,5B,5Cが配置される。切替えスイッチ4A,4B,4C及び選択スイッチ5A,5B,5Cは検出チャネル切替え回路3Aを構成する。特に制限されないが、検出チャネル切替え回路3Aに対するスイッチ制御は制御回路16から出力される制御信号30によって行い、或いは図示を省略する別のロジック回路によって行われる。尚、第1電圧Vp及び第2電圧Vnは半導体装置1の電源回路で生成した電圧であっても良いし、半導体装置1の外部から与えられる電圧であってもよい。
半導体装置1Aは二重積分型アナログディジタル変換回路(二重積分型ADCとも記す)6Aと補正回路7Aを有する。
補正回路7Aは、前記切替えスイッチ4A,4B,4Cで選択される第2ノードN2A,N2B,N2Cと前記第1ノードN1との間の電圧を前記第1電圧Vpから減算した電圧を補正電圧Vxとして生成する。例えば、図6において前記補正回路7は、前記第1ノードN1の電圧Vcを受ける第1バッファアンプ22と、前記切替えスイッチ4A,4B,4Cで選択される第2ノードN2A,V2B,N2Cの電圧Vinを選択スイッチ5A,5B,5Cを介して受ける第2バッファアンプ23と、前記第2バッファアンプ23の出力に対する前記第1バッファアンプ22の出力の差電圧に前記第1電圧Vpを加えた電圧を補正電圧Vxとして形成する差動アンプ24と、を有す。抵抗25,26,27,28はゲイン調整用である。
二重積分型ADC6Aは、前記第2ノードN2A,N2B,N2Cの電圧Vinに対する前記補正電圧Vxの差電圧を前記第2電圧Vxまで積分したときの第1積分時間t1、及び、前記第2ノードN2A,N2B,N2Cの電圧Vinに対するに対する前記第2電圧Vnの差電圧を前記補正電圧Vxまで積分したときの第2積分時間t2とを求めるものである。更に詳しくは、前記二重積分型ADC6Aは、その初段に非反転入力端子(+)に前記電圧Vinを受け、反転入力端子(−)にスイッチ10A,10Bで選択された第2電圧Vn又は前記補正電圧Vxを受けるミラー積分回路12を有する。13は積分容量(C)、11は積分抵抗(R)である。スイッチ10A,10Bの選択は制御回路16から出力される制御信号31で制御される。ミラー積分回路12は電圧Vinに対する補正電圧Vxの差電圧を積分する第1積分動作と電圧Vinに対する前記第2電圧Vnの差電圧を積分する第2積分動作を行う。第1積分動作においてミラー積分回路12の積分出力が前記第1電圧Vnに達したとき検出パルス(第1検出信号)15Aを生成するヒステリシスコンパレータ14Aと、前記第2積分動作においてミラー積分回路12の出力が補正電圧Vxに達したとき検出パルス(第2検出信号)15Bを生成するヒステリシスコンパレータ14が比較回路として配置される。
第1検出信号15A及び第2検出信号15Bは制御回路16に供給される。制御回路16はクロック発生回路(CPG)19から出力されるクロック信号CKを基準クロックとして動作し、そのクロック信号CKを計数するカウンタ20の制御及び選択スイッチ10A,10Bの選択制御などを行う。制御回路16は選択スイッチ10Bで補正電圧Vxを選択して積分回路12に第1積分動作を開始させてから前記第1検出信号14Aが生成されるまでの前記カウンタ20による第1計数値Nをレジスタ17に蓄積し、更に、選択スイッチ10Aで第1電圧Vpを選択して前記第2積分動作を開始させてから前記第2検出信号14Bが生成されるまでの前記カウンタ20による第2計数値nをレジスタ18に蓄積する動作を制御する。
図6の構成によれば、切替えスイッチ4A,4B,4Cの一つが選択されたとき第1電圧Vpから第2電圧Vnに流れる電流をIとする。このとき、第1ノードN1の電圧Vcは、第2電圧Vnと、測定抵抗Rmによる降下電圧IRmと、切替えスイッチのオン抵抗による降下電圧IRonとの和(Vc=Vn+IRm+IRon)である。また、補正電圧Vxは、第1電圧Vpと切替えスイッチによる降下電圧IRonとの差(Vx=Vp−IRon)である。第1電圧Vpは、第2電圧Vnと、測定抵抗Rmによる降下電圧IRmと、切替えスイッチによる降下電圧IRonと、基準抵抗Rpuによる降下電圧IRpuの和(Vp=Vn+IRm+IRon+IRpu)と表すことができる。したがって、前記第2ノードN2A,N2B,N2Cの電圧Vinに対する前記補正電圧Vxの差電圧(Vin−Vx=−IRpu)を前記第1電圧Vnまで積分する第1積分動作の積分時間t1には切替えスイッチ4A,4B,4Cのオン抵抗Ronの成分は入ってこない。一方、前記第2ノードN2A,N2B,N2Cの電圧Vinに対する前記第2電圧Vnの差電圧(Vin−Vn=IRm)を前記補正電圧Vxまで積分したときの第2積分動作の積分時間t2には同じく切替えスイッチ4A,4B,4Cのオン抵抗Ronの成分は入ってこない。したがって、切替えスイッチ4A,4B,4Cのオン抵抗Ronによる電圧降下はミラー積分回路12による第1積分動作と第2積分動作との双方に影響ない。したがって、切替えスイッチのオン抵抗の影響が二重積分の第1積分と第2積分との間で整合するようになるから、切替えスイッチのオン抵抗によって測定抵抗の検出精度が低下することを抑制することができる。
図6の回路構成において式8に対応する関係は式14になる。
Figure 0006270403
ここで入力電圧Vinと補正回路の出力電圧Vxは式15及び式16で表される。
Figure 0006270403
Figure 0006270403
式14乃至式16より式17を得ることができる。
Figure 0006270403
式17によれば、t1期間のカウント数Nとt2期間のカウント数nと基準抵抗Rpuから測定抵抗Rmを測定することができる。この演算には切替えスイッチ4A,4B,4Cのオン抵抗Ronの成分は入ってこないので、基準抵抗Rpuと測定抵抗Rmの抵抗比に関係なく測定抵抗の抵抗値を常に高精度に得ることができる。そのような演算は例えばマイクロコンピュータ(MCU)等の演算装置を用いて行えばよい。
その他の点については図1と同様であるからその詳細な説明は省略する。
図7には補正回路7Aの別の例が示される。図3と同様にスイッチドキャパシタを用いて構成される。即ち、補正回路7Aは、非反転入力端子(+)に前記第1電圧Vpを受け、反転入力端子(−)に入力容量40の一方の容量電極が結合されたオペアンプ41を有する。前記オペアンプ41の出力端子を反転入力端子(−)に帰還接続する帰還スイッチ42と、前記帰還スイッチ42に並列接続された帰還容量43が設けられる。帰還スイッチ42は制御信号S1によってスイッチ制御される。制御信号S1により前記帰還スイッチ42と同相でスイッチ制御され入力スイッチ44が配置され、この入力スイッチ44はオン状態で前記第1ノードN1の電圧Vcを前記入力容量40の他方の容量電極に印加する。また、制御信号S2により前記入力スイッチ44とは逆相でスイッチ制御される入力スイッチ45が配置され、入力スイッチ45はオン状態で前記第2ノードN2A,N2B,N2Cの電圧Vinを入力容量40の当該他方の容量電極に印加する。
特に動作タイミングは図示しないが、図4と同様に、制御信号S1,S2はそのハイレベル(High)によって対応するスイッチ43,44,45をオン状態にし、ローレベル(Low)によって対応するスイッチ43,44,45をオフ状態にする。最初にS1がハイレベル、S2がローレベルにされ、これによって帰還容量43がリセットされ、オペアンプ41の出力VxはVpに初期化される。この後、制御信号S1,S2が反転されることにより、Vx=Vp+(Vin−Vc)の補正電圧を生成することができる。
<<電子制御装置の一実施の形態>>
図8には電子制御装置の一例として自動車に搭載されるエンジンコントロールシステムが例示される。エンジンコントロールシステム60の制御対象はエンジン64であり、エンジンの排気温度、吸気温度、冷却剤温度などを計測して、ガソリンと空気の混合比、点火タイミングなどのエンジン制御を行う。エンジンコントロールシステム60は半導体装置1(1A)と入力回路2(2A)によって構成される温度センサ61を備える。温度センサ61の構成は図1及び図6などに基づいて説明した通りである。測定抵抗Rmは例えばエンジンの排気用サーミスタ、エンジンの吸気用サーミスタ、エンジンの冷却剤用サーミスタなどである。温度センサ61で計測された計数値N、nはセンサインタフェース62を介してマイクロコンピュータ63に渡される。マイクロコンピュータ63は式11及び式17などに基づいて測定抵抗Rmの抵抗値を演算し、その演算結果を用いて制御信号65を生成し、これによってエンジン制御を行う。
第1積分動作と第2積分動作による計数値N,nの受け渡しについては例えば割り込みを用いる。具体的には、温度センサ61が定期的に夫々の測定抵抗を用いて上記第1積分動作と第2積分動作を行うことによって4レジスタ17,18に計数値N,nを取得すると、制御回路16は割込み要求信号IRQをマイクロコンピュータ63に出力する。マイクロコンピュータ63はその割込み要求に応答して測定抵抗の演算処理ルーチンを開始する。これによって測定抵抗Rmの抵抗値を演算し、演算結果に応じた受動者エンジンの制御を行う。上述のように高精度に計数値N,nを測定することができるから、測定抵抗Rmに対してその抵抗値を高精度に得ることができる。エンジン等の温度などのエンジン制御を精度良く行うことができる。
測定抵抗は温度測定に用いるサーミスタに限定されない。測定抵抗は光検出に用いる光導電セルであってもよい。光センサに用いられるCDS光導電セルは明るいと抵抗値が低くなり、暗いと抵抗値が高くなるという特性を持っている。よって、二重積分型ADCにより得られた抵抗値により光の明るさを検出することが可能になる。測定抵抗はガス濃度測定に用いる抵抗素子であってもよい。ガス濃度センサもガスの濃度によって抵抗値が上下しその抵抗値によって濃度を検出することを可能にする。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、二重積分型ADCの入力回路に用いる抵抗は抵抗素子に限定されず、トランジスタのオン抵抗、或いはスイッチトキャパシタ等で構成することも可能である。測定抵抗は温度測定のサーミスタ、光センサの光導電セル、ガス濃度センサの抵抗素子に限定されず、適宜変更可能である。また、図1及び図6の夫々において電圧極性を全体的に反転させて構成することも可能である。電子制御装置はエンジンコントロールシステムに限らず、その他の車載システム、産業設備、家庭内システムなどに広く適用することができる。
1 半導体装置
1A 半導体装置
Rpu 基準抵抗
Rm 測定抵抗
2 入力回路
3、3A 検出チャネル切替え回路
Vp 第1電圧
N1 第1ノード
Vn 第2電圧
N2A,N2B,N2C 第2ノード
4A,4B,4C 切替えスイッチ
Ron オン抵抗
5A、5B、5C 選択スイッチ
6、6A 二重積分型アナログディジタル変換回路(二重積分型ADC)
7、7A 補正回路
Vx 補正電圧
Vin 第1ノードN1の電圧
10A,10B スイッチ
11 積分抵抗
12 ミラー積分回路
13 積分容量
14A、14B、14 ヒステリシスコンパレータ
15A 検出パルス(第1検出信号)
15B 検出パルス(第2検出信号)
16 制御回路
17,18 レジスタ
19 クロック発生回路(CPG)
CK クロック信号
20 カウンタ
22 第1バッファアンプ
23 第2バッファアンプ
24 差動アンプ
30 制御信号
41 オペアンプ
42 帰還スイッチ
44,45 入力スイッチ
50A,50B 選択スイッチ
60 エンジンコントローシステム
61 温度センサ
62 センサインタフェース
63 マイクロコンピュータ
64 エンジン
65 制御信号

Claims (14)

  1. 基準抵抗を介して第1電圧に接続される第1ノードと、
    測定抵抗を介して第2電圧に接続される複数個の第2ノードと、
    前記第1ノードに接続する第2ノードを選択する複数個の切替えスイッチと、
    前記切替えスイッチで選択される第2ノードと前記第1ノードとの間の電圧に前記第2電圧を加算した電圧を補正電圧として生成する補正回路と、
    前記第1ノードの電圧に対する前記補正電圧の差電圧を前記第1電圧まで積分したときの第1積分時間と、前記第1ノードの電圧に対する前記第1電圧の差電圧を前記補正電圧まで積分したときの第2積分時間とを求める二重積分型アナログディジタル変換回路と、を有し、
    前記二重積分型アナログディジタル変換回路は、
    前記第1ノードの電圧に対する前記補正電圧の差電圧を積分する第1積分動作と前記第1ノードの電圧に対する前記第1電圧の差電圧を積分する第2積分動作を行う積分回路と、
    前記第1積分動作において前記積分回路の積分出力が前記第1電圧に達したとき第1検出信号を生成し、前記第2積分動作において前記積分回路の出力が前記補正電圧に達したとき第2検出信号を生成する検出回路と、
    クロック信号を計数するカウンタと、
    前記積分回路によって前記第1積分動作を開始してから前記第1検出信号が生成されるまでの前記カウンタによる第1計数値、及び前記第2積分動作を開始してから前記第2検出信号が生成されるまでの前記カウンタによる第2計数値を取得する制御回路と、を有し、
    前記積分回路は、非反転入力端子に前記第1ノードの電圧を受け、反転入力端子に前記第1電圧又は前記補正電圧を選択的に受けるミラー積分回路である半導体装置。
  2. 請求項1において、前記補正回路は、前記第1ノードの電圧を受ける第1バッファアンプと、
    前記切替えスイッチで選択される第2ノードの電圧を受ける第2バッファアンプと、
    前記第1バッファアンプの出力に対する前記第2バッファアンプの出力の差電圧に前記第2電圧を加えた電圧を補正電圧として形成する差動アンプと、を有する半導体装置。
  3. 請求項1において、前記補正回路は、非反転入力端子に前記第2電圧を受け、反転入力端子に入力容量の一方の容量電極が結合されたオペアンプと、
    前記オペアンプの出力端子を反転入力端子に帰還接続する第1スイッチと、
    前記第1スイッチに並列接続された帰還容量と、
    前記第1スイッチと同相でスイッチ制御されオン状態で前記第1ノードの電圧を前記入力容量の他方の容量電極に印加する第2スイッチと、
    前記第1スイッチと逆相でスイッチ制御されオン状態で前記第2ノードの電圧を前記入力容量の他方の容量電極に印加する第3スイッチと、を含む半導体装置。
  4. 請求項1において、前記第1ノード及び第2ノードは外部端子である、半導体装置。
  5. 基準抵抗を介して第1電圧に接続される第1ノードと、
    測定抵抗を介して第2電圧に接続される複数個の第2ノードと、
    前記第1ノードに接続する第2ノードを選択する複数個の切替えスイッチと、
    前記切替えスイッチで選択される第2ノードと前記第1ノードとの間の電圧を前記第1電圧から減算した電圧を補正電圧として生成する補正回路と、
    前記第2ノードの電圧に対する前記補正電圧の差電圧を前記第2電圧まで積分したときの第1積分時間と、前記第2ノードの電圧に対する前記第2電圧の差電圧を前記補正電圧まで積分したときの第2積分時間とを求める二重積分型アナログディジタル変換回路と、を有し、
    前記二重積分型アナログディジタル変換回路は、
    前記第2ノードの電圧に対する前記補正電圧の差電圧を積分する第1積分動作と前記第2ノードの電圧に対する前記第2電圧の差電圧を積分する第2積分動作を行う積分回路と、
    前記第1積分動作において前記積分回路の積分出力が前記第2電圧に達したとき第1検出信号を生成し、前記第2積分動作において前記積分回路の出力が前記補正電圧に達したとき第2検出信号を生成する検出回路と、
    クロック信号を計数するカウンタと、
    前記積分回路によって前記第1積分動作を開始してから前記第1検出信号が生成されるまでの前記カウンタによる第1計数値、及び前記積分回路によって前記第2積分動作を開始してから前記第2検出信号が生成されるまでの前記カウンタによる第2計数値を取得する制御回路と、を有し、
    前記積分回路は、非反転入力端子に前記第2ノードの電圧を受け、反転入力端子に前記第2電圧又は前記補正電圧を選択的に受けるミラー積分回路である半導体装置。
  6. 請求項において、前記補正回路は、前記第1ノードの電圧を受ける第1バッファアンプと、
    前記切替えスイッチで選択される第2ノードの電圧を受ける第2バッファアンプと、
    前記第1バッファアンプの出力に対する前記第2バッファアンプの出力の差電圧を前記第1電圧から減算した電圧を補正電圧として形成する差動アンプと、を有する半導体装置。
  7. 請求項において、前記補正回路は、非反転入力端子に前記第1電圧を受け、反転入力端子に入力容量の一方の容量電極が結合されたオペアンプと、
    前記オペアンプの出力端子を反転入力端子に帰還接続する第1スイッチと、
    前記第1スイッチに並列接続された帰還容量と、
    前記第1スイッチと同相でスイッチ制御されオン状態で前記第1ノードの電圧を前記入力容量の他方の容量電極に印加する第2スイッチと、
    前記第1スイッチと逆相でスイッチ制御されオン状態で前記第2ノードの電圧を前記入力容量の他方の容量電極に印加する第3スイッチと、を含む半導体装置。
  8. 請求項において、前記第1ノード及び第2ノードは外部端子である、半導体装置。
  9. 制御対象機器に設けられる複数の測定抵抗と、
    基準抵抗と、
    前記基準抵抗を介して第1電圧に接続される第1ノードと、
    前記測定抵抗を介して第2電圧に接続される複数個の第2ノードと、
    前記第1ノードに接続する第2ノードを選択する複数個の切替えスイッチと、
    前記切替えスイッチで選択される第2ノードと前記第1ノードとの間の電圧に前記第2電圧を加算した電圧を補正電圧として生成する補正回路と、
    前記第1ノードの電圧に対する前記補正電圧の差電圧を前記第1電圧まで積分したときの第1積分時間と、前記第1ノードの電圧に対する前記第1電圧の差電圧を前記補正電圧まで積分したときの第2積分時間とを求める二重積分型アナログディジタル変換回路と、
    前記第1積分時間及び第2積分時間を入力し、前記第2積分時間に対する第1積分時間の割合に前記基準抵抗の抵抗値を乗算した値を前記測定抵抗の抵抗値として演算し、演算結果に基づいて前記制御対象機器を制御するための制御部と、を有し、
    前記二重積分型アナログディジタル変換回路は、
    前記第1ノードの電圧に対する前記補正電圧の差電圧を積分する第1積分動作と前記第1ノードの電圧に対する前記第1電圧の差電圧を積分する第2積分動作を行う積分回路と、
    前記第1積分動作において前記積分回路の積分出力が前記第1電圧に達したとき第1検出信号を生成し、前記第2積分動作において前記積分回路の出力が前記補正電圧に達したとき第2検出信号を生成する検出回路と、
    クロック信号を計数するカウンタと、
    前記積分回路によって前記第1積分動作を開始してから前記第1検出信号が生成されるまでの前記カウンタによる第1計数値、及び前記第2積分動作を開始してから前記第2検出信号が生成されるまでの前記カウンタによる第2計数値を取得する制御回路と、を有し、
    前記積分回路は、非反転入力端子に前記第1ノードの電圧を受け、反転入力端子に前記第1電圧又は前記補正電圧を選択的に受けるミラー積分回路である電子制御装置。
  10. 請求項において、前記測定抵抗は温度測定に用いるサーミスタである、電子制御装置。
  11. 請求項10において、前記制御対象機器は自動車エンジンである、電子制御装置。
  12. 請求項において、前記測定抵抗は光検出に用いる光導電セルである、電子制御装置。
  13. 請求項において、前記測定抵抗はガス濃度測定に用いる抵抗素子である、電子制御装置。
  14. 制御対象機器に設けられる複数の測定抵抗と、
    基準抵抗と、
    前記基準抵抗を介して第1電圧に接続される第1ノードと、
    前記測定抵抗を介して第2電圧に接続される複数個の第2ノードと、
    前記第1ノードに接続する第2ノードを選択する複数個の切替えスイッチと、
    前記切替えスイッチで選択される第2ノードと前記第1ノードとの間の電圧を前記第1電圧から減算した電圧を補正電圧として生成する補正回路と、
    前記第2ノードの電圧に対する前記補正電圧の差電圧を前記第2電圧まで積分したときの第1積分時間と、前記第2ノードの電圧に対する前記第2電圧の差電圧を前記補正電圧まで積分したときの第2積分時間とを求める二重積分型アナログディジタル変換回路と、
    前記第1積分時間及び第2積分時間を入力し、前記第2積分時間に対する第1積分時間の割合に前記基準抵抗の抵抗値を乗算した値を前記測定抵抗の抵抗値として演算し、演算結果に基づいて前記制御対象機器を制御するための制御部と、を有し、
    前記二重積分型アナログディジタル変換回路は、
    前記第2ノードの電圧に対する前記補正電圧の差電圧を積分する第1積分動作と前記第2ノードの電圧に対する前記第2電圧の差電圧を積分する第2積分動作を行う積分回路と、
    前記第1積分動作において前記積分回路の積分出力が前記第2電圧に達したとき第1検出信号を生成し、前記第2積分動作において前記積分回路の出力が前記補正電圧に達したとき第2検出信号を生成する検出回路と、
    クロック信号を計数するカウンタと、
    前記積分回路によって前記第1積分動作を開始してから前記第1検出信号が生成されるまでの前記カウンタによる第1計数値、及び前記積分回路によって前記第2積分動作を開始してから前記第2検出信号が生成されるまでの前記カウンタによる第2計数値を取得する制御回路と、を有し、
    前記積分回路は、非反転入力端子に前記第2ノードの電圧を受け、反転入力端子に前記第2電圧又は前記補正電圧を選択的に受けるミラー積分回路である電子制御装置。
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