JP2000201074A - A/d変換回路 - Google Patents

A/d変換回路

Info

Publication number
JP2000201074A
JP2000201074A JP11002974A JP297499A JP2000201074A JP 2000201074 A JP2000201074 A JP 2000201074A JP 11002974 A JP11002974 A JP 11002974A JP 297499 A JP297499 A JP 297499A JP 2000201074 A JP2000201074 A JP 2000201074A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
converter
circuit
voltage drop
conversion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11002974A
Other languages
English (en)
Inventor
Taketoshi Ikegami
武敏 池上
Tetsuhisa Yamada
哲久 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
Priority to JP11002974A priority Critical patent/JP2000201074A/ja
Publication of JP2000201074A publication Critical patent/JP2000201074A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 校正処理を行いつつ連続測定が可能なA/D
変換回路を実現する。 【解決手段】 A/D変換回路において、アナログ入力
信号が差動入力される差動増幅器と、この差動増幅器の
出力をディジタル信号に変換するA/D変換器と、この
A/D変換器の出力の極性を反転させる極性反転回路
と、A/D変換器の出力と極性反転回路の出力との平均
を出力する平均処理回路と、アナログ入力信号の差動入
力の極性を交互に切り換えて差動増幅器に入力すると共
にA/D変換器の出力及び極性反転回路の出力を交互に
切り換えて平均処理回路に供給する切換手段とを設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、A/D変換回路に
関し、特に校正処理を行いつつ連続測定が可能なA/D
変換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のA/D変換回路ではその変換精度
を向上させるためにA/D変換器の校正処理を行う必要
がある。このような校正処理には回路の主にオフセット
成分を除去するためのゼロ校正処理、ゲイン誤差を補正
するフルスケール校正処理がある。両者の校正処理を行
った後に被測定信号をA/D変換することにより高精度
のA/D変換を行うことになる。
【0003】図6はこのような従来のA/D変換回路の
一例を示す構成ブロック図である。図6において1はマ
ルチプレクサ回路、2はA/D変換器、100はアナロ
グ入力信号、101はゼロ校正用信号、102はフルス
ケール校正用信号、103はディジタル出力信号であ
る。
【0004】アナログ入力信号100、ゼロ校正用信号
101及びフルスケール校正用信号102はマルチプレ
クサ回路1の各入力端子にそれぞれ接続され、マルチプ
レクサ回路1の出力はA/D変換器2の入力端子に接続
される。また、変換結果であるディジタル信号103が
A/D変換器2から出力される。
【0005】ここで。図6に示す従来例の校正処理の動
作を図7を用いて説明する。図7はA/D変換器2での
処理内容を示すタイミング図である。図7中”T00
1”に示すタイミングでマルチプレクサ回路1は制御信
号(図示せず。)によりゼロ校正用信号101を選択し
て出力信号としてA/D変換器2に供給する。そして、
A/D変換器2は図7中”T002”に示すタイミング
までに入力されたゼロ校正用信号101を用いてゼロ校
正処理を行う。
【0006】次に、図7中”T002”に示すタイミン
グでマルチプレクサ回路1は制御信号(図示せず。)に
よりフルスケール校正用信号102を選択して出力信号
としてA/D変換器2に供給する。そして、A/D変換
器2は図7中”T003”に示すタイミングまでに入力
されたフルスケール校正用信号102を用いてフルスケ
ール校正処理を行う。
【0007】最後に、図7中”T003”に示すタイミ
ングでマルチプレクサ回路1は制御信号(図示せず。)
によりアナログ入力信号100を選択して出力信号とし
てA/D変換器2に供給する。そして、A/D変換器2
は図7中”T004”に示すタイミングまでに入力され
たアナログ入力信号100をA/D変換してディジタル
出力信号103として出力する。
【0008】同様にして図7中”CC01”に示す変換
周期でゼロ校正処理、フルスケール校正処理及びアナロ
グ入力信号100のA/D変換処理を順次行ってゆきデ
ィジタル出力信号103を順次出力して行く。
【0009】この結果、アナログ入力信号100のA/
D変換処理前に順次ゼロ校正処理及びフルスケール校正
処理を行うことにより高精度のA/D変換を行うことが
可能になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のA/D
変換回路では実際のアナログ入力信号100のA/D変
換処理の前に2つの校正処理が必要になり、校正処理に
要する時間がデッドタイムとなってしまい連続測定を行
う場合等ではこのデッドタイムが障害になってしまうと
言った問題点があった。従って本発明が解決しようとす
る課題は、校正処理を行いつつ連続測定が可能なA/D
変換回路を実現することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような課題を達成す
るために、本発明のうち請求項1記載の発明は、A/D
変換回路において、アナログ入力信号が差動入力される
差動増幅器と、この差動増幅器の出力をディジタル信号
に変換するA/D変換器と、このA/D変換器の出力の
極性を反転させる極性反転回路と、前記A/D変換器の
出力と前記極性反転回路の出力との平均を出力する平均
処理回路と、前記アナログ入力信号の差動入力の極性を
交互に切り換えて前記差動増幅器に入力すると共に前記
A/D変換器の出力及び前記極性反転回路の出力を交互
に切り換えて前記平均処理回路に供給する切換手段とを
備えたことにより、ゼロ校正処理によるデッドタイムを
生じさせることなくオフセット成分が相殺されることに
なる。
【0012】請求項2記載の発明は、第1及び第2のA
/D変換手段と、差動入力のアナログ入力信号及びフル
スケール校正用信号を交互に切り換えて前記第1及び第
2のA/D変換手段に供給すると共に前記第1及び第2
のA/D変換手段の出力の一方を選択して出力する切換
手段とを備え、前記第1及び第2のA/D変換手段でア
ナログ入力信号の測定及びフルスケール校正処理を交互
に行うことにより、フルスケール校正処理によるデッド
タイムが外部からは分からなくなる。また、短時間でフ
ルスケール校正処理を行うことができるので従来例と比
較して短時間の線形性変動やゲイン変動等の特性変動に
よる誤差を抑えることが可能になる。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明であるA/D変換回路において、前記第1及び第2の
A/D変換手段のアナログ入力信号の測定出力を平均化
することにより、A/D変換器のバラツキを低減するこ
とも可能である。
【0014】請求項4記載の発明は、第1及び第2のA
/D変換手段と、測温抵抗体及び一方の配線抵抗での電
圧降下、他方の配線抵抗での電圧降下、基準抵抗での電
圧降下、差動入力のフルスケール校正用信号とをそれぞ
れ切り換えて前記第1及び第2のA/D変換手段に供給
する切換手段と、前記第1及び第2のA/D変換手段の
出力から前記基準抵抗での電圧降下の選択し、若しく
は、減算により前記測温抵抗体での電圧降下を演算する
選択演算回路とを備え、前記第1及び第2のA/D変換
手段で前記基準抵抗での電圧降下の測定及びフルスケー
ル校正処理を交互に行った後前記測温抵抗体及び前記一
方の配線抵抗での電圧降下の測定と前記他方の配線抵抗
での電圧降下の測定とを交互に行うことにより、2個所
の電圧を同時に測定する必要がある測温抵抗体の抵抗値
等の測定を容易にすることが可能である。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明であるA/D変換回路において、前記第1及び第2の
A/D変換手段の前記基準抵抗での電圧降下の測定出力
及び前記測温抵抗体での電圧降下の測定出力を平均化す
ることにより、A/D変換器のバラツキを低減すること
も可能である。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項2及び請求
項4記載の発明であるA/D変換回路において、前記請
求項1記載のA/D変換回路を前記A/D変換手段とし
て用いたことにより、ゼロ校正処理によるデッドタイム
を生じさせることなくオフセット成分が相殺されること
になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面を用いて詳細に
説明する。図1は本発明に係るA/D変換回路の一実施
例を示す構成ブロック図である。図1において3,4及
び8はスイッチ回路、5はプリアンプである差動増幅
器、6はA/D変換器、7は極性反転回路、9は平均処
理回路、103aはディジタル出力信号、104a及び
104bは差動入力のアナログ入力信号、105は制御
信号である。また、3,4及び8は第1の切換手段を構
成している。
【0018】アナログ入力信号104aはスイッチ回路
3及び4の一方の入力端子にそれぞれ接続され、アナロ
グ入力信号104bはスイッチ回路3及び4の他方の入
力端子にそれぞれ接続される。
【0019】スイッチ回路3及び4の出力は差動増幅器
5の非反転入力端子及び反転入力端子に接続され、差動
増幅器5の出力はA/D変換器6の入力端子に接続され
る。A/D変換器6の出力は極性反転回路7の入力端子
及びスイッチ回路8の一方の入力端子に接続され、極性
反転回路7の出力はスイッチ回路8の他方の入力端子に
接続される。
【0020】スイッチ回路8の出力は平均処理回路9に
入力され、平均処理回路9の出力はディジタル出力信号
103aとして出力される。また、制御信号105はス
イッチ回路3,4及び8の制御入力端子にそれぞれ接続
される。
【0021】ここで、図1に示す実施例の動作を説明す
る。スイッチ回路3,4及び8は制御信号105のレベ
ルが”ハイレベル”の時に図1中”H”に示す入力端子
を選択し、制御信号105のレベルが”ローレベル”の
時に図1中”L”に示す入力端子を選択するように動作
する。
【0022】例えば、アナログ入力信号104a及び1
04bの値を”Vin_p”及び”Vin_m”、差動増幅器5
のゲインを”A”、A/D変換器6の出力値を”Dou
t”とし、A/D変換回路を構成する差動増幅器5やA
/D変換器6のオフセット成分として”Vos”が存在す
る場合を考える。
【0023】制御信号が”ハイレベル”の時には、アナ
ログ入力信号104aが差動増幅器5の非反転入力端子
に、アナログ入力信号104bが差動増幅器5の反転入
力端子にそれぞれ印加されるのでA/D変換器6の出力
値”Dout”は、 Dout=A・(Vin_p−Vin_m+Vos) (1) となり、直接平均処理回路9に入力される。
【0024】一方、制御信号が”ローレベル”の時に
は、アナログ入力信号104aが差動増幅器5の反転入
力端子に、アナログ入力信号104bが差動増幅器5の
非反転入力端子にそれぞれ印加されるのでA/D変換器
6の出力値”Dout”は、 Dout=A・(Vin_m−Vin_p+Vos) (2) となり、極性反転回路7を介して平均処理回路9に入力
される。
【0025】そして、平均処理回路9により式(1)及
び式(2)の値が平均処理されてディジタル出力信号1
03aとして出力されるのでその値を”Daveout”は、 Daveout={A・(Vin_p−Vin_m+Vos) +[−A・(Vin_m−Vin_p+Vos)]}/2 =A・(Vin_p−Vin_m) (3) となる。
【0026】すなわち、式(3)から分かるように特に
ゼロ校正処理を行うこと無くA/D変換回路のオフセッ
ト成分が相殺されることになる。
【0027】この結果、アナログ入力信号の差動入力の
極性を交互に切り換えると共にA/D変換器の出力値の
差分をディジタル出力信号として出力することにより、
ゼロ校正処理によるデッドタイムを生じさせることなく
オフセット成分が相殺されることになる。
【0028】また、図2はフルスケール校正処理を行う
場合の本発明に係るA/D変換回路の一実施例を示す構
成ブロック図である。図2において3〜9、104a、
104b及び105は図1と同一符号を付してあり、A
/D変換手段50a及び50bは3〜9から構成される
同一の回路である。また、10,11,12,13及び
14はスイッチ回路、103bはディジタル出力信号、
106a及び106bはフルスケール校正用信号、10
7は制御信号である。さらに、10,11,12,13
及び14は第2の切換手段を構成している。
【0029】A/D変換手段50a及びA/D変換手段
50bの接続関係及び動作等に関しては図1に示す実施
例と同様であるので説明は省略する。アナログ入力信号
104aはスイッチ回路10及び12の一方の入力端子
に接続され、アナログ入力信号104bはスイッチ回路
11及び13の一方の入力端子に接続される。
【0030】フルスケール校正用信号106aはスイッ
チ回路10及び12の他方の入力端子に接続され、フル
スケール校正用信号106bはスイッチ回路11及び1
3の他方の入力端子に接続される。
【0031】スイッチ回路10の出力はA/D変換手段
50aを構成するスイッチ回路3及び4の一方の入力端
子に接続され、スイッチ回路11の出力はA/D変換手
段50aを構成するスイッチ回路3及び4の他方の入力
端子に接続される。
【0032】スイッチ回路12の出力はA/D変換手段
50bを構成するスイッチ回路3及び4の一方の入力端
子に接続され、スイッチ回路13の出力はA/D変換手
段50bを構成するスイッチ回路3及び4の他方の入力
端子に接続される。
【0033】また、A/D変換手段50aの出力はスイ
ッチ回路14の一方の入力端子に接続され、A/D変換
手段50bの出力はスイッチ回路14の他方の入力端子
に接続される。また、スイッチ回路14の出力端子はデ
ィジタル出力信号103bを出力する。さらに、制御信
号107がスイッチ回路10,11,12,13及び1
4の制御入力端子に接続される。
【0034】ここで、図2に示す実施例の動作を図3を
用いて説明する。図3は制御信号105及び107とA
/D変換手段50a及び50bの動作、ディジタル出力
信号103bの状態を説明するタイミング図である。
【0035】スイッチ回路10,11,12,13及び
14は制御信号107のレベルが”ハイレベル”の時に
図2中”H”に示す入力端子を選択し、制御信号107
のレベルが”ローレベル”の時に図2中”L”に示す入
力端子を選択するように動作する。
【0036】制御信号107が”ハイレベル”の場合に
はA/D変換手段50aにはアナログ入力信号104a
及び104bが印加され、A/D変換手段50bにはフ
ルスケール校正用信号106a及び106bが印加され
る。
【0037】このため、図3中”T101〜T102”
に示すタイミングではA/D変換手段50aは図1と同
様の入力がなされるので、アナログ入力信号のA/D変
換処理が行われる。
【0038】一方、図3中”T101〜T102”に示
すタイミングではA/D変換手段50bにはフルスケー
ル校正用信号106a及び106bが印加されるので、
フルスケール校正が行われる。
【0039】さらに、制御信号107が”ハイレベル”
の場合にはA/D変換手段50aの出力がスイッチ回路
14によって選択されてディジタル出力信号103bと
して出力されるのでアナログ入力信号のA/D変換結果
が出力されることになる。
【0040】また、制御信号107が”ローレベル”の
場合にはA/D変換手段50aにはフルスケール校正用
信号106a及び106bが印加され、A/D変換手段
50bにはアナログ入力信号104a及び104bが印
加される。
【0041】このため、図3中”T102〜T103”
に示すタイミングではA/D変換手段50aにはフルス
ケール校正用信号106a及び106bが印加されるの
で、フルスケール校正が行われる。
【0042】一方、図3中”T102〜T103”に示
すタイミングではA/D変換手段50bは図1と同様の
入力がなされるので、アナログ入力信号のA/D変換処
理が行われる。
【0043】さらに、制御信号107が”ローレベル”
の場合にはA/D変換手段50bの出力がスイッチ回路
14によって選択されてディジタル出力信号103bと
して出力されるのでアナログ入力信号のA/D変換結果
が出力されることになる。
【0044】この結果、2チャンネルの回路で測定及び
校正処理を交互に行うことにより、図3から分かるよう
にどのタイミングにおいてもディジタル出力信号103
bにはフルスケール校正処理によるデッドタイムが外部
からは分からなくなる。
【0045】また、短時間でフルスケール校正処理を行
うことができるので従来例と比較して短時間の線形性変
動やゲイン変動等の特性変動による誤差を抑えることが
可能になる。
【0046】また、制御信号105のタイミングでアナ
ログ入力信号の差動入力の極性を交互に切り換えること
により、前述のように、ゼロ校正処理によるデッドタイ
ムを生じさせることなくオフセット成分が相殺されるこ
とになる。
【0047】さらに、制御信号107が”ハイレベル”
及び”ローレベル”における出力を平均化することによ
り、A/D変換器のバラツキを低減することも可能であ
る。
【0048】また、図4は3端子測温抵抗体による温度
測定回路に応用した本発明に係るA/D変換回路の一実
施例を示す構成ブロック図である。図4において、10
〜13,50a,50b,105,106a,106b
及び107は図2と同一符号を付してあり、15は定電
流源、16,21,22,23及び24はスイッチ回
路、17及び19は配線抵抗、18は測温抵抗体、20
は基準抵抗、25は選択演算回路、103cはディジタ
ル出力信号、108は制御信号である。また、16,2
1,22,23及び24は第3の切換手段を構成してい
る。
【0049】スイッチ回路10〜13及びA/D変換手
段50a及びA/D変換手段50bの周辺部分の接続関
係及び動作等に関しては図2に示す実施例と同様である
ので説明は省略する。
【0050】定電流源15の一方の端子はスイッチ回路
16の入力端子に接続され、スイッチ回路16の一方の
出力端子は配線抵抗17の一端及びスイッチ回路21の
一方の入力端子に接続される。また、スイッチ回路16
の他方の出力端子は基準抵抗20の一端及びスイッチ回
路21の他方の入力端子に接続される。
【0051】配線抵抗17の他端は測温抵抗体18の一
端に接続され、測温抵抗体18の他端は配線抵抗19の
一端、スイッチ回路22及び23の一方の入力端子にそ
れぞれ接続される。また、フルスケール校正用信号10
6aはスイッチ回路23の他方の入力端子に接続され、
フルスケール校正用信号106bはスイッチ回路24の
一方の入力端子に接続される
【0052】スイッチ回路21の出力端子はスイッチ回
路10及び12の一方の入力端子に接続され、スイッチ
回路22の出力端子はスイッチ回路11及び13の一方
の入力端子に接続される。
【0053】また、スイッチ回路23の出力端子はスイ
ッチ回路10及び12の他方の入力端子に接続され、ス
イッチ回路24の出力端子はスイッチ回路11及び13
の他方の入力端子に接続され、A/D変換手段50a及
びA/D変換手段50bの出力は選択演算回路25に接
続され、選択演算回路25の出力端子はディジタル出力
信号103cを出力する。
【0054】さらに、配線抵抗19の他端、基準抵抗2
0の他端スイッチ回路22及び24の他方の入力端子は
接地され、定電流源15の他端は正電圧源に接続され、
スイッチ回路16,21,22,23及び24の制御入
力端子には制御信号108がそれぞれ接続される。ま
た、選択演算回路25の制御入力端子には制御信号10
7及び108が接続される。
【0055】ここで、図4に示す実施例の動作を図5を
用いて説明する。図5は制御信号105,107及び1
08とA/D変換手段50a及び50bの動作、ディジ
タル出力信号103cの状態を説明するタイミング図で
ある。
【0056】スイッチ回路16,21,22,23及び
24は制御信号108のレベルが”ハイレベル”の時に
図4中”H”に示す入力端子を選択し、制御信号108
のレベルが”ローレベル”の時に図4中”L”に示す入
力端子を選択するように動作する。
【0057】また、選択演算回路25は制御信号108
が”ローレベル”で制御信号107が”ハイレベル”及
び”ローレベル”の場合にはそれぞれA/D変換手段5
0a及びA/D変換手段50bの出力を選択して出力す
る。
【0058】そして、選択演算回路25は制御信号10
8が”ハイレベル”で制御信号107が”ハイレベル”
及び”ローレベル”の場合にはそれぞれA/D変換手段
50aの出力からA/D変換手段50bの出力を減算し
た差分及びA/D変換手段50bの出力からA/D変換
手段50aの出力を減算した差分をそれぞれ出力する。
【0059】制御信号107及び108が”ハイレベ
ル”及び”ローレベル”の場合にはA/D変換手段50
aには基準抵抗20における電圧降下分”VRr”が印
加され、A/D変換手段50bにはフルスケール校正用
信号106a及び106bが印加される。
【0060】このため、図5中”T201〜T202”
に示すタイミングではA/D変換手段50aでは基準抵
抗20における電圧降下”VRr”が測定され、A/D
変換手段50bではフルスケール校正が行われる。
【0061】また、制御信号107及び108が”ロー
レベル”及び”ローレベル”の場合にはA/D変換手段
50aにはフルスケール校正用信号106a及び106
bが印加され、A/D変換手段50bには基準抵抗20
における電圧降下分”VRr”が印加される。
【0062】このため、図5中”T202〜T203”
に示すタイミングではA/D変換手段50aではフルス
ケール校正が行われ、A/D変換手段50bでは基準抵
抗20における電圧降下”VRr”が測定される。
【0063】さらに、制御信号107が”ハイレベル”
及び”ローレベル”の場合にはA/D変換手段50a及
びA/D変換手段50bの出力が選択演算回路25によ
ってそれぞれ選択されてディジタル出力信号103bと
して出力される。
【0064】すなわち、A/D変換手段50a及びA/
D変換手段50bで測定された基準抵抗20における電
圧降下”VRr”が順次出力されるので、これら2つの
出力を平均処理して電圧降下”VRrave”を得る。
また、基準抵抗20は抵抗値が既知の抵抗であり、この
基準抵抗20における電圧降下から定電流源15の出力
電流が得られる。
【0065】一方、制御信号107及び108が”ハイ
レベル”及び”ハイレベル”の場合にはA/D変換手段
50aには配線抵抗17及び測温抵抗体18における電
圧降下分”VRw+VRt”が印加され、A/D変換手
段50bには配線抵抗19における電圧降下分”VR
w”が印加される。
【0066】このため、図5中”T203〜T204”
に示すタイミングではA/D変換手段50aでは配線抵
抗17及び測温抵抗体18における電圧降下”VRw+
VRt”が測定され、A/D変換手段50bでは配線抵
抗19における電圧降下”VRw”が測定される。
【0067】また、制御信号107及び108が”ロー
レベル”及び”ハイレベル”の場合にはA/D変換手段
50aには配線抵抗19における電圧降下”VRw”が
印加され、A/D変換手段50bには配線抵抗17及び
測温抵抗体18における電圧降下分”VRw+VRt”
が印加される。
【0068】このため、図5中”T204〜T205”
に示すタイミングではA/D変換手段50aでは配線抵
抗19の電圧降下”VRw”が測定され、A/D変換手
段50bでは配線抵抗17及び測温抵抗体18における
電圧降下”VRw+VRt”が測定される。
【0069】さらに、制御信号107が”ハイレベル”
及び”ローレベル”の場合には選択演算回路25によっ
てA/D変換手段50aの出力からA/D変換手段50
bの出力を減算した差分及びA/D変換手段50bの出
力からA/D変換手段50aの出力を減算した差分が出
力される。
【0070】すなわち、A/D変換手段50a及びA/
D変換手段50bでそれぞれ測定された配線抵抗17及
び測温抵抗体18における電圧降下”VRw+VRt”
と配線抵抗19における電圧降下”VRw”の差分が順
次出力されるのでこれらを平均処理して測温抵抗体18
における電圧降下”VRt”を得る。
【0071】例えば、配線抵抗17及び19の抵抗値
を”Rw”、測温抵抗体18の抵抗値を”Rt”、基準
抵抗20の抵抗値を”Rr”、定電流源15の出力電流
値を”Ir”とし、前述のように測定される各電圧降
下”VRw”、”VRt”及び”VRr”を用いれば、 Ir=VRr/Rr (4) となり、また、図5中”T203〜T204”及び”T
204〜T205”に示すタイミングで選択演算回路2
5により得られる差分”ΔV”は、 ΔV=(VRw+VRt)−(VRw) =VRt (5) となる。
【0072】そして、式(4)及び式(5)から求める
測温抵抗体18の抵抗値”Rt”は、 Rt=VRt/Ir (6) で求まる。
【0073】この結果、2チャンネルの回路で同時に2
個所の測定若しくは一方で校正処理を行うことにより、
フルスケール校正処理を行いながら2個所の電圧を同時
に測定する必要がある測温抵抗体の抵抗値等の測定を容
易にすることが可能である。
【0074】また、制御信号105のタイミングでアナ
ログ入力信号の差動入力の極性を交互に切り換えること
により、前述のように、ゼロ校正処理によるデッドタイ
ムを生じさせることなしにオフセット成分が相殺される
ことになる。
【0075】また、制御信号107が”ハイレベル”及
び”ローレベル”における出力を平均化することによ
り、A/D変換器のバラツキを低減することも可能であ
る。
【0076】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば次のような効果がある。請求項1の発明
によれば、アナログ入力信号の差動入力の極性を交互に
切り換えると共にA/D変換器の出力値の差分をディジ
タル出力信号として出力することにより、ゼロ校正処理
によるデッドタイムを生じさせることなくオフセット成
分が相殺されることになる。
【0077】また、請求項2の発明によれば、2チャン
ネルの回路で測定及び校正処理を交互に行うことによ
り、フルスケール校正処理によるデッドタイムが外部か
らは分からなくなる。
【0078】また、請求項4の発明によれば、2チャン
ネルの回路で同時に2個所の測定若しくは一方で校正処
理を行うことにより、フルスケール校正処理を行いなが
ら2個所の電圧を同時に測定する必要がある測温抵抗体
の抵抗値等の測定を容易にすることが可能である。
【0079】また、請求項3及び請求項5の発明によれ
ば、2チャンネルの回路の出力を平均化することによ
り、A/D変換器のバラツキを低減することも可能であ
る。
【0080】また、請求項6の発明によれば、記請求項
1記載のA/D変換回路をA/D変換手段として用いる
ことにより、フルスケール校正処理のみならずゼロ校正
処理によるデッドタイムを生じさせることなくオフセッ
ト成分が相殺されることになる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るA/D変換回路の一実施例を示す
構成ブロック図である。
【図2】フルスケール校正処理を行う場合の本発明に係
るA/D変換回路の一実施例を示す構成ブロック図であ
る。
【図3】制御信号とA/D変換手段の動作、ディジタル
出力信号の状態を説明するタイミング図である。
【図4】3端子測温抵抗体による温度測定回路に応用し
た本発明に係るA/D変換回路の一実施例を示す構成ブ
ロック図である。
【図5】制御信号とA/D変換手段の動作、ディジタル
出力信号の状態を説明するタイミング図である。
【図6】従来のA/D変換回路の一例を示す構成ブロッ
ク図である。
【図7】A/D変換器での処理内容を示すタイミング図
である。
【符号の説明】
1 マルチプレクサ回路 2,6 A/D変換器 3,4,8,10,11,12,13,14,16,2
1,22,23,24スイッチ回路 5 差動増幅器 7 極性反転回路 9 平均処理回路 15 定電流源 17,19 配線抵抗 18 測温抵抗体 20 基準抵抗 25 選択演算回路 50a,50b A/D変換手段 100,104a,104b アナログ入力信号 101 ゼロ校正用信号 102,106a,106b フルスケール校正用信号 103,103a,103b,103c ディジタル出
力信号 105,107,108 制御信号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A/D変換回路において、 アナログ入力信号が差動入力される差動増幅器と、 この差動増幅器の出力をディジタル信号に変換するA/
    D変換器と、 このA/D変換器の出力の極性を反転させる極性反転回
    路と、 前記A/D変換器の出力と前記極性反転回路の出力との
    平均を出力する平均処理回路と、 前記アナログ入力信号の差動入力の極性を交互に切り換
    えて前記差動増幅器に入力すると共に前記A/D変換器
    の出力及び前記極性反転回路の出力を交互に切り換えて
    前記平均処理回路に供給する切換手段とを備えたことを
    特徴とするA/D変換回路。
  2. 【請求項2】第1及び第2のA/D変換手段と、 差動入力のアナログ入力信号及びフルスケール校正用信
    号を交互に切り換えて前記第1及び第2のA/D変換手
    段に供給すると共に前記第1及び第2のA/D変換手段
    の出力の一方を選択して出力する切換手段とを備え、 前記第1及び第2のA/D変換手段でアナログ入力信号
    の測定及びフルスケール校正処理を交互に行うことを特
    徴とするA/D変換回路。
  3. 【請求項3】前記第1及び第2のA/D変換手段のアナ
    ログ入力信号の測定出力を平均化することを特徴とする
    請求項2記載のA/D変換回路。
  4. 【請求項4】第1及び第2のA/D変換手段と、 測温抵抗体及び一方の配線抵抗での電圧降下、他方の配
    線抵抗での電圧降下、基準抵抗での電圧降下、差動入力
    のフルスケール校正用信号とをそれぞれ切り換えて前記
    第1及び第2のA/D変換手段に供給する切換手段と、 前記第1及び第2のA/D変換手段の出力から前記基準
    抵抗での電圧降下の選択し、若しくは、減算により前記
    測温抵抗体での電圧降下を演算する選択演算回路とを備
    え、 前記第1及び第2のA/D変換手段で前記基準抵抗での
    電圧降下の測定及びフルスケール校正処理を交互に行っ
    た後前記測温抵抗体及び前記一方の配線抵抗での電圧降
    下の測定と前記他方の配線抵抗での電圧降下の測定とを
    交互に行うことを特徴とするA/D変換回路。
  5. 【請求項5】前記第1及び第2のA/D変換手段の前記
    基準抵抗での電圧降下の測定出力及び前記測温抵抗体で
    の電圧降下の測定出力を平均化することを特徴とする請
    求項4記載のA/D変換回路。
  6. 【請求項6】前記請求項1記載のA/D変換回路を前記
    A/D変換手段として用いたことを特徴とする請求項2
    及び請求項4記載のA/D変換回路。
JP11002974A 1999-01-08 1999-01-08 A/d変換回路 Pending JP2000201074A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11002974A JP2000201074A (ja) 1999-01-08 1999-01-08 A/d変換回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11002974A JP2000201074A (ja) 1999-01-08 1999-01-08 A/d変換回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000201074A true JP2000201074A (ja) 2000-07-18

Family

ID=11544353

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11002974A Pending JP2000201074A (ja) 1999-01-08 1999-01-08 A/d変換回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000201074A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2446507A (en) * 2007-02-09 2008-08-13 Texas Instruments Ltd Differential signal inversion compensation by inversion of sign bit in the associated digital signal
JP2010098668A (ja) * 2008-10-20 2010-04-30 Semiconductor Technology Academic Research Center 差分増幅回路とそれを用いたad変換装置
US7928887B2 (en) * 2006-08-31 2011-04-19 Mitsumi Electric Co., Ltd. Analog/digital conversion device
JP2013183292A (ja) * 2012-03-01 2013-09-12 Ricoh Co Ltd 信号増幅回路
JP2014098614A (ja) * 2012-11-14 2014-05-29 Renesas Electronics Corp 温度センサおよび半導体装置
JP2014165658A (ja) * 2013-02-25 2014-09-08 Toshiba Corp Ad変換器
JP2015115699A (ja) * 2013-12-10 2015-06-22 株式会社デンソー Ad変換装置
JP2019110472A (ja) * 2017-12-19 2019-07-04 トヨタ自動車株式会社 A/d変換装置
WO2023162246A1 (ja) * 2022-02-28 2023-08-31 ファナック株式会社 電流検出装置及びこれを備えるモータ駆動装置
JP7491881B2 (ja) 2021-08-17 2024-05-28 株式会社デンソー 電流センサ
JP7491879B2 (ja) 2021-08-17 2024-05-28 株式会社デンソー 電流センサ
JP7491880B2 (ja) 2021-08-17 2024-05-28 株式会社デンソー 電流センサ

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7928887B2 (en) * 2006-08-31 2011-04-19 Mitsumi Electric Co., Ltd. Analog/digital conversion device
GB2446507A (en) * 2007-02-09 2008-08-13 Texas Instruments Ltd Differential signal inversion compensation by inversion of sign bit in the associated digital signal
GB2446507B (en) * 2007-02-09 2009-06-24 Texas Instruments Ltd Cross-over compensation by selctive inversion
US8160179B2 (en) 2007-02-09 2012-04-17 Texas Instruments Incorporated Cross-over compensation by selective inversion
JP2010098668A (ja) * 2008-10-20 2010-04-30 Semiconductor Technology Academic Research Center 差分増幅回路とそれを用いたad変換装置
JP4564559B2 (ja) * 2008-10-20 2010-10-20 株式会社半導体理工学研究センター 差分増幅回路とそれを用いたad変換装置
JP2013183292A (ja) * 2012-03-01 2013-09-12 Ricoh Co Ltd 信号増幅回路
JP2014098614A (ja) * 2012-11-14 2014-05-29 Renesas Electronics Corp 温度センサおよび半導体装置
JP2014165658A (ja) * 2013-02-25 2014-09-08 Toshiba Corp Ad変換器
JP2015115699A (ja) * 2013-12-10 2015-06-22 株式会社デンソー Ad変換装置
JP2019110472A (ja) * 2017-12-19 2019-07-04 トヨタ自動車株式会社 A/d変換装置
JP7491881B2 (ja) 2021-08-17 2024-05-28 株式会社デンソー 電流センサ
JP7491879B2 (ja) 2021-08-17 2024-05-28 株式会社デンソー 電流センサ
JP7491880B2 (ja) 2021-08-17 2024-05-28 株式会社デンソー 電流センサ
WO2023162246A1 (ja) * 2022-02-28 2023-08-31 ファナック株式会社 電流検出装置及びこれを備えるモータ駆動装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI509997B (zh) 資料轉換電路及其方法
Mohan et al. A novel dual-slope resistance-to-digital converter
CN110161313B (zh) 一种微差法与比例法结合的电阻高精度测量系统与方法
JP2000201074A (ja) A/d変換回路
JP6270403B2 (ja) 半導体装置及び電子制御装置
US10236902B1 (en) Analog-to-digital converter
JP3309380B2 (ja) ディジタル測定器
JP3244212B2 (ja) ディジタル測定器
JPS5828665A (ja) 電力量計
CN110207730B (zh) 一种电阻式位移传感器温度自补偿方法
JPH04370769A (ja) A/d変換器を用いた電圧・電流信号の補正方法
JP6553164B2 (ja) アナログディジタル変換回路及び電子装置
US20220200614A1 (en) Method for precisely detecting a signal for example of a sensor
JP3171466B2 (ja) ベクトル電圧比測定方法およびベクトル電圧比測定装置
JPH0480667A (ja) 交流ベクトル検波装置
JP2003337150A (ja) インピーダンス測定装置
JPH0537248Y2 (ja)
JP2595858B2 (ja) 温度測定回路
JP2002257877A (ja) 抵抗検知装置
JPH05196667A (ja) 測温抵抗体回路
SU1456909A1 (ru) Устройство дл измерени составл ющих комплексных сопротивлений
JP3129005B2 (ja) 信号変換器
JPS61210966A (ja) 高精度抵抗計測器
JPH0568135U (ja) Da変換器のテスト装置
JPS6117300B2 (ja)