JP2003337150A - インピーダンス測定装置 - Google Patents

インピーダンス測定装置

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JP2003337150A JP2002145717A JP2002145717A JP2003337150A JP 2003337150 A JP2003337150 A JP 2003337150A JP 2002145717 A JP2002145717 A JP 2002145717A JP 2002145717 A JP2002145717 A JP 2002145717A JP 2003337150 A JP2003337150 A JP 2003337150A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電流供給用および電圧検出用の各プローブの
接続確認試験を短時間で実施する。 【解決手段】 プローブ27a,27bを介して定電流
を測定対象体5に供給する定電流源2と、プローブ31
a,31bを介して入力した測定対象体5の両端間電圧
Vdおよび定電流の電流値に基づいて測定対象体5の抵
抗値を演算する演算制御部3とを備えた抵抗測定装置1
であって、定電流源2は、定電流I1および定電流I2
を切り替えて測定対象体5に供給可能に構成され、演算
制御部3は、定電流I1が測定対象体5に流れたときの
電圧値Vd1および定電流I2が測定対象体5に流れた
ときの電圧値Vd2を両端間電圧Vdとしてそれぞれ測
定すると共に、電圧値Vd1,Vd2が定電流I1,I
2の各電流値に応じて変化したか否かに基づいて両プロ
ーブ27a,27b,31a,31bの接続状態を検出
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる4端子法
に従って測定対象体の抵抗値、キャパシタンスおよびイ
ンダクタンスのいずれか1つ以上を測定可能に構成され
ているインピーダンス測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のインピーダンス測定装置とし
て、図4に示す抵抗測定装置51が従来から知られてい
る。同図に示す抵抗測定装置51は、直流定電流の測定
用電流IDCを測定対象体5に供給する定電流源52と、
測定対象体5の各端子における電圧V51,V52および定
電流源52の出力電圧Voを計測するオペアンプ53
と、測定用電流IDCの導通経路を切り替えるスイッチS
W1,SW2,SW3と、計測された電圧V51,V52を
ディジタルデータに変換するA/D変換器(図示せず)
と、スイッチSW1〜SW3を切替制御すると共にディ
ジタルデータに変換された電圧V51,V52に基づいて測
定対象体5の抵抗値を演算するCPU(図示せず)と、
演算された抵抗値を表示する表示部(図示せず)とを備
えている。
【0003】この抵抗測定装置51では、測定対象体5
の抵抗値を測定する場合、まず、電流供給用プローブ2
7a,27bおよび電圧検出用プローブ31a,31b
を測定対象体5に接続した後、これらのプローブ27
a,27b,31a,31bの接続確認試験を実行す
る。具体的には、CPUが、スイッチSW3,SW1を
それぞれオン状態およびオフ状態に制御して、その状態
で、オペアンプ53を介して出力電圧Voを計測する。
次いで、CPUは、スイッチSW3,SW1をそれぞれ
オフ状態およびオン状態に制御して、同様にして電圧V
51を計測する。さらに、CPUは、スイッチSW1,S
W2をそれぞれオフ状態およびオン状態に制御して、電
圧V52を計測する。この場合、CPUは、出力電圧Vo
が定電流源52の出力飽和電圧に達しているときには、
プローブ27aの断線、未接続または接触不良が生じて
いる(以下、未接続および接触不良を総称して「未接
続」ともいう)と判別し、電圧V51が出力電圧Voまた
はその近傍値でないときには、プローブ31aの断線ま
たは未接続が生じていると判別する。また、電圧V52が
定電流源52の出力飽和電圧に達しているときには、プ
ローブ27bの断線または未接続が生じていると判別
し、電圧V52が0Vまたはその近傍値でないときには、
プローブ31bの断線が生じていると判別する。
【0004】以上の接続確認試験を実行した後、すべて
のプローブ27a,27b,31a,31bが断線して
いない状態で正常に接続されていると判別したときに、
抵抗値測定を実行する。この場合、CPUは、スイッチ
SW1およびスイッチSW2を交互に繰り返しオン状態
に制御することにより、オペアンプ53を介して電圧V
51および電圧V52を交互に繰り返し計測する。次いで、
CPUは、計測した電圧V51および電圧V52の差電圧を
逐次演算し、この差電圧を測定用電流IDCの電流値で逐
次除算することにより、除算結果を測定対象体5の抵抗
値として表示部に逐次表示させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この抵抗測
定装置51には、以下の問題点がある。すなわち、この
抵抗測定装置51では、プローブ27a,27b,31
a,31bの接続確認試験を行う場合、各スイッチSW
1,SW2,SW3のオン・オフ状態として、SW1の
みがオン、SW2のみがオン、SW3のみがオンの3つ
の状態に切り替えると共に、これら各状態において各電
圧を計測する必要がある。このため、この抵抗測定装置
51には、各プローブ27a,27b,31a,31b
の断線または未接続の判別に長時間を要するという問題
点がある。
【0006】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、電流供給用および電圧検出用の各プローブ
の接続確認試験を短時間で実施し得るインピーダンス測
定装置を提供することを主目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載のインピーダンス測定装置は、電流供給用プ
ローブを介して定電流を測定対象体に供給する定電流源
と、電圧検出用プローブを介して入力した前記測定対象
体の両端間電圧および前記定電流の電流値に基づいて当
該測定対象体のインピーダンスを演算する演算制御部と
を備えたインピーダンス測定装置であって、前記定電流
源は、互いに電流値が異なる第1の定電流および第2の
定電流を切り替えて前記測定対象体に供給可能に構成さ
れ、前記演算制御部は、前記第1の定電流が前記測定対
象体に流れたときの第1の両端間電圧および前記第2の
定電流が当該測定対象体に流れたときの第2の両端間電
圧を前記両端間電圧としてそれぞれ測定すると共に、当
該第1および第2の両端間電圧が当該第1および第2の
定電流の各電流値に応じて変化したか否かに基づいて前
記電流供給用プローブおよび前記電圧検出用プローブの
接続状態を検出する。この場合、このインピーダンス測
定装置には、抵抗値を測定する抵抗測定装置、キャパシ
タンスを測定する容量測定装置、並びに、抵抗値、キャ
パシタンスおよびインダクタンスを測定するインピーダ
ンス測定装置が含まれる。
【0008】請求項2記載のインピーダンス測定装置
は、請求項1記載のインピーダンス測定装置において、
前記演算制御部は、前記第1の両端間電圧に対する前記
第2の両端間電圧の比と、前記第1の定電流の電流値に
対する前記第2の定電流の電流値の比とが互いに等しい
またはほぼ等しいときに、前記電流供給用プローブおよ
び前記電圧検出用プローブが前記測定対象体に正常接続
されていると判別する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係るインピーダンス測定装置を抵抗測定装置に適用
した好適な実施の形態について説明する。
【0010】図1に示すように、抵抗測定装置1は、定
電流源2、演算制御部3および表示部4を備え、測定対
象体5の抵抗値を測定可能に構成されている。
【0011】定電流源2は、図1に示すように、直流基
準電源(電圧Vr)21、オペアンプ22、基準抵抗2
3(抵抗値R1),24(抵抗値R2)、スイッチ2
5,26および電流供給用プローブ27a,27bを備
えている。この場合、直流基準電源21は、グランドと
オペアンプ22の非反転入力端子との間に接続されて、
オペアンプ22の非反転入力端子に一定の電圧Vrを供
給する。オペアンプ22の出力端子は電流供給用プロー
ブ27aに接続されている。電流供給用プローブ27b
は基準抵抗23の一端に接続されている。基準抵抗24
は、基準抵抗23の他端とグランドとの間に接続されて
いる。また、基準抵抗23は、その一端がスイッチ25
を介してオペアンプ22の反転入力端子に接続されてい
る。また、基準抵抗23は、その他端がスイッチ26を
介してオペアンプ22の反転入力端子に接続されてい
る。スイッチ25は、例えば、アナログスイッチで構成
され、切替信号S1を入力したときにのみオン状態に移
行する。また、スイッチ26は、例えば、アナログスイ
ッチで構成され、切替信号S2を入力したときにのみオ
ン状態に移行する。
【0012】以上の構成により、電流供給用プローブ2
7a,27bが測定対象体5の各端子にそれぞれ接続さ
れた状態において、切替信号S1のみを入力した場合、
電流供給用プローブ27a、測定対象体5、電流供給用
プローブ27bおよびスイッチ25がオペアンプ22の
負帰還ループを構成すると共に、オペアンプ22のいわ
ゆるバーチャルショート特性に基づいて基準抵抗23,
24の直列回路に電圧Vrが印加される。したがって、
定電流源2は、測定対象体5に対して第1の定電流とし
ての定電流I1(=Vr/(R1+R2))を供給す
る。一方、切替信号S2のみを入力した場合、電流供給
用プローブ27a、測定対象体5、電流供給用プローブ
27b、基準抵抗23およびスイッチ26がオペアンプ
22の負帰還ループを構成し、同様にして基準抵抗24
に電圧Vrが印加される。したがって、定電流源2は、
測定対象体5に対して第2の定電流としての定電流I2
(=Vr/R2)を供給する。
【0013】演算制御部3は、電圧検出用プローブ31
a,31b、差動アンプ32、A/D変換器33、CP
U34を備えている。この場合、電圧検出用プローブ3
1aは、差動アンプ32の非反転入力端子に接続されて
いる。また、電圧検出用プローブ31bは、差動アンプ
32の反転入力端子に接続されている。差動アンプ32
は、非反転入力端子および反転入力端子に入力される各
電圧の差分電圧(測定対象体5の両端間電圧)Vdを出
力する。A/D変換器33は、アナログ信号としての両
端間電圧VdをディジタルデータDvに変換して出力す
る。CPU34は、スイッチ25,26に対して切替信
号S1,S2をそれぞれ出力することにより、各スイッ
チ25,26のオン・オフ状態を制御する。また、CP
U34は内部メモリ(図示せず)を備え、この内部メモ
リには、CPU34の動作を規定するためのプログラ
ム、および切替信号S1,S2をそれぞれ出力したとき
に定電流源2から測定対象体5に供給される定電流I
1,I2の電流値が予め記憶されている。さらに、CP
U34は、測定対象体5の抵抗を測定する場合には、A
/D変換器33によって出力されたディジタルデータD
vが示す電圧値Vdを、定電流源2から現在供給されて
いる定電流I1(またはI2)で除算することによって
測定対象体5の抵抗値を演算し、演算した抵抗値を表示
部4に表示させる。一方、CPU34は、各プローブ2
7a,27b,31a,31bの接続確認を実施する際
には、切替信号S1,S2を順次出力すると共に、その
都度、A/D変換器33によって出力されるディジタル
データDvが示す電圧値Vd1,Vd2を各切替信号S
1,S2の出力状態に対応させて内部メモリに記憶す
る。また、CPU34は、この記憶した電圧値Vd1,
Vd2に基づいて電流供給用プローブ27a,27bお
よび電圧検出用プローブ31a,31bの接続状態を確
認して、確認結果を表示部4に表示させる。
【0014】次に、この抵抗測定装置1の測定動作につ
いて図2を参照して説明する。
【0015】最初に、測定対象体5にプローブ27a,
27b,31a,31bを接続した状態で図外の測定開
始スイッチを操作する。この際には、CPU34が、切
替信号S1を定電流源2に出力することにより、定電流
源2に対して測定対象体5に定電流I1を供給させる
(ステップ101)。次に、CPU34は、切替信号S
1を出力している状態において、A/D変換器33によ
って出力されたディジタルデータDvが示す電圧値(第
1の両端間電圧)Vd1を切替信号S1の出力状態に対
応させて内部メモリに記憶する(ステップ102)。次
に、CPU34は、切替信号S1に代えて切替信号S2
を定電流源2に出力することにより、定電流源2に対し
て測定対象体5に定電流I2を供給させる(ステップ1
03)。次いで、CPU34は、切替信号S2を出力し
ている状態において、A/D変換器33によって出力さ
れたディジタルデータDvが示す電圧値(第2の両端間
電圧)Vd2を切替信号S2の出力状態に対応させて内
部メモリに記憶する(ステップ104)。
【0016】次いで、CPU34は、内部メモリに記憶
した2つの電圧値Vd1,Vd2が共にゼロボルトであ
るか否かを判別する(ステップ105)。この場合、ゼ
ロボルトのときには、定電流源2から測定対象体5に対
して異なる定電流I1,I2を供給したにも拘わらず、
2つの電圧値Vd1,Vd2が同じ一定値(ゼロボル
ト)のため、定電流源2から測定対象体5に対して定電
流I1,I2の供給が行われておらず、かつ差動アンプ
32の各入力端子間(反転入力端子および非反転入力端
子の間)が測定対象体5で終端された状態であることを
意味する(通常、差動アンプ32の各入力端子間がオー
プンに近い状態であれば、差動アンプ32は誘導による
不安定な電圧値を出力する)。したがって、ゼロボルト
の状態では、電流供給用プローブ27a,27bが未接
続の状態で、かつ電圧検出用プローブ31a,31bは
正常に接続されている。このため、CPU34は、両電
圧値Vd1,Vd2が共にゼロボルトであると判別した
ときには、電流供給用プローブ27a,27bが未接続
の状態であって、電圧検出用プローブ31a,31bは
正常に接続されていると判別して、この判別結果を内部
メモリに記憶する(ステップ106)。その後、後述す
るステップ111に移行する。
【0017】ステップ105において、2つの電圧値V
d1,Vd2のうちの少なくとも一方がゼロボルトでは
ないと判別したときには、CPU34は、Vd1:Vd
2=I1:I2の関係(つまり、両端間電圧Dd1に対
する両端間電圧Vd2の比と、定電流I1の電流値に対
する定電流I2の電流値の比とが互いに等しい関係であ
って、その2つの比がほぼ等しい関係も含む)が成り立
つか否かを判別する(ステップ107)。この場合、定
電流源2から測定対象体5に対して異なる定電流I1,
I2を供給した際に、電流供給用プローブ27a,27
bおよび電圧検出用プローブ31a,31bが共に測定
対象体5に正常に接続されている状態では、各電圧値V
d1,Vd2は定電流I1,I2の電流値に比例して変
化する。一方、電流供給用プローブ27a,27bと測
定対象体5との間の接触抵抗が増加した場合、定電流源
2から測定対象体5に対して定電流I1,I2を供給し
た際に、オペアンプ22の電源電圧によって供給最大電
流に上限値が存在するため、その上限値に制限されるこ
とがある。この際には、各電圧値Vd1,Vd2は定電
流I1,I2の電流値に比例しては変化しない。また、
電圧検出用プローブ31a,31bが測定対象体5に正
常に接続されていない場合にも、各電圧値Vd1,Vd
2は定電流I1,I2に比例して変化しないで、誘導に
よる不安定な電圧となる。したがって、CPU34は、
Vd1:Vd2=I1:I2との関係が成り立たないと
判別したときには、電流供給用プローブ27a,27b
および電圧検出用プローブ31a,31bのうちのいず
れか一方が測定対象体5に対して未接続の状態であると
判別する。したがって、より正確にプローブ27a,2
7b,31a,31bの接続状態を判別することができ
る。次いで、CPU34は、この判別結果を内部メモリ
に記憶し(ステップ108)、その後に、後述するステ
ップ111に移行する。
【0018】一方、CPU34は、Vd1:Vd2=I
1:I2との関係が成り立つと判別したときには、電流
供給用プローブ27a,27bおよび電圧検出用プロー
ブ31a,31bが共に測定対象体5に正常に接続され
ていると判別し(ステップ109)、電圧値Vd1を定
電流I1で除算することにより(または、電圧値Vd2
を定電流I2で除算することにより)、測定対象体5の
抵抗値を演算する(ステップ110)。次いで、CPU
34は、演算した抵抗値とステップ109における判別
結果とを内部メモリに記憶する。その後、後述するステ
ップ111に移行する。
【0019】最後に、CPU34は、ステップ111に
おいて、ステップ106、ステップ108およびステッ
プ109において内部メモリに記憶した接続確認結果を
表示部4に表示させる。また、CPU34は、電流供給
用プローブ27a,27bおよび電圧検出用プローブ3
1a,31bが共に測定対象体5に正常に接続されてい
る旨の接続確認結果を表示部4に表示させる際には、演
算した測定対象体5の抵抗値も併せて表示させる。
【0020】このように、この抵抗測定装置1によれ
ば、測定対象体5に対して2種類の定電流I1,I2を
供給すると共に、各定電流I1,I2の供給時における
各電圧値(両端間電圧)Vd1,Vd2を測定し、これ
らの電圧値Vd1,Vd2および定電流I1,I2の電
流値に基づいて、各プローブ27a,27b,31a,
31bの接続確認を実施すると共に、接続確認結果が正
常なときには併せて測定対象体5の抵抗値を演算するこ
とにより、従来の抵抗測定装置51よりも接続確認用の
電圧測定回数を少なくすることができる(具体的には3
回から2回に低減できる)。したがって、電流供給用プ
ローブ27a,27bおよび電圧検出用プローブ31
a,31bの接続確認をより短時間で実施することがで
きる。
【0021】なお、本発明は、上記した実施の形態に限
定されず、その構成を適宜変更することができる。例え
ば、本発明の実施形態では、直流基準電源21を備えた
定電流源2を使用して測定対象体5の抵抗値を測定する
抵抗測定装置1を例に挙げて説明したが、測定対象体5
のインピーダンスを測定するインピーダンス測定装置に
適用することもできる。このインピーダンス測定装置の
一例を、図3を参照して説明する。なお、抵抗測定装置
1と同一の構成については同一の符号を付して、重複す
る説明を省略する。
【0022】インピーダンス測定装置41は、定電流源
42、演算制御部43および表示部4を備えている。こ
の場合、定電流源42は、交流基準電源(電圧Vr)4
4、オペアンプ22、オペアンプ22用の帰還抵抗45
a,45b,45c,45d(抵抗値はすべて同一)、
基準抵抗23(抵抗値R1),24(抵抗値R2)、ス
イッチ25,26および電流供給用プローブ27a,2
7bを備えている。この定電流源42では、オペアンプ
22が、スイッチ25,26のいずれか一方がオン状態
に制御されることによって正帰還ループに組み込まれる
基準抵抗に印加される電圧を常に電圧Vrに制御する。
具体的には、スイッチ25がオン状態のときには、基準
抵抗23および基準抵抗24の直列回路に印加される電
圧を電圧Vrに制御する。また、スイッチ26がオン状
態のときには、基準抵抗24に印加される電圧を電圧V
rに制御する。これにより、スイッチ25がオン状態の
ときには、定電流源42は、基準抵抗24、基準抵抗2
3、電流供給用プローブ27a、測定対象体5、電流供
給用プローブ27bおよびグランドからなる電流経路に
交流の定電流I3(=Vr/(R1+R2))を供給す
る。また、スイッチ26がオン状態のときには、定電流
源42は、基準抵抗24、基準抵抗23、電流供給用プ
ローブ27a、測定対象体5、電流供給用プローブ27
bおよびグランドからなる電流経路に交流の定電流I4
(=Vr/R2)を供給する。
【0023】演算制御部43は、電圧検出用プローブ3
1a,31b、差動アンプ32、電圧検出用プローブ3
1aと差動アンプ32の非反転入力端子との間および電
圧検出用プローブ31bと差動アンプ32の反転入力端
子との間にそれぞれ配設されたコンデンサ46a,46
b、A/D変換器33,47、CPU34を備えてい
る。この場合、A/D変換器47は、交流基準電源44
から出力される電圧Vrをアナログ−ディジタル変換し
てディジタルデータDvacをCPU34に出力する。
CPU34は、A/D変換器33によって出力されるデ
ィジタルデータDv、およびA/D変換器47によって
出力されるディジタルデータDvacを同一のタイミン
グで取得すると共に、各ディジタルデータDv,Dva
cを内部メモリに記憶する。また、CPU34は、スイ
ッチ25がオン状態のときには抵抗値(R1+R2)で
電圧Vrを除算することによって測定対象体5に供給さ
れている定電流I3の電流値を算出し、スイッチ26が
オン状態のときには抵抗値R2で電圧Vrを除算するこ
とによって測定対象体5に供給されている定電流I4の
電流値を算出して、両電流値を内部メモリに記憶する。
また、CPU34は、算出した定電流I3,I4の各電
流値と、その各電流値に対応する各電圧Vrと同一のタ
イミングでそれぞれ取得した各電圧Vdとに基づいて測
定対象体5のインピーダンスを演算し、演算したインピ
ーダンスを表示部4に表示する。
【0024】このインピーダンス測定装置41でも、抵
抗測定装置1と同様にして図2に示す測定処理を実施し
て、電流供給用プローブ27a,27bおよび電圧検出
用プローブ31a,31bの接続確認を実施すると共
に、測定対象体5のインピーダンスを測定する。なお、
インピーダンス測定自体は、測定用の定電流I1,I2
に代えて交流の定電流I3,I4を使用する点が異なる
ものの、抵抗測定装置1による抵抗値測定と基本的に同
じでかつ公知技術のため、その詳細説明を省略する。
【0025】なお、本発明は、上述した本発明の実施の
形態に示した構成に限定されない。例えば、本発明の実
施の形態では、オペアンプ22の帰還ループ内に組み込
まれる基準抵抗23,24の接続状態を切り替えること
によって、測定対象体5に供給する定電流I1,I2
(またはI3,I4)を切り替える構成を採用したが、
オペアンプ2の帰還ループ内に組み込まれる基準抵抗を
固定的に接続して、オペアンプ22の非反転入力端子に
供給する直流または交流の電圧値を切り替えて測定対象
体5に供給する定電流を切り替える構成を採用すること
もできる。また、抵抗測定装置1において、直流基準電
源21に代えて交流基準電源を採用することもでき、こ
の構成によれば、直流の定電流I1,I2に代えて交流
定電流によって電流供給用プローブ27a,27bおよ
び電圧検出用プローブ31a,31bの接続確認を行う
ことができる。また、各定電流源2,42の構成は一例
であって、例えば、定電流源42において、スイッチ2
5,26の接続点と帰還抵抗45bとの間にバッファア
ンプを配置するなど、その構成を適宜変更することが可
能である。
【0026】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載のインピー
ダンス測定装置によれば、測定対象体に対して互いに電
流値が異なる第1および第2の定電流を切り替えて供給
すると共に、各定電流供給時における測定対象体の両端
に発生する第1および第2の両端間電圧をそれぞれ測定
し、これらの各両端間電圧が各定電流の電流値に応じて
変化したか否かに基づいて各プローブの接続状態を検出
することにより、従来の抵抗測定装置51よりも接続確
認用の電圧測定回数を少なくすることができる。したが
って、電流供給用プローブおよび電圧検出用プローブの
接続確認試験を短時間で実施することができる。
【0027】また、請求項2記載のインピーダンス測定
装置によれば、演算制御部が、第1の両端間電圧に対す
る第2の両端間電圧の比と、第1の定電流の電流値に対
する第2の定電流の電流値の比とが互いに等しいまたは
ほぼ等しいときに、電流供給用プローブおよび電圧検出
用プローブが測定対象体に正常接続されていると判別す
ることにより、より正確に両プローブの接続状態を判別
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る抵抗測定装置1の回
路図である。
【図2】抵抗測定装置1の動作を説明するための測定処
理のフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態に係るインピーダンス測定
装置41の回路図である。
【図4】従来の抵抗測定装置51の回路図である。
【符号の説明】
1 抵抗測定装置 2,42 定電流源 3 演算制御部 5 測定対象体 27a,27b 電流供給用プローブ 31a,31b 電圧検出用プローブ 41 インピーダンス測定装置 Vd1,Vd2 両端間電圧 I1,I2,I3,I4 定電流

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電流供給用プローブを介して定電流を測
    定対象体に供給する定電流源と、電圧検出用プローブを
    介して入力した前記測定対象体の両端間電圧および前記
    定電流の電流値に基づいて当該測定対象体のインピーダ
    ンスを演算する演算制御部とを備えたインピーダンス測
    定装置であって、 前記定電流源は、互いに電流値が異なる第1の定電流お
    よび第2の定電流を切り替えて前記測定対象体に供給可
    能に構成され、 前記演算制御部は、前記第1の定電流が前記測定対象体
    に流れたときの第1の両端間電圧および前記第2の定電
    流が当該測定対象体に流れたときの第2の両端間電圧を
    前記両端間電圧としてそれぞれ測定すると共に、当該第
    1および第2の両端間電圧が当該第1および第2の定電
    流の各電流値に応じて変化したか否かに基づいて前記電
    流供給用プローブおよび前記電圧検出用プローブの接続
    状態を検出するインピーダンス測定装置。
  2. 【請求項2】 前記演算制御部は、前記第1の両端間電
    圧に対する前記第2の両端間電圧の比と、前記第1の定
    電流の電流値に対する前記第2の定電流の電流値の比と
    が互いに等しいまたはほぼ等しいときに、前記電流供給
    用プローブおよび前記電圧検出用プローブが前記測定対
    象体に正常接続されていると判別する請求項1記載のイ
    ンピーダンス測定装置。
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JP2012191996A (ja) * 2011-03-15 2012-10-11 Omron Healthcare Co Ltd 通電回路およびインピーダンス測定回路
CN108152594A (zh) * 2018-01-29 2018-06-12 中国工程物理研究院电子工程研究所 一种恒流源测试仪

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