JP2000329730A - 酸素濃度センサの素子インピーダンス検出方法及び素子インピーダンス検出装置 - Google Patents

酸素濃度センサの素子インピーダンス検出方法及び素子インピーダンス検出装置

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JP2000329730A
JP2000329730A JP11141997A JP14199799A JP2000329730A JP 2000329730 A JP2000329730 A JP 2000329730A JP 11141997 A JP11141997 A JP 11141997A JP 14199799 A JP14199799 A JP 14199799A JP 2000329730 A JP2000329730 A JP 2000329730A
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sensor
oxygen concentration
element impedance
concentration sensor
fuel ratio
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Chihiro Touwaki
千裕 東脇
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Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸素濃度センサの素子インピーダンスを、ノ
イズの影響を受けずに正確に検出すると共に、センサの
種別変更に対して容易に対応できるようにする。 【解決手段】 空燃比センサ11に直列に接続された抵
抗器R5の両端の電圧VAD1,VAD2から、上記センサ11
に流れるセンサ電流を検出して、エンジンの空燃比を制
御する装置1は、センサ11への印加電圧をステップ状
に変化させてから所定時間の間、センサ電流に相当する
上記各電圧VAD1,VAD2をA/D変換器7により連続的に
A/D変換し、その時系列のA/D変換値に対してDS
P5によりノイズ除去用のフィルタ処理を行う。そし
て、DSP5は、フィルタ処理後のA/D変換値からセ
ンサ電流の最大変化分を求め、その最大変化分と印加電
圧の変化分とからセンサ11の素子インピーダンスを算
出する。この装置1によれば、素子インピーダンスを正
確に検出でき、またフィルタ特性を容易に変更できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の空燃比
制御に用いる酸素濃度センサの素子インピーダンス(内
部抵抗値)を検出するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両用内燃機関の空燃比を制
御する制御装置においては、電圧の印加に伴い被検出ガ
ス中の酸素濃度に応じた信号を出力する酸素濃度センサ
を内燃機関の排気系に設け、その酸素濃度センサの出力
に基づき空燃比を検出すると共に、その検出した空燃比
に応じて内燃機関への燃料噴射量等を制御するようにし
ている。
【0003】そして、このような空燃比制御に用いられ
る酸素濃度センサ(以下、単にセンサともいう)におい
て、その検出精度を維持するためには、同センサを活性
状態に保つ必要があり、一般には、センサに付設された
ヒータを通電制御することにより当該センサの素子(セ
ンサ素子)を加熱して活性状態を維持するようにしてい
る。
【0004】ここで、こうしたヒータの通電制御におい
ては、センサ素子の温度(素子温)を検出してその素子
温が所望の活性化温度(例えば約700℃)となるよう
にフィードバック制御を実施する技術が従来より開示さ
れている。この場合、その時々の素子温を検出するため
には、素子に温度センサを付設してその検出結果から導
き出すことも考えられるが、それではセンサが大型化し
たりコスト高となってしまう。
【0005】このため、例えば特開昭59−21475
6号公報には、センサ素子のインピーダンス(素子イン
ピーダンス)と素子温とに相関関係があることを利用し
て、素子インピーダンスを検出し、その検出した素子イ
ンピーダンスが一定値となるように、ヒータへの通電を
制御することが提案されている。そして、この公報に記
載の装置では、センサに所定周波数の電圧を印加すると
共に、そのセンサの出力信号から、抵抗やコンデンサ等
で構成されたフィルタ回路によって特定周波数成分の信
号を抽出し、その抽出した信号の最大電圧値及び最小電
圧値から素子インピーダンスを検出しようとしている。
【0006】一方、酸素濃度センサの素子インピーダン
スを検出するための他の方法として、センサへの印加電
圧をステップ状に変化させてから所定時間後に、センサ
に流れる電流(センサ電流)を検出し、その検出したセ
ンサ電流と、上記印加電圧を変化させる直前のセンサ電
流との差(即ち、センサ電流の変化分)ΔIから、素子
インピーダンスを算出するものもある。つまり、上記印
加電圧の変化分ΔVを上記センサ電流の変化分ΔIで割
れば、素子インピーダンスZ(=ΔV/ΔI)が求めら
れるからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載の装置では、フィルタ回路を通過させた後の信
号に基づいてセンサの素子インピーダンスを検出してい
るため、ノイズによる影響を受けにくいという利点があ
るものの、フィルタ回路のフィルタ特性を変えようとし
た場合には、そのフィルタ回路を形成する抵抗及びコン
デンサ等の回路素子やフィルタ回路の構成自体を変更し
なければならず、センサの種別変更に対して柔軟に対応
することができないという大きな欠点がある。
【0008】つまり、素子インピーダンスと素子温との
関係は、センサの種類によって異なり、例えば、限界電
流式のコップ型センサと、ポンピングセル及びセンシン
グセルを成す2層の固体電解質層を備えた積層型センサ
とでは、同じ素子温であっても、素子インピーダンスの
値は違ってくる。そして同様に、ノイズの発生レベルや
周波数も、センサの種類によって異なる。このため、フ
ィルタ回路のフィルタ特性をセンサの種類に応じて変更
することが必要となるが、上記公報に記載の技術では、
フィルタ回路のフィルタ特性を容易に変更することがで
きず、近年の多彩な車種及びグレードのバリエーション
に対応することが非常に困難となる。
【0009】一方、前述した他の方法においても、以下
のような問題がある。まず、素子インピーダンスを正確
に検出するためには、センサへの印加電圧を変化させて
から、センサ電流の変化分ΔIが最大になると予想され
るタイミングで、A/D変換器を起動しセンサの電流値
を読み取ることとなるが、そのA/D変換器の起動タイ
ミングがソフトウエア或いはハードウエア上の動作ばら
つきによってずれてしまうと、センサ電流の変化分ΔI
の最大値を的確に検出することができず、その結果、素
子インピーダンスの正確な検出ができなくなってしま
う。その上、センサの電流値を検出する時点(A/D変
換タイミング)が1点であるため、ノイズの影響を受け
やすいという問題もある。
【0010】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、酸素濃度センサの素子インピーダンスをノイ
ズの影響を受けることなく正確に検出することができる
と共に、センサの種別変更に対して容易に対応すること
ができる酸素濃度センサの素子インピーダンス検出方法
と素子インピーダンス検出装置とを提供することを目的
としている。
【0011】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】上記目
的を達成するためになされた請求項1に記載の酸素濃度
センサの素子インピーダンス検出方法は、内燃機関の空
燃比制御に用いる酸素濃度センサの素子インピーダンス
を検出するためのものであり、酸素濃度センサへの印加
電圧をステップ状に変化させてから所定時間の間、該酸
素濃度センサに流れるセンサ電流を前記所定時間よりも
短い周期で連続的にA/D変換し、そのA/D変換によ
る時系列のA/D変換値に対してソフトウエアによるノ
イズ除去用のフィルタ処理を行い、更に、前記フィルタ
処理後のA/D変換値に基づいて、前記印加電圧をステ
ップ状に変化させる前と後での前記センサ電流の最大変
化分を求め、そのセンサ電流の最大変化分と前記印加電
圧の変化分とから、前記酸素濃度センサの素子インピー
ダンスを求めること、を特徴としている。
【0012】この素子インピーダンス検出方法によれ
ば、以下の効果が得られる。 :酸素濃度センサへの印加電圧をステップ状に変化さ
せてから所定時間の間、センサ電流を連続的にA/D変
換すると共に、その時系列のA/D変換値に対してソフ
トウエアによるノイズ除去用のフィルタ処理を行うよう
にしているため、センサ電流の最大変化分をノイズに影
響されることなく求めることができ、その結果、酸素濃
度センサの素子インピーダンスを正確に検出することが
できる。
【0013】:時系列的な複数のサンプリング値(A
/D変換値)に基づいて、センサ電流の最大変化分を求
めるようにしているため、センサ電流のA/D変換タイ
ミングが多少ずれたとしても、酸素濃度センサへの印加
電圧をステップ状に変化させた際のセンサ電流の最大変
化分を、実際の値から大きく外れることなく求めること
ができ、信頼性の高い素子インピーダンス検出が可能と
なる。
【0014】:連続的にA/D変換したA/D変換値
に対してソフトウエアによるノイズ除去用のフィルタ処
理を行うようにしているため、そのフィルタ処理のフィ
ルタ特性を、ハードウエア構成を変えることなく容易に
変更することができる。よって、素子インピーダンスの
検出対象である酸素濃度センサが変更されても、そのセ
ンサに最適なフィルタ特性に容易に変更することがで
き、センサの種別変更に対して柔軟に対応することがで
きる。
【0015】ところで、請求項1に記載の素子インピー
ダンス検出方法において、酸素濃度センサへの印加電圧
をステップ状に変化させる前と後でのセンサ電流の最大
変化分を求めるための具体的な手法としては、請求項2
に記載の方法を採用すれば良い。
【0016】即ち、酸素濃度センサへの印加電圧を変化
させる前のセンサ電流を検出すると共に、前記フィルタ
処理後のA/D変換値から、前記印加電圧を変化させた
後のセンサ電流のピーク値を検出し、そのピーク値と前
記印加電圧を変化させる前のセンサ電流の検出値との差
を、前記センサ電流の最大変化分として求めるのであ
る。
【0017】そして、この請求項2に記載の方法によれ
ば、酸素濃度センサの素子インピーダンスを求めるため
のセンサ電流の最大変化分(印加電圧をステップ状に変
化させる前と後でのセンサ電流の最大変化分)を正確に
求めることができ、延いては、酸素濃度センサの素子イ
ンピーダンスを正確に検出することができる。
【0018】尚、素子インピーダンスを求めるために用
いる酸素濃度センサへの印加電圧の変化分は、予め用意
した固定値を用いても良いが、酸素濃度センサへの実際
の印加電圧を測定して求めるようにすれば、素子インピ
ーダンスをより正確に検出することができるようにな
り、有利である。
【0019】また、上記請求項1,2に記載の素子イン
ピーダンス検出方法において、請求項3に記載の如く、
前記ノイズ除去用のフィルタ処理を、積和演算からなる
デジタルフィルタ処理とし、更に、そのデジタルフィル
タ処理を、内燃機関の空燃比制御を行うマイクロコンピ
ュータとは別に設けたデジタルシグナルプロセッサ(以
下、DSPという)によって行うようにすれば、より効
果的である。
【0020】つまり、ノイズ除去用のフィルタ処理とし
ては、所謂なまし処理といった比較的簡単な処理でも良
いが、ノイズ成分だけを的確に除去して素子インピーダ
ンスを正確に求めるためには、積和演算からなるデジタ
ルフィルタ処理を行うことが好ましい。ところが、こう
したデジタルフィルタ処理のための積和演算を通常のマ
イクロコンピュータで行うようにすると、処理に時間が
かかってしまう。そして特に、内燃機関の空燃比制御を
行うマイクロコンピュータにてデジタルフィルタ処理用
の積和演算を行うようにすると、本来の空燃比制御を十
分に行う余裕が無くなってしまう。これに対して、DS
Pは、積和演算をマイクロコンピュータよりも短い時間
(詳しくは、少ないマシンサイクル)で高精度に行うこ
とができ、しかも、内燃機関の空燃比制御を行うマイク
ロコンピュータとは別のマイクロコンピュータを1つ追
加するよりも、コストが安くなるからである。
【0021】次に、請求項4に記載の酸素濃度センサの
素子インピーダンス検出装置では、印加電圧変更手段
が、酸素濃度センサへの印加電圧をステップ状に変化さ
せ、この印加電圧変更手段が前記印加電圧をステップ状
に変化させてから所定時間の間、電流検出手段が、前記
酸素濃度センサに流れるセンサ電流をA/D変換器によ
り前記所定時間よりも短い周期で連続的にA/D変換す
る。
【0022】そして、フィルタ手段が、前記電流検出手
段によって順次A/D変換された時系列のA/D変換値
に対して、ソフトウエアによるノイズ除去用のフィルタ
処理を行い、電流変化分算出手段が、前記フィルタ処理
後のA/D変換値に基づいて、前記印加電圧がステップ
状に変化される前と後での前記センサ電流の最大変化分
を算出する。
【0023】そして更に、インピーダンス算出手段が、
電流変化分算出手段により算出された前記センサ電流の
最大変化分と前記印加電圧変更手段による前記印加電圧
の変化分とから、酸素濃度センサの素子インピーダンス
を算出する。つまり、この請求項4に記載の素子インピ
ーダンス検出装置では、請求項1に記載の素子インピー
ダンス検出方法を実施しており、このため、前述した
〜の優れた効果が得られる。
【0024】次に、請求項5に記載の酸素濃度センサの
素子インピーダンス検出装置では、請求項4に記載の素
子インピーダンス検出装置において、電流変化分算出手
段は、印加電圧変更手段が前記印加電圧をステップ状に
変化させる前の前記センサ電流を検出すると共に、前記
フィルタ処理後のA/D変換値から、前記印加電圧の変
化後の前記センサ電流のピーク値を求め、そのピーク値
と前記印加電圧の変化前における前記センサ電流の検出
値との差を、前記センサ電流の最大変化分として算出す
る。
【0025】つまり、この請求項5に記載の素子インピ
ーダンス検出装置では、請求項2に記載の素子インピー
ダンス検出方法を実施している。よって、この素子イン
ピーダンス検出装置によれば、酸素濃度センサの素子イ
ンピーダンスを算出するためのセンサ電流の最大変化分
を、正確に求めることができ、延いては、酸素濃度セン
サの素子インピーダンスを正確に検出することができ
る。
【0026】次に、請求項6に記載の酸素濃度センサの
素子インピーダンス検出装置では、請求項4,5に記載
の素子インピーダンス検出装置において、少なくともフ
ィルタ手段が、内燃機関の空燃比制御を行うマイクロコ
ンピュータとは別に設けたDSP(デジタルシグナルプ
ロセッサ)からなる。
【0027】この請求項6に記載の素子インピーダンス
検出装置によれば、ノイズ除去用のフィルタ処理とし
て、積和演算からなるデジタルフィルタ処理を効率的に
且つ高精度に行うことができ、その結果、センサ電流の
時系列のA/D変換値からノイズ成分を確実に除去し
て、センサの素子インピーダンスを正確に検出すること
ができるようになる。その上、内燃機関の空燃比制御を
行うマイクロコンピュータに処理負荷をかけることもな
く、また、そのマイクロコンピュータとは別のマイクロ
コンピュータを1つ追加するよりも、コストが安くなる
という利点がある。
【0028】次に、請求項7に記載の酸素濃度センサの
素子インピーダンス検出装置では、請求項4〜6に記載
の素子インピーダンス検出装置において、フィルタ手段
は、ノイズ除去用のフィルタ処理として、積和演算から
なるデジタルフィルタ処理を行うと共に、そのデジタル
フィルタ処理を行うためのフィルタ定数を、酸素濃度セ
ンサの種別毎に複数通り記憶したフィルタ定数記憶手段
を備えている。そして更に、このフィルタ手段は、素子
インピーダンスの検出対象となる酸素濃度センサの種別
を示す種別情報を外部から取得し、前記フィルタ定数記
憶手段に記憶されている複数通りのフィルタ定数のう
ち、前記取得した種別情報が示す種別の酸素濃度センサ
に対応するフィルタ定数を用いて前記デジタルフィルタ
処理を行う。
【0029】このような請求項7に記載の素子インピー
ダンス検出装置によれば、例えば、内燃機関の空燃比制
御を行うマイクロコンピュータからフィルタ手段へ、実
際に使用されている酸素濃度センサの種別を示す種別情
報を与えてやれば、その酸素濃度センサに適したフィル
タ定数のデジタルフィルタ処理を行うことができる。よ
って、センサの種別変更に対して、ハードウエア面だけ
ではなくソフトウエア面でも何ら変更を行うことなく対
応することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施形
態の空燃比制御装置について、図面を用いて説明する。
尚、本実施形態の空燃比制御装置は、自動車に搭載され
る電子制御ガソリン噴射式のエンジン(内燃機関)に用
いられて、同エンジンへの燃料噴射量を所望の空燃比に
制御するものである。そして、以下では、酸素濃度セン
サを用いた空燃比の検出と、同センサの素子インピーダ
ンス(内部抵抗値)の検出とを行うための構成及び処理
について詳細に説明する。
【0031】まず図1は、本実施形態の空燃比制御装置
1の構成を表す回路図である。図1に示すように、本実
施形態の空燃比制御装置1には、酸素濃度センサとして
の限界電流式のコップ型の空燃比センサ11が接続され
ており、この空燃比センサ11は、図示しないエンジン
の排気管に取り付けられている。そして、空燃比センサ
11には、電圧の印加に伴って排気ガス中の酸素濃度に
比例した電流が流れる。
【0032】また、この空燃比制御装置1には、空燃比
センサ11に付設されたヒータ13も接続されている。
そして、当該空燃比制御装置1は、上記空燃比センサ1
1が活性状態に維持されるように、上記ヒータ13への
通電を制御する。次に、本実施形態の空燃比制御装置1
は、図1に示すように、エンジンの空燃比を制御するた
めの処理を行うマイクロコンピュータ(以下、マイコン
という)3と、主に空燃比センサ11の素子インピーダ
ンスを検出しつつヒータ13を制御するための処理を行
うDSP(デジタルシグナルプロセッサ)5と、このD
SP5からの指令によって動作するA/D変換器7と、
上記ヒータ13のバッテリ電圧VB(通常12V)側と
は反対側の端部にドレインが接続され、ソースが接地電
位(=0V)に接続されたMOSFET9とを備えてい
る。
【0033】更に、この空燃比制御装置1は、電源電圧
VC(=5V)と接地電位との間に順次直列に接続され
て、電源電圧VCを分圧することにより第1電圧VHと
第2電圧VLとを生成する3つの分圧用抵抗器R1,R
2,R3と、非反転入力端子(+端子)が上記抵抗器R
2と抵抗器R3との接続点に接続され、出力端子及び反
転入力端子(−端子)が空燃比センサ11のマイナス側
端子AF−に接続された演算増幅器OP1とを備えてい
る。尚、本実施形態において、上記各抵抗器R1,R
2,R3の抵抗値は、抵抗器R1と抵抗器R2との接続
点に生じる第1電圧VHが3.3Vとなり、抵抗器R2
と抵抗器R3との接続点に生じる第2電圧VLが3.0
Vとなるように設定されている。
【0034】また、本実施形態の空燃比制御装置1は、
非反転入力端子が上記抵抗器R1と抵抗器R2との接続
点に接続され、反転入力端子及び出力端子が共通接続さ
れて、その出力端子から上記第1電圧VH(=3.3
V)を出力する演算増幅器OP2と、反転入力端子が空
燃比センサ11のプラス側端子AF+に接続された演算
増幅器OP3と、空燃比センサ11のプラス側端子AF
+と演算増幅器OP3の出力端子との間に接続されたシ
ャント抵抗器R5と、演算増幅器OP2の出力端子と演
算増幅器OP3の非反転入力端子との間に接続された抵
抗器R4と、エミッタが電源電圧VCに接続されたPN
P形のトランジスタTr1と、一端がトランジスタTr
1のコレクタに接続され、他端が演算増幅器OP3の非
反転入力端子に接続された抵抗器R6と、エミッタが接
地電位に接続されたNPN形のトランジスタTr2と、
一端がトランジスタTr2のコレクタに接続され、他端
が演算増幅器OP3の非反転入力端子に接続された抵抗
器R7と、演算増幅器OP3の非反転入力端子と接地電
位との間に接続されたコンデンサC1とを備えている。
【0035】そして、上記両トランジスタTr1,Tr
2の各ベースは、夫々、抵抗器R8,R9を介してDS
P5に接続されており、その各トランジスタTr1,T
r2は、DSP5によってオン/オフが制御される。ま
た、上記MOSFET9のゲートには、DSP5からの
ヒータ制御信号HSが印加されるようになっており、そ
のMOSFET9は、上記ヒータ制御信号HSによって
オン/オフのデューティー比が制御される。
【0036】また更に、A/D変換器7には、シャント
抵抗器R5の両端の各電圧であって、空燃比センサ11
のプラス側端子AF+の電圧VAD1(以下、単に「V
AD1」ともいう)と、演算増幅器OP3の出力電圧V
AD2(以下、単に「VAD2」ともいう)とが、A/
D変換の対象として入力されている。
【0037】以上のように構成された空燃比制御装置1
においては、演算増幅器OP3及びシャント抵抗器R5
からなる出力回路が、その入力部としての演算増幅器O
P3の非反転入力端子に入力される電圧を、空燃比セン
サ11のプラス側端子AF+に印加する。つまり、演算
増幅器OP3は、自己の非反転入力端子の電圧と空燃比
センサ11のプラス側端子AF+の電圧とが一致するよ
うに、自己の出力電圧を変化させるからである。
【0038】よって、2つのトランジスタTr1,Tr
2が共にオフ状態ならば、演算増幅器OP2から出力さ
れる第1電圧VH(=3.3V)が演算増幅器OP3の
非反転入力端子に入力されるため、空燃比センサ11の
プラス側端子AF+には、その第1電圧VHが印加され
る。
【0039】また、2つのトランジスタTr1,Tr2
のうちでトランジスタTr2だけがオン状態ならば、第
1電圧VHと接地電位との差圧(即ち、第1電圧VH)
を抵抗器R4と抵抗器R7とで分圧した電圧(VH−△
Va)が演算増幅器OP3の非反転入力端子に入力され
るため、空燃比センサ11のプラス側端子AF+には、
第1電圧VHよりも△Vaだけ低い上記分圧電圧(VH
−△Va)が印加される。
【0040】逆に、2つのトランジスタTr1,Tr2
のうちでトランジスタTr1だけがオン状態ならば、電
源電圧VCと第1電圧VHとの差圧(VC−VH)を抵
抗器R6と抵抗器R4とで分圧した電圧(VH+△V
b)が演算増幅器OP3の非反転入力端子に入力される
ため、空燃比センサ11のプラス側端子AF+には、第
1電圧VHよりも△Vbだけ高い上記分圧電圧(VH+
△Vb)が印加される。
【0041】尚、本実施形態において、上記各抵抗器R
4,R6,R7の抵抗値は、例えば、上記分圧電圧(V
1−△Va)が3.1Vとなり、上記分圧電圧(V1+
△Vb)が3.5Vとなるように設定されている。つま
り、上記△Vaと△Vbは共に0.2Vである。
【0042】一方、演算増幅器OP1は、自己の非反転
入力端子に入力される電圧を、空燃比センサ11のマイ
ナス側端子AF−に出力する。よって、空燃比センサ1
1のマイナス側端子AF−には、抵抗器R2と抵抗器R
3との接続点に生じる第2電圧VL(=3.0V)が常
時印加される。
【0043】このため、2つのトランジスタTr1,T
r2が共にオフ状態である時には、3つの抵抗器R1〜
R3により生成される第1電圧VHと第2電圧VLとの
差圧(VH−VL=0.3V)が、空燃比センサ11の
両端に、排気ガス中の酸素濃度(混合気の空燃比)を検
出するための電圧(酸素濃度検出用電圧)として印加さ
れる。そして、その電圧の印加に伴い、空燃比センサ1
1には、その時の排気ガス中の酸素濃度に応じた電流が
流れることとなる。
【0044】また、空燃比センサ11に流れる電流(セ
ンサ電流)Iと同じ電流がシャント抵抗器R5に流れる
ため、シャント抵抗器R5の両端電位差は、センサ電流
Iに比例した値となる。そして、空燃比センサ11のプ
ラス側端子AF+に印加される電圧(即ち、シャント抵
抗器R5の空燃比センサ11側の電圧)VAD1と、演
算増幅器OP3の出力電圧(即ち、シャント抵抗器R5
の空燃比センサ11とは反対側の電圧)VAD2とが、
A/D変換器7に入力される。
【0045】このため、本実施形態の空燃比制御装置1
では、マイコン3とDSP5とが図2に示す処理を実行
することにより、空燃比センサ11に流れるセンサ電流
Iを検出して混合気の空燃比を求め、また、DSP5が
図3に示す処理を実行することにより、空燃比センサ1
1の素子インピーダンスを検出して、その検出結果に基
づきヒータ13への通電を制御する。
【0046】そこで以下、マイコン3とDSP5との各
々で実行される処理について説明する。まず図2は、エ
ンジンの混合気の空燃比を検出するための処理を表すフ
ローチャートであり、(a)は、DSP5側で定期的
(ここでは8ms毎)に実行される処理の内容を示し、
(b)は、マイコン3側で定期的に実行される空燃比算
出処理の内容を示している。また、DSP5にて図2
(a)の処理が行われる空燃比検出時には、上記2つの
トランジスタTr1,Tr2が共にオフ状態となってお
り、前述したように、空燃比センサ11の両端子AF
+,AF−には、夫々、第1電圧VH(=3.3V)と
第2電圧VL(=3.0V)とが印加された状態になっ
ている。
【0047】まず、DSP5は、8ms毎に図2(a)
の処理を実行し、最初のステップ(以下、単に「S」と
記す)100にて、シャント抵抗器R5の両端の各電圧
VDA1,VAD2をA/D変換器7にA/D変換させ
る。そして、続くS110にて、A/D変換器7による
A/D変換値を用い、下記の式1により、空燃比センサ
11に流れているセンサ電流Iを算出する。
【0048】
【数1】I=(VAD2−VAD1)/R5 …式1 尚、式1における“VAD2”は、上記S100でのV
AD2のA/D変換値であり、同様に“VAD1”は、
上記S100でのVAD1のA/D変換値である。ま
た、式1における“R5”は、シャント抵抗器R5の抵
抗値であり、このことは、後述する他の式においても同
様である。
【0049】そして、DSP5は、続くS120にて、
上記S110で算出したセンサ電流Iの値をマイコン3
へ送信し、その後、当該8ms毎処理を終了する。一
方、マイコン3は、DSP5から上記S120の処理で
送信されるセンサ電流Iの値を受信する。
【0050】そして、マイコン3は、図2(b)の空燃
比算出処理の実行を開始すると、そのS200にて、D
SP5からのセンサ電流Iの値に基づき、マップ補間の
手法により、エンジンの混合気の空燃比A/Fを算出す
る。つまり、マイコン3内のROM(図示省略)には、
センサ電流Iの値と空燃比の値とを対応させて記述した
データマップが記憶されており、マイコン3は、DSP
5から送られて来たセンサ電流Iの値を上記データマッ
プに当てはめて、現在の空燃比A/Fを算出する。
【0051】尚、図示はしていないが、マイコン3は、
上記S200で算出した空燃比A/Fに基づいてエンジ
ンへの燃料噴射量を補正し、その補正した燃料噴射量に
従ってインジェクタを駆動することにより、上記エンジ
ンへの燃料噴射量を所望の空燃比に制御する。
【0052】次に図3は、空燃比センサ11の素子イン
ピーダンスを検出するためにDSP5が128ms毎に
実行する処理を表すフローチャートである。図3に示す
ように、DSP5が、この128ms毎処理の実行を開
始すると、まずS300にて、シャント抵抗器R5の両
端の各電圧VDA1,VAD2をA/D変換器7にA/
D変換させる。そして、図4に示すように、その時のA
/D変換器7によるVAD1のA/D変換値をV10と
して記憶し、同様に、VAD2のA/D変換値をV20
として記憶する。
【0053】次に、S310にて、トランジスタTr2
をオンさせると共に、時間を計測するための計時用カウ
ンタをクリアする。尚、計時用カウンタは、図示しない
タイマ処理によって定期的にインクリメントされてい
る。すると、図4の時刻t1に示すように、トランジス
タTr2がオンされることにより、空燃比センサ11の
プラス側端子AF+に印加される電圧VAD1が、基準
電圧としての第1電圧VHよりも前述した△Va(=
0.2V)だけ低い電圧(=3.1V)へとステップ状
に変化し、それに伴い、演算増幅器OP3の出力電圧
(シャント抵抗器R5の空燃比センサ11とは反対側の
電圧)VAD2及びセンサ電流Iも負側に変化すること
となる。
【0054】そして、DSP5は、次のS320にて、
VAD1とVAD2とを再びA/D変換器7にA/D変
換させる。そして、その時のA/D変換器7によるVA
D1のA/D変換値をV1iとして記憶し、同様に、V
AD2のA/D変換値をV2iとして記憶する。
【0055】尚、このS320の処理は、後述するS3
50にて、上記S310でトランジスタTr2をオンさ
せてから200μsが経過したと判定されるまでの間、
20μs毎に繰り返し実行されるものであり、後述する
S330とS340の処理も、このS320の処理と共
に20μs毎に繰り返し実行される。そして、上記V1
iとV2iとにおける“i”は、A/D変換値の時系列
番号であり、S320の処理が行われる毎に値が1ずつ
増加するものである。
【0056】このS320の処理が1回終わると、続く
S330にて、上記S320で得られたVAD1の時系
列のA/D変換値V1iと、VAD2の時系列のA/D
変換値V2iとの各々に対して、ノイズ除去用のデジタ
ルフィルタ(本実施形態ではローパスフィルタ)処理を
行う。そして更に、続くS340では、上記S330で
のデジタルフィルタ処理後のA/D変換値V2iを対象
として、その中のピーク値(ここでは最小値)を選ぶた
めのピークホールド処理を行う。
【0057】つまり、VAD1の方については、デジタ
ルフィルタ処理によるノイズ除去のみを行い、VAD2
の方については、デジタルフィルタ処理によるノイズ除
去を行った後、更にピークホールド処理を行う。そし
て、続くS350にて、上記計時用カウンタの値に基づ
き、S310でトランジスタTr2をオンさせてから2
00μsが経過したか否かを判定し、200μsが経過
したと判定した場合には、次のS360へ進むが、20
0μsが経過していないと判定した場合には、上記S3
20へ戻る。
【0058】ここで、S330でのデジタルフィルタ処
理について説明する。まず、この種のデジタルフィルタ
処理については多くの文献に記載されているが、例えば
FIR(有限インパルス応答)システムのフィルタの伝
達関数H(z)は、下記の式2で表すことができる。
【0059】
【数2】
【0060】そして、この式2は、例えば4次の場合、
次の式3のようになる。
【0061】
【数3】
【0062】この伝達関数H(z)の入出力は、入力を
xn とし、出力をyn とすると、次の式4のようにな
る。
【0063】
【数4】
【0064】そして、上記式4をブロック図で表すと、
図5のようになる。即ち、現在の入力xn と過去の入力
xn-1 〜xn-4 に適当な定数(フィルタ定数)h0 〜h
4 を乗算して加算すれば、出力yn が求められる。よっ
て、上記フィルタ定数h0 〜h4 を、所望の周波数特性
が得られるように決定すれば良い。
【0065】そこで、本実施形態では、DSP5が、V
AD1の時系列のA/D変換値V1iを入力xn とし
て、式4の如き積和演算からなるデジタルフィルタ処理
を行うと共に、VAD2の時系列のA/D変換値V2i
を入力xn として、同様のデジタルフィルタ処理を行う
ことにより、その各A/D変換値V1i,V2iからノ
イズ成分を除去するようにしている。
【0066】一方更に、前述したように、センサの素子
インピーダンスと素子温との関係は、そのセンサの種類
によって異なり、本実施形態で用いている限界電流式の
センサ11と、例えばポンピングセル及びセンシングセ
ルを成す2層の固体電解質層を備えた積層型センサとで
は、ノイズの発生レベルや周波数が異なる。よって、デ
ジタルフィルタ処理のフィルタ定数をセンサの種類によ
って変えることが必要となる。
【0067】そこで、本実施形態の空燃比制御装置1で
は、まず図6に示すように、センサA(限界電流式セン
サ)用のフィルタ定数とセンサB(積層型センサ)用の
フィルタ定数といった具合に、2種類のセンサA,Bに
夫々応じた2通りのフィルタ定数を、DSP5内のフィ
ルタ定数記憶手段としてのメモリ(ROM)5aに予め
記憶させている。
【0068】そして、マイコン3が、図7(a)に示す
ように、動作を開始した直後に実行される初期化処理の
S400にて、空燃比制御に用いられているセンサ(即
ち、素子インピーダンスの検出対象となるセンサ)の種
別情報をDSP5へ送信するようにしている。
【0069】そして更に、DSP5は、図7(b)に示
すように、動作を開始した直後に実行される初期化処理
のS500にて、マイコン3からの種別情報に基づい
て、実際に用いられているセンサがセンサAとセンサB
との何れであるかを判定し、センサAであると判定した
場合には、同初期化処理のS510にて、上記メモリ5
a内のフィルタ定数のうち、センサA用のフィルタ定数
を、上記S330でのデジタルフィルタ処理に使用する
フィルタ定数として設定するようにしている。また逆
に、上記S500にて、実際に用いられているセンサが
センサBであると判定した場合には、同初期化処理のS
520にて、上記メモリ5a内のフィルタ定数のうち、
センサB用のフィルタ定数を、上記S330でのデジタ
ルフィルタ処理に使用するフィルタ定数として設定する
ようにしている。
【0070】尚、マイコン3の方は、センサが異なれ
ば、空燃比算出用の処理も異なるため、プログラムが記
憶されているROMの記憶内容はセンサの種別毎に変更
されることとなる。よって、その空燃比算出用のプログ
ラムと共にセンサの種別情報を記憶させておけば良い。
また、本実施形態では、DSP5のメモリ5aに2種類
のセンサA,Bに各々対応する2通りのフィルタ定数を
記憶させているが、その種類は2種類に限らず、3種類
以上であっても同様である。
【0071】図3に戻り、DSP5は、上記S350に
て200μsが経過したと判定すると、S360へ進
み、以下の(1)〜(5)の手順で空燃比センサ11の
素子インピーダンスZを算出する。 (1)S300で記憶したV10とV20を用いて、下
記の式5により、空燃比センサ11への印加電圧をステ
ップ状に変化させる前のセンサ電流I0を算出する。
【0072】
【数5】I0=(V20−V10)/R5 …式5 (2)S330のデジタルフィルタ処理でノイズ除去さ
れた200μs後のVAD1のA/D変換値V1Sと、
S330のデジタルフィルタ処理でノイズ除去されると
共にS340のピークホールド処理でピークホールドさ
れた200μs後のVAD2のA/D変換値V2Pとを
用いて、下記の式6により、空燃比センサ11への印加
電圧を変化させた後のセンサ電流のピーク値I1を算出
する。
【0073】
【数6】I1=(V2P−V1S)/R5 …式6 (3)センサ電流のピーク値I1と、空燃比センサ11
への印加電圧を変化させる前のセンサ電流I0とを用い
て、下記の式7により、空燃比センサ11への印加電圧
を変化させる前と後でのセンサ電流の最大変化分△Iを
算出する。
【0074】
【数7】△I=I1−I0 …式7 (4)下記の式8により、空燃比センサ11への印加電
圧の実際の変化分△Vを算出する。
【0075】
【数8】△V=V1S−V10 …式8 (5)下記の式9により、空燃比センサ11の素子イン
ピーダンスZを算出する。
【0076】
【数9】Z=△V/△I …式9 そして更に、DSP5は、このようにして素子インピー
ダンスZの算出を完了すると、その素子インピーダンス
Zの値に基づいて、MOSFET9へのヒータ制御信号
HSのデューティー比を算出し、そのデューティー比で
MOSFET9をオン/オフさせる。つまり、空燃比セ
ンサ11の素子インピーダンスZが、同センサ11が活
性状態である時の値となるように、MOSFET9を駆
動して、ヒータ13への通電を制御する。
【0077】次に、DSP5は、続くS370にて、図
4の時刻t2に示すように、トランジスタTr2をオフ
させると共に、トランジスタTr1をオンさせる。そし
て更に、計時用カウンタをクリアする。すると、図4の
時刻t2に示すように、トランジスタTr1がオンされ
ることにより、空燃比センサ11のプラス側端子AF+
に印加される電圧VAD1が、第1電圧VHよりも前述
した△Vb(=0.2V)だけ高い電圧(=3.5V)
へとステップ状に変化し、それに伴い、演算増幅器OP
3の出力電圧VAD2及びセンサ電流Iも正側に変化す
ることとなる。
【0078】そして、続くS380にて、上記計時用カ
ウンタの値に基づき、S370でトランジスタTr1を
オンさせてから200μsが経過したか否かを判定し、
200μsが経過したと判定すると、次のS390に進
んで、図4の時刻t3に示すように、トランジスタTr
1をオフさせる。すると、空燃比センサ11のプラス側
端子AF+に印加される電圧VAD1が元の第1電圧V
Hに戻ると共に、演算増幅器OP3の出力電圧VAD2
及びセンサ電流Iも元の状態に復帰することとなる。
尚、上記S370及びS380処理で、空燃比センサ1
1のプラス側端子AF+に印加される電圧VAD1を、
基準電圧としての第1電圧VHよりも高い電圧(=3.
5V)へと変化させてから、元の第1電圧VHに戻して
いるのは、空燃比センサ11の出力を早期に元の状態へ
と戻すためである。
【0079】そして、DSP5は、上記S390の処理
を行った後、当該128ms毎処理を終了する。以上の
ような本実施形態の空燃比制御装置1では、トランジス
タTr2をオンして空燃比センサ11への印加電圧をス
テップ状に変化させるS310の処理が、印加電圧変更
手段に相当し、トランジスタTr2をオンさせてから2
00μsの間、VAD1とVAD2とをA/D変換器7
により20μsの周期で連続的にA/D変換するS32
0の処理が、電流検出手段に相当している。そして、上
記S320で得られるVAD1の時系列のA/D変換値
V1i(i=1〜10)と、VAD2の時系列のA/D
変換値V2i(i=1〜10)との各々に対して、ノイ
ズ除去用のデジタルフィルタ処理を行うS330の処理
が、フィルタ手段に相当している。
【0080】つまり、本実施形態では、前述した式1か
らも分かるようにVAD2とVAD1との差がセンサ電
流に比例した値になることから、そのVAD2とVAD
1とを、センサ電流として扱いA/D変換すると共に、
そのA/D変換値に対してデジタルフィルタ処理を実施
するようにしている。
【0081】そして更に、本実施形態の空燃比制御装置
1では、トランジスタTr2をオンさせる前のVAD1
とVAD2とをA/D変換器7によりA/D変換するS
300の処理と、そのS300でのA/D変換値V1
0,V20から、空燃比センサ11への印加電圧をステ
ップ状に変化させる前のセンサ電流I0を算出するS3
60での前述した(1)の処理と、S340でのV2i
を対象としたピークホールド処理と、S360での前述
した(2)及び(3)の処理とが、空燃比センサ11へ
の印加電圧をステップ状に変化させる前と後でのセンサ
電流の最大変化分△Iを算出する電流変化分算出手段に
相当しており、S360での前述した(4)及び(5)
の処理が、インピーダンス算出手段に相当している。
【0082】このような本実施形態の空燃比制御装置1
では、空燃比センサ11への印加電圧をステップ状に変
化させてから200μsの間、センサ電流に相当するV
AD1とVAD2とを20μsの周期で連続的にA/D
変換し、その時系列のA/D変換値V1i,V2iに対
してソフトウエアによるノイズ除去用のデジタルフィル
タ処理を行い、更に、そのデジタルフィルタ処理後のA
/D変換値に基づいて、印加電圧をステップ状に変化さ
せる前と後でのセンサ電流の最大変化分△Iを求め、そ
のセンサ電流の最大変化分△Iと印加電圧の変化分△V
とから、空燃比センサ11の素子インピーダンスZを算
出するようにしている。
【0083】よって、本実施形態の空燃比制御装置1に
よれば、時系列のA/D変換値V1i,V2iに対して
ソフトウエアによるデジタルフィルタ処理を行うように
しているため、センサ電流の最大変化分△Iをノイズに
影響されることなく求めて、空燃比センサ11の素子イ
ンピーダンスZを正確に検出することができ、しかも、
デジタルフィルタ処理のフィルタ特性を、ハードウエア
構成を変えることなく容易に変更することができる。こ
のため、空燃比センサ11が変更されても、そのセンサ
に最適なフィルタ特性に容易に変更することができ、セ
ンサの種別変更に対して柔軟に対応することができる。
【0084】そして更に、本実施形態の空燃比制御装置
1によれば、時系列的な複数のサンプリング値(A/D
変換値)に基づいて、センサ電流の最大変化分△Iを求
めるようにしているため、センサ電流(VAD1,VA
D2)のA/D変換タイミングが多少ずれたとしても、
空燃比センサ11への印加電圧をステップ状に変化させ
た際のセンサ電流の最大変化分△Iを、実際の値から大
きく外れることなく求めることができ、信頼性の高い素
子インピーダンス検出が可能となる。
【0085】また、本実施形態の空燃比制御装置1で
は、図3のS330におけるフィルタ処理として、積和
演算からなるデジタルフィルタ処理を行うと共に、その
デジタルフィルタ処理を、エンジンの空燃比制御を行う
マイコン3とは別に設けたDSP5によって行うように
しているため、一般的なマイコンでは時間のかかるデジ
タルフィルタ処理を効率的に且つ高精度に行うことがで
き、その結果、センサ電流の時系列のA/D変換値V1
i,V2iからノイズ成分を確実に除去して、空燃比セ
ンサ11の素子インピーダンスZを正確に検出すること
ができるようになる。しかも、マイコン3に処理負荷を
かけることが無く、また、そのマイコン3とは別のマイ
コンを1つ追加するよりも、コストが安くなるという利
点がある。
【0086】そして更に、本実施形態の空燃比制御装置
1では、図6及び図7を用いて説明したように、DSP
5のメモリ5a内に、複数種類のセンサに各々対応する
フィルタ定数が予め記憶されており、DSP5は、その
メモリ5a内の複数通りのフィルタ定数のうち、動作開
始直後にマイコン3から送信されて来るセンサの種別情
報に対応したフィルタ定数を用いて、S330でのデジ
タルフィルタ処理を行うようにしている。
【0087】よって、上記メモリ5a内に予め該当する
フィルタ定数が記憶されているセンサであれば、その何
れのセンサが実際に使用されても、ハードウエア面及び
ソフトウエア面の双方に関して何ら変更を行うことなく
対応することができる。以上、本発明の一実施形態につ
いて説明したが、本発明は、上記実施形態に限定される
ものではなく、種々の形態を採り得ることは言うまでも
ない。
【0088】例えば、前述した式9で用いる印加電圧の
変化分△Vとしては、既知の値△Va(上記例では0.
2V)を用いるようにしても良い。但し、前述した実施
形態のように、空燃比センサ11への印加電圧の変化分
△Vを実際に測定して求めた方が、空燃比センサ11の
素子インピーダンスZをより正確に検出できるという点
で有利である。
【0089】また、上記実施形態では、DSP5からM
OSFET9のゲートへヒータ制御信号HSを出力する
ようにしたが、DSP5が、上記S360で算出した素
子インピーダンスZの値をマイコン3へ送信し、マイコ
ン3が、DSP5からの素子インピーダンスZの値に基
づいてヒータ制御信号HSのデューティー比を算出する
と共に、そのデューティー比のヒータ制御信号HSを図
1の点線で示すようにMOSFET9のゲートへ出力す
るように構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の空燃比制御装置の構成を表す回路
図である。
【図2】 空燃比を検出するための処理を表すフローチ
ャートである。
【図3】 空燃比センサの素子インピーダンスを検出す
るために、DSPで実行される処理を表すフローチャー
トである。
【図4】 図3の処理の作用を表すタイムチャートであ
る。
【図5】 DSPで行われるデジタルフィルタ処理を表
すブロック図である。
【図6】 DSPのメモリに記憶された複数通りのフィ
ルタ定数を説明する説明図である。
【図7】 マイコンとDSPとの各々で実行される初期
化処理の内容を表すフローチャートである。
【符号の説明】
1…空燃比制御装置 3…マイコン(マイクロコンピ
ュータ) 5…DSP(デジタルシグナルプロセッサ) 5a…
メモリ 7…A/D変換器 9…MOSFET 11…空燃
比センサ 13…ヒータ OP1,OP2,OP3…演算増幅器 R5…シャント抵抗器 R1〜R4,R6〜R9…抵
抗器 Tr1,Tr2…トランジスタ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の空燃比制御に用いる酸素濃度
    センサの素子インピーダンスを検出するための素子イン
    ピーダンス検出方法であって、 前記酸素濃度センサへの印加電圧をステップ状に変化さ
    せてから所定時間の間、該酸素濃度センサに流れるセン
    サ電流を前記所定時間よりも短い周期で連続的にA/D
    変換し、 そのA/D変換による時系列のA/D変換値に対してソ
    フトウエアによるノイズ除去用のフィルタ処理を行い、 更に、前記フィルタ処理後のA/D変換値に基づいて、
    前記印加電圧をステップ状に変化させる前と後での前記
    センサ電流の最大変化分を求め、 そのセンサ電流の最大変化分と前記印加電圧の変化分と
    から、前記酸素濃度センサの素子インピーダンスを求め
    ること、 を特徴とする酸素濃度センサの素子インピーダンス検出
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の酸素濃度センサの素子
    インピーダンス検出方法において、 前記印加電圧を変化させる前の前記センサ電流を検出す
    ると共に、前記フィルタ処理後のA/D変換値から、前
    記印加電圧を変化させた後の前記センサ電流のピーク値
    を検出し、そのピーク値と前記印加電圧を変化させる前
    の前記センサ電流の検出値との差を、前記センサ電流の
    最大変化分として求めること、 を特徴とする酸素濃度センサの素子インピーダンス検出
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の酸素濃度
    センサの素子インピーダンス検出方法において、 前記フィルタ処理は、積和演算からなるデジタルフィル
    タ処理であると共に、そのデジタルフィルタ処理を、前
    記内燃機関の空燃比制御を行うマイクロコンピュータと
    は別に設けたデジタルシグナルプロセッサによって行う
    こと、 を特徴とする酸素濃度センサの素子インピーダンス検出
    方法。
  4. 【請求項4】 内燃機関の空燃比制御に用いる酸素濃度
    センサの素子インピーダンスを検出するための素子イン
    ピーダンス検出装置であって、 前記酸素濃度センサへの印加電圧をステップ状に変化さ
    せる印加電圧変更手段と、 該印加電圧変更手段が前記印加電圧をステップ状に変化
    させてから所定時間の間、前記酸素濃度センサに流れる
    センサ電流をA/D変換器により前記所定時間よりも短
    い周期で連続的にA/D変換する電流検出手段と、 該電流検出手段によって順次A/D変換された時系列の
    A/D変換値に対して、ソフトウエアによるノイズ除去
    用のフィルタ処理を行うフィルタ手段と、 前記フィルタ処理後のA/D変換値に基づいて、前記印
    加電圧がステップ状に変化される前と後での前記センサ
    電流の最大変化分を算出する電流変化分算出手段と、 該電流変化分算出手段により算出された前記センサ電流
    の最大変化分と前記印加電圧変更手段による前記印加電
    圧の変化分とから、前記酸素濃度センサの素子インピー
    ダンスを算出するインピーダンス算出手段と、 を備えていることを特徴とする酸素濃度センサの素子イ
    ンピーダンス検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の酸素濃度センサの素子
    インピーダンス検出装置において、 前記電流変化分算出手段は、 前記印加電圧変更手段が前記印加電圧をステップ状に変
    化させる前の前記センサ電流を検出すると共に、前記フ
    ィルタ処理後のA/D変換値から、前記印加電圧の変化
    後の前記センサ電流のピーク値を求め、そのピーク値と
    前記印加電圧の変化前における前記センサ電流の検出値
    との差を、前記センサ電流の最大変化分として算出する
    こと、 を特徴とする酸素濃度センサの素子インピーダンス検出
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は請求項5に記載の酸素濃度
    センサの素子インピーダンス検出装置において、 少なくとも前記フィルタ手段は、前記内燃機関の空燃比
    制御を行うマイクロコンピュータとは別に設けたデジタ
    ルシグナルプロセッサからなること、 を特徴とする酸素濃度センサの素子インピーダンス検出
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項4ないし請求項6の何れかに記載
    の酸素濃度センサの素子インピーダンス検出装置におい
    て、 前記フィルタ手段は、 前記フィルタ処理として、積和演算からなるデジタルフ
    ィルタ処理を行うと共に、前記デジタルフィルタ処理を
    行うためのフィルタ定数を、酸素濃度センサの種別毎に
    複数通り記憶したフィルタ定数記憶手段を備えており、
    更に、素子インピーダンスの検出対象となる酸素濃度セ
    ンサの種別を示す種別情報を外部から取得し、前記フィ
    ルタ定数記憶手段に記憶されている複数通りのフィルタ
    定数のうち、前記取得した種別情報が示す種別の酸素濃
    度センサに対応するフィルタ定数を用いて前記デジタル
    フィルタ処理を行うこと、 を特徴とする酸素濃度センサの素子インピーダンス検出
    装置。
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