JP4270373B2 - 陳列棚用仕切り板 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、陳列棚用仕切り板に関し、特に、仕切り高さの寸法が調節できる陳列棚用仕切り板に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ビデオテープ、CD、DVD、ゲームソフトや書籍等の略扁平形状の商品を陳列する場合に、商品の倒れを防止するため、陳列棚の左右に仕切り板を設けている。
【0003】
このような陳列棚として、特許文献1には、棚板の底板と背板とに係合して棚板を仕切る陳列棚用仕切り板が開示されている。
【0004】
特許文献2には、仕切り板の側面に嵌合部を設け、被嵌合を備える補助板を仕切り板の側面に配置し、仕切り板の側面に補助板を嵌合により装着して、仕切り板の仕切り高さを調節することが開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−10113号公報
【特許文献1】
特開2001−346638号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1の技術においては、仕切り板の高さの調節ができないため、陳列する商品の高さが異なる場合には、商品の高さに応じた仕切り板を用意する必要があり、仕切り板の種類が多くなるので、製造コストが増加するとともに店舗等における陳列棚用部品の管理が煩雑になるという問題がある。
【0007】
特許文献2においては、仕切り板の高さを調節できるが、仕切り板に別途高さ調節のための補助板を設ける必要がある。すなわち、陳列棚の仕切りに仕切り板と補助板との異なる種類の部品を用意する必要があり、部品種類が多くなるという問題がある。
【0008】
本発明は、上述した事情に鑑みなされたもので、部品種類の増加を伴うことなく仕切り高さの調節ができる陳列棚用仕切り板の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、上部に嵌合部と被嵌合部を有し棚板の底板及び背板に係合して棚板を仕切る一方の仕切り板と、この一方の仕切り板と同一形状の他方の仕切り板とを備え、一方の仕切り板の上に他方の仕切り板を上下逆さにして、一方の仕切り板の嵌合部に他方の仕切り板の被嵌合部を嵌合して両者を繋ぎ合わせ自在としてあることを特徴とする。
【0010】
この請求項1に記載の発明では、一方及び他方の仕切り板は同一形状の仕切り板であるから、それぞれ、単独で棚板に装着して用いることができる。仕切り板による仕切り高さを高くしたい場合には、一方の仕切り板に対して、他方の仕切り板を上下逆さにして、一方の仕切り板の上部に設けた嵌合部に他方の仕切り板の被嵌合部を、一方の仕切り板の被嵌合部に他方の仕切り板の嵌合部をそれぞれ相互に嵌合して一方の仕切り板の上に上下逆さにした他方の仕切り板を繋ぎ合わせる。
【0011】
繋ぎ合わせる仕切り板はそれぞれ単独で、通常の高さの仕切り板として用いるものであるから、同一形状である一種類の仕切り板だけを用意して、異なる仕切り高さにすることができる。従って、部品種類の増加を伴うことなく仕切り高さの調節ができる。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明するが、まず、図1〜図4を参照して本発明の第1実施の形態を説明する。図1は本発明に係る陳列棚用仕切り板を繋ぎ合わせた状態を示す斜視図であり、図2は図1に示す仕切り板を単独で用いる場合を示した斜視図であり、図3は図1に示す仕切り板の斜視図であり、(a)は一方の面(A面)側から見た斜視図であり、(b)は他方の面(B面)側から見た斜視図であり、図4は図1に示す仕切り板の繋ぎ操作を示す斜視図である。
【0021】
本実施の形態に係る陳列棚1は、ビデオテープやCD等の陳列物を陳列する棚であって、棚板3は左右に設けた支柱に取り付けられおり、棚板3には、繋ぎ合された一方及び他方の仕切り板(陳列棚板用仕切り板)5a、5bが取り付けられている。
【0022】
棚板3には底板7と背板9とが設けられており、底板7と背板9とにはそれぞれ係合孔11、13が形成されている。各係合孔11、13は棚板3の長手方向に間隔を開けて複数個設けてある。
【0023】
仕切り板5a、5bはそれぞれ樹脂材製であり、略扁平形状を成している。各仕切り板5a、5bには、側面が略矩形の本体15と、本体15の下端に設けた挿入部17と、本体の上部に設けた被嵌合部19と嵌合部21と、第1当接部23と、第2当接部29とが設けられている。
【0024】
挿入部17は底板7の係合孔11に挿入して、仕切り板5a、5bを棚板3に係合するようになっている。
【0025】
被嵌合部19は本体15の上部に形成された嵌合孔であり、嵌合部21は突起であり、本実施の形態では嵌合部21の下に被嵌合部19が形成されている。
【0026】
被嵌合部19と嵌合部21との前後方向には、第1当接部23及び第2当接部29が形成されている。
【0027】
第1当接部23は、本体15の厚みよりも薄く、本実施の形態では本体15の略半分の厚みで略L字を形成しており、本体15から立ち上がる立ち上がり部25と、側方に突設した突設部27とを備えている。尚、上述の嵌合部21は、突設部27に連続して形成されており、嵌合部21は突設部27よりも側方に突設している。
【0028】
また、本体15の前側にある第2当接部29は第1当接部23と互に離反する方向を向いており、この第2当接部29には、立ち上がり部31と、第1当接部23の突設部27と反対側に突設した突部33とが形成されている。
【0029】
一方及び他方の仕切り板5a、5bにおいて、本体15の前面側で前後に傾斜している傾斜部34は、扁平の陳列物の陳列において表表紙を前面に向けて且つ前後に傾斜させて陳列するときに、陳列物の裏表紙を受けるものである。
【0030】
本体15の後部には、背板9の係合孔13に係止する係止部35が設けられている。
【0031】
次に、第1実施の形態に係る仕切り板5a、5bの使用方法及び作用について説明する。仕切り板5a、5bを単独で使用する場合には、図2に示すように、本体15の下端に設けてある挿入部17を底板7の係合孔11に挿入し、本体15の後端に設けてある係止部35を背板9の係合孔13に係合する。
【0032】
次に、仕切り板5aで仕切る高さを高くしたい場合には、同じ種類(同一形状)の仕切り板(他方の仕切り板)5bを用意して、他方の仕切り板5bを挿入部17を上に向けるように上下逆さにし、図4に示すように、一方の仕切り板5aの上部において立ち上がり部25及び31の間にある空間43aと他方の仕切り板5bの空間43bが対向するように他方の仕切り板5bを図4のイ方向に移動し、次にロ方向に回転させて嵌合部21を被嵌合部19に嵌合させる。このように、本実施の形態では一方の仕切り板5aに他方の仕切り板5bを回転操作により容易に繋ぎあわせることができる。
【0033】
一方の仕切り板5aと他方の仕切り板5bとを繋いだ状態では、一方の仕切り板5aの被嵌合部19に他方の仕切り板5bの嵌合部21が嵌合し、他方の仕切り板5bの被嵌合部19に一方の仕切り板5aの嵌合部21が嵌合しており、両者互いに被嵌合部19と嵌合部21とが嵌合するから簡単に且つ強固に固定することができる。
【0034】
また、一方の仕切り板5aと他方の仕切り板5bとの嵌合部分における前後では、第1当接部23、23同士、及び第2当接部29、29同士が互いに当接して、上下に繋ぎ合わせた一方及び他方の仕切り板5a、5bのがたつきを防止する。
【0035】
特に、第1当接部23と第2当接部29とは、相互に離反する方向に向いているので、がたつき難く且つ外れ難い。
【0036】
しかも、図1に示すように、繋ぎ合わせた一方及び他方の仕切り板5a、5bは嵌合している部分B−Bや互いに当接している第1当接部23、23、及び第2当接部29、29は、本体15の厚みと略同じ厚みになっているから、両側面が略面一になり、外観がよい。
【0037】
以下に、図5〜図8を参照して本発明の他の実施の形態を説明するが、以下に説明する実施の形態において、上述した実施の形態と同一の作用効果を奏する部分には同一の符号を付することにより、その部分の詳細な説明を省略し、上述した実施の形態と主に異なる点を説明する。
【0038】
第2実施の形態では、一方の仕切り板5aの上に、上下逆さにすることなく他方の仕切り板5bを配置して、一方の仕切り板5aの上部に、他方の仕切り板5bの下部を嵌合するものである。
【0039】
各仕切り板5a、5bの上部には、中央部45に一方を向いた第1嵌合突部(被嵌合部)47が設けてあり、中央部45の左右側部46、46には他方を向いた第2嵌合突部(被嵌合部)49が設けられている。更に、中央部45には第1嵌合突部47の突出側に凹部41が形成されている。各仕切り板5a、5bの下部には中央部52と左右側部54、54とにそれぞれ嵌合凹部(嵌合部)51が形成されており、各嵌合突部47、49と各嵌合凹部51とが相互に嵌合するようになっている。
【0040】
この第2実施の形態では、一方の仕切り板5aの上に他方の仕切り板5bを繋げる場合には、第1実施の形態と異なり、他方の仕切り板5bの上下を逆さにすることなく、一方の仕切り板5aの上部に設けた凹部41に他方の仕切り板5bの下端にある挿入部17を挿入して、一方の仕切り板5aの上部と他方の仕切り板5bとを嵌合する。
【0041】
即ち、図8に示すように、一方の仕切り板5aの上部にある凹部41に他方の仕切り板5bの挿入部17を挿入して、中央部45とその左右側部46、46の合計3箇所で、第1嵌合突部47と左右の第2嵌合突部49とを対向する各嵌合凹部51に嵌合する。
【0042】
第2実施の形態では、仕切り板5a、5bは2個に限らずいくつでも順次上方に繋げることができる。
【0043】
本発明は、上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
例えば、被嵌合部19を嵌合孔とし嵌合部21を突起としたが、これに限らず、被嵌合部19を突起とし嵌合部21を嵌合孔としても良い。また、被嵌合部19と嵌合部とは相互に嵌合するものであれば、突起と孔とに限らない。
【0044】
被嵌合部19及び嵌合部21は、各仕切り板5a、5bにそれぞれ複数設けるものであってもよい。
【0045】
嵌合凹部51は孔であってもよい。
【0046】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、仕切り高さを高くしたい場合には、他方の仕切り板を上下逆さにして、繋ぎ合わせることができ、しかも各仕切り板はそれぞれ単独で、通常の高さの仕切り板として用いるものであるから、一種類の仕切り板だけを用意して、異なる仕切り高さにすることができる。従って、部品種類の増加を伴うことなく仕切り高さの調節ができる。
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施の形態に係る仕切り板を繋ぎ合わせた状態を示す斜視図である。
【図2】 仕切り板を単独で用いる場合を示した斜視図である。
【図3】 第1実施の形態に係る仕切り板の斜視図であり、(a)は一方の面(A面)側から見た斜視図であり、(b)は他方の面(B面)側から見た斜視図である。
【図4】 図3に示す仕切り板の繋ぎ操作を示す斜視図である。
【図5】 第2実施の形態に係る仕切り板の斜視図であり、(a)は一方の面(A面)側から見た斜視図であり、(b)は他方の面(B面)側から見た斜視図である。
【図6】 図5に示すE−E断面図である。
【図7】 図5に示すF−F断面図である。
【図8】 図5に示す仕切り板の繋ぎ操作を示す斜視図である。
【符号の説明】
3 棚板
5a 一方の仕切り板(陳列棚板用仕切り板)
5b 他方の仕切り板(陳列棚板用仕切り板)
7 底板
9 背板
15 本体
19 被嵌合部
21 嵌合部
23 第1当接部
29 第2当接部
47 第1嵌合突部(被嵌合部)
49 第2嵌合突部(被嵌合部)
51 嵌合凹部(嵌合部)

Claims (1)

  1. 上部に嵌合部と被嵌合部を有し棚板の底板及び背板に係合して棚板を仕切る一方の仕切り板と、この一方の仕切り板と同一形状の他方の仕切り板とを備え、一方の仕切り板の上に他方の仕切り板を上下逆さにして、一方の仕切り板の嵌合部に他方の仕切り板の被嵌合部を嵌合して両者を繋ぎ合わせ自在としてあることを特徴とする陳列棚用仕切り板。
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