JP3150853B2 - 棚の仕切り装置 - Google Patents
棚の仕切り装置Info
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Description
陳列棚等の棚において、棚板上の空間を左右に仕切るた
めの仕切り装置の改良に関するものである。
り装置には従来から様々の形態のものがある。例えば実
公昭62−30997号公報には、棚板の後端縁に、棚
の間口方向に沿って延びる左右長手のストッパーを固着
し、このストッパーの前面に、横長の係止溝穴を左右に
適宜間隔で多数穿設する一方、仕切り体を、前記ストッ
パーに密着する背面部と棚の奥行き方向に延びる仕切り
部とで平面視逆L字状に形成し、該仕切り体の背面部
に、前記ストッパーの係止溝穴に嵌まり係合する係止爪
を形成する構成が開示されている。
位置は段階的にしか移動できないため使い勝手が悪いば
かりか、仕切り体における背面部の前方に位置した物品
は、他の部位に載置した物品よりも仕切り体の背面部の
厚さ寸法だけ前向きに突出するため、同じ奥行き寸法の
物品を並べて載置した場合に物品の前端面が不揃いにな
って体裁が悪いと言う問題があった。
66544号公報には、棚の背面箇所に、前向きに開口
した蟻溝を有する左右長手の部材を設ける一方、前向き
開口の箱状に形成した仕切り体における背面板の上端
に、仕切り体を側面視で後傾状に回動した状態で前記蟻
溝に嵌まる上向き鉤状の係止爪を設けた構成が開示され
ている。
成によると、物品の横幅等に応じて仕切り体を任意の位
置に左右スライドさせることができるので、使い勝手が
良い。しかし、この実開昭55−166544号公報の
構成では仕切り体に背面板を必要とするため、棚板に同
じ大きさの物品を載せた場合に前端面が不揃いになる問
題は解消できなかった。
8266号公報には、棚板における後端縁の上方に左右
長手の横杆を配設する一方、平面視で棚の奥行き方向に
延びる仕切り板の後端縁に、当該仕切り板を側面視で後
傾状に回動した状態にして横杆に被嵌してから元の姿勢
に戻すことにより、横杆に被嵌係合するようにした抱持
体を設ける構成が開示されている。
いて抱持体を仕切り板の板厚と同じにすれば、物品の背
面をすべて横杆に当てることができるため、前記両公報
のように物品の前端が不揃いになることを防止すること
ができる。しかし、この実開昭55−168266号公
報において抱持体を仕切り板の板圧と同じ厚さ寸法にす
ると、仕切り板を左右スライドさせるに際して抱持体と
横杆との間にこじれが生じるため、仕切り板の左右スラ
イドをスムースにできないと言う厄介な問題が生じる。
れたもので、仕切り体をスムースに左右スライドさせる
ことができ、しかも、奥行き寸法が同じ多数の物品を棚
板に載置するに際して、物品を棚の奥に一杯に押し込む
だけで、前端面を揃えた状態で仕切ることができるよう
にした仕切り装置を提供することを目的とするものであ
る。
請求項1の発明は、「棚における棚板の後端縁に、棚の
間口方向に沿って延びる左右長手のストッパーを、当該
ストッパーと棚板の上面との間に前向き開口の蟻溝が形
成されるようにして設ける一方、棚板上の空間を左右に
仕切るための仕切り体を、平面視で棚の奥行き方向に沿
って延びる仕切り部と、棚板の上面に重なる支持部とか
ら成る正面視L字状又は逆T字状に形成し、該仕切り体
の支持部における後端縁の左右両端のうちいずれか一方
の端部に、当該一方の端部を中心にして仕切り体を棚の
奥行き方向に延びる軸線回りに適宜角度回動させると前
記蟻溝内に抜き差し自在となり、前記支持部を棚板上に
重ねた姿勢にすると前記蟻溝に対して前向き抜け不能に
嵌まり込む係止部を設ける」という構成にした。
止部は、前記係止部は、支持部の端縁に向けて高さが高
くなる傾斜面を備えた正面視略三角形状に形成されてお
り、この係止部を、前記傾斜面が棚板と平行になるよう
に仕切り体を回動させると蟻溝に抜き差し自在となり、
支持部を棚板に重ねた状態では上部が蟻溝の上奥部に嵌
まり込む寸法に設定している。
係止部を棚板上に当てた状態で棚の奥行き方向に延びる
軸線回りに回動させて、係止部をストッパーと棚板との
間の蟻溝に抜き差しするだけのワンタッチ的な操作によ
り、棚板に至極容易に取り付けたり取り外したりするこ
とができる。
定した姿勢でスライドさせることができるから、仕切り
体の左右スライドを円滑に行うことができる。更に、仕
切り体の係止部はストッパーと棚板との間に形成された
蟻溝に入り込んでいるから、棚板に載置した物品の背面
はすべてストッパーの前面に当たることになり、従っ
て、同じ奥行き寸法の物品を棚板に多数並べた場合、各
物品は、棚板の奥まで一杯に押し込むだけで、前端面を
揃えた状態で仕切ることができる。
の容易性と左右スライド操作の容易性とを損なうことな
く、同じ大きさの物品を美麗な状態に仕切って並べるこ
とができる効果を有する。
例を図面に基づいて説明する。図1〜図4は第1実施例
である。これらの図のうち図2において陳列棚1の全体
を示している。
しない底板とを備えており、左右側板2の前後中央部に
それぞれ支柱4を固着して、該支柱4を挟んだ前後両側
に木製等の棚板5をそれぞれ上下多段に装架している。
状のストッパー6を固着して、当該ストッパー6と棚板
5との間に、棚の間口に向けて開口した蟻溝7が形成さ
れるようにしている。ストッパー6は例えばアルミ等を
素材とした押し出し成形にて形成されており、棚板5の
後端縁に嵌め込んでいる。
方向に直線状に延びる仕切り部8aと棚板5に密着する
支持部8bとで正面視L字状に形成されており、支持部
8bの後端縁のうち仕切り部8aと反対側の端部(右
端)には、支持部8bの端縁に行くに従って高さが高く
なる傾斜面8c′を備えた正面視で略三角形状の係止部
8cが形成されている。係止部8cは、支持部8bの後
方に突出している。
に、支持部8bを棚板5に密着させた姿勢での上下高さ
寸法H1が前記蟻溝7における開口部の上下寸法H0よ
りも大きく、図3(a)に示すように、支持部8bの端
縁に位置した頂点(仕切り体8を回動させるときの回動
中心となる頂点)から傾斜面8c′までの最短距離H2
が、前記蟻溝7における開口部の上下寸法H0よりも小
さくなるように設定している。
8cを天板5に当てた状態で、仕切り体8を、支持部8
bの右端を中心にして、棚板5の奥行き方向に延びる軸
線Oの回りに回動して、係止部8cの傾斜面8c′をス
トッパー6の前端縁と平行な姿勢にすると、係止部8c
を蟻溝7に抜き差しすることができる。また、図3
(b)に示すように、係止部8cを蟻溝7に挿入した状
態で仕切り体8の姿勢を戻すと、係止部8cの上部が蟻
溝7の上奥部に嵌まり込んで、係止部8cは抜け不能に
保持される。
ことにより、棚板5の任意の位置に移動させることがで
きる。
素材で形成することができる。また、係止部8cは仕切
り部8a及び支持部8bとは別体に形成して、溶接等に
て支持部8bに固着するようにしても良い。
切り体8を塗装するに際して針金等で吊り下げるための
もので、蟻溝7内に嵌まり込む目立たない係止部8cを
利用して吊り下げ用の穴9を穿設するものであるから、
穴9を穿設したことに起因して外観が悪化することを防
止できる利点がある。
具は、例えばコンパクトディスクのような薄型の物品1
1を、その表面を前向きにして陳列するのに使用するた
めのものである。この支持具10は棚板5に載置したま
までも良いし、後部に空けた穴12に挿入したビスにて
棚板5に固定しても良い。更に、この支持具10は、そ
の前後中途部を棚板5から若干の寸法eだけ浮かせた状
態にして、棚板5上にガタ付きなく載置できるようにし
ている。
切り体8を棚板5の奥行き方向に延びる軸線O回りに回
動させて前後動させるだけのワンタッチ的な操作によ
り、仕切り体8をストッパー6に対して係脱することが
できるのであり、また、仕切り体8は、棚板5上に載置
した安定した姿勢で左右スライドさせるものであるか
ら、左右スライドを円滑に行うことができるのである。
て載置した場合、全ての物品の後面はストッパー6に当
たるから、物品は、棚の奥に一杯に押し込むだけで、前
端面を揃えた美麗な状態に仕切られる。
ち(a)に示す第2実施例では、は、仕切り体8を正面
視L字状に形成した場合において、支持部8bのうち仕
切り部8aと連接した端部に係止部8cを形成してい
る。この実施例では、係止部8cを第1実施例と同様に
飛行機の垂直尾翼状に形成している。
仕切り体8を正面視でT字状に形成した場合において、
支持部8bの左端部に係止部8cを形成している。この
実施例では係止部8cを菱形に形成している。
成した第4実施例である。この実施例の場合では、一点
鎖線で示すように、仕切り体8を90度回動して係止部
8cを蟻溝7に抜き差しすることになる。
で、このうち(a)に示すのは、棚板5の背板13に固
着した第5実施例、(b)に示すのは、ストッパー6を
板状に形成してこれを左右側板間に装架した第6実施例
である。(c)に示す第6実施例では、棚板5を背中合
わせに配置した場合において、ストッパー6を逆山字状
に形成して左右側板間に装架して、1つのストッパー6
を前後の棚板5に兼用している。
ったが、本発明は書棚等の他の棚にも適用できることは
言うまでもない。
る。
切り体をストッパーに係脱している途中の正面図、
(b)は装着した状態の正面図である。
は第3実施例を示す要部正面図である。
は第6実施例を示す要部断面図、(c)は第7実施例を
示す要部断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】棚における棚板の後端縁に、棚の間口方向
に沿って延びる左右長手のストッパーを、当該ストッパ
ーと棚板の上面との間に前向き開口の蟻溝が形成される
ようにして設ける一方、 棚板上の空間を左右に仕切るための仕切り体を、平面視
で棚の奥行き方向に沿って延びる仕切り部と、棚板の上
面に重なる支持部とから成る正面視L字状又は逆T字状
に形成し、 該仕切り体の支持部における後端縁の左右両端のうちい
ずれか一方の端部に、当該一方の端部を中心にして仕切
り体を棚の奥行き方向に延びる軸線回りに適宜角度回動
させると前記蟻溝内に抜き差し自在となり、前記支持部
を棚板上に重ねた姿勢にすると前記蟻溝に対して前向き
抜け不能に嵌まり込む係止部を設けたこと、 を特徴とする棚の仕切り装置。 - 【請求項2】 前記係止部は、支持部の端縁に向けて高さ
が高くなる傾斜面を備えた正面視略三角形状に形成され
ており、この係止部を、前記傾斜面が棚板と平行になる
ように仕切り体を回動させると蟻溝に抜き差し自在とな
り、支持部を棚板に重ねた状態では上部が蟻溝の上奥部
に嵌まり込む寸法に設定していること、 を特徴とする請求項1に記載した棚の仕切り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20677694A JP3150853B2 (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 棚の仕切り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20677694A JP3150853B2 (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 棚の仕切り装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0866280A JPH0866280A (ja) | 1996-03-12 |
JP3150853B2 true JP3150853B2 (ja) | 2001-03-26 |
Family
ID=16528903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20677694A Expired - Fee Related JP3150853B2 (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 棚の仕切り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3150853B2 (ja) |
-
1994
- 1994-08-31 JP JP20677694A patent/JP3150853B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0866280A (ja) | 1996-03-12 |
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