JP4269765B2 - 積層型ガスセンサ素子 - Google Patents
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Description
【技術分野】
本発明は,車両用内燃機関の燃焼制御等に用いることができる積層型ガスセンサ素子に関する。
【0002】
【従来技術】
車両用エンジンの排気系にA/Fセンサを設け,排気ガス中の酸素濃度等からA/Fを検出し,該A/Fを利用してエンジンの燃焼制御を行うことがある(排気ガス制御フィードバックシステム)。
特に,三元触媒を用いて効率よく排気ガスを浄化するためには車両用エンジンの燃焼室においてA/Fが特定の値となるようにエンジンの燃焼状態を制御することが重要である。
A/Fセンサが内蔵する積層型のA/Fセンサ素子として,拡散抵抗部を経由して素子外部から被測定ガスを導入する被測定ガス室と,酸素イオン導電性の固体電解質板に上記被測定ガス室において被測定ガスと接触するよう設けた被測定ガス側電極と,上記固体電解質板に設けた基準電極とからなる構成が知られている。
上記構成において,固体電解質板と被測定ガス側電極と基準電極とにより電気化学セルが構成され,該電気化学セルが被測定ガス室内の酸素濃度に対する検出セルとして機能する。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−65782号公報
【0004】
【解決しようとする課題】
近年,排気ガス制御フィードバックシステムに用いるA/Fセンサ素子に,早期活性及び高検出精度等の性能が必要となってきた。
特に早期活性については,排出ガス規制の規制対象であり,エンジン冷始動初期に大量に排出されるハイドロカーボン(以下HCと記載)の低減のために今後ますます重要となってくることが考えられる。
A/Fセンサ素子を早期活性させるためにはA/Fセンサ素子自身の熱容量の低減,即ちA/Fセンサ素子の体格小型化及び過渡活性時における素子加熱のエネルギー量の増加が有効である。
しかしながら,早期活性のための急激な温度上昇はA/Fセンサ素子の出力特性への様々な影響が懸念される。
【0005】
上記構成のA/Fセンサ素子において,出力は拡散抵抗部を利用した限界電流等(1セル方式においては限界電流,2セル方式においてはポンプ電流等)を利用する。拡散抵抗部を通して排気ガスをA/Fセンサ素子内部の被測定ガス室に導入し,該被測定ガス室において被測定ガスは被測定ガス側電極と接触し,これによってセンサ出力が発現する。
ところでA/Fセンサ素子は所定の活性温度に加熱してやらねばセンサ出力を発現することができない。以下,A/Fセンサ素子が活性温度に達するまでの期間を過渡活性時と記載する。
【0006】
過渡活性時に被測定ガス室内の残留ガスは急激に加熱されて膨張する一方で,拡散抵抗部によって残留ガスの被測定ガス室から素子外部への排出は大いに妨げられる。
この状態でA/Fセンサ素子が活性温度に到達し,活性状態となった場合,A/Fセンサ素子の被測定ガス室は一時的に素子外部の排気ガスを取り込むことが出来ずに,被測定ガス室内に既に存在する残留ガスの状態に基づいたA/Fを出力してしまう。従って,車両用エンジンから排出された排気ガスに基づいたA/Fを出力できずに,異常出力を発現するという現象が懸念される。
【0007】
A/Fの出力と時間経過との関係として,大気中に放置されたセンサにおける例を概略的に図14に記載した。
時間0でエンジンを冷始動する。排気系に設置されたA/Fセンサ素子は温度が低い間は出力がでない。ある程度時間が経過すると素子が温まり出力が発現しはじめる。しかし上述した残留ガスの影響で本来ならば破線で示すような状態の出力となるべきところが,実線で示すような異常出力が発現する。
【0008】
エンジン停止時,即ちA/Fセンサ素子不活性時(常温時)は,A/Fセンサ近辺に排気管外部から進入した大気が存在していると考えられる。よって,被測定ガス室内の残留ガスは実質大気と同様の酸素濃度になっていると考えられる。従って,上記異常出力はエンジン内のA/Fよりもリーンな値を発現することが多い。
A/Fセンサ素子が活性温度に達し,昇温の停止に伴う被測定ガス室内部における残留ガスの膨張の停止,及びA/Fセンサ素子自身のガスポンピング等によって被測定ガス室内の残留ガスと素子外部の排気ガスとが置換されることから,図14に示すごとく,上記異常出力は緩和され,時間の経過と共に改善の方向に向かう。
しかしながら,上記異常出力は正常なA/F出力の発現を遅らせることから早期活性において大きな問題となることが考えられる。
【0009】
従来,このような残留ガスによる異常出力発現防止対策が提案されている。
まず,拡散抵抗部の拡散抵抗を小さくすることで,被測定ガス室内の残留ガスを速やかに排出することが可能である。しかしながら,拡散抵抗を小さくした場合,異常出力の抑制と共に限界電流出力が発現し難くなるため,A/Fセンサ素子出力精度が著しく低下してしまうおそれがある。
また,被測定ガスに何らかの変化,特に被測定ガス圧力が変動する際に(車両用エンジンシステムにおいて排気ガス圧は比較的大きな幅で変動する),拡散抵抗が小さいとガス圧力変動に伴う出力の不安定化(脈動等)が予想される。
【0010】
また,A/Fセンサ素子を素子活性温度に加熱する際の昇温速度を低速化し,素子活性到達までに被測定ガス室内の残留ガス排出が十分実現できるレベルで加熱することで異常出力を防ぐことができる。しかしながら,早期活性が低下するため好ましくない。
このような問題は,A/Fセンサ素子以外のガスセンサ素子で,被測定ガス室に拡散抵抗部を通じて被測定ガスを導入する形式の素子で早期活性や高精度検出を両立させたいタイプの素子においても発生する。
【0011】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,過渡活性時に異常出力が発現し難く,早期活性を有する積層型ガスセンサ素子を提供しようとするものである。
【0012】
【課題の解決手段】
第1の発明は,拡散抵抗部を経由して素子外部から被測定ガスを導入する被測定ガス室と,酸素イオン導電性の固体電解質板に上記被測定ガス室において被測定ガスと接触するよう設けた被測定ガス側電極と,該被測定ガス側電極と一対となって電気化学セルを形成するよう上記固体電解質板に設けた基準電極とを有するガスセンサ素子において,
上記被測定ガス室へ被測定ガスを導入する上記拡散抵抗部は1枚であり,
また,上記被測定ガス室の容積Vcは0.15mm3以下であり,
かつ上記被測定ガス室の積層方向に沿った最大高さhは5〜18μmであることを特徴とする積層型ガスセンサ素子にある(請求項1)。
【0013】
積層型ガスセンサ素子の異常出力は,従来技術に記載したように,過渡活性時の急速加熱に伴う被測定ガス室内残留ガスの膨張が拡散抵抗部によって妨げられ,外部から新鮮な被測定ガスが被測定ガス室に入り難い状態にあることが原因である。
そこで,本発明では,被測定ガス側電極が対面する被測定ガス室の容積Vcを0.15mm3以下として,残留ガス量を減らして,拡散抵抗部の拡散抵抗を従来のままとして,積層型ガスセンサ素子の活性が完了する前に被測定ガス室内の残留ガスを排出完了できるように構成する。
従って,本発明によれば,過渡活性時に異常出力が発現し難く,早期活性を有する積層型ガスセンサ素子を提供することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明は,拡散抵抗部を通じて被測定ガス室に被測定ガスを導入する構成の積層型ガスセンサ素子全般に対して適用できる。
後述する実施例1に示すような単純なヒータ一体型の1セル方式の素子の他,実施例7に示すような2セル方式の素子や実施例8の2セルでヒータ別体型の素子について,本発明を適用することができる。
A/Fや酸素濃度以外のガス濃度を測定するセルを備えた複合ガスセンサ素子で,拡散抵抗部を通じて被測定ガスを被測定ガス室に導入する方式の積層型ガスセンサ素子に本発明を適用することもできる。
【0015】
本発明にかかる拡散抵抗部は,被測定ガス室と素子外部との間に設けた気体の拡散を阻害するよう構成された1枚の部材であり,被測定ガス室は拡散抵抗部を通じて素子外部から被測定ガスを取り入れるよう構成する。
上記拡散抵抗部は,ポーラスな多孔質層で構成する場合,小径のピンホールで構成する場合等がある。またピンホールを設け,該ピンホールに多孔質材料を充填する構成もある。また,素子外部と通じる通路を設けて,該通路から被測定ガス室に向かう空間に多孔質材料を配置して拡散抵抗部を構成することもできる。
【0016】
また,拡散抵抗部を通じて被測定ガス室に被測定ガスを導入するよう構成したガスセンサ素子は限界電流式の素子として機能する。
すなわち,固体電解質板に一対の電極を設けて一方の電極を被測定ガス室にさらし,他方を基準電極として用いて通電した場合を考える。
被測定ガス室に対する被測定ガスの出入りが拡散抵抗部を通じて行われていない場合は,電圧の上昇に応じて両電極間を流れる電流も増大する。
拡散抵抗部を設けた場合は,電圧が上昇しても電流が増大しないフラット域が特定の電圧範囲において発現する。このフラット域における電流値(限界電流値)が被測定ガス室内の酸素濃度に対応するため,被測定ガス室のガス(酸素)濃度を検出することができる。
【0017】
本発明における被測定ガス室の容積Vcは被測定ガス室と対面する被測定ガス側電極を除いた正味の容積である。更に,被測定ガス室に対する拡散抵抗部が,例えばピンホール等の空間からなる場合は,ピンホールを含まない正味の被測定ガス室の容積がVcとなる。
そして,Vcが0.15mm3以上である場合は,活性完了までに被測定ガス室から残留ガスが十分に排出されないため,図14に示すような異常出力が発現するおそれがある。この異常出力は,被測定ガス室から残留ガスの排出が完了し,被測定ガス室の内部が外部から新規に導入した被測定ガスで占められ,定常となるまで継続する。
【0018】
また,本発明では,上記ガスセンサ素子は,上記被測定ガス室において,被測定ガスと接触すると共に被測定ガス中の酸素をポンピング可能なポンピング電極を有し,
上記ポンピング電極の上記被測定ガス室に対する露出面積をSp,被測定ガス室の容積をVcとすると,Vc/Sp<0.02mmであることが好ましい(請求項3)。
【0019】
固体電解質板に設けた一対の電極からなる電気化学セルに電圧を印加すると,低電位側の電極が酸素分子を分解して酸素イオンとなし,該酸素イオンは固体電解質板を通過して高電位側の電極に移動し,高電位側の電極で還元されて再び酸素分子となる。このような構成にかかるセルの電極は酸素のポンピングが可能なポンピング電極である。
【0020】
本発明にかかる積層型ガスセンサ素子において,被測定ガス室に上述した酸素をポンピング可能なポンピング電極を被測定ガス室にさらして設けることで,過渡活性時に該ポンピング電極を通じて,酸素の排出を促進することができる。
排出量はポンピング電極の露出面積に応じて大となる点から,被測定ガス室の容積Vcとポンピング電極の露出面積Spとの間にVc/Sp<0.02mmなる関係が成立することで,過渡活性時の異常出力を抑制することができる。
Vc/Sp≧0.02mmの場合は,センサ活性後のガスポンピングによる排出が不十分のため,異常出力が収束して定常出力となるまでの時間が長くかかるおそれがある。
【0021】
被測定ガス側電極がポンピング電極と同様の機能を持つ場合は,被測定ガス側電極の露出面積もSpに含める必要がある。
ポンピング電極が複数ある場合は総露出面積をSpとする。
露出面積Spは,ポンピング電極において最もポンピング時に支配的な,最大面積となる固体電解質板と略平行な面のみを考慮すればよい。
【0022】
本発明において,残留ガスの量から考えれば,被測定ガス室の容積がより小さいほうが過渡活性時の異常出力抑制には有効である。
しかしながら,被測定ガス室の容積があまり小さいと,被測定ガス室の内部において被測定ガスの均質化が行われず,被測定ガスが常に被測定ガス側電極の特定の部分にしか到達せずに,正しい測定ができなくなるおそれがある。
この問題は被測定ガス室の容積Vsよりも被測定ガス室の積層方向に沿った最大高さhに依存する。ここで最大高さhとは,被測定ガス室の底面と該底面と対向する天井面との間を積層型ガスセンサ素子の積層方向に沿って測定した長さである。また,底面や天井面は積層型ガスセンサ素子の積層方向に略直交する面である。
【0023】
本発明において,上記最大高さhは5〜18μmである(請求項1),このような最大高さhとすることで過渡活性時の異常出力を抑制すると共に被測定ガスを被測定ガス側電極の全体に満遍なく到達できるようにして,検出精度の低下を防止することができる。
仮に最大高さが5μm未満である場合は,被測定ガス側電極の全体に被測定ガスがいきわたらずに,検出精度が低下するおそれがある。積層高さが18μmを越えた場合は,被測定ガス室の容積Vcが大となって,過渡活性時に異常出力が発生するおそれがある。
また,より好ましくは,最大高さhを10〜15μmとすることが好ましい(請求項2)。
【0024】
また,本発明にかかる積層型ガスセンサ素子は,素子活性温度に加熱する際の昇温速度を100〜250℃/秒として使用することができる(請求項4)。
昇温速度を上記範囲とすることで,積層型ガスセンサ素子の大きさにもよるが,室温からの活性時間を5秒程度にすることができ,超早期活性な素子を得ることができる。昇温速度が100℃未満では早期活性を得ることができず,昇温速度が250℃を越えた場合は,素子を加熱するヒータの温度を高くせねばならず,素子の耐熱衝撃限界を越えてしまうおそれがある。
活性時間が5秒程度となった素子は,自動車エンジンの排気系に設置して排気ガス制御フィードバックシステムの構成要素として使用することで,エンジン冷始動時の非常に早い時間からHC排出を抑制することができ,環境にクリーンかつ近年の厳しい排気ガス規制に対応することができる。
【0025】
【実施例】
以下に,図面を用いて本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
本例にかかる積層型ガスセンサ素子1について,図1〜図3を用いて説明する。
本例の積層型ガスセンサ素子1は拡散抵抗部15を経由して素子外部から被測定ガスを導入する被測定ガス室23と,酸素イオン導電性の固体電解質板11に上記被測定ガス室23において被測定ガスと接触するよう設けた被測定ガス側電極21と,該被測定ガス側電極21と一対となって電気化学セル2を形成するよう上記固体電解質板11に設けた基準電極22とを有する。
そして,上記被測定ガス室23の容積Vcは0.15mm3以下である。
【0026】
以下,詳細に説明する。
本例にかかる積層型ガスセンサ素子1は,自動車エンジンの排気管に設置して,自動車エンジンから排出される排気ガス中の酸素濃度からエンジン燃焼室のA/Fを測定するガスセンサに内蔵して用いられる。このガスセンサは,測定したA/Fを利用して上記自動車エンジンの燃焼制御を行う排気ガス制御フィードバックシステムの一部である。
【0027】
図1,図2に示すごとく,本例の積層型ガスセンサ素子1は,ヒータ基板190と発熱体191からなるヒータ19と基準ガス室24形成用のスペーサ13と絶縁板12と,固体電解質板11と被測定ガス室23形成板14と,拡散抵抗部15と,緻密層16とを積層して構成する。
ヒータ19は,ヒータ基板190と該ヒータ基板190上に設けた通電により発熱する発熱体191とリード部192とを有し,リード部192はヒータ基板190に設けた導電性のスルーホール193にて,ヒータ基板190の外側面195に形成した端子部194と導通するよう構成する。上記端子部194から電力を与えることで,発熱体191が発熱して積層型ガスセンサ素子1を活性温度に昇温することができる。
【0028】
スペーサ13は基準ガス室24用の溝部130を有する。
絶縁板12は,基準電極22を基準ガス室24に露出させるための窓部120を有する。
固体電解質板11の一方の表面111は被測定ガス室23に露出する被測定ガス側電極21とリード部211と素子の外部に露出する端子部212を有する。
また,固体電解質板11の他方の表面112は絶縁板12で覆われており,該絶縁板12の窓部120を通じて基準ガス室24に露出する基準電極22を固体電解質板11の表面112に設け,上記基準電極22と導通するリード部221と内部端子222を絶縁板12の表面に設ける。
そして,上記基準電極22は,絶縁板12,固体電解質板11に設けたスルーホール223,224を通じて,固体電解質板12の表面111に設けた端子部225と導通する。
被測定ガス側電極21,固体電解質板11,基準電極22から本例の積層型ガスセンサ素子1における電気化学セル2が構成される。
【0029】
固体電解質板11の表面111に,被測定ガス室23形成用の窓部140を有するスペーサ14を積層する。このスペーサ14は,固体電解質板11と幅は同程度であるが,長手方向の長さはだいたい被測定ガス側電極14を覆う程度である。
上記スペーサ14の窓部140を塞ぐように拡散抵抗部15を構成する多孔質層を積層し,該多孔質層をガスを通さない緻密層16で覆う。
本例にかかる積層型ガスセンサ素子1において,ヒータ基板190,スペーサ13,絶縁板12,スペーサ14,多孔質層,緻密層16はすべてアルミナからなる。固体電解質板11は部分安定化ジルコニアからなる。
また,拡散抵抗部15を構成する多孔質層はポーラスでガスが透過可能なアルミナセラミックで構成するが,他は緻密でガスを通さないアルミナセラミックからなる。
なお,積層型ガスセンサ素子1の製造時に焼成収縮等から生じる問題を回避するため,固体電解質板11以外をジルコニアからなるセラミックで構成することもできる。
【0030】
そして,本例にかかる被測定ガス室23は,固体電解質板11とスペーサ14と拡散抵抗部15となる多孔質層にて囲まれた空間から形成される。
図3の矢線Gに示すごとく,多孔質層で緻密層16で覆われていない外部に露出した側面151から被測定ガスが入ることができる。また,過渡活性時に被測定ガス室23内の残留ガスが膨張した際は,拡散抵抗部15である多孔質層を経由して,側面151から素子外部に残留ガスが抜けていく。
なお,被測定ガス室23の容積VcはX線CTスキャンを用いて三次元的に捕らえることで測定することができ,本例にかかる積層型ガスセンサ素子1では0.13mm3であった。
【0031】
また,本例の電気化学セル2は,通電により酸素を被測定ガス室23と,素子外部との間でポンピングできるため,上記被測定ガス側電極21はポンピング電極として機能する。被測定ガス側電極21においてもっともポンピング時に支配的な,最大面積となる固体電解質板11と略平行な面211の被測定ガス室23に対する露出面積Spは7.5mm2で,Vc/Sp=0.017mmとなる。また,被測定ガス室23の積層方向に沿った最大高さhは,図3に示すごとく,固体電解質板11で被測定ガス室23に露出する表面111と拡散抵抗部15を形成する多孔質層で被測定ガス室23に露出する表面151との間の,積層型ガスセンサ素子1の積層方向に沿って測定した長さであり,本例はh=15μmである。
【0032】
本例の作用効果について説明する。
ガスセンサ素子1の異常出力は,過渡活性時の急速加熱に伴う被測定ガス室23内残留ガスの膨張が拡散抵抗部15によって妨げられ,外部から新鮮な被測定ガスが被測定ガス室23に入り難い状態にあることが原因である。
従って,本例では,被測定ガス側電極21が対面する被測定ガス室23の容積Vcを0.15mm3以下として,残留ガス量を減らして,積層型ガスセンサ素子1の活性が完了する前に被測定ガス室23内の残留ガスを排出完了できるように構成する。
従って,本例によれば,過渡活性時に異常出力が発現し難く,早期活性を有する積層型ガスセンサ素子を提供することができる。
【0033】
特に,本例にかかる積層型ガスセンサ素子1において,被測定ガス室23における残留ガスは5秒以内で素子外部に排出される。
従って本例の積層型ガスセンサ素子1を組み込んだ排気ガス制御フィードバックシステムは,エンジン始動後5秒程度で排気ガス制御フィードバックシステムを機能させることができ,エンジン始動後の早い時期から三元触媒による排気ガスの浄化効率を高めて,エンジン始動初期のHC排出量を減らすことができる。
【0034】
(実施例2)
本例は,図4に示すごとく,被測定ガス室の容積Vcとエンジン冷始動時に発生する異常出力との関係について測定したものである。
実施例1に示す構成の積層型ガスセンサ素子を多数準備する。各素子の被測定ガス室Vcの容積は0〜0.35mm3の範囲に分布している。また,Vc=0なる素子は,被測定ガス室いっぱいに被測定ガス側電極が設けてあり,被測定ガス側電極と拡散抵抗層とが密着した状態にある。
また,異常出力量は4%酸素/窒素雰囲気において5秒でセンサが活性するような加熱を行った時のセンサ出力最大値(異常出力における出力最大値)と,十分時間が経過した後の定常出力の差分を測定評価した値である。
そして,縦軸に異常出力量,横軸に被測定ガス室容積Vcをとって,測定結果を図4にプロットした。
図4より,Vcが0.15mm3以下であれば,異常出力は発生しないか非常に小さく積層型ガスセンサ素子の性能に大きな影響を与えないことが分かった。
【0035】
(実施例3)
本例は,図5に示すごとく,被測定ガス室の容積Vcとポンピング電極の被測定ガス室に対する露出面積をSpとした場合のVc/Spの値と,エンジン冷始動時に発生する異常出力との関係について測定したものである。
実施例1に示す構成の積層型ガスセンサ素子を多数準備する。各素子のVc/Spは0から0.035mmの範囲に分布している。また,Vc/Sp=0なる素子は,被測定ガス室いっぱいに被測定ガス側電極が設けてあり,被測定ガス側電極と拡散抵抗層とが密着した状態にある。異常出力の測定方法は実施例2と同様である。
そして,縦軸に異常出力量,横軸にVc/Spをとって,測定結果を図5にプロットした。
図5より,Vc/Spが0.02mm以下であれば,異常出力は発生しないか非常に小さく積層型ガスセンサ素子の性能に大きな影響を与えないことが分かった。
【0036】
(実施例4)
本例は,図6に示すごとく,被測定ガス室の最大高さhと,エンジン冷始動時に発生する異常出力との関係について測定したものである。
実施例1に示す構成の積層型ガスセンサ素子を多数準備する。各素子のhは0から0.035mmの範囲に分布している。また,h=0なる素子は,被測定ガス室いっぱいに被測定ガス側電極が設けてあり,被測定ガス側電極と拡散抵抗層とが密着した状態にある。異常出力の測定方法は実施例2と同様である。
そして,縦軸に異常出力量,横軸にhをとって,測定結果を図6にプロットした。
図6より,hが0.015mm(=15μm)以下であれば,異常出力は発生しないか非常に小さく積層型ガスセンサ素子の性能に大きな影響を与えないことが分かった。
【0037】
(実施例5)
本例は,図7〜図10に示すごとく,被測定ガス室の最大高さhが2μm,5μm,10μm,30μmである場合,拡散抵抗層から入った被測定ガスがどのような状態で被測定ガス側電極に到達するかについてモンテカルロシミュレーションを利用して調べた結果について説明する。
このシミュレーションはセンサガス取り込み口から進入して排気電極に到達するまでのガス粒子の挙動をモンテカルロ法によって計算し,被測定ガス側電極上のガス分布を求めるものである。これによって,図3に示すように被測定ガス側電極の端部位置P1から中心位置P2までの間における被測定ガスの到達分布を算出し,その結果を図7〜図10に記載した。
【0038】
なお,モンテカルロ法は,ガス粒子等のランダムな運動をする現象に対して,乱数を用いて個々の挙動を表現する一方で,上記の粒子数を著しく大きくすることによって統計的に現象,傾向を見出すものである。
本シミュレーションにおいては個々のガス粒子のブラウン運動における衝突時の運動方向の変化に関して,一様乱数を用いて衝突後の運動方向の決定を行った。
【0039】
図7〜図10から明らかであるが,被測定ガス室の最大高さhが5μmを越えると,中心位置P2まで被測定ガスが到達するようになり,最大高さhが10μmを越えると,端部位置P1から中心位置P2まで大体満遍なく被測定ガスが届くようになる。
反対に最大高さhが2μmでは中心位置P2に届く被測定ガスの量が少なすぎて,電極の端部にガスの偏りとそれに伴う限界電流の不安定化(平坦性の低下)が生じるおそれがあり,高精度の測定ができなくなる可能性がある。
また,最大高さ30μmの場合,被測定ガス室容積が大きくなりすぎて,本発明にかかる効果が得られなくなるおそれがある。
【0040】
(実施例6)
本例は,図11に示すごとく,昇温速度とエンジン冷始動時に発生する異常出力との関係について測定したものである。
実施例1に示す構成の積層型ガスセンサ素子を多数準備する。各素子の昇温はヒータに与える電力を増減させることで調整する。昇温速度0とは,即ち加熱を行わないということである。
そして,縦軸に異常出力量,横軸に昇温速度をとって,測定結果を図11にプロットした。
図11より,昇温速度が250℃以下であれば本発明にかかる素子では異常出力を発生しないものであることが分かった。
【0041】
(実施例7)
本例は,図12に示すごとく,固体電解質板31,34,スペーサ32,35,絶縁板36,ヒータ基板37を積層してなる2セル型の積層型ガスセンサ素子3である。
積層型ガスセンサ素子3は,固体電解質板31,34とスペーサ32にて囲まれた被測定ガス室320を有し,該被測定ガス室320に対する被測定ガスの導入は,固体電解質板31及び多孔質層33に設けた貫通穴310を通じて行われる。上記多孔質層33が拡散抵抗部となる。また,積層型ガスセンサ素子3は,固体電解質板34,スペーサ35,絶縁板36にて囲まれた基準ガス室350を有する。
【0042】
第1電気化学セル41は,固体電解質板31と一対の電極411,412とよりなり,電極411は素子外部の被測定ガスと直に接し,電極412は被測定ガス室320と対面する。また電極411,412は環状である。
第2電気化学セル42は,固体電解質板34と一対の電極421,422とよりなり,電極421は被測定ガス室320と接し,電極422は基準ガス室350と対面する。また電極421は環状である。
【0043】
第1電気化学セル41は被測定ガス室320と素子外部との間で酸素のポンピングを行うことができる。このポンピングによって酸素イオン電流Iが電極411,412間を流れる。第2電気化学セル42の電極421,422との間で被測定ガス室320内と基準ガス室350の酸素濃度差による濃淡起電力Vが発生する。ここでVが一定の値になるようIを調整し被測定ガス室320の酸素濃度を一定に保つようにすればA/Fに対応したI値を得ることができる。
このような構成の積層型ガスセンサ素子3において,被測定ガス室320の容積Vcを0.15mm3以下とすることで,実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
【0044】
また,本例にかかる積層型ガスセンサ素子3において,Vc/Sp<0.02mmなる関係が成立する際も,過渡活性時の異常出力を抑制することができる。
なお,本例にかかる素子3におけるSpは電極412の面積に相当する。
【0045】
(実施例8)
本例は,図13に示すごとく,2セル型の積層型ガスセンサ素子5でヒータが別体で設けてある。
本例の積層型ガスセンサ素子5は,素子本体501とクリアランス500を空けて設けたヒータ502とからなり,素子本体501は,固体電解質板51,53,多孔質材料からなる多孔質スペーサ52とからなり,ヒータ502は,絶縁板54と発熱体550を設けたヒータ基板55とからなる。
また,積層型ガスセンサ素子5は,固体電解質板51,53,スペーサ52にて囲まれた被測定ガス室520を有する。
【0046】
第1電気化学セル43は,固体電解質板51に内蔵された電極431と被測定ガス室520にさらされた電極432とよりなる。
第2電気化学セル44は,固体電解質板53と一対の電極441,442とよりなり,電極441は被測定ガス室520と接し,電極442はクリアランス500と対面し,素子の外部にある被測定ガスにさらされている。
多孔質スペーサ52は拡散抵抗を有し,被測定ガス室520に対する被測定ガスの導入は,側面525から行われる。
【0047】
第2電気化学セル44に通電することで被測定ガス室520と外部の被測定ガスとの間で酸素のポンピングを行うことができる。このときポンピングによって酸素イオン電流Iが流れる。
また,第1電気化学セル43の電極431,432間に微弱な電圧を印加することで,電極432付近の酸素イオンがイオン化して,電極431側に移動し,電極431,432間で電位差Vが生じ,この電位差Vを測定する。
ここでVが一定の値になるようにIを調整し被測定ガス室520の酸素濃度を一定に保つようにすれば空燃比に対応したI値を得ることができる。
このような構成の積層型ガスセンサ素子5において,被測定ガス室520の容積Vcを0.15mm3以下とすることで,実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
【0048】
また,本例にかかる積層型ガスセンサ素子3において,Vc/Sp<0.02mmなる関係が成立する際も,過渡活性時の異常出力を抑制することができる。
なお,本例にかかる素子3におけるSpは電極441の面積に相当する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,積層型ガスセンサ素子の断面を示す説明図。
【図2】実施例1における,積層型ガスセンサ素子の斜視展開図。
【図3】実施例1における,積層型ガスセンサ素子の被測定ガス室についての要部拡大説明図。
【図4】実施例2における,異常出力量と被測定ガス室の容積Vcとの関係を示す線図。
【図5】実施例3における,異常出力量とVc/Spとの関係を示す線図。
【図6】実施例4における,異常出力量と被測定ガス室の最大高さhとの関係を示す線図。
【図7】実施例5における,最大高さh=2μmである時のガス分布を示す説明図。
【図8】実施例5における,最大高さh=5μmである時のガス分布を示す説明図。
【図9】実施例5における,最大高さh=10μmである時のガス分布を示す説明図。
【図10】実施例5における,最大高さh=30μmである時のガス分布を示す説明図。
【図11】実施例6における,異常出力量と昇温速度との関係を示す線図。
【図12】実施例7における,2セル型の積層型ガスセンサ素子の説明図。
【図13】実施例8における,2セル型でヒータ別体の積層型ガスセンサ素子の説明図。
【図14】エンジン冷始動時の出力と時間との関係を示す線図。
【符号の説明】
1...積層型ガスセンサ素子,
11...固体電解質板,
15...拡散抵抗部,
2...電気化学セル,
21...被測定ガス側電極,
22...基準電極,
23...被測定ガス室,
Claims (4)
- 拡散抵抗部を経由して素子外部から被測定ガスを導入する被測定ガス室と,酸素イオン導電性の固体電解質板に上記被測定ガス室において被測定ガスと接触するよう設けた被測定ガス側電極と,該被測定ガス側電極と一対となって電気化学セルを形成するよう上記固体電解質板に設けた基準電極とを有するガスセンサ素子において,
上記被測定ガス室へ被測定ガスを導入する上記拡散抵抗部は1枚であり,
また,上記被測定ガス室の容積Vcは0.15mm3以下であり,
かつ上記被測定ガス室の積層方向に沿った最大高さhは5〜18μmであることを特徴とする積層型ガスセンサ素子。 - 請求項1において,上記被測定ガス室の積層方向に沿った最大高さhは10〜15μmであることを特徴とする積層型ガスセンサ素子。
- 請求項1又は2において,上記ガスセンサ素子は,上記被測定ガス室において被測定ガスと接触すると共に被測定ガス中の酸素をポンピング可能なポンピング電極を有し,
上記ポンピング電極の上記被測定ガス室に対する露出面積をSp,被測定ガス室の容積をVcとすると,Vc/Sp<0.02mmであることを特徴とするガスセンサ素子。 - 請求項1〜3のいずれか1項において,素子活性温度に加熱する際の昇温速度を100〜250℃/秒として使用することを特徴とする積層型ガスセンサ素子。
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