JP2021162465A - ガスセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】固体電解質層が積層された構造において、外側電極からの酸素の排出及び汲み入れを効率よく行うことができるガスセンサを提供する。【解決手段】2以上のセラミック層12が積層されて構成され、少なくとも1つのガス導入口16と、少なくとも1つの内部空所26aを有する積層体14と、積層体14上に形成され、内部空所26aから酸素を排出するための外側電極46と、積層体14上に外側電極46を覆うように形成され、セラミック層12と外側電極46との間に、外部空間につながるスリット部100が介在している。【選択図】図2

Description

本発明は、セラミック積層体を利用したガスセンサに関する。
従来のように、酸素を排出(ポンプアウト)させるための酸素の出口電極を素子表面に配置させる構造だと、被水によるクラックや排ガス成分の被毒による特性異常が発生する。そのため、最近では、酸素排出用出口電極を保護するため、酸素排出用出口電極を素子内に埋設させる構造を取っている。
特許文献1記載のセンサ素子は、固体電解質層の表面に、電極を挟み込むようにしてガス非透過性の緻密層が積層されている。この緻密層の先端側には、電極を取り囲む略矩形の貫通孔が設けられ、この貫通孔内に多孔質層が埋設されている。このようにして、多孔質層を介して電極と外部との間でガスが出入可能になっている。
しかし、貫通孔の角部に応力が集中し易く、被水等の熱衝撃が加わったときに角部から緻密層に応力が集中し易く、被水等の熱衝撃が加わったときに角部から緻密層にクラック等が生じやすいという問題がある。
そこで、特許文献2では、第2電極が充填され、電極部の側面の少なくとも一部が、露出部としてガスセンサ素子の外部に露出すると共に、電極部自身がガス透過性を有している。これにより、第2電極を直接覆うガス非透過性の緻密層に貫通孔を設けてガス透過性の多孔質体を埋設する必要がなくなり、ガスセンサ素子の強度を向上させることができる、としている。
特許第4623760号公報 特開2016−109642号公報
しかしながら、特許文献2記載のガスセンサ素子は、電極が直接外部雰囲気に露出しているため、センサが取り付けられる排気ガス環境下では排ガスに含まれる成分によって電極が被毒するおそれがある。また、電極幅を側面まで拡大することにより使用する貴金属量が増加し、ガスセンサ素子自体のコストが高くなる。
また、ガス導入口から空室内に未燃物質が流入した際、その未燃物質を燃焼させるために、酸素排出用出口電極から逆に空室内に配置された内側電極への電圧印加により、酸素を汲み込む必要がある。特許文献2の構造の場合、多孔質な酸素排出用出口電極で酸素排出用出口電極領域を充填させているため、拡散抵抗が大きく、未燃物質を燃焼させる酸素を十分に汲み込むことができなくなる場合がある。そこで、無理して酸素を汲み込むために電圧を印加すると、素子が壊れるおそれがある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、上述した従来のガスセンサ素子の問題点を解消することができると共に、それぞれ主成分が異なる固体電解質層が積層された構造において、電極からの酸素の排出を効率よく行うことができるガスセンサを提供することを目的とする。
[1] 本発明の第1態様は、2以上のセラミック層が積層されて構成され、少なくとも1つのガス導入口と、少なくとも1つの内部空所を有する積層体と、前記積層体に形成され、前記内部空所から酸素を排出するための外側電極と、前記積層体上に前記外側電極を覆うように形成され、前記セラミック層と前記外側電極との間に、外部空間につながるスリット部が介在している。
これにより、外部空間であるスリット部が、酸素のポンピングアウト部を構成することから、外側電極からの酸素の排出を効率よく行うことができ、しかも、内部空所からポンピングされる酸素の圧力によるクラック等の発生を抑制することができる。また、セラミック層と外側電極との間に、外部空間につながるスリット部が介在するため、スリット部の拡散抵抗により、排ガスによる外側電極の被毒の可能性を抑制することができる。
また、上述したように、外側電極からの酸素の排出及び汲み込みを効率よく行うことができることから、外側電極から空室内に酸素を汲み込み易くなり、例えばガス導入口から空室内に未燃物質が流入した場合に、その未燃物質を燃焼させることができる。すなわち、特許文献2記載のガスセンサ素子の課題に対する対策にもなる。
[2] 第1の態様において、前記内部空所は、該内部空所から酸素を排出するための内側電極を有し、前記ガス導入口から前記内側電極に到達するまでの拡散抵抗をR1、前記スリット部から前記外側電極に到達するまでの拡散抵抗をR2としたとき、前記拡散抵抗R2は、前記拡散抵抗R1の0倍より大きく、1.2倍以下であることが好ましい。
拡散抵抗R2が拡散抵抗R1の1.2倍以上の場合、内側電極から外側電極への酸素排出時に、スリット部への酸素の圧力によってクラックが発生するおそれがある。
[3] 第1の態様において、前記拡散抵抗R2は、前記拡散抵抗R1より小さいことが好ましい。
[4] 第1の態様において、前記拡散抵抗R2は、前記拡散抵抗R1の0倍より大きく、0.5倍以下であることが好ましい。
[5] 第1の態様において、前記スリット部のうち、前記外側電極以外の領域が空間、もしくは多孔質材で埋められている構造のどちらでもよい。多孔質材で埋められている構造の場合、外側電極と排ガスとが直接触れることがなくなり、排ガスによる外側電極の被毒の可能性を抑制でき、スリット部の機械的強度を高めることができる。
[6] 第1の態様において、拡散抵抗R1<拡散抵抗R2の関係並びに強度を維持させるため、外側電極の天井に孔を形成してもよい。
[7] 第1の態様において、前記スリット部のうち、前記外側電極の上面と前記スリット部の天井との間に第1隙間が形成され、前記第1隙間は、5〜50μmの範囲であることが好ましい。
第1隙間が5μm未満だと、前記外側電極の上面と前記スリット部の天井との間の第1隙間のガス拡散抵抗が大きくなり、それに伴って、酸素ポンピングによる酸素の圧力も大きくなるため、スリット部等にクラックが発生するおそれがある。また、ガス導入口から空室内に未燃物質が流入した場合に、未燃物質を燃焼させる酸素を十分に汲み込むことができなくなる場合もある。逆に、第1隙間が50μmを超えると、スリット部の強度が低下し、振動、衝撃等によるクラック発生率が高くなるおそれがある。
[8] 第1の態様において、スリット部のうち、前記外側電極の前端と前記スリット部との間、前記外側電極の後端と前記スリット部との間の少なくとも一方に第2隙間が形成され、前記第2隙間は、5〜500μmの範囲であることが好ましい。
第2隙間が5μm未満だと、第2隙間のガス拡散抵抗が大きくなり、それに伴って、酸素ポンピングによる酸素の圧力も大きくなるため、スリット部等にクラックが発生するおそれがある。また、ガス導入口から空室内に未燃物質が流入した場合に、未燃物質を燃焼させる酸素を十分に汲み込むことができなくなる場合もある。逆に、第2隙間が500μmを超えると、スリット部の強度が低下し、振動、衝撃等によるクラック発生率が高くなるおそれがある。
[9] 本発明において、前記スリット部は、少なくとも2つのスリット口を有し、各前記スリット口の面積の合計は、前記ガス導入口の面積よりも大きいことが好ましい。
[10] 本発明において、前記スリット部は、少なくとも2つのスリット口を有し、各前記スリット口から外側電極までの最短距離の合計は、前記ガス導入口から前記内部空所の先端までの最短距離より短いことが好ましい。
本発明に係るガスセンサによれば、セラミックス層が積層された構造において、外側電極からの酸素の排出/汲み込みを効率よく行うことができる。
本実施の形態に係るガスセンサの縦断面及び機能を示す説明図である。 図2Aはスリット部とその周辺の構造を前後方向に切断して示す縦断面図であり、図2Bは同じく左右方向に切断して示す縦断面図である。 図3Aはガスセンサの第2の構成例を前後方向に切断して示す縦断面図であり、図3Bは同じく左右方向に沿って切断して示す縦断面図である。 図4Aはガスセンサの第3の構成例を前後方向に切断して示す縦断面図であり、図4Bは同じく左右方向に沿って切断して示す縦断面図である。 図5Aはガスセンサの第4の構成例を示す平面図であり、図5Bは第4の構成例の側面図である。 図6Aはガスセンサの第5の構成例を前後方向に切断して示す縦断面図であり、図6Bは図6AにおけるVB−VB線上の断面図である。 図7Aはガスセンサのガス導入口付近を示す正面図であり、図7Bはスリット部とその周辺の構造を前後方向に切断して示す縦断面図である。 図8Aはガス導入口から酸素濃度調整室の先端までの最短距離を説明するための縦断面図であり、図8Bはスリット部とその周辺の構造を前後方向に切断して示す縦断面図である。
以下、本発明に係るガスセンサの実施の形態例を図1〜図8Bを参照しながら説明する。
本実施の形態に係るガスセンサ10は、図1に示すように、センサ素子20を有する。センサ素子20は、酸素イオン伝導性の固体電解質からなるセラミック層12による積層体14(構造体)と、積層体14に形成されたセンサセル22とを有する。
センサセル22は、積層体14に形成され、被測定ガスが導入されるガス導入口16と、積層体14内に形成され、ガス導入口16に連通する酸素濃度調整室26と、積層体14内に形成され、酸素濃度調整室26に連通する測定室28とを有する。ガス導入口16の前方には予備空間17が形成され、被測定ガスは、予備空間17及びガス導入口16を介してセンサセル22内に導入される。
酸素濃度調整室26は、ガス導入口16に連通する主調整室26aと、主調整室26aに連通する副調整室26bとを有する。測定室28は副調整室26bに連通している。
さらに、このセンサセル22は、積層体14のうち、ガス導入口16と主調整室26aとの間に設けられ、ガス導入口16に連通する拡散抵抗調整室30を有する。
具体的には、積層体14は、第1基板層32aと、第2基板層32bと、第1固体電解質層34と、スペーサ層36と、第2固体電解質層38との5つの層が、図面視で下側からこの順に積層されて構成されている。
センサセル22は、センサ素子20の先端部側であって、第2固体電解質層38の下面と第1固体電解質層34の上面との間には、上述した予備空間17と、ガス導入口16と、第1拡散律速部40aと、拡散抵抗調整室30と、第2拡散律速部40bと、酸素濃度調整室26と、第3拡散律速部40cと、測定室28とが備わっている。また、酸素濃度調整室26を構成する主調整室26aと、副調整室26bとの間に第4拡散律速部40dが備わっている。
これら予備空間17と、ガス導入口16と、第1拡散律速部40aと、拡散抵抗調整室30と、第2拡散律速部40bと、主調整室26aと、第4拡散律速部40dと、副調整室26b、第3拡散律速部40cと、測定室28とは、この順に連通する態様にて隣接形成されている。ガス導入口16から測定室28に至る部位を、ガス流通部とも称する。
ガス導入口16と、拡散抵抗調整室30と、主調整室26aと、副調整室26bと、測定室28は、スペーサ層36をくり抜いた態様にて設けられた内部空間である。拡散抵抗調整室30と、主調整室26aと、副調整室26bと、測定室28はいずれも、各上部が第2固体電解質層38の下面で、各下部が第1固体電解質層34の上面で、各側部がスペーサ層36の側面で区画されている。
センサセル22の第1拡散律速部40a、第3拡散律速部40c及び第4拡散律速部40dは、いずれも2本の横長の(図面に垂直な方向に開口が長手方向を有する)スリットとして設けられている。第2拡散律速部40bは、1本の横長の(図面に垂直な方向に開口が長手方向を有する)スリットとして設けられている。
また、第2基板層32bの上面と、第1固体電解質層34の下面との間であって、それぞれガス流通部よりも先端側から遠い位置には、基準ガス導入空間が設けられている。基準ガス導入空間は、第1固体電解質層34と、第2基板層32bとの間に形成された空間である。この空間は多孔質体で充填されていてもよい。基準ガス導入空間には、基準ガスとして、例えば酸素や大気が導入される。
予備空間17及びガス導入口16は、外部空間に対して開口している部位であり、予備空間17及びガス導入口16を通じて外部空間からセンサセル22内に被測定ガスが取り込まれる。被測定ガスが、センサ素子20の外部から測定室28内まで導入されるにあたって、外部空間における被測定ガスの圧力変動(被測定ガスが自動車の排気ガスの場合であれば排気圧の脈動)によって予備空間17及びガス導入口16からセンサ素子20の内部に急激に取り込まれた被測定ガスは、直接測定室28へ導入されるのではなく、第1拡散律速部40a、拡散抵抗調整室(緩衝空間)30、第2拡散律速部40b、主調整室26a、第4拡散律速部40d、副調整室26b、第3拡散律速部40cを通じて被測定ガスの濃度変動が打ち消された後、測定室28へ導入されるようになっている。これによって、測定室28へ導入される被測定ガスの濃度変動はほとんど無視できる程度のものとなる。
センサセル22の第1拡散律速部40aは、ガス導入口16から拡散抵抗調整室30に導入される被測定ガスに、所定の拡散抵抗を付与する部位である。
センサセル22の第2拡散律速部40bは、拡散抵抗調整室30から主調整室26aに導入される被測定ガスに、所定の拡散抵抗を付与する部位である。
主調整室26aは、予備空間17及びガス導入口16から導入された被測定ガス中の酸素分圧を調整するための空間として設けられる。酸素分圧は、後述する主ポンプセル42が作動することによって調整される。
主ポンプセル42は、内側電極44と、外側電極46と、これらの電極に挟まれた酸素イオン伝導性の固体電解質とを含んで構成される電気化学的ポンプセル(主電気化学的ポンピングセル)である。内側電極44は、主調整室26aを区画する第1固体電解質層34の上面、第2固体電解質層38の下面、及び、スペーサ層36の側面のそれぞれの略全面に設けられている。外側電極46は、第2固体電解質層38の上面のうち、内側電極44と対応する領域に設けられている。
主ポンプセル42は、センサ素子20の外部に備わるセンサセル22用の第1可変電源48Aにより第1ポンプ電圧Vp1を印加して、外側電極46と内側電極44との間に第1ポンプ電流Ip1を流すことにより、主調整室26a内の酸素を外部空間に汲み出し、あるいは、外部空間の酸素を主調整室26a内に汲み入れることが可能となっている。
また、センサセル22は、電気化学的センサセルである第1酸素分圧検出センサセル50Aを有する。この第1酸素分圧検出センサセル50Aは、内側電極44と、第2基板層32bの上面と第1固体電解質層34とに挟まれる共通の基準電極52と、これらの電極に挟まれた酸素イオン伝導性固体電解質とによって構成されている。基準電極52は、外側電極46等と同様の多孔質サーメットからなり、平面視で略矩形状の電極である。
また、基準電極52の周囲には、多孔質アルミナからなり、且つ、基準ガス導入空間につながる基準ガス導入層54が設けられている。すなわち、基準電極52の表面に、基準ガス導入空間の基準ガスが基準ガス導入層54を介して導入されるようになっている。第1酸素分圧検出センサセル50Aは、主調整室26a内の雰囲気と基準ガス導入空間の基準ガスとの間の酸素濃度差に起因して内側電極44と基準電極52との間に第1起電力V1が発生する。
第1酸素分圧検出センサセル50Aにおいて生じる第1起電力V1は、主調整室26aに存在する雰囲気の酸素分圧に応じて変化する。センサセル22は、上記第1起電力V1によって、主ポンプセル42の第1可変電源48Aをフィードバック制御する。これにより、第1可変電源48Aが主ポンプセル42に印加する第1ポンプ電圧Vp1を、主調整室26aの雰囲気の酸素分圧に応じて制御することができる。
第4拡散律速部40dは、主調整室26aでの主ポンプセル42の動作により酸素濃度(酸素分圧)が制御された被測定ガスに所定の拡散抵抗を付与して、該被測定ガスを副調整室26bに導く部位である。
副調整室26bは、予め主調整室26aにおいて酸素濃度(酸素分圧)が調整された後、第4拡散律速部40dを通じて導入された被測定ガスに対して、さらに後述する補助ポンプセル56による酸素分圧の調整を行うための空間として設けられている。これにより、副調整室26b内の酸素濃度を高精度に一定に保つことができるため、このセンサセル22は、精度の高いNOx濃度測定が可能となる。
補助ポンプセル56は、電気化学的ポンプセルであり、副調整室26bに面する第2固体電解質層38の下面および第1固体電解質層34の上面の略全体に設けられた補助ポンプ電極58と、外側電極46と、第2固体電解質層38とによって構成される。
なお、補助ポンプ電極58についても、内側電極44と同様に、被測定ガス中のNOx成分に対する還元能力を弱めた材料を用いて形成される。
補助ポンプセル56は、補助ポンプ電極58と外側電極46との間に所望の第2電圧Vp2を印加することにより、副調整室26b内の雰囲気中の酸素を外部空間に汲み出しが可能となっている。
また、副調整室26b内における雰囲気中の酸素分圧を制御するために、補助ポンプ電極58と、基準電極52と、第2固体電解質層38と、スペーサ層36と、第1固体電解質層34とによって電気化学的なセンサセル、すなわち、補助ポンプ制御用の第2酸素分圧検出センサセル50Bが構成されている。
なお、この第2酸素分圧検出センサセル50Bにて検出される第2起電力V2に基づいて電圧制御される第2可変電源48Bにて、補助ポンプセル56がポンピングを行う。これにより、副調整室26b内の雰囲気中の酸素分圧は、NOxの測定に実質的に影響がない低い分圧にまで制御されるようになっている。
また、これと共に、補助ポンプセル56の第2ポンプ電流Ip2が、第2酸素分圧検出センサセル50Bの第2起電力V2の制御に用いられるようになっている。具体的には、第2ポンプ電流Ip2は、制御信号として第2酸素分圧検出センサセル50Bに入力され、その第2起電力V2が制御されることにより、第4拡散律速部40dを通じて副調整室26b内に導入される被測定ガス中の酸素分圧の勾配が常に一定となるように制御されている。
また、第2ポンプ電流Ip2が一定になるように、主ポンプセル42の第1可変電源48Aをフィードバック制御すると、さらに、副調整室26b内の酸素分圧制御の精度が向上する。センサセル22をNOxセンサとして使用する際は、主ポンプセル42と補助ポンプセル56との働きによって、副調整室26b内での酸素濃度は各条件の所定の値に精度良く保たれる。
第3拡散律速部40cは、副調整室26bで補助ポンプセル56の動作により酸素濃度(酸素分圧)が制御された被測定ガスに所定の拡散抵抗を付与して、該被測定ガスを測定室28に導く部位である。
センサセル22において、NOx濃度の測定は、主として、測定室28内に設けられた測定用ポンプセル60の動作により行われる。測定用ポンプセル60は、測定電極62と、外側電極46と、第2固体電解質層38と、スペーサ層36と、第1固体電解質層34とによって構成された電気化学的ポンプセルである。測定電極62は、測定室28内の例えば第1固体電解質層34の上面に直に設けられ、被測定ガス中のNOx成分に対する還元能力を、内側電極44よりも高めた材料にて構成された多孔質サーメット電極である。測定電極62は、測定電極62上の雰囲気中に存在するNOxを還元するNOx還元触媒としても機能する。
測定用ポンプセル60は、測定電極62の周囲(測定室28内)の雰囲気中における窒素酸化物の分解によって生じた酸素を汲み出して、その発生量を第3ポンプ電流Ip3、すなわち、センサセル22のセンサ出力(第1測定ポンプ電流値Ip3)として検出することができる。
また、測定電極62の周囲(測定室28内)の酸素分圧を検出するために、第1固体電解質層34と、測定電極62と、基準電極52とによって電気化学的なセンサセル、すなわち、測定用ポンプ制御用の第3酸素分圧検出センサセル50Cが構成されている。第3酸素分圧検出センサセル50Cにて検出された第3起電力V3に基づいて第3可変電源48Cが制御される。
副調整室26b内に導かれた被測定ガスは、酸素分圧が制御された状況下で第3拡散律速部40cを通じて測定室28内の測定電極62に到達する。測定電極62の周囲の被測定ガス中の窒素酸化物は還元されて酸素を発生する。
そして、この発生した酸素は測定用ポンプセル60によってポンピングされる。その際、第3酸素分圧検出センサセル50Cにて検出された第3起電力V3が一定となるように第3可変電源48Cの第3電圧Vp3が制御される。測定電極62の周囲において発生する酸素の量は、被測定ガス中の窒素酸化物の濃度に比例する。従って、測定用ポンプセル60の第1測定ポンプ電流値Ip3を用いて被測定ガス中の窒素酸化物濃度を算出することができる。すなわち、測定用ポンプセル60は、測定室28内の特定成分(NO)の濃度を測定する。
さらに、センサセル22は、第1基板層32aと第2基板層32bとに上下から挟まれた態様にて、ヒータ発熱部64が形成されている。ヒータ発熱部64は、第2基板層32bの下面に設けられた図示しないヒータ電極を通して外部から給電されることにより発熱する。ヒータ発熱部64が発熱することによって、センサセル22を構成する固体電解質の酸素イオン伝導性が高められる。
ヒータ発熱部64は、拡散抵抗調整室30と酸素濃度調整室26、及び測定室28の全域に渡って埋設されており、センサセル22の所定の場所を所定の温度(例えば800℃)に加熱、保温することができるようになっている。なお、ヒータ発熱部64の上下面には、第1基板層32a及び第2基板層32bとの電気的絶縁性を得る目的で、アルミナ等からなるヒータ絶縁層66が形成されている。
拡散抵抗調整室30は、緩衝空間としても機能する。すなわち、外部空間における被測定ガスの圧力変動(被測定ガスが自動車の排気ガスの場合であれば排気圧の脈動)によって生じる被測定ガスの濃度変動を、打ち消すことが可能である。
また、このセンサセル22は、電気化学的な酸素検出セル70を有する。この酸素検出セル70は、第2固体電解質層38と、スペーサ層36と、第1固体電解質層34と、第2基板層32bと、外側電極46と、基準電極52とを有する。この酸素検出セル70によって得られる起電力Vrによりセンサ素子20の外部における被測定ガス中の酸素分圧を検出可能となっている。
そして、ガスセンサ10のうち、積層体14を構成する第1基板層32a、第2基板層32b、第1固体電解質層34、スペーサ層36及び第2固体電解質層38は、それぞれセラミック層12にて構成されている。
また、ガスセンサ10は、積層体14における第2固体電解質層38の上面に、セラミック層12による上部層80が形成され、積層体14における第1基板層32aの下面に、同じくセラミック層12による下部層82が形成されている。セラミック層12の主成分は、例えばZrOである。なお、上部層80及び下部層82の主成分はZrOのほか、Alであってもよい。
そして、このガスセンサ10は、図2A及び図2Bに示すように、積層体14(図1参照)の上面に形成されたセラミック層12と外側電極46との間に、外部空間につながるスリット部100が介在している。すなわち、外側電極46と対向する部分に、上方に凹んだ窪み、すなわち、スリット部100が形成されている。図2Bに示すように、スリット部100の幅はセラミック層12の幅と同じで、左側面に開口(左スリット口102L)、右側面に開口(右スリット口102R)を有し、左スリット口102Lから右スリット口102Rにかけて、外側電極46を覆うように連続した窪み(天井)104が形成されている。つまり、スリット部100は、酸素濃度調整室26(図1参照)に形成された内側電極44を通じてポンピングアウトされた酸素を左スリット口102L及び右スリット口102Rを通じて排出する。
先ず、前提として、酸素のポンピングアウト部であるスリット部100が、酸素濃度調整室26からポンピングされる酸素の圧力によってクラック等が発生しないように、酸素の出口であるスリット部100のガス拡散抵抗を、酸素の入口であるガス導入口16のガス拡散抵抗より小さくすることが好ましい。これにより、それぞれ主成分が異なるセラミック層が積層されたガスセンサ10において、外側電極46からの酸素の排出を効率よく行うことができる。
また、ガス導入口16から空室(酸素濃度調整室26等)内に未燃物質が流入した際、その未燃物質を燃焼させるために、外側電極46から空室内に配置された内側電極(内側電極44等)へ電圧印加により酸素を汲み込む必要がある。この場合の酸素の入口であるスリット部100のガス拡散抵抗が十分に小さいことにより、酸素の汲み入れも効率よく行うことができる。
ここで、それぞれのガス拡散抵抗を定量的に観察する手段の1つとして限界電流測定法を用いる。
一般的に、限界電流値は、拡散抵抗が小さいほど大きくなる(拡散律速の条件下)。従って、外側電極46と内側電極44間における同一印加電圧で同一酸素濃度下での外側電極46と内側電極44間の酸素ポンプインと酸素ポンプアウト時の限界電流値の大小関係で定義する。
つまり、ガス導入口16から導入された酸素濃度調整室26内の内側電極44から外側電極46へポンプアウトされる酸素によって発現する限界電流値A1よりも、スリット部100から導入され、外側電極46から内側電極44へポンプインされる酸素によって発現する限界電流値A2が大きくなるように、左スリット口102L及び右スリット口102Rの面積及び外側電極46から左スリット口102L及び右スリット口102Rまでの距離を設計する。
基本式は下記の通りである。
I=4F/RT・DO2・A/L・CO2
なお、Iは限界電流値、Fはファラデー定数、Rは気体定数、Tは温度、DO2は酸素の拡散係数、Aは左スリット口102L及び右スリット口102Rの開口面積、Lは左スリット口102L及び右スリット口102Rから外側電極46までの長さ、CO2は酸素濃度である。
ここで、F/RT及びDO2は定数である。CO2を一定とした場合、開口面積A(ガス導入口16、左スリット口102L及び右スリット口102R)が大きい、且つ、左スリット口102L及び右スリット口102Rから外側電極46までの奥行長さL(ガス導入口16から酸素濃度調整室26内の内側電極44までの距離、左スリット口102L及び右スリット口102Rから外側電極46までの距離)が短いほど、限界電流値Iは大きくなる。つまり、ガス拡散抵抗は小さくなる。
また、酸素のポンピングアウト部であるスリット部100が酸素濃度調整室26からポンピングされる酸素の圧力によってクラック等が発生しないように、ポンピング出口であるスリット部100のガス拡散抵抗を入り口であるガス導入口16より小さくする。
また、ガス導入口16から空室(酸素濃度調整室26等)内に未燃物質が流入した際、その未燃物質を燃焼させるために外側電極46から空室内に配置された内側電極(内側電極44等)へ電圧印加により酸素を汲み込む必要がある。この場合の酸素の入口であるスリット部100のガス拡散抵抗が十分に小さくする。
そのため、ガス導入口16、左スリット口102L及び右スリット口102Rの面積及びガス導入口16から酸素濃度調整室26内の内側電極44までの距離、左スリット口102L及び右スリット口102Rから外側電極46までの距離を調整する。
次に、ガスセンサ10の更なる好ましい構成例について説明する。
先ず、第1の構成例は、上述した本実施の形態に係るガスセンサ10と同様の構成を有するが、以下の点で異なる。
すなわち、ガス導入口16から内側電極44に到達するまでの拡散抵抗をR1、スリット部100から外側電極46に到達するまでの拡散抵抗をR2としたとき、拡散抵抗R2はR1の1.2倍以下が好ましく、さらに0.5倍以下だと、なお好ましい。
拡散抵抗R2が拡散抵抗R1の1.2倍よりも大きい場合、内側電極44から外側電極46への酸素排出時に、スリット部100への酸素の圧力によってクラックが発生するおそれがある。また、ガス導入口16から空室(内側電極44等)内に未燃物質が流入した場合に、未燃物質を燃焼させる酸素を十分に汲み込むことができなくなる場合もある。
第2の構成例は、図3A及び図3Bに示すように、スリット部100のうち、外側電極46以外の空間を多孔質材110で埋めるようにしてもよい。これにより、スリット部100のガス拡散抵抗をなるべく大きくすることなく、スリット部100の機械的強度を高めることができる。
第3の構成例は、図4A及び図4Bに示すように、限界電流値A2>限界電流値A1の関係並びに強度を維持させるために、外側電極46の天井に孔111を形成してもよい。
第4の構成例は、図5A及び図5Bに示すように、ガスセンサ10の先端部を多孔質層112で覆うようにしてもよい。これにより、被水等による熱衝撃を多孔質層112で緩和することができ、機能部の長寿命化等を図ることができる。
第5の構成例は、図6Aに示すように、スリット部100のうち、外側電極46の上面とスリット部100の天井(窪み)104との間の第1隙間g1を5〜50μmの範囲とすることが好ましい。
第1隙間g1が5μm未満だと、第1隙間g1のガス拡散抵抗が大きくなり、それに伴って、酸素ポンピングによる酸素の圧力も大きくなるため、スリット部100等にクラックが発生するおそれがある。また、ガス導入口16から空室(酸素濃度調整室26等)内に未燃物質が流入した場合に、未燃物質を燃焼させる酸素を十分に汲み込むことができなくなる場合もある。逆に、第1隙間g1が50μmを超えると、スリット部100の強度が低下し、振動、衝撃等によるクラック発生率が高くなるおそれがある。
第5の構成例は、図6Bに示すように、スリット部100のうち、外側電極46の前端とスリット部100との間、外側電極46の後端とスリット部100との間の少なくとも一方に形成された第2隙間g2を5〜500μmの範囲にすることが好ましい。
第2隙間g2が5μm未満だと、第2隙間g2のガス拡散抵抗が大きくなり、それに伴って、酸素ポンピングによる酸素の圧力も大きくなるため、スリット部100等にクラックが発生するおそれがある。また、ガス導入口16から空室(酸素濃度調整室26等)内に未燃物質が流入した場合に、未燃物質を燃焼させる酸素を十分に汲み込むことができなくなる場合もある。逆に、第2隙間g2が500μmを超えると、スリット部100の強度が低下し、振動、衝撃等によるクラック発生率が高くなるおそれがある。
第6の構成例は、図7A及び図7Bに示すように、スリット部100が少なくとも2つのスリット口(左スリット口102L及び右スリット口102R)を有し、各スリット口102L及び102Rの面積Aa及びAbの合計(Aa+Ab)(図7B参照)を、第1拡散律速部40aの面積を含めたガス導入口16の面積Ac(図7A参照)よりも大きくしてもよい。
第7の構成例は、図8A及び図8Bに示すように、スリット部100が少なくとも2つのスリット口(左スリット口102L及び右スリット口102R)を有し、各スリット口102L及び102Rから外側電極46までの最短距離(第3隙間g3a及び第3隙間g3b)の合計(g3a+g3b)が、ガス導入口16から酸素濃度調整室26の先端までの最短距離La(図8A参照)より短くしてもよい。
なお、本発明に係るガスセンサは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
すなわち、上述したセラミック層12の主材料はAlであることが好ましいが、他のセラミック層を積層する場合、上述したセラミック層12との熱膨張差が1.9×10−6〜3.6×10−6[/K]の範囲内で、且つ、熱伝導率がZrOよりも高ければ、どの材料でも構わない。例えばスピネル、ムライト、マグネシア等を採用することができる。
10…ガスセンサ 12…セラミック層
14…積層体 16…ガス導入口
20…センサ素子 22…センサセル
26…酸素濃度調整室 42…主ポンプセル
44…内側電極 46…外側電極
100…スリット部 102L…左スリット口
102R…右スリット口 104…天井(窪み)
110…多孔質材 112…多孔質層
g1…第1隙間 g2…第2隙間
g3a、g3b…第3隙間 La…最短距離

Claims (10)

  1. 2以上のセラミック層が積層されて構成され、少なくとも1つのガス導入口と、少なくとも1つの内部空所を有する積層体と、
    前記積層体に形成され、前記内部空所から酸素を排出するための外側電極と、
    前記積層体に前記外側電極を覆うように形成され、前記セラミック層と前記外側電極との間に、外部空間につながるスリット部が介在している、ガスセンサ。
  2. 請求項1記載のガスセンサにおいて、
    前記内部空所は、該内部空所から酸素を排出するための内側電極を有し、
    前記ガス導入口から前記内側電極に到達するまでの拡散抵抗をR1、前記スリット部から前記外側電極に到達するまでの拡散抵抗をR2としたとき、前記拡散抵抗R2は、前記拡散抵抗R1の0倍より大きく、1.2倍以下である、ガスセンサ。
  3. 請求項1又は2のいずれか1項に記載のガスセンサにおいて、
    前記拡散抵抗R2は、前記拡散抵抗R1より小さい、ガスセンサ。
  4. 請求項2記載のガスセンサにおいて、
    前記拡散抵抗R2は、前記拡散抵抗R1の0倍より大きく、0.5倍以下である、ガスセンサ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のガスセンサにおいて、
    前記スリット部のうち、前記外側電極以外の領域が空間、もしくは多孔質材で埋められている、ガスセンサ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のガスセンサにおいて、
    前記外側電極の天井に孔が形成されている、ガスセンサ。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のガスセンサにおいて、
    前記スリット部のうち、前記外側電極の上面と前記スリット部の天井との間に第1隙間が形成され、前記第1隙間は、5〜50μmの範囲である、ガスセンサ。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のガスセンサにおいて、
    前記スリット部のうち、前記外側電極の前端と前記スリット部との間、前記外側電極の後端と前記スリット部との間の少なくとも一方に第2隙間が形成され、前記第2隙間は、5〜500μmの範囲である、ガスセンサ。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のガスセンサにおいて、
    前記スリット部は、少なくとも2つのスリット口を有し、各前記スリット口の面積の合計は、前記ガス導入口の面積よりも大きい、ガスセンサ。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載のガスセンサにおいて、
    前記スリット部は、少なくとも2つのスリット口を有し、各前記スリット口から前記外側電極までの最短距離の合計は、前記ガス導入口から前記内部空所の先端までの最短距離より短い、ガスセンサ。
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