JPH08334492A - 空燃比センサ素子 - Google Patents
空燃比センサ素子Info
- Publication number
- JPH08334492A JPH08334492A JP7166982A JP16698295A JPH08334492A JP H08334492 A JPH08334492 A JP H08334492A JP 7166982 A JP7166982 A JP 7166982A JP 16698295 A JP16698295 A JP 16698295A JP H08334492 A JPH08334492 A JP H08334492A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- fuel ratio
- ratio sensor
- sensor element
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 239000000446 fuel Substances 0.000 title claims abstract description 102
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims abstract description 77
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 claims abstract description 62
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 claims abstract description 62
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 59
- 239000007789 gas Substances 0.000 claims abstract description 49
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 claims abstract description 17
- 230000003139 buffering effect Effects 0.000 claims description 2
- 238000001514 detection method Methods 0.000 abstract 1
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 10
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 6
- BASFCYQUMIYNBI-UHFFFAOYSA-N platinum Chemical compound [Pt] BASFCYQUMIYNBI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- MCMNRKCIXSYSNV-UHFFFAOYSA-N Zirconium dioxide Chemical compound O=[Zr]=O MCMNRKCIXSYSNV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 4
- 230000010349 pulsation Effects 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- -1 oxygen ion Chemical class 0.000 description 3
- 229910052697 platinum Inorganic materials 0.000 description 3
- 238000005086 pumping Methods 0.000 description 3
- PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N aluminium oxide Inorganic materials [O-2].[O-2].[O-2].[Al+3].[Al+3] PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 description 2
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 2
- 239000007784 solid electrolyte Substances 0.000 description 2
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 2
- MYMOFIZGZYHOMD-UHFFFAOYSA-N Dioxygen Chemical compound O=O MYMOFIZGZYHOMD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 1
- 238000003915 air pollution Methods 0.000 description 1
- 230000003197 catalytic effect Effects 0.000 description 1
- 229910001882 dioxygen Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000010292 electrical insulation Methods 0.000 description 1
- 238000003411 electrode reaction Methods 0.000 description 1
- 239000003344 environmental pollutant Substances 0.000 description 1
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 231100000719 pollutant Toxicity 0.000 description 1
- 229920006395 saturated elastomer Polymers 0.000 description 1
- 229910052596 spinel Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011029 spinel Substances 0.000 description 1
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N27/00—Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
- G01N27/26—Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
- G01N27/403—Cells and electrode assemblies
- G01N27/406—Cells and probes with solid electrolytes
- G01N27/407—Cells and probes with solid electrolytes for investigating or analysing gases
- G01N27/4071—Cells and probes with solid electrolytes for investigating or analysing gases using sensor elements of laminated structure
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N27/00—Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
- G01N27/26—Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
- G01N27/416—Systems
- G01N27/417—Systems using cells, i.e. more than one cell and probes with solid electrolytes
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Immunology (AREA)
- Pathology (AREA)
- Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 空燃比検出時において,常に板状酸素ポンプ
セルを適温に保持することができる,空燃比センサ素子
を提供すること。 【構成】 ピンホール110を有する板状酸素ポンプセ
ル11と,基準ガス室160を有するセンシングセル1
2と,両者間に介設された隔室形成用スペーサ15と,
上記板状酸素ポンプセル11の表面側及び裏面側に接触
配置した第一加熱板13及び第二加熱板14とを有し,
かつ上記隔室形成用スペーサー15,第一加熱板13及
び第二加熱板14には被測定ガス通路を設けてなる。
セルを適温に保持することができる,空燃比センサ素子
を提供すること。 【構成】 ピンホール110を有する板状酸素ポンプセ
ル11と,基準ガス室160を有するセンシングセル1
2と,両者間に介設された隔室形成用スペーサ15と,
上記板状酸素ポンプセル11の表面側及び裏面側に接触
配置した第一加熱板13及び第二加熱板14とを有し,
かつ上記隔室形成用スペーサー15,第一加熱板13及
び第二加熱板14には被測定ガス通路を設けてなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,自動車エンジン等の内
燃機関の空燃比を検出するために用いる空燃比センサ素
子に関する。
燃機関の空燃比を検出するために用いる空燃比センサ素
子に関する。
【0002】
【従来技術】自動車エンジン等の内燃機関において,空
燃比が適当な範囲内にない状態で燃焼が行なわれた場合
には,エネルギーの損失が大きく,かつ,内燃機関より
排出され,大気汚染の原因となる,汚染物質の除去効率
が悪化する。
燃比が適当な範囲内にない状態で燃焼が行なわれた場合
には,エネルギーの損失が大きく,かつ,内燃機関より
排出され,大気汚染の原因となる,汚染物質の除去効率
が悪化する。
【0003】そこで,従来,内燃機関の排気管等に空燃
比センサを取付け,内燃機関より排出される排気ガス中
の酸素濃度を測定し,内燃機関の燃焼状態の監視を行っ
ている。上記空燃比センサは,ハウジングと該ハウジン
グに固定した空燃比センサ素子とよりなり,該空燃比セ
ンサ素子において,被測定ガス中の酸素濃度の検出が行
われる。
比センサを取付け,内燃機関より排出される排気ガス中
の酸素濃度を測定し,内燃機関の燃焼状態の監視を行っ
ている。上記空燃比センサは,ハウジングと該ハウジン
グに固定した空燃比センサ素子とよりなり,該空燃比セ
ンサ素子において,被測定ガス中の酸素濃度の検出が行
われる。
【0004】図12に示すごとく,上記空燃比センサ素
子9は,表面及び裏面にそれぞれ電極を有すると共にピ
ンホールを有する板状酸素ポンプセル91と,表面及び
裏面にそれぞれ電極921を有すると共に基準ガス室9
30を有するセンシングセル92と,両者間に介設され
た隔室形成用スペーサ95と,上記センシングセル92
に接触配設された第一加熱板93と,板状酸素ポンプセ
ル91に接触配設された第二加熱板94とを有し,かつ
上記隔室形成用スペーサ95及び第二加熱板94には被
測定ガス通路が設けてある。なお,上記基準ガス室93
0は,センシングセル92と第一加熱板93とにより形
成されている。
子9は,表面及び裏面にそれぞれ電極を有すると共にピ
ンホールを有する板状酸素ポンプセル91と,表面及び
裏面にそれぞれ電極921を有すると共に基準ガス室9
30を有するセンシングセル92と,両者間に介設され
た隔室形成用スペーサ95と,上記センシングセル92
に接触配設された第一加熱板93と,板状酸素ポンプセ
ル91に接触配設された第二加熱板94とを有し,かつ
上記隔室形成用スペーサ95及び第二加熱板94には被
測定ガス通路が設けてある。なお,上記基準ガス室93
0は,センシングセル92と第一加熱板93とにより形
成されている。
【0005】そして,上記第一加熱板93及び第二加熱
板94は,基板と該基板に設けられ,通電により発熱す
るヒータ部131とにより構成されている。なお,上記
第一加熱板93及び第二加熱板94は,空燃比センサ素
子9の作動開始時間を早めること,また,熱伝導等によ
って失われた熱を補う温度補償の二つを主たる目的とし
て,設けてある。これは,板状酸素ポンプセル91及び
センシングセル92の特性が温度に依存しているためで
ある。
板94は,基板と該基板に設けられ,通電により発熱す
るヒータ部131とにより構成されている。なお,上記
第一加熱板93及び第二加熱板94は,空燃比センサ素
子9の作動開始時間を早めること,また,熱伝導等によ
って失われた熱を補う温度補償の二つを主たる目的とし
て,設けてある。これは,板状酸素ポンプセル91及び
センシングセル92の特性が温度に依存しているためで
ある。
【0006】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の空
燃比センサ素子9においては,第二加熱板94における
ヒータ部が,直接被測定ガスに晒される構造となってい
る。このため,被測定ガスの脈動等により,ヒータ部の
熱が容易に奪われ,該熱が板状酸素ポンプセル91及び
センシングセル92の加熱に使われることなく外部に散
逸してしまうおそれがある。
燃比センサ素子9においては,第二加熱板94における
ヒータ部が,直接被測定ガスに晒される構造となってい
る。このため,被測定ガスの脈動等により,ヒータ部の
熱が容易に奪われ,該熱が板状酸素ポンプセル91及び
センシングセル92の加熱に使われることなく外部に散
逸してしまうおそれがある。
【0007】この場合には,空燃比センサ素子9の特性
が安定せず,正確な酸素濃度の測定を行うことができな
い。また,後述の実施例において示すごとく,上述の温
度依存性は,センシングセルよりも板状酸素ポンプセル
のほうが,より高い。更に,上記問題点は,近年,空燃
比センサ素子9の取付け位置が多様化し,内燃機関の燃
焼室等より離れた,より低温となりやすい部位にこれら
が設置されるに至り,深刻となっている。
が安定せず,正確な酸素濃度の測定を行うことができな
い。また,後述の実施例において示すごとく,上述の温
度依存性は,センシングセルよりも板状酸素ポンプセル
のほうが,より高い。更に,上記問題点は,近年,空燃
比センサ素子9の取付け位置が多様化し,内燃機関の燃
焼室等より離れた,より低温となりやすい部位にこれら
が設置されるに至り,深刻となっている。
【0008】本発明は,かかる問題点に鑑み,空燃比検
出時において,常に板状酸素ポンプセルを適温に保持す
ることができる,空燃比センサ素子を提供しようとする
ものである。
出時において,常に板状酸素ポンプセルを適温に保持す
ることができる,空燃比センサ素子を提供しようとする
ものである。
【0009】
【課題の解決手段】本発明は,一対の電極を有すると共
にピンホールを有する板状酸素ポンプセルと,一対の電
極を有すると共に基準ガス室を有するセンシングセル
と,両者間に介設された隔室形成用スペーサと,上記板
状酸素ポンプセルの表面側に接触配設した第一加熱板
と,上記板状ポンプセルの裏面側に接触配設した第二加
熱板とを有し,かつ上記隔室形成用スペーサ,第一加熱
板及び第二加熱板には被測定ガス通路を設けてなること
を特徴とする空燃比センサ素子にある。
にピンホールを有する板状酸素ポンプセルと,一対の電
極を有すると共に基準ガス室を有するセンシングセル
と,両者間に介設された隔室形成用スペーサと,上記板
状酸素ポンプセルの表面側に接触配設した第一加熱板
と,上記板状ポンプセルの裏面側に接触配設した第二加
熱板とを有し,かつ上記隔室形成用スペーサ,第一加熱
板及び第二加熱板には被測定ガス通路を設けてなること
を特徴とする空燃比センサ素子にある。
【0010】更に,上記第一加熱板及び第二加熱板に設
けたヒータ部は,空燃比センサ素子の外表面からそれぞ
れ400μm以上離れていることが好ましい。これによ
り,上記ヒータ部より発生した熱は,空燃比センサ素子
の外部に散逸することなく,効率よく板状酸素ポンプセ
ルを加熱することに使われる。それ故,上記板状酸素ポ
ンプセルは,常に空燃比の検出に最適な温度に保持され
てある。
けたヒータ部は,空燃比センサ素子の外表面からそれぞ
れ400μm以上離れていることが好ましい。これによ
り,上記ヒータ部より発生した熱は,空燃比センサ素子
の外部に散逸することなく,効率よく板状酸素ポンプセ
ルを加熱することに使われる。それ故,上記板状酸素ポ
ンプセルは,常に空燃比の検出に最適な温度に保持され
てある。
【0011】なお,上記ヒータ部が,空燃比センサ素子
の外表面より400μm未満の位置に設けてある場合に
は,上記ヒータ部の熱は空燃比センサ素子の外部に容易
に伝熱してしまう。そのため,板状酸素ポンプセルの昇
温が不十分となり,該板状酸素ポンプセルの特性が安定
せず,正確な酸素濃度を検出できないおそれがある。
の外表面より400μm未満の位置に設けてある場合に
は,上記ヒータ部の熱は空燃比センサ素子の外部に容易
に伝熱してしまう。そのため,板状酸素ポンプセルの昇
温が不十分となり,該板状酸素ポンプセルの特性が安定
せず,正確な酸素濃度を検出できないおそれがある。
【0012】なお,上記ピンホールは被測定ガスをセン
シングセルに設けた電極付近へ導入するための被測定ガ
ス通路の一部であるが,上記被測定ガス通路には圧力緩
衝用の多孔質層を設けることが好ましい。
シングセルに設けた電極付近へ導入するための被測定ガ
ス通路の一部であるが,上記被測定ガス通路には圧力緩
衝用の多孔質層を設けることが好ましい。
【0013】即ち,後述するごとく,上記板状酸素ポン
プセルの特性はガス圧力にも依存している。また,上記
多孔質層は内部にある程度の体積のガスを保持すること
がきる。そのため,圧力の変動の際には上記多孔質層が
バッファとして作用する。従って,上記多孔質層は被測
定ガス通路におけるガスの圧力変動を抑制することがで
き,よって板状酸素ポンプセルの特性の安定化を図るこ
とができる。
プセルの特性はガス圧力にも依存している。また,上記
多孔質層は内部にある程度の体積のガスを保持すること
がきる。そのため,圧力の変動の際には上記多孔質層が
バッファとして作用する。従って,上記多孔質層は被測
定ガス通路におけるガスの圧力変動を抑制することがで
き,よって板状酸素ポンプセルの特性の安定化を図るこ
とができる。
【0014】
【作用及び効果】本発明の空燃比センサ素子において,
第一加熱板及び第二加熱板は,板状酸素ポンプセルのそ
れぞれ表面側及び裏面側に接触配設されている。そのた
め,上記第一加熱板及び第二加熱板は,板状酸素ポンプ
セルの表面側及び裏面側を均等に加熱することができ
る。これにより,第一加熱板及び第二加熱板より発生す
る熱は,効率よく板状酸素ポンプセルを加熱することに
使われる。それ故,上記板状酸素ポンプセルは,常に空
燃比の検出に最適な温度に保持されてある。
第一加熱板及び第二加熱板は,板状酸素ポンプセルのそ
れぞれ表面側及び裏面側に接触配設されている。そのた
め,上記第一加熱板及び第二加熱板は,板状酸素ポンプ
セルの表面側及び裏面側を均等に加熱することができ
る。これにより,第一加熱板及び第二加熱板より発生す
る熱は,効率よく板状酸素ポンプセルを加熱することに
使われる。それ故,上記板状酸素ポンプセルは,常に空
燃比の検出に最適な温度に保持されてある。
【0015】上記のごとく,本発明によれば,空燃比検
出時において,常に板状酸素ポンプセルを適温に保持す
ることができる,空燃比センサ素子を提供することがで
きる。
出時において,常に板状酸素ポンプセルを適温に保持す
ることができる,空燃比センサ素子を提供することがで
きる。
【0016】
実施例1 本発明の実施例にかかる空燃比センサ素子につき,図1
〜図3を用いて説明する。なお,本例の空燃比センサ素
子は自動車エンジンの空燃比検出に使用されるものであ
る。
〜図3を用いて説明する。なお,本例の空燃比センサ素
子は自動車エンジンの空燃比検出に使用されるものであ
る。
【0017】図1及び図2に示すごとく,上記空燃比セ
ンサ素子1は,表面及び裏面にそれぞれ電極111を有
すると共にピンホール110を有する板状酸素ポンプセ
ル11と,表面及び裏面にそれぞれ電極121を有する
と共に基準ガス室160を有するセンシングセル12
と,両者間に介設された隔室形成用スペーサ15と,上
記板状酸素ポンプセル11の表面側及び裏面側にそれぞ
れ接触配設した第一加熱板13及び第二加熱板14とよ
りなる。
ンサ素子1は,表面及び裏面にそれぞれ電極111を有
すると共にピンホール110を有する板状酸素ポンプセ
ル11と,表面及び裏面にそれぞれ電極121を有する
と共に基準ガス室160を有するセンシングセル12
と,両者間に介設された隔室形成用スペーサ15と,上
記板状酸素ポンプセル11の表面側及び裏面側にそれぞ
れ接触配設した第一加熱板13及び第二加熱板14とよ
りなる。
【0018】そして,上記隔室形成用スペーサ15,第
一加熱板13及び第二加熱板14には被測定ガス通路を
設けてある。上記被測定ガス通路は,後述する切欠き溝
170,隔室140,130,150及びピンホール1
10により構成されている。また,第一加熱板13及び
第二加熱板14に設けたヒータ部131,141は,空
燃比センサ素子1の外表面からそれぞれ500μm離れ
ている。
一加熱板13及び第二加熱板14には被測定ガス通路を
設けてある。上記被測定ガス通路は,後述する切欠き溝
170,隔室140,130,150及びピンホール1
10により構成されている。また,第一加熱板13及び
第二加熱板14に設けたヒータ部131,141は,空
燃比センサ素子1の外表面からそれぞれ500μm離れ
ている。
【0019】上記空燃比センサ素子1は,カバーセル1
6,センシングセル12,隔室形成用スペーサ15,第
一加熱板13,板状酸素ポンプセル11,第二加熱板1
4,支持体17を順次積層することにより構成されてい
る。以下,これらの各部品について説明する。
6,センシングセル12,隔室形成用スペーサ15,第
一加熱板13,板状酸素ポンプセル11,第二加熱板1
4,支持体17を順次積層することにより構成されてい
る。以下,これらの各部品について説明する。
【0020】上記板状酸素ポンプセル11はジルコニア
系の酸素イオン伝導性固体電解質を板状に成形し,その
表面及び裏面に,白金よりなる多孔質の電極111を設
けることにより構成されている。また,上記電極111
には,外部へ空燃比センサ素子1の出力を取り出すため
のリード部119を一体的に形成してある。なお,上記
電極111の中央には,ピンホール110が設けてあ
る。
系の酸素イオン伝導性固体電解質を板状に成形し,その
表面及び裏面に,白金よりなる多孔質の電極111を設
けることにより構成されている。また,上記電極111
には,外部へ空燃比センサ素子1の出力を取り出すため
のリード部119を一体的に形成してある。なお,上記
電極111の中央には,ピンホール110が設けてあ
る。
【0021】上記センシングセル12は,上記板状酸素
ポンプセル11と同様に,ジルコニア系の酸素イオン伝
導性固体電解質を板状に成形し,その表面及び裏面に,
白金よりなる多孔質の電極121を設けることにより構
成されている。また,上記電極121には,リード部1
29を一体的に形成してある。
ポンプセル11と同様に,ジルコニア系の酸素イオン伝
導性固体電解質を板状に成形し,その表面及び裏面に,
白金よりなる多孔質の電極121を設けることにより構
成されている。また,上記電極121には,リード部1
29を一体的に形成してある。
【0022】上記第一加熱板13及び第二加熱板14
は,絶縁性のセラミック板に,通電により発熱するヒー
タ部131,141と該ヒータ部131,141に電力
を供給するためのリード部139,149を設けること
により構成されている。また,上記ヒータ部131,1
41及びリード部139,149は,板状酸素ポンプセ
ル11との間に電気的絶縁性を確保するため,第一加熱
板13においては,隔室形成用スペーサ15と接する面
に,第二加熱板14においては,支持体17と接する面
に設けてある。
は,絶縁性のセラミック板に,通電により発熱するヒー
タ部131,141と該ヒータ部131,141に電力
を供給するためのリード部139,149を設けること
により構成されている。また,上記ヒータ部131,1
41及びリード部139,149は,板状酸素ポンプセ
ル11との間に電気的絶縁性を確保するため,第一加熱
板13においては,隔室形成用スペーサ15と接する面
に,第二加熱板14においては,支持体17と接する面
に設けてある。
【0023】更に,上記第一加熱板13及び第二加熱板
14には,板状酸素ポンプセル11の電極111との当
接部分において,隔室130,140が設けてあり,上
記ヒータ部131,141は,上記隔室130,140
の周囲をとり囲むように形成されている。そして,上記
ヒータ部131,141は,上記セラミック板の端部よ
り,500μm内部に入った部分に形成されている。
14には,板状酸素ポンプセル11の電極111との当
接部分において,隔室130,140が設けてあり,上
記ヒータ部131,141は,上記隔室130,140
の周囲をとり囲むように形成されている。そして,上記
ヒータ部131,141は,上記セラミック板の端部よ
り,500μm内部に入った部分に形成されている。
【0024】上記隔室形成用スペーサ15は,上記第一
加熱板13及び第二加熱板14と同形状のセラミック板
より構成されている。また,センシングセル12の電極
121と接する面に隔室150を設けてある。
加熱板13及び第二加熱板14と同形状のセラミック板
より構成されている。また,センシングセル12の電極
121と接する面に隔室150を設けてある。
【0025】上記カバーセル16はセラミック板に切欠
き溝を設けることにより構成されている。上記切欠き溝
は,センシングセル12の電極121と対面するように
設けられており,空燃比センサ素子1における基準ガス
室160となる。上記支持体17も,上記カバーセル1
6と同様にセラミック板に切欠き溝170を設けること
により構成されている。
き溝を設けることにより構成されている。上記切欠き溝
は,センシングセル12の電極121と対面するように
設けられており,空燃比センサ素子1における基準ガス
室160となる。上記支持体17も,上記カバーセル1
6と同様にセラミック板に切欠き溝170を設けること
により構成されている。
【0026】なお,図2に示すごとく,第二加熱板14
のヒータ部141の位置を空燃比センサ素子1の外表面
より500μm内部とするために,上記支持体17の厚
みは500μmもしくはそれ以上とする。
のヒータ部141の位置を空燃比センサ素子1の外表面
より500μm内部とするために,上記支持体17の厚
みは500μmもしくはそれ以上とする。
【0027】次に,本例における作用効果につき説明す
る。本例のセンシングセル12は,酸素濃淡電池素子で
あり,被測定ガス導入路と基準ガス室との間の酸素分圧
に応じた起電力を出力することができる。
る。本例のセンシングセル12は,酸素濃淡電池素子で
あり,被測定ガス導入路と基準ガス室との間の酸素分圧
に応じた起電力を出力することができる。
【0028】そして,本例の空燃比センサ素子1は,上
記起電力から,被測定ガスの酸素濃度を検知し,これに
より,被測定ガスである排気ガスの発生源,即ち自動車
エンジンにおける空燃比を検知することができる。
記起電力から,被測定ガスの酸素濃度を検知し,これに
より,被測定ガスである排気ガスの発生源,即ち自動車
エンジンにおける空燃比を検知することができる。
【0029】ところで,上記センシングセル12は電極
121を構成する白金の触媒作用により,排気ガス雰囲
気において,図3に示すような,空気過剰率−起電力特
性を示す。なお,空気過剰率が1である時,自動車エン
ジンの空燃比は,理論空燃比と等しい。
121を構成する白金の触媒作用により,排気ガス雰囲
気において,図3に示すような,空気過剰率−起電力特
性を示す。なお,空気過剰率が1である時,自動車エン
ジンの空燃比は,理論空燃比と等しい。
【0030】同図より知られるごとく,上記センシング
セル12の起電力は,空気過剰率が1.00近傍におい
て,急峻に立ち上がるλ特性を示し,空気過剰率が1.
00より大きくとも,小さくとも,上記起電力は温度に
依存して変化する。しかし,空気過剰率が1.00であ
る時,上記起電力は温度に拠らず一定である。従って,
起電力を基準にした理論空燃比の検出という観点からみ
れば,センシングセル12の温度による特性変化は無視
できる。
セル12の起電力は,空気過剰率が1.00近傍におい
て,急峻に立ち上がるλ特性を示し,空気過剰率が1.
00より大きくとも,小さくとも,上記起電力は温度に
依存して変化する。しかし,空気過剰率が1.00であ
る時,上記起電力は温度に拠らず一定である。従って,
起電力を基準にした理論空燃比の検出という観点からみ
れば,センシングセル12の温度による特性変化は無視
できる。
【0031】一方,本例の板状酸素ポンプセル11にお
いて,酸素イオンの汲み入れ,汲み出し,即ちポンピン
グにより発生するポンプ電流量Ipは以下の式により表
現される。
いて,酸素イオンの汲み入れ,汲み出し,即ちポンピン
グにより発生するポンプ電流量Ipは以下の式により表
現される。
【0032】Ip≒〔(n・F/R・T)〕・P・D・
(A/l)・X n:電極反応における電荷数 T:絶対温度 A:隔室の有効断面積 F:ファラデー定数 P:ガス圧力 l:隔室の拡散有効距離 R:気体定数 D:成分ガスの拡散係数 X:被測定ガス中の成分濃度 なお,上記において,「成分ガス」とは被測定ガスのこ
とである。
(A/l)・X n:電極反応における電荷数 T:絶対温度 A:隔室の有効断面積 F:ファラデー定数 P:ガス圧力 l:隔室の拡散有効距離 R:気体定数 D:成分ガスの拡散係数 X:被測定ガス中の成分濃度 なお,上記において,「成分ガス」とは被測定ガスのこ
とである。
【0033】上式より知れるごとく,上記ポンプ電流量
の大きさは,板状酸素ポンプセル11の温度に依存す
る。以上により,板状酸素ポンプセル11の温度を一定
に保持することは,空燃比センサ素子1の安定動作に欠
かせない。
の大きさは,板状酸素ポンプセル11の温度に依存す
る。以上により,板状酸素ポンプセル11の温度を一定
に保持することは,空燃比センサ素子1の安定動作に欠
かせない。
【0034】本発明の空燃比センサ素子1において,第
一加熱板13及び第二加熱板14は,板状酸素ポンプセ
ル11のそれぞれ表面側及び裏面側に接触配設されてい
る。そのため,上記第一加熱板13及び第二加熱板14
は板状酸素ポンプセル11の表面側及び裏面側を均等に
加熱することができる。また,上記第一加熱板13及び
第二加熱板14に設けたヒータ部131,141は,空
燃比センサ素子1の外表面からそれぞれ400μm以上
離れている。
一加熱板13及び第二加熱板14は,板状酸素ポンプセ
ル11のそれぞれ表面側及び裏面側に接触配設されてい
る。そのため,上記第一加熱板13及び第二加熱板14
は板状酸素ポンプセル11の表面側及び裏面側を均等に
加熱することができる。また,上記第一加熱板13及び
第二加熱板14に設けたヒータ部131,141は,空
燃比センサ素子1の外表面からそれぞれ400μm以上
離れている。
【0035】以上により,上記第一加熱板13及び第二
加熱板14より発生した熱は,空燃比センサ素子1の外
部に散逸することなく,板状酸素ポンプセル11を効率
よく加熱することに使われる。それ故,上記板状酸素ポ
ンプセル11を空燃比の検出に最適な温度に保持するこ
とができる。
加熱板14より発生した熱は,空燃比センサ素子1の外
部に散逸することなく,板状酸素ポンプセル11を効率
よく加熱することに使われる。それ故,上記板状酸素ポ
ンプセル11を空燃比の検出に最適な温度に保持するこ
とができる。
【0036】従って,本例によれば,空燃比検出時にお
いて,常に板状酸素ポンプセルを適温に保持することが
できる,空燃比センサ素子を提供することができる。
いて,常に板状酸素ポンプセルを適温に保持することが
できる,空燃比センサ素子を提供することができる。
【0037】実施例2 本例は,図4に示すごとく,ヒータ部の空燃比センサ素
子の外表面からの距離と特性変化率との関係について,
2枚の加熱板を有する空燃比センサ素子と1枚の加熱板
しかもたないものとについて比較説明する。まず,実施
例1に示す構造の空燃比センサ素子を準備する。ただ
し,第一加熱板及び第二加熱板におけるヒータ部の,空
燃比センサ素子の外表面からの距離が,それぞれ100
μm〜600μmと,異なる6つの空燃比センサ素子を
準備する。
子の外表面からの距離と特性変化率との関係について,
2枚の加熱板を有する空燃比センサ素子と1枚の加熱板
しかもたないものとについて比較説明する。まず,実施
例1に示す構造の空燃比センサ素子を準備する。ただ
し,第一加熱板及び第二加熱板におけるヒータ部の,空
燃比センサ素子の外表面からの距離が,それぞれ100
μm〜600μmと,異なる6つの空燃比センサ素子を
準備する。
【0038】また,実施例1と同様の構造で,第二加熱
板を持たない構造の空燃比センサ素子も準備する。こち
らの空燃比センサ素子においても,ヒータ部の,外表面
からの距離が,それぞれ100μm〜600μmと,異
なる6つの空燃比センサ素子を準備する。
板を持たない構造の空燃比センサ素子も準備する。こち
らの空燃比センサ素子においても,ヒータ部の,外表面
からの距離が,それぞれ100μm〜600μmと,異
なる6つの空燃比センサ素子を準備する。
【0039】次に,上記各空燃比センサ素子の特性の測
定について説明する。まず,上記各空燃比センサ素子を
それぞれエンジン実機評価ベンチに取付け,温度400
℃,流入量が5リットル/分という条件で排気ガスに晒
す。この時,上記各空燃比センサ素子は,通電された第
一加熱板及び第二加熱板により加熱され,空燃比センサ
素子自身の温度は700℃に保持されている。
定について説明する。まず,上記各空燃比センサ素子を
それぞれエンジン実機評価ベンチに取付け,温度400
℃,流入量が5リットル/分という条件で排気ガスに晒
す。この時,上記各空燃比センサ素子は,通電された第
一加熱板及び第二加熱板により加熱され,空燃比センサ
素子自身の温度は700℃に保持されている。
【0040】この状態において,センシングセルの出力
電圧が0.45Vとなる様,板状酸素ポンプセルに酸素
ガスの汲入れもしくは汲出しを行わせる。この時の板状
酸素ポンプセルの出力をIp(5)とする。
電圧が0.45Vとなる様,板状酸素ポンプセルに酸素
ガスの汲入れもしくは汲出しを行わせる。この時の板状
酸素ポンプセルの出力をIp(5)とする。
【0041】次いで,上記第一加熱板等へ供給する電力
の大きさはそのままで,排気ガスの流入量を50リット
ル/分へ増量する。この状態において,上記と同様に,
空燃比センサ素子の出力を測定する。この時の板状酸素
ポンプセルの出力をIp(50)とする。
の大きさはそのままで,排気ガスの流入量を50リット
ル/分へ増量する。この状態において,上記と同様に,
空燃比センサ素子の出力を測定する。この時の板状酸素
ポンプセルの出力をIp(50)とする。
【0042】そして,上記二つの出力の値より,特性変
化率を以下の式より計算する。 (特性変化率)=[{Ip(5)−Ip(50)}/I
p(5)]×100 上記特性変化率をプロットすることにより,図4の線図
を得ることができる。
化率を以下の式より計算する。 (特性変化率)=[{Ip(5)−Ip(50)}/I
p(5)]×100 上記特性変化率をプロットすることにより,図4の線図
を得ることができる。
【0043】同図より知れるごとく,第一加熱板と第二
加熱板と,2枚の加熱板を有する空燃比センサ素子の特
性変化率のほうが,第一加熱板のみを有するものよりも
小さいことが判る。また,ヒータ部の位置については,
空燃比センサ素子の外表面より400μm内部に配置す
ることにより特性変化率がこれ以上低下せず,飽和した
ことが判る。
加熱板と,2枚の加熱板を有する空燃比センサ素子の特
性変化率のほうが,第一加熱板のみを有するものよりも
小さいことが判る。また,ヒータ部の位置については,
空燃比センサ素子の外表面より400μm内部に配置す
ることにより特性変化率がこれ以上低下せず,飽和した
ことが判る。
【0044】以上により,板状酸素ポンプセルの両面に
接触させて第一加熱板及び第二加熱板を設けること,更
に,ヒータ部を外表面より400μm以上内側に設ける
ことにより,空燃比センサ素子の特性が安定することが
判る。
接触させて第一加熱板及び第二加熱板を設けること,更
に,ヒータ部を外表面より400μm以上内側に設ける
ことにより,空燃比センサ素子の特性が安定することが
判る。
【0045】実施例3 本例は,図5,図6に示すごとく,多孔質層を有する空
燃比センサ素子である。本例の空燃比センサ素子2は,
板状酸素ポンプセル11と,センシングセル12と,両
者間に介設された隔室形成用スペーサ15と,上記板状
酸素ポンプセル11の表面側及び裏面側に配設した第一
加熱板13及び第二加熱板14とよりなる。
燃比センサ素子である。本例の空燃比センサ素子2は,
板状酸素ポンプセル11と,センシングセル12と,両
者間に介設された隔室形成用スペーサ15と,上記板状
酸素ポンプセル11の表面側及び裏面側に配設した第一
加熱板13及び第二加熱板14とよりなる。
【0046】そして,上記空燃比センサ素子2は,カバ
ーセル16,センシングセル12,隔室形成用スペーサ
15,第一加熱板13,板状酸素ポンプセル11,第二
加熱板14,支持体17を順次積層することにより構成
されている。そして,上記支持体17及び第二加熱板1
4にそれぞれ設けた切欠き溝170,隔室140にはア
ルミナよりなる多孔質層21が充填配置されてある。そ
の他は実施例1と同様である。
ーセル16,センシングセル12,隔室形成用スペーサ
15,第一加熱板13,板状酸素ポンプセル11,第二
加熱板14,支持体17を順次積層することにより構成
されている。そして,上記支持体17及び第二加熱板1
4にそれぞれ設けた切欠き溝170,隔室140にはア
ルミナよりなる多孔質層21が充填配置されてある。そ
の他は実施例1と同様である。
【0047】本例の空燃比センサ素子2においては,被
測定ガス導入路の入口となる部分に,多孔質層21が設
けてある。即ち,前述したごとく,上記板状酸素ポンプ
セル11の特性は被測定ガスの圧力にも依存している。
また,上記多孔質層21は内部にある程度の体積のガス
を保持することがきるため,圧力の変動の際にはバッフ
ァとして作用することができる。そのため,圧力の変動
の際には,上記多孔質層21がバッファとして作用す
る。
測定ガス導入路の入口となる部分に,多孔質層21が設
けてある。即ち,前述したごとく,上記板状酸素ポンプ
セル11の特性は被測定ガスの圧力にも依存している。
また,上記多孔質層21は内部にある程度の体積のガス
を保持することがきるため,圧力の変動の際にはバッフ
ァとして作用することができる。そのため,圧力の変動
の際には,上記多孔質層21がバッファとして作用す
る。
【0048】従って,上記多孔質層21は被測定ガス通
路における,ガスの圧力変動を抑制することができ,よ
って板状酸素ポンプセル11の特性の安定を図ることが
できる。その他は実施例1と同様の作用効果を有する。
路における,ガスの圧力変動を抑制することができ,よ
って板状酸素ポンプセル11の特性の安定を図ることが
できる。その他は実施例1と同様の作用効果を有する。
【0049】なお,本例においては,多孔質層21とし
てアルミナを用いたが,スピネル,ステアタイト等の絶
縁性セラミックを用いてもよい。
てアルミナを用いたが,スピネル,ステアタイト等の絶
縁性セラミックを用いてもよい。
【0050】実施例4 本例は,図7に示すごとく,エンジンの回転数とセンサ
出力との関係について,多孔質層を有する空燃比センサ
素子と,多孔質層のない空燃比センサ素子について比較
説明する。まず,上記多孔質層を有する空燃比センサ素
子としては,実施例3に示す構造のものを用いる。多孔
質層を持たない空燃比センサ素子としては,実施例3と
同様の構造を有し,多孔質層のみを取り除いたものを用
いる。
出力との関係について,多孔質層を有する空燃比センサ
素子と,多孔質層のない空燃比センサ素子について比較
説明する。まず,上記多孔質層を有する空燃比センサ素
子としては,実施例3に示す構造のものを用いる。多孔
質層を持たない空燃比センサ素子としては,実施例3と
同様の構造を有し,多孔質層のみを取り除いたものを用
いる。
【0051】そして,上記各空燃比センサ素子を,自動
車用エンジンの排気管に取付ける。その後,上記エンジ
ンを回転数を500rpm〜4000rpmの間で駆動
し,排気ガスを発生させる。この状態において,上記空
燃比センサ素子のセンサ出力を実施例2と同様の方法に
して測定する。
車用エンジンの排気管に取付ける。その後,上記エンジ
ンを回転数を500rpm〜4000rpmの間で駆動
し,排気ガスを発生させる。この状態において,上記空
燃比センサ素子のセンサ出力を実施例2と同様の方法に
して測定する。
【0052】上記測定結果を図7に示す。同図によれ
ば,多孔質層を有する空燃比センサ素子はエンジンの回
転数が増大しても,そのセンサ出力が殆ど変化しない。
しかし,多孔質層を持たない空燃比センサ素子は,エン
ジンの回転数の増大に伴い,センサ出力が大きく増大す
る。
ば,多孔質層を有する空燃比センサ素子はエンジンの回
転数が増大しても,そのセンサ出力が殆ど変化しない。
しかし,多孔質層を持たない空燃比センサ素子は,エン
ジンの回転数の増大に伴い,センサ出力が大きく増大す
る。
【0053】即ち,エンジンの回転数が増大することに
より,各気筒間のバラツキによる排気ガスに脈動が生じ
る。この時,上記多孔質層は圧力緩衝材として作用する
ため,これを設けた空燃比センサ素子は,上記排気ガス
の脈動の影響を殆ど受けない。
より,各気筒間のバラツキによる排気ガスに脈動が生じ
る。この時,上記多孔質層は圧力緩衝材として作用する
ため,これを設けた空燃比センサ素子は,上記排気ガス
の脈動の影響を殆ど受けない。
【0054】しかし,上記多孔質層を持たない空燃比セ
ンサ素子は,排気ガスの脈動の影響を受け,実施例1に
示す式に従い,板状酸素ポンプセルのポンプ電流の値が
増大してしまう。この結果,空燃比センサ素子の出力値
も増大し,正確な酸素濃度の検知ができなくなってしま
う。
ンサ素子は,排気ガスの脈動の影響を受け,実施例1に
示す式に従い,板状酸素ポンプセルのポンプ電流の値が
増大してしまう。この結果,空燃比センサ素子の出力値
も増大し,正確な酸素濃度の検知ができなくなってしま
う。
【0055】実施例5 本例は,各種の多孔質層を有する空燃比センサ素子につ
いて説明する。まず,図8に示す空燃比センサ素子2
は,多孔質層21を支持体17における切欠き部170
のみに設けたものである。また,図9,図10に示す他
の空燃比センサ素子28は,切欠き部を持たない板状支
持体27を有している。そして,上記板状支持体27の
第二加熱板14と当接する側の面には,層状の多孔質層
219が一体形成されてある。
いて説明する。まず,図8に示す空燃比センサ素子2
は,多孔質層21を支持体17における切欠き部170
のみに設けたものである。また,図9,図10に示す他
の空燃比センサ素子28は,切欠き部を持たない板状支
持体27を有している。そして,上記板状支持体27の
第二加熱板14と当接する側の面には,層状の多孔質層
219が一体形成されてある。
【0056】また,図11に示す他の空燃比センサ素子
29は,実施例3に示す空燃比センサ素子と同一で,カ
バーセルを持たない構成である。以上3つの空燃比セン
サ素子2,28,29の構成において,その他は実施例
1と同様である。
29は,実施例3に示す空燃比センサ素子と同一で,カ
バーセルを持たない構成である。以上3つの空燃比セン
サ素子2,28,29の構成において,その他は実施例
1と同様である。
【0057】本例の空燃比センサ素子2,28,29に
おいては,排気ガスの脈動による悪影響を緩和すること
ができる。その他は,実施例1と同様の作用効果を有す
る。
おいては,排気ガスの脈動による悪影響を緩和すること
ができる。その他は,実施例1と同様の作用効果を有す
る。
【図1】実施例1における,空燃比センサ素子の斜視展
開図。
開図。
【図2】実施例1における,空燃比センサ素子の断面
図。
図。
【図3】実施例1における,センシングセルにおける起
電力と空気過剰率との関係を示す線図。
電力と空気過剰率との関係を示す線図。
【図4】実施例2における,特性変化率と空燃比センサ
素子の外表面からヒータ部までの距離との関係を示す線
図。
素子の外表面からヒータ部までの距離との関係を示す線
図。
【図5】実施例3における,空燃比センサ素子の斜視展
開図。
開図。
【図6】実施例3における,空燃比センサ素子の断面
図。
図。
【図7】実施例4における,空燃比センサ素子の出力と
エンジンの回転数との関係を示す線図。
エンジンの回転数との関係を示す線図。
【図8】実施例5における,空燃比センサ素子の断面
図。
図。
【図9】実施例5における,他の空燃比センサ素子の断
面図。
面図。
【図10】図9のA−A矢視断面図。
【図11】実施例5における,他の空燃比センサ素子の
断面図。
断面図。
【図12】従来例における,空燃比センサ素子の斜視
図。
図。
1,2,28,29...空燃比センサ素子, 11...板状酸素ポンプセル, 110...ピンホール, 111,121...電極, 12...センシングセル, 13...第一加熱板, 131,141...ヒータ部, 14...第二加熱板, 15...隔室形成用スペーサ, 110,130,150...隔室, 21,219...多孔質層,
Claims (3)
- 【請求項1】 一対の電極を有すると共にピンホールを
有する板状酸素ポンプセルと,一対の電極を有すると共
に基準ガス室を有するセンシングセルと,両者間に介設
された隔室形成用スペーサと,上記板状酸素ポンプセル
の表面側に接触配設した第一加熱板と,上記板状ポンプ
セルの裏面側に接触配設した第二加熱板とを有し,かつ
上記隔室形成用スペーサ,第一加熱板及び第二加熱板に
は被測定ガス通路を設けてなることを特徴とする空燃比
センサ素子。 - 【請求項2】 請求項1において,上記第一加熱板及び
第二加熱板に設けたヒータ部は,空燃比センサ素子の外
表面からそれぞれ400μm以上離れていることを特徴
とする空燃比センサ素子。 - 【請求項3】 請求項1又は2において,上記被測定ガ
ス通路には圧力緩衝用の多孔質層を設けたことを特徴と
する空燃比センサ素子。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16698295A JP3501189B2 (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | 空燃比センサ素子 |
US08/659,532 US5804699A (en) | 1995-06-07 | 1996-06-06 | Air-fuel ratio sensor unit |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16698295A JP3501189B2 (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | 空燃比センサ素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08334492A true JPH08334492A (ja) | 1996-12-17 |
JP3501189B2 JP3501189B2 (ja) | 2004-03-02 |
Family
ID=15841215
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16698295A Expired - Fee Related JP3501189B2 (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | 空燃比センサ素子 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5804699A (ja) |
JP (1) | JP3501189B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004506881A (ja) * | 2000-08-18 | 2004-03-04 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | ガスセンサ、特に酸素センサ |
EP1669750A1 (en) * | 1998-07-08 | 2006-06-14 | Ngk Insulators, Ltd. | Solid electrolyte NOx sensor with a buffering space upstream of a pumping cell |
JP2008151557A (ja) * | 2006-12-15 | 2008-07-03 | Denso Corp | ガスセンサ素子及びこれを用いたガスセンサ |
JP2020030122A (ja) * | 2018-08-23 | 2020-02-27 | 株式会社Soken | ガスセンサ素子 |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3567082B2 (ja) * | 1998-05-28 | 2004-09-15 | 日本特殊陶業株式会社 | ガスセンサのポンプ電流安定化方法 |
DE19955125A1 (de) * | 1998-11-16 | 2000-06-21 | Denso Corp | Gassensor und Verfahren zur Messung der Konzentration eines bestimmten Gases |
US6435005B1 (en) * | 2000-12-19 | 2002-08-20 | Delphi Technologies, Inc. | Heater patterns for planar gas sensors |
DE10206497A1 (de) * | 2002-02-16 | 2003-09-11 | Bosch Gmbh Robert | Sensorelement, insbesondere planares Gassensorelement |
JP3966805B2 (ja) * | 2002-11-18 | 2007-08-29 | 株式会社日立製作所 | 空燃比検出装置 |
DE10346858B3 (de) * | 2003-10-09 | 2005-01-05 | Robert Bosch Gmbh | Sensorelement für einen Messfühler |
DE102010061881A1 (de) * | 2010-11-24 | 2012-05-24 | Robert Bosch Gmbh | Lambdasonde zur Erfassung eines Sauerstoffgehalts in einem Abgas und Verfahren zur Signalübertragung zwischen einer Lambdasonde und einer elektrischen Schnittstelle |
US20140318961A1 (en) * | 2013-04-30 | 2014-10-30 | William Huang | Gas Detector |
USD953183S1 (en) * | 2019-11-01 | 2022-05-31 | Nvent Services Gmbh | Fuel sensor |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0062994B1 (en) * | 1981-04-07 | 1985-08-28 | LUCAS INDUSTRIES public limited company | Oxygen sensors |
JPS6027851A (ja) * | 1983-07-25 | 1985-02-12 | Toyota Motor Corp | 空燃比検出器 |
JPS60111151A (ja) * | 1983-11-18 | 1985-06-17 | Ngk Insulators Ltd | 電気化学的装置 |
US4535316A (en) * | 1984-03-26 | 1985-08-13 | Allied Corporation | Heated titania oxygen sensor |
US4784743A (en) * | 1984-12-06 | 1988-11-15 | Ngk Insulators, Ltd. | Oxygen sensor |
DE3615960A1 (de) * | 1985-05-13 | 1986-11-27 | Toyota Motor Co Ltd | Fuehler zur ermittlung eines luft-kraftstoff-verhaeltnisses |
JPH0812174B2 (ja) * | 1988-02-12 | 1996-02-07 | 日本碍子株式会社 | 酸素濃度分析方法およびその装置 |
US5288389A (en) * | 1988-04-01 | 1994-02-22 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Oxygen sensor with higher resistance to repeated thermal-shocks and shorter warm-up time |
JPH01272955A (ja) * | 1988-04-25 | 1989-10-31 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 空燃比センサ及びその製造方法 |
US4909072A (en) * | 1988-07-22 | 1990-03-20 | Ford Motor Company | Measurement and control of exhaust gas recirculation with an oxygen pumping device |
EP0444674B1 (en) * | 1990-02-28 | 1996-04-17 | Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha | Air fuel ratio detecting device |
-
1995
- 1995-06-07 JP JP16698295A patent/JP3501189B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1996
- 1996-06-06 US US08/659,532 patent/US5804699A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1669750A1 (en) * | 1998-07-08 | 2006-06-14 | Ngk Insulators, Ltd. | Solid electrolyte NOx sensor with a buffering space upstream of a pumping cell |
US7445700B2 (en) | 1998-07-08 | 2008-11-04 | Ngk Insulators, Ltd. | Gas sensor and nitrogen oxide sensor |
JP2004506881A (ja) * | 2000-08-18 | 2004-03-04 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | ガスセンサ、特に酸素センサ |
JP2008151557A (ja) * | 2006-12-15 | 2008-07-03 | Denso Corp | ガスセンサ素子及びこれを用いたガスセンサ |
JP2020030122A (ja) * | 2018-08-23 | 2020-02-27 | 株式会社Soken | ガスセンサ素子 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3501189B2 (ja) | 2004-03-02 |
US5804699A (en) | 1998-09-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3501189B2 (ja) | 空燃比センサ素子 | |
JPH0664009B2 (ja) | ガスセンサ−素子 | |
JP2000065782A (ja) | 積層型空燃比センサ素子 | |
JPH0437378B2 (ja) | ||
US4570479A (en) | Air-fuel ratio detector and method of measuring air-fuel ratio | |
JPH0646189B2 (ja) | 酸素濃度センサ | |
JPH06213864A (ja) | 広範囲酸素センサー | |
EP0104501B1 (en) | Air-fuel ratio sensor arrangement | |
JP2003083936A (ja) | ガスセンサ素子 | |
JPH067118B2 (ja) | 空燃比センサ− | |
JP2004037100A (ja) | ガスセンサ素子 | |
JP2004132960A (ja) | ガスセンサ素子 | |
JP4563606B2 (ja) | 積層型センサ素子 | |
JP4563601B2 (ja) | 複合積層型センサ素子 | |
JPH1082760A (ja) | 空燃比制御方法 | |
JP4101501B2 (ja) | 複合ガスセンサ素子 | |
JP3326899B2 (ja) | 薄膜積層空燃比センサ | |
JPH0618292Y2 (ja) | ヒータ付酸素センサ | |
JP2002328112A (ja) | ガスセンサ素子 | |
JP2003107049A (ja) | 積層型酸素センサ | |
JP4019445B2 (ja) | ガスセンサ | |
JP2003149202A (ja) | 複合センサ素子 | |
JP3509329B2 (ja) | 酸素濃度検出素子 | |
JP2002082093A (ja) | 複合ガスセンサ | |
JPS61241652A (ja) | 酸素濃度センサの活性化判別方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20031125 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |