JP4264315B2 - レジストローラの回転速度設定方法及び画像形成装置 - Google Patents

レジストローラの回転速度設定方法及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、転写紙等の記録材を所定のタイミングで送り出すレジストローラの回転速度設定方法、及び、この方法を使用可能な複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関するものである。
従来から、レジストローラの回転開始タイミングを制御して、記録材の先端からの画像書き出し位置の距離を制御するものが多数知られている(特許文献1〜3等)。また、モノクロ画像形成装置のように単一の像担持体から記録材へ直接転写する装置においては、一般に、レジストローラの表面移動速度(以下、「レジスト線速」という。)を、像担持体の表面移動速度よりも若干速めに設定する。このように設定すると、転写領域中を記録材が通過する間、レジストローラと転写領域との間の記録材部分が撓んだ状態となるので、転写領域中の記録材部分にレジストローラの影響が伝わりにくくなる。これにより、転写の際にレジストローラの影響を受けにくくなるため、レジストローラの影響による画質劣化を抑制できる。
カラー画像形成装置においては、プリントスピードの向上が強く望まれている。そのため、近年では、記録材の搬送経路上に複数の像担持体の転写領域が位置するように構成された、いわゆるタンデム型で直接転写方式を採用したカラー画像形成装置が主流になっている。このタンデム型のカラー画像形成装置では、記録材を紙搬送ベルト(記録材搬送部材)の表面に担持して搬送する。そして、紙搬送ベルトによって搬送されてくる記録材上に各像担持体上のトナー像を互いに重なり合うように順次転写することで、その記録材上にカラー画像を形成する。
このようなタンデム型のカラー画像形成装置においては、上記モノクロ画像形成装置の場合と同様に、レジスト線速を紙搬送ベルトの表面移動速度(ベルト移動速度)よりも若干速めに設定すると、色ズレが生じる。以下、4つの像担持体を備えたタンデム型のカラー画像形成装置を例に挙げて、レジスト線速を紙搬送ベルトのベルト移動速度よりも速めに設定すると色ズレが生じてしまう理由について説明する。なお、以下の説明では、レジストローラに近い順に、第1像担持体、第2像担持体、第3像担持体、第4像担持体とする。
レジストローラから送り出された記録材は、紙搬送ベルト上に吸着し、その紙搬送ベルトの表面移動に伴って各像担持体の転写領域へ搬送される。この記録材と紙搬送ベルトとは完全に密着し、外乱に対して全く影響を受けないのが理想的であり、そうであれば色ずれはほとんど発生しない。しかし、実際は、外乱により記録材と紙搬送ベルトとの間で数μm〜数百μm程度の滑りが起こる。また、外乱により紙搬送ベルトに加わる負荷が変化し、そのベルト移動速度が変動することもある。このような滑りやベルト移動速度の変動を生じさせる外乱は、主として、紙搬送ベルトのベルト移動速度と一致しないレジスト線速で駆動するレジストローラの影響である。具体的に説明すると、記録材がレジスト線速Vrで駆動するレジストローラから送り出されると、その記録材はベルト移動速度Vt(Vt<Vr)で駆動している紙搬送ベルト上に吸着する。このとき、紙搬送ベルトに吸着している部分の記録材の移動速度は、ベルト移動速度と同じVtではなく、Vta(Vt<Vta<Vr)であり、その移動速度をもって記録材の先端が第1像担持体の転写領域に進入する。その後、記録材が搬送されるに従って、その記録材と紙搬送ベルトとの密着面積が増えていくため、記録材の移動速度は、レジストローラよりも紙搬送ベルトによって支配されるようになる。そして、記録材の先端が第4像担持体の転写領域に到達するころには、記録材の移動速度は、ほぼ紙搬送ベルトのベルト移動速度Vtと一致する。タンデム型のカラー画像形成装置においては、各像担持体の転写領域を通過する際の記録材の移動速度が互いに一致していないと、色ズレが生じてしまう。上記の例において、記録材の移動速度は、第1像担持体の転写領域を通過する際にはVtaであるが、その後徐々に遅くなって、第4像担持体の転写領域を通過する際にはVtとなる。したがって、各像担持体から転写される各色トナー像は、その差分だけズレた位置に転写されてしまい、色ずれが発生する。
特許第2709218号公報 特開2000−159395号公報 特開平5−127484号公報
以上から、タンデム型のカラー画像形成装置において色ズレのない高画質な画像を形成するには、レジスト線速と紙搬送ベルトのベルト移動速度とを高い精度で一致させることが必要であることがわかる。そして、このように高い精度で一致させる方法としては、紙搬送ベルトの駆動をフィードバック制御し、その目標値をレジスト線速に設定する方法が有効である。この方法によれば、紙搬送ベルト自体の製造精度、その駆動系の部品精度や組付精度などの誤差により、紙搬送ベルトのベルト移動速度とレジスト線速とが多少ズレていても、そのズレをフィードバック制御により吸収できる。よって、上記誤差が多少あったとしても、紙搬送ベルトのベルト移動速度とレジスト線速とを、色ズレを十分に抑制できる程度に一致させることが可能となる。
ところが、本発明者による研究の結果、使用環境が変化すると、フィードバック制御を行っても、紙搬送ベルトのベルト移動速度とレジスト線速とを十分に一致させることが困難となることが判明した。これは、次の理由による。
すなわち、紙搬送ベルトのベルト移動速度とレジスト線速との間のズレについてフィードバック制御によって吸収し得る許容範囲は、使用環境が一定の環境(例えば、常温常湿環境)であれば比較的広い(図5参照)。しかし、この一定の環境から外れると、その許容範囲は狭くなる。そのため、一定環境下では、フィードバック制御により紙搬送ベルトのベルト移動速度とレジスト線速とが十分に一致していても、使用環境が変わることで、これらを十分に一致させることが困難となる場合が生じる。
本発明は、以上の背景を鑑みなされたものであり、その目的とするところは、温度や湿度等の環境が変わっても、記録材搬送部材の表面移動速度を、レジストローラの表面移動速度に一致した速度に、高い精度で安定して維持することが可能なレジストローラの回転速度設定方法及び画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、トナー像を担持する像担持体と、回転駆動することにより記録材を所定のタイミングで送り出すレジストローラと、該レジストローラから送り出された記録材を表面に担持して、該記録材が該像担持体と対向する転写領域を通過するように搬送する記録材搬送部材と、該記録材搬送部材が表面移動するようにこれを駆動する駆動手段と、該記録材搬送部材の表面移動速度を検出する検出手段と、該記録材搬送部材の表面移動速度が所定の標速度に保持されるように、該検出手段の検出結果に基づいて該駆動手段をフィードバック制御するフィードバック制御手段とを有し、該フィードバック制御がなされた状態で該記録材搬送部材を駆動して画像形成を行う画像形成装置におけるレジストローラの回転速度設定方法において、上記フィードバック制御を行いながら、上記検出手段による検出結果に基づいて上記記録材搬送部材の表面移動速度の算出を行い、その後、上記フィードバック制御を行わない状態で上記記録材搬送部材を算出結果と同じ速度で表面移動させるように上記駆動手段を駆動しながら、互いに異なる複数の回転速度で上記レジストローラを回転駆動し、各回転速度でそれぞれ送り出された記録材上に上記像担持体上のトナーマークを転写し、各記録材上に転写されたトナーマークの転写位置と理想位置とのズレ量をそれぞれ検出し、以後の画像形成におけるレジストローラの回転速度を、該ズレ量が最も少なかったときの回転速度に設定することを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、トナー像を担持する像担持体と、回転駆動することにより記録材を所定のタイミングで送り出すレジストローラと、該レジストローラから送り出された記録材を表面に担持して、該記録材が該像担持体と対向する転写領域を通過するように搬送する記録材搬送部材と、該記録材搬送部材が表面移動するようにこれを駆動する駆動手段と、該記録材搬送部材の表面移動速度を検出する検出手段と、該記録材搬送部材の表面移動速度が所定の標速度に保持されるように、該検出手段の検出結果に基づいて該駆動手段をフィードバック制御するフィードバック制御手段とを有し、該フィードバック制御がなされた状態で該記録材搬送部材を駆動して画像形成を行う画像形成装置におけるレジストローラの回転速度設定方法において、装置本体に対して、上記駆動手段を構成する一部又は全部の部品、及び上記記録材搬送部材のうちの少なくとも1つの交換を行う前の該記録材搬送部材の表面移動速度を測定して、これを記憶し、該交換を行った後に、該記録材搬送部材の表面移動速度を測定し、交換前と交換後の表面移動速度を比較し、これらに差異がある場合は、設定されているレジストローラの回転速度に、交換前の表面移動速度に対する交換後の表面移動速度の比率を乗じて得た値を、以後の画像形成におけるレジストローラの回転速度として設定することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、トナー像を担持する像担持体と、回転駆動することにより記録材を所定のタイミングで送り出すレジストローラと、該レジストローラから送り出された記録材を表面に担持して、該記録材が該像担持体と対向する転写領域を通過するように搬送する記録材搬送部材と、該記録材搬送部材が表面移動するようにこれを駆動する駆動手段と、該記録材搬送部材の表面移動速度を検出する検出手段と、該記録材搬送部材の表面移動速度が所定の標速度に保持されるように、該検出手段の検出結果に基づいて該駆動手段をフィードバック制御するフィードバック制御手段とを有し、該フィードバック制御がなされた状態で該記録材搬送部材を駆動して画像形成を行う画像形成装置において、上記フィードバック制御を行った状態で駆動される記録材搬送部材上に担持された記録材上にトナーを転写するONモードと、該フィードバック制御を行わない状態で駆動される記録材搬送部材上に担持された記録材上にトナーを転写するOFFモードとを切り替えるモード切替手段と、上記ONモード時に、上記検出手段による検出結果に基づいて上記記録材搬送部材の表面移動速度を算出する算出手段と、上記レジストローラにより記録材を送り出す前に、該レジストローラの回転速度を変更するレジスト回転速度変更手段と、上記OFFモード時に、上記記録材搬送部材を算出結果と同じ速度で表面移動させるように駆動しながら、上記レジスト回転速度変更手段により上記レジストローラの回転速度を順次変更し、各回転速度で駆動する該レジストローラから送り出された各記録材上に上記像担持体上のトナーマークをそれぞれ転写し、これらの記録材を出力するように、画像形成動作を制御するOFFモード制御手段とを有することを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3の画像形成装置において、上記モード切替手段は、上記OFFモード制御手段による制御動作が完了したら、上記OFFモードを自動的に上記ONモードへ切り替えることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項3又は4の画像形成装置において、作業者又は外部装置から、上記レジストローラの回転速度の設定値を入力するための入力手段と、該入力手段により入力された設定値に従って、以後の画像形成におけるレジストローラの回転速度を設定する設定手段とを有することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項3、4又は5の画像形成装置において、上記駆動手段は、上記記録材搬送部材へ駆動力を伝達するための複数の回転体を備え、上記OFFモード時には、上記ONモード時における一定時間内に測定した複数の表面移動速度の平均値で、該記録材搬送部材を駆動し、該一定時間を、該複数の回転体によって発生する回転速度変動により生じ得る該記録材搬送部材の表面移動速度の変動周期の整数倍に設定したことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、トナー像を担持する像担持体と、回転駆動することにより記録材を所定のタイミングで送り出すレジストローラと、該レジストローラから送り出された記録材を表面に担持して、該記録材が該像担持体と対向する転写領域を通過するように搬送する記録材搬送部材と、該記録材搬送部材が表面移動するようにこれを駆動する駆動手段と、該記録材搬送部材の表面移動速度を検出する検出手段と、該記録材搬送部材の表面移動速度が所定の標速度に保持されるように、該検出手段の検出結果に基づいて該駆動手段をフィードバック制御するフィードバック制御手段とを有し、該フィードバック制御がなされた状態で該記録材搬送部材を駆動して画像形成を行う画像形成装置において、装置本体に対して、上記駆動手段を構成する一部又は全部の部品、及び上記記録材搬送部材のうちの少なくとも1つの交換を行う前に測定した記録材搬送部材の表面移動速度を記憶する記憶手段と、該記憶手段が記憶した該交換前の表面移動速度と該交換後に測定した表面移動速度とを比較し、これらに差異がある場合は、設定されているレジストローラの回転速度に、該交換前の表面移動速度に対する該交換後の表面移動速度の比率を乗じて得た値を、以後の画像形成におけるレジストローラの回転速度として設定する設定手段とを有することを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項6又は7の画像形成装置において、上記駆動手段としてパルス駆動モータを用い、上記測定した表面移動速度として、該パルス駆動モータの駆動周波数を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項3、4、5、6、7又は8の画像形成装置において、上記記録材搬送部材によって搬送される記録材の搬送経路に沿って上記像担持体を複数有し、各像担持体上のトナー像を互いに重なり合うように該記録材上に順次転写するように構成したことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項3、4、5、6、7、8又は9の画像形成装置において、上記像担持体と、該像担持体の表面を一様に帯電する一様帯電手段、該一様帯電手段により帯電された該像担持体の表面に形成された潜像を現像してトナー像化する現像手段及び該像担持体上のトナー像を上記記録材上に転写した後に該像担持体上に残留するトナーをクリーニングするクリーニング手段のうちの少なくとも1つとを組み合わせて一体化されたプロセスカートリッジを有し、該プロセスカートリッジを装置本体に対して着脱可能に構成したことを特徴とするものである。
上述したように、使用環境が変わると、フィードバック制御を行っても記録材搬送部材の表面移動速度とレジスト線速とを一致させることが困難となる。その理由は、フィードバック制御の限界によるものである。詳しく説明すると、フィードバック制御は、記録材搬送部材の表面移動速度を検出してからこれをフィードバックするまでには、多少のタイムラグが生じる。そして、環境変化によってベルト駆動系の寸法等が変化すると、そのタイムラグの間に生じる記録材搬送部材の表面移動速度の変動量が大きくなる。その結果、この変動量がフィードバック制御によって吸収し得る許容範囲を超えると、記録材搬送部材の表面移動速度を、該レジストローラの表面移動速度に一致する目標の速度に安定して高い精度で維持することが困難となるからである。
請求項1のレジストローラの回転速度設定方法においては、記録材搬送部材の表面移動速度に大きく影響するレジストローラの回転速度を振って、互いに異なる複数の回転速度でそれぞれ駆動するレジストローラから送り出された各記録材上に、トナーマークをそれぞれ転写する。そして、各記録材上におけるトナーマークの転写位置と理想位置とのズレ量を検出する。この検出時には、記録材搬送部材に対するフィードバック制御は行わないので、記録材搬送部材の表面移動速度とレジストローラの表面移動速度とが一致していないことにより生じる記録材搬送部材の表面移動速度の変動は、上記ズレ量に顕著に現れる。このときのズレ量が最も少ないときのレジストローラの回転速度は、このズレ量検出時の環境下において、フィードバック制御を行わない状態でも記録材搬送部材の表面移動速度を最も安定させることができるものである。そして、このような記録材搬送部材の表面移動速度に対してフィードバック制御を行えば、上記ズレ量検出時の環境下においてフィードバック制御による調節幅を最も小さくすることができる。そこで、本方法では、上記ズレ量が最も少なかったときの回転速度を、以後の画像形成におけるレジストローラの回転速度として設定する。このようなレジストローラの回転速度に設定すれば、使用環境が上記ズレ量検出時の環境から変化しても、この変化による記録材搬送部材の表面移動速度変動を吸収し得るフィードバック制御の許容範囲を最も広くすることができる。したがって、使用環境が変化しても、上記フィードバック制御がなされた記録材搬送部材の表面移動速度を高い精度でレジストローラの回転速度に一致させることができる。
また、請求項3及びこれに従属する請求項の画像形成装置においては、フィードバック制御を行った状態のONモードと、フィードバック制御を行わない状態のOFFモードとを切り替えるモード切替手段が設けられている。これにより、レジストローラの回転速度を選択するために行うトナーマークの転写を、フィードバック制御を行わない状態で行うことができる。よって、本画像形成装置によれば、上述した請求項1の方法を用いて、使用環境が変化しても記録材搬送部材の表面移動速度を高い精度でレジストローラの回転速度に一致させることができるような最適なレジストローラの回転速度に設定することが可能となる。
一方、請求項2のレジストローラの回転速度設定方法は、交換前と交換後の記録材搬送部材の表面移動速度を比較する。比較の結果、これらに差異がある場合は、設定されているレジストローラの回転速度に、交換前の表面移動速度に対する交換後の表面移動速度の比率を乗じる。これにより得た値は、詳しくは実施形態2において後述するが、請求項1の方法により設定されるレジストローラの回転速度と同様のものとなる。
また、請求項11及びこれに従属する請求項の画像形成装置においては、上述した請求項2の方法を用いてレジストローラの回転速度を設定することが可能となる。
以上、請求項1乃至1の発明によれば、記録材搬送部材の表面移動速度に影響を及ぼすレジストローラの回転速度を、個々の画像形成装置でそれぞれ異なるベルト駆動条件や使用環境等に対してそれぞれ適合した最適なものに設定することが可能となる。したがって、記録材搬送部材の表面移動速度を高い精度で所望の速度に維持することが可能となるという優れた効果を奏する。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の形態(以下、「実施形態1」という。)を説明する。なお、本実施形態1は本発明の好適な実施の一例であり、本発明の実施形態1は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
図2は、本実施形態1に係る画像形成装置としての4連タンデム型のカラープリンタの概略構成を示す図である。
このカラープリンタPRは、作像部1、光書込部2、第1及び第2の給紙トレイ3,4、給紙部5、転写部6、定着部7及び排紙部8から基本的に構成されている。本カラープリンタPRは、下部の給紙トレイ3,4から供給された記録材である記録紙に画像を形成し、これを上部の排紙部8に排紙する。作像部1は、4個の作像ステーション1M,1C,1Y,1Kから構成されている。第1作像ステーション1MではM(マゼンタ)、第2作像ステーション1CではC(シアン)、第3作像ステーション1YではY(イエロー)、第4作像ステーション1KではK(ブラック)のトナーによる作像がそれぞれ行われる。各作像ステーション1M,1C,1Y,1Kは、それぞれ、カラープリンタPRの本体に対して着脱可能な構成となっている。よって、各作像ステーション1M,1C,1Y,1Kを構成する部品交換等のメンテナンスが容易となる。
図3は、第3作像ステーション1Yの構成を詳細に示す図である。
第3作像ステーション1Yは、像担持体としての感光体11Yの周りに、帯電・クリーニングユニット10Y及び現像手段としての現像ユニット20Yが配置された構成となっている。光書き込みのためのレーザ光Lは、帯電・クリーニングユニット10Yと現像ユニット20Yとの間から感光体11Yの表面に照射される。
帯電・クリーニングユニット10Yは、一様帯電手段としての帯電ローラ15Yと、クリーニング手段としてのクリーニングブラシ12Y及び剥離爪13Yとを備えている。帯電ローラ15Yは、感光体11Yの表面を一様に帯電するものである。クリーニングブラシ12Yは感光体11Y上の残トナーを回収するものであり、これで回収できなかったトナーは剥離爪13Yで剥離され、その感光体表面を次の画像形成が可能な状態にする。
現像ユニット20Yは、現像ローラ22Y、撹拌ローラ23Y、搬送ローラ24Y、ドクタブレード25Y、トナー濃度センサ26Y及びトナーボトル27Yから基本的に構成されている。これらは、現像タンク21Y内に収納され、あるいは現像タンク21Yに設置されている。トナーボトル27Yから現像タンク21Y内に供給されたトナーは、搬送ローラ24Yによって撹拌されながら撹拌ローラ23Y側に送られ、撹拌ローラ23により更に撹拌される。これらの撹拌により、トナーは、摩擦帯電されて電位が付与された状態で、現像ローラ22Y側に移行する。現像ローラ22Yの表面に移行したトナーは、ドクタブレード25Yによって所定の層厚に規制され、現像ローラ22Yの回転に伴って感光体11Yと対向する現像領域へ移動する。この現像領域において、上記光書き込みによって形成された潜像がトナーにより現像され、トナー像化する。このようにして感光体表面に形成されたトナー像は、記録材搬送部材である紙搬送ベルト60と対向する転写領域で、その紙搬送ベルト上に担持されて搬送されてくる記録紙P上に転写される。一方、感光体11Yの表面に残存したトナーは、クリーニングブラシ12Yによって回収され、さらに剥離爪13Yによって感光体11Y表面から除去される。なお、ここでは、図3で示した第3作像ステーション1Yについて説明したが、他のステーション1M,1C,1Kについても同様である。
光書込部2は、2段のポリゴンミラー2aを使用し、4色それぞれの書き込み光路が独立して4系統設けられたものである。この光書込部2は、上述のように、各作像ステーション1M,1C,1Y,1Kにおける帯電ローラ15と現像ローラ22との間から各感光体11M,11C,11Y,11Kにレーザ光Lを照射して光書き込みを行う。
給紙部5は、給紙トレイ3,4から記録紙Pをピックアップする給紙ローラ5a,5b、給紙経路5eに沿って設けられた給紙ローラ5c、作像部1の記録紙搬送方向上流側の直前に設けられたレジストローラ5dから構成されている。レジストローラ5dは、図示しない駆動手段によって一定の表面移動速度(レジスト線速)で駆動する。本実施形態1では、このレジスト線速は、レジスト回転速度変更手段としての後述する制御部によって変更することができる。作業者が手動でレジスト線速の設定値を変更する場合、作業者は、入力手段としてカラープリンタPRに設けられたテンキー等を操作して、所望の設定値を入力すると、設定手段としての制御部は、その設定値に従ってレジスト線速の設定値を変更する。なお、パーソナルコンピュータ(パソコン)等の外部装置を本カラープリンタPRの外部インターフェース(入力手段)に接続し、そのパソコンから設定値を入力するようにしてもよい。
レジストローラ5dは、第1ステーション1Mの感光体11M上に形成されたトナー像の先端がその転写領域に進入するタイミングに合わせて、記録紙Pの搬送を開始する。レジストローラ5dから送り出された記録紙Pは、紙搬送ベルト60の表面に吸着した状態で、その紙搬送ベルト60の表面移動に伴い搬送される。その搬送中に、各作像ステーション1M,1C,1Y,1Kでそれぞれ感光体11M,11C,11Y,11K上に形成された各色トナー像が、互いに重なり合うように順次転写される。各色トナー像が転写された記録紙Pは、その後、定着部7に送り込まれ、定着される。定着部7は、熱ローラ7aと定着ベルト7bからなる公知のもので、定着された記録紙Pは、排紙経路8aを経て、排紙トレイ8に排紙される。
図4は、紙搬送ベルト60の駆動系を示す説明図である。なお、説明のため、紙搬送ベルト60は、透明なものとして表している。
紙搬送ベルト60は、記録紙の搬入側の入口ローラ61、排出側の出口ローラ62、右下ローラ63、駆動ローラ65等に張架されている。駆動ローラ65は、減速機構66を介してパルス駆動モータ67に接続されている。この減速機構66は、小プーリ66aと大プーリ66bとの間に駆動ベルト66cを張架した構成となっている。本実施形態1では、駆動ローラ65、減速機構66及びパルス駆動モータ67によって、紙搬送ベルト60を駆動する駆動手段が構成されている。入口ローラ61の感光体11の配設側には、記録紙に電荷を付与して紙搬送ベルト60にこれを吸着させるための吸着ローラ(図示せず)が設けられている。この吸着ローラには、バイアス電源が接続され、所定の電荷が付与される。レジストローラ5dから送り出された記録紙は、入口ローラ61と吸着ローラとの間のニップ部に搬入され、上述のように電荷が付与された後、紙搬送ベルト60上に吸着する。そして、紙搬送ベルト60の表面移動に伴って第1ステーション1M側へ搬送される。
また、各作像ステーション1M,1C,1Y,1Kの感光体11M,11C,11Y,11Kに対向する紙搬送ベルト60の内周面には、転写ローラ64M,64C,64Y,64Kが設置されている。これらの転写ローラ64M,64C,64Y,64Kには、転写用のバイアス電圧が印加される。これにより、各転写領域には転写電界が形成され、紙搬送ベルト60に吸着された状態で搬送される記録紙P上に各色トナー像が転写される。また、出口ローラ62に対して紙搬送ベルト60のベルト移動方向下流側であって、入口ローラ61の上流側のベルト部分には、クリーニングローラ(図示せず)が対向して配置されている。このクリーニングローラにバイアス電源からのバイアスを印加することで、紙搬送ベルト60の表面に付着したトナーが除去される。
ここで、上記パルス駆動モータ67は、制御部70によって所定の目標値に従った駆動速度で駆動するようにフィードバック制御されている。そのため、紙搬送ベルト60の表面移動速度(ベルト移動速度)は、レジスト線速に一致する速度(所望の速度)に、ほぼ一定に保持される。具体的には、125mm/secで駆動する。
具体的に説明すると、本実施形態1では、右下ローラ63には検出手段としてのエンコーダ68が設けられており、そのエンコーダ出力は、フィードバック制御手段としての制御部70に送られる。このエンコーダ出力に基づき、紙搬送ベルト60のベルト移動速度を把握することができる。制御部70は、そのエンコーダ出力と、紙搬送ベルト60をレジスト線速に一致するベルト移動速度で駆動するのに必要な目標値とを比較する。そして、これらの差分がなくなるような駆動パルスを、パルス駆動モータ67に出力する。本実施形態1において、このようなフィードバック制御は1msecごとに行われる。
図5は、常温常湿環境下において、レジスト線速を所定刻み分変更しつつ、トナーマークを記録紙上に転写して出力したときの、KトナーによるトナーマークとMトナーによるトナーマークとのズレ量をプロットしたグラフである。この刻み幅は、基準となるレジスト線速に対しておおよそ0.1%とし、その基準となるレジスト線速を中心に8つのレジスト線速について測定した。また、この測定は、記録紙としてA3版用紙を用い、常温常湿環境下において行ったものである。また、このトナーマークは、各色について、記録紙搬送方向(副走査方向)に対して直交する方向に長尺なズレ量検出用パターンを、その記録紙搬送方向に沿って多数配列してなる。このグラフからわかるように、レジスト線速によって多少のバラツキはあるものの、どのレジスト線速でも、そのズレ量はおおよそ0である。よって、色ズレは抑制されていると言える。これは、上述したフィードバック制御により紙搬送ベルト60の速度変動が十分抑えられ、紙搬送ベルト60をほぼ一定の速度で駆動できているからである。
次に、本発明の特徴部分である、レジストローラの回転速度設定方法について説明する。
図1は、本実施形態1におけるレジストローラの回転速度設定方法を実行するためのレジスト線速設定工程の流れを示すフローチャートである。以下の説明では、本カラープリンタPRに電源を投入した直後にレジスト線速設定工程を実行する場合について説明するが、実際には立ち上げ動作時に絶えず実行されるわけではない。例えば、本カラープリンタPRの工場出荷段階や、紙搬送ベルト60、減速機構66、パルス駆動モータ67、レジストローラ5d等を交換した後など、レジストローラ5dの回転速度の調整が必要な場合に実行される。このような場合には、自動的にレジスト線速設定工程に移行するようにしておくとよい。
作業者が本カラープリンタPRに電源を入れると、制御部(不図示)は、本カラープリンタPRが画像形成動作を行うことができる状態となるように、各部を制御して立ち上げ処理を実行する(S1〜S3)。その後、まず、レジスト線速調整パターン出力モードに移行する。このモードでは、まず、上述したフィードバック制御を行った状態(ONモード)で、上記トナーマークを記録紙上に転写して出力し、そのときの紙搬送ベルト60のベルト移動速度を複数検出し、これを記憶する(S4)。具体的には、制御部70は、一定のサンプリング期間内のエンコーダ出力をサンプリングし、これをNVRAMなどに記憶する。そして、このようなベルト移動速度の検出動作が正常に終了したら(S5)、記憶したベルト移動速度の平均値を算出する(S6)。具体的には、制御部70は、ベルト移動速度の平均値として、サンプリングしたエンコーダ出力の平均周期を算出する。
ここで、上記サンプリング期間は、次のようにして決定する。
図6(a)は、上記減速機構66が有する小プーリ66aの速度変動誤差について1秒間測定したときのグラフである。図6(b)は、上記減速機構66が有する大プーリ66bの速度変動誤差について1秒間測定したときのグラフである。図6(c)は、図6(a)に示す波形と図6(b)に示す波形とを重ねて表示したものである。
小プーリ66aの一回転周波数は図6(a)に示すように1Hzであり、大プーリ66bの一回転周波数は図6(b)に示すように0.5Hzである。これらのプーリ66a,66bの偏心等により発生する速度変動は、その一回転周波数で繰り返され、これが紙搬送ベルト60のベルト移動速度の速度変動に現れる。したがって、紙搬送ベルト60のベルト移動速度の平均値を正確に算出するには、これらのプーリ66a,66bの速度変動誤差をなくなるような期間内に検出したベルト移動速度の平均値を算出することが望まれる。図6(a)に示すグラフを見ると、小プーリ66aの速度変動誤差については、1秒間測定すれば、その速度変動誤差は0となる。しかし、図6(b)に示すグラフを見ると、大プーリ66bの速度変動誤差については、1秒間の測定では、その速度変動誤差は0とはならず、2秒間の測定が必要になる。したがって、これらのプーリ66a,66bの速度変動誤差をなくなるような期間は、図6(c)に示すように、これらのプーリ66a,66bの一回転周波数について、周期最小公倍数的な考えを元に割り出した時間とすればよい。そして、この期間は、これらのプーリ66a,66bによって発生する速度変動により生じ得るベルト移動速度の変動周期の整数倍に等しい。本例の場合には、上記サンプリング期間を、2秒の倍数に相当する時間に決定すれば、少なくとも、減速機構66が有する小プーリ66a及び大プーリ66bの速度変動誤差のないベルト移動速度の平均値を算出することができる。
このようにして、フィードバック制御を行った状態のベルト移動速度の平均値を算出したら(S6)、制御部70は、切替手段として機能し、フィードバック制御を行わないOFFモードに切り替える(S7)。そして、制御部70は、OFFモード制御手段として機能し、図5に示したグラフを得るために行った測定と同様に、レジスト線速を所定刻み分変更しつつ、トナーマークを記録紙上に転写して出力するように、各部を制御する(S8)。これにより、互いに異なるレジスト線速で送り出した各記録紙が出力され、これらの記録紙には、それぞれ各色のトナーマークが形成される。このようにしてすべての記録紙が出力されたら、レジスト線速調整パターン出力モードが終了し、制御部70は、上記OFFモードを自動的に上記ONモードへ切り替える(S9)。
ここで、本実施形態1の最も重要な目的は、フィードバック制御を行わない状態(OFFモード時)とフィードバック制御を行っている状態(ONモード時)の紙搬送ベルト60のベルト移動速度を等しくすることである。本実施形態1では、フィードバック制御を行うためのエンコーダ68(検出手段)を駆動ローラ65以外に設けている。このような場合、紙搬送ベルト60のベルト移動速度は、OFFモード時では駆動ローラ65の外径によって決定され、ONモード時ではエンコーダ68が設けられた右下ローラ63の外径によって決定されることになる。したがって、上記OFFモード時のベルト移動速度として、フィードバック制御を行っているときのベルト移動速度を用いないと、後述する最適なレジスト線速の選択を正確に行うことができない。そこで、本実施形態1では、上記OFFモード時において、制御部70からパルス駆動モータ67に出力する駆動パルスの周期は、上記S6で算出したベルト移動速度(ONモード時のもの)の平均値としてサンプリングしたエンコーダ出力の平均周期を用いる。
図7は、常温常湿環境下において、フィードバック制御を行っていない状態で出力したときの、KトナーによるトナーマークとMトナーによるトナーマークとのズレ量をプロットしたグラフである。このグラフと図5に示したグラフとを比較してわかるように、フィードバック制御を行わないと、常温常湿環境下において、各レジスト線速で駆動するレジストローラ5dがフィードバック制御時のベルト移動速度にそれぞれ与える影響の度合いが顕著に現れる。そして、本例の場合、第6のレジスト線速(図中太線)で駆動したときの記録紙に形成されたトナーマークのズレ量が最も少ない。よって、常温常湿環境下において、フィードバック制御時のベルト移動速度に適合した最適なレジスト線速、言い換えればフィードバック制御時のベルト移動速度に与える影響の度合いが最も少ないレジスト線速は、第6のレジスト線速(図7中太線)である。
本実施形態1においては、上記S8で出力した各記録紙上のトナーマークから、図7に示したグラフでプロットしたズレ量を検出する(S10)。この検出は、作業者が目視で行ってもよいし、各記録紙上のトナーマークをスキャナ等の画像読取手段で読み取って、その画像データを解析して行ってもよい。そして、この検出結果からズレ量が最も少ない記録紙を選んだら、カラープリンタPRに設けられたテンキー等を操作し、その記録紙を出力する際に用いたレジスト線速を最適なレジスト線速として選択する(S11)。このテンキー等の操作による入力情報は、制御部70に送られ、制御部70は、その入力情報に従って選択されたレジスト線速を、以後のの画像形成におけるレジスト線速として設定する(S12)。
〔実施形態2〕
次に、本発明の他の実施の形態(以下、「実施形態2」という。)を説明する。なお、本実施形態2は本発明の好適な実施の一例であり、本発明の実施形態2は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。また、本実施形態2に係るカラープリンタの基本構成は、上記実施形態1のものと同様であるので、レジスト線速設定工程が相違するだけなので、以下、その相違点についてのみ説明する。
本実施形態2は、紙搬送ベルト60や、その駆動系、特にエンコーダ68が設けられた右下ローラ63を交換した後に行うレジスト線速の調整に関するものである。このような交換を行うと、交換後の紙搬送ベルト60のベルト移動速度(ONモード時)に対する最適なレジスト線速が変わり得るので、交換前に設定してあったレジスト線速をそのまま用いたのでは色ズレが発生する可能性がある。そのため、このような交換を行った後には、最適なレジスト線速に設定するためのレジスト線速設定工程を実行する必要がある。もちろん、上記実施形態1のレジスト線速設定工程であっても、交換後に最適なレジスト線速を設定することができるが、本実施形態2では、これとは別のレジスト線速設定工程で最適なレジスト線速を設定する。
図8は、本実施形態2におけるレジストローラの回転速度設定方法を実行するためのレジスト設定モードの流れを示すフローチャートである。
作業者は、上記交換を行う場合、まず、本プリンタPRのテンキー等を操作して、交換を行う旨の指示を入力する。これにより、制御部は、交換が行われる認識する(S21)。そして、図1に示すフローチャートの上記S4と同様に、フィードバック制御を行った状態(ONモード)で、交換前における紙搬送ベルト60のベルト移動速度Vaを検出し、これを記憶する(S22)。なお、本実施形態2では、具体的には、上記サンプリング期間中に制御部70が出力した駆動パルス数を検出し、これを記憶する。その後、制御部70は、作業者に交換準備が完了したことを通知する。作業者が交換作業を終えたら(S23)、制御部70は、交換前と同じように、交換後における紙搬送ベルト60のベルト移動速度Vb、すなわち、駆動パルス数を検出する(S24)。そして、制御部70は、交換前と交換後のベルト移動速度Va,Vbすなわち駆動パルス数を比較する(S25)。この比較の結果、差と判断したら、制御部70は、比率Vb/Va、すなわち、交換前と交換後の駆動パルス数の比率を算出する(S26)。そして、この算出結果を、現在設定されているレジスト線速に乗じる計算を行い(S27)、その計算により得られた値を、最適なレジスト線速として、以後のの画像形成におけるレジスト線速として設定する(S28)。
具体例を挙げて説明すると、上記S22で記憶した交換前の駆動パルス数が1000パルスだったとする。なお、交換前のレジスト線速は設計狙い値通りであるものとする。そして、上記S24で検出した交換後の駆動パルス数が1010パルスだったとする。この場合、上記比率は、.01となる。したがって、交換後においては、フィードバック制御により、紙搬送ベルト60は交換前よりも1%速いベルト移動速度で駆動している。よって、このベルト移動速度に適合する最適なレジスト線速Vは、現在設定されているレジスト線速V’(交換前のレジスト線速)に.01を乗じたものである。よって、この最適なレジスト線速Vを設定することで、交換後の画像形成において色ズレの発生を抑制することができる。
以上、実施形態1のカラープリンタPRは、トナー像を担持する像担持体としての感光体11M,11C,11Y,11Kと、回転駆動することにより記録材である記録紙を所定のタイミングで送り出すレジストローラ5dとを備えている。また、レジストローラ5dから送り出された記録紙を表面に担持してこれが感光体と対向する転写領域を通過するように搬送する記録材搬送部材としての紙搬送ベルト60と、この紙搬送ベルト60が表面移動するようにこれを駆動する駆動手段としての駆動ローラ65、減速機構66及びパルス駆動モータ67も備えている。また、紙搬送ベルト60のベルト移動速度(表面移動速度)を検出する検出手段としてのエンコーダ68と、紙搬送ベルト60のベルト移動速度がレジスト線速に一致する目標の速度に保持されるように、エンコーダ68の検出結果に基づいてパルス駆動モータ67をフィードバック制御するフィードバック制御手段としての制御部70も備えている。そして、本カラープリンタPRは、上記フィードバック制御がなされた状態で紙搬送ベルト60を駆動して画像形成を行う。このカラープリンタPRにおいて、実施形態1では、上記フィードバック制御を行わない状態で、互いに異なる複数の回転速度でレジストローラ5dを駆動し、各レジスト線速でそれぞれ送り出された記録紙上に感光体11M,11C,11Y,11K上のトナーマークを転写する。そして、各記録紙上に転写されたトナーマークの転写位置(Kトナーによるトナーマークの転写位置)と理想位置(Mトナーによるトナーマークの転写位置)とのズレ量をそれぞれ検出し、以後の画像形成におけるレジストローラ5dのレジスト線速を、そのズレ量が最も少なかったときのレジスト線速に設定する。このような方法によりレジスト線速を設定することで、使用環境が変化しても、紙搬送ベルト60のベルト移動速度の変動を最も少なくすることができる最適なレジスト線速とすることができる。よって、以後の画像形成における、上記フィードバック制御がなされた紙搬送ベルト60のベルト移動速度は、使用環境が変化しても、他のレジスト線速に設定した場合に比べて、レジスト線速と同じ速度に高い精度で維持される。
また、実施形態1のカラープリンタPRは、フィードバック制御を行った状態で駆動される紙搬送ベルト60上に担持された記録紙上にトナーを転写するONモードと、フィードバック制御を行わない状態で駆動される紙搬送ベルト60上に担持された記録紙上にトナーを転写するOFFモードとを切り替えるモード切替手段としての制御部70を有する。これにより、上述した方法を用いて最適なレジスト線速を設定することが可能となる。
また、実施形態1のカラープリンタPRは、レジストローラ5dにより記録紙を送り出す前に、そのレジスト線速を変更するレジスト回転速度変更手段としての制御部70を有する。これにより、上述した方法を用いて最適なレジスト線速を設定することが可能となる。
また、実施形態1のカラープリンタPRは、上記OFFモード時に、レジスト線速を順次変更し、各レジスト線速で駆動するレジストローラ5dから送り出された各記録紙上に感光体11M,11C,11Y,11K上のトナーマークをそれぞれ転写し、これらの記録紙を出力するように、画像形成動作を制御するOFFモード制御手段としての制御部70を有する。これにより、作業者が手作業でレジスト線速を順次変更して出力を行わなくてもよくなり、レジスト線速調整を行う工程作業者や市場でのサービスマン等の作業者の作業負担を軽減することができる。特に、実施形態1では、制御部70による上記出力動作が完了したら、上記OFFモードを自動的に上記ONモードへ切り替わるので、更に作業負担を軽減することができる。
また、実施形態1では、上記OFFモード時に記録紙上に転写されるトナーマークは、上記ズレ量を検出するのに適したズレ量検出用パターンからなるものである。これにより、より正確なズレ量を検出することが可能となる。
また、実施形態1のカラープリンタPRは、作業者又は外部装置であるパソコンから、レジスト線速の設定値を入力するための入力手段としてのテンキー等と、このテンキー等により入力された設定値に従って、以後の画像形成におけるレジスト線速を設定する設定手段としての制御部70を有する。これにより、外部から最適なレジスト線速の設定値を入力できるので、カラープリンタPRが自ら最適なレジスト線速の設定値を求める全ての手段を備えていなくても済む。よって、カラープリンタPRの構成を簡略化でき、製造コストを下げることが可能となる。
また、実施形態1では、上記OFFモード時には、上記ONモード時に測定したベルト移動速度を反映して、紙搬送ベルト60を駆動する。これにより、上述したように、最適なレジスト線速の選択を正確に行うことができる。
また、実施形態1では、紙搬送ベルト60を駆動する駆動手段が、紙搬送ベルト60へ駆動力を伝達するための複数の回転体である小プーリ66a及び大プーリ66bを備えており、上記OFFモード時には、上記ONモード時における一定時間内に測定した複数のベルト移動速度の平均値で紙搬送ベルト60を駆動する。そして、この一定時間は、これらのプーリ66a,66bによって発生する回転速度変動により生じ得る紙搬送ベルト60のベルト移動速度の変動周期の整数倍に設定される。これにより、上述したように、上記平均値をより正確に算出することができる。
また、実施形態2では、装置本体に対して、上記駆動手段を構成する一部又は全部の部品、紙搬送ベルト60及びレジストローラ5dのうちの少なくとも1つの交換を行う前の紙搬送ベルト60のベルト移動速度Vaを測定して、これを記憶する。そして、交換を行った後にもう一度紙搬送ベルト60のベルト移動速度Vbを測定し、交換前と交換後の表面移動速度を比較する。比較の結果、これらに差異がある場合は、設定されているレジスト線速に、交換前のベルト移動速度に対する交換後のベルト移動速度の比率(Vb/Va)を乗じて得た値を、以後の画像形成におけるレジスト線速として設定する。このような方法によりレジスト線速を設定することで、上述したように、紙搬送ベルト60のベルト移動速度に影響を及ぼすレジスト線速を、上記実施形態1と同様の最適なものに設定することができる。よって、以後の画像形成における、上記フィードバック制御がなされた紙搬送ベルト60のベルト移動速度は、使用環境が変化しても、他のレジスト線速に設定した場合に比べて、レジスト線速と同じ速度に高い精度で維持される。
また、実施形態2のカラープリンタPRは、交換を行う前に測定したベルト移動速度を記憶する記憶手段、及び、記憶した交換前のベルト移動速度Vaと交換後のベルト移動速度Vbとを比較し、これらに差異がある場合は、設定されているレジスト線速に上記比率(Vb/Va)を乗じて得た値を、以後の画像形成におけるレジストローラの回転速度として設定する設定手段としての制御部70を有する。これにより、上述した方法を用いて最適なレジスト線速を設定することが可能となる。
また、実施形態1及び実施形態2では、駆動手段としてパルス駆動モータ67を用い、上記ONモード時のベルト移動速度として、該パルス駆動モータの駆動周波数を用いている。紙搬送ベルト60の駆動手段としてパルス駆動モータ67を用いることで、上記方法において利用する記憶パラメータとしてのベルト移動速度として、駆動パルス数(モータ駆動周波数)を用いることができる。駆動パルス数を用いれば、制御部70自身が発生しているものなので、制御部70において正確にフィードバック制御を行っているときの平均的な駆動パルス数を割り出すことが可能となる。また、一般に、パルス駆動モータ67に入力される駆動パルス数は数千〜数万パルスと大きいので、割り出した平均値の誤差は少なくなる。
また、実施形態1及び実施形態2のカラープリンタPRは、紙搬送ベルト60によって搬送される記録紙の搬送経路に沿って複数の感光体11M,11C,11Y,11Kを有し、各感光体上のトナー像を互いに重なり合うように記録紙上に順次転写するように構成されている。このようなプリンタは、いわゆるタンデム型と呼ばれ、プリントスピードが速い点では有利であるが、記録紙へのトナー転写位置が理想位置とズレてしまうことで生じる色ズレという大きな課題を有する。よって、このようなタンデム型に本発明を適用することで、プリントスピードが速く、色ズレが十分に低減された高品位な画像出力が可能な画像形成装置を実現することが可能となる。
また、実施形態1及び実施形態2のカラープリンタPRは、感光体11M,11C,11Y,11Kと、感光体表面を一様に帯電する一様帯電手段としての帯電ローラ15M,15C,15Y,15K、帯電ローラにより帯電された感光体表面に形成された潜像を現像してトナー像化する現像手段としての現像ユニット20M,20C,20Y,20K並びに感光体上のトナー像を記録紙上に転写した後に感光体上に残留するトナーをクリーニングするクリーニング手段としてのクリーニングブラシ12M,12C,12Y,12K及び剥離爪13M,13C,13Y,13Kのうちの少なくとも1つとを組み合わせて一体化されたプロセスカートリッジである作像ステーション1M,1C,1Y,1Kを有する。これらの作像ステーションは、プリンタ本体に対して着脱可能に構成されている。よって、上述したように、各作像ステーション1M,1C,1Y,1Kを構成する部品交換等のメンテナンスが容易となる。
実施形態1に係るカラープリンタで実行されるレジスト線速設定工程の流れを示すフローチャート。 同カラープリンタを示す概略構成図。 第3作像ステーションの構成を詳細に示す説明図。 同カラープリンタに設けられる紙搬送ベルトの駆動系を示す説明図。 同カラープリンタを用いて、レジスト線速を所定刻み分変更しつつ、トナーマークを記録紙上に転写して出力したときの、KトナーによるトナーマークとMトナーによるトナーマークとのズレ量をプロットしたグラフ。 (a)は、減速機構が有する小プーリの速度変動誤差について1秒間測定したときのグラフ。(b)は、同減速機構が有する大プーリの速度変動誤差について1秒間測定したときのグラフ。(c)は、同図(a)及び(b)に示す波形を重ねて表示したグラフ。 同カラープリンタを用いて、フィードバック制御を行っていない状態で出力したときの、KトナーによるトナーマークとMトナーによるトナーマークとのズレ量をプロットしたグラフ。 実施形態2に係るカラープリンタで実行されるレジスト線速設定工程の流れを示すフローチャート。
符号の説明
1M,1C,1Y,1K 作像ステーション
5d レジストローラ
11M,11C,11Y,11K 感光体
12M,12C,12Y,12K クリーニングブラシ
13M,13C,13Y,13K 剥離爪
15M,15C,15Y,15K 帯電ローラ
20M,20C,20Y,20K 現像ユニット
60 紙搬送ベルト
65 駆動ローラ
66 減速機構
66a 小プーリ
66b 大プーリ
67 パルス駆動モータ
68 エンコーダ
70 制御部
PR カラープリンタ

Claims (10)

  1. トナー像を担持する像担持体と、回転駆動することにより記録材を所定のタイミングで送り出すレジストローラと、該レジストローラから送り出された記録材を表面に担持して、該記録材が該像担持体と対向する転写領域を通過するように搬送する記録材搬送部材と、該記録材搬送部材が表面移動するようにこれを駆動する駆動手段と、該記録材搬送部材の表面移動速度を検出する検出手段と、該記録材搬送部材の表面移動速度が所定の標速度に保持されるように、該検出手段の検出結果に基づいて該駆動手段をフィードバック制御するフィードバック制御手段とを有し、該フィードバック制御がなされた状態で該記録材搬送部材を駆動して画像形成を行う画像形成装置におけるレジストローラの回転速度設定方法において、
    上記フィードバック制御を行いながら、上記検出手段による検出結果に基づいて上記記録材搬送部材の表面移動速度の算出を行い、
    その後、上記フィードバック制御を行わない状態で上記記録材搬送部材を算出結果と同じ速度で表面移動させるように上記駆動手段を駆動しながら、互いに異なる複数の回転速度で上記レジストローラを回転駆動し、各回転速度でそれぞれ送り出された記録材上に上記像担持体上のトナーマークを転写し、
    各記録材上に転写されたトナーマークの転写位置と理想位置とのズレ量をそれぞれ検出し、
    以後の画像形成におけるレジストローラの回転速度を、該ズレ量が最も少なかったときの回転速度に設定することを特徴とするレジストローラの回転速度設定方法。
  2. トナー像を担持する像担持体と、回転駆動することにより記録材を所定のタイミングで送り出すレジストローラと、該レジストローラから送り出された記録材を表面に担持して、該記録材が該像担持体と対向する転写領域を通過するように搬送する記録材搬送部材と、該記録材搬送部材が表面移動するようにこれを駆動する駆動手段と、該記録材搬送部材の表面移動速度を検出する検出手段と、該記録材搬送部材の表面移動速度が所定の標速度に保持されるように、該検出手段の検出結果に基づいて該駆動手段をフィードバック制御するフィードバック制御手段とを有し、該フィードバック制御がなされた状態で該記録材搬送部材を駆動して画像形成を行う画像形成装置におけるレジストローラの回転速度設定方法において、
    装置本体に対して、上記駆動手段を構成する一部又は全部の部品、及び上記記録材搬送部材のうちの少なくとも1つの交換を行う前の該記録材搬送部材の表面移動速度を測定して、これを記憶し、
    該交換を行った後に、該記録材搬送部材の表面移動速度を測定し、
    交換前と交換後の表面移動速度を比較し、これらに差異がある場合は、設定されているレジストローラの回転速度に、交換前の表面移動速度に対する交換後の表面移動速度の比率を乗じて得た値を、以後の画像形成におけるレジストローラの回転速度として設定することを特徴とするレジストローラの回転速度設定方法。
  3. トナー像を担持する像担持体と、
    回転駆動することにより記録材を所定のタイミングで送り出すレジストローラと、
    該レジストローラから送り出された記録材を表面に担持して、該記録材が該像担持体と対向する転写領域を通過するように搬送する記録材搬送部材と、
    該記録材搬送部材が表面移動するようにこれを駆動する駆動手段と、
    該記録材搬送部材の表面移動速度を検出する検出手段と、
    該記録材搬送部材の表面移動速度が所定の標速度に保持されるように、該検出手段の検出結果に基づいて該駆動手段をフィードバック制御するフィードバック制御手段とを有し、
    該フィードバック制御がなされた状態で該記録材搬送部材を駆動して画像形成を行う画像形成装置において、
    上記フィードバック制御を行った状態で駆動される記録材搬送部材上に担持された記録材上にトナーを転写するONモードと、該フィードバック制御を行わない状態で駆動される記録材搬送部材上に担持された記録材上にトナーを転写するOFFモードとを切り替えるモード切替手段と、
    上記ONモード時に、上記検出手段による検出結果に基づいて上記記録材搬送部材の表面移動速度を算出する算出手段と、
    上記レジストローラにより記録材を送り出す前に、該レジストローラの回転速度を変更するレジスト回転速度変更手段と、
    上記OFFモード時に、上記記録材搬送部材を算出結果と同じ速度で表面移動させるように駆動しながら、上記レジスト回転速度変更手段により上記レジストローラの回転速度を順次変更し、各回転速度で駆動する該レジストローラから送り出された各記録材上に上記像担持体上のトナーマークをそれぞれ転写し、これらの記録材を出力するように、画像形成動作を制御するOFFモード制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3の画像形成装置において、
    上記モード切替手段は、上記OFFモード制御手段による制御動作が完了したら、上記OFFモードを自動的に上記ONモードへ切り替えることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項3又は4の画像形成装置において、
    作業者又は外部装置から、上記レジストローラの回転速度の設定値を入力するための入力手段と、
    該入力手段により入力された設定値に従って、以後の画像形成におけるレジストローラの回転速度を設定する設定手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項3、4又は5の画像形成装置において、
    上記駆動手段は、上記記録材搬送部材へ駆動力を伝達するための複数の回転体を備え、上記OFFモード時には、上記ONモード時における一定時間内に測定した複数の表面移動速度の平均値で、該記録材搬送部材を駆動し、
    該一定時間を、該複数の回転体によって発生する回転速度変動により生じ得る該記録材搬送部材の表面移動速度の変動周期の整数倍に設定したことを特徴とする画像形成装置。
  7. トナー像を担持する像担持体と、
    回転駆動することにより記録材を所定のタイミングで送り出すレジストローラと、
    該レジストローラから送り出された記録材を表面に担持して、該記録材が該像担持体と対向する転写領域を通過するように搬送する記録材搬送部材と、
    該記録材搬送部材が表面移動するようにこれを駆動する駆動手段と、
    該記録材搬送部材の表面移動速度を検出する検出手段と、
    該記録材搬送部材の表面移動速度が所定の標速度に保持されるように、該検出手段の検出結果に基づいて該駆動手段をフィードバック制御するフィードバック制御手段とを有し、
    該フィードバック制御がなされた状態で該記録材搬送部材を駆動して画像形成を行う画像形成装置において、
    装置本体に対して、上記駆動手段を構成する一部又は全部の部品、及び上記記録材搬送部材のうちの少なくとも1つの交換を行う前に測定した記録材搬送部材の表面移動速度を記憶する記憶手段と、
    該記憶手段が記憶した該交換前の表面移動速度と該交換後に測定した表面移動速度とを比較し、これらに差異がある場合は、設定されているレジストローラの回転速度に、該交換前の表面移動速度に対する該交換後の表面移動速度の比率を乗じて得た値を、以後の画像形成におけるレジストローラの回転速度として設定する設定手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項6又は7の画像形成装置において、
    上記駆動手段としてパルス駆動モータを用い、
    上記測定した表面移動速度として、該パルス駆動モータの駆動周波数を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項3、4、5、6、7又は8の画像形成装置において、
    上記記録材搬送部材によって搬送される記録材の搬送経路に沿って上記像担持体を複数有し、各像担持体上のトナー像を互いに重なり合うように該記録材上に順次転写するように構成したことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項3、4、5、6、7、8又は9の画像形成装置において、
    上記像担持体と、該像担持体の表面を一様に帯電する一様帯電手段、該一様帯電手段により帯電された該像担持体の表面に形成された潜像を現像してトナー像化する現像手段及び該像担持体上のトナー像を上記記録材上に転写した後に該像担持体上に残留するトナーをクリーニングするクリーニング手段のうちの少なくとも1つとを組み合わせて一体化されたプロセスカートリッジを有し、
    該プロセスカートリッジを装置本体に対して着脱可能に構成したことを特徴とする画像形成装置。
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